問題一覧
1
硬質から軟質まで整形自由度が高く、電気特性も極めて高い。熱可塑性エラストマの中では唯一の難燃性を備えているため、ワイヤーハーネス、各種チューブ用の耐熱パッキン、シート、成形天井表皮なと、内装部品で難燃性が求められる場所に多く使用される。
PVC
2
加工性に優れ、ほぼ完全な無色透明性を備え、ほぼ100%の光透過率を有するため、コンビネーションランプやメータレンズを中心に採用されている。耐熱性には劣る面があるが、LEDであれば温度上昇を伴わないため、最適な基材である。
PMMA
3
耐熱性、耐衝撃性、電気特性の3つの物理的性質は自動車用樹脂では不可欠とされており、特に降伏点を超える衝撃を受けても破壊する可能性が極めて少なく、線状に白化を伴い変形する程度に留まり劣化の判断を外観で判断しやすい。透明性も高い。
PC
4
強い接着力を有することから万能型樹脂とされており、電子回路の基盤、ガラスクロスとしてECUの回路基盤、ICパッケージの封入剤に使用され、また樹脂用補修充填・積層材としても利用され、2液型混合として使用するのが一般的。
EP
5
断熱・防振材の役割を担い、表面高度の高さと発泡性の良さが特徴的であり、焼き付け塗装用樹脂、また防振用発砲体にも利用されている。
MF
6
接着剤として常温硬化できるだけでなく、ゴム弾性に富み一定の伸縮性を備えているため、強靭で引き裂き強度が高いほか、防振・断熱・防水効果にも優れている。材質が異なる2材の膨張係数の際に生じる、寸法変形を逃がしたい時に効果的な弾性接着剤である。
PUR
7
熱硬化性樹脂の中で最も耐熱性・電気特性・機械的強度が良好であり、また耐熱性・難燃性・断熱性にも優れる特性を持ち、ブレーキパット・ライニング・ブレーキキャリパ用ピストン・ヒートインシュレーターなどに採用。またインサート成形材としても利用される。
PF
8
ガラス繊維で補強されたものが多く、成形時に高音・高圧を必要とせず、常温での成形が可能。そのため比較的大型の部材でも金属を超えるほどの引っ張り強度や衝撃特性をを備えるのものが容易に成形できる。
UP
9
耐熱性や成形性に優れ、フロントエンドモジュールをはじめ、ドアパネル、インパネ、ルーフ成形天井などの基材に使用されているが、熱変形温度が低く熱歪みにより疲労しやすい。
PP
10
燃料計モジュールに使用され、疲労特性が極めて高く、吸湿変化がなく寸法制度に優れ、自己潤滑性も良好であることから、シートベルトのリトラクタやバックル、可変吸気バルブ、シフトレバーモジュールなと、摺動性が要求される箇所に多く採用される。
POM
11
高い難燃性を備えており、電気絶縁性・機械強度にも優れた飽和ポリエステルを代表する樹脂の一つであり、ATギヤボックス、ドアミラーステー、、ドアバンドル、クーリングファンなどの補器部品のほか、ワイヤーハーネスコネクタ、イグニッション関連部品など電子・電気部品にも多く採用されている。
PBT
12
実用上唯一の不燃材とも言われており、摺動店自己潤滑性・化学的安定性・撥水・撥油性にも優れていることから、ターボチャージャホースや各種燃料計チューブ、インバータモータの高電圧保護材や被覆材、各種回転・摺動用部品の耐摩耗シーリング材の他、センサ・カメラの防汚コーティング材、またリチウムイオン電池の電極バインダや電解質添加剤にも使用されている。
PTEE
13
FRPの一種で、主に不飽和ポリエステルを母材とする樹脂材料液をガラス短繊維に浸潤させてプレス成形するもので、耐熱性が高く膨張係数が小さいため寸法精度が高く、鋼板同様に焼き付け塗装も可能。スポイラなどに採用されているが、母材がガラス短繊維のあめ剛性や靭性が低い。
SMC
14
フロントグリル、パンパモジュール、インパネモジュールおよび内装品の基材についてはPPの代替え品として多く使用され、合成ゴムの生成に必要なブタジエンを含む樹脂であり、初期衝撃特性に優れ、一定範囲の曲げ弾力性や伸縮性に富み、複雑な成形性が極めて良好であるうえ、PPの欠点である表面加工性や印刷・塗装特性にも優れている。
ABS
15
唯一PP材が使用できないとされているのが??系モジュールである。
燃料
16
ガラス長繊維を多く混在させた熱可塑性FRPであり、SMCと比較し剛性・靭性が高い。母材となる樹脂にはPPざいが多く採用されているが、圧縮成形であり複雑な部品成形には適さない
GMT
17
射出成形によるガラス超繊維強化プラスチックであり、射出成形の良さを得意とするPP材の特性が十分に生かされている。
LGF
18
高速硬化工法のひとつで、プレプレグ(炭素繊維などの繊維状補強材に粘着性の高い熱硬化性樹脂を均等に浸潤させて半硬化状態にした中間素材)を高温の金型でプレスする工法。
PCM
19
高速硬化工法の一つで、炭素繊維などの繊維状補強剤を凹型フォールに詰め、凸型材で完全密閉した後に粘着性の高い熱硬化性樹脂を注入して加圧浸潤させる工法。
RTM
20
最大とも言われる衝撃耐性を備えているため、フロントグリルモジュール、各ピラーガーニッシュ類、フロントフェンダ、インパネモジュール、ドアミラーアウタハウジング、バックドアアウタパネルやど、衝撃を受けやすい部位に多く採用されている。
PC
21
極めて軽量で実用樹脂の中では最も吸水性が小さく、また最も低温特性に優れていることから、高密度の⭕️⭕️が射出成形により製品化されている。
PE
22
昨今の厳しい燃料蒸発ガス規制を受け、樹脂最大のガスバリヤ特性を有する⭕️⭕️をバリア樹脂層として使用し、これを接着樹脂層と積層させて多層ブロー成形する製品が多くなっている。
EVOH
23
優れた接着性を併せ持っているため、自動車専用安全ガラスの中間膜としての利用が有名であるが、耐熱性や耐衝撃性がそれほど高くない。
PVB