問題一覧
1
この世に誕生した生命が、生き続けるための営みが生活であり、生活の連続が人生である。誕生の瞬間から死まで発達し続けることは、誰でも同じである。一人一人の発達はそれぞれ個性的で異なっているが、誰にも共通する(①)(発達段階)があり、乳幼児期、児童期,(②),壮年期、高齢期などに区切られる。各(①)には、多くの人が直面する課題があり、その課題を解決し乗り越えながら、人間として成長していく。 (②)は自分を理解し、自立への準備をする時期である。自立するということは、自分の力で考え、ものごとに対応できることである。自立には、衣食住に関わる身の回りのことや家事、健康管理などを自分で行える(③)自立、さまざまな問題に対して自分で決定し、責任を持って行動できる精神的自立、人との関わりにおいて合意を形成したり、人間関係を調整したりすることができる(④)自立、収入を得てそれを管理して生活できる(⑤)自立,性に対して責任ある行動が取れる性的自立などがある。
ライフステージ、青年期、生活的、社会的、経済的
2
日本では、第二次世界大戦前まで(①)が50年に満たない時代が長く続いた。第二次世界大戦後,合計特殊出生率は、戦後のベビーブーム期の4.54をピークとして急速に低下し,2005年には戦後最低の1.26を記録した。一方、(①)が急速に延び、少子化と高齢化が進行する中,2008年より(②)社会となっている。 近年は、男女共に平均初婚年齢が高くなる傾向にあり、20歳代,30歳代の(③)が大幅に増加している。 子どもの誕生や養子縁組,再婚などによって、(④)が生まれる。(④)のありようは子どもの発達とともに変化していく。(④)は、自分の子どもと自分の関係だけではなく、高齢の親と自分の関係もある。子どもや孫との交流や、公的支援などによって、高齢者は普通の暮らしをより長く続けていくことができる。 私たちは、ライフコースの過程でさまざまなライフイベント(出来事)を経験する。その出来事を経験するかしないか検討したうえで、自らの責任でライフ(⑤)を選択していく。
平均寿命、人口減少、未婚率、親子関係、スタイル
3
生まれ育つ家族。自分の意思では選択できないが、そこで基本的な生活習慣を身につけ、人間としての基礎が築かれる。(4文字)
出生家族
4
2つもしくはそれ以上の核家族世帯から構成されるか、核家族世帯にそれ以外の親族が加わって構成される世帯。(6文字
拡大家族世帯
5
日本に居住している全ての人および世帯を対象として、国が5年ごとに実施する最も重要かつ基本的な統計調査。 国内の人口,世帯,産業構造等について調査が行われる。(4文字)
国勢調査
6
近代産業が発展するまでの長い間、人々は家庭の中で,(①)に必要な物資を生産し、子どもを(②)し,安全を守り、宗教行事などを行ってきた。しかし、産業の発展によって、家庭は生産の機能(働き)を大きく外部に移すことになった。同時に教育,医療,(③),治安、娯楽などの機能も、次々と専門化した組織や、地方自治体などの公的機関に移されるようになった。こうした変化を、家庭の機能の(④)化(外部化)という。 家庭の機能の多くが(④)化していく中で、子どもを生み育てる機能は、家族が持つ基本的な機能として、家庭に最後まで残るとされている。現代の家庭の機能は、子どもの基本的な(②)や家族の人々の愛情の充足、心理的な安定など、精神的な機能が中心となってきている。家庭の機能は変化しているが、食事、洗面、入浴,睡眠休息など、人間の(⑤)を維持するための基本的な活動が家庭の中で営まれていることに変わりはない。
生活、養育、福祉、社会、生命
7
「クレヨンしんちゃん」のしんのすけにとって、妹のひまわりは( )親等になる。
2
8
1,000万円の遺産を配者と子2名で相続する場合,子1名の法定相続分は()万円にな
250
9
2018年に女性の最低婚姻年齢が16歳から()歳となった。
18
10
子どもは家族の中だけでなく、(①)の中で見守られ、多くの人と関わり合いながら育っていく。 青年期は、性に関する正しい知識を持ち、互いの心や身体を尊重し、望まない(②)をしない・させないように努めなければならない。 私たち人間の一生は受精から始まる。受精卵が子宮に着床することで(②)が成立し、胎児は子宮の中で急速に育っていく。そして、生まれ出ると肺に空気が入り、産声をあげて自力呼吸を始め、(③)を離れた生活が始まる。 (②)中の飲酒や(④),過労は、早産や低出生体重児となるリスクを高める。周囲の(④)による受動(④)も有害である。 子どもを産んでから産後の(③)が回復するまでの1〜2か月間(産褥期)は,(⑤)が不安定になりマタニティ・ブルーズや産後うつになりやすいので,手厚い支援が求められる。
社会、妊娠、母体、喫煙、心身
11
人間は家族や社会の中で生活するために必要な、いろいろな(①)を持っている。食事、排泄、衣服の着脱,清潔(手洗い・入浴など),睡眠に関する習慣を基本的(①)といい、集団での生活を円滑にするための、挨拶をする、順番やルールを守る、友達と協力する、といった習慣を社会的(①)という。 乳幼児は病気や環境の変化に対する(②)が弱いので、健康状態には特別な配慮が必要である。また、予期せぬ行動をとることが多く、周りの人がちょっと目を離したすきに事故が起こることが多い。子どもの安全を考えた生活環境に留意し,子どもの目線で安全を確認するなどして,(③)を怠ってはならない。 現代では,少子化や地域社会の(④)の希薄化などにより、幼い子どもと触れ合う機会が少なくなっている。しかし、子どもと触れ合う経験を通して、私たちは子どもの行動や言葉,心身の発達について理解を深め,一人一人の(⑤) に応じた適切な関わり方を身につけることができる。
生活習慣、抵抗力、事故防止、人間関係、個性
12
女性は母性愛を本能として持っており(母性本能),母親が育児をすることが子どもにとって善・絶対であるという科学的根拠のない考え方。
母性神話
13
保育所に入所したくても人所できない児童のこと。
待機児童
14
全ての児童(18歳未満)の健全な育成と福祉を保障するための総合的な法律。
児童福祉法
15
日本は1970年には高齢者人口割合が 7%を超え、高齢化社会となった。1994年には14%を超え高齢社会に、 2007年には21%を超えて、(①)社会となった。高齢者の世帯構成割合は、高度経済成長とともに若者が都市に流入し、高齢者の(②)世帯や夫婦のみの世帯が増加している。 日常生活の動作が自立した状態から低下していく過程を(③)という。脳の疾患などで認知症にかかる人も増加する。介護サービスを利用したい場合は、(④)に申請する。申請後、認定調査員が訪問調査し、要介護度や家族の希望などを基に介護支援専門員(ケアマネジャー)が介護サービス計画(ケアプラン)を立てる。 高齢者の一人暮らしが増える中で、社会的(⑤)状態にある高齢者が目立つようになった。また、18歳未満で家族の介護を担う若者(ヤングケアラー)が、自身の生活基盤を確立できないことも問題になっている。介護する家族の社会的(⑤)を防ぐことも重要である。
超高齢、単独、老化、市区町村、孤立
16
すべての国民に人間として最低限度の生活を保障するための総合的な制度のこと。
社会保証
17
社会保険のうち,40歳以上の国民が保険料を負担し、介護サービスを提供するもの。
介護保険
18
社会福祉のうち,保育所や児童手当などのサービスを提供するもの。
児童福祉
19
高校生の時期は、中学生期の急激な体の発育に続く(①)期である。高校生の時期に「適切な食習慣と運動の習慣を形成する」ことは、個人の健康だけでなく、社会全体の課題の解決にもつながる重要なことである。 私たちは、1日、1か月などの一定の周期による(②)リズムがある。夜更かしなどで(②)リズムが乱れると、体にはさまざまな不調が起きる。(②)リズムを正常に保つためには、早寝・早起きをして朝の光を浴びるだけでなく、(③)をとり、日中は十分に活動することが大切である。 (③)欠食をすると、睡眠中に使った栄養素を補給できず、脳のエネルギー源が不足する。(③)欠食の習慣化は高校生から始まり、特に男性は20歳代から(③)欠食率が高くなる。 (④)度の判定には、国際的な指標であるBMIが用いられ、日本の基準ではBMI25以上、WHOではBMI3 O以上を(④)と判定する。BMII8.5未満を「痩せ(低体重)」といい、20歳代女性のおよそ2割が該当する。 米を主食とし、主菜と副菜からなる「(⑤)型食生活」は、適正なPFCバランスに近い。しかし、食事は個人の食生活による違いがあり、欧米型の食生活や、単一のものばかり食べていると、PFCバランスが偏る。
成長、生体、朝食、肥満、日本
20
5大栄養素のうち、1gあたりの発生エネルギーが最も高く、人体の13~24%を構成している。
脂質
21
炭水化物のうち,体内ではほとんど消化・吸収されない。野菜などに多く含まれ、便や大腸がんの予防や血中コレステロール値の低下などに役立つ。
食物繊維
22
リノール酸やα-リノレン酸など、体内で合成できない脂肪酸。
必須脂肪酸
23
植物性油脂だが、飽和脂肪酸を多く含む固形脂。マーガリンやショートニングの代わりに加工食品などに多く使用されている。
パーム油
24
食事から摂取する必要がある体内で合成できない9種類のアミノ酸。
必須アミノ酸
25
だいずの加工品のうち、煮豆を保温発酵させたもの。
納豆
26
無機質のうち、不足ぎみになると貧血を起こす。動物性のものは吸収されやすく、野菜中のものはビタミンCがあると吸収率が高まる。
鉄
27
カロテンを可食部100gあたり600Mg以上含む野菜の総称。
緑黄色野菜
28
ビタミンのうち、豚肉・豆・卵黄に多く含まれている。不足すると疲労感や食欲不振に陥る。
ビタミンB1
29
保健機能食品のうち,国が定めた安全性や有効性に関する基準などを満たして特定の保健効果が期待できるもの。
特定保健用食品
30
味の相互作用のうち,甘味+塩味によって、甘みを強める効果を答えなさい。
対比効果
31
食塩の小さじ2杯分の重量を答えなさい
12g
32
飯,汁、酢の物、煮物・焼き物を配膳する場合、手前の左側に置くものを答えなさい。
飯
33
1本 150gのにんじんの食べられる部分(可食部)の重さが135gだった場合の廃棄率を答えなさい。
10
34
体温、身体、活動、社会、表現
35
被服の購入の予算や手段など,入手前に行う計画のことを何というか。答えなさい。
被服計画
36
腰部のいちばん突出した部分の回りを水平に測る採寸箇所を答えなさい。
ウエスト
37
サイズ表示(JIS)において,「9AR」と表示されている場合、身長の寸法(cm)を答えなさい。
158
38
以下の取り扱い表示(JIS LO001)「アイロン仕上げの温度」で表している限度となる温度(C)を答えなさい。
200
39
綿花(コットンボール)が原料で、肌触りがよく、外衣や肌着に用いられる繊維名を答えなさい。
綿
40
ナイロンやポリエステルなど、石油などを原料として作られた繊維の分類を答えなさい。
合成繊維
41
織物の三原組織のうちったて糸とよこ糸が1本ずつ互い違いに組み合わされる織り方を答えなさい。
平織
42
熱を外気中に逃さない性能を答えなさい。
保温性
43
アイロンかけをしなくてもよい性能が付与された加工の種類を答えなさい。
ウォッシュアンドウエア加工
44
菌の繁殖を防ぎ,悪臭成分を分解する性能が付与された加工の種類を答えなさい。
抗菌・防臭加工
45
家庭洗濯として行われ、水と水溶性洗剤を使用し、水溶性,油性などの一般的な汚れがよく落ちる洗濯方法をカタカナで答えなさい。
ランドリー
46
有機溶剤を使用し,特徴として油汚れは落ちやすく水溶性汚れは落ちにくい洗濯方法を漢字で答えなさい。
乾式洗濯
47
洗剤に含まれており,親水基と親油基(疎水基)とを持ち、水にも油にも親和性を持つ物質を漢字で答えなさい。
界面活性剤
48
次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし,漂白力が強く、殺菌・防臭効果があるが、色物,柄物に用いることができない漂白剤の種類を漢字で答えなさい。
塩素
49
洗剤に含まれている酵素の種類のうち、脂質を分解する働きのある酵素をカタカナで答えなさい。
リパーゼ
50
5mm 以下の微細なプラスチックごみの名称をカタカナで答えなさい。
マイクロ
51
私たちは、消費生活の中でさまざまな(①)を交わしている。(①)の成立に必要なのは事者の(②),つまり申し込みと承諾の意思表示の合致である。 支払い方法には、現金による支払いと、クレジットカードや電子マネーなどの現金を使わない(③)がある。(③)は多様化し、スマートフォンを使った二次元コード決済も増えているが、トラブルもある。 クレジットカードのように、消費者の信用をもとに商品代金を後払いにすることを(④)という。クレジットカードを利用すれば、現金がなくても商品を購入できるが、後払いは自分の信用を担保にした借金であることを忘れてはならない。特に(⑤)は支払い期間が長引き、支払総額が多くなりやすい。
契約、合意、キャッシュレス決済、販売信用、リボルビング払い
52
安全、情報、選択、意見、教育
53
雇用主の会社(派遣元)から別の会社(派遣先)に派遣されて働く働き方。登録型と常用型がある。
派遣社員
54
実支出のうち,食料や住居、光熱・水道などの生活費にあたる支出のこと。
消費支出
55
預けた資金を専門家が運用方針に従い株式や債券などに運用し,その成果が還元される金融商品。
投資信託
56
生命保険や損害保険,医療保険やがん保険などの民間企業や団体が運営する保険のこと。
民間保険
57
複数の業者からお金を借りて借金の返済に追われる状況のこと。
多種債務
58
現代は大量生産・(①)型社会である。特に低所得国では、生産に関わる人々が劣悪な(②)に置かれている。 持続可能な社会を実現するために、私たちができることは「Think Globally, Act Locally」である。(①)を改め,物を大切にする「もったいない」の意識と行動で,一人一人のライフスタイルを持続可能にすることが、世界の問題を解決することにつながる。(①)を見直すにあたっては、3Rのなかでもごみとなるものを減らす(③)が重要である。温室効果ガスを排出しない(④)社会を実現するためには、エネルギー消費量の削減に取り組むことが重要である。 企業は、人権や環境などに配慮して活動し、社会や企業に関わる労働者、投資家などに対して責任ある行動をすることが求められている。これを(⑤)という。
大量消費、労働環境、リデュース、低炭素、CSR
59
台所,家事室などで行われる生活行為をカタカナで答えなさい。
サービス的行為
60
LDK 型の住居で個室が3室ある場合の間取りの表記を4文字で答えなさい。
3LDK
61
人が移動する軌跡のことを何というか。漢字で答えなさい。
動線
62
ライフステージごとの住生活の特徴や住要求において,プライバシーを求めて部屋にかぎをかける、無断入室の拒否,性別就寝分離などが挙げられるライフステージを答えなさい。
青年期
63
集合住宅の計画において、数種類の間取りや内装を選べる方式をカタカナで答えなさい。
メニュー
64
身体の寸法を基に、手足の動きを加えた空間の大きさのことを何というか。漢字で答えなさい。
動作寸法
65
自然環境の急激な変動により生じる災害のこと。
自然災害
66
建物内部や上部に設置した制振装置(制振ダンパーや振り子など)が揺れのエネルギーを吸収する建物構造。
制振構造
67
震度5までの地震動でほとんど損傷せず,震度7までの大規模の地震動で倒壊・崩壊しない基準。
新耐震基準
68
人間の引き起こした事故や,自然破壊、環境汚染が原因となっている災害のこと。
人的災害
69
死に至る住居内の事故のうち,誤飲などが原因となる乳幼児で最も割合が高い事故。
窒息
70
年月の経過とともに損傷や欠陥が生じること。
劣化
71
敷地面積に対する建築面積の割合。敷地面積に対する建築面積の割合。
建ぺい率
72
急激な温度変化により起こる身体の状況のこと。血圧や脈拍の変動が起き、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすことがある。
ヒートショック
73
建材や家具の接着剤などに含まれる揮発性の有機化合物等による、めまいや吐き気、頭痛などの体調不良や症状のこと。
シックハウス症候群
74
壁材の密度が高く、厚いものにする。窓を二重にするなどの騒音対策。
遮音
75
日本では「6畳の洋室」のように畳の枚数で広さを表す。畳は(①)が1:2であり、これを敷き詰めて和室を構成する。畳の寸法は日本の住居の基準(モジュール)として、押し入れや床の間、ふすまなどの寸法にも景響を与えている。畳やふすま、障子は自然素材で作られているため(②)がある。和室は茶の間,寝室など、用途を固定せず多目的に使うことができ、しつらいの変化で(③)を演出した。季節ごとに住居のしつらいを整え(③)を取り入れる習慣は,住文化を伝承する営みである。 世界にはさまざまな(④)がある。日本では上下足の区別があるが、欧米では伝統的に室内でも下足で過ごす人が多い。日本では、畳などの床にじかに座る床座の生活から,洋風化とともに椅子、テーブルを用いる(⑤)の生活が始まり,起居様式の変化に伴い和室が減り洋室が増えた。入浴スタイルにも,浴室に浴槽がある、シャワーのみ、サウナが主流などの違いがある。(④)は住居の平面計画に大きく影響を及ぼす。
縦横比、調湿性、季節感、住様式、椅子座