問題一覧
1
大脳や脳幹に出入りする中枢神経を脳神経といい、脊髄に出入りする末梢神経を脊髄神経という。脳神経は12対、脊髄神経は31対ある。
🙅♂️
2
大脳を割断すると、表層には大脳皮質(白質)があり、その深部には大脳髄質(灰白質)がある。
🙅♂️
3
前頭葉と頭頂葉を分け目安はシルビウス裂(外側溝)で、前頭葉と側頭葉を分けるのは中心溝である。
🙅♂️
4
運動野と運動前野の下方に下前頭回がある。ここはブロードマン第4野にあたり、一次運動野という。ここが障害されると発語ができなくなる。
🙅♂️
5
優位半球の角回部が障害されると、ゲルストマン症候群が生じ、指失認、上下識別障害、計算不能、失書などといった症状が現れる(すべて現れるとは限らない)。
🙅♂️
6
ブロードマン第22野はウェルニッケの感覚言語野ともいう。言語理解の働きをする場所である。
🙆♀️
7
海馬は間脳の一部で、働きとしては最近の記憶(記銘力)に関係している。
🙅♂️
8
視床の働きを大雑把に述べれば、「すべての感覚情報の中継・配送センター」といえる。
🙆♀️
9
視床下部は、自律神経系の最高中枢として、生体の恒常性を調整している。恒常性のことをホモスターシスという。
🙅♂️
10
交感神経機能亢進の際には、血管収縮、血圧上昇、頻脈、腺分泌(汗、消化液)亢進、蠕動亢進などが生じる。
🙅♂️
11
大脳基底核の基本的な働きは①生まれつき持っている運動を無意識に継続すること②怒りや不安などの情動行動③目的のある、自分の意思に従って遂行される随意的な運動、に整理できる。
🙆♀️
12
ヤコブレフ回路は記憶にかかわり、パーペッツ回路は情動にかかわる。
🙅♂️
13
海馬や扁桃体を破壊すると、好奇心や探索行動を示すことを忘れ、無関心になる。
🙆♀️
14
脳炎などで両側側頭葉が侵された時にクリューバー・ビューシー症候群が生じ、性行動異常、恐怖心の消失などがみられることがある。
🙆♀️
15
コルサコフ症候群の原因として、ビタミンA欠乏症が知られている。健忘症候群ともよばれ、記銘障害、想記障害、失見当識、作話が特徴である
🙅♂️
16
小脳の働きとして、身体の平を保つこと、身体のいろいろな筋肉の緊張を調節して体位や歩行をスムーズかつ正確に行うよう修正・調節することである。
🙆♀️
17
顔面、咽喉頭、舌などへの神経伝導路は皮質脊髄路(錐体路)とよぶ。
🙅♂️
18
上行性網様体賦活系は、大脳での感覚情報の認能力を向上させるとともに、意識の保持という大切な働きを担っている。
🙆♀️
19
中脳の障害では、除脳硬直という姿勢がみられることがある。これは、下行性網様体賦活系が遮断され、異常な筋緊張の亢進が生じたものである。
🙆♀️
20
脳幹反射には、対光反射、角膜反射、毛様体脊髄反射、眼球頭反射、前庭反射、咽頭反射、腱反射がある。
🙅♂️
21
脊髄神経根の前根は感覚情報を大脳の感覚野に伝える求心性神経線維が、また後根は運動指令を未梢の筋に伝える遠心性求心性神経線維が通る。
🙅♂️
22
頸神経は8対あるが、頸椎は7個しかない。結局、脊髄神経は31対であるが、脊椎骨は26個しかない。
🙆♀️
23
脊髄は中央部に白質があり、その外側に白質を取り囲むように灰白質が存在している。
🙅♂️
24
頸髄で前髄動脈が血栓などにより閉塞すると、上肢は両側性に弛緩性麻を、下肢は両側性に痙性麻を、そして上下肢の温痛覚脱と膀胱直腸障害をきたす(前脊髄動脈症候群)。
🙆♀️
25
上位運動ニューロンが障害された時に、腱反射は消失する。
🙅♂️
26
大動脈弓から腕頭動脈が分岐し、ここから左総頭動脈と左鎖骨下動脈が分岐している。
🙅♂️
27
レンズ核線状体動脈は、”脳出血動脈”ともよばれ、高血圧脳内出血の好発部位である被殻部での最大の出血源である。
🙆♀️
28
マタステストは、脳血管撮影の際に、一側の総頸動脈を検者の指で圧迫してその側の血流を遮断しつつ、反対側の内頸動脈で血管撮影を行い、後交通動脈を介して圧迫側の脳半球に造影剤が循環するかをみる検査である。
🙅♂️
29
血液脳関門(BBB)は、有害物質から脳を守るしくみであるが、松果体、脈絡叢、視床下部正中隆起、脳下垂体後葉にはBBBは存在しない。
🙆♀️
30
髄液は、1日約500mlLが産生され、1日で約4回入れ替わることになっている。
🙆♀️
31
錯覚や判断の誤り、交想、幻覚などが現れ、感情の変化、興奮状態などがみられることをせん妄といい、慢性アルコール中毒症の禁断症状は薬剤性せん妄という。
🙅♂️
32
上行性網様体賦活系の働きは、大脳皮質の全般的な神経活動水準を維持して、意識のレベルを維持することである。
🙆♀️
33
ふつうの声でよびかけて開眼するのは、JCSII-10である。
🙆♀️
34
瞳孔左右不同のことをアニソコリアという。
🙆♀️
35
頭蓋内圧進のある患者では、腰椎穿刺や浣腸などの過度の息みを促す行為は禁忌である。
🙆♀️
36
テント切痕ヘルニアには二つのタイプがある。一つは中心性ヘルニアとよばれるもので、小脳扁桃ヘルニアである。
🙅♂️
37
バイタルサインとは、血圧、脈拍、呼吸、体温などのことである。
🙆♀️
38
頭蓋内圧の急激な上昇時に血圧が上昇する現象を、クッシング現象という。
🙆♀️
39
呼吸を調節する中枢は、大脳皮質の呼吸中枢とされている。
🙅♂️
40
錐体外路が障害された時に、深部反射は亢進する。
🙅♂️
41
バビンスキー反射は、足の裏をとがったものでかかとから小指の方向にすると、反射的に親指(母指)が底屈する現象であり、代表的な病的反射である。
🙅♂️
42
グリオーマは、小児の悪性腫瘍の代表である。
🙅♂️
43
聴神経鞘腫はふらつき感で発症することが多く、その後聴力低下をきたす。
🙅♂️
44
転移性脳腫瘍の原発巣で最も多いのは、胃癌である。
🙅♂️
45
言語中枢は、左前頭葉下方にあるウエルニッケ言語野と、左側頭葉上方にあるブローカ言語野の2つの領域と考えられている。
🙅♂️
46
迷走神経障害では舌の動きが不自由になり、ラ行の発音ができなかったり、もつれたりする。
🙅♂️
47
ブローカ言語野(第44野)の損傷により生じる失語症は、ブローカ失語または運動性失語とよばれている。
🙆♀️
48
ある対象物を見て、それがどのような物であるかわかっているのに、それを模倣・模写することができない病態を、観念失行という。
🙅♂️
49
失読失書は、読み書きの両方の能力を失った状態であり、右側角回、外側後頭回の障害で起こる。
🙅♂️
50
健忘とは意味記憶が障害された状態を指す。
🙅♂️
51
一過性全健忘では、通常24時間以内に回復する。同じ質問を繰り返すことが特徴である。原因は不明であるが、海馬の一過性虚血、てんかんなどが考えられる。
🙆♀️
52
認知症の原因疾患別の頻度では、脳血管性認知症が最も高い。
🙅♂️
53
認知症の周辺症状は、行動・心理症状(BPSD)ともよばれる。
🙆♀️
54
うつ病の場合、意欲の低下や注意力保持の低下があると、記憶の低下を伴い、一見すると認知症と問違われることがあり、仮面認知症とよばれる。
🙆♀️
55
アルツハイマー病では、特に海馬の萎縮が特徴的である。
🙆♀️
56
レビー小体型認知症の特徴は、初期に幻視、幻聴などの精神異常が反復して現れることである。
🙆♀️
57
一回痙攣発作が認められたり、脳波異常があれば「てんかん」と臨床的には診断できる。
🙅♂️
58
症候性てんかんの原因で最も多いものは、脳腫である。
🙅♂️
59
複雑部分発作は、意識消失を伴わず、発作の持続時間は短く、数分(多くは1分以内)で治まる。
🙅♂️
60
正常脳波において、成人の基本波(基礎律動)はδ波とθ波が主体である。
🙅♂️
61
脳障害の異常脳波において、一般に、障害側でα波の高振幅化やθ波の消失がみられる。
🙅♂️
62
運動指令を抹消の筋に伝える神経線維の経路には、皮質脊髄路と皮質延髄路があり、顔面や口腔・咽頭への運動指令は皮質脊髄路を伝わる。一方、手足や体幹への運動指令は皮質延髄路を伝わる。
🙅♂️
63
嗅神経、視神経、副神経は純粋に感覚だけを司る脳神経である。
🙅♂️
64
上位運動ニューロンの障害では、病変部以下の片麻痺(弛緩性麻)をきたすことが多い。下位運動ニューロンの障害では、その支配領域に痙性麻痺をきたす。
🙅♂️
65
上位運動ニューロン障害時は深部反射は亢進、病的反射陽性、表在反射減弱/消失がみられ、下位運動ニューロン障害時は深部反射は減弱/消失する。
🙆♀️
66
脳血管障害による片麻は、一側の上位運動ニューロン障害でみられ、病巣と反対側半身に運動麻が出現する。
🙆♀️
67
中枢性麻痺の特徴であるウェルニッケ・マン肢位では、病巣の対側上肢が伸展位、下肢が屈曲位を呈する。
🙅♂️
68
閉じ込め症候群では、意識障害が生じ、意思伝達が不可能な状態である。
🙅♂️
69
第5頸髄よりも上部の脊髄半側損傷では、障害側と同側に弛緩性片麻がみられる。
🙅♂️
70
上肢の神経損傷の中で最もよくみられるものは尺骨神経の障害である。
🙅♂️
71
寡動性過筋緊張性タイプの代表的疾患はパーキンソン病、多動性低緊張性タイプの代表的疾患はハンチントン病である。
🙆♀️
72
被殻と尾状核をあわせたものを線状体という。
🙆♀️
73
小脳にある黒質の神経細胞はドパミンという神経伝達物質を合成・貯蔵している。
🙅♂️
74
パーキンソン病では、四つの代表的な症状(4大徴候)が観察される。それは、安静時振戦、募動(無勤)、筋強剛(固縮)、協調運動障害であるパーキンソン病では、四つの代表的な症状(4大徴候)が観察される。
🙅♂️
75
パーキンソン病の歩行障害では、すくみ足、小刻み歩行、後方突進現象がみられる。
🙅♂️
76
パーキンソンで観察される筋緊張亢進症状には、歯車現象と鉛管現象の二つのタイプがみられる。
🙆♀️
77
パーキンソン等の重症度は、ホーン・ヤール分類ならびに生活機能障害度で示すのが一般的である。
🙆♀️
78
抗パーキンソン病薬の副作用として、ジストニアが有名である。
🙅♂️
79
姿勢時振戦の代表的疾患として本態性振戦があり、本態性振戦の治療薬にはプロプラノロールなどが知られている。
🙆♀️
80
筋攣縮とは思によらない、長く持続する異常な筋収縮のことで、片側顔面痙撃やMeige症候群などが知られている。
🙆♀️
81
筋線維性収縮は筋肉の脱神経にともない認められ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などに認められる。
🙆♀️
82
神経線維は一般に太いものほど神経伝導速度(NCV)が速い。深部感覚(固有感覚)を伝えるAαとよばれる神経線維は最も太い。
🙆♀️
83
触覚の異常として、異常感覚(パレステジア)や錯感覚(ジセステジア)がある。前者は、感覚刺激が正常な感覚としてではなく、異なった妙な感覚として認知されるもので、後者は、刺激が加わっていないのに自覚的に異常な感覚を感じるものである。
🙆♀️
84
深部感覚の中には、関節覚(運動覚・位置覚)、振動覚、圧覚が含まれる。
🙆♀️
85
顔面の感覚は、すべて顔面神経を介して中枢に伝えられる。ただし、温痛覚と触覚・深部感覚はおのおの顔面神経の中の異なった経路を伝わる。
🙅♂️
86
脊髄外などで脊髄が外側から徐々に圧迫されると、初めに会陰部や下肢の症状(感覚障害、錐体路症状)が現れる。
🙆♀️
87
手根管症候群は正中神経の、肘部管症候群は橈骨神経の絞、足根管症候群は脛骨神経の絞扼による。
🙅♂️
88
頸肋(第7頸骨や第1肋骨の上に出た異常な肋骨)や前斜角筋の肥厚が原因で、腕神経叢が圧迫されて手指などに感覚異常をきたすものを胸郭出口症候群という。
🙆♀️
89
脊髄後索が侵されると、位置覚、振動覚、識別覚、立体認知が障害される。
🙆♀️
90
病変側の当該脊髄髄節の全感覚脱失、病変より抹消側の深部感覚・微細触覚障害および運動麻痺、健側の当該脊髄節より末梢側の温痛覚脱失という特徴的な症状を呈するものをデジュリン・ルシー症候群という。
🙅♂️
91
感覚に関係するすべての刺激は視床に集まる。一側視床が破壊されると病側(破壊側)の全感覚障害が起こる。
🙅♂️
92
齲歯、緑内障、鼻炎、副鼻腔炎、顎関節炎などは投射痛を起こすことで知られ、いずれも顔面神経の投射痛である。
🙅♂️
93
閃輝暗点という前兆は、群発頭痛でよく認められる徴候である。
🙅♂️
94
片頭痛治療薬として、セロトニン受容体に作用して血管収縮を引有痛物質の放出を抑える働きを持っているものをスタチン系薬剤という。
🙅♂️
95
フォスター・ケネディ症候群は、前頭蓋底から蝶形骨稜部に広がる髄膜などの腫瘍により起こり、①病側の嗅覚脱失、②病側の視神経萎縮、③対側のうっ血乳頭といった特徴的な症状を呈する。
🙆♀️
96
視素の障害では、同名半盲が生じる。左視索の障害では右同名半盲が、右視索の障害では左同名半盲が生じる。
🙆♀️
97
第II、第Ⅲ、第Ⅳ脳神経の3つは眼球運動に関係した脳神経である。
🙅♂️
98
エディンガー・ウェストファール核(EW核)は、瞳孔収縮機能を担い、交感神経に属する神経の出発点になる脳神経核である。
🙅♂️