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3年前期   高次脳機能障害治療学II
  • 東舎虎大朗

  • 問題数 59 • 8/5/2024

    記憶度

    完璧

    8

    覚えた

    24

    うろ覚え

    0

    苦手

    0

    未解答

    0

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    問題一覧

  • 1

    一側の手における障害に留まるので、利き手ならば、ポケットや暗所で物を探す時に困難を示 すことになるため、もう一側の健常側で触るようにしたり、目視して確認するように指導する。

    触覚失認

  • 2

    迷路課題や、献立作りなどの計画作成や、動作ひとつごとに「次は○○する」といった段取り を自分で教示しながら行うようにしたり、スケジュールノートの記入と使用を習慣化して、計画を自己管理したりする。

    遂行機能障害

  • 3

    日常生活に必要な道具などを、実際に使用する練習を繰り返して実施する反復練習に併せて、 上述の2のように動作ひとつごとに「次は○○する」といった段取りを自分で教示しながら行 うようにしたり、動作や行為を誤らないように、外部から言語的指示を与えたり、動作を簡素 化して物品や道具を取りそろえたりする(例えば整容にて、通常の歯ブラシを電動に変え る)。

    観念運動失行

  • 4

    人物の声を聞く、髪型や服装、歩き方やしぐさなどを目視して、そのクセなどを手がかりに いて、人物を区別、同定するよう代償する。

    相貌失認

  • 5

    屋外移動にて、現在いる場所より見える範囲にある建物や、建物相互の位置関係を手がかりとし 自分では地図を描画することは難しいので、既成の地図を持たせ、現在いる位置や進むべき方向に つけるようにする。

    道順障害

  • 6

    健側上肢で風船をつく、セラピストの示す部位へリーチ動作を行うなどして、健側上肢の動 を図り、健側への体重移動を促したり、患側に傾くのを矯正せずに倒れそうになるまで傾に 発的に立ち直らせ、垂直位にある鏡や棒などの視覚的手がかりも利用して姿勢を修正、誘導する。

    Pusher症候群

  • 7

    患者の前に文字や数字が書かれたカードを1列に並べ、右から左へ順に読ませる。 その際、誤った場合は検査者が修正する。患者が正しく読んだカードは、すぐにその列の並べ直す。

    半側空間無視

  • 8

    聴覚的理解は良好。 発話は流暢だが、中核障害であ る音韻処理過程の障害により、 発話、音読、復唱時の字性錯誤 (音韻性錯誤:「とけい」⇒ 「たけい」など)と、それに対する 自己修正が日だつ。

    伝導失語

  • 9

    1つのことに固執してしまい、 注意がうまく切り替えられない。 または逆に、過度にあちこちの 刺激に気が散ってしまう。

    転換性注意の障害

  • 10

    ある目的動作を遂行する際、 その状況に合わせて臨機応変に 動作スピードを調整し、動作に 流れをもたせることができない 状態。 例えば朝の着替えが気になって、 夜中の3時頃から着替え始めたり する。

    ペーシング障害

  • 11

    理解と復唱は良好に保たれて いる。 発話は流暢だが、てたいたの喚語困難を中核障害とし、 迂言を認める。

    健忘失語

  • 12

    右手で引き出しを開けようとすると、 左手は押して閉めてしまい、物を取り出せない。 右手の意図的行為に対して、左手が右手の動作を妨害するような 動作が見られる。 本人は思わぬ左手の妨害に当惑している。

    拮抗失行

  • 13

    調理動作で一品のみを作ることは 問題なく可能だが、2品3品と同時に 調理する品目を増やすと、コンロの鍋 が沸騰して溢れてしまっていることに 気がつかなかったり、中途で一部の品 目に手をつけずにそのまま放置して しまったりする。

    配分性注意の障害

  • 14

    「昨日、オシャレな洋服を買った」 「先週末、ディズニーランドに 行った」 「子供の頃、近所の子供たちや従兄弟とよく遊んだ」 など、出来事に関する記憶(思い出など)

    エピソード記憶

  • 15

    左半身の麻痺がないか、あってもごく軽度であるにもかかわらず、 動かせるはずの左上下肢を動かさない現象。 左上下肢の肢位が不自然な肢位 であっても気づかないことや、動かないことを主張することもある。

    運動無視

  • 16

    物品の名前そのものが出てこず、 遠回しな表現にて説明する。 例えば、「りんご」が言えず、「赤くて丸くて甘いくだもの」と言うなど。

    迂回表現

  • 17

    ウェルニッケ失語(感覚失語)と異なり、 「復唱」が保たれている。 発話は流暢で、主に語性錯語を認め、 「字性錯誤は少なく、重度の理解障害が認められる。 聴覚的理解の障害に比べ、復唱は良好である

    超皮質性感覚失語

  • 18

    「失○○」と言えば? → 「失恋」「失望」 「失見当識」「失敗」「失語」……………… などといったように、いわゆる無意識の 「思い込み」で先入観が影響する記憶

    プライミング記憶

  • 19

    目の前の熟知した建物・風景の 形態的な認知は可能であるが、 よく知っているはずの場所、環境、 目印となる建物の同定が不可能で、 それを道順を辿るうえでの指標として用いることができないため、 道に迷う。

    街並失認

  • 20

    今やるべきことの選択肢を 提示しても、その優先順位が 決められず、行動計画が苦手で課題の誤りが続いたり、中途で 変わってしまったり、手当たり 次第にやって混乱してしまうなど、効率のよい方法が選べない。

    遂行機能障害

  • 21

    線分の弁別、錯綜図課題、道具の使用法の説明、物品の呼称、顔の表情の叙述 色合の分類、塗り絵などの課題がある。

    標準高次視知覚検査(VPTA) 失認症

  • 22

    複数の活動を同時に実行したり、 あるいは順序よく実行したりすることが困難になる。

    配分性注意の障害

  • 23

    「作業療法士」と言えば? → 「英語で Occupational Therapist」「リハビリ職種のひとつ」「移動、食事、排泄、入浴等の日常 生活活動訓練を行う」など、単語・数字・ 概念(イメージ)など、私たちが今まで学んできた知識的なものの記憶

    意味記憶

  • 24

    「かぼちゃ」 → 「かなめふ」 音の誤りがあまりにも多く、目標語が 推定できず、意味不明な言葉を流暢に話す。

    ジャーゴン

  • 25

    発話は流暢で、かつ聴覚的理解も「復唱」も良好。 「喚語困難」を中核障害とし、「迂言(迂回表現)」を認める。

    健忘失語

  • 26

    あらゆる姿勢において、健側上 下肢を突っ張り、片麻痺の側に倒 れるように強く押してしまう。 他動的に姿勢を正そうとして、 体重を身体の正中線を越えて、 健側に移動させようとすると、 著しくこれに抵抗する。

    Pusher症候群

  • 27

    情報の多い文章や会話などの 理解が不充分で、要所要所の情報の取得が脱落したりする。

    容量性注意の障害

  • 28

    検査名と対象となる障害は?

    ベイトン視覚記銘検査(BVRT) 記憶障害

  • 29

    日常使う言葉や物の名前が思い出 せず、言いたい言葉が出てこない状態で、会話の中で必要な単語が思い出せない。

    喚語困難

  • 30

    非流暢性の発話に加え、「喚語困難」や 「錯語」が、呼称や復唱の場面で認められる。さらに、「読み」「書き」の障害なども みられる。 発話と比較すれば、比較的「聴覚的理解」や「視覚的理解(読解)」が良好である場合が多い。

    ブローカ失語

  • 31

    発話は流暢で、語性錯語、字性 錯語などを認めるが、中核障害は聴覚的理解障害であり、音韻の弁別、 単語レベルの意味理解の障害、文や談話の理解障害まで及ぶ。 「復唱」「読み」もそれぞれ聴覚的理解障害と同程度に障害されていることが多い。

    ウェルニッケ失語

  • 32

    細部の特徴から、対象物をひとつの まとまりとして全体像を把握できない。 形態の認知が障害されており、物品の模写も類似した視覚刺激の異同を判定 することもできない。その結果、提示され た物品が何であるのか答えられない。 しかし、物についての知識は保たれており、 対象の名前を言われれば、正しい定義を 述べることはできる。

    統覚型視覚失認

  • 33

    部屋の中にある多くのものから必要なものを見つけ出したり、本や書類から大切な部分を探し出し たりすることが速やかにできない。

    選択性注意の障害

  • 34

    「楽器を演奏する」「自転車に乗る」など、 繰り返し練習することで修得される 技術や運動、知覚に関する記憶で、言葉で表現することは困難であるが、身体が覚えているといった記憶。

    手続き記憶

  • 35

    「みかん」→「きかん」など、言葉の中の一部の音を間違えてしまって、 正確に言えない。

    音韻性錯語

  • 36

    対象物をひとつのまとまりとして把握はできる(色・形など)。 だが、提示した物品を見ても、過去の記 憶と照合できず、何であるのかわからない。 物品の模写もできる。類似した物の判別もできる。でも、その名前やその使用方法 が答えられない。ただ、対象の知識は保たれており、手に持って触れれば答えることができる。

    連合型視覚失認

  • 37

    眼前の一点を注視させ、その周辺視野内に提示した物をつかませ ようと手を伸ばすと、的がそれてし まう。見えている物を掴もうとするのに、手探りに頼らざるを得ないこともある。ただし、自己の身体部位を触れる際にはみられない。

    Balint症候群

  • 38

    必要な情報や重要な情報に、 適切に注意を方向づけることが困難。または、対象となる刺激ではなく 無関係な刺激に集中していたりする。

    選択性注意の障害

  • 39

    上記の模倣課題のほか、習慣的動作、 着衣動作、系列的動作などの課題がある。

    標準高次動作性検査(SPTA) 失行症

  • 40

    咽頭、喉頭、舌、口唇などの運動麻痺や、三叉神経や顔面神経など の脳神経の経路の損傷による、語音 の生成、運動速度や強度の低下、 「失調、筋緊張の異常などによる、言葉の表出面の障害の総称。

    構音障害

  • 41

    「私は、アイサツという字を覚えていること は覚えているのだが、今は漢字を思い出せない」といったように、自分の記憶について記憶しているということ。

    メタ記憶

  • 42

    視野の主に中心部で、同時に2つ以上の刺激を提示すると、2つ同時に知覚することができず、1つのもの す、1つのものしか認識できない。思わそわつ 1つのものに対する知覚は正常と考え られるがもう一方の刺激を近づけても全く気づかないように振る舞う。

    Balint症候群の視覚性注意の障害

  • 43

    右手が目の前に置かれた道具 を意志に反して手に取って使お うとする。左手が意志を反映して、この運動を押さえる。右手の動作は明らかに道具を 使おうとしており、目的不明の不随意運動などは見られない。

    道具の強迫的使用

  • 44

    通常検査として「抹消課題」や「描画課題」、行動検査として「電話課題」「音読課題」「地図課題」などがある。

    行動性無視検査(BIT) 半側空間無視

  • 45

    一度に処理できる情報が少なくなり、情報処理の効率が悪く、新しい情報の獲得が困難になる。

    容量性注意の障害

  • 46

    足し算の繰り上がり(67+34= ?)で、 1の位の計算を行う際に、十の位に「1」が 繰り上がるという過程をいったん覚えているが、次の十の位の計算が終了した瞬間に、 意識からは消失するような記憶。

    作業記憶

  • 47

    「みかん」 → 「りんご」など、実在する言葉ではあるが、まったく別の言葉に置き換えられる。

    語性錯語

  • 48

    擦ることなく、手の手掌、手背を問わず触れた際に、その物をとらえにいこうとす るかのように、上肢全体に追跡や手探り様の動きがある。 じかに触れなくても、物品を見せるだけ で誘発されてしまい、離そうとすると追い かけ、引き抜こうとすると強く握り、中には追いかけて握ろうとする。本人自身が この思わぬ挙動に当惑している。

    本能性把握反射

  • 49

    表出面では非流暢性で、「喚語困難」 や「錯語」が、呼称や復唱で認められる。 さらに「読み」「書き」の障害もみられる。 「聴覚的理解」や「視覚的理解(読解)」 は、発話に比較して良好。理解が良好 な症例では日常会話の理解はほぼ可能 だが、文法が複雑で長い文の理解では、困難となる。

    ブローカ失語

  • 50

    注意の強さが変動しやすく、 集中を保つことが困難で、断片的 な活動はうまくできても、活動全 体には一貫性やまとまりが乏しくなる。

    持続性注意の障害

  • 51

    検査名と対象となる障害は?

    レイの複雑図形(ROCFT) 構成障害

  • 52

    「今日は図書館に行って借りていた本を返し、 その後スーパーへ行ってキャベツとトマト、 豚肉を買い、15時に駅前のスターバックスで友達の田中さんとお茶をする」 中途いったん忙しさに追われて忘れてしまうが、寸前にタイミングよく想起することが できる未来に関する記憶。

    予定記憶

  • 53

    まわりの風景がわかり、今いる場所もわかるが、そこから目的地までの道順や方角がわからなく なった状態。 視空間認知の障害ではなく、見える範囲内での空間関係の把握や想起は可能。

    道順障害

  • 54

    軽症例では、「本を読み始めても、すぐに中断してしまう」「机上課題 などを長時間行うとミスが増えてくる」など、重度例では、「車椅子駆動がすぐに中断して先に進めない」などといった様子が観察される。

    持続性注意の障害

  • 55

    明らかな麻痺がないのに、左手のみ、または右手のみの片手動作 であれば遂行可能でありながら、 両手動作を行うと、次第に障害側の手の動きが止まってしまう。

    運動消去現象

  • 56

    発話は流暢で、語性錯語、字性錯語、「新造語(ジャーゴン)などを認めるが、中核障害は聴覚的理解障害となる。 聴覚的理解障害は、聴覚音韻分析システムの障害、単語レベルの意味理解の障害、文や談話の理解障害まで及ぶ。 併せて、「復唱」「読み」もそれぞれ聴覚的理解障害と同程度に障害されていることが多い。

    ウェルニッケ失語

  • 57

    自発話、話し言葉の理解、復唱、呼称、読み、 書字、行為、構成の、計8つの主項目の下に38の検査項目があり、障害像の分類ができることと、 重症度を表す指数が算定できることが特徴。 標準失語症検査SLTAと並んで臨床でも良く 用いられる。

    WAB失語症検査 失語症

  • 58

    読書に集中している最中に話しかけるが、まったく気がつかず、 肩を軽く叩いてみるが、こちらを 振り返る様子がない。

    転換性注意の障害

  • 59

    発話は流暢だが、中核障害である音韻処理過程の障害により、発話、音読、復唱 時の字性錯誤(音韻性錯誤:「とけい」⇒ 「たけい」など)と、それに対する自己修正 が目立つ。 聴覚的理解は良好に保たれている。

    伝導失語