変動利付債は、金利上昇局面では利率が上昇して得られる利子が多くなるが、金利低下局面では得られる利子が少なくなる。

超長期国債は、すべてイールド競争入札による公募入札方式で発行されている。

わが国の国債のうち、発行市場・流通市場における中心的な銘柄は、中期国債である。

長期国債（10年利付国債）は、価格競争入札による公募入札方式で発行される。

変動利付国債は、期間10年で、利率が年２回の利払日ごとに市場実勢に応じて変化する国債である。

中期国債は、期間２年と３年の２種類とされている。

中期国債は、イールド競争入札による公募入札方式で発行される。

国庫短期証券は利付債である。

国庫短期証券の償還期間は、２か月、３か月、６か月及び１年とされている。

個人向け国債には変動金利型と固定金利型がある。

期間３年の個人向け国債は、変動金利型である。

変動金利型の個人向け国債は、購入単位は額面１万円から１万円単位で、利率は１年ごとに見直される。

物価連動国債は、表面利率が物価の動向に連動して変動する国債である。

国の資産を形成するものとして、公共事業費、出資金及び貸付金の財源に充てるために発行される建設国債は、財政法４条但書による４条国債ともいわれる。

税収及び税外収入等に加えて、建設国債を発行してもなお歳入不足が見込まれる場合、公共事業費以外の歳出に充てる資金を調達するために発行される借換債は、特例公債法による赤字国債ともいわれる。

国債、地方債及び政府関係機関債をあわせて公債という。

全国型市場公募地方債を発行しているのは、一部の都道府県とすべての政令指定都市である。

政府関係機関債の一種である非公募特殊債は、元利払いについて、政府の保証を付けないで発行される。

政府関係機関債の一種である財投機関債は、元利払いについて、政府の保証が付いて発行される。

発行価格が100円未満の債券の発行をアンダー・パー発行という。

債券をオーバー・パーで購入した場合は、償還時に償還差益が発生し、アンダー・パーで購入した場合は、償還時に償還差損が発生する。

債券の最終償還期限が到来する前に、一部を償還することを期中償還という。

債券の期中償還には、定時償還と任意償還の２種類がある。

債券の利率が同じ場合、債券価格が低くなれば利回りは低下し、債券価格が高くなれば利回りは上昇する。

利回りとは、購入金額に対する収益の割合をいう。