問題一覧
1
薬物粉末の溶解度を高温(実線)と低温(破線)において測定するとき、In (Cs-C)を時間tに対してプロットした図として適切なのはどれか。ここで、Cは時間tにおける薬物濃度、Csは薬物の溶解度であり、t=0のときC=0、薬物の溶解過程は吸熱とする。また、溶解する間、薬物の表面積は一定であるとする。
5
2
水に溶かしたとき、溶液表面における濃度が液内部よりも低くなるのはどれか。
塩化ナトリウム
3
弱酸性薬物の溶解度(Cs)式として最も適切なのはどれか。
Cs=[分子型]×(1+10^pH-pKa)
4
0.50 molの酢酸と0.25 molの酢酸ナトリウムを水に溶かして1Lにしたときに得られる水溶液のpHとして、最も近い値は次のどれか。ただし、酢酸のpKa=4.8、またlog2=0.30、log3=0.48とする。
4.5
5
次の界面活性剤うち、非イオン性界面活性剤に分類されるのはどれか。
ポリソルベート80
6
乳剤における不可逆的な現象はどれか。
合一
7
次のうち、カチオン性界面活性剤はどれか。
ベンザルニコニウム塩化物
8
ノイエスーホイットニー(Nernst-Noyes-Whitney)式に従って溶解する固体の溶解に関する記述のうち正しいものどれか。
シンク条件では、薬物の溶解速度は一定である
9
親水親油バランス(HLB)が最も大きい界面活性剤はどれか。
ラウリル硫酸ナトリウム
10
ネルンストーノイエス-ホイットニー(Nernst-Noyes-Whitney) 式に従って溶解する固体の溶解速度と反比例の関係にあるのはどれか。
拡散層の厚さ
11
クラフト点を持つ界面活性剤はどれか。
レシチン
12
βーシクロデキストリンに関する記述について、正しいのはどれか。
環状化合物である。
13
親水性の高分子コロイドにアルコールを添加すると、コロイドに富む液相と乏しい液相に分離する現象はどれか。
コアセルベーション
14
シンク条件下(溶液中の薬物濃度が薬物の飽和溶解度より十分小さいとき)で、球形の薬物粒子が溶解しながら表面積が減少することを考慮して導かれた溶解速度式は何か。
Hixson-Crowellの式
15
プロスタグランジンE1の水への溶解度がα-シクロデキストリンの添加により上昇する理由はどれか。
包接化合物の形成
16
一般に、薬物粉末の粒子径が小さいほど薬物の溶解速度が大きくなる理由として最も適切なのはどれか。
比表面積の増大
17
カフェインに安息香酸ナトリウムを添加することにより、水への溶解性が向上する機構はどれか。
可溶性複合体形成
18
下図に示される直線A及びBは、ある固体薬物の結晶多形Ⅰ形およびⅡ形の溶解度✕と温度Tとの関係を表したものである。次の記述のうち、正しいのはどれか。ただし、Ⅰ形とⅡ形は互変二形の関係にあり、Ⅰ形の溶解熱は28kJ/mol、Ⅱ形の溶解熱は21kJ/molである
TCは転移温度である。
19
0.025 mol/Lの酢酸水溶液と0.05 mol/Lの酢酸ナトリウム水溶液を容積比2:1の割合で混合したときに得られる水溶液のpHの値はどれか。ただし、酢酸のpKa=4.5、log2=0.30、log3=0.48とする。
4.5
20
酸性化合物HAが強い酸である条件として、正しいのはどれか。ただし、酸解離定数をKa、その共役塩基の塩基解離定数をKbとする。
pKaの値が小さい
21
イオン性界面活性剤の濃度と表面張力の関係を示したものとして正しいのはどれか。
4
22
pKa=5の弱酸性薬物の溶解度は、pH=5のとき、分子形飽和溶解度の何倍になるか。
2倍
23
NaCIのファントホッフ係数はどれか。ただし、NaCIの解離度をαとする。
1+α
24
次のうち、親水親油バランス(HLB)の値が最も大きい界面活性剤はどれか。
ラウリル硫酸ナトリウム
25
界面活性剤A(HLB:15.0)と界面活性剤B(HLB:40.0)を質量比1:1で混合した場合のHLBはどれか。
27.5
26
図は、ある弱塩基性薬物の25°Cでの水溶液中の溶解度CsとpHとの関係を示したものである。この薬物のpKbとして正しいのはどれか。ただし、25°Cでの水のイオン積は10-14(mol/L)とする。 また、イオン形は完全に溶解するものとする。
2
27
固体薬物の溶解速度を増加させる方法として、正しいのはどれか。ただし、この薬物の溶解速度はNernst-Noyes-Whitney式に従うものとする。
溶液の撹拌速度を大きくする。
28
シンク条件下、同一粒子径の球形である薬物の固体粒子が形状を維持したまま縮小しながら溶解する時のみかけの溶解速度定数を算出できる式はどれか。
ヒクソン-クロウェル式
29
固形薬物の溶解が拡散律速で進行するとき、薬物の溶解速度を増大させるのはどれか。
溶液の粘度を小さくする。
30
分子空間配列の規則性を失って分子が集合した固体状態はどれか。
非晶質
31
製剤からの薬物溶出に関して、溶解速度は下記のNernst-Noyes-Whitneyの式に従う。溶解速度を速くする条件として、最も適切なのはどれか。
固体の表面積(S)を大きくする。
32
固形薬物の溶解が拡散律速で進行するとき、薬物の溶解速度を増加させるのはどれか。
溶液の粘度を小さくする。
33
25°C、pH7.3の水溶液中において、弱塩基性物質の分子形濃度はイオン形濃度の何倍になるか。ただし、25°Cにおける水のイオン積Kwは10⁻ ¹⁴、弱塩基性物質の共役酸のpKaは9.3とする。
1/100倍
34
溶媒からの結晶化の際、水分子を取り込んで安定化した結晶はどれか。
水和物
35
陰イオン性界面活性剤はどれか。
ラウリル硫酸ナトリウム
36
弱酸性薬物の溶解度(Cs)とpHの関係を示す適切なグラフはどれか。
1
37
曇点をもつ界面活性剤はどれか。
ソルビタンセスキオレイン酸エステル
38
クラフト点をもつ界面活性剤はどれか。
レシチン
39
25°Cにおいて、弱塩基性薬物の水溶液中の分子形とイオン形の存在比が、分子形:イオン形=1:100であるとき、この水溶液のpHの値として最も近いのはどれか。ただし、弱塩基性薬物のpKbは4.74とする。
7.26
40
薬物の単純拡散による生体膜透過性を向上させる方法はどれか。
脂溶性の増大
41
結晶の溶解度の大小について正しいのはどれか。
安定形く準安定形く非晶質
42
一般に、薬物の溶解速度を増大させる要因はどれか。
安定形を準安定形にする
43
粒子の沈降速度と比例関係にあるものはどれか。1つ選べ。ただし、粒子は球状であり、ストークス式が成り立つものとする。
粒子の半径の2乗
44
吸熱溶解する固体薬物の溶解速度を速くする手法として、正しいのはどれか。
溶液の温度を上げる。
45
次のうち、コロイド分散系に属するものはどれか。
界面活性剤ミセル溶液
46
溶解度が1000ug/mL、有効表面積が1cmで(一定)の固体薬物の溶解実験をシンク条件で行い、以下の結果を得た。このときのみかけの溶解速度定数(min-1.cm-2)はどれか。ただし、この薬物の溶解速度はNoyes-Whitney式に従うものとする。
0.001
47
複合体形成による安息香酸ナトリウムの化学的安定化の際に利用される物質はどれか。
カフェイン
48
殺菌・消毒剤で使用される陽イオン性界面活性剤として最も適切なのはどれか。
ベンザルコニウム塩化物
49
次のうち、アニオン性界面活性剤はどれか。
ラウリル硫酸ナトリウム
50
可溶性複合体を形成することで、テオフィリンの水への溶解性を向上させる溶解補助剤はどれか。
エチレンジアミン
51
薬物粉末の溶解速度が低下する要因はどれか。
粒子径の増大
52
HLBの値が大きい界面活性剤が、o/w型の乳剤を安定化するというのはどれか。
パンクロフトの経験則
53
クラフト点の説明として、正しいのはどれか。
イオン性界面活性剤の水への解度が急激に上昇しはじめる温度
54
固体薬物の溶解現象において、Fickの法則が関係する過程はどれか。
拡散
55
エマルションを振り混ぜると元に戻ることができる現象はどれか。
クリーミング
56
テオフィリンに対してエチレンジアミンを添加すると、溶解度が増大する。この機構として、最も適切なのはどれか。
複合体形成
57
あるpHの水溶液中における弱電解質の分子形とイオン形の割合に関する式はどれか。
ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式
58
コロイド粒子による光の散乱現象として正しいのはどれか。
チンダル現象
59
固形薬物の溶解が拡散律速で進行するとき、薬物の溶解速度を増加させるのはどれか。
溶液の粘度を小さくする。
60
粒子径が大きい粉体の一般的な性質はどれか。
安息角が小さい
61
サスペンション中の分散粒子の沈降速度を示す式として正しいのはどれか。
Stokes式
62
粉体の流動性を表す指標として最も適切なのはどれか。
安息角
63
表面張力の測定法はどれか。
毛管上昇法
64
HLBの値が6の界面活性剤AとHLBの値が10の界面活性剤Bを、質量比1:1で混合したときの、混合物のHLBの値はどれか。
8
65
テオフィリンにエチレンジアミンを添加することにより、テオフィリンの水への溶解性が向上する機構はどれか。
可溶性複合体形成
66
ネルンストーノイエス-ホイットニー(Nernst-Noyes-Whitney)式に従って溶解する固体の溶解速度と反比例の関係にあるのはどれか。
拡散層の厚さ
67
粒子径分布が得られない粒子径測定法はどれか。
ガス吸着法
68
ストークス式の成立条件はどれか。
粒子が球形であること
69
酸性化合物(pKa=5)のpH7の水溶液中における分子形:イオン形の濃度比について正しいのはどれか。
1:100
70
イオン性界面活性剤水溶液について、臨界ミセル濃度以上の濃度で急激に低下する性質はどれか。
モル伝導率
71
懸濁剤について、懸濁粒子の沈降速度を調整するため、粒子径を 1/2の大きさとし、懸濁粒子と分散媒の密度差を 1/2倍にしたときの沈降速度はもとの何倍になるか。1つ選べ。ただし、懸濁粒子はストークス式に従って沈降する。
1/8
72
一般に、薬物粉末の粒子径が小さいほど薬物の溶解速度が増大する理由として最も適切なのはどれか。
比表面積の増大
73
酢酸(pKa=4.74)と酢酸ナトリウムの各々0.1 mol/L水溶液を1:3の割合で混合した場合の水溶液のpHはいくらか。ただし、log3=0.48とする。
5.22
74
o/w型エマルションの性質として正しいのはどれか。
水で希釈して、容易に混ざり合う。
75
イオン性界面活性剤のみがもつ固有の値はどれか。
クラフト点
76
分子コロイドに該当するのはどれか。
アルブミン
77
沈降法によって粒子径を求めるときに用いる式はどれか。
ストークス式
78
多量の電解質を加えることによりタンパク質などの親水性コロイド粒子が凝集し、沈殿する現象を何というか。
塩析
79
25°C、pH7.3の水溶液中において、弱塩基性物質の分子形濃度はイオン形濃度の何倍になるか。ただし、25°Cにおける水のイオン積Kwは10⁻ ¹⁴、弱塩基性物質の共役酸のpKaは9.3とする。
1/100倍
80
酸性化合物(pKa=5)のpH7の水浴液中における分子形:イオン形の濃度比について正しいのはどれか。
1:100
81
図は、ある弱塩基性薬物の25°Cでの水溶液中の溶解度CsとpHとの関係を示したものである。この薬物のpKbとして正しいのはどれか。ただし、25°Cでの水のイオン積は10⁻ ¹⁴(mol/L)とする。 また、イオン形は完全に溶解するものとする。
2
82
粒子径分布が得られない粒子径測定法はどれか。
ガス吸着法
83
固体薬物の溶解速度を増加させる方法として、正しいのはどれか。ただし、この薬物の溶解速度はNernst-Noyes-Whitney式に従うものとする。
溶液の攪拌速度を大きくする
84
固体薬物の溶解現象において、Fickの法則が関係する過程はどれか。
拡散