P583 (訳の「ー」に入る言葉を選んでね)
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37問 • 2年前
吉川
ことさらにやつれたるけはひしるく見ゆる車二つあり。
→わざと質素に装っている様子がー見える車が二台ある。明白に
霰降り荒れてすごき夜の様なり。
→あられが荒々しく降り、ー夜の様子である。気味が悪い
なまめかしく、すごくおもしろく
→優雅で、ー趣がありぞっとするほどすばらしく
つたなく弾きて、弾きおほせざれば、
→(玄象という名の琵琶は) ー弾いて、十分に弾きこなせないと、下手に
汝が性のつたなさを泣け
→おまえの宿命がーことを泣きなさい。不運な
なほつれなく同じさまにて過ぐし給ふ。
→やはりー同じ様子でお過ごしになる。平然として
昔、男、つれなかりける女にいひやりける。
→昔、ある男が、ーた女に詠んで贈った(歌)。冷淡だっ
ところせき身こそわびしけれ。
→ー身分はやりきれない。窮屈な
雨も降り出でてところせくもあるに
→雨が降り始めてーもあるがやっかいで
巻向の川音高しも嵐かもとき
→巻向の川の流れのおとが大きいなあ。嵐がーのか。激しい
春やとき花や遅きと聞かむ鶯だにも鳴かずもあるかな
→春が来るのがーか、花の咲くのが遅いのかとその声を聞いて判断しようと思うそのうぐいすさえも鳴かないでいることよ。早いの
文ことばなめき人こそいとにくけれ。
→手紙の言葉がー人はほんとうにいやだ。無礼な
げに及ばぬ磯のたたずまひ、になく書き集め給へり。
→ほんとうに想像も及ばない磯のようすを、ー立派に絵に描いて集めなさった。比べるものもがなく
鳥辺山谷に煙の燃え立たばはかなく見えし我と知らなむ
→鳥辺山の谷間に煙が燃え立ったならば、ー見えた私(を火葬する煙)だと知って欲しい。頼りなく
梨の花、世にすさまじきものにして、近うもてなさず、はかなき文付けなとだにせず。
→梨の花は、実に興ざめなものとして、身近にもてはやさず、ー手紙を結びつけたりさえしない。ちょっとした
思ほえず、ふるさとにいとはしたなくてありければ、
→思いがけず、古都に(優美な姉妹が)とてもーさまでいたので、不釣り合いな
はしたなきもの。こと人を呼ぶに、われぞとさし出でたる。
→ーもの。違う人を呼んだのに、自分だと思ってすっと顔を出したとき。きまりが悪い
今日はいと便なくなむ侍るべき。
→(姫を連れ出すには)今日は本当にーございましょう。都合が悪く
月見るとて上げたる格子下ろすは、何者のするぞ。いと便なし。
→月を見るといって上げた格子を下ろすのは、何者がするのか。実にー。困ったことだ
人しげく、ひたたけたらむ住まひは、いとほいなかるべし。
→人が多く、雑然としているような住まいは、たいそうーだろう。不本意である
何をか奉らむ。まめまめしきものはまさなかりなむ。
→何を差し上げようか。実用的なものはきっとーだろう。よくない
いかに瀬尾殿、まさなうも敵に後ろをば見するものかな。
→なんと瀬尾殿、ー敵に背を見せるものだなあ。見苦しくも
いたくあばれて、築地などもまたからず。
→ひどく荒れて、土塀などもーはなく。完全で
藤の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし。
→藤の花は、花房のしだれが長く、色が濃く咲いているのが、とてもー。すばらしい
命長ければ恥多し。長くとも四十に足らぬほどにて死なむこそ、めやすかるべけれ。
→命が長いと恥が多い。たとえ長生きするとしても四十歳にならなちうちに死ぬのが、ーだろう。見苦しくない
この山ひ籠りゐて後、やむごとなき人のかくれ給へるもあまた聞こゆ。
→(私が)この山に(庵を作って)こもってからあと、ー方々がお亡くなりになったことも数多く耳に入る。高貴な
身の才やむごとなくして、公につかまつりけるほどに、道心をおこして出家せるなり。
→学才がーて、朝廷にお仕えしていたときに、信仰心を起こして出家したのである。この上なく
をかしげなる児の、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かい付きて寝たる、いとらうたし。
→愛らしい赤ん坊が、ちょっと抱いてあやしてかわいがっていると、(そのまま私に)しがみついて寝てしまったのは、とてもー。かわいらしい
人の上いふを腹立つこそ、いとわりなけれ。
→他人のことをうわさするのに腹を立てる人は、まったくー。道理に合わない
かかる人も世に出でおはするものなりけりと、あさましきまで目を驚かし給ふ。
→このような人もこの世に生まれておいでになるものだったのだなと、ーまでに目をみはりなさる。驚きあきれるほど
御かたちいと清げに、あまりあたらしきさまして、物より抜け出でたるやうにぞおはせし。
→(道頼殿は)ご容貌がとても美しく、(この世には)あまりにもー様子で、物語の絵から抜け出してきたようでいらっしゃった。もったいない
盗人あやしと思ひて、連子よりのぞきければ、若き女の死にて臥したるあり。
→盗人はーと思って、連子窓からのぞくと、若い女で死んでよこたわっている人がいる。不思議だ
あやしき下臈なれども、(ソノ言葉ハ)聖人の戒めにかなへり。
→ー下賎の者であるが、その言葉は聖人の教訓に一致している。身分の低い
水無月のころ、あやしき家に夕顔の白く見えて、蚊遣火ふすぶるもあはれなり。
→6月の頃、ー家に夕顔の花が白く見えて、蚊遣火がくすぶっているのも趣深い。粗末な
熊谷、あまりにいとほしくて、いづくに刀を立つべしともおぼえず。
→熊谷は、あまりにー、どこに刀を突き立てたらよいかもわからない。かわいそうで
これは故殿のいとほしくし給ひし者なり。
→これは亡くなった殿がー思いなさった者である。かわいく
人の上を、難つけ、おとしめざまの事言ふ人をば、いとほしきものにし給へば。
→他人の身の上について、欠点を指摘し、さげすむようなことを言う人を、ー人間と考えなさるので。困った
ことさらにやつれたるけはひしるく見ゆる車二つあり。
→わざと質素に装っている様子がー見える車が二台ある。明白に
霰降り荒れてすごき夜の様なり。
→あられが荒々しく降り、ー夜の様子である。気味が悪い
なまめかしく、すごくおもしろく
→優雅で、ー趣がありぞっとするほどすばらしく
つたなく弾きて、弾きおほせざれば、
→(玄象という名の琵琶は) ー弾いて、十分に弾きこなせないと、下手に
汝が性のつたなさを泣け
→おまえの宿命がーことを泣きなさい。不運な
なほつれなく同じさまにて過ぐし給ふ。
→やはりー同じ様子でお過ごしになる。平然として
昔、男、つれなかりける女にいひやりける。
→昔、ある男が、ーた女に詠んで贈った(歌)。冷淡だっ
ところせき身こそわびしけれ。
→ー身分はやりきれない。窮屈な
雨も降り出でてところせくもあるに
→雨が降り始めてーもあるがやっかいで
巻向の川音高しも嵐かもとき
→巻向の川の流れのおとが大きいなあ。嵐がーのか。激しい
春やとき花や遅きと聞かむ鶯だにも鳴かずもあるかな
→春が来るのがーか、花の咲くのが遅いのかとその声を聞いて判断しようと思うそのうぐいすさえも鳴かないでいることよ。早いの
文ことばなめき人こそいとにくけれ。
→手紙の言葉がー人はほんとうにいやだ。無礼な
げに及ばぬ磯のたたずまひ、になく書き集め給へり。
→ほんとうに想像も及ばない磯のようすを、ー立派に絵に描いて集めなさった。比べるものもがなく
鳥辺山谷に煙の燃え立たばはかなく見えし我と知らなむ
→鳥辺山の谷間に煙が燃え立ったならば、ー見えた私(を火葬する煙)だと知って欲しい。頼りなく
梨の花、世にすさまじきものにして、近うもてなさず、はかなき文付けなとだにせず。
→梨の花は、実に興ざめなものとして、身近にもてはやさず、ー手紙を結びつけたりさえしない。ちょっとした
思ほえず、ふるさとにいとはしたなくてありければ、
→思いがけず、古都に(優美な姉妹が)とてもーさまでいたので、不釣り合いな
はしたなきもの。こと人を呼ぶに、われぞとさし出でたる。
→ーもの。違う人を呼んだのに、自分だと思ってすっと顔を出したとき。きまりが悪い
今日はいと便なくなむ侍るべき。
→(姫を連れ出すには)今日は本当にーございましょう。都合が悪く
月見るとて上げたる格子下ろすは、何者のするぞ。いと便なし。
→月を見るといって上げた格子を下ろすのは、何者がするのか。実にー。困ったことだ
人しげく、ひたたけたらむ住まひは、いとほいなかるべし。
→人が多く、雑然としているような住まいは、たいそうーだろう。不本意である
何をか奉らむ。まめまめしきものはまさなかりなむ。
→何を差し上げようか。実用的なものはきっとーだろう。よくない
いかに瀬尾殿、まさなうも敵に後ろをば見するものかな。
→なんと瀬尾殿、ー敵に背を見せるものだなあ。見苦しくも
いたくあばれて、築地などもまたからず。
→ひどく荒れて、土塀などもーはなく。完全で
藤の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし。
→藤の花は、花房のしだれが長く、色が濃く咲いているのが、とてもー。すばらしい
命長ければ恥多し。長くとも四十に足らぬほどにて死なむこそ、めやすかるべけれ。
→命が長いと恥が多い。たとえ長生きするとしても四十歳にならなちうちに死ぬのが、ーだろう。見苦しくない
この山ひ籠りゐて後、やむごとなき人のかくれ給へるもあまた聞こゆ。
→(私が)この山に(庵を作って)こもってからあと、ー方々がお亡くなりになったことも数多く耳に入る。高貴な
身の才やむごとなくして、公につかまつりけるほどに、道心をおこして出家せるなり。
→学才がーて、朝廷にお仕えしていたときに、信仰心を起こして出家したのである。この上なく
をかしげなる児の、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かい付きて寝たる、いとらうたし。
→愛らしい赤ん坊が、ちょっと抱いてあやしてかわいがっていると、(そのまま私に)しがみついて寝てしまったのは、とてもー。かわいらしい
人の上いふを腹立つこそ、いとわりなけれ。
→他人のことをうわさするのに腹を立てる人は、まったくー。道理に合わない
かかる人も世に出でおはするものなりけりと、あさましきまで目を驚かし給ふ。
→このような人もこの世に生まれておいでになるものだったのだなと、ーまでに目をみはりなさる。驚きあきれるほど
御かたちいと清げに、あまりあたらしきさまして、物より抜け出でたるやうにぞおはせし。
→(道頼殿は)ご容貌がとても美しく、(この世には)あまりにもー様子で、物語の絵から抜け出してきたようでいらっしゃった。もったいない
盗人あやしと思ひて、連子よりのぞきければ、若き女の死にて臥したるあり。
→盗人はーと思って、連子窓からのぞくと、若い女で死んでよこたわっている人がいる。不思議だ
あやしき下臈なれども、(ソノ言葉ハ)聖人の戒めにかなへり。
→ー下賎の者であるが、その言葉は聖人の教訓に一致している。身分の低い
水無月のころ、あやしき家に夕顔の白く見えて、蚊遣火ふすぶるもあはれなり。
→6月の頃、ー家に夕顔の花が白く見えて、蚊遣火がくすぶっているのも趣深い。粗末な
熊谷、あまりにいとほしくて、いづくに刀を立つべしともおぼえず。
→熊谷は、あまりにー、どこに刀を突き立てたらよいかもわからない。かわいそうで
これは故殿のいとほしくし給ひし者なり。
→これは亡くなった殿がー思いなさった者である。かわいく
人の上を、難つけ、おとしめざまの事言ふ人をば、いとほしきものにし給へば。
→他人の身の上について、欠点を指摘し、さげすむようなことを言う人を、ー人間と考えなさるので。困った