問題一覧
1
グードは、「社会構造」を著し、家族形態を核家族、拡大家族、複婚家族の3つに分け、核家族は一組の夫婦とその未婚の子どもからなる社会集団であり、人間社会に普遍的に存在する最小の親族集団であると主張した(H30・H15・H8)。
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2
ショーターは、子ども期という観念がかつてはなかったが、子どもとは純真無垢で特別の保護と教育を必要とするという意識が発生し、17世紀頃までに家族は、子どもの精神と身体を守り育てる情緒的なものとなったと主張した(H30)。
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3
マードックは、「世界革命と家族類型」を著し、現代の家族変動である核家族化の社会的要因として、産業化といった経済的変数や技術的変数だけではなく、夫婦家族イデオロギーの普及を重要視する必要があると指摘した(H30)。
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4
アリエスは、家族にまつわる感情の変化は、男女関係、母子関係、家族と周囲の共同体との間の境界線の3つの分野にわたって起き、家族に対する人々の感情の変化が近代家族を誕生させたと主張した(H30)。
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5
マードックは、核家族は人類に普遍的な社会集団であり、性、生殖、経済、教育の4つの機能を持ち、そこに人類社会における基本的集団として存在理由を持つとした(H28・H19)。
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6
モーガンは、小集団にみられる役割分化の一般的パターンを核家族の構造分析に適用し、夫であり父である男性が手段的リーダーの役割を、妻であり母である女性が表出的リーダーの役割を演ずるという性別分業モデルを提示した(H28・H25・H21)。
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7
ブラッドとウルフは、現代社会における夫婦の勢力関係が、規範によって規定される制度化された勢力である権威によって規定されるとし、夫婦それぞれがもつ資源の質と量によって規定されるのではないとした(H28・H21)。
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8
リトワクは、産業革命による産業社会の展開により、家族が古い慣習や制度から解放されて、愛情によって結びつく集団になったという、制度的家族から友愛的家族への変遷を提唱した(H30・H28・H19・H15・H8)。
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9
ル・プレーは、現代産業社会においては、孤立核家族よりも、むしろ相互に部分的依存の状態にある核家族連合が産業的、職業的体系に対して適合性を持つという、修正拡大家族論を提唱した(H28・H21)。
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10
マードックは、夫婦又は夫婦とその未婚の子女よりなる核家族、核家族が親子関係を中心として縦に連なった拡大家族、核家族が配偶者の一方を中心にして横に連なった複合家族の3つに家族構成を分類した(H25・H22)。
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11
ウォーナーは、人は一生のうちに二つの家族を経験するといい、一つは、自らが結婚により形成する定位家族であり、もう一つは、その人の意志とは無関係に、選択の余地なくそこに産み落とされ、育てられる生殖家族であるとした(H25)。
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12
ブラッドとウルフは、夫と妻の相対的権威と夫と妻が家庭内において共有する権威の程度を組み合わせて、夫婦の権威構造を夫優位型、妻優位型のいずれかの2つに分類した(H25)。
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13
バージェスとロックは、家族結合の性格が社会的圧力によって決定される制度家族から、夫婦と親子間相互の愛情と同意を基礎に成立する友愛家族への家族の歴史的変化を指摘し、友愛家族の方が永続性の点から安定しているとした(H25)。
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14
マードックは、核家族について、さまざまに複雑な家族形態を構成する核として存在することはあるが、それ自体の形態で存在することはないとした(H22)。
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15
複合家族は、一夫多妻制や一妻多夫制あるいは集団婚のように、同時に二人以上の配偶者を持つ婚姻形態によって、一人の配偶者を共同に持つことで、二つ以上の核家族が結び付いた家族形態である(H22・H8)。
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16
直系家族は、夫婦若しくは夫婦と未婚の子女によって構成される家族形態である(H22)。
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17
拡大家族は、子どもたちが結婚後も親と同居する大家族の形をとったものであり、家族を夫婦家族、直系家族、複合家族と分類したときの直系家族と複合家族との総称として用いられる家族形態である(H22)。
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18
マードックは、核家族を一組の結婚している男女とその子どもから構成される人類に普遍的な社会的グルーピングと規定し、他の集団では遂行しえない法的、経済的、生殖的、宗教的機能を統合的に遂行しているとした(H21)。
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19
リトワクは、社会に完全に受け入れられる成員を生み、育てる権利をもつものを明確にするという社会の規則は普遍的であり、この規則によって子どもの社会的地位と子どもに対する成人の役割が決定されるとした(H21)。
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20
ブラッドとウルフは、家族は、現代においてもその価値は衰退しておらず、子どもの第一次的社会化と成人のパーソナリティの安定化という不可欠な機能を果たしているとした(H19・H15・H8)。
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21
モーガンは、人は一生の間に二つの家族を経験するとし、一つは、自らが結婚により形成する「生殖家族」であり、もう一つは、その人の意志とは無関係に選択の余地なく産み育てられ社会化される「定位家族」であるとした(H19)。
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22
ウォーナーは、家族内の権威構造を明らかにするために、夫と妻の相対的権威の大きさと、家庭内に共有する権威の程度を組み合わせることによって、夫優位型、妻優位型、一致型、自律型の四類型を設定した(H19)。
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23
マードックは、家族は、人と人との感情的融合を実現するという意味で社会の原型であり、人間が社会生活を学習する学校であるとした(H15)。
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24
バージェスは、近代産業社会に対してより調和的な家族形態として修正拡大家族を提唱し、夫婦関係については性別分業原理を超えて、役割の代替可能性が促進されるとした(H15)。
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25
マードックは、夫婦と未婚の子供から構成される核家族の増加は、伝統的な家意識や家族意識を喪失させ、財産を相続することによって維持されてきた家族システムを崩壊させるとした(H8)。
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