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HIVガイドライン
  • 渡辺一成

  • 問題数 60 • 5/3/2024

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    問題一覧

  • 1

    AZTとの組合わせで骨髄抑制となる薬物はどれか。2つ答えよ。  1. アムホテリシンB  2. ガンシクロビル  3. ホスカルネット  4. ST合剤  5. ペンタミジン

    2, 4

  • 2

    TDFとの組合わせで腎機能障害となる薬物はどれか。2つ答えよ。  1. アムホテリシンB  2. ガンシクロビル  3. ホスカルネット  4. ST合剤

    1, 3

  • 3

    免疫再構築症候群(IRIS)について、正しい記述を2つ選べ。  1. CD4陽性Tリンパ球数が200μL以下、血中HIV RNA量が10万コピー/mL以上の症例ではIRISに注意が必要である。  2. グレーヴス病(甲状腺機能亢進症)は抗HIV薬開始12〜36ヶ月後にIRISが引き起こされることがある。  3. 日和見感染治療終了後に抗HIV薬を開始する期間は、全て2週以内である。  4. クリプトコッカス髄膜炎合併HIV症例では、早期に抗HIV薬を開始すると、死亡率が高く、生存率が短い。  5. ART開始1年以上経過した後に発症した日和見感染症または炎症性疾患は、IRISの可能性が高い。

    2, 4

  • 4

    日和見感染症発症時の抗HIV薬開始時期について正しい組み合わせはどれか。2つ選べ。  1. ニューモシスチス肺炎 ー 4週以内  2. クリプトコッカス髄膜炎 ー 1〜2週以内  3. 進行性多巣性白質脳症 ー 8週以内  4. 結核症 CD4<50/μL ー 2週以内  5. 結核症 CD4>50/μL ー 8週以内

    4, 5

  • 5

    リファマイシン系薬剤と抗HIV薬について正しい記述を2つ選べ。  1. リファンピシン(RFP)とPIの併用は原則禁忌である。  2. リファブチン(RBT)とPIの併用はぶどう膜炎、好中球減少、肝障害が起こりやすくなる。  3. RFPとRALの併用はAUC、Cmaxは維持され、トラフ値が高値となる。  4. RBTとRAL、DTGとの併用では、RAL、DTGは 1日2回の用法である。  5. RFPとGENの併用では、GENの用法は1日2回である。

    1, 2

  • 6

    抗HIV薬とリファマイシン系薬剤の併用について正しい記述を1つ選べ  1. DORとリファンピシン(RFP)の併用は、添付文書で併用注意である。  2. DRV/coviとリファブチン(RBT)の併用は、併用注意である。  3. DTGとRBTの併用は、DTG50mgの用法を1日2回にする。  4. BICとRFPの併用は、添付文書上、併用禁忌である。  5. TAFとRFPの併用は、添付文書上、併用禁忌である。

    2

  • 7

    抗HIV治療の基礎知識について正しい記述を2つ答えよ。  1.HIV感染症は大きく3つの病期(急性感染期、無症候期、慢性期)に分けることができる。  2.HIV感染症をモニターする上で、抗ウイルス療法の治療効果の指標となるCD4陽性Tリンパ球数および免疫状態の指標となる血中HIV RNA量が重要なパラメーターである.  3. 現在のARTは、HIVの増殖を効果的に抑制しできるが、体内からウイルスを駆逐するためには数十年間の治療が必要であり、事実上治療は困難である。  4.効果的なARTにより血中HIV RNA量を200コピー/m l未満に持続的に抑制することにより性的パートナーへのHIVの感染を防止できる。  5.U=U(Undetectable = Untransmittable)の考えは、医療従事者間のみで周知していれば良く、HIV陽性者には伝える必要はない。

    3, 4

  • 8

    抗HIV治療について正しいものを2つ答よ。  1.抗HIV治療はCD4数が200コピー/ml以下になった場合、治療を開始することが望ましい。  2.HIV感染者では、肝疾患、虚血性心疾患、腎疾患の合併またはそれに起因する死亡が健常者より多く見られ、その頻度がCD4数200〜350/μLの患者では特に多く見られる傾向にある。  3. HIV感染症法の診断時にAIDSを発症している症例において、ニューモシスチス肺炎やクリプトコックス髄膜炎など重篤なエイズ指標疾患を合併する症例では、自己負担が高額であるため、医療費助成制度を優先ささるべきである。  4.抗HIV治療開始に際しては、服薬遵守の重要性を医療費減免について、「HIV診療における外来チーム医療マニュアル」や「制度のてびき」を参考にする。

    2, 4

  • 9

    2024年現在、初回治療として選択すべき抗HIV薬の組み合わせとして、大部分のHIV感染者に推奨される組み合わせで誤ったものを1つ選べ。  1.DTG+ TAF/FTC  2.BIC/TAF/FTC  3.DTG+3TC  4. DTG/ABC/3TC  5.DOR/cobi/TAF/FTC

    5

  • 10

    インテグラーぜ阻害剤(INSTI)について正しい記述を2つ答よ.  1.初回治療として選択されるINSTIは、RAL・EVG・DTG・BICである。  2.RALはCYP3A4による代謝を受けず薬物間相互作用が少なく、比較的耐性変異が生じづらいことが特徴である。  3. DTGは主にUGT1A1の基質であり、INSTIに対する耐性を有する患者でも、50mgを1日1回投与する。  4.DTG+3TCはB型肝炎の合併がなく、血中HIV RNA量が50万コピー/ml未満、薬剤耐性検査で3TC・DTGに耐性のない患者のみ推奨される。  5.BICはDTG+ TAF/FTC群との比較試験において、胃腸系有害事象が少ないと報告があり、薬物動態を見ても年齢の影響を受けづらい。

    4, 5

  • 11

    PI(プロテアーゼ阻害剤)について正しい記述を2つ答よ。  1.2024年現在、初回治療において推奨されるPIはDRVのみである。  2.DRVは、1日1回の内服であり、DRV耐性関連変異がある感染者には、600mg錠を1日1回投与する。  3.DRV/covi/TAF/FTCの合剤は商品名オデフシイである。  4.DRV/covi/TAF/FTCは初回治療として大部分のHIV感染者に推奨される組み合わせとして位置付けられている。  5.PIの中でもDRVは耐性変異が最も生じにくい(耐性バリアが最も高い)。

    1, 5

  • 12

    NNRTI(非核酸系逆転写酵素阻害剤)について正しい記述を2つ答よ。  1.推奨されるNNRTIはRPV・DRVである。  2.RPV/TAF/FTCの合剤は、商品名シムツーザである。  3.RPVはプロトンポンプ阻害剤との併用は禁忌である。  4.ドラリビンは既存のNNRTIに対する耐性を持つ場合にも有効で薬物相互作用や中枢神経系への副作用が少ないという特徴を持つ。  5.ドラリビンは初回治療として大部分のHIV感染者に推奨される組み合わせの一つに当てはまる。

    3, 4

  • 13

    NRTI(核酸系逆転写酵素阻害剤)として正しい記述を2つ答よ。  1.NRTIはキードラッグとしてHIVを抑制する効果がより強力である。  2.推奨されるNRTIはTAF/FTC・ABC/3TCであり、選択で重要な要素としてHBV共感染の有無である。  3.日本においてTAFが使用できない状況でTDFが使用できるのは透析症例である.  4.ABCの使用により虚血性心疾患が増加する強い相関関係としてHLA B27が挙げられる。  5.TDF/FTCはCcr30ml/min未満では48時間ごとに1回服用することが推奨される。

    2, 3

  • 14

    ウイルス学的抑制が長期に安定して得られている患者について正しい記述を2つ答よ。  1.ウイルス学的に長期に安定して得られている患者とは、変更前6ヶ月間以上において血中HIV RNA量が100コピー/ml未満が得られている患者を指す。  2.AZTの主な副作用として脂質異常を生じることがある。  3.LPV/rtvの主な副作用としてミトコンドリア障害や貧血がある。  4.Ccr30ml/分未満の腎機能低下がある場合、NRTIは用量調整が必要となり、NRTI含有の配合薬は使用できない。  5.ウイルス学的抑制が得られた患者では、DTG/RPVやDTG+DRV/coviへの変更も考慮すべき選択肢の1つである。

    4, 5

  • 15

    治療失敗に関して正しい記述を2つ選べ。  1.ARTの効果が十分かどうかを判断する際に最も重要な指標はCD4数である。  2.ART開始後に血中HIV RNA量が200コピー/ml未満で安定しない場合や安定していたHIV RNAが再上昇する場合には治療失敗と判断される。  3.良好な治療経過中に見られる一過性でウイルス血症はBlipと呼ばれ、血中HIV RNA量のさらなる増加や薬剤耐性変異の出現に必ず結びつく。  4.2003年〜2020年の調査で日本において薬剤耐性HIVの頻度に関して、薬剤のクラス別では、NRTI関連が最も多い。  5.薬剤耐性検査(遺伝子型)は保険収載されており外注検査として実施できるが、保険点数が4000点と高額であり、算定は2ヶ月に1回が限度である。

    2, 4

  • 16

    薬剤耐性検査(遺伝子型)の基礎知識として正しい記述を2つ選べ。  1.抗ウイルス薬の存在下でウイルスの増殖を見る解析方法である。  2.薬剤投与後最初に出現することが多い変異で、かつ薬剤感受性に大きく影響を及ぼす変異をminor mutationと呼ばれる。  3.血中HIV RNA量がコントロールできていない症例の治療中の検体で薬剤耐性変異が検出されない場合はmその患者が薬剤をきちんと内服できていたことを示す。  4.耐性検査は原則として薬剤服用中に実施しなくてはならない。  5.耐性HIVが患者体内のHIVの30%程度以上を占めないと検出されない。

    4, 5

  • 17

    Salvage療法に変更する際、最もふさわしくないARTは以下のうちどれか。1つ選べ。ただし、以下のARTは薬剤耐性がないものとする。  1.TRI  2.GEN  3.BVY  4.SMT  5.DTG+ TAF/FTC

    2

  • 18

    HIVの増殖サイクルについて正しい記述を2つ選べ。  1.HIVはDNAウイルスで、CD4やCCR5などのレセプターを介して宿主細胞に侵入する。  2.宿主細胞の核内でHIV自身の逆転写酵素によって RNAからDNAに逆転写される。  3.宿主細胞に取り込まれたウイルスDNAをもとに転写・翻訳を経て RNAゲノム、tRNA、Envタンパク質、Gapポリタンパク質、プロテアーゼ、逆転写酵素、インテグラーゼなどが形成される。  4.細胞膜上に集合したウイルス粒子は、放出されインテグラーゼにより複合タンパクが切断される。  5.カプシドコアは感染細胞内に侵入し、核内移行を経てウイルス粒子内で再び形成される。

    3, 5

  • 19

    核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)の記述について正しいもの2つ選べ。  1.ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤は、五炭糖の3部分の水酸基を欠いた修飾ヌクレオシドである。  2.逆転写酵素の活性中心の近傍に結合してアロステリックに酵素活性を阻害する。  3.テノホビル製剤はヌクレオシド型であり、細胞内でリン酸化酵素によりリン酸基が付加され活性型となる。  4.NRTIの副作用である貧血や末梢神経障害は、ミトコンドリア障害によるものと考えられている。  5.NRTIの代表例としてNPV、EFV、DOR、RPVなどが挙げられる。

    1, 4

  • 20

    非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)について正しい記述を2つ選べ。  1.NNRTIはヌクレオシド基本骨格を有し、三リン酸化されDNA鎖に取り込まれるとその部分より先のDNA鎖の合成が停止する。  2.NNRTIを含む配合薬は、ジャルカ、オデフシィ、シムツーザがある。  3.1つの薬剤に対して耐性を獲得したHIVは、他の薬剤に対しても交叉耐性を示すことは基本ないため、耐性変異部位を細かく見る必要はない。  4.リカムビス水懸筋注は、半減期が60.7日でありNNRTIの中で一番長い。  5.DORは、主な耐性変異部位であるK103およびY181における変異の影響を受けにくい構造を有している。

    4, 5

  • 21

    プロテアーゼ阻害剤(PI)とインテグラーゼ阻害剤(INSTI)の記述で正しいもの2つ選べ。  1.PIは感染細胞由来のプロテアーゼの触媒活性を阻害する。  2.PIは吸収の悪い薬剤や溶解性を高めるために比較的多めの添加物を使用しているものもあり、CYP3A4などの代謝酵素の活性を誘導する。  3.INSTIはHIVインテグラーゼの酵素活性部位に結合し、その活性を消失させる。  4.インテグラーゼはHIV遺伝子断端を組み込み反応の基質として活性化処理する3プロセッシング活性と組み込み酵素活性の少なくとも2つの酵素活性がある。  5.CABは内服薬と注射剤の製剤が承認されているが、半減期を比べると前者37時間、後者38.3日と注射剤が長い。

    4, 5

  • 22

    侵入阻害剤(CCR5阻害剤)とカプシド阻害剤(CAI)の記述で正しい記述を2つ答よ。  1.CCR5阻害剤は、ウイルス複製に関与するHIV-1カプシドタンパクの機能を阻害する。  2.HIV-1が細胞に侵入する際、HIV-1エンベローブ糖蛋白のgp41がCD4と結合し、その複合体がCD4陽性細胞の細胞膜上にあるCCR5またはCXCR4に選択的に結合、それによって糖蛋白のgp120の反応を引き起こす。  3.MVCはCXCR4指向性およびCCR5/CXCR4二重指向性HIV-1の細胞内への侵入は阻害しないため、ウイルスの指向性を検査した上で使用する必要がある。  4.CAIは、HIVが細胞に侵入する際に利用する補受容体のC-Cケモカイン受容体5を阻害する。  5.レナカビルはHIV-1プロウイルスDNAの核内移行の阻害、細胞膜に集合するタンパク質に結合して不安定化、HIV粒子の成熟を阻害するなど様々な働きがある。

    3, 5

  • 23

    国内で承認されている抗HIV薬の液剤は次のうちどれか。1つ選べ。  1.ジドブジンシロップ  2.ラミブジン液剤  3.ネビラピン液剤  4.LPV/rtv液剤  5.ドルテグラビル内用懸濁錠

    4

  • 24

    HIV治療で有用な薬物相互作用情報源としてふさわしくないものを1つ選べ。  1.STANFORD UNIVERSITY HIV  2.University of Liverpool  3.DHHSガイドライン  4.HIV/HCV Medication Guide  5.The Body Pro

    1

  • 25

    核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)と非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)の記述で正しい記述を2つ答よ。  1.NRTIはいずれもCYPにより代謝されるためRFPなどのCYP誘導剤との併用は注意が必要である。  2.TAFはカテプシンA、CYP3A、P糖蛋白の基質であるため、rtvやcoviを併用する際は低用量の製剤を選択する必要がある。  3.TAFとRFPやRBTとの併用では、CYP3A4誘導によりTAFの血中濃度が低下するため、DHHSガイドラインでは併用を避けるとしている。  4.NNRTIは腎臓で排泄させるため、腎機能障害を有する患者には高い血中濃度が持続する可能性がある。  5.RPV、DORはCYP3A4で代謝されるため、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、RFPとの併用は禁忌である。

    2, 5

  • 26

    プロテアーゼ阻害剤(PI)とインテグラーゼ阻害剤(INSTI)の記述で誤りのもの1つ選べ。  1.PIの中で最も強くCYP3A4を阻害する働きを持つ薬剤はcoviであり、P糖蛋白の基質にもなる。  2.LPVの半減期は5〜6時間と短いためrtvのCYP3A4阻害作用を利用し、血中濃度と抗ウイルス効果によって規定されるIQ値が大きく保つことができ、また1日1回投与を可能とした。  3.DTGはCYP3A4及びUGT1A1を誘導する薬剤(NVP、抗てんかん薬など)と併用する際は、DTG 50mg1日2回に増量する。  4.BICおよびCABとRFPや抗てんかん薬との併用は禁忌である。  5.INSTIはHIVウイルスDNAの宿主ゲノムへの酵素的挿入に必要なMg2+イオンをキレート化することにより、抗ウイルス活性を発揮する。

    1

  • 27

    抗HIV薬の代謝異常について正しい記述を2つ答よ。  1.プロテアーゼ阻害剤(PI)は一般的に脂質異常を起こしやすいが、特にDRV+rtvが一番関与する。  2.インテグラーゼ阻害剤の中では、EVG/coviでTG、LDL、HDL低下が認められる。  3.核酸系逆転写酵素阻害剤は脂質異常の副作用は少なく、TDFはABC、TAFと比べるとむしろ脂質を低下させることが報告されている。  4.ARTの施行期間が長いほど虚血性心疾患と脳血管障害の頻度は低下する。  5.非核酸系逆転写酵素阻害剤に比べPIにおいて、心筋梗塞の発生率が高いと報告がある。

    3, 5

  • 28

    ART開始にあたって代謝異常のリスクファクターを減らす工夫として誤ったものはどれか。1つ選べ。  1.プロテアーゼ阻害剤の中では代謝異常を起こす頻度の少ないDRVを選択する。  2.ブースターではcoviではなくrtvを選択する。  3.RALやDTG、BICなどのインテグラーぜ阻害剤を使用する。  4.非核酸系逆転写酵素阻害剤の中ではRPVやDORを選択する。  5.禁煙や肥満の是正などの生活指導を行う。

    2

  • 29

    抗HIV薬と肝機能障害について誤った記述を1つ答よ。  1.全ての抗HIV薬において肝機能障害を起こす可能性がある。  2.ミトコンドリア障害をきたす非核酸系逆転写酵素阻害剤の使用にて肝臓の脂肪変性を伴う肝機能障害を生じ、薬剤投与中止後も持続する可能性がある。  3.スイスのコホート研究では、ART中のHIV患者の間で脂肪肝の有病率が高いことが報告された。  4.TAFの使用が脂肪肝と関連している報告がある。  5.B型肝炎を合併するHIV感染者に、HBVに対する治療薬として3TC、FTC、TDF、TAFが有効である。

    2

  • 30

    抗HIV薬と腎障害について誤った記述を1つ選べ。  1.TDFでは尿細管障害が問題となり、Franconia症候群や腎性尿崩症を起こし、特にプロテアーゼ阻害剤との組み合わせで腎機能障害のリスクが増大する。  2.TDFの腎障害を観察する指標としては、血清クレアチニンやリン酸塩、尿糖、尿蛋白、尿中β2ミクログロブリンなどが挙げられる。  3.TDFやTAFが継続使用できないにはABCに変更、もしくはNRTI-sparingレジメンやDTG/3TCも考慮できる。  4.HIV感染者におけるCKD有病率は一般人に比べると高いと報告がある。  5.シスタチンCは阻害因子の影響を受けるため、腎機能のモニタリングには有効でない。

    5

  • 31

    抗HIV薬とミトコンドリア障害について誤った記述1つ選べ。  1.乳酸アシドーシスを誘発しうるリスク因子としてHBV/HBC共感染、CD4数低値、妊娠、メトホルミン・リバビリンの併用などがある。  2.乳酸アシドーシスとして主な症状は悪心、嘔吐、腹痛などの臨床症状を示し、これらの症状が出現した場合、ARTの中止も検討する。  3.抗HIV薬を長期間内服している患者で、リポジストロフィーが生じる場合があり、ART変更により内蔵脂肪と皮下脂肪共に改善する。  4.HIV感染者では、無症候性のものも含め、末梢神経障害を合併している頻度が高く、不可逆的になることもある。

    3

  • 32

    HIV/HBV共感染者について正しい記述を2つ選べ。  1.HBVはgenotypeが規定され、A〜Jまでの10種類が報告されており、特にgenotypeA2による水平感染が主体となってきている。  2.genotype AにおけるB型急性肝炎の肝障害頻度は、genotype Cと比較すると低く、慢性化率も低い傾向にある。  3.MSMでのB型急性肝炎疾患は、HIV感染後にも起きる可能性があるが、水平感染であれば慢性化する可能性は低い。  4.HIV感染症が判明した場合、 HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体をチェックし、HBc抗体のみが陽性であれば、HBV DNA量を測定し、occult HBVの可能性を否定することが必要である。  5.HIV感染者がHBVに共感染した場合、HBV感染症の病気進展は遅く、肝硬変、肝癌への進展も遅いと言われている。

    1, 4

  • 33

    次の薬剤のうちHIV治療での使用可能で抗HBV活性を有し、かつYMDD Mutationに対しても有効なものはどれか。2つ選べ。  1.3TC  2.FTC  3.ETV  4.TAF  5.TDF

    4, 5

  • 34

    HIV/HBV共感染に対する治療薬について正しい記述を2つ選べ。  1.HBe抗原陽性例・陰性例のいずれにおいても、長期目標であるHBs抗原陰性化率はPeg-IFNの方が優れており、短期目標であるALT持続正常化率、HBV DNA増殖抑制率は核酸アナログ製剤の方が良好である。  2.B型肝炎治療ガイドラインよりHBe抗原陽性・陰性やHBVゲノムタイプに関わらず、原則として核酸アナログ製剤を第一に検討する。  3.繊維化が進展し肝硬変に至っている症例や長期寛解維持を目標としている場合、Peg-IFN単独治療による治療を行う。  4.2006年以前、ラミブジン単独投与の事例が数多く見られ、HIVのラミブジン耐性変異であるM184Vを多く生じさせた。  5.テノホビルはwild-typeのHBVのみ有効であり、ラミブジン耐性HBVに対しては無効である。

    1, 4

  • 35

    HIV/HBV共感染における治療薬として正しい記述を2つ選べ。  1.3TC耐性のHBVを有する患者ではエンテカビル(ETV)を0.5mg/日から1.0mg/日へ増量する。  2.HBV感染による肝障害の機序は細胞性免疫を介したものであり、ART開始後に引き起こされた免疫再構築症候群は、例え一過性の肝障害であっても治療を中止するべきである。  3.副作用やウイルス学的治療失敗によりテノホビルが使用できない場合、ETVも使用を避けるべきである。  4.HBV治療は、血中HBV DNA量の検出感度未満、HBe抗原陽性からHBe抗体陽性へのセロコンバージョン、HBs抗原からHBs抗体陽性へのセロクリアランスが達成できれば治療は終了する。  5.ETVを使用できない場合、Peg-IFNの投与を検討するが、非代償性肝硬変の状態では使用できない。

    1, 5

  • 36

    HIV/HBV共感染者で腎障害がある時の対応について誤った記述を1つ選べ。  1.Ccrが30mL/min未満の場合、エンテカビル(ETV)の使用を検討するが、Ccr15〜30ml/minまではTAF25mg調節なしで使用可能である。  2.Ccr30〜50mL/minの場合、ETV通常量0.5mgを2日に1回、ラミブジン不応患者では1mgを2日に1回投与する。  3. Ccr10mL/min未満の場合、ETV通常量0.5mgを7日に1回、ラミブジン不応患者では1mgを7日に1回投与する。  4.血液透析又は持続携行式腹膜透析患者では、ETV通常量0.5mgを7日に1回、ラミブジン不応患者では1mgを7日に1回透析後投与する。  5.腎機能を慎重にモニタリングすれば3TCの単独投与可能である。

    5

  • 37

    HIV感染者におけるHBV・HAVワクチンについて誤った記述を1つ選べ。  1.HIV感染者でHBV感染既往の有無に関わらず、HBs抗体が低値の場合には、HBVワクチンの投与が推奨される。  2.CD4数とワクチンによるHBs抗体獲得率は相関すると言われているため、CD4数が低い場合、ART導入後にCD4数が350/μL以上になるまでワクチン接種を遅らせる必要がある。  3.HBVワクチンの標準投与は0、1、6ヶ月の3回投与である。  4.HIV/HBV共感染者でHAV感染の既往がない場合にはHAVワクチンの投与を推奨する。

    2

  • 38

    HBV再活性化の記述について誤った記述を1つ選べ。  1.HBV再活性化の原因として免疫抑制・化学療法などが挙げられ、キャリアからの再活性化と既往感染者(HBs抗原陰性、HBc抗体又はHBs抗体陽性)からの再活性化に分類される。  2.既往感染者からの再活性化は de novo B型肝炎と称される。  3.HBV再活性化による肝炎は重症化しやすく、発症そのものを阻止することが重要である。  4.DHHSガイドラインでは、HBs抗原陽性であれば、TDFもしくはTAFと3TCもしくはFTCをバックボーンにしたARTを免疫抑制・化学療法を始める前に開始する。  5.HBV再活性化により核酸アナログを開始した場合、投与終了後少なくとも1ヶ月間は、HBV DNAモニタリングを含めて経過観察する。

    5

  • 39

    HIV/HCV共感染について正しい記述を2つ選べ。  1.HIV、HCV共に性交渉による感染が多い。  2.MSMでのHCV感染はHIV陽性者に多く、直腸粘膜ランゲルハンス細胞がHCVに感染し、次いで肝臓への感染を起こすと考えられている。  3. C型肝炎はウイルス表面のエンベローブ領域が多様性に富むため、急性肝炎の治療後に中和抗体ができてもウイルスの再感染を防げないことが多い。  4. C型肝炎ウイルスに感染した場合、NK細胞のIFN-γ産生能が影響を及ぼすことが報告されており、その大部分(平均90%)が自然治癒する。  5.日本におけるHIV感染例の死因に対して、 C型慢性肝炎とその合併症は関与しない。

    2, 3

  • 40

    HIV/HCV共感染症における肝細胞の脂肪化について誤った記述を1つ選べ。  1. C型肝炎の肝細胞脂肪化は、Genotype 3が多く認められ、HCVコア蛋白によるミトコンドリア電子伝達系の障害と引き続いて起こる脂肪酸のβ酸化の障害が関与しているとされている。  2.脂肪化の存在は肝繊維化の進展、発癌と関係がある。  3.CD4数が少ない場合、HCV特異的CD8陽性リンパ球の割合が少なく、ウイルス増殖を抑制できない。  4.肝脂肪化のリスク因子は飲酒や肥満であり、HIVの感染そのものは特に肝細胞の脂肪化に関与はしない。  5.ARTによりCD4数が十分増えた症例では脂肪化が軽減することがある。

    4

  • 41

    HIVと HCVの関係性について誤った記述を1つ選べ。  1.慢性HCV感染者は単独感染の場合に比べて重複感染の方が繊維化の進行が速いとことが知られている。  2.繊維化の危険因子としてアルコール摂取、年齢、CD4 200/μL未満、ビタミン25(OH)D3の血清濃度が挙げられる。  3.HIVはCD4数に影響を与えるが、HCVの繊維化メカニズムに関与しない。  4.HIV/HCV共感染例では単独感染例に比べて感染から肝細胞癌への進行が速い。  5.HCV感染はHIV感染症の進行に対して影響はあまりないと考えられている。

    3

  • 42

    HIV/HCV共感染症における肝繊維化の評価について誤った記述を1つ選べ。  1.肝繊維化の評価は肝生検が必要であるが、侵襲的であり血液凝固系異常の合併例や進展した肝疾患を有する例では合併症の可能性がある。  2.肝繊維化の評価としてAPRIやFIB-4(年齢×AST値/血小板数×ALT値1/2)が挙げられるが、前者は肝硬変の診断には不十分である。  3.肝繊維化の画像検査として、Transient Elastographyと呼ばれる超音波検査による評価方法がある。  4.APRIやFIB-4、Transient Elastographyなどの肝繊維化評価方法の中で最も優れているのは、FIB-4である。  5.肝硬度、脂肪化の診断でMRIを用いた測定方であるMagnetic Resonance Elastography(MRE)も有効性が高い。

    4

  • 43

    ARTのHCV感染症に対する影響について誤った記述を1つ選べ。  1.ART開始によってNKおよびNKT細胞が増えることによって肝内HCV量が減少する。  2.HIV/HCV共感染症において、肝繊維化進展例以外ではART導入を優先させるべきである。  3.HIV/HCV共感染症では、単独感染に比べてART施行時に薬剤性肝障害の頻度が高い。  4.ARTとしてPIやNVP、EFVなどを選択することにより薬剤性肝障害の頻度を抑えられる。  5.ART施行後肝障害が出現・軽度増悪した場合、必ずしもARTを中断する必要はない。

    4

  • 44

    DAA(直接作用型抗ウイルス薬)併用療法について誤った記述を1つ選べ。  1. C型急性肝炎の症例は健康保険でDAA併用療法が認可されていないため、慢性化の確認後(急性肝炎発症6ヶ月以降)にDAAを導入する。  2.NS5A阻害薬であるLedipasvir(LDV)に代わりつつあるVelpatasvir(VEL)はASTRAL-1試験にてGenotype1、2、4、5、6に有効性と安全性を示した。  3.VELは非代償性肝硬変に対する薬として開発されたが、優れた効果と安全性が証明され、慢性肝炎に対する適応が認可された。  4.Genotype 2 HCVの症例は高率に脂肪肝を伴い、繊維化の進展も早いため肝細胞癌のリスクも高い。  5.glecaprevir/pibrentasvir併用療法は、全てのHCV Genotypeに効果が高く安全な薬である。

    4

  • 45

    HIV/HCV共感染における治療薬について誤った記述を1つ答えよ。  1.HIV/HCV共感染例では、使用されている抗HIV薬と抗HCV薬との薬物相互作用を確認し、場合によって抗HIV薬を変更する。  2.sofosbuvirは腎代謝であるため、高度腎機能障害(eGFR<30ml/min/1.73m2)や透析患者では禁忌となっている。  3.DAAとテノホビルとの併用により血中濃度が上昇する場合があり、併用注意である。  4.Genotype 1、2、3 HCV感染症では、sofosbuvir+ribavirinが第一選択薬である。  5.sofosbuvir+velpatasvirは全てのGenotypeに有効性が示されているが、日本ではGenotype1、2以外には健康保険は通っていない。

    4

  • 46

    DAA治療後に対して誤った記述を1つ選べ。  1.HCV排除後も定期的に肝機能などのフォローアップが必要である。  2.HIV/HCV共感染例ではHCVの排除された後も発癌リスクが残ると報告がある。  3.DAAによるHCVの排除は、炎症マーカー改善、骨密度の改善、血管の炎症改善などが期待できるが、排除後も炎症は残存する場合がある。  4.DAA治療後は肝臓癌の発癌リスクは高いが、腎臓、肺などの発癌は考えにくい。

    4

  • 47

    急性HIV感染症について正しい記述を2つ答えよ。  1.HIV感染は粘膜内の樹状細胞にトラップされている近隣のリンパ臓器に運ばれ、このリンパ系組織内で増殖される期間はエクリプス(日蝕)と呼ばれる。  2.急性HIV感染症の主要な臨床症状として頻度の高いものは神経障害、口腔カンジダ症などである。  3.急性HIV感染症が疑われる場合、HIV-1抗原(p24)とHIV-1/HIV-2抗体の同時測定系を用いたHIVスクリーニング検査を実施する。  4.HIVスクリーニング検査では約10%で偽陽性反応がみられることがあるため、確定診断としてイムノクロマトグラフィー(IC)法によるHIV-1/2抗体確認検査やRT-PCR法によるHIV-1 RNA検出などの確認検査が必要である。  5.急性期の症状は長期継続したり重症化する場合があり、自然軽快はほとんどない。

    1, 3

  • 48

    治療に際して参考となるWEBサイトとして間違った組み合わせはどれか。1つ選べ。  1.エイズ治療薬研究班ホームページ    ー 国内未承認薬の情報や入手について  2.Clinical Care OpitionsまたはMedscapeのHIV関連ページ    ー 教育的な情報提供  3.HRD共同調査    ー HIV感染症治療薬の日本での市販後の使用実態や相互作用情報  4.STANFOD UNIVERSITY HIV    ー 治療ガイドライン

    4

  • 49

    医療従事者におけるHIVの曝露対策として正しい記述を2つ選べ。  1.医療機関ごとに独自の職業上曝露対策マニュアルを作成し、その実施は、経験年数の豊富な者が知っていれば良い。  2.予防内服をするかどうかは最終的に被曝露者が判断すれば良いが、予防内服開始時間の目安は約6時間以内にするべきである。  3.標準的な曝露後予防の第1推奨薬は、DTG+ TAF/FTC(HD)またはBVYであり、第2推奨薬としてRAL(400)2T/2×+TAF/FTC(HD)またはTDF/FTCとして位置付けられている。  4.曝露後予防の期間は28日間である。  5.血液検査等の評価を事象発症時、予防内服開始後2週目、曝露後6週目、12週目、6ヶ月目に行う。第4世代高原抗体検査を使用する場合は4ヶ月目まで短縮可能である。

    4, 5

  • 50

    職業上曝露によるHIV感染のリスクについて正しい記述2つ選べ。  1.HIV感染血液の針刺しのよる経皮的曝露の感染確率は約0.1%であり、軽粘膜曝露は約0.3%である。  2.HIV感染曝露事例として、B型肝炎ウイルスよりは感染の確率は低いが、C型肝炎ウイルスよりは高い。  3.曝露源患者の血中HIV RNA量が検出感度未満に維持されていれば、曝露後予防は回避できる。  4.性行為による感染リスクについても曝露源のウイルス量依存性であり、血中ウイルス量が検出限界未満の場合、パートナーへの感染が起こらないとされている。  5.曝露予防の基本は標準予防策の遵守であり、リキャップと安全装置のない翼状針使用は、可能な限り避けることが望ましい。

    4, 5

  • 51

    曝露事象で感染の可能性が低いものはどれか。1つ選べ。  ⒈ 針が中空針  ⒉ 血液や体液が肉眼的に見える  3.血管内に刺入された後の器具  ⒋ 血中HIV RNA量が400コピー/ml  ⒌ AIDS

    4

  • 52

    被曝露者に対して予防内服に関する説明で誤ったものはどれか。1つ選べ。  ⒈ 曝露予防を行わなくても感染確率は0.3%程度であること。  ⒉ 短期間の抗HIV薬の投与による副作用は少ないが、稀に腎結石、薬疹、肝機能障害、汎血球減少などの副作用が生じること。  ⒊ 妊娠についての確認をする。  ⒋ 予防内服期間を含む一定期間の避妊すること。  ⒌ 健康保険の給付対象であること。

    5

  • 53

    HIV曝露後予防のレジメンにおいてふさわしくないものを1つ選べ。  ⒈ ABC  ⒉ DTG  ⒊ NVP  ⒋ RAL  ⒌ TAF/FTC

    3

  • 54

    小児,青年期における抗HIV療法について正しいもの⒉つ答えよ。  1.新生児,乳児のHIV感染スクリーニングは生後12〜18ヶ月までは母親からの移行抗体の影響を受けるため、核酸増幅法(NAT)を用いて、連続して2回NAT陽性であれば感染と確定する。  2.小児のCD4数の正常値は年齢によって異なるため、年齢別CD4数によるHIV感染症の免疫学的ステージを参照する。  3.年齢や診断時のCD4数に応じて、ART開始する時期は専門家と相談することが望ましい。  4.小児HIV感染症の場合、抗HIV薬は服薬可能でアドヒアランスを維持するため、1〜2剤にする。  5.小児がHIVに感染する経路は、主として経産道感染である。

    1, 2

  • 55

    小児におけるHIV感染症の診断について正しい記述を⒉つ答えよ。  1.HIVに感染した母から生まれた新生児には、生後48時間以内、生後14〜21日、1〜2ヶ月、4〜6ヶ月にウイルス学的検査を実施する。  2.ウイルス学的検査時は、臍帯血を用いることが望ましい。  3.HIV感染の可能性が疑われる場合、 ニューモシスチス肺炎の予防が必要となり、生後4〜6週よりST合剤を開始し、1歳まではCD4数のいかんに関わらず継続する。  4.周産期の母子感染が予防できた場合、水平感染することはないため、母乳や口移しの離乳食は行っても問題ない。  5.新生児のウイルス学的検査は、サブタイプBを検出するDNA PCRのデータが確立しており、 RT-PCRによるRNA検査は推奨されない。

    1, 3

  • 56

    小児におけるHIV感染症について正しい記述を⒉つ答えよ。  1.小児は成人に対して一般に血中HIV RNA量が低い。  2.周産期にHIV感染した場合には、出生児は低いがその後生後2ヶ月目までに急速に増加して、1年以後の数年間でゆっくりと低下する。  3.1歳未満で治療を開始し、リスクの高い乳児期を乗り切った場合、戦略的な治療中断が望まれる。  4.小児における初回治療の原則は、成人と同様、バッグボーンのNRTI 2剤、INSTI、NNRTIもしくはrtvでブーストしたPIをキードラッグとして組み合わせる3剤併用療法である。

    2, 4

  • 57

    小児における抗HIV療法としてバッグボーンで推奨される薬で誤ったものを1つ選べ。  1.生後1ヶ月未満 ー AZT or ABC + ( 3TC + FTC )  2.生後1ヶ月以上 ー ABC + ( 3TC + FTC )  3.生後2歳以上(体重14kg)  ー TAF/FTC  4.生後2歳以上(体重35kg) ー TDF/FTC

    4

  • 58

    小児の抗HIV療法としてキードラッグの推奨について正しい記述⒉つ答えよ。  1.生後2週未満 ー LPV/r  2.生後4週以上(体重3kg以上) ー DTG  3.生後2〜4週未満 ー NVP  4.生後2歳以上(体重14kg以上) ー BIC

    2, 4

  • 59

    HIV母子感染ハイリスクと考えるべき要件として誤った記述1つ答えよ。  1.分娩⒋週間以内にHIV RNA量が200コピー/mL未満である検査を⒋週間以上あけて2回以上連続して行う。  2.HIV感染が分娩直前に判明し、母体が分娩中にAZT点滴投与のみ受けた。  3.HIV感染が分娩直前に判明し、母体が抗HIV療法を受けていなかった。  4.母体が薬剤耐性HIVに感染している。  5.母体が授乳中もしくは妊娠中に急性HIV感染または初感染した。

    1

  • 60

    小児HIV感染症における治療変更について正しい記述を⒉つ選べ。  1.乳児において強力な治療を行っていても血中HIV RNA量を検出感度以下にできないことがしばしばある。  2.2歳未満の乳児では0.7 log10 コピー/mLを超える差、⒉歳以上では0.5 log 10コピー/mLを超える差のみを、臨床的に重要な血漿中ウイルス量の変化とみなす。  3.小児HIV感染症治療で、血中HIV RNA量が一旦検出感度以下にまで減少したが度々、1000コピー/mLを超えるウイルス量が検出した場合、治療失敗と断定できる。  4.小児では、ウイルス学的失敗の判断が成人より簡便である。  5.小児での治療失敗と鑑別すべき病態として免疫再構築症候群がある。

    1, 5