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  • 藤巻佳祐

  • 問題数 100 • 2/6/2024

    問題一覧

  • 1

    身体依存が形成される薬物2つ答えよ

    モルヒネ、フェノバルビタール

  • 2

    22歳の男性.6mの高さからの墜落外傷のため救急車で搬入された.「輸血の準備・骨盤骨折に対する創外固定・破傷風トキソイドの筋肉内投与」の対応をしたのち努力呼吸と舌根沈下が出現したので気管挿管を行った.CT検査に向かう準備をしていたところ,急にSpO2が70%となった(6L/分酸素投与下).意識レベルはJCSⅢ-100.脈拍52/分,整.収縮期血圧50mmHg,拡張期血圧は測定不可.瞳孔径は右3mm,左3mm.対光反射は正常である.左前胸部に皮下気腫が出現した.聴診では左の呼吸音が消失し,打診で左前胸部に鼓音がみられる.再度行った迅速簡易超音波検査〈FAST〉では心囊腔,胸腔および腹腔内液体貯留はみられない. 直ちに行うべき処置はどれか. ①胸腔穿刺 ②胸骨圧迫 ③高圧酸素療法〈高気圧酸素治療〉 ④心囊穿刺

    ①胸腔穿刺

  • 3

    83歳の男性.食欲が低下し元気がないため妻とともに来院した. 現病歴:約5年前から物忘れが目立ち,Alzheimer型認知症と診断されていた.1年前から記憶の低下がさらに進行し,5分前のことも忘れていることが多かった.同居する妻によると,2週前に38℃の発熱があったが市販の総合感冒薬を内服して解熱したという.その頃から家でうとうとしながら座っていることが増え,食事量も半分くらいに減った.1週前,通い慣れている施設から家へ帰る道が初めて分からなくなった.昨日トイレ動作にも介助を要するようになったため,他院において緊急で頭部単純CTを行ったが,異常はなかった.本人は特に苦痛を訴えないが,妻によると3日前から喀痰がみられるという. 既往歴:糖尿病でDPP-4阻害薬を服用中である. 生活歴:喫煙は20本/日を40年間.飲酒は機会飲酒.妻と2人暮らし. 現病歴:右下背部にcoarse cracklesを聴取する.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.浮腫を認めない.瞳孔と眼球運動とに異常を認めない.腱反射は正常で運動麻痺,感覚障害および運動失調を認めない. 次に行う検査は何か ①胸部X線撮影 ②頭部MRI ③腰椎穿刺 また、この患者を採血したところ、pH 7.38,PaCO2 45Torr,PaO2 30Torr,HCO3- 26mEq/L」とあった.患者の呼吸数やSpO2(room air)は来院時と変化はない(94%).採血時の状況を確認すると,シリンジヘの逆流が弱く陰圧をかけながら採取したとのことであった. 適切な対応はどれか. ④動脈血を採取し直す ⑤酸素投与開始 ⑥心エコー実施

    ①④

  • 4

    HIV感染症の治療を開始することとなり、薬剤耐性検査を実施したところ陰性であった。初回治療として、 ( )阻害薬1種類と核酸系逆転写酵素阻害薬2種類の併用する。

    インテグラーゼ

  • 5

    ・69歳物忘れ ・応答が鈍くなる時間帯 ・子どもが隣の部屋で遊んでいると訴える ・歯車様筋強剛,姿勢は前傾,歩幅は小刻み ・夜間不眠,症状には日内変動 ・自分が病院へ入院していることが理解不能 Q1.必要な検査は何か ①末梢神経伝導検査 ②MIBG心筋シンチグラフィ Q2.この患者で認める可能性あるのは何か ③起立性低血圧 ④筋萎縮 ⑤羞明

    ②③

  • 6

    慢性咳嗽の原因疾患とその特徴の組合せで誤っているのはどれか ①咳喘息 - 季節性 ②アトピー咳嗽 - 咽喉頭瘙痒感 ③胃食道逆流症 - 後鼻漏

    ③胃食道逆流症 - 後鼻漏

  • 7

    疾患と治療の組合せで正しいのはどれか ①多発肝細胞癌 - 経カテーテル的動脈化学塞栓術〈TACE〉 ②胆石合併胆囊癌 - 腹腔鏡下胆囊摘出術 ③特発性門脈圧亢進症 - 門脈内ステント留置 ④膵管内乳頭粘液性腫瘍 - 膵管ステント留置 ⑤急性閉塞性化膿性胆管炎 - 胆管切除術

    ①多発肝細胞癌 - 経カテーテル的動脈化学塞栓術〈TACE〉

  • 8

    IgG4関連疾患の腎病変には①などがあり、治療は②である。

    ①間質性腎炎 ②副腎皮質ステロイド

  • 9

    ・77歳男性 ・両下肢足底の紫色変化を伴う疼痛 ・3週間前に経皮的冠動脈形成術施行 ・好酸球15% ・血清クレアチニン値は3週前1.2mg/dL,現在2.8mg/dLと上昇 ・喫煙歴30本/日50年間 ・総コレステロール290mg/dL ・トリグリセリド240mg/dL ・ANCA陰性 当てはまる疾患は何か ①悪性腎硬化症 ②紫斑病性腎炎 ③腎静脈血栓症 ④ANCA関連血管炎 ⑤コレステロール塞栓症

    ⑤コレステロール塞栓症

  • 10

    重症筋無力症の検査は( )。

    エドロホニウム(テンシロン)テスト

  • 11

    SLE患者の治療で副腎皮質ステロイドと併用する薬剤として適切なのはどれか ①コルヒチン ②抗TNF-α抗体 ③メトトレキサート ④抗IL-6受容体抗体 ⑤シクロフォスファミド

    ⑤シクロフォスファミド

  • 12

    32歳の女性.未経妊.挙児希望を主訴に来院した.29歳時に結婚し避妊はしていないが,これまでに妊娠したことはない.不正性器出血はない.初経12歳.月経周期40〜90日,不整.身長160cm,体重70kg.内診で子宮は正常大で付属器を触知しない. 不妊症の検査として有用でないのはどれか. ①子宮鏡検査 ②超音波検査 ③子宮卵管造影検査 ④プロゲステロン負荷試験

  • 13

    48歳の女性.めまいを主訴に来院した.今朝,庭仕事中にしゃがんだ姿勢から立ち上がったところ,一瞬,気が遠くなるようなめまいが出現し転倒したため受診した.意識消失はなかった.このようなめまいは4,5日前から時々あり,すべて立ち上がるときに出現していたという. 診断のために確認する優先度が最も低いのはどれか. a 心雑音 b 低血圧 c 頸部血管雑音 d 聴力の左右差 e 眼瞼結膜の貧血

  • 14

    a 右+6.0D,左+6.0Dの眼鏡処方 b 右+3.0D,左+3.0Dの眼鏡処方 c 右+3.0D,左+6.0Dの眼鏡処方 d 近方注視訓練 e 斜視手術

    a

  • 15

    3歳1ヵ月の男児.3歳児健康診査で低身長を指摘され両親に連れられて受診した.在胎35週3日,母体妊娠高血圧症候群のため緊急帝王切開で出生した.出生体重2,160g(>10パーセンタイル),身長44.0cm(>10パーセンタイル).早産と低出生体重児のため2週間NICUに入院した.NICU入院後2日間は哺乳不良を認めた.1歳6ヵ月児健康診査で歩行可能であり,「ママ」などの有意語は数語認められた.低身長,低体重のため6ヵ月ごとの受診を指示されていたが受診していなかった.父の身長は175cm,母の身長は160cm.患児の成長曲線を次に示す. 可能性が高い疾患はどれか.

  • 16

    50歳の男性.糖尿病治療の目的で来院した.1ヵ月前から両眼のかすみと視力低下を自覚して自宅近くの医療機関の眼科を受診したところ,両眼増殖糖尿病網膜症と診断され,内科を紹介されて受診した.これまで健康診断は受けていなかった.職業は自営業でデスクワークをしている.この1年間で体重は8kg減少している.身長170cm,体重62kg.脈拍72/分,整.血圧182/102mmHg.両側アキレス腱反射は消失している.両側足関節の振動覚は著明に低下.尿所見(空腹時):蛋白3+,糖3+,ケトン体1+,潜血(-).血液生化学所見(空腹時):尿素窒素38mg/dL,クレアチニン2.4mg/dL,血糖348mg/dL,HbA1c 14.6%(基準4.6〜6.2),トリグリセリド362mg/dL,HDLコレステロール28mg/dL,LDLコレステロール128mg/dL,Na 136mEq/L,K 5.2mEq/L,Cl 98mEq/L. この患者の食事療法として正しいのはどれか. a 塩分摂取量は10g/日とする. b 蛋白摂取量は45g/日とする. c 総エネルギー量は1,400kcal/日とする. d 糖質の割合は総エネルギー量の40%とする. e コレステロール摂取量は1,000mg/日とする.

  • 17

    72歳の男性.左足のしびれ感と歩行困難を主訴に来院した.進行期肝癌の加療中で,6ヵ月間で体重が5kg減少した.本日,自宅で足を組んだ状態で1時間程度テレビを見た後に歩こうとすると,床に左足のつま先が引っかかり,何度か転びそうになったため来院した.意識は清明.身長162cm,体重49kg.体温36.3℃.脈拍68/分,整.血圧108/72mmHg.呼吸数16/分.SpO2 98%(room air).左足背部に鈍いしびれ感がある.下腿に腫脹は認めず,足背動脈は両側とも触知良好.腱反射は両側上下肢とも正常.徒手筋力テストで,上肢は左右差なく正常,下肢(右/左)は股関節屈曲5/5,膝関節伸展5/5,足関節背屈5/1であった.腰椎MRIで明らかな異常を認めない. 確定診断のため有用な検査はどれか. a 骨密度測定 b 脊髄腔造影検査 c 骨シンチグラフィ d 末梢神経伝導検査 e 下肢動脈超音波検査

  • 18

    narrow QRS-complex tachycardiaとは何の疾患か a Sinus tachycardia b Sick sinus syndrome c Ventricular tachycardia d Supraventricular tachycardia e Complete atrioventricular block

    d Supraventricular tachycardia

  • 19

    NSAIDsの副作用に当てはまらないのはどれか a 浮腫 b 鼻出血 c 血圧上昇 d 乳汁漏出 e 上腹部痛

  • 20

    急性好酸球性肺炎の特徴として誤っているのはどれか. a 気管支喘息の合併が多い. b 喫煙が誘因となり得る. c 初期の末梢血好酸球数は正常である. d 治療後の再発は少ない. e 副腎皮質ステロイドの反応性は良好である.

  • 21

    84歳の男性.全身倦怠感と尿量の減少を主訴に来院した.3年前に胃癌の診断で幽門側胃切除術を受けたが,2年前から受診を中断している.3週前から全身倦怠感が出現し,5日前から尿量が減少したため受診した.意識は清明.体温36.7℃.脈拍80/分,整.血圧140/84mmHg.呼吸数18/分.眼瞼結膜は軽度貧血様で,眼球結膜に黄染を認めない.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,上腹部に手術痕を認める.両下肢に圧痕性浮腫を認める.血液所見:赤血球382万,Hb 11.1g/dL,Ht 35%,血小板10万.血液生化学所見:アルブミン3.2g/dL,総ビリルビン1.3mg/dL,AST 38U/L,ALT 42U/L,LD 230U/L(基準120〜245),尿素窒素40mg/dL,クレアチニン2.8mg/dL,Na 132mEq/L,K 5.6mEq/L,Cl 98mEq/L,CEA 7.8ng/mL(基準5以下),CA19-9 69U/mL(基準37以下).CRP 2.1mg/dL.腹部超音波検査で膀胱内に尿を認めない.胸部X線写真で心胸郭比56%.腹部単純CTを次に示す. まず行う処置は何か

  • 22

    67歳の男性.意識障害のため救急車で搬入された.玄関先で倒れているところを妻が発見し,救急車を要請した.4日前にろれつの回らない状態が出現したが翌日には軽快していた.2日前の夕方から38℃台の発熱があった.昨日には再びろれつの回らない状態が出現した.脳梗塞の既往はない.意識レベルはGCS11(E3V3M5).身長170cm,体重68kg.体温38.2℃.心拍数88/分,整.血圧112/78mmHg.眼瞼結膜は貧血様,眼球結膜に黄染を認める.四肢に紫斑を認める.血液所見:赤血球214万,Hb 6.5g/dL,Ht 20%,白血球7,400,血小板0.4万.血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL,アルブミン3.7g/dL,総ビリルビン3.9mg/dL,直接ビリルビン0.5mg/dL,AST 59U/L,ALT 29U/L,LD 2,350U/L(基準120〜245),ALP 216U/L(基準115〜359),尿素窒素40mg/dL,クレアチニン2.8mg/dL,尿酸19.2mg/dL,Na 138mEq/L,K 4.1mEq/L,Cl 101mEq/L.頭部MRIでは急性期の微細な多発性脳梗塞を指摘された.末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を次に示す. この患者の診断を確定するために最も重要な検査項目はどれか. a FDP b PT-INR c 出血時間 d ハプトグロビン e ADAMTS-13活性

  • 23

    4歳の男児.体幹の白斑を主訴に父親に連れられて来院した.生後5ヵ月で体幹に白斑があるのを父親が発見した.その後,増数してきたため受診した.1歳時にけいれんの既往がある.受診時,臀部と大腿部を中心に大小の白斑を認める.顔面では鼻部中心に丘疹が散在している.大腿部の写真を次に示す. この患児で思春期以降に出現する可能性が高いのはどれか.

    c

  • 24

    肺癌術後、胸腔ドレーンからの空気漏れを認める患者。認められる所見はどれか ①皮下血腫 ②皮下握雪感 ③表在静脈拡張 ④鎖骨上リンパ節腫脹

  • 25

    44歳の女性.左下肢の腫脹を主訴に来院した.1年前から発熱と口腔内や陰部に痛みを伴うびらんと潰瘍,移動性の関節痛,下腿から足部の頭尾方向に延びる発赤を伴う有痛性皮疹を繰り返していた.3週前から左下腿の腫脹,疼痛が出現し改善しないため受診した.意識は清明.身長158cm,体重45kg.体温39.9℃.脈拍100/分,整.血圧96/60mmHg.口唇粘膜にアフタ性口内炎を認める.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.表在リンパ節の腫大を認めない.左下腿から足関節部にかけて軽度の熱感を認める.四肢関節に腫脹や圧痛を認めない. 当てはまるのはどれか. ①ベーチェット病 ②高安動脈炎 ③抗リン脂質抗体症候群

    ①ベーチェット病

  • 26

    1歳の男児。この疾患は何か選べ

    d色素性蕁麻疹

  • 27

    70歳の男性.嚥下困難を主訴に来院した.2ヵ月前から食物の飲み込みにくさを自覚するようになった.徐々に食事摂取が困難となり,体重は1ヵ月で4kg減少した.身長170cm,体重59kg.体温36.5℃.脈拍76/分,整.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.血液所見:赤血球334万,Hb 10.8g/dL,Ht 31%,白血球7,200,血小板18万.血液生化学所見:総蛋白6.3g/dL,アルブミン3.3g/dL,AST 36U/L,ALT 40U/L,尿素窒素19mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,CEA 14ng/mL(基準5以下),SCC 7.8ng/mL(基準1.5以下).上部消化管内視鏡像(A),生検組織のH-E染色標本(B)及び腹部造影CT(C)を次に示す. 対応として適切なのはどれか. a 肝切除術 b 試験開腹術 c 食道切除術 d 薬物による抗癌治療 e 内視鏡的粘膜下層剝離術

  • 28

    56歳の女性.気が遠くなるようなめまいを主訴に来院した.1年前に鼻翼に丘疹が出現した.皮膚サルコイドーシスと診断され,副腎皮質ステロイド外用薬の塗布により,3ヵ月程度で皮疹は改善した.今朝から気が遠くなるようなめまいが出現したため受診した.体温36.7℃.脈拍40/分,整.血圧132/72mmHg.眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない.頸静脈怒張を認めない.心音と呼吸音とに異常を認めない.血液所見:赤血球414万,Hb 12.6g/dL,白血球5,400,血小板27万.血液生化学所見:総蛋白7.4g/dL,アルブミン4.3g/dL,AST 21U/L,ALT 22U/L,LD 261U/L(基準120〜245),CK 78U/L(基準30〜140),クレアチニン0.5mg/dL.CRP 0.1mg/dL.胸部X線写真で異常を認めない.心電図で完全房室ブロックを認める.心エコー図を次に示す.左室駆出率は45%であった.完全房室ブロックに対して一時的ペースメーカーを挿入した. 適切な治療はどれか

    e

  • 29

    60歳の女性.咳嗽を主訴に来院した.5年前から関節リウマチに対し,副腎皮質ステロイドとメトトレキサートの内服処方を受け,病状は安定している.1ヵ月前から咳嗽が続いている.胸部X線写真(A)及び胸部CT(B)を次に示す.気管支鏡検査を行い,気管支洗浄液の抗酸菌検査で塗抹陽性で,非結核性抗酸菌が培養された.血液検査で抗MAC〈Mycobacterium avium complex〉抗体が陽性であった. 対応で適切なのはどれか. a 肺生検が必要である. b 接触者健康診断を行う. c 個室隔離のため入院させる. d 保健所への届出は不要である. e クラリスロマイシン単剤治療を行う.

  • 30

    ・22歳の男性 ・視力低下,昼盲,幼少時よりアトピー性皮膚炎 ・瘙痒感が消失しない時に眼部を叩打 ・1年ほど前から視力低下および昼盲を自覚 ・細隙灯顕微鏡検査で右眼の前部硝子体に色素散布を認める

  • 31

    77歳の男性.血尿を主訴に来院した.3ヵ月前から時々血尿を自覚していたが,自然に消失していたため医療機関を受診していなかった.2日前から血尿が持続するため受診した.喫煙歴は20本/日を50年間.飲酒は機会飲酒.身長165cm,体重70kg.脈拍72/分,整.血圧120/72mmHg.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.尿所見:沈渣は赤血球100以上/HPF.血液所見:赤血球395万,Hb 12.9g/dL,Ht 38%,白血球8,100.血液生化学所見:総蛋白6.7g/dL,アルブミン3.8g/dL,尿素窒素18mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL.尿細胞診はクラスⅤ.胸腹部造影CT(A,B)を次に示す. この患者で正しいのはどれか. a 再発は膀胱に多い. b 扁平上皮癌である. c 近位尿細管から発生する. d VHL遺伝子異常が関係する. e 腹部ダイナミックCTで早期濃染を呈する.

  • 32

    1歳6ヵ月の男児.出生時に外陰部の異常を指摘されていたが転居を契機に紹介され受診した.在胎39週,出生体重3,180g,Apgarスコア8点(1分),10点(5分)で出生した.体重10kg,体温36.5℃.脈拍92/分,整.SpO2 97%(room air).心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.亀頭の一部は包皮から露出し,外尿道口は陰茎と陰囊の移行部に確認できる.外陰部の写真(A,B)を次に示す. この患児にみられるのはどれか.

  • 33

    58歳の女性.健康診断で異常を指摘されたため来院した.自覚症状はない.飲酒歴はない.輸血歴はない.身長152cm,体重72kg.血圧152/84mmHg.眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.神経診察で異常を認めない.血液所見:赤血球385万,Hb 12.5g/dL,Ht 38%,白血球4,900,血小板18万.血液生化学所見:アルブミン4.4g/dL,総ビリルビン1.1mg/dL,直接ビリルビン0.8mg/dL,AST 78U/L,ALT 92U/L,LD 293U/L(基準120〜245),ALP 347U/L(基準115〜359),γ-GT 94U/L(基準8〜50),アミラーゼ79U/L(基準37〜160),尿素窒素18mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL,尿酸6.9mg/dL,血糖158mg/dL,HbA1c 7.6%(基準4.6〜6.2),総コレステロール216mg/dL,トリグリセリド190mg/dL,Na 139mEq/L,K 4.4mEq/L,Cl 103mEq/L.免疫血清学所見:HBs抗原陰性,HCV抗体陰性,抗核抗体陰性,抗ミトコンドリア抗体陰性. 肝障害の原因として,最も考えられるのはどれか. a Wilson病 b Gilbert症候群 c 自己免疫性肝炎 d 原発性胆汁性胆管炎 e 非アルコール性脂肪性肝疾患

    e 非アルコール性脂肪性肝疾患

  • 34

    90歳の男性.散歩の途中で段差につまずいて転倒し歩行不能となり,救急車で搬入された.転倒前の歩行能力は自立し,歩行補助具は不要であった.意識は清明.体温36.9℃.心拍数92/分,整.血圧120/70mmHg.呼吸数16/分.SpO2 98%(room air).心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.頭部や四肢に創傷はない.右股関節に疼痛があり,右下肢を動かすことができない.麻痺はない.両側股関節正面X線写真を次に示す. この段階で最も適切な対応はどれか. a 介護施設への転送 b 可及的早期の手術 c 車椅子での生活自立訓練 d 約1ヵ月の局所牽引療法 e ギプス包帯による右股関節固定

    b 可及的早期の手術

  • 35

    40歳の経産婦(6妊5産).妊娠34週3日に胎動消失を主訴に来院した.妊娠経過は順調であったが,妊娠30週の妊婦健康診査後,多忙と経済的理由のため受診していなかった.これまで計5回の経腟自然分娩の既往がある.身長152cm,体重62kg.体温36.8℃.脈拍84/分,整.血圧116/72mmHg.子宮収縮は認められなかった.腹部超音波検査を施行したところ,胎児心拍を認めなかった.推定胎児体重は1,500gで妊娠30週の妊婦健康診査時の推定体重とほぼ変わらなかった.胎盤に異常所見はなかった. 直ちに行う血液検査項目として適切なのはどれか.2つ選べ. a FDP b 血小板数 c 抗リン脂質抗体 d 胎児ヘモグロビン e 間接Coombs試験

    ab

  • 36

    48歳の女性.全身倦怠感を主訴に来院した.20年前からほぼ毎日,日本酒5合を飲酒している.6ヵ月前に急性胃腸炎で入院した際にけいれんが生じたという.1週前から食欲不振,倦怠感と腹部膨満感が出現したため救急外来を受診し,入院した.意識レベルはJCSⅠ-3.身長158cm,体重59kg.体温37.4℃.脈拍108/分,整.血圧122/78mmHg.呼吸数20/分.SpO2 96%(room air).眼瞼結膜は貧血様で,眼球結膜に黄染を認める.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部はやや膨隆し波動を認める.全身に発汗を認める.血液所見:赤血球247万,Hb 9.6g/dL,Ht 28%,白血球15,000,血小板5万,PT-INR 2.1(基準0.9〜1.1).血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL,アルブミン2.6g/dL,総ビリルビン6.1mg/dL,直接ビリルビン3.4mg/dL,AST 136U/L,ALT 45U/L,LD 362U/L(基準120〜245),ALP 384U/L(基準115〜359),γ-GT 223U/L(基準8〜50),アミラーゼ68U/L(基準37〜160),クレアチニン1.6mg/dL.HBs抗原陰性,HCV抗体陰性. 対応として適切なのはどれか.2つ選べ. a 血小板輸血 b ビタミンB群投与 c ガンマグロブリン投与 d 内視鏡的胆道ドレナージ e ベンゾジアゼピン系薬投与

    be

  • 37

    亜急性甲状腺炎の治療を2つ選べ a 抗菌薬投与 b β遮断薬投与 c 抗甲状腺薬投与 d 副腎皮質ステロイド投与 e 放射性ヨウ素によるアイソトープ治療

    bd

  • 38

    78歳の女性.皮疹と食欲低下を主訴に来院した.高血圧症,狭心症および脂質異常症で自宅近くの医療機関に通院し,カルシウム拮抗薬,抗血小板薬およびスタチンの処方を受けていた.20日前の定期通院時の血清クレアチニンは0.7mg/dL,eGFR 61mL/分/1.73m2であった.5日前から左背部から側腹部にかけて痛みを伴う皮疹が出現し市販のNSAIDを服用していたが改善せず,食事も摂れなくなったため受診した.意識は清明.身長152cm,体重41kg.体温37.2℃.脈拍88/分,整.血圧142/80mmHg.左背部から側腹部にかけて紅斑と水疱を認め強い疼痛を伴っている.血液所見:赤血球341万,Hb 11.0g/dL,Ht 33%,白血球3,700,血小板17万.血液生化学所見:尿素窒素23mg/dL,クレアチニン1.4mg/dL,eGFR 28mL/分/1.73m2,総コレステロール210mg/dL,Na 143mEq/L,K 4.6mEq/L,Cl 106mEq/L.CRP 0.7mg/dL.帯状疱疹と診断され,強い痛みと食欲不振もあることから入院の上でアシクロビルによる帯状疱疹の治療を行うこととした. この患者で減量して投与すべきなのはどれか.2つ選べ. a NSAIDs b スタチン c 抗血小板薬 d アシクロビル e Ca拮抗薬

    ad

  • 39

    76歳の女性.物忘れが多くなり,何度も同じことを尋ねるようになったことを心配した家族に付き添われて来院した.約1年前から軽度の意欲低下がみられていたが,ここ3ヵ月間は食事を作るものの同じ献立を何日も連続してつくるようになってきたという.身体所見に異常を認めない.Hamiltonうつ病評価尺度4点(0点〜7点:正常),Mini-Mental State Examination〈MMSE〉16点(30点満点).頭部MRIで海馬の軽度萎縮が認められた. この患者の機能評価に有用な検査はどれか.2つ選べ. a Rorschachテスト b 津守・稲毛式発達検査 c 前頭葉機能検査〈FAB〉 d 状態特性不安検査〈STAI〉 e Wechsler記憶検査〈WMS-R〉

    ce

  • 40

    9歳の男児.左肘痛を主訴に母親とともに来院した.自転車乗車中に転倒し,左手をついて受傷した.左肘関節X線写真(A,B)を次に示す.徒手整復を行う準備をしていたところ,左前腕部にも疼痛が出現し,左手指の自動運動が不能となった. 緊急筋膜切開術を判断する指標として適切なのはどれか.2つ選べ. a 創の有無 b 転位の程度 c 橈骨動脈の拍動 d 皮下出血の有無 e 前腕筋区画内圧

    ce

  • 41

    61歳の男性.心窩部痛を主訴に救急車で搬入された.7日前に腰痛を自覚し自宅近くの診療所でNSAIDを処方されていた.今朝急に心窩部痛が出現し急速に増強するため救急車を要請した.意識は清明.身長173cm,体重67kg.体温36.0℃.心拍数88/分,整.血圧124/80mmHg.呼吸数20/分.SpO2 98%(鼻カニューラ3L/分酸素投与下).腹部は平坦で,心窩部に圧痛と軽度の反跳痛とを認める.血液所見:赤血球483万,Hb 15.7g/dL,Ht 47%,白血球14,700,血小板30万.血液生化学所見:総蛋白7.3g/dL,アルブミン4.2g/dL,総ビリルビン0.9mg/dL,AST 20U/L,ALT 15U/L,LD 170U/L(基準120〜245),ALP 265U/L(基準115〜359),γ-GT 66U/L(基準8〜50),アミラーゼ52U/L(基準37〜160),CK 85U/L(基準30〜140),尿素窒素17mg/dL,クレアチニン1.0mg/dL,血糖103mg/dL,Na 146mEq/L,K 3.8mEq/L,Cl 106mEq/L.CRP 2.2mg/dL.腹部単純CTを次に示す.まずは手術を実施せず,保存的治療を行うこととした. 対応として適切なのはどれか.3つ選べ.

    abe

  • 42

    80歳の男性.夜間に大声をあげることを主訴に来院した.約10年前から時々はっきりした夢をみて,夜中に大声をあげるようになった.1年前から動作がのろくなり,歩行時に歩幅が小刻みとなって,つまずくことが増えてきた.2ヵ月前から,カーテンが人の姿に見えることがあったという.さらに,夜中に大声をあげて手足を動かしてベッド周囲の物を落とすことが増えてきたため,心配した妻に勧められて受診した.既往歴に特記すべきことはなく,常用薬はない.頭部MRIでは軽度の脳萎縮以外に異常は認めない. 診断に有用な検査はどれか.3つ選べ. a 脳脊髄液検査 b 末梢神経伝導検査 c ポリソムノグラフィ d MIBG心筋シンチグラフィ e ドパミントランスポーターSPECT

    cde

  • 43

    緊急気管切開を考慮すべき疾患はどれか. a 肺水腫 b 緊張性気胸 c 過換気症候群 d 急性喉頭蓋炎 e 声帯ポリープ

  • 44

    右上肢に運動失調をきたす病変部位はどれか. a 右放線冠 b 右中脳被蓋 c 右小脳半球 d 左延髄外側 e 左脊髄後索

    C

  • 45

    女性の乳房腫瘤で乳癌を最も示唆するのはどれか. a 随伴する疼痛 b 乳頭部の熱感 c 平滑な腫瘤表面 d 白色の乳頭分泌物 e 大胸筋前面での可動性低下

    e

  • 46

    成人において慢性腎臓病の発症のリスクファクターとならないのはどれか. a 加齢 b 喫煙 c 糖尿病 d 運動習慣 e 高血圧症

    d

  • 47

    心電図を次に示す. 正しいのはどれか. a 心室頻拍 b 洞性頻脈 c 心室期外収縮 d 発作性心房細動 e 発作性上室頻拍

    e

  • 48

    症候と疾患の組合せで適切でないのはどれか. a 小顎 - 睡眠時無呼吸症候群 b 皮疹 - サルコイドーシス c ばち指 - マイコプラズマ肺炎 d チアノーゼ - 急性呼吸窮迫症候群〈ARDS〉 e 口すぼめ呼吸 - COPD

    c

  • 49

    52歳の男性.発熱と体幹の皮疹を主訴に来院した.3日前に38℃台の発熱と咽頭痛が出現した.自宅近くの医療機関でNSAIDを処方されたが,顔面と体幹に小水疱が多発したため受診した.妻が2週前に帯状疱疹に罹患したという.径2〜3mmの紅暈を伴う小水疱と小膿疱を播種状に認め,一部にびらんと痂皮を伴う.体幹全体の写真(A)及び拡大写真(B)を次に示す. この患者の全身を診察した際に水疱が認められる可能性が最も高いのはどれか. a 口腔粘膜 b 腋窩 c 手掌 d 肛門周囲 e 足趾爪

    a

  • 50

    23歳の女性.全身倦怠感を主訴に受診した.2週前に市販の妊娠検査薬が陽性となり来院し,子宮内に胎囊と10mmの胎芽を認めた.10日前から悪心を自覚し,1週前から嘔吐を繰り返し,食事がほとんど摂取できていないという.性器出血や下腹部痛の訴えはない.意識は清明.身長155cm,体重50kg.妊娠前の体重は54kgであった.体温37.1℃.脈拍84/分,整.血圧122/68mmHg.呼吸数16/分.口唇の乾燥を認める.経腟超音波検査にて頭殿長20mmの胎児と心拍動を認める. まず行う検査はどれか. a 尿ケトン体 b 血中hCG定量 c 甲状腺機能検査 d 動脈血ガス分析 e 上部消化管内視鏡検査

    a

  • 51

    55歳の男性.両足の浮腫を主訴に来院した.10日前に両足の浮腫が出現し増悪したため受診した.身長170cm,体重75kg(10日前は65kg).脈拍100/分,整.血圧92/56mmHg.両下肢に浮腫を認める.尿所見:蛋白3+,潜血(-).随時尿の尿蛋白/Cr比は8.7g/gCr(基準0.15未満).血液所見:赤血球485万,Hb 18.1g/dL,Ht 48%,白血球7,800,血小板23万.フィブリノゲン677mg/dL(基準186〜355),Dダイマー3.1μg/mL(基準1.0以下).血液生化学所見:総蛋白4.0g/dL,アルブミン1.5g/dL,尿素窒素56mg/dL,クレアチニン1.3mg/dL,血糖84mg/dL,HbA1c 6.0%(基準4.6〜6.2),総コレステロール310mg/dL,トリグリセリド120mg/dL.腎生検にて微小変化型ネフローゼ症候群と診断された. この患者において注意すべき合併症はどれか. a 左室肥大 b 食道静脈瘤 c 視神経乳頭浮腫 d 深部静脈血栓症

  • 52

    68歳の男性.ふらつきを主訴に来院した.10年前に胃癌で胃全摘術を受けている.3ヵ月前から歩行時のふらつきを自覚し,特に階段を降りるときに足元を確認しないとよろけることがあった.1ヵ月前から両足にじんじんとしびれる感じを自覚するようになったという.今朝,洗顔時にふらついて洗面台に頭をぶつけたため受診した.眼球運動は正常で眼振は認めない.上肢の腱反射は正常である.膝蓋腱反射は亢進しているが,アキレス腱反射は低下している.立位で体幹の動揺があり閉眼時に増強する. 想定される障害部位はどれか. a 後頭葉 b 大脳基底核 c 小脳 d 脊髄後索 e 神経筋接合部

  • 53

    64歳の男性.めまい,頭痛および嘔吐後の意識障害のため救急車で救命救急センターに搬入された.突然の回転性めまいと頭痛を訴えた後に嘔吐した.意識レベルはJCSⅡ-30.心拍数96/分,整.血圧198/112mmHg.呼吸数18/分.SpO2 96%(マスク6L/分酸素投与下).瞳孔径は両側4mmで対光反射は両側で遅延している.乳酸リンゲル液を輸液中である.頭部CTを次に示す. この時点で投与すべきなのはどれか. a t-PA b モルヒネ c カルシウム拮抗薬 d 重炭酸ナトリウム e 副腎皮質ステロイド

  • 54

    失神の原因として不整脈を疑う場合に聞くべき質問はどれか. a 「倒れた後,舌を噛んで口から血が出ていませんでしたか」 b 「呼吸が速くなってきて,手足がしびれてきませんでしたか」 c 「倒れた後,30分程度意識がもうろうとしていませんでしたか」 d 「座っていたときに急に目の前が暗くなって倒れませんでしたか」 e 「突然バットで殴られたような激しい頭痛の後に意識を失いませんでしたか」

    d

  • 55

    現症:意識は清明.身長154cm,体重49kg.体温35.9℃.心拍数80/分,整.血圧100/78mmHg.呼吸数22/分.SpO2 98%(マスク5L/分酸素投与下).眼瞼結膜は貧血を認めず,眼球結膜に黄染を認めない.頸部リンパ節腫脹および甲状腺腫大を認めない.心音は胸骨右縁第2肋間を最強点とするⅢ/Ⅵの収縮期駆出性雑音を聴取し,頸部への放散を認める.呼吸音は両側胸部にcoarse cracklesを聴取する.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.両側下腿に軽度の圧痕性浮腫を認める.神経診察で異常を認めない 検査所見:尿所見:蛋白(-),糖(-),ケトン体(-),潜血(-).血液所見:赤血球444万,Hb 13.5g/dL,Ht 41%,白血球6,900(好中球65%,好酸球2%,好塩基球0%,単球4%,リンパ球29%),血小板22万.血液生化学所見:総ビリルビン0.5mg/dL,AST 21U/L,ALT 18U/L,LD 175U/L(基準120〜245),ALP 166U/L(基準115〜359),γ-GT 35U/L(基準8〜50),CK 121U/L,尿素窒素20mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL,血糖103mg/dL,Na 142mEq/L,K 3.9mEq/L,Cl 101mEq/L.脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)2,200pg/mL(基準18.4以下).心電図(A)及び胸部X線写真(B,C)を次に示す. この患者でみられる身体所見はどれか. a 遅脈 b Ⅱ音の亢進 c Kussmaul呼吸 d 腋窩に放散する収縮期心雑音 e しゃがんだ時に減弱する心雑音

    a 遅脈

  • 56

    労働災害補償保険について正しいのはどれか. a 通勤災害は含まれない. b 保険者は市町村である. c 労働災害の認定は厚生労働大臣が行う. d 保険料は労働者と事業者の両者で負担する. e 保険療養費は被災労働者の自己負担はない.

    e

  • 57

    乳児の心肺蘇生法で正しいのはどれか. a 胸骨圧迫の深さは胸の厚さの約1/2である. b 胸骨圧迫は60〜80回/分の速さで行う. c 死戦期呼吸を認めたら蘇生行為を開始する. d 2人で行う場合の胸骨圧迫と人工呼吸の比は30:2 e 脈拍の触知は大腿動脈で行う.

    c

  • 58

    皮膚病変と疑うべき疾患の組合せで正しいのはどれか. a Sweet病 - 慢性膵炎 b 環状肉芽腫 - 甲状腺機能亢進症 c 壊疽性膿皮症 - Fabry病 d 浮腫性硬化症 - 糖尿病 e 脛骨前粘液水腫 - 潰瘍性大腸炎

    d

  • 59

    黄色ブドウ球菌食中毒の予防には食品の食前加熱が有効か

    有効でない

  • 60

    遺伝性疾患(浸透率100%)を持つ家系の家系図を示す.この疾患の遺伝形式はどれか. a 常染色体顕性遺伝(優性遺伝) b 常染色体潜性遺伝(劣性遺伝) c X連鎖顕性遺伝(優性遺伝) d X連鎖潜性遺伝(劣性遺伝)

    d

  • 61

    幼児の興味あるものに指さしする仕草はいつ頃見られるか

    1歳6か月

  • 62

    別の種類の注射生ワクチン接種を行うまでに,27日間以上の間隔をおくべきなのはどれか.2つ選べ. a BCG b 水痘ワクチン c B型肝炎ワクチン d 肺炎球菌ワクチン e ヒトパピローマウイルス〈HPV〉ワクチン

    ab

  • 63

    主に個人予防を目的としたB類疾病に含まれる定期予防接種の対象疾病はどれか.2つ選べ. a 風疹 b 麻疹 c 百日咳 d インフルエンザ e 高齢者の肺炎球菌感染症

    de

  • 64

    血清LDLコレステロール値が上昇する原因として正しいのはどれか.2つ選べ. a 肝硬変 b 1型糖尿病 c 吸収不良症候群 d 甲状腺機能低下症 e ネフローゼ症候群

    de

  • 65

    妊娠37週の胎児および胎児付属物と正常な所見の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ. a 胎児心拍数 - 90/分 b 推定胎児体重 - 1,900g c 羊水指数〈AFI〉 - 12cm d ノンストレステスト〈NST〉 - reactive e Biophysical profile score〈BPS〉 - 4点

    cd

  • 66

    保健所の役割はどれか.3つ選べ. a 3歳児健康診査 b 医療法に基づく立入検査 c 国勢調査の調査票の審査 d 地域における健康危機管理 e 人口動態統計の調査票の審査

    bde

  • 67

    女性化乳房の原因となり得るのはどれか.3つ選べ. a 肝硬変 b 尿崩症 c 精巣腫瘍 d ACTH単独欠損症 e ドパミン受容体拮抗薬

    ace

  • 68

    82歳の男性.歩行困難を主訴に来院した.IgA腎症による慢性腎不全で14年前から1回4時間,週3回の血液透析を受けている.2年前から歩行速度が低下し,最近は横断歩道を渡りきれないことがある.階段昇降も両手で手すりにつかまらないと困難で,通院以外の外出を控えるようになったという.体重は1年前から5kg減少し,このまま歩けなくなることを心配して受診した.身長167cm,体重47kg(透析直後体重46kg).脈拍72/分,整.血圧138/72mmHg.心音と呼吸音とに異常を認めない.浮腫はない.徒手筋力テストで両下肢とも4である.その他,神経診察に異常を認めない.両足背動脈は左右差なく触知する.血液所見:赤血球338万,Hb 11.0g/dL,Ht 33%,白血球5,200,血小板14万.血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL,アルブミン3.6g/dL,AST 22U/L,ALT 18U/L,LD 178U/L(基準120〜245),CK 38U/L(基準30〜140),尿素窒素72mg/dL,クレアチニン7.8mg/dL,尿酸7.4mg/dL,Na 138mEq/L,K 4.2mEq/L,Cl 101mEq/L,Ca 9.2mg/dL,P 5.6mg/dL.CRP 0.1mg/dL. 歩行困難の原因として考えられるのはどれか. a 腎性貧血 b 高尿酸血症 c 高リン血症 d サルコペニア e 閉塞性動脈硬化症

    d

  • 69

    48歳の男性.健康診断で白血球増多を指摘され来院した.1ヵ月前から左腹部の膨満感を自覚していた.体温36.3℃.脈拍72/分,整.血圧126/74mmHg.表在リンパ節を触知しない.脾臓を左肋骨弓下に5cm触知する.血液所見:赤血球450万,Hb 13.8g/dL,Ht 45%,白血球46,000(骨髄芽球1%,前骨髄球3%,骨髄球5%,後骨髄球10%,桿状核好中球15%,分葉核好中球54%,好酸球2%,好塩基球5%,リンパ球5%),血小板37万.血液生化学所見:総蛋白6.9g/dL,アルブミン4.8g/dL,総ビリルビン0.7mg/dL,直接ビリルビン0.1mg/dL,AST 20U/L,ALT 27U/L,LD 350U/L(基準120〜245),尿素窒素18mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,尿酸6.8mg/dL.腹部CTを次に示す. 治療方針を決定するために最も重要な検査はどれか. a 骨髄染色体 b 骨髄組織H-E染色 c 末梢血細胞表面抗原 d 骨髄血塗抹May-Giemsa染色 e 末梢血好中球アルカリフォスファターゼスコア

    a

  • 70

    76歳の男性.腹部膨満感と腹痛を主訴に来院した.3ヵ月前に急性単球性白血病(FAB分類M5)と診断され,数種類の異なる薬物による抗癌治療を受けた.しかし現在まで一度も寛解に至っていない.1週前から腰背部痛が出現したためNSAIDを内服したが効果は不十分で,昨夜からは腹痛も出現し次第に増悪して自立歩行不能となったという.意識は清明だが顔面は苦悶様である.身長171cm,体重54kg.体温37.1℃.脈拍88/分,整.血圧118/78mmHg.眼瞼結膜は貧血様である.胸骨右縁に収縮期駆出性雑音を聴取する.四肢に皮下出血を認めない. 血液所見:赤血球282万,Hb 8.0g/dL,Ht 26%,白血球52,400(骨髄芽球74%,桿状核好中球2%,分葉核好中球12%,好酸球1%,好塩基球1%,リンパ球10%),血小板10万.血液生化学所見:総蛋白5.1g/dL,アルブミン2.8g/dL,総ビリルビン0.9mg/dL,直接ビリルビン0.2mg/dL,AST 34U/L,ALT 37U/L,LD 1,350U/L(基準120〜245),尿素窒素19mg/dL,クレアチニン1.3mg/dL,尿酸9.8mg/dL.腹部超音波検査と腹部CTで,広範囲に腸間膜リンパ節と後腹膜リンパ節の腫大が認められ,それによる消化管への圧迫と浸潤が疑われた. 現時点でまず考慮すべき治療はどれか. a アルブミン製剤投与 b オピオイド投与 c 血小板輸血 d 全身放射線照射 e 薬物による抗癌治療

  • 71

    84歳の女性.腹痛のため救急車で搬入された.2日前から排便がなく腹痛と腹部膨満感を自覚するようになった.今朝から症状が強くなったため救急車を要請したという.意識は清明.体温37.5℃.心拍数98/分,整.血圧148/94mmHg.呼吸数22/分.SpO2 97%(鼻カニューラ3L/分酸素投与下).腹部は膨隆し腸雑音はやや亢進し,打診で鼓音を認める.左腹部に圧痛を認めるが反跳痛はない.腹部X線写真を次に示す. まず行うべき対応はどれか. a 降圧薬投与 b イレウス管留置 c 内視鏡的整復術 d グリセリン浣腸 e 抗コリン薬投与

    c

  • 72

    75歳の男性.脳梗塞の既往があり,通院中である.①(右半身に軽度の麻痺)があり,②(利き手は右手)だが左手で食事を摂取している.③(杖をついて屋外歩行は可能).④(短期記憶は問題なく)日常の意思決定は自分で行える.主治医は⑤(要介護1)と考えた.この患者が介護保険を申請することになった. 下線部で主治医意見書に記載が求められていないのはどれか.

  • 73

    58歳の男性.1週前から両眼の視力低下を自覚し来院した.これまでに医療機関を受診したことはなかったという.喫煙歴は20本/日を26年間.血圧170/90mmHg.血液生化学所見:尿素窒素23mg/dL,クレアチニン1.2mg/dL,空腹時血糖160mg/dL,HbA1c 8.2%(基準4.6〜6.2),トリグリセリド190mg/dL,HDLコレステロール25mg/dL,LDLコレステロール148mg/dL.視力は右0.1(0.4×-3.0D),左0.2(0.7×-2.5D).眼圧は右15mmHg,左13mmHg.両眼の眼底写真,蛍光眼底写真,光干渉断層計〈OCT〉像および光干渉断層血管撮影写真(A,B)を次に示す.眼底写真では点状・斑状出血,硬性白斑および軟性(綿花様)白斑を両眼に認める.光干渉断層血管撮影写真では毛細血管の減少を両眼に認める. 診断はどれか. a 加齢黄斑変性 b 糖尿病網膜症 c 網膜細動脈瘤 d 網膜静脈分枝閉塞症 e 網膜中心静脈閉塞症

    b

  • 74

    78歳の男性.排尿障害を主訴に来院した.2年前から尿勢の減弱を自覚していたという.3ヵ月前からは頻尿および残尿感が出現し,昨日から症状が強くなり受診した.内服薬はない.意識は清明.身長165cm,体重63kg.体温36.2℃.脈拍80/分,整.血圧148/86mmHg.呼吸数16/分.下腹部に膨隆を認める.尿所見:蛋白(-),糖(-),ケトン体(-),潜血1+,沈渣に赤血球5〜9/HPF,白血球5〜9/HPF.血液所見:赤血球476万,Hb 13.8g/dL,Ht 39%,白血球5,200,血小板24万.血液生化学所見:尿素窒素28mg/dL,クレアチニン4.4mg/dL,Na 137mEq/L,K 5.0mEq/L,Cl 114mEq/L.腹部超音波像(A〜C)を次に示す. まず行うべきなのはどれか. a 血液透析 b 腎瘻造設術 c 利尿薬投与 d 尿管ステント留置 e 尿道カテーテル留置

    e

  • 75

    32歳の男性.発熱,鼻汁および咳嗽を主訴に来院した.夏休みの家族旅行で1週間東南アジアに滞在し,2週前に帰国した.来院時の現症では結膜充血,口腔内に白色斑と全身に癒合性のある紅斑を認めた. 誤っているのはどれか. a 保健所へ届け出る. b ウイルス遺伝子検査を行う. c 陰圧個室管理体制で診療する. d 患者の受診前の行動を確認する. e 感染予防にサージカルマスク着用が有用である.

    e

  • 76

    25歳の初妊婦(1妊0産).妊娠34週4日に周産期管理のため,自宅近くの産科診療所から紹介されて来院した.既往歴,家族歴に特記すべきことはない.身長160cm,体重59kg.体温36.6℃.脈拍80/分,整.血圧120/72mmHg.内診時の帯下ではBTB試験紙の色の変化はなかった.腹部超音波検査で胎児は頭位で,推定体重は2,050g,羊水指数〈AFI〉は3.8cmだった.臍帯断面の超音波像(A)及びノンストレステスト〈NST〉の結果(B)を次に示す. 説明として正しいのはどれか.2つ選べ. a 「絶対安静が必要です」 b 「前期破水が疑われます」 c 「羊水過少が疑われます」 d 「今日中に分娩にする必要があります」 e 「赤ちゃんの先天的な病気の精密検査が必要です」

    ce

  • 77

    46歳の女性.急性虫垂炎の手術のため入院中である. 現病歴:3日前に急性虫垂炎のため虫垂切除術を施行した.昨日から38.0℃の発熱を認めているため,本日の朝に診察を行った. 既往歴:特記すべきことはない. 生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない. 家族歴:父親が膵癌のため68歳で死亡. 現症:意識レベルはJCSⅠ-1,GCS15(E4V5M6).身長155cm,体重48kg.体温37.2℃.脈拍112/分,整.血圧78/40mmHg.呼吸数28/分.SpO2 94%(room air).頸部リンパ節に腫脹を認めない.心音に異常を認めない.呼吸音は左下胸部で減弱し,coarse cracklesを聴取する.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.腹部の手術創部に異常を認めない.背部に叩打痛を認めない.両下腿に浮腫を認める. 検査所見:血液所見:赤血球388万,Hb 11.2g/dL,Ht 36%,白血球9,800(桿状核好中球39%,分葉核好中球45%,好酸球3%,好塩基球2%,単球4%,リンパ球7%),血小板18万,Dダイマー3.4μg/mL(基準1.0以下).血液生化学所見:総蛋白6.5g/dL,アルブミン2.9g/dL,尿素窒素21mg/dL,クレアチニン1.2mg/dL,Na 139mEq/L,K 4.1mEq/L,Cl 108mEq/L.CRP 12mg/dL,乳酸14mg/dL(基準5〜20).胸部X線写真を次に示す.血液培養2セットからKlebsiella pneumoniaeが検出された. Q1.酸素投与とともに,生理食塩液1,500mLを輸液したところ,体温38.1℃,脈拍96/分,整.血圧112/64mmHg,呼吸数24/分,SpO2 97%(鼻カニューラ3L/分酸素投与下)となった. この患者の状態はどれか.2つ選べ. a 菌血症 b 敗血症 c 多臓器不全 d 敗血症性ショック e 播種性血管内凝固〈DIC〉 Q2.抗菌薬治療を開始した. 効果判定にまず用いるべき指標はどれか. a 呼吸数の減少 b 下腿浮腫の消失 c CRP値の正常化 d 白血球数の正常化 e Dダイマーの正常化

    1.ab 2.a

  • 78

    80歳の男性.ふらつきを主訴に来院した. 現病歴:約半年前から家族との会話に積極的に加わらなくなり,家族からの問いかけにも答えないことがあったが,大きな声で話しかければ普通に会話ができており,挨拶も自発的にできていた.約2ヵ月前から屋内外で歩行時にふらつきがみられるようになり,最近,転倒するようになった.公共交通機関を1人で利用することができなくなったため,家族に付き添われて受診した. 既往歴:特記すべきことはない. 生活歴:妻と息子夫婦の4人暮らし.喫煙歴はなく,飲酒は機会飲酒.入浴,トイレ動作は可能である. 家族歴:特記すべきことはない. 現症:意識は清明.身長164cm,体重58kg.体温36.6℃.脈拍72/分,整.血圧132/76mmHg.呼吸数12/分.甲状腺腫と頸部リンパ節を触知しない.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.神経診察において,Weber試験では左に偏位している.軽度の構音障害を認めるが,失語はない.3物品(桜・猫・電車)の即時再生には問題ないが,遅延再生は困難である.立方体の模写と時計描画試験は不正確である.上肢Barré徴候は陰性で,四肢腱反射に異常を認めず,病的反射を認めない.指鼻試験で両側上肢に測定障害を認める.歩行は開脚不安定で,つぎ足歩行は困難である.Romberg徴候は陰性で,表在感覚および深部感覚に異常は認めない. 検査所見:血液所見:赤血球450万,Hb 14.0g/dL,Ht 42%,白血球5,600,血小板30万.血液生化学所見:総蛋白7.8g/dL,アルブミン4.0g/dL,総ビリルビン1.0mg/dL,AST 16U/L,ALT 18U/L,LD 210U/L(基準120〜245),ALP 250U/L(基準115〜359),γ-GT 18U/L(基準8〜50),CK 80U/L(基準30〜140),尿素窒素20mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL,尿酸5.0mg/dL,血糖88mg/dL,トリグリセリド150mg/dL,HDLコレステロール40mg/dL,LDLコレステロール140mg/dL,Na 145mEq/L,K 4.0mEq/L,Cl 104mEq/L.CRP 0.1mg/dL.頭部MRIのT2*強調水平断像(A〜C)を次に示す. 神経診察所見から判断される病巣として考えにくいのはどれか. a 橋 b 海馬 c 頭頂葉 d 小脳半球 e 脊髄後索

    e

  • 79

    表の日本全国の人口を基準人口としたとき,A市の人口1,000人あたりの年齢群で調整した死亡率を直接法で計算せよ. ただし,小数第2位以下の数値が得られた場合は,小数第2位を四捨五入すること. 解答:□□.□/人口1,000対 (解答欄には数値を半角で入力)

    10.0

  • 80

    繰り返す片側性の一過性視力障害を主訴に来院した患者に対し,診断に有用な診察または検査はどれか. a 眼圧測定 b 視野検査 c 対光反射 d 頸部の聴診 e 眼球運動検査

  • 81

    高齢者において霰粒腫との鑑別を要するのはどれか. a 脂腺癌 b 乳頭腫 c 麦粒腫 d 基底細胞癌 e ぶどう膜腫瘍

  • 82

    字を書き始めると手が震えて書きにくくなると訴える患者の書字時の写真を次に示す.患者の書いた文字は揺れて読みにくいが,書字以外の動作には支障がないという. この患者と同じ病態が原因となるのはどれか. a 片頭痛 b 眼瞼けいれん c 単純部分発作 d 周期性四肢麻痺 e Tourette症候群

  • 83

    感染症と抗菌薬の組合せで誤っているのはどれか. a オウム病 - ミノサイクリン b 放線菌症 - アンピシリン c ノカルジア症 - ST合剤 d 緑膿菌感染症 - セファゾリン e レジオネラ症 - レボフロキサシン

    d 緑膿菌感染症 - セファゾリン

  • 84

    流産と関連がないのはどれか. a 年齢 b 甲状腺機能低下症 c 子宮頸管ポリープ d 抗リン脂質抗体症候群 e 転座型染色体異常の保因者

    c

  • 85

    脳神経外科手術で用いる器具の写真(A,B)を次に示す. これらの器具を用いるのはどれか.2つ選べ. a 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術 b 慢性硬膜下血腫に対する穿頭ドレナージ術 c 下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞的腫瘍摘出術 d 頸部内頸動脈狭窄に対する頸動脈内膜剝離術 e 正常圧水頭症に対する脳室腹腔短絡術〈VPシャント〉

    be

  • 86

    22歳の男性.動悸,発汗および手指の振戦を主訴に来院した.3ヵ月前から朝食前や夕食前に,動悸と発汗を自覚するようになった.食事を摂ると症状は消失するという.現在内服中の薬剤はない.父方祖母がグルカゴノーマに罹患している.意識は清明.身長171cm,体重62kg.脈拍68/分,整.血圧136/80mmHg.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.血液所見:赤血球464万,白血球3,900,血小板24万.血液生化学所見(朝食後2時間):尿素窒素13mg/dL,クレアチニン0.6mg/dL,血糖120mg/dL,Na 140mEq/L,K 4.0mEq/L,Cl 106mEq/L.24時間持続ブドウ糖モニターの結果を次に示す. 診断に必要な検査はどれか. a 絶食試験 b 水制限試験 c TRH負荷試験 d LHRH負荷試験 e グルカゴン負荷試験

  • 87

    68歳の男性.全身倦怠感と体重減少を主訴に来院した.6ヵ月前から5kgの体重減少と2ヵ月前からの全身倦怠感が著明になったため受診した.身長164cm,体重44kg.脈拍72/分,整.血圧104/70mmHg.意識は清明.眼瞼結膜は貧血様である.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.両下肢に浮腫を認める.尿所見:蛋白3+,糖(-),潜血1+,沈渣は赤血球5〜9/HPF.随時尿の尿蛋白/Cr比は4.6g/gCr(基準0.15未満).血液所見:赤血球300万,Hb 10.7g/dL,Ht 31%,白血球7,800,血小板28万.血液生化学所見:総蛋白5.5g/dL,アルブミン3.1g/dL,IgG 764mg/dL(基準960〜1,960),IgA 100mg/dL(基準110〜410),IgM 42mg/dL(基準65〜350),尿素窒素23mg/dL,クレアチニン1.6mg/dL,HbA1c 5.6%(基準4.6〜6.2),総コレステロール200mg/dL, 免疫血清学所見:MPO-ANCA陰性,PR3-ANCA陰性,抗核抗体陰性.尿免疫電気泳動でM蛋白を認める.血清遊離軽鎖κ/λ比0.01(基準0.26〜1.65).心電図は低電位である.腹部超音波検査で腎の腫大が認められる.心エコー検査で軽度の左室壁肥厚を認める. 腎病変の原因として,考えられるのはどれか. a 糖尿病腎症 b ループス腎炎 c アミロイド腎症 d 慢性間質性腎炎 e ANCA関連腎炎

  • 88

    最も考えられるのはどれか. a 風疹 b 麻疹 c 伝染性紅斑 d Stevens-Johnson症候群 e ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群

    e

  • 89

    6歳の女児.発熱と発疹を主訴に祖父に連れられて来院した.3日前に発熱と咳嗽が出現した.一旦解熱したが,本日から再度発熱し体幹に発疹が出現したため来院した.1週前に家族で麻疹流行地を旅行していたという. 鑑別のために最も重要な所見を呈する部位はどれか. a 口唇 b 頰粘膜 c 眼球結膜 d 頸部リンパ節 e BCGの接種部位

  • 90

    47歳の男性.右後足部痛を主訴に来院した.テニスの練習中に右足関節を後方から蹴られたような感じとともに断裂音を自覚し,右後足部痛が出現した.歩行は可能であるが,右足のつま先立ちはできない. この患者にあてはまるのはどれか. a 手術治療の適応はない. b 足関節の自動運動ができない. c 足関節前後方向の不安定性が生じる. d 下腿三頭筋の把握テストで足関節が底屈する. e 保存療法として足関節背屈制限装具を用いる

    e

  • 91

    25歳の男性.倦怠感と四肢の紫斑を主訴に来院した.1ヵ月前から倦怠感,2週前から四肢の紫斑が出現し,改善しないため受診した.既往歴に特記すべきことはない.身長172cm,体重58kg.体温37.2℃.脈拍96/分,整.血圧132/82mmHg.胸骨右縁に収縮期駆出性雑音を聴取する.呼吸音に異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.浮腫を認めない.血液所見:赤血球190万,Hb 6.6g/dL,Ht 19%,網赤血球0.7%,白血球1,600(好中球11%,好酸球3%,好塩基球2%,単球9%,リンパ球75%),血小板0.7万.血液生化学所見:総蛋白6.7g/dL,アルブミン4.7g/dL,総ビリルビン0.8mg/dL,直接ビリルビン0.2mg/dL,AST 25U/L,ALT 29U/L,LD 154U/L(基準120〜245),尿素窒素15mg/dL,クレアチニン0.6mg/dL,尿酸5.8mg/dL.骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本に芽球の増加はなく,3血球系に異形成を認めない.染色体分析では46,XY.骨髄組織のH-E染色標本を次に示す. 適応でない薬剤はどれか. a シクロスポリン b アドリアマイシン c 抗胸腺グロブリン d 副腎皮質ステロイド e トロンボポエチン受容体作動薬

  • 92

    20歳の男性.高身長および長い手指を指摘されて受診した.1週前に感冒様症状があり自宅近くの診療所を受診した際に,高身長や長い手指を指摘され,専門の医療機関を受診するよう勧められた.中学時からバレーボール部の選手として活躍している.喫煙歴および飲酒歴はない.父親が34歳で突然死している.15歳の妹も高身長である.意識は清明.身長190cm,体重75kg.脈拍80/分,整.血圧132/72mmHg.手足は長く,クモ状手指を認める.胸骨左縁第3肋間を最強点とするⅡ/Ⅵの拡張期雑音を聴取する.呼吸音に異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.血液所見:赤血球424万,Hb 13.5g/dL,白血球6,800,血小板18万.血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL,アルブミン4.3g/dL,AST 21U/L,ALT 21U/L,尿素窒素13mg/dL,クレアチニン0.6mg/dL.心エコー検査で大動脈基部径の軽度の拡大と大動脈弁逆流とを認める.左室駆出率は60%.胸腹部造影CTでは,大動脈基部の拡大以外の異常所見を認めない.眼科受診で水晶体亜脱臼を認めた. この患者への説明として適切なのはどれか. a 「内分泌異常が原因となる疾患です」 b 「競技スポーツ参加を制限する必要はありません」 c 「今後,大血管病変が進行する可能性もあります」 d 「高身長の妹が同じ疾患に罹患している可能性はありません」 e 「アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬の内服は禁忌です」

    c

  • 93

    66歳の女性.1ヵ月前からの右頰部腫脹を主訴に来院した.28年前に両側慢性副鼻腔炎に対する手術の既往がある.腫脹した右上顎の歯肉部を穿刺すると粘稠な液体が吸引された.頭部CT(A)及び頭部MRI T1強調像(B)を次に示す. 診断として最も考えられるのはどれか. a 上顎洞癌 b 歯性上顎洞炎 c 副鼻腔真菌症 d 慢性副鼻腔炎 e 術後性上顎囊胞

  • 94

    1歳の男児.発熱と皮疹を主訴に母親に連れられて来院した.4日前から38〜39℃の発熱が続き,今朝,母親が皮疹に気付いたという.体温39.3℃.脈拍140/分,整.受診時の患児の背部の写真を次に示す.両側眼球結膜に充血を認める.口唇に発赤を認める.両側頸部に径2cmのリンパ節を数個ずつ触知する.四肢末端に紅斑と浮腫を認める.心音と呼吸音とに異常を認めない.血液所見:赤血球410万,Hb 11.7g/dL,Ht 36%,白血球13,600(桿状核好中球6%,分葉核好中球61%,単球4%,リンパ球29%),血小板41万,フィブリノゲン860mg/dL(基準186〜355).血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL,アルブミン3.0g/dL,AST 240U/L,ALT 195U/L.CRP 4.2mg/dL.心エコー検査で異常所見を認めない.入院の上,標準的治療を行うこととした. 治療効果判定に使用する所見はどれか. a 発熱 b 体幹の皮疹 c 眼球結膜充血 d 頸部リンパ節腫脹 e 四肢末端の紅斑・浮腫