問題一覧
1
発達段階説によれば、発達を質的に捉え、それぞれの発達時期における特有の質的特徴で、他の時期から区別できるとみなす。
○
2
相互作用説によると、遺伝要因と環境要因が寄り集まり、足しあわされて、発達が進んでいくとみる。
✕
3
バルテスは、生涯発達を獲得と喪失、成長と衰退の混合したダイナミクスとしてとらえた。
○
4
ヒトの発達は、多次元的、多方向的に進みうる。また高い可塑性を有し、獲得と喪失の両方を伴う過程であると仮定する。(バルテス)
○
5
ヒトの発達は、成人という完全体に至るまでの心身機能の変化を見ていくものであると考え、そこに至るまでの発達の量的変化を仮定する。
✕
6
ヒトの発達は、個人と社会との相互作用過程であり、文化及び歴史の中に埋め込まれていると仮定する。
○
7
ヒトの発達は、加齢とともに喪失が増えた場合の適応として、有効に機能する領域がより限定的に選択されるなど防衛機制のメカニズムが発達すると仮定する。(バルテスの考え方)
✕
8
発達は、遺伝要因と環境要因との相互作用によって規定される。
○
9
発達の速度には個人差があり、また、発達の機序や経路には文化差が有り得る。
○
10
発達における量的変化とは、増大や機能の向上だけでなく、衰退や機能変化も含まれる。
○
11
太いコップに入っていた水を細長いコップに入れ替えて水位が前より高くなっても水の量は変わらないと判断する。(ピアジェの理論の前操作期)
✕
12
水や風のような無生物にも生命があり、精神や意識を持つと考える。
○
13
積み木を車に見立てて走らせて遊ぶなど、あるものによって別のものを表象する。
○
14
子どもの前におもちゃを置き、そのおもちゃに布をかけて見えなくすると、おもちゃに対する関心は失われる。
✕
15
ピアジェは、子どもが世界を認識する過程には( ? )に異なる4つの段階があると考えた。
質的
16
2〜7歳頃は、「 ? 」と呼ばれ、イメージや言葉を用いて世界を捉えることが可能になる(ピアジェ)
前操作期
17
学童期に相当する「 ? 」では、量や数の保存を理解して脱中心的な思考が可能になる。(ピアジェ)
具体的操作期
18
学童期に相当する具体的操作期では、量や数の「 ? 」を理解して脱中心的な思考が可能になる。(ピアジェ)
保存
19
おおよそ12歳以降は最終段階である「 ? 」にあたり、記号や数字といった抽象的な事柄についても論理的な思考が可能になっていく。(ピアジェ)
形式的操作期
20
生涯は8つの段階に区分され、各段階はその時期に達成されるべき発達段階をもち、それを乗り越えることにより次の段階に進むという過程をたどる。(エリクソン)
○
21
学童期から青年期にあたる第4段階と第5段階では、「自主性 対 罪悪感」「同一性 対 同一性の混乱」の危機がある(エリクソン)
✕
22
青年期はアイデンティティを模索する時期であり、モラトリアムの時期としている(エリクソン)
○
23
アイデンティティとは、自己の連続性と斉一性についての感覚であり、「自分とは何か」についての答えである(エリクソン)
○
24
2歳ごろになると、心の中に「 ? 」が形成され、直接経験していない世界について考えられるようになる。
表象
25
幼児には、自分の体験を離れて、他者の立場から見え方や考え方、感じ方を推測することが難しい「 ? 」が見られる
自己中心性
26
幼児の思考は、直接の知覚や行為に影響を受けやすく、例えば「 ? 」課題では、物の知覚が変化しても物の本質は変わらないということを考慮できず、見え方が変化すると数や量まで変化すると判断する
保存
27
生得的に内在する能力が、時期に応じて自然に展開し、発達すると考える。
ゲゼル
28
発達は漸次的に展開すると捉え、乳児期から老年期に至る8つの発達期それぞれに危機があると考える。
エリクソン
29
発達を環境との相互作用と捉え、人を取り巻く環境を4つのシステムと考えた後に、時間の影響・時間経過を付け加え、5つのシステムとした。
ブロンフェンブレンナー
30
受胎から死に至る過程の行動の一貫性と変化を捉え、生涯発達の一般的原理や発達の可塑性(かそせい)と限界を明らかにした。
バルテス
31
ピアジェの理論に基づく社会構成主義では、子供が活動を通して知識を構成していくという能動性を重視する
✕
32
子どもの内的な枠組みであるシェマと環境が与える情報とのズレを解消することで認知発達が促される
○
33
子供の内的な枠組みであるシェマと環境が与える情報とのズレを解消することで認知発達が促される。これを同化と呼ぶ。
✕
34
エリクソンによると、発達段階にはそれぞれ顕在化する「 ? 」課題がある。
心理社会的
35
壮年期においても危機的状況に直面するが、否定的要素の「 A 」よりも肯定的要素の「 B 」が優位となって課題は達成される。
A 停滞 ・ B 生成継承性
36
高齢期においても、否定的要素を排除するのではなく、それをも含めて「 ? 」していくことによって課題が達成される。
統合
37
物や現象の一部に注意が集中し、同時にいくつかの側面に注意を向けることが難しいことを脱中心化と呼んだ。
✕
38
自己中心性とは、他者の視点に自分が立ったり、自分と他者の相互関係を捉えたりすることが難しいことを意味する。
○
39
特に幼児では自他身分化のため、自分の視点や経験にとらわれて、ものごとを判断してしまうと考えた。
○
40
出生から死に至る過程において、人が一定の段階をたどり、次世代に生命を受け継いでいくことを意味する。
ライフサイクル
41
数、重さ、体積などの保存が獲得される時期
具体的操作期
42
子どもが見ている前で、球状の粘土をソーセージ形などに変える実験
重さの保存
43
物の分類、順序づけに必要な操作が発達
群性体
44
抽象的・論理的な操作が可能となる時期
形式的操作期
45
乳児の運動機能の発達は、頭部から足部へ、身体の中心部から抹消へ、粗大運動から微細運動へという方向性と順序がある。
○
46
一般的に、平均体重は2900〜3000g前後、平均身長は49cm前後で生まれるが、生後1年で体重は約3倍、身長は約1.5倍になる。
○
47
手で触れたものを握ろうとする把握反射が新生児に見られ、生後3ヶ月になると指さしが出現する。
✕
48
乳児に、ある視覚刺激を繰り返し提示すると、最初のうちの長く注射するが、回数を重ねるにつれて注視時間が短くなった。そこで別の視覚刺激に変えて提示すると、注視時間が回復し長くなった。このような測定結果の場合、乳児は最初の刺激と次の刺激とを区別していることが明らかになる。
馴化・脱馴化法
49
気質の特性を、活動水準、体内リズムの周期性、順応性、気分等の9つに分類した。
○
50
「扱いにくいこ」は、生活リズムが不規則で環境への適応が難しいとされているが、母親はその子育てを負担に感じることはない、としている。
✕
51
気質的特性に基づいて子どもは活動を選択し、自分の生活環境を形成する、と考えている。
○
52
「出だしの遅い子」は、新しい状況や人に対して回避的に反応し、慣れるものも遅く、機嫌が悪いことが多い、としている。
✕
53
幼い子どもは、不安や恐怖を感じた時に、保護者への接近・接触によって安心感を得る。そうした経験を積み重ねると、保育者がその場にいなくても保育者のイメージを思い浮かべて安心感するようになる。この経験がその後の人との関係性の基盤になる。
内的ワーキング・モデル
54
・人間の発達では、初めに社会的関係があり、それが内面化すると考えた。 ・他者とのコミュニケーションに用いる言語を外言とした。 ・子どもの独語は、自分の思考のための言葉になる移行過程であると捉えた。
ヴィゴツキー
55
H君(男児)は、I君(男児)を追いかけている。保育室内を走り回っていたI君が「はぁー、はぁー」と言って大型積木の上に腹ばいになる。I君のあとを走っていたH君も大型積木のところへ来て「はぁー、はぁー」と言って腹ばいになる。I君が「あーぁ、疲れた」と言って起き上がり、大型積木の上に「そーれ」と言って座り直す。H君を続いて起き上がって「そーれ」と言って座り直す。
模倣
56
J君(男児)とK君(男児)は、登園するとすぐに「きのうのつづき」と言いながら部屋の隅で大型積木で囲いを作り始めた。次に「ロケット故障、ミッションコントロール、応答ねがいます」「ロケット修理、はじめます」と言いながら、J君が両手で積み木を支え、そこにK君が積木を上にのせて、2人で宇宙ステーションを作り上げた。
協同遊び
57
保育士が砂場に行くと、数名の女児が容器に砂を入れて小枝でかき回したり、砂を入れてカップに小石やちぎった葉っぱを散らしたり、容器に入れた砂を手でぱんぱんと固めようとしたりする姿が観察された。それぞれの子ども思い思いに楽しそうにしているが、子ども同士のやりとりはみられない。
平行遊び
58
園庭に嬉しそうに飛び出したLちゃんは、5歳児クラスの子供たちがドッジボールをしている様子をじっと見ていた。Lちゃんは次に砂場に近寄って、4歳児クラスの子ども達が、砂山を作ったり、穴を掘っている様子をじっと眺めていた。「Lちゃんも一緒にやってみる?」と保育士が声をかけると、もじもじしながら後ずさりして少し離れたところでじっと遊びを見ていた。
傍観者的行動