問題一覧
1
開発の相に関する説明で正しいのはどれか
「開発の相」の段階は、「試験の種類」の分類と1対1対応している
2
臨床試験に必要な組織として第三者的監視機構が挙げられるが正しいのはどれか
プロトコール審査や有害事象報告の検討・審査など、機能別の複数の委員会として組織されることが一般的である
3
臨床試験をデザインする上での基本要素に関する説明で正しいのはどれか
患者、治療、評価が3つの基本要素であるが、この三要素が明確に定められ、整合性がとれているものが良い研究デザインである
4
臨床試験における品質管理とは何か、誤ったものを選べ
比較したい治療の差を、より大きくするような活動である
5
エンドポイントのタイプに関する説明で、誤っているのはどれか
エンドポイントとは評価の期限である
6
監査に関する説明で正しいのはどれか
監査は、エラーに対して適切な対応がとられたか、適切なフィードバックがされているかが重視される
7
がん治療におけるphase1に関する説明で誤っているのはどれか
検証的試験である
8
以下のモニタリングに関する説明で誤っているのはどれか
医療機関の違反を摘発することである
9
臨床試験に必要な組織として支援組織が挙げられるが、試験組織の役割に関する説明で誤っているのはどれか
画像や病理の中央診断を行う
10
治療開発に関する説明で正しいのはどれか
臨床試験は、一般的に無効な治療法を落としていくスクリーニングのプロセスである
11
がん治療におけるphase2に関する説明で誤っているのはどれか
対象者は100〜数千人である
12
品質保証の活動に関する説明で、誤っているのはどれか
患者さんへの情報提供が適切に行われることである
13
品質管理の必要性に関する説明で誤っているのはどれか
臨床試験のすべての過程でエラーは生じるが、エラーの特性を理解し、最もエラーの発生確率が高い過程について品質管理を行うことが重要である
14
エンドポイントに関する説明で正しいのはどれか
プライマリーエンドポイントとは、治療行為に対し本来求めたい評価項目である
15
臨床試験に必要な組織として研究者集団が挙げられるが、研究者集団に関する説明で、誤っているのはどれか
品質管理と品質保証の活動は行わない
16
がん治療におけるphase3に関する説明で誤っているのはどれか
通常100人未満である
17
医薬品の非臨床試験に関する説明のうち誤っているのはどれか
入手しやすい動物で行う方が効率が良い
18
医薬品の承認申請に必要な毒性試験の実施時に従うべき「GLP」の説明のうち正しいのはどれか
医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準である
19
バイオ医薬品の毒性試験について正しいのはどれか
一般的に変異性試験やがん原性試験は行わない
20
次の説明のうち間違っているのはどれか
GLPでは、組織、施設、人についての基準を定めている
21
広義の臨床試験に関して、以下の組み合わせで一般的ではないのはどれか
第Ⅰ相試験一安全性確認 第Ⅱ相試験一臨床薬理 第Ⅲ相試験ー用量反応
22
GCP(Good Clinical Practice)とは、何の実施基準か
医薬品の臨床試験の実施の基準である
23
新しい医薬品を開発する際、基礎研究から医薬品として製造販売承認がなされて医療現場に出るまでに、通常どのくらいの期間を要するか
10年以上
24
治験の定義として正しいのはどれか
医薬品等の製造販売承認申請の際に提出する資料の収集を目的として行う、薬事法の対象となる臨床試験である
25
薬事法の対象となる臨床研究で正しいのはどれか
使用功績調査, 製造販売後臨床試験
26
新薬(医療用医薬品)の製造販売承認を得るために行うことで、通常、以下のどれが必要か
治験届を出して臨床試験を行わなければならない
27
医薬品の製造販売の承認のための審査はどこで行われるか
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
28
医薬品の審議結果報告書に関して、誤った記述はどれか
審議結果報告書には、審査の際に問題となった部分については、公開されていない
29
医療用医薬品が製造販売承認されて販売に至るまでの記述で、正しいのはどれか
薬事法による承認後、原則として60日以内遅くとも90日以内に薬価収載、販売される
30
GCPに関して正しいのはどれか
GCPは臨床試験のデザイン、実施、記録、評価、モニタリング、報告に関し言及している
31
ケース・コントロール研究を行う場合のリクルートの仕方として誤っているのはどれか
ケース群とコントロール群はそれぞれ異なる地域から選択したとしても、サンプルサイズを十分に確保できれば大きな問題はない
32
ケース・コントロール研究の説明として誤っているのはどれか
ランダム化比較試験よりエビデンスレベルの高い結果が得られる研究デザインである
33
ケース・コントロール研究の特徴として誤っているのはどれか
1度に複数の疾患を対象として研究を実施できる
34
野菜と大腸がん罹患の関連をケース・コントロール研究により評価したい。集めたデータからオッズ比を求める計算方法として正しいのはどれか
(ケースで野菜を食べる人の人数÷ケースで野菜を食べない人の人数)÷(コントロールで野菜を食べる人の人数÷コントロールで野菜を食べる人の人数)
35
ケース・コントロール研究において注意しなければならないバイアスの説明として誤っているのはどれか
リコールバイアスとは、選択バイアスともいう
36
ケース・コントロール研究の目的とする指標として不適切なのはどれか
人年法
37
研究のおいて質問票を用いる際の注意点として誤っているのはどれか
質問票の構成が難解であることによって回収割合が低くなったとしても、一部の対象者から欠測なく回収できれば研究結果の一般化可能性は損なわれない
38
リコールバイアスの説明として正しいのはどれか
リコールバイアスとは、過去の生活習慣などを思い出す際にケース群とコントロール群の間でその正確さに違いがあるために生じるバイアスを指す
39
コホート研究の目的とする指標として不適切なのはどれか
オッズ比
40
次に挙げるコホート研究実施上の問題点の中で、正しいのはどれか
追跡脱落者の中に、その後関心のある疾病に罹患する人が多ければ、正しいリスクが推定できない, 疾病把握の制度と曝露の程度の間に見かけ上関連があった場合、正しい相対リスクが推定できない
41
コホート研究の説明として誤っているのはどれか
ランダム化比較試験より、エビデンスレベルの高い結果が得られる研究デザインである
42
コホート研究で、正式な手続きを踏んで利用できる公的な資料を用いる場合、次の記述のうち正しいのはどれか
人口動態調査の目的外使用によって、死因の同定ができる
43
コホート研究の利点はどれか
疾病罹患が正しく把握できれば、多くの暴露要因と多くの疾病との間の関連を調べることができる
44
コホート研究の特徴として正しいのはどれか
設定した対象集団のメンバーそれぞれの暴露要因を測定し、その後の追跡によって対象者それぞれの疾病罹患を調べ、曝露要因と疾病罹患の関連を調べる研究デザインである
45
αエラーの記述として誤っているのはどれか
検出力のことである
46
αエラーが0.1、βエラーが0.2である研究の検出力で正しいのはどれか
80%
47
統計的加刷検定に関する説明で正しいのはどれか
仮説を明確にすると共に実験デザインや判断基準を定めた後に実験を行う。データを測定した後では、この事前に定めた判断基準に従って仮説が正しいかを判断する
48
偶然さを表す指標であるp値の説明で正しいのはどれか
帰無仮説が正しい下で、結果として観察された差が偶然により生じる確率である
49
統計的仮説検定を行う際に必ず事前に決めなければならないことはどれか
帰無仮説, 研究デザイン, αエラー, 判断基準
50
βエラーに関する説明で誤っているのはどれか
βエラーが大きいほど、統計学的に優位な結果を得られる確率も高くなる
51
統計的検出力に関する説明で、正しいのを二つ選べ
検出力が極めて低い研究は倫理的にも問題があり、行うべきでない, 検出力とは対立仮説が正しい場合に帰無仮説を棄却し対立仮説を正しく採択する確率のことである
52
αエラーに関する説明で正しいのはどれか
αエラーとは帰無仮説が正しいにも関わらず、棄却してしまう誤りである
53
統計的仮説検定で用いられる帰無仮説に関する説明で正しいのはどれか
仮説検定において否定しようとする仮説のことである
54
統計的検出力に関する説明で正しいのはどれか
判断基準に依存する, 対立仮説に依存する, サンプルサイズに依存する
55
交絡に関する説明で正しいのはどれか
「結果」に影響を与える「他の要因」との関連により、「ある要因」の結果への影響が見かけ上歪められてしまうこと
56
ある治療法の効果を調べる研究を行う上で、治療法のランダム化(ランダム割付)を行う利点について正しいのはどれか
ランダム化によって、交絡による影響を最小化することができる
57
ある治療法の結果を調べる研究を行う上で、治療法のランダム化(ランダム割付)を行う利点について、正しいのはどれか
既知の行楽因子に限らず、研究を行う段階では未知であった交絡因子に関しても、両群に均等に割り付けることが期待できる
58
アルコール摂取の肺がん罹患への影響を調べる疫学研究を考える。この場合、交絡要因である喫煙の影響を取り除く方法について、適切でないのはどれか
層別解析では交絡要因である喫煙の影響は取り除けないのでアルコール摂取のランダム化比較試験を行う
59
行楽が存在する場合に生じうることで誤っているものはどれか
交絡が存在する場合、因果を過大評価することはあっても過小評価することはない
60
交絡因子の3条件に含まれないものはどれか
データとして測定されているものである
61
不正行為に関する説明のうち誤っているのはどれか
悪意のない誤りも含め研究結果に影響を与える誤りは全て不正行為である
62
2000年に米国のエマニュエルが提唱した臨床試験における倫理的要因のひとつ「社会的・科学的価値」に関する説明のうち正しいのはどれか
診断法、治療法、公衆衛生の進歩、発展で貢献する結果/結論を導くことができる
63
1972年に米国で発覚したタスキギー梅毒研究を医療・生命倫理の4原則から捉えた時誤っているのはどれか
当時、梅毒を無治療で経過観察することは被験者に対して何のベネフィットもなかったこと–無危害原則
64
医学系研究の規制について、次の中から二つ選べ
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」は、「臨床研究に関する倫理指針」と「疫学研究に関する倫理指針」が統合されて、定められた指針である, 「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」に定められていない事項は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の対象となる
65
利益相反に関する説明のうち誤っているのはどれか
研究を行う上で、利益相反があってはならない
66
エマニュエルが提唱した臨床研究における倫理的要件の一つ「適正な被験者選択」に関する説明のうち誤っているのはどれか
製薬会社社員へ研究への参加の勧誘は推奨される
67
エマニュエルが提唱した臨床試験における倫理的要件の一つ「候補者および被験者の尊重」の実践に関して誤っているのはどれか
被験者は新たな副作用情報を与えず無用な不安から患者を守る
68
臨床研究に関する説明のうち不適切なのはどれか
新しい知見をえるためには、臨床試験の方法論は問わない
69
生命倫理に関する説明のうち不適切なのはどれか
生命医学・医療倫理の4原則のはそれぞれは対立しない
70
研究倫理に関するガイドラインや法律に関する説明のうち誤っているのはどれか
1974年にできた米国のNational Research Actには被験者保護についての規定が記載されている
71
生物医学・医療倫理の4原則に関する説明のうち誤っているのはどれか
無危害原則は、倫理原則であるため法的禁止の根拠にはならない
72
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」について、次の中から正しいものを全て選べ
「研究分野の特性に応じた科学的合理性の確保」と「研究の質及び透明性の確保」は、8つの基本方針に含まれる, 「独立かつ公正な立場に立った倫理審査委員会による審査」と「個人情報等の保護」は、8つの基本方針に含まれる, 「研究対象者への負担並びに予測されるリスク及び利益の総合的評価」と「社会的及び学術的な意義を有する研究の実施」は、新たに明記された方針である
73
研究実施に伴う「介入」と「侵襲」について正しいのはどれか
研究対象者の身体だけでなく、精神に対する傷害または負担も侵襲である
74
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従い臨床試験を行う場合について、次の中から正しいものを選べ
医薬品・医療機器に関する臨床試験を行う場合、利益相反に関する情報は、研究計画書と説明同意文書に必ず明記する
75
インフォームドコンセントについて、正しいものを全て選べ
投薬やCT・PET検査、採血を伴う研究は、文書によるインフォームドコンセントが必須である, 自施設の診療情報を利用した研究では、情報公開と拒否権を設定すれば、文書によるインフォームドコンセントや口頭同意は必要ない, オプトアウトとは、個別にインフォームドコンセントを得る代わりに、研究の概要を知らせ、否がないことを持って同意とみなすことである