問題一覧
1
小児とは何歳まで?
中学生まで
2
最近の子供は1歳までに何回ワクチンを打つのか?
15回
3
児の免疫に関する説明で正しいのはどれか。ふたつ選べ
胎児期は母体から胎盤を通じてIgGを受け取る, 生後3ヶ月頃に免疫グロブリンが最も少なくなる
4
Aちゃん(4歳)は、風邪で小児科外科を受診した。診察を待っている間、母親から看護師に昼間は自分でトイレに行けるようになったのですが、まだおねしょをします。大丈夫でしょうかと相談があった。看護師の対応で適切なのはどれ
今は心配ないのでもう少し様子を見ましょう
5
学童期の脈拍数の基準値はどれ
80-100/min
6
新生児や、乳児が胎児期に母体から受けとった抗体はどれ
IgG
7
正常に発達している小児が2歳0ヶ月ごろ新たに獲得する言語で正しいのはどれ
おちゃ、ちょうだい
8
ネグレクトを受けている児の一時保護を決定するのはどこか
児童相談所長
9
運動機能の発達で3歳以降に獲得するものはどれ
けんけん(片足飛び)をする
10
正常な乳児期の基本生活習慣で2歳0ヶ月頃までに習得するのはどれか
スプーンを使う
11
大泉門が閉鎖する時期に最も近いのはどれ
1歳6ヶ月
12
出生時から見られ、生後4ヶ月に消失する反射は?
手掌把握反射
13
標準的な発育をしている乳児の体重が出生時の体重の約2倍になる時期は?
生後3ヶ月
14
女子の思春期の特徴として正しいのは?
性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)によって月経が開始する
15
日本のノロウイルスの食中毒で正しいのはどれ。ふたつ選ば
12-3月に多い, 患者の排泄ケア後は衛生的手洗いを行う
16
7ヶ月の乳児、昨日の昼から頻回に嘔吐があり経口水分摂取が困難となった。夜から下痢を繰り返し朝になって小児科外来に母親が連れてきた。受診時、顔色は不良でうとうとしており刺激すると覚醒する状態。体重6500g、体温37度、呼吸数35/分、心拍数129/分、腹部は平坦で弱い腸蠕動音が聴取された。入院後嘔吐は改善したがら下痢は続き臀部に発赤とビランが出現した。対応で最も適切なのはどれ。
臀部浴を行う。
17
Aちゃん(生後1ヶ月男児)は2日前から嘔吐があり、昨日は噴水様嘔吐が5回あったため外来を受診し入院。えーちゃんは体重4200g、体温36.8度、呼吸数36/分、心拍数120/分である。眼球結膜に黄染は見られない。上腹部に腫瘤を触知。えーちゃんの血液データは、赤血球540万/ul.Ht4.5㌫、白血球4.4g/dl、Na140mEq/L.K3.5mEq/L.C192mEq/L.動脈血pH7.48。 えーちゃんは入院時にも胃液様の嘔吐が見られた。Aちゃんの現在の状態で考えられるものは?
代謝性アルカローシス
18
Aちゃん(生後1ヶ月男児)は2日前から嘔吐があり、昨日は噴水様嘔吐が5回あったため外来を受診し入院。えーちゃんは体重4200g、体温36.8度、呼吸数36/分、心拍数120/分である。眼球結膜に黄染は見られない。上腹部に腫瘤を触知。えーちゃんの血液データは、赤血球540万/ul.Ht4.5㌫、白血球4.4g/dl、Na140mEq/L.K3.5mEq/L.C192mEq/L.動脈血pH7.48。 超音波検査と上部消化管造影の結果、Aちゃんは肥厚性幽門狭窄症と診断。硫酸アトロピンによる保存療法で効果がなければ手術の予定である。硫酸アトロピンの静脈内注射を開始後、Aちゃんの嘔吐が消失したため、授乳を再開。 授乳の方法で正しいのは?
授乳前後に排気する
19
Aちゃん(生後1ヶ月男児)は2日前から嘔吐があり、昨日は噴水様嘔吐が5回あったため外来を受診し入院。えーちゃんは体重4200g、体温36.8度、呼吸数36/分、心拍数120/分である。眼球結膜に黄染は見られない。上腹部に腫瘤を触知。えーちゃんの血液データは、赤血球540万/ul.Ht4.5㌫、白血球4.4g/dl、Na140mEq/L.K3.5mEq/L.C192mEq/L.動脈血pH7.48。 その後もえーちゃんは嘔吐もなく体重も増加したため、硫酸アトロピンの投与方法を静脈内注射から内服へ変更することになった。 母親に説明する内容で正しいのは?
内服後に顔が赤くなることがある
20
抗コリン薬の投与が禁忌の疾患はどれか。ふたつ選べ。
閉塞隅角緑内障, 前立腺肥大症
21
生後7ヶ月の子供が食物ざんさぶつの嘔吐と白色下痢とを頻繁に起こして来院した。子供はぐったりしている。母親からえる情報で優先度が高いのはどれ。
最終排尿時刻
22
人工乳と比べた母乳栄養の利点で誤っているのはどれ。
ビタミンK含有量が多い。
23
1ヶ月の乳児、噴水状に嘔吐している。児の消化管の狭窄部位は?
幽門
24
新生児聴覚スクリーニング検査で正しいのは?
泣いてない時に行う
25
出生前診断を目的とした羊水検査で適切なのはどれ。
合併症として流早産のリスクがある
26
遺伝性疾患はどれ
血友病
27
先天異常と症状の組み合わせで正しいのはどれ
ダウン症候群-筋緊張低下
28
伴性劣性遺伝病はどれ
血友病
29
先天性疾患で正しいのはどれ
フェニルケトン尿症は遺伝病
30
異常な呼吸音のうち高調整連続性副雑音はどれ
笛のような音(笛音)
31
異常な呼吸音とその原因の組み合わせで正しいのはどれ
連続性複雑音 気道の狭窄
32
呼吸音の聴診で粗い継続性服雑音が聴取されるのはどれ
気道での分泌物貯留
33
呼吸音の変化と原因の組み合わせで正しいのはどれ
肺野での気管支呼吸音の聴取 肺炎
34
Aさん(24歳、男性)はら突然出現した胸痛と呼吸困難があり、外来を受診した。意識は清明、身長180センチ、体重51キロ、胸郭は扁平である。20歳から40本/日の喫煙をしている。バイタルは体温36.2度、呼吸数20回(浅い)脈拍84/分、血圧122/64mmHgである。胸部エックス線写真を別に示す。えーさんの所見から考えられるのはどれ。
右肺野の呼吸音は減弱している。
35
小児が誤飲した時に催吐をしてはならないのはどれ。2個選べ。
灯油, クレゾール
36
気管支の構造で正しいのはどれか。
右気管支は左気管支よりも直径が大きい
37
Aさん(34歳、女性)は、気管支喘息で定期的に通院をしている。朝から喘息発作があり呼吸困難が生じたため、救急外来を受診した。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)95%、動脈血液ガス分析(room air)で動脈血酸素分圧(PaO2)90 Torr、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)55 Torr、pH7.30、HCO3- 25 mEq/Lであった。 Aさんの状態で考えられるのはどれか。
呼吸性アシドーシス
38
Aちゃん(5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄のB君(3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。Aちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より 39℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温39.3 ℃、呼吸数 45/分、脈拍 142/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)98%(room air)であった。 診察と検査の結果、RS ウイルスによる急性細気管支炎と診断され、去痰薬が処方された。 診察後の家庭でのケアについてAちゃんの母親に指導することとなったを看護師の指導で適切なのはどれ
哺乳前に鼻水を危惧で吸引して下さい
39
Aちゃん(5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄のB君(3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。Aちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より 39℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温39.3 ℃、呼吸数 45/分、脈拍 142/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)98%(room air)であった。 診察と検査の結果、RS ウイルスによる急性細気管支炎と診断され、去痰薬が処方された。 Aちゃんは、発熱が続き、哺乳量が減ってきたため2日後に再度来院した。来院時、体温 39.4℃、呼吸数 60/分、脈拍 154/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)92%(room air)、口唇色と顔色はやや不良であった。胸部エックス線撮影で肺炎像は認められない。Aちゃんは、経口摂取不良と呼吸困難のため、母親が付き添って入院することとなった。酸素吸入と点滴静脈内注射が開始された。入院前のAちゃんについて母親から収集すべき情報で優先度が高いのはどれか。
最終排尿の時間
40
B細胞が抗原認識によって分化した抗体産生細胞はどれか
形質細胞
41
貪食能を有する細胞はどれか
マクロファージ
42
1歳児。4-5時間前に10円硬貨を誤飲した疑いで来院した。胸部X線撮影で食道に停滞しているのが確認された。適切な処置はどれか
内視鏡で除去する
43
免疫応答について正しいのはどれか
補体にはオプソニン作用がある
44
ラテックス製手袋を着用した直後に、口唇・手足のしびれと喉頭の違和感を自覚した。原因となる病態はどれか
Ⅰ型アレルギー
45
接触性皮膚炎の原因となるアレルギー反応で正しいのはどれか
IV型アレルギー
46
1年蜂に刺された人が再び蜂に刺された。起こる可能性のあるアレルギー反応はどれか
Ⅰ型アレルギー(アナフィラキシー)
47
IV型アレルギー反応について正しいものはどれか2つ選べ
T細胞が関与する, ツベルクリン反応で見られる
48
気管支喘息発作を起こし入院した10歳の女児。アレルゲンはハウスダストである。退院指導で正しいものはどれか。2つえらべ
ピークフロー測定の方法を伝える, 吸入ステロイド薬使用後はうがいをする
49
発生する粒子が最も小さいのはどれか
超音波ネブライザー
50
成人の気管支喘息に対する副腎皮質ステロイドの吸入で正しいのはどれか
吸入後はうがいを促す
51
気管支喘息で誤っているのはどれか
小児の気管支喘息の多くは成長とともに重症化する
52
アトピー性皮膚炎で正しいのはどれか
IgE抗体が関与する
53
アトピー性皮膚炎で正しいのはどれか
気管支喘息を合併しやすい
54
食物アレルギーのある8歳の児童がアナフィラキシーショックを発症した場合の対応として適切なのはどれか
アドレナリンの筋肉内注射
55
若年性特発関節炎で入院している子供の看護で適切なのはどれか
強い関節痛がある時は局部を安静に保つ
56
A君は3歳の誕生日を迎えた。生後8か月の時に鶏卵の摂取でアナフィラキシーを起こしたため、かかりつけ医を受診した。それ以降現在までA君は卵の摂取を禁止するよう説明されている。鶏卵以外の食物は摂取して問題がない。今回、A君は保育所の入所にあたり、かかりつけ医からアレルギー外来のあるB病院を紹介され受診した。3歳児健康診査が今後予定されている。A君は身袋95cm(50ハーセンタイル)体重15kg(75バーセンタイル)、自分の名前と年齢をこたえることができる。階段を1人で登ることができるがスキップはできない。排泄はおむつにしている。A君の発育と発達のアセスメントで正しいのはどれか。
運動発達は年齢相応である
57
B病院の医師から母親にアドレナリン自己注射薬を処方のうえ鶏卵の摂取制限を継続することと、近日中に鶏卵を用いた食物経口負荷試験を計画することが説明された。母親から看護師に「Aの保育所での生活や将来のことが心配です。」と訴えがあった。看護師の母親への説明で適切なものはどれか
成長とともに卵を食べられるようになる子どもは多いです
58
Aちゃん(1歳6か月男児)は5日前から発熱し、自宅近くのかかりつけ医に通院していたが、解熱せず、昨日から眼球結膜の充血、口唇の発赤と亀裂が出現したため入院した。診察では体幹の発疹と手足の浮腫もあり、川崎病及び脱水症と診断された。Aちゃんに対し、点滴静脈内注射による脱水症の治療が開始され、左手掌から前腕までシーネで固定された。Aちゃんは機嫌が悪く両手をバタバタと上下に動かしながら泣いている。左手背の留置針刺入部には腫脹や発赤はない ・Aちゃんに対する看護師の対応で最も適切なのはどれか
気をそらすように工夫する
59
新生児の養育者に対する看護師の指導で正しいものはどれか
脂漏性湿疹は石鹸で洗いましょう
60
乳児の事故防止として正しいのはどれか
ベッドにいるときはベッド棚を上げる
61
幼児の心肺蘇生における胸骨圧迫で正しいのはどれか
胸骨中央下部を圧迫する
62
溺水して意識のない小児への救急処置で適切でないのはどれか
水を吐かせる
63
日本の今和3年(2021年)における合計特殊出生率はどれか
1.30
64
日本の令和元年における出生数に最も近いのはどれか
85万人
65
疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。
慢性骨髄性白血病 ― フィラデルフィア染色体
66
母乳が主な感染経路となるのはどれか。
成人T細胞白血病〈ATL〉ウイルス
67
急性骨髄性白血病の検査所見で正しいのはどれか。
白血球分画に白血病裂孔を認める。
68
Aさん(26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病を疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。 身体所見:意識清明、体温37.2℃、呼吸数17/分、脈拍124/分、血圧96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%(room air)、両下肢に散在する出血斑あり。 検査所見:Hb 5.1g/dL、白血球44,960/μL、血小板1.5万/μL、総ビリルビン1.1mg/dL、尿素窒素19.4mg/dL、クレアチニン0.76mg/dL、CRP 2.2mg/dL。 胸部エックス線:縦郭・心陰影・肺野に異常なし。 問題1 Aさんの骨髄穿刺の30分後に観察すべき項目で優先度が高いのはどれか。
穿刺部の止血状態
69
Aさん( 26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病( acute leukemia )を疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。 身体所見:意識清明、体温 37.2℃、呼吸数 17/分、脈拍 124/分、血圧 96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2> 97%( room air )、両下肢に散在する出血斑あり。 検査所見:Hb 5.1g/dL、白血球 44,960/μL、血小板 1.5万/μL、総ビリルビン 1.1mg/dL、尿素窒素 19.4mg/dL、クレアチニン 0.76mg/dL、CRP 2.2mg/dL。 胸部エックス線:縦郭・心陰影・肺野に異常なし。 Aさんは急性骨髄性白血病と診断された。化学療法によって寛解し、造血幹細胞移植を行う方針となった。Aさんの造血幹細胞移植で正しいのはどれか。
移植前処置が必要である。
70
Aさん(26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病を疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。 身体所見:意識清明、体温37.2℃、呼吸数17/分、脈拍124/分、血圧96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%(room air)、両下肢に散在する出血斑あり。 検査所見:Hb 5.1g/dL、白血球44,960/μL、血小板1.5万/μL、総ビリルビン1.1mg/dL、尿素窒素19.4mg/dL、クレアチニン0.76mg/dL、CRP 2.2mg/dL。 胸部エックス線:縦郭・心陰影・肺野に異常なし。 問題3 造血幹細胞移植後、生着が確認された。皮膚にStageⅠの移植片対宿主病を発症したが、免疫抑制薬の内服を継続しつつ退院することになった。Aさんの退院に向けた看護師の指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
「直射日光に当たらないようにしましょう」, 「加熱していない魚介類を食べるのは避けましょう」
71
A君(13歳、男子)。2週前から下腿の紫斑、腹痛、膝関節の疼痛が出現し、近くのクリニックを受診した。血尿および蛋白尿も認められたため、病院を紹介され受診した。既往歴および家族歴に特記すべきことはない。 身体所見:体温36.7℃、血圧110/66mmHg。意識清明。腹痛、浮腫なし。両膝関節の軽度の疼痛があるが、腫脹および発赤なし。両下腿に紫斑が散在している。 検査所見:血液所見:赤血球470万/μL、白血球5,600/μL、血小板21万/μL。プロトロンビン活性〈PT活性〉105%(基準値80~120%)、活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉32.0秒(基準対照31.2秒)。クレアチニン0.56mg/dL、アルブミン3.7g/dL、CRP0.1mg/dL。補体価(CH 50)41IU/mL(基準値30~45IU/mL)、抗核抗体陰性。尿所見:蛋白3+、潜血2+、赤血球50~99/1視野。 問題1 A君の状態から最も考えられる疾患はどれか。
Henoch-Schönlein〈ヘノッホ・シェーンライン〉紫斑病〈IgA血管炎〉
72
A君(13歳、男子)。2週前から下腿の紫斑、腹痛、膝関節の疼痛が出現し、近くのクリニックを受診した。血尿および蛋白尿も認められたため、病院を紹介され受診した。既往歴および家族歴に特記すべきことはない。 身体所見:体温36.7℃、血圧110/66mmHg。意識清明。腹痛、浮腫なし。両膝関節の軽度の疼痛があるが、腫脹および発赤なし。両下腿に紫斑が散在している。 検査所見:血液所見:赤血球470万/μL、白血球5,600/μL、血小板21万/μL。プロトロンビン活性〈PT活性〉105%(基準値80~120%)、活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉32.0秒(基準対照31.2秒)。クレアチニン0.56mg/dL、アルブミン3.7g/dL、CRP0.1mg/dL。補体価(CH 50)41IU/mL(基準値30~45IU/mL)、抗核抗体陰性。尿所見:蛋白3+、潜血2+、赤血球50~99/1視野。 問題2 その後6か月間、A君は外来で経過観察となった。関節症状および紫斑は自然に消失したが、尿の異常と低蛋白血症は変わらず、その他の所見も変化がなかった。 A君の尿の異常の確定診断をするために最も重要な検査はどれか。
腎生検
73
ホルモンと分泌部位の組合せで正しいのはどれか2つ選べ
プロラクチン ― 下垂体前葉, エリスロポエチンー腎臓
74
慢性腎不全によって起こるのはどれか。
低カルシウム血症, 代謝性アシドーシス
75
糸球体濾過量の推定に用いられる生体内物質はどれか。
クレアチニン
76
Aちゃん(11歳、女児)。眼瞼浮腫がみられたため、眼科を受診し治療を受けたが改善しなかった。その後、Aちゃんと母親が下腿の浮腫に気付き眼科の医師に相談したところ、特発性ネフローゼ症候群を疑われたため、小児科のある病院を紹介され受診した。 問題1 看護師が収集すべきAちゃんの情報で優先度が高いのはどれか。
食欲
77
Aちゃん(11歳、女児)。眼瞼浮腫がみられたため、眼科を受診し治療を受けたが改善しなかった。その後、Aちゃんと母親が下腿の浮腫に気付き眼科の医師に相談したところ、特発性ネフローゼ症候群を疑われたため、小児科のある病院を紹介され受診した。 問題2 Aちゃんは排尿回数が減少し、全身に浮腫が認められた。血圧は110/68mmHgであった。尿検査を行い、尿蛋白4+であった。血液検査は、アルブミン1.3g/dL、総コレステロール350mg/dL、クレアチニン0.4mg/dL、Na130mEq/L、K4.5mEq/Lであった。特発性ネフローゼ症候群と診断され入院した。 Aちゃんが摂取を制限する必要があるのはどれか。
ナトリウム
78
Aちゃん(11歳、女児)。眼瞼浮腫がみられたため、眼科を受診し治療を受けたが改善しなかった。その後、Aちゃんと母親が下腿の浮腫に気付き眼科の医師に相談したところ、特発性ネフローゼ症候群を疑われたため、小児科のある病院を紹介され受診した。 問題3 Aちゃんは、ステロイド治療の開始後10日で尿蛋白が陰性となり、浮腫等の症状が改善した。入院後3週、ステロイド薬の副作用(有害事象)として、満月様顔貌が出現している。他に明らかな副作用(有害事象)は出現していない。ステロイド薬の内服を続けながら退院することになった。 Aちゃんの退院後の生活について指導する内容で適切なのはどれか。
満月様顔貎が気になる場合もステロイドの内服を続ける
79
A君(8歳、男児)は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。1か月前に扁桃炎に罹患した以外は既往歴に特記すべきことはない。扁桃炎は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、溶連菌感染後急性糸球体腎炎と診断されて入院した。入院時、A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍は80/分、整で血圧132/80mmHgであった。 問題1 A君の入院時の看護計画で適切なのはどれか。
1日3回の血圧測定を行う
80
A君(8歳、男児)は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。1か月前に扁桃炎に罹患した以外は既往歴に特記すべきことはない。扁桃炎は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、溶連菌感染後急性糸球体腎炎と診断されて入院した。入院時、A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍は80/分、整で血圧132/80mmHgであった。 問題2 入院3日目。両眼瞼の浮腫、肉眼的血尿は続いていた。看護師がバイタルサインを測定していると、A君は「頭が痛い。気持ち悪い」と訴えた。A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧142/86mmHgであった。 この状況からA君に起こりうる症状で注意するのはどれか。
意識障害
81
A君(8歳、男児)は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。1か月前に扁桃炎に罹患した以外は既往歴に特記すべきことはない。扁桃炎は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、溶連菌感染後急性糸球体腎炎と診断されて入院した。入院時、A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍は80/分、整で血圧132/80mmHgであった。 入院後2週間が経過した。症状は軽快したが床上安静は続いている。仲が良かった同じ病室の児が退院して、A君はイライラして母親をたたくこともある。A君の母親は、毎日昼食後から夕食後まで面会をしている。A君のストレスに対する看護師の対応で適切なのはどれか。
「ベッドに寝たままプレイルームに行こう」
82
ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌による溶血性尿毒症症候群の2歳児。腹痛と頻繁に血性水様下痢便が見られ転院して来た。医師は「尿が出なくなれば血液透析が必要になる」と説明した。子供の状態のアセスメントで必要度の低い血液検査項目はどれか
血糖
83
小児の急性糸球体腎炎の原因で最も多いのはどれか。
④A群β溶連菌
84
排泄が自立していない男児の一般尿を採尿バッグを用いて採取する方法で正しいのはどれか。
②採尿校の下縁を陰茎の根元の位置に貼付する
85
全身性痙攣発作を起こしている患者に最も優先して行うのはどれか。
①気道確保
86
細菌性髄膜炎の症状はどれか。
①羞明
87
髄膜炎の症状はどれか。2つ選べ。
③嘔吐, ⑤項部硬直
88
4歳の男児。5日前から咳嗽と鼻汁とが出現し、食事摂取量が減っていた。本日、起床時から機嫌が悪く38.9°Cの発熱がみられた。水分を与えようとしたところ突然全身がガクガクする痙攣を起こしたため、救急搬入され入院した。髄膜炎が疑われた。 男児にみられる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
②項部硬直, ④嘔吐
89
4歳の男児。5日前から咳嗽と鼻汁とが出現し、食事摂取量が減っていた。本日、起床時から機嫌が悪く38.9°Cの発熱がみられた。水分を与えようとしたところ突然全身がガクガクする痙攣を起こしたため、救急搬入され入院した。髄膜炎が疑われた。 髄膜炎の確定診断のため腰椎穿刺を行うこととなった。検査の介助を行う際の対応で適切なのはどれか。
③穿刺する前に「チクッとするよ」と声をかける。
90
4歳の男児。5日前から咳嗽と鼻汁とが出現し、食事摂取量が減っていた。本日、起床時から機嫌が悪く38.9°Cの発熱がみられた。水分を与えようとしたところ突然全身がガクガクする痙攣を起こしたため、救急搬入され入院した。髄膜炎が疑われた。 母親は来院時から動揺しており、診察室の中で「もっと早く病院に来れば良かった。ごめんね、ごめんね」と言って泣いている。母親への対応で最も適切なのはどれか。
②今回の受診は決して遅くはないと伝える。
91
Aちゃん(3歳0か月)は、午後から38.0℃の発熱があったが、食事は摂取でき活気があった。夜間になり、3回嘔吐したため救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは傾眠傾向にあった。診察の結果、髄膜炎が疑われ、点滴静脈内注射を開始し入院した。入院時、Aちゃんは、体温38.5℃、呼吸数30/分、心拍数120/分、血圧102/60mmHgであった。 入院時のAちゃんへの対応で最も優先度が高いのはどれか。
③意識レベルを観察する
92
Aちゃん(生後4か月、女児)は、嘔吐とけいれんのため病院を受診した。受診時、Aちゃんは傾眠状態で、顔色不良と眼球上転がみられたため入院となった。 受診時の体温は36.8℃であった。四肢は硬直し、数か所の内出血斑があった。大泉門は平坦であったが、次第に膨隆を認めるようになった。このときの頭部CTを別に示す。 Aちゃんの所見として考えられるのはどれか。
③硬膜下血腫
93
22歳の初妊婦、妊娠40週2日、午前11時30分に陣痛が発来し、会陰切開術後、午後2時15分、吸引分娩で3400gの女児を出産した。分娩直後から縫合部の痛みを訴えている。出生6時間後、新生児の頭部に骨縫合線を超えない直径5cm台の緊張性のある腫瘤がみられた。生後5日、体重3160g、体温37.3°C、呼吸数36/min、心拍数130/min、便は黄色泥上で粘液を含み甘酸っぱい臭気がある。皮膚は乾燥し亀裂と落屑がある。股関節を開排するとクリックサインがある。生理的な状態を逸脱しているのはどれか。
④股関節の動き
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意識障害を伴わないてんかん発作はどれか。
単純部分発作
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A君(8歳、男児)は、携帯型電子ゲームやサッカーが好きである。A君は宿題をしているときに、突然意識を失い、10数秒持続する四肢の屈曲を伴うけいれんを起こした。その後、全身の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すけいれんが10秒程度続き、A君の呼吸は停止しチアノーゼが認められた。けいれんが終了し呼吸は回復したが、意識障害が持続していたため病院に救急搬送された。 A君の意識は徐々に回復したが、健忘が認められる。頭部CT検査で頭部外傷は認められなかった。A君は、てんかんの疑いで入院した。A君に対する検査で優先度が高いのはどれか。
脳波検査
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入院後1週。A君は同じ病室に入院している他の患児と話したり、漫画を読んだりしてベッド上で過ごしている。入院後は抗てんかん薬を服用し、発作はみられていない。 このときのA君への指導内容で最も適切なのはどれか。
病棟レクリエーションへ参加する
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A君(5歳、男児)は、先天性水頭症で脳室―腹腔〈V-P〉シャントが挿入されている。 定期受診の際、看護師が確認する項目で優先度が高いのはどれか。
便秘の有無
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二分脊椎の子どもに特徴的な症状はどれか
排泄障害
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生後0日の新生児。39週に3,200gで出生した。胎児診断で二分脊椎が疑われていたが、腰仙部脊髄髄膜瘤と診断され手術をすることになった。 手術前の看護で適切なのはどれか。
腹臥位の保持
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生後0日の新生児。39週に3,200gで出生した。胎児診断で二分脊椎が疑われていたが、腰仙部脊髄髄膜瘤と診断され手術をすることになった。 脊髄再建術と脳室腹腔短絡術(シャント術)が施行された。術後2日の体温39.0℃。呼吸数46/分、脈拍数130/分。脳圧亢進症状はない。 最も考えられるのはどれか。
髄膜炎