五臓の病に毫鍼、員鍼、鍉鍼などで手足末端近くの輪穴（栄・兪・原穴）を刺す。

病が上にある時、毫鍼で下肢の膝周囲やその下にある穴（主として下合穴）を刺す。

経脈が病んだ時、毫鍼で経脈上の反応にやや深く刺す。

絡脈が病んだ時、毫鍼で経脈上の反応にやや深く刺す。

毫鍼・員鍼で分肉の間を刺す

大膿を鈹鍼で瀉す。

皮膚の表在性の知覚具常や神経痛の時、鑱鍼や毫鍼で皮膚のごく浅い所を刺す。

経脈が病んでいる時、左側に症状があれば右側を、右側に症状があれば左側を刺す。

焼き鍼で、筋が引きつって痛い時など、圧痛点を治療点として刺す。

心痺

痛む所があちこち動いて定まらない時、痛む所を手で追いかけて次々と繰り返し刺す。刺した鍼は抜かずにそのままとする。

筋痺で筋肉が引きつる時、筋に真直ぐ刺入し、のち鍼を左右前後に方向を変えたり揺り動かしたりして筋を緩める。

寒気・痺気（冷え痛み）の範囲が狭く深部にある時

寒気の範囲が広く大きい時

寒気の浅い時、皮膚をつまんで引っ張りこれを刺す。

気の働きが盛んで熱のある時、真っ直ぐに深く刺し真っ直ぐに抜いて熱を瀉す。深部の熱を外に出す。

骨痺のとき、鍼を揺すりながら深く刺して骨に至らせ、鍼で骨を上下にこするようにする。

肌肉が引きつって冷える時、その傍らに斜めに刺す

寒厥(足先から冷感が膝や腰まで上り、容易に下痢をする)時、左右の内果の後ろの穴（大渓)に同時に刺入する。

経過が長く同じ部位の痺の時

腫れ物・でき物の時、毫鍼や鋒鍼で何度も繰り返し渋く刺して出血させる。

毛を抜くように肉を傷つけずにきわめて浅く素早く鍼を刺し素早く抜いて皮膚（皮膚表面の症状）を取る。

浅くたくさん剌して脈に当て血をにじませて経絡の血の滞りを取る。

筋痺の時出血しないように慎重に関節部の筋に深く刺して緩め痛みを取る。

肌肉の痺（肌肉がしびれ痛みだるい）時、皮下の肉に鶏の足のように3本の鍼を、開くように斜めに刺す．

骨痺の時、真っ直ぐに深く剌して骨に至らせ、真っ直ぐに抜く。

皮膚を破る鍼

刺入する鍼

接触・摩擦鍼

鍼体径の太さは段階ごとに「①」ミリずつ増加する。 1番鍼の直径は「②」ミリで号数は「③」号鍼である。

鍼管は使用鍼より「①」短いものがいい。

毫鍼・員鍼で分肉の間を刺す