問題一覧
1
犬の壊死性髄膜脳炎に関する記述として適切なのはどれか。
脳脊髄液中にアストロサイトに対する自己抗体が高率に検出される。
2
脳の実質に左図に赤丸で示す腫瘤の形成を認め、中央図、右図はそのHE染色である。最も疑われるものはどれか。
星状膠細胞腫
3
新生子犬が間代性痙攣を呈し、死亡した。図は本症例の剖検時の頭蓋骨である。最も疑われる疾患はどれか。
水頭症
4
平常でも正常でも平滑脳である動物はどれか。
ウサギ
5
脊椎裂に関する記述として誤っているものはどれか。
重複奇形に分類される
6
小脳萎縮に関する記述として誤っているものはどれか
神経細胞の胞体及び突起にPAS陽性の小体が観察される。
7
第三脳室付近に左図のような腫瘤形成を認め、右図はそのHE染色である。最も疑われるものはどれか。
上衣腫
8
鶏の脊椎すべり症に関する記述として適切なものの組合せはどれか。
対麻痺を特徴とする症状を呈する。, 第6胸椎の背前方傾斜が特徴である。
9
根神経症に関する記述として適切なものの組合せはどれか。
犬の多発性根神経炎は脊髄神経根(特に腹根)が障害される。, 猟犬がアライグマに噛まれた後に発生する事例が多く、アライグマ猟犬麻痺とも呼ばれる。
10
神経系のそれぞれの細胞に対する免疫染色マーカーとして適切でないものはどれか。
星状膠細胞ーNF(neurofilament)
11
雑種の成猫が、半年前に生じた耳介先端の傷が治らず、次第に広がってきたとの主訴で来院。左図は耳介の外貌、右図は病変部のHE染色である。最も疑われる疾患はどれか。
扁平上皮癌
12
10カ月齢の牛が振戦、盲目、運動失調を呈し、急性経過で死亡した。図Aは大脳半球前額断の肉眼像、図Bは大脳半球前額断スライスの紫外線照射像である。最も疑われる疾患はどれか。
ビタミンB1 欠乏症
13
椎間板ヘルニアに関する記述として適切なものの組合せはどれか。
Hansen I型椎間板ヘルニアでは急性の脊髄傷害が生じる, ダックスフンドでは比較的若齢時から発生する
14
ウイルス感染による脳炎の特徴として誤っているものはどれか。
脳膿瘍の形成
15
中枢神経系の疾患とその主な病理組織所見の組合せとして適当でないのはどれか。(疾患 ーーー 病理組織所見 )
テッシェン病――― 血栓塞栓症
16
反芻獣におけるリステリア症の所見として正しいものはどれか。
脳幹部に微小膿瘍が形成される
17
60日齢の豚が痙攣、起立不能を呈し、死亡した。疫学調査で給水管理に不備があったことが明らかとなった。図は死亡豚の大脳のHE写真である。最も疑われる疾患はどれか。
食塩中毒
18
猫、雑種が高度な鼻炎を主訴に来院。治療に反応せず死亡したため、 病理解剖をおこなった。図 は脳髄膜肥厚部の病理組織像(HE染色)で ある。最も疑われる疾患はどれか。
クリプトコックス症
19
4か月齢の犬。発育不全を呈し、角膜の混濁と関節の腫脹が見られた。写真は大脳HE染色である。最も疑われる疾患は次のうちどれか。
ムコ多糖体蓄積症
20
猫、雑種、4か月齢。右眼のぶどう膜炎と四肢麻痺が見られた後、衰弱して死亡した。図は病理解剖時の腎臓の肉眼像と脳幹部髄膜の病理組織像(HE 染色)である。この疾患に関する記述として適当なのはどれか。
静脈に免疫複合体が沈着し血管炎がおこる。, 発症猫の死亡率は極めて高い。
21
雑種の子犬が食欲不振、発熱、活動性低下を主訴に来院した。図は回復期に認められた眼病変である。本疾患のに関する記述として適切なものの組合せはどれか。
発症機序はⅢ型アレルギー反応と考えられる。, 原因ウイルスは犬アデノウイルス1である。
22
山羊および羊のウイルス性脳炎の記述として誤っているものはどれか。
マエディ・ビスナはダニ媒介性フラビウイルスが原因ウイルスである
23
脳炎に関する記述として正しいのはどれか。
兎のエンセファリトゾーン症は斜頚などの神経症状がみられる。 , 犬の壊死性髄膜脳炎は神経症状を呈し致死的経過をとる。
24
雑種、猫。左図は9歳時、中央図は12歳時の眼球の写真であり、右図はそのHE染色である。この疾患に関する記述として適切なものの組合せはどれか。
猫の眼球原発性腫瘍の中で最も発生率が高い。, 虹彩を原発とする。
25
ビタミンE欠乏が関与すると考えられる疾患として誤っているものはどれか。
スウェイバック
26
子犬が湿性咳嗽、鼻汁が続くとのことで来院。症状の悪化により1ヵ月後に死亡。図は、小脳の病理組織像(HE染色)である。本疾患に関する記述として誤っているのはどれか。
パグで好発する壊死性髄膜脳炎の原因とされる。
27
動物の脳の加齢性変化として誤っているものはどれか。
白質血管周囲におけるローゼンタル・ファイバーの集積
28
猫がてんかん様発作を示した。へい死後の病理解剖で、左図のように左側頭葉に腫瘤を認め、右図は腫瘤のHE染色像である。この腫瘍に関する記述として誤っているものはどれか。
GFAPが免疫染色の特異的マーカーである。
29
図は豚のオーエスキー病の大脳の病理組織像(HE 染色)である。この変化を何というか。
囲管性細胞浸潤
30
神経細胞の中心性色質融解を特徴とする疾患はどれか。
鶏脳脊髄炎
31
末梢神経に発生した腫瘍のHE染色で、図のような組織が見られた。最も適切な所見はどれか。
核の柵状配列
32
鶏のマレック病に関する記述として適切なものの組合せはどれか。
CD4陽性のTリンパ球が増殖する。, 脚や翼の神経麻痺が特徴である。
33
死亡した新生子牛の病理解剖をしたところ、写真のような奇形が見られた。赤点線部は大後頭孔を示す。最も疑われる疾患はどれか。
アーノルド・キアリ奇形
34
感染に節足動物が媒介する疾患として適切でないものはどれか。
豚熱
35
4か月齢の雑種猫が2ヵ月ほど前から呼吸時に変な音がするようになり、だんだんひどくなってきたとの主訴で来院した。呼吸時に喘鳴があり、X線検査で鼻咽頭 部に腫瘤が認められた。麻酔下で軟口蓋を吻側に牽引したところ、左図 に示すような腫瘤が鼻咽頭に認められた。右図は摘出腫瘤の病理組織標本 (HE 染色)である。この腫瘤はどれか。
鼻咽頭ポリープ(炎症性ポリープ)
36
馬の前眼房に矢印のような寄生虫の寄生が見られた。この寄生虫に関する記載として誤っているものはどれか。
羊、山羊、馬などでは成熟虫体が脳脊髄や前眼房に迷入寄生する。
37
養豚場において、発熱、咳、鼻汁、腹式呼吸(あえぎ)、皮膚の紫赤斑、起立不能を示す豚が見られ、また妊娠豚で流産が発生した。図は発症豚の脳のHE染色である。原因病原体に関する記述として誤っているものはどれか。
犬が終宿主である。
38
奇形に分類されるものはどれか。
髄膜瘤
39
哺乳豚が運動失調、震えを呈して急死した。病理組織学的に 非化膿性髄膜脳炎がみられ、大脳皮質の病理組織標本では、図の組織像(HE染色)が認められ た。本疾患に関する記述として最も適当なのはどれか。
神経細胞に核内封入体が観察される。, 妊娠豚に感染すると流産を起こす可能性がある。
40
輸送直後に急死した牛の脳の肉眼像と病理組織像(HE染色)である。この疾患に関する記述として誤っているものはどれか。
初期には好中球による神経食現象が観察される