問題一覧
1
アミノ基転移反応を起こす酵素は何か。なお補酵素はPLPである。
アミノトランスフェラーゼ
2
酸化的脱アミノ反応を起こす酵素を2つ挙げよ。
グルタミン酸デヒドロゲナーゼ, α-アミノ酸オキシターゼ
3
脱炭酸反応はアミノ酸から生理活性アミンを産生する反応である。 ()を補酵素として進行し、これはビタミンB6の補酵素型である。 ・ヒスタミン:()を代謝して産生、アレルギー反応や炎症に関与。 ・セロトニン:()を代謝して産生、神経伝達物質の1つ。 ・GABA():()を代謝して産生、神経伝達物質の1つ。 ・カテコールアミン:()を代謝して産生、神経伝達物質の1つであり、ホルモン(ドパミン、エピネフリン、ノルエピネフリン)に関与。
ピリドキサールリン酸, ヒスチジン, トリプトファン, γ-アミノ酪酸, グルタミン酸, チロシン
4
尿素回路は別名()回路といい、肝臓においてアミノ酸の代謝過程で生じる(A)を()に変えて排泄する。 尿素の2つのNは(A)とアスパラギン酸由来であり、1モルの尿素を生成するには()個のATPを消費する。
オルニチン, アンモニア, 尿素, 4
5
肝臓へのアンモニア輸送は以下の手順で行われる。 ・(A) + NH3 + ATP → (B) + ADP + Pi(グルタミンシンテターゼ) ・(B)が肝臓に輸送される。 ・(B) + () → (A) + NH3 (グルタミナーゼ)
グルタミン酸, グルタミン, H2O
6
尿素回路は(A)と(B)で行われる。 (A)では 1) NH3 + CO2 + 2ATP → (C) + 2ADP + Pi (酵素は()) 2) (C) + オルニチン → (D) (B)では 3) (D) + Asp + ATP → (E) + AMP + PPi 4) (E) → フマル酸 + (F) 5) (F) + H2O → 尿素 + ()
ミトコンドリアマトリックス, 細胞質, カルバモイルリン酸, カルバモイルリン酸合成酵素Ⅰ, シトルリン, アルギニノコハク酸, アルギニン, オルニチン
7
ヒスタミンをヒスチジンから生合成する酵素は何か。なお補酵素はPLPである。
ヒスチジンデカルボキシラーゼ
8
セロトニンは以下の順でトリプトファンから生成される。 1) トリプトファン → 5-ヒドロキシトリプトファン 2) 5-ヒドロキシトリプトファン → セロトニン それぞれの反応を進行する酵素は何か。なお 2段階目の酵素の補酵素はPLPである。
トリプトファンヒドロキシラーぜ, 芳香族アミノ酸デカルボキシラーゼ
9
GABA(γ-アミノ酪酸)をグルタミン酸から生合成する酵素は何か。なお補酵素はPLPである。
グルタミン酸デカルボキシラーゼ
10
カテコールアミンはチロシンから生合成される。以下の反応を起こす酵素を答えよ。 1) チロシン → L-ドパ 2) L-ドパ → L-ドパミン 3) L-ドパミン → ノルアドレナリン 4) ノルアドレナリン + S-アデノシルメチオニン → アドレナリン + S-アデノシルホモシステイン
チロシナーゼ, 芳香族アミノ酸デカルボキシラーゼ, ドパミンβオキシダーゼ, フェニルエタノールアミンN-メチルトランスフェラーゼ
11
完全な糖原性アミノ酸は全体で()種類存在する。
14
12
オキサロ酢酸を産生するアミノ酸を2つ挙げよ。
アスパラギン酸, アスパラギン
13
ピルビン酸を産生するアミノ酸を4つ挙げ、そのうちの1つに変換可能なアミノ酸を加えて1つ答えよ。
グリシン, セリン, システイン, アラニン, スレオニン
14
スクシニルCoAを産生するアミノ酸を3つ挙げよ。
メチオニン, スレオニン, バリン
15
アミノ基転移反応を起こす酵素でピリドキサールリン酸を補酵素とするものはALTとASTである。これらは()のマーカーとして、臨床試験でよく用いられている。 ()内の用語と、それぞれの正式名称をALT・ASTの順に答えよ。
肝機能障害, アラニンアミノトランスフェラーゼ, アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
16
α-ケトグルタル酸を産生するアミノ酸を4つ挙げよ。
プロリン, アルギニン, グルタミン酸, グルタミン
17
完全なケト原性アミノ酸を 2つ挙げよ。
ロイシン, リシン
18
フェニルアラニンは()を経由してカテコールアミンとなり、()とアセト酢酸を産生する。 これが進行しない場合、()となりフェニルケトン尿症を引き起こす。
チロシン, フマル酸, フェニルピルビン酸
19
補欠分子族のヘムの原料となるアミノ酸を1つ挙げよ。
グリシン
20
プリンの原料となるアミノ酸を3つ挙げよ。
グリシン, グルタミン, アスパラギン酸
21
クレアチンの原料となるアミノ酸を2つ挙げよ。
グリシン, アルギニン
22
一酸化窒素の原料となるアミノ酸を1つ挙げよ。
アルギニン
23
グルタチオンの原料となるアミノ酸を3つ挙げよ。
グリシン, グルタミン酸, システイン
24
NAD+、NADHの原料となるアミノ酸を1つ挙げよ。
トリプトファン
25
ピリミジンの原料となるアミノ酸を1つ挙げよ。
ピリミジン
26
以下の()に入る元素を元素記号で答えよ。 ・ヘム:ポルフィリンに()が配位したもの ・クロロフィル:ポルフィリンに()が配位したもの ・ヘモシアニン:ポルフィリンに()が配位したもの ・コバラミン:ポルフィリンに()が配位したもの
Fe, Mg, Cu, Co
27
ポルフィリインは肝臓と()で以下の順序で、生合成される。 1) Gly + スクシニルCoA → (A) + CO2 + CoASH (酵素は()) 2) 2(A) → (B) + 2H2O (酵素は()) 3) 4(B) →→ (C) 4) (C) →→→ ヘム
赤芽球, δ-アミノレブリン酸, ALAシンターゼ, ポルホビリノーゲン, ALAデヒドラターゼ, コプロポルフィリノーゲンⅢ
28
脾臓で赤血球が分解されると、ヘモグロビンはヘムとグロビンに分解される。 ヘムは()によって、(A)とFe2+とCOに分解される。 (A)はNADPH、H+とともに、()を酵素として(B)とNADP+となる。 (B)はアルブミンと結合して肝臓に運ばれたのち、()されてビリルビンジグルクロニドとなり、胆管へ排出後に腸管へ排出される。
ヘムオキシゲナーゼ, ビリベルジン, ビリベルジンレダクターゼ, ビリルビン, グルクロン酸抱合