問題一覧
1
初めて採血を体験する4歳児。看護師が児に検査の説明をする効果で最も期待できるのはどれか。 1. 主体的に検査に臨める。 2. 1回で採血が終了する。 3. 泣かないで検査を受ける。 4. 医療者を嫌いにならない。
1
2
Aちゃん(3歳、女児)は母親とともに小児科外来を受診した。診察の結果、Aちゃんは血液検査が必要と判断され、処置室で採血を行うことになった。看護師の対応で適切なのはどれか。 1. 処置前、母親ひとりに採血の説明をする。 2. 坐位で行うか仰臥位で行うかをAちゃんに選ばせる。 3. 注射器に血液の逆流が見られた時に「終わったよ」とAちゃんに伝える。 4. 処置後、Aちゃんと採血について話さないようにする。
2
3
Aちゃん、4歳。初めて入院した。面会時間終了時に母親から「ママは病院には泊まれないと言い聞かせ、Aはわかったと言っていたのですが、帰ろうとしたら、一人でお泊まりするのはいやだとひどく泣いて困っています」と看護師に相談があった。対応で最も適切なのを2つ選んでください。 1. 「病棟の規則に従ってください」 2. 「もう少しAちゃんのそばにいてあげてください」 3. 「すぐに戻ってくると言ってそのまま帰ってください」 4. 「言うことを聞かないと明日は来ないと話してください」 5.「泣いているAちゃんを見ると変えるのはつらいですね。」
2.5
4
A君(6歳)は、慢性疾患の治療のため入院して1か月が経過した。A君に感染のリスクはない。母親がA君に面会をしている間、兄のB君(10歳)は、病棟の出口のロビーで母親の帰りを待っている。看護師がB君の近くを通ると、B君は看護師に「弟の様子はどうですか。弟に会えなくて寂しいです」と言う。この家族への支援で最も適切なのはどれか。 1. A君は我慢しているからB君も我慢するよう話す。 2. B君を親戚に預けることを両親に提案する。 3. B君がA君に面会できるように調整する。 4. B君に何も心配しなくてよいと話す。
3
5
入院中の小児の主なストレス因子と発達段階との組合せで適切なのはどれか。 1. 母子分離 ─ 新生児期 2. 見慣れない環境 ─ 思春期 3. 治療的処置への恐怖 ─ 学童期 4. プライバシーの侵害 ─ 幼児期
3
6
入院している子どもの安全への対応で適切なのはどれか。 1)7か月:体重測定の結果は急いで記録してから子どもを移動する。 2)1歳6か月:ベッド柵は子どもの腋窩の高さに上げる。 3)3歳:はさみは大人が一緒に見ているとき以外は預かっておく。 4)7歳:看護婦がそばにいないときは、ベッドカーテンを開けておく
3
7
小児の入院時の援助について誤っているのはどれか? 1)病棟の日課や規則を母親に説明し、小児にも年齢に応じてわかりやすく説明する。 2)家庭における小児の日常の生活習慣やしつけについて詳しく聞いておく。 3)母親の面会は母子双方にとって重要であり、母親に乳児の世話をしてもらうことも必要である。 4)おもちゃは危険なので、なるべく持たせないようにする。
4
8
小児の外来看護で最も優先されるのはどれか 1.感染症症状の確認 2.育児相談 3.病棟との連携 4.社会資源の紹介
1
9
Aちゃん(4歳)は、風邪で小児科外来を受診した。 診察を待っている間、母親から看護師に「昼間は自分でトイレに行けるようになったのに、まだおねしょするのですが大丈夫でしょうか」と相談があった。看護師の対応で適切なのはどれか。 1.今は心配ないのでもう少し様子を見ましょう 2.夜中に一度おこしておしっこを促してください 3.2時間おきにトイレに行く習慣をつけましょう 4.小児専門の泌尿器科を受診したほうがよいでしょう
1
10
3歳の患児に行うプレパレーションとして最も適切なのはどれか 1)病気の説明に親が同席するかを本人に選択してもらう 2)病気について人体のイラストなどを用いて説明する 3)ぬいぐるみを用いて治療のデモンストレーションを行う 4)実際に使用する物品や機器を用いて説明する
3
11
6ヶ月の乳児。健康診査時に母親が「お兄ちゃんに比べてこの子はミルクの飲みが悪いです」と訴えた。児の身長と体重は月齢相当であった。対応で適切なのはどれか。 1.お母さんの思い過ごしでしょう 2.ミルクを減らしてみましょう 3.お兄ちゃんと比べないで下さい 4.ミルクを飲むところを見てみましょう
4
12
5歳ごろの児の病気のとらえ方として正しいものはどれか 1.入院し、母親と離れることも病気が原因だと理解し、我慢できる 2.病気を治すために必要な治療を理解し、積極的に参加できる 3.病気が体の中で起こっていることを理解し、表現できる 4.病気を自分の行いに対する罰だと考える
4
13
手術後に抗癌化学療法が予定されている4歳児が「おなかの悪いものを取ったら、おうちに帰れるの?」と尋ねてきた。対応として最も適切なのはどれか。(第100回) 1.そのとおりであると伝える。 2.話題を変えて気をそらせる。 3.手術の後に化学療法を行うことを伝える。 4.親からどのように説明されているかを尋ねる。
4
14
幼児期後期における病気の理解や受容で最も特徴的なのはどれか。(第97回) 1.他者の視点から物事をとらえる。 2.感覚運動段階を介して病気をとらえる。 3.病気を自分の行為の罰であるととらえる。 4.病気と治療との関連性や意義を了解できる。
3
15
親の付添いなしで入院している2歳児。入院当初は号泣し,介助しても食事を受け付けなかった。入院が長期になるにつれ周囲に関心を示し、看護師の世話を受け入れるようになった。子どもの反応のアセスメントで誤っているものはどれか 1.号泣は別離の初期にしばしば認められる反応である。 2.食事を受け付けないことは別離に対する抗議の表れである。 3.周囲に関心を示すようになっても親との面会は重要である。 4.看護師の世話を受け入れることは別離のストレスが消失したことを示す。
4
16
ディストラクションについて正しいものはどれか(2つ) 1.子どもが治療に集中できるようにするために行う。 2.検査や処置の準備中に開始するのが良い。 3.親は参加できない。 4.治療に伴う痛みを消失させることができる。 5.処置が始まっても継続する。
2.5
17
小児慢性疾病の医療費助成制度で正しいのはどれか。 1. 他の公的扶助は受けられない。 2. 入院通院とも公費で負担される。 3. 保護者家族から一律の費用が徴収される。 4. 継続申請は18歳未満が公費負担の対象である。
2
18
A君(6歳)は、慢性疾患の治療のため入院して1か月が経過した。A君に感染のリスクはない。母親がA君に面会をしている間、兄のB君(10歳)は、病棟の出口のロビーで母親の帰りを待っている。看護師がB君の近くを通ると、B君は看護師に「弟の様子はどうですか。弟に会えなくて寂しいです」と言う。 この家族への支援で最も適切なのはどれか。 1. A君は我慢しているからB君も我慢するよう話す。 2. B君を親戚に預けることを両親に提案する。 3. B君がA君に面会できるように調整する。 4. B君に何も心配しなくてよいと話す。
3
19
長期の隔離入院が子どもに及ぼす影響とその対策との組合せで誤っているのはどれか。 1. 孤独感 ― ビデオレターの活用 2. 感覚刺激の不足 ― テレビゲームの持込許可 3. 学校教育の中断 ― 特別支援学校への転籍 4. 医療従事者への恐怖心 ― 医療従事者のマスク非着用
4
20
小児慢性特定疾病対策における医療費助成で正しいのはどれか。 1. 対象は5疾患群である。 2. 対象年齢は20歳未満である。 3. 医療費の自己負担分の一部を助成する。 4. 難病の患者に対する医療等に関する法律に定められている。
3
21
次の文を読み問題1に答えよ。 Aちゃん(1歳2か月、女児)は、在胎38週2日、2,300g、新生児仮死状態で出生し、NICUで全身管理が行われた。人工呼吸器は3週後に離脱できたが、咳嗽反射が弱く嚥下障害がみられた。追視がなく、痙直性の四肢麻痺がみられるようになり、生後8か月で脳性麻痺と診断された。1歳の時点で小児病棟へ転棟し、退院に向けた準備を行っている。現在、身長と体重は年齢相当で、鼻腔から経管栄養を行っており、日常的に口腔内吸引が必要である。Aちゃんは第1子で、父親は会社員、母親は専業主婦である。 問題1 Aちゃんへの経管栄養法で適切なのはどれか。 1. 胃管挿入の長さは、鼻尖から胸骨剣状突起までの直線距離とする。 2. 胃管挿入後は、注射器で空気を1mL注入して気泡音を確認する。 3. 栄養剤を注入する前には毎回、胃内容物が吸引できるか確認する。 4. 栄養剤を注入する際の姿勢は、仰臥位とする。
3
22
退院に向けて、自宅でのケアを習得するために母親が付き添うことになった。母親は、看護師と一緒にAちゃんの沐浴を行うことを楽しみにしているが、眠っているAちゃんの頭をなでながら、「Aがこんなことになったのは私の責任だと思う。家で世話をするのは自信がないけど頑張るしかない。この先、どの様に育っていくのだろう」と話す。父親は仕事が忙しいが家事を行い、週末は必ず面会に訪れている。 家族への看護で適切なのはどれか。 1. 父親への沐浴指導は母親に任せる。 2. 面会を増やせば母親が楽になると父親に伝える。 3. 将来のことは考えても仕方がないと母親に話す。 4. Aちゃんのケアについて母親ができていることを認める。
4
23
問題3 母親は経管栄養と口腔内吸引とを1人で実施できるようになったが、「退院したら、昼間、Aと2人だけで過ごすのは心配です。Aの具合が悪いときにはどうしたら良いのでしょう」と話す。 Aちゃんが在宅療養に移行するために検討する内容で優先度が高いのはどれか。 1. 保育所への入所 2. 訪問看護の依頼 3. 家事支援のへルパーの依頼 4. 地域の子育てグループへの参加
2
24
小児医療に関する課題とその対応の組合せで正しいのはどれか。 1. 低出生体重児の増加 ― 人工乳による哺育の推進 2. 育児不安が強い親の増加 ― 子どもの自立支援 3. 障害児の在宅医療のニーズの増加 ― レスパイトケアの充実 4. 小児救急医療を受診する子どもの増加 ― ドクターカーの充実 5. 成人になった小児慢性疾患患者の増加 ― 親の意思決定の支援
3
25
5歳の男児。両親との3人家族。交通事故に遭い、遷延性意識障害で5か月間入院した。両親が在宅療養を希望し、介護方法の指導を受けて退院した。現在は経鼻経管栄養を1日3回実施し、排泄は失禁状態でおむつを使用している。口腔内に唾液が貯留するため、吸引を必要としている。父親は会社員で出張が多く、世話は母親が1人で行っている。 問題1 初回の訪問看護で優先度の高い情報はどれか。 1. 経済力 2. 男児の友人の人数 3. 家屋の構造 4. 母親の介護技術
4
26
膵臓から分泌されるのはどれか。 1.ガストリン 2.カルシトニン 3.アルドステロン 4.ソマトスタチン
4
27
臓器と産生されるホルモンの組合せで正しいのはどれか. 1.膵臓 ── グルカゴン 2.副腎 ── プロラクチン 3.腎臓 ── アルドステロン 4.脳下垂体 ── インクレチン 5.視床下部 ── テストステロン
1
28
新生児の先天性代謝異常マススクリーニングで適切なのはどれか 1.検体は血液である. 2.日齢2日に検査する. 3.検体は毛細管で提出する. 4.生理的黄疸が著明な時期を避ける.
1
29
小児の1型糖尿病の説明で正しいのはどれか. 1.三大症状には体重増加が含まれる. 2.インスリン療法が必須である. 3.空腹時血糖80mg/dL以下で低血糖と判定する. 4.運動を制限する必要がある.
2
30
糖尿病でインスリン療法中の小学3年生.自分でできる療養行動の目標で適切なのはどれか.2つ選べ. 1.血糖値測定 2.シックデイ対策 3.食品の単位換算 4.インスリン注射 5.インスリン注射量の調節
1.4
31
Aちゃん(11歳,女児)は,両親と3人で暮らしている.3週前から疲労感を訴え昼寝をするようになった.そのころから夜間に尿意で起きてトイレに行くようになり,1日の尿の回数が増えた.2日前から食欲がなくヨーグルトや水分を摂取していたが,今朝から吐き気と嘔吐とがあり水分も摂れない状態になったため,母親とともに受診した.血液検査データは,赤血球580万/μL,Hb 13.9g/dL,Ht 44%,白血球9,500/μL,尿素窒素31mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL,Na 141mEq/L,K 4.8mEq/L,Cl 94mEq/L,随時血糖900mg/dL.動脈血ガス分析は,pH 7.21,BE −12.3,HCO3−10.9mEq/L.尿検査は,尿糖2+,尿ケトン体3+であった.Aちゃんは1型糖尿病の疑いで入院した.入院時のバイタルサインは,体温37.3℃,呼吸数20/分,脈拍120/分,整,血圧110/68mmHgであり,点滴静脈内注射が開始された.入院時のAちゃんの状態で注意すべき所見はどれか.2つ選べ. 1.浮腫 2.冷感 3.意識障害 4.皮膚の弾力性の低下
3.4
32
Aちゃん及び両親は,1型糖尿病の療養生活に必要な知識や手技を順調に獲得した.血糖値が良好にコントロールされたため,退院に向けてAちゃんと両親,主治医,担当看護師および学校の関係者との間でこれからの学校生活について話し合った.医療者から学校の関係者に伝える内容で最も適切なのはどれか. 1.「長距離走や水泳の授業は見学させてください」 2.「宿泊を伴う校外活動は保護者の同伴が必要です」 3.「教室内にインスリン注射を行う場所を設けてください」 4.「家庭科の調理実習は同級生と違う献立にしてください」 5.「手指の震えや強い空腹感があるときはブドウ糖の補食が必要です」
5
33
次の文を読み問題1に答えよ。9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは、血糖398mg/dL(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病の疑いで入院した。問題1 Aちゃんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。 1. 高血糖 2. 浸透圧利尿 3. 腎機能の低下 4. ケトアシドーシス 5. グルカゴンの分泌低下
1.2
34
Aちゃんは1型糖尿病と診断され、インスリン注射4回法(朝・昼・夕に超速効型インスリン、就寝前に持続型インスリン)が開始された。Aちゃんへのインスリン注射の指導で適切なのはどれか。 1. 学校では注射をしない。 2. 自己注射の習得を目指す。 3. 毎回、同一部位に注射する。 4. 注射は朝昼夕の食事の30分前に行う。
2
35
Aちゃんはインスリン療法を始めてからも食後2時間の血糖値が300~400mg/dLで高いため、超速効型インスリンが増量された。また、退院後に学校で行う体育の授業を考え、80kcalの運動を15時に行うことになった。運動後、Aちゃんは悪心と手のふるえがあり、血糖値は54mg/dLであった。入院患者へ夕食が配膳(はいぜん)されるのは18時である。Aちゃんへの看護師の対応で優先されるのはどれか。 1. おにぎりを食べさせる。 2. 低血糖症状の教育を行う。 3. グルコースを摂取させる。 4. 夕食まで安静にするよう伝える。
3
36
小児の気管支喘息について、最も多くみられるアレルギー反応はどれか 1.Ⅰ型アレルギー 2.Ⅱ型アレルギー 3.Ⅲ型アレルギー 4.Ⅳ型アレルギー
1
37
アナフィラキシーショックに対して最も即効性があるのはどれか。 1. 塩化カリウム 2. テオフィリン 3. アドレナリン 4. プレドニゾロン 5. 硫酸マグネシウム
3
38
1年前にハチに刺された人が再びハチに刺された。起こる可能性があるアレルギー反応はどれか。 1. Ⅰ型アレルギー 2. Ⅱ型アレルギー 3. Ⅲ型アレルギー 4. Ⅳ型アレルギー
1
39
次の文を読み問題1に答えよ。Aちゃん(8歳、女児)は、両親と妹(3歳)の4人家族である。2歳時に気管支喘息と診断された。5歳までは喘息発作のため救急外来を受診することも多く、年に1回は入院していた。6歳から発作を起こすこともなくなり、定期受診はしなくなっていた。アレルゲンは、ダニとハウスダストである。 問題1 Aちゃんは、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ、元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親とともに救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。救急外来受診時のバイタルサインは、体温36.9℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92%であった。Aちゃんの気管支喘息の発作強度はどれか。 1. 小発作 2. 中発作 3. 大発作 4. 呼吸不全
2
40
問題2 救急外来で気管支拡張薬の吸入が行われたが、吸入後も呼吸数32/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉94%であったため入院することになった。入院後、鼻カニューレによる酸素投与と点滴静脈内注射が開始され、1日3回のステロイド薬の静脈内注射と1日4回の気管支拡張薬の吸入が開始された。翌日、酸素投与は中止された。バイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数22/分、心拍数94/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%。聴診で喘鳴が聴取された。Aちゃんは「楽になった」と話し、笑顔が見られるようになった。この時のAちゃんへの看護で適切なのはどれか。 1. 排痰を促す。 2. 胸式呼吸を促す。 3. 水分摂取を控える。 4. ベッド上安静とする。
1
41
問題3 気管支喘息による発作は軽快して点滴静脈内注射が中止された。咳嗽が軽度あるが全身状態は良好であるため、退院が決定した。Aちゃんに学校での生活状況を確認すると「最近、喘息発作はなかったけど、体育の時は咳が出たり苦しくなったりすることが時々あった」と話した。そのため、Aちゃんと母親に、退院後も抗アレルギー薬の内服と副腎皮質ステロイド薬の吸入を続けるように医師から説明された。看護師のAちゃんに対する退院後の指導で適切なのはどれか。 1. 「咳が出なくても体育の授業は見学しましょう」 2. 「学校で咳が続くときは先生に伝えましょう」 3. 「咳が出なくなったら薬はやめましょう」 4. 「部屋の空気の入れ替えはやめましょう」
2
42
次の文を読み問題1に答えよ。Aくん(12歳、男子)は、5歳で気管支喘息と診断され、抗アレルギー薬の服用と副腎皮質ステロイドの吸入をしている。アレルゲンはハウスダストである。Aくんは小学3年生までは、年に数回の中発作を起こし入院治療をしていた。その後は、月に1回の外来通院で症状はコントロールされ、入院することはなかった。小学6年生の冬に学校で中発作を起こし、学校に迎えに来た母親とともに救急外来を受診した。 問題1 救急外来受診時のAくんの状態で考えられるのはどれか。 1. 呼気の延長はない。 2. 坐位になることを好む。 3. 日常会話は普通にできる。 4. 安静時の呼吸困難感はない。 5. 経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>は90%である。
2
43
問題2 気管支拡張薬の点滴静脈内注射でAくんの症状は改善した。Aくんは、医師や看護師の質問には素直に答えているが、心配する母親には「病院に来るほどじゃないんだよ、入院はしないからな」と反抗的な態度をとっている。看護師の対応で最も適切なのはどれか。 1. なぜそう思うのかをAくんに尋ねる。 2. Aくんにではなく母親に病状を尋ねる。 3. 母親への態度が適切でないとAくんを叱る。 4. 親子関係に問題があるのではないかと母親に伝える。
1
44
問題3 Aくんの帰宅に際しての看護師の対応で最も適切なのはどれか。 1. 毎日の食事内容を記録するように伝える。 2. 治療の経過を学校に報告しておくと伝える。 3. 発作が学校で起こった要因について話し合う。 4. 薬を飲み忘れないよう母親に管理してもらうことを勧める。
3
45
A君(男児)は3歳の誕生日を迎えた.生後8か月のときに鶏卵の摂取でアナフィラキシーを起こしたため,かかりつけ医を受診した.それ以降,現在までA君は鶏卵の摂取を禁止するよう説明されている.鶏卵以外の食物は摂取して問題がない.今回,A君は保育所の入所にあたり,かかりつけ医からアレルギー外来のあるB病院を紹介され受診した. B病院の医師から母親に,アドレナリン自己注射薬を処方のうえ鶏卵の摂取制限を継続することと,近日中に鶏卵を用いた食物経口負荷試験を計画することが説明された.母親から看護師に「Aの保育所での生活や将来のことが心配です」と訴えがあった.看護師の母親への説明で適切なのはどれか. 1.「成長とともに卵を食べられるようになる子どもは多いです」 2.「保育所でアレルギー疾患用生活管理指導表を作成します」 3.「保育所でのアドレナリン自己注射薬は保護者が投与します」 4.「給食の際は別室に移動して食べさせましょう」
1
46
食物アレルギーのある8歳の児童がアナフィラキシーショックを発症した場合の対応として適切なのはどれか. 1.水分の補給 2.抗ヒスタミン薬の内服 3.副腎皮質ステロイドの吸入 4.アドレナリンの筋肉内注射
4
47
小児のアレルギー疾患で、高値を示す抗体はどれか 1.IgA 2.IgD 3.IgE 4.IgG 5.IgM
3
48
小児のアレルギーについて正しいものはどれか 1.乳幼児の食物アレルギーで最も多い原因食物は小麦である。 2.小児気管支喘息で最も多いアレルゲンはスギ花粉である 3.小児喘息で急性発作が最も好発する季節は春期である。 4.川崎病の治療目標は、冠動脈瘤を発生させないようにすることである
4
49
伴性劣性遺伝病(X連鎖劣性遺伝病)はどれか 1. 血友病 2.ダウン症候群 3.先天性風疹症候群 4.フェ二ルケトン尿症
1
50
A ちゃん(10 歳、女児)は、両親と 3 人で暮らしている。発熱と顔色不良とを主訴に受診し入院した。血液検査データは、Hb 7.5 g/dL、白血球 75,000/μL、血小板 4 万/μLであった。骨髄検査の結果、急性リンパ性白血病 (acute lymphocytic leukemia) と診断された。医師が両親と A ちゃんに対し、病名と今後の抗癌薬治療および入院期間について説明した。両親はショックを受けていたが現実を受け止め、今後の治療や入院生活について質問し、経済的な不安を訴えた。 問2:両親に情報提供する社会資源として最も適切なのはどれか 1. 養育医療 2. 自立支援医療 3. 児童扶養手当 4. 高額療養費制度 5. 小児慢性特定疾病の医療費助成
5
51
問3:入院後 4 か月。A ちゃんは治療が順調に進み、退院して外来で維持療法を行うことになった。今後、学校に通学する際の A ちゃんと母親に対する説明で適切なのはどれか。 1. 「体育は見学してください」 2. 「授業中はお母さんが付き添いましょう」 3. 「給食はみんなと同じものを食べてよいです」 4. 「日焼け止めクリームを塗って登校してください」 5. 「体育館での全校集会は参加しない方がよいです」
3
52
手術後に抗癌化学療法が予定されている4歳児が「おなかの悪いものを取ったら、おうちに帰れるの」と尋ねてきた。対応として最も適切なのはどれか。 1. そのとおりであると伝える。 2. 話題を変えて気をそらせる。 3. 手術の後に化学療法を行うことを伝える。 4. 親からどのように説明されているかを尋ねる。
4
53
11歳の男児。両親との3人家族。マラソン大会の2週後から倦怠感と膝関節の痛みとを訴え来院した。血液検査の結果、白血球200,000/μL、Hb5.0g/dL、血小板3万/μLで、精査を目的として緊急入院した。 問題1 検査の結果、急性リンパ性白血病と診断された。 入院後の児への説明で適切なのはどれか。 1. 便の観察のため排泄物を看護師に見せる。 2. プライバシー保護のため入浴は1人で行う。 3. 体力をつけるため好きなものは何を食べてもよい。 4. 入院生活に早く慣れるため病院内はどこに行ってもよい。
1
54
問題2 児は膝関節の痛みを常に訴えている。膝関節の腫脹と発赤とは認められない。 膝関節の痛みの原因で最も考えられるのはどれか。 1. 成長痛 2. 筋肉痛 3. 膝関節の炎症 4. 白血病細胞の増殖による骨の痛み
4
55
問題3 入院予定期間が1年となることから、特別支援学校に転校し院内学級で授業を受けることとなった。寛解導入療法によって寛解に入り、順調に治療が行われていた。抗癌薬の髄腔内注射を行った30分後、授業開始の時間となった。嘔気と嘔吐とはなく、バイタルサインも安定している。児は授業を受けることを希望している。 授業を受ける方法で適切なのはどれか。 1. 院内学級へ歩いて行く。 2. 院内学級へ車椅子で移動する。 3. ベッドに座って受ける。 4. ベッドに臥床したまま受ける。
4
56
慢性腎臓病の説明で正しいのはどれか。 1. 糖尿病腎症は含まれない。 2. 病期分類の5期から蛋白制限が必要である。 3. 腎障害を示す所見が1週間持続すれば診断できる。 4. 糸球体濾過量<GFR>の低下は診断の必要条件である。 5. 病期の進行とともに心血管疾患のリスクも高くなる。
5
57
ネフローゼ症候群で必ずみられるのはどれか。 1. 血 尿 2. 体重減少 3. 低蛋白血症 4. 低コレステロール血症
3
58
Aちゃん(8歳、女児)は、高度の浮腫と蛋白尿とがみられたため入院し、ネフローゼ症候群と診断され、ステロイド大量療法が開始された。現時点でのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。 1. 水分摂取を促す。 2. 塩分制限はないと伝える。 3. 病院内を散歩してよいと伝える。 4. 一時的に満月様顔貌<ムーンフェイス>になることを説明する。
4
59
4歳の男児。3、4日前から活気がなく、眼瞼と下腿の浮腫に母親が気付き来院した。血液検査の結果、総蛋白3.7g/dL、アルブミン2.1g/dL、総コレステロール365mg/dL、尿蛋白3.5g/日で、ネフローゼ症候群と診断され入院した。入院時、体重18.0kg。尿量300mL/日、尿素窒素12mg/dL。 問題1 入院時の食事で制限するのはどれか。 1. 塩 分 2. 糖 質 3. 脂 質 4. 蛋白質
1
60
問題2 入院6時間が経過した。排尿がみられないため下腹部超音波検査を実施したところ、膀胱内に尿はほとんど認められない。この時点で注意すべき徴候はどれか。 1. 徐 脈 2. 不穏状態 3. 顔面紅潮 4. 血圧上昇
2
61
Koplik〈コプリック〉斑がみられる疾患はどれか。 1. 麻 疹 2. 手足口病 3. 帯状疱疹 4. ヘルパンギーナ
1
62
妊娠初期の感染で児に難聴が生じる可能性が高いのはどれか。 1. 水 痘 2. 風 疹 3. 麻 疹 4. 流行性耳下腺炎
2
63
麻疹に関して正しいのはどれか。2つ選べ。 1. 合併症として脳炎がある。 2. 感染力は発疹期が最も強い。 3. 効果的な抗ウイルス薬がある。 4. 2回のワクチン定期接種が行われている。 5. エンテロウイルスの感染によって発症する。
1.4
64
次の文を読み問題1に答えよ。1歳の男児。4日前から鼻汁、咳および発熱が続いている。本日、コプリック斑が認められ発疹も出現したため麻疹と診断された。児は細気管支炎を併発しており、付き添い入院した。1歳6か月のいとこが近所に住んでおり1週前に児と遊んだが、現在は無症状である。問題1入院時、母親への説明で適切なのはどれか。 1. 面会は解熱するまで制限する。 2. 発疹が消失するまで清拭は控える。 3. 含嗽して口腔粘膜を保清する。 4. 個室に入室する。
4
65
風疹について正しいものはどれか 。2つえらべ 1.ウィルスによる感染である 2.ほとんどの場合、乳児期に発症する 3.空気感染によって感染する 4.潜伏期間は2~3週間である
1.4
66
風疹について、正しいものはどれか 1.発疹は四肢→体幹→顔の順に出現する 2.発疹は赤くてかゆみを伴う 3.発症すると白血球が急激に増加する 4.急性期は水分の摂取を制限する
2
67
水痘について誤っているものはどれか 1.潜伏期間は4~7日である 2.ワクチンは生ワクチンである 3. 2~10歳頃に好発する 4.空気感染がおこる
1
68
水痘の発疹の変化として、2番目に起こるのはどれか 1.痂疲 2.丘疹 3.紅斑 4.水泡
2
69
手術後の看護について 1)子どもの表情やしぐさから苦痛をアセスメントする 1.○ 2.×
1
70
麻酔からの覚醒時には呼吸状態の観察とケアが重要である 1.○ 2.×
1
71
乳幼児は痛みを感じにくいので鎮痛薬の使用はなるべく避ける 1.○ 2.×
2
72
常に発達を促すような援助が必要である 1.○ 2.×
1
73
小児の手術の特徴について a.手術を受ける原因としては事故が最も多い 1.○ 2.×
2
74
身体機能が未熟なためリスクが高い 1.○ 2.×
1
75
新たな機能を獲得するための手術が多い 1.○ 2.×
1
76
リスクを減らすため局所麻酔での手術が多い 1.○ 2.×
2
77
手術を受ける子どもへのプリパレーションの目的でないのはどれか。 1. 心理的準備を促す。 2. 正しい知識を提供する。 3. 医療者の労力を軽減する。 4. 情緒表現の機会を与える。
3
78
5歳児。幼稚園に通っている。鼠径ヘルニアの日帰り手術を受けた。2日後に外来を受診する予定である。外来受診までの母親への指導で適切なのはどれか。 1. 固形物は摂取しない。 2. シャワーは浴びてよい。 3. 幼稚園に行ってよい。 4. 発熱時は病院に連絡をする。
4
79
手術直前の5歳児に対する声掛けとして適切でないのはどれか。 1. 「お母さんも手術室にいるから安心だよ」 2. 「眠っている間に終わるからね」 3. 「先生たちも頑張るから一緒に頑張ろうね」 4. 「手術が終わったら遊ぼうね」
1
80
子どもの納得を得るために行うのはどれか 1.インフォームドアセント 2.アドボカシー 3.ノーマライゼーション 4.ディストラクション
1
81
誤っているのはどれか 1.新生児の場合、計画手術より緊急手術が多い 2.全身麻酔による手術前は絶飲食とする 3.全身麻酔導入前の前投薬は、病棟で行う 4.幼児期まではリスクの少ない局所麻酔で行う
4
82
先天異常と症状の組合せで正しいのはどれか。 1. 18トリソミー―巨 舌 2. クラインフェルター症候群―多 毛 3. ターナー症候群―高身長 4. マルファン症候群―低身長 5. ダウン症候群―筋緊張低下
5
83
染色体異常と症状との組み合わせで正しいのはどれか。 1.ダウン症候群 ー 筋緊張低下 2.ターナー症候群 ー 高身長 3.13トリソミー症候群 ー 低身長 4.クラインフェルター症候群 ー内眼角贅皮
1
84
Down<ダウン>症候群を生じるのはどれか。 1. 13トリソミー 2. 18トリソミー 3. 21トリソミー 4. 性染色体異常
3
85
先天異常を持つ子どもの誕生に対する親の一般的な反応として、ドローターが述べる第一段階のショックの後の第二段階にみられる反応はどれか。 1.怒り 2.諦め 3.悲しみ 4.否認
4
86
出産後、児に先天性心疾患があると診断され、母親が「この子の病気は私のせいです」と話している。母親への看護師の対応で適切なのはどれか。 1.児との面会を制限する 2.母親の責任ではないと説明する 3.母親への病状に関する説明は控える 4.母乳を与えることはできないと説明する
2
87
次の文を読み問題1-3に答えよ。Aちゃんは39週0日に体重3,000gで出生した。両親との3人家族である。顔貌(がんぼう)などの特徴や心室中隔欠損があることからダウン症候群が強く疑われた。 問題1 出生当日、医師は、両親に染色体検査の必要性と、検査の結果が出てから詳しい話をすることを説明した。両親は大きなショックを受けていたが、検査に同意した。Aちゃんの入院中における両親への看護師の対応で最も適切なのはどれか。 1. 早期療育の必要性を説明する。 2. ダウン症候群の親の会への入会を勧める。 3. ダウン症候群の治療について説明をする。 4. 一緒にAちゃんの世話をすることを提案する。
4
88
問題2 出生8日目、Aちゃんの体重は2,990gになった。母親は「初めての子どもで不安でしたが、少しずつ育児に慣れてきました。でも、うまく抱っこができません」と訴えた。母親がAちゃんをうまく抱けない理由で考えられるのはどれか。 1. 母親の愛着不足 2. Aちゃんの筋緊張の低下 3. Aちゃんの心室中隔欠損症 4. Aちゃんの体重の増加不良
2
89
問題3 その後、Aちゃんはダウン症候群であると診断された。7か月児健康診査のためにAちゃんと母親が来院した。Aちゃんは常に口を開け、舌を出している。乳歯はまだ生えていない。首はすわっているが、お座りはできない。体重6,850g、哺乳量は650~700mL/日である。Aちゃんの離乳食の開始時期で適切なのはどれか。 1. これからすぐに 2. 乳歯が生え始めてから 3. 体重が7,500gになってから 4. お座りができるようになってから
1
90
先天性心疾患でみられる症状に含まれないものはどれか 1.チアノーゼ 2.ばち指 3.多血症 4.白血球の減少
4
91
心室中隔欠損症の症状として誤っているものはどれか 1.肺動脈の血圧が低下する 2.進行すると左右の心室が肥大する 3.欠損孔は、成長に伴い自然閉鎖することもある 4.左→右シャントが生じる
1
92
ファロー四徴症の徴候として誤っているものはどれか 1.左心室肥大 2.肺動脈狭窄 3.心室中隔欠損 4.大動脈騎乗
1
93
ファロー四徴症の8ヶ月児への援助として適切なのはどれか 1)無酸素発作を起こしたときは、直ちに腹臥位にする 2)出来るだけ啼泣させないようにする 3)チアノーゼは起こりにくいと母親に説明する 4)ミルクを哺乳させるときは1回量を多く、1日の回数は少なくする
2
94
出生時体重3,050gの正期産児。新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心疾患はどれか。 1. 卵円孔開存症 2. 心房中隔欠損症 3. 心室中隔欠損症 4. ファロー四徴症
4
95
肺高血圧が長期に持続し、肺血管抵抗が上昇することにより、短絡血流が主に左右短絡から右左短絡になった状態はどれか。 1. 拡張型心筋症 2. 総肺静脈還流異常症 3. Fallot<ファロー>四徴症 4. Eisenmenger<アイゼンメンジャー>症候群
4
96
次の文を読み問題1に答えよ。在胎40週、3,100gで出生した新生児。胎児超音波検査で先天性心疾患を疑われていたが、検査の結果、ファロー四徴症と診断された。全身状態が良好であったため、外来通院で経過を観察することとなり1か月で退院した。 問題1 生後5か月になり、ファロー四徴症に伴う症状を呈するようになってきた。乳児に認められない症状はどれか。 1. 浮 腫 2. 頻 脈 3. 多呼吸 4. 哺乳不良
1
97
2歳になり児は根治手術を受けることとなった。手術前に注意すべき症状はどれか。 1. 乏 尿 2. 起坐呼吸 3. 頻拍発作 4. 無酸素発作
4
98
根治手術が成功し、その後も外来受診が継続された。ある日母親から「乳歯が虫歯になり抜くことになりました。何か注意することがあれば事前に知りたいのですが」と小児科外来に電話があった。説明で適切なのはどれか。 1. 入院による抜歯となる。 2. 出血が止まりにくい。 3. 抜歯前に抗菌薬を内服する。 4. 特別な注意点はない。
3
99
チアノーゼの際に増加しているのはどれか。 1. 直接ビリルビン 2. 間接ビリルビン 3. 酸化ヘモグロビン 4. 還元ヘモグロビン 5. 血中酸素分圧 6. 血中二酸化炭素分圧
4