問題一覧
1
銅アーク溶接部の組織と特性について、次の各問いに答えよ。 (2)熱影響部の最高硬さに及ぼす鋼の化学成分の影響を表す指標は何とよばれるか。
(2)炭素当量(Ceq)
2
ソリッドワイヤを用いるマグ溶接に関する次の各問において正しい選択肢は、ただし、正答の選択肢は1つだけとは限らない。 他の溶接法との比較で正しいのはどれか。
サブマージアーク溶接に比べて溶接姿勢の制限が少ない。
3
次の文章は溶接アークについて述べたものである。 (. )内に適切なことばを入れよ。 1.アークは中性粒子と荷電粒子とで構成された導電性をもつ(1)である。 2.アーク電圧は、陽極近傍での陽極降下電圧と陰極近傍での陰極降下電圧、及び中間部分での(2)電圧からなっている。 3.大電流域では溶接電流の増加に伴ってアーク電圧は(3)する。 4.Arに代えて熱損出の大きいHeをシールドガスに用いると、アーク電圧は(4)なる。 5.アークで発生する単位時間当たりの熱エネルギー(供給電力)のうち、実際に母材へ投入されるエネルギーの比率をアークの(5)という。 6.電磁力が作用してアーク柱の断面を収縮させる。このような作用を(6)効果という。 7.アークは冷却作用を受けると断面を収縮させ、熱損失を抑制しようとする。このような作用を(7)効果という。 8.電極近傍と母材表面とでは、電流密度の違いから大きな圧力差が生じる。この圧力差によって形成される気流を(8)気流という。 9.母材端部等では、アークが偏向することがある。この現象をアークの(9)という。 10.設問(9)の防止対策としては、母材への(10)接続位置の工夫、母材やジグの脱磁処理などがある。
電離気体, アーク柱, 増加, 高く, 効率, 電磁的ピンチ, 熱的ピンチ, プラズマ, 磁気吹き, ケーブル
4
ソリッドワイヤを用いるマグ溶接に関する次の各問において正しい選択肢は、ただし、正答の選択肢は1つだけとは限らない。シールドガスに100%炭酸ガスを用いるマグ溶接について正しいのはどれか。
低電流•低電圧域では短絡移行となる。
5
ソリッドワイヤを用いるマグ溶接に関する次の各問において正しい選択肢は、ただし、正答の選択肢は1つだけとは限らない。パルスマグ溶接について正しいのはどれか。
1パルス1溶滴移行なるようにパルス電流とパルス期間を設定する。
6
ソリッドワイヤを用いるマグ溶接に関する次の各問において正しい選択肢は、ただし、正答の選択肢は1つだけとは限らない。一般に使用する溶接機器について正しいのはどれか。
インバータ制御電源はサイリスタ制御電源に比べて細かい電流制御が可能となる。
7
ティグ溶接の起動方法の短所を示せ ※電極接触方式
電極先端部が損傷する恐れがある。
8
銅アーク溶接部の組織と特性について、次の各問いに答えよ。 (1)下表は低炭素鋼アーク溶接熱影響部の各領域の最高加熱温度と 特徴をまとめたものである。表中①~③の領域の組織と機械的性 質の特徴を述べよ。
①溶融境界線に接し結晶粒が粗大化した領域で、小入熱溶接では 硬化が、大入熱溶接ではぜい化が生じやすい。
9
レーザ溶接•切断に関する次の問いにおいて正しい選択肢を答えよ。ただし、正答の選択肢は1つとは限らない。 レーザの伝送に使用されるのはどれか。
ミラー
10
銅アーク溶接部の組織と特性について、次の各問いに答えよ。 (3)前問(2)の値に上限が規定されることがある。上限を超える と、どのような問題が生じると懸念されるか、2項目記せ。 項目1: 項目2:
(3)①低温割れ感受性が高まる(低温割れが発生する)。②じん性 が低下する。③延性が低下する。④SCC 感受性が高まる。など
11
レーザ溶接•切断に関する次の問いにおいて正しい選択肢を答えよ。ただし、正答の選択肢は1つとは限らない。 レーザ光の特徴で正しいものはどれか。
波長と位相が揃っている。
12
パルスティグ溶接の効果を示せ ※中周波パルス(パルス周波数100Hz〜500Hz程度)
アークの硬直性(指向性)が増加する。
13
レーザ溶接•切断に関する次の問いにおいて正しい選択肢を答えよ。ただし、正答の選択肢は1つとは限らない。 レーザ溶接の長所はどれか。
熱影響部幅が狭く母材の劣化が少ない。
14
パルスティグ溶接の効果を示せ ※低周波パルス(パルス周波数:20Hz程度以下)
溶融池の形成と凝固の制御が可能(母材への入熱制御が容易)になる。
15
調質高張力鋼とTMCP鋼に関する次の各問いに答えよ。 (3) TMCP鋼の溶接性は、同強度レベルの非調質高張力鋼よりも優 れている。その理由を述べよ。
(3) TMCP鋼は、一般の熱間圧延鋼と比較して組織の微細化により 強度を高めており、高強度化に必要な合金元素量が少なく、炭素 当量が低いため。これにより、溶接時の予熱温度を低くでき、溶 接部の硬化やぜい化も抑制できる。
16
調質高張力鋼とTMCP鋼に関する次の各問いに答えよ。 (1) 調質高張力鋼はどのような熱処理を施した鋼材か。
(1)焼入焼戻し
17
レーザ溶接•切断に関する次の問いにおいて正しい選択肢を答えよ。ただし、正答の選択肢は1つとは限らない。 レーザ溶接の短所はどれか。
特別な安全対策が必要。
18
調質高張力鋼とTMCP鋼に関する次の各問いに答えよ。 (2) TMCP鋼の製造方法について、従来の製造法と比較して述べよ。
(2)従来法では(A』点よりかなり) 高い温度で熱間圧延を行うの に対して、TMCP鋼ではスラブ加熱温度を低く抑え、制御圧延。 加速冷却(A』点近傍で圧延し、圧延後に水冷)を行っている。
19
ソリッドワイヤを用いるマグ溶接に関する次の各問において正しい選択肢は、ただし、正答の選択肢は1つだけとは限らない。 ワイヤの溶融現象について正しいのはどれか。
ワイヤの溶融量はアーク発熱によるものとワイヤ突き出し部での抵抗発熱によるものとの和で与えられる。
20
レーザ溶接•切断に関する次の問いにおいて正しい選択肢を答えよ。ただし、正答の選択肢は1つとは限らない。 鉄鋼材料に利用される主なレーザはどれか。
ファイバーレーザ(波長:1.06μm)
21
ティグ溶接の起動方法の短所を示せ ※高周波高電圧方式
強い電磁ノイズが発生し電波障害が生じやすい。