問題一覧
1
乳がんの罹患数ピーク年代は?
40代後半、60代後半
2
乳がんのステージ別の5年、10年生存率は?
3:80%,60% 4:40%,18%
3
乳がんの好発部位は?
乳腺の体積が多い外側上部(43.1%)
4
乳がんの危険因子は?
エストロゲンの暴露期間が長い(初潮年齢早い、閉経遅い)、出産歴なし、初産年齢遅い、授乳歴なし、アルコール摂取、喫煙、肥満、DM既往など
5
乳がん患者の3~5%に見られる遺伝子変異は?
BRCA1,2 (変異ある人をHBOC)
6
HBOCとは?
BRCA1,2の遺伝子変異がある遺伝性乳癌卵巣癌症候群。
7
乳腺は何からなる?
乳管、小葉(終末乳管、腺房)
8
乳癌の分類別割合は?
浸潤がん(浸潤性乳管癌、特殊型):80%、非浸潤がん:15%、Paget病
9
乳がんの遠隔転移部位は?
骨:50%、肺:40%、遠隔リンパ節:30%、肝:25%、皮膚、胸膜、「脳」
10
乳がんの画像検索、病理検査は?
画像:マンモグラフィ、超音波検査、CT、MRI 病理:穿刺吸引細胞診、針生検、吸引式組織生検
11
乳房MRI検査に必要な造影剤は?
ガドリニウム造影剤
12
乳がんのホルモン受容体検査方法は?
IHC法。ER、PgRの陽陰性をみる
13
HER2はどんな受容体?
膜貫通型受容体型チロシンキナーゼ。 リガンドが結合すると二量体形成。
14
乳がん患者のHER2過剰発現割合は?
20〜30%
15
乳がんのHER2陽性判定は?
IHC3+ IHC2+ & ISH+
16
HER2低発現は?
IHC2+ & ISH− IHC1+
17
HER2低発現を確認するコンパニオン診断薬は?
ベンタナultraViewパスウェーHER2
18
ER陽性/HER2陰性乳癌において予後予測に有用なバイオマーカーは?
Ki67
19
Luminalタイプ乳癌とは?
ホルモン受容体陽性&HER2陰性
20
乳がんのサブタイプで最も多いのは?
ホルモン受容体陽性&HER2陰性:75.6%。
21
乳がんに使える抗PD-L1抗体は?
アテゾリズマブ(診断薬:ベンタナOptiView) ペムブロリズマブ
22
乳がんの腫瘍マーカーの推奨は?
早期乳がん術後の経過観察では推奨されない。 乳癌検診としての早期発見には役に立たず検査すべきではない。
23
早期乳がんと分類される病期は?
病期0〜ⅢAまで。
24
初診時の乳がんの病期割合は?
0:13.3% 1:44.3% ⅡA:23.9% ⅡB:8.4% ⅢA:2.4% →ⅢAまでの早期乳がんが92.3%を占める 96.1%に手術が行われている
25
乳がんの手術療法の割合は?
乳房温存手術44.5% 乳房全切除手術48% 全切除の割合が増加している
26
乳房から乳がんが最初にたどり着くリンパ節は?
センチネルリンパ節
27
乳がんが転移する頻度が最も多いリンパ節は?
腋窩リンパ節
28
HER2+転移・最初乳がんの2次治療は?
T-mab+ペルツズマブ併用化学療法投与中or後に進行となった場合、T-DXdの投与を強く推奨する
29
T-DXdの重大な副作用は?
間質性肺疾患 骨髄抑制 IR
30
抗HER2薬は?
トラスツズマブ ラパチニブ ペルツズマブ トラスツズマブ エムタンシン トラスツズマブ デルクステカン
31
トラスツズマブ10%以上副作用は?
心毒性 IR
32
ラパチニブ10%以上副作用は?
下痢、皮膚障害
33
ペルツズマブ10%以上副作用は?
骨髄抑制、IR、下痢、皮膚障害
34
トラスツズマブ エムタンシン10%以上副作用は?
骨髄抑制、下痢、皮膚障害
35
トラスツズマブ デルクステカン10%副作用は?
骨髄抑制、下痢、皮膚障害
36
IRの好発現時期は?
抗体薬投与開始後24時間以内
37
IR起こした時のグレード別再開方法は?
G1 症状軽快後投与継続 G2 症状軽快後速度半減で再開 G3/G4 投与再開は不可
38
IRのグレード別症状は?
G1/2 悪寒、発熱、悪心・嘔吐、頭痛、頻脈など G3/4 アナフィラキシー類似症状(気道けいれん、血圧低下、呼吸困難など)
39
IRのグレード別対応は?
G1 投与速度の減速、慎重な観察 G2 投与中止、抗ヒスタミン薬やステロイドの投与 G3/4 投与中止、入院、緊急対応として酸素吸入、アドレナリン・ステロイド・気管支拡張薬・昇圧薬などの投与
40
薬剤によるILDが報告されている薬剤は?
抗HER2薬、CDK4/6薬、mTOR阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬など
41
ILDの症状・初見は?
息切れ、呼吸困難、咳(特に乾性咳嗽)、発熱、Sp O2低下
42
ILDグレード別対処方法は?
G1 ステロイド(PSL0.5mg/kg/day以上)投与考慮 G2 速やかにステロイド(PSL1.0mg/kg/day)投与を開始。少なくとも14日間又は臨床症状及び胸部CT初見が完全に消失するまで継続。その後4週間以上かけて漸減。 G3/4 速やかにステロイドパルス療法(mPSL500〜1000mg/kg/day×3days)を実施、少なくとも14日間又は臨床症状及び胸部CT初見が完全に消失するまでステロイド(PSL1.0mg/kg/day)継続。その後4週間以上かけて漸減。
43
ホルモン受容体+、HER2−のリンパ節転移陰性症例において、 Oncotype DX RS別の治療方針は?
RS 0-25 内分泌療法のみ RS 26-100 化学療法追加を推奨
44
エストロゲン受容体陽性乳がんは乳がんの何割?
80%
45
HR陽性乳がんの薬物療法は?
LH-RHアゴニスト製剤(ゴセレリン、リュープロレリン) アロマターゼ阻害薬(アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン) 抗エストロゲン薬(タモキシフェン、フルベストラント)