問題一覧
1
微生物の増殖の”基本温度”で、 ・それ以下になると増殖が起こらなくなる温度 ・増殖が最も速くなる温度 ・それ以上になると増殖が不可能になる温度 を、それぞれ何というか?
上から ・最低温度 ・至適(最適)温度 ・最高温度
2
至適温度は、常に〇〇より〇〇に近い。 また、最高温度を超えると増殖率はどうなるか?
“最低温度”より”最高温度”に近い 超えると… ・急激に増殖率は低下
3
最低温度〜最高温度の範囲を何というか? また、どのくらいの温度差があるといいか?
生育可能温度範囲 ・30~40℃差
4
至適温度による微生物のグループは四つに分けることが出来る。 それぞれ左から何というか?
・好冷菌 ・中温菌 ・好熱菌 ・超好熱菌
5
好冷菌の ・最低温度 ・至適温度 ・最高温度 はそれぞれいくつか?
上から ・最低温度0℃以下 ・至適温度15℃以下 ・最高温度20℃未満
6
好冷菌と比べて、0℃でも増殖し、至適温度が20~40 ℃の菌を何という
低温耐性菌
7
好冷菌の好冷性の仕組みは? また、どのような生物がよく見られるか?
①酵素が低温でも活性保持 (αヘリックスが柔らかいタンパク質の構造に貢献) ②細胞膜に不飽和脂肪酸を大量に含んでいる →藻類がよく見られる
8
低温の進行は、純水・海水では何℃か?
・純水→0℃ ・海水→約-2℃
9
低音の進行は、微生物の増殖を停止させるが、必ずしも死をもたらすものではない ↓ そのため凍結保存が出来るが、その際は凍結保護物質を添加する。 具体的にどのような物質をどの程度添加するか?
10~15%程度のグリセリン(や、DMSO)
10
好熱菌と超好熱菌の違いは?
至適温度 ↓ 好熱菌→至適温度が45℃以上 超好熱菌→至適温度が80℃以上
11
好熱菌の好熱性の仕組みは?
①耐熱性酵素・タンパク質(疎水性が高いから、水に近づかなくて済む) ②膜構造か高温に強い ・飽和脂肪酸が多い ・脂質一重層 ③シャペロニンの大量合成 ↓※超好熱菌のみ ④特殊なDNAトポイソメラーゼ
12
シャペロニンとは、何の一種か? また、熱に強い理由は?
熱ショックタンパク質の一種 ↓ 部分的に変性したタンパク質を元に戻す機能を持つ(分子シャペロニンとしての機能)
13
特殊なDNAトポイソメラーゼを持っている。 ↓ 何というDNAトポイソメラーゼを持っているか? また、それが何をしているか?
リバースDNAジャイレース ↓ 正のスーパーコイル(熱に対して安定)をDNAに導入
14
1983年受賞好熱菌を、DNA増幅を行うPCR技術を開発し、ノーベル化学賞を受けた人物は?
キャリー・マリス
15
増殖の上限温度で、原核生物と真核生物はどちらの方が高温で増殖出来るか? また、その理由は?
原核生物 ※膜の安定性の低さで真核生物は60℃以上にいない
16
増殖の上限温度で、原核生物の中で比較すると、好熱性は細菌と古細菌でどちらの方が高いか?
古細菌
17
増殖の上限温度で、非光合成生物と光合成生物ではどちらが高温で増殖出来るか?
非光合成生物
18
通常の自然環境におけるPHはどのくらいか?
pH5~9
19
至適pHはどこのことを指すか?
細胞外の環境pH
20
細胞外の環境pHが高くても、細胞の内部pHはどうなっているか?
中性に近い
21
酸性・アルカリ性が高い環境を好む菌をそれぞれ何というか?
好酸性菌 好アルカリ性菌(好塩基性菌)
22
微生物が好む水環境は、何で表すか? また、範囲はいくつか? そして低いほど何と言えるか?
水分活性(Aw):1~0 ↓ 低いほど乾燥
23
サラミなど、乾燥したところで増殖する生物の例は?
酵母、アオカビ ↑ (真核微生物)
24
3%NaCl=□M
□→0.5
25
増殖にNaClが必要であるが、NaCl要求性が低いものと、高い菌を何というか? また、それらに対してNaClを特に必要としない(0でも増殖)が、NaCl中で増殖可能な菌を何というか?
左から順に、 特に必要としない→耐塩菌 NaCl要求性が低い→好塩菌 NaCl要求性が高い→高度好塩菌
26
水分活性の低い環境で増殖出来る理由は?
細胞の中に”適合溶質”を作って浸透圧を増やす事で、適応
27
適合溶質の特徴は?
細胞内の生化学反応を阻害しない 水溶性が高い(浸透圧に影響するため)
28
グラム陽性菌・陰性菌、海生の藻類の蓄積する主要な適応溶質は何か?
・グラム陽性菌→プロリン ・グラフ陰性菌→グルタミン酸 ・海生の藻類→マントール