問題一覧
1
生体に取り込まれた薬物の動態について、その過程の順番 薬物→(1)→(2)→(3)→(4)→体外
吸入, 分布, 代謝, 排泄
2
血液中の多くの薬物は、何と結合して結合薬物となるか。
血漿タンパク質(アルブミンなど)
3
経口投与の場合、多くの薬物が吸収される場所多くの場所はどこか。 また、吸収された薬物が肝臓へ運ばれる血管はどこか。
消化管上皮, 門脈
4
薬物の代謝が主に行われる臓器はどこか。
肝臓
5
多くの薬物が排泄される臓器はどこか。
腎臓
6
薬物が酸化・還元・加水分解などを受ける反応をなんというか。
第Ⅰ相反応
7
この反応に大きく関係している酵素群をなんというか。
シトクロムP450
8
グロル酸抱合に必要な酵素が存在しない動物は犬か猫か。
猫
9
抱合により薬物はどうなるのか。
水溶性が高められ、腎臓などから排出しやすくなる。
10
尿中排泄以外の排泄を答えなさい。
胆汁中排泄
11
薬物の血中濃度が半分に低下する時間のことを何と呼ぶか。
血中半減期
12
薬を併用することで薬の作用が減弱または消失すること。
拮抗作用
13
薬を単独で用いた場合よりも効果が大きくなること。
相乗作用
14
若齢動物は肝臓の酵素が未発達のため、一般に量を少なくするか、多くするか。
少なくする
15
初回通過効果について、下の言葉を参考に(使用)して説明しなさい。 ・初回通過効果を受ける投与経路 ・代謝 ・臓器の名前 ・薬はどうなる(効果)
経口投与では、吸収された薬物が最初に肝臓を通り、代謝によって分解されて作用が弱まる。
16
各投与の説明をa〜hから各2つ、グラフ中の血中濃度変化から1つ選びなさい。 また、略称も書きなさい。 a)注射部位により末梢神経の損傷を起こす可能性があるため注意が必要 b)注射薬量が多くても、また刺激性薬剤でも投与することができる c)簡単に投与でき(自宅投与可)、感染の危険性もない。 d)ワクチン投与などで一般に用いられる経路であるが、刺激性の薬剤は投与できない e)油性や懸濁剤でも投与が可能である f)急速投与により循環虚脱や死亡する可能性がある g)消化管内容物やp Hにより影響を受ける h)痛みが少なく、投与が簡単である ①経口投与 ②静脈内投与 ③筋肉内投与 ④皮下投与
c g・エ・PO, b f・ア・IV, a e・イ・IM, d h・ウ・SC
17
a)経口投与、b)静脈内投与、c)筋肉内投与、d)皮下投与について答えなさい。 ①作用発現の早い時間に並べなさい。 2️⃣ ②作用持続時間の長い順に並べなさい。 ③これ以外の投与法を2つ挙げなさい。
b>c>d>a, a>d>c>b, 腹腔内投与 吸入投与
18
薬物を経口投与した場合の経路を、下より順番に選びなさい。 a)心臓 b)門脈 c)肝臓 d)消化管 e)静脈 口→( )→( )→( )→( )→( )→全身へ
d b c e a
19
有害作用(副作用)の発現に影響を与える因子を3つ挙げなさい。
幼齢動物や高齢動物, 体質や動物種、品種, 薬物相互作用
20
①先発医薬品の特許が終了した後に製造販売が可能になった医薬品 2️⃣ ②専ら動物のために使用されることが目的の医薬品 ③一般医薬品で薬局やドラッグストアで販売されている ④表示は白地に赤枠または赤字で、他のものと区別して保管する ⑤薬の取り扱いや服用を便利にするために加える成分で、澱粉や乳糖など ⑥医師・獣医師などの初歩に基づいて使用される医薬品 ⑦作用が極めて激しく、他のものと区別して鍵をかけて保存する ⑧動物病院における医薬品の取り扱いを規制する法律 a)動物用医薬品 b)賦形剤 c)劇薬 d)薬機法 e)一般医薬品 f)医療医薬品 g)毒薬 h)後発医薬品
h, a, e, c, b, f, g, d
21
麻薬の説明について、間違っているものを1つ選びなさい。
動物看護師は獣医師の管理下で取り扱うことができる
22
0.2gは()mgである
200
23
100μlは()mlである
0.1
24
0.1%液は100ml中に薬物が()g含まれている
0.1
25
SIDとは1日()回投与のことである
1
26
1日3回投与は略語で()と表す
TID
27
Q6hとは()のことである
6時間毎投与
28
IUとは()のことである
国際単位
29
普通薬とは安全性が高く、経口投与におけるLD50が()mg/kg以上である
300
30
15〜25℃の保存は()保存という
室温
31
光が入らない真っ暗な場所や容器の中に保存することを()保存という
遮光
32
①薬物で動物が半数死ぬ量 ②動物の半数で薬の効果が認められる量 ③LD50/ED50で、この値が大きい薬ほど安全である ④多くの薬物や生理活性物質がこれに結合して薬理作用を発揮する ⑤薬を飲んで起こる有害な作用のこと ⑥ワクチンを接種して起こる有害な反応のこと ⑦飼い主が交付された薬を指示通りに動物に投与すること ⑧受容体が結合する物質のこと a)受容体 b)LD50 c)副反応 d)コンプライアンス e)副作用 f)ED50 g)安全域 h)リガンド
b, f, g, a, e, c, d, h
33
記載がある薬物
麻薬
34
記載がある薬物
向精神薬
35
薬剤耐性について説明しなさい。(その機構も説明)
薬物の反復投与により、薬物代謝酵素の誘導・薬物吸収の低下と排泄の増加・受容体数の低下と親和性の低下が起こり、同じ容量でも初めの効果より弱い効果しかないこと
36
0.9%の生理食塩水を1L作成します。食塩を何g秤量すればいいか。
9g
37
15kgの犬に抗生物質を5mg/kg投与する。必要量は何mgか
75mg
38
12kgの犬に抗生物質を10mg/kg投与する。注射液の濃度は100mg/ml。投与量は何mlか。
1.2ml
39
5kgの猫にフロセミドを1mg/kg BID 経口投与にて7日間処方する。薬剤1錠中にフロセミド20mg含有している。 錠剤の必要量を答えよ。
3.5錠
40
中枢神経を2つ答えよ。
脳 脊髄
41
軸索終盤から放出され、しなぷす間隙を超えて受容体に結合する物質
神経伝達物質
42
運動神経と知覚神経に大別される随意神経のこと
体性神経
43
交感神経と副交感神経を何と呼ぶか
自律神経
44
交感神経の節後線維から放出される神経伝達物質
ノルアドレナリン
45
節前線維と節後線維の間でニューロンが変わる場所を何と呼ぶか
神経節
46
交感神経の節後繊維であってもコリン作動性神経が分布する器官
汗腺 骨格筋血管
47
交感神経の節後線維(神経ー効果器接合部)における受容体の種類、3つ。
α1受容体, β1受容体, β2受容体
48
交感神経の作用4つ
瞳孔の拡大, 消化器官の運動抑制, 閉尿, 心拍数の増加
49
交感神経作動薬の臨床適応例を2つ
CPA, ショック時
50
局所麻酔薬の適応部位を3つ
表面麻酔, 浸潤麻酔, 伝達麻酔
51
外科手術の対象になるのは第Ⅰ〜Ⅳ期のいずれか
第Ⅲ期
52
麻酔を深くしてはいけない理由
死ぬ可能性があるから
53
鎮痛作用のない薬物、一つ選べ
ベンゾジアゼピン誘導体
54
次の薬の拮抗薬 ①メデトミジン ②モルヒネ ③キシラジン ④ジアゼパム a)アチパメゾール b)フルマゼニル c)ヨヒンビン d)ナロキソン
a, d, c, b
55
吸入麻酔薬出ないもの一つ選べ
ケタミン
56
全身麻酔の要件で該当しないもの
血圧降下
57
麻薬でないもの、2つ
プロポフォール, ブプレノルフィン
58
行動異常の治療薬2つ 問題行動2つ
アミトリプチン クロミプラミン, 分離不安 攻撃行動
59
該当する薬物を下より選べ ①鎮静薬(α2アドレナリン受容体作動薬) ②鎮痛薬(オピオイド) ③抗コリン作動薬 ④精神安定薬 ⑤抗痙攣薬 ⑥局所麻酔薬 ⑦交感神経作動薬 a)エピネフリン b)ミダゾラム c)フェノバルビタール d)アトロピン e)モルヒネ f)キシラジン g)メデトミジン h)グリコピロレート i)ジアゼパム j)リドカイン k)ドパミン l)アセプロマジン m)プロカイン n)ブトルファノール
f g, e n, h d, b l, c i, j m, a k
60
バルビツーレート系の麻酔薬で、血管周囲に注射すると刺激性がある(超短時間作用型)。 サイトハウンド犬種では麻酔の覚醒が遅くなる。
チオペンタール
61
注射用麻酔薬で、麻酔導入剤としても用いられる。 静脈内投与にて使用し、乳白色の薬剤で静菌剤を含有しないため汚染に注意する。
プロポフォール
62
麻酔の深さのコントールが迅速にでき、覚醒も早い。鎮静作用は弱いが安全性は高く、すべての動物種に使用可能な吸入麻酔薬である。
イソフルラン
63
注射用麻酔薬で麻薬指定されている解離性麻酔薬である。
ケタミン
64
抗コリン作動薬で麻酔前投与薬として徐脈などを防止する。
アトロピン
65
水溶性のベンゾジアゼピン誘導体の精神安定薬で、鎮静作用などもある。
ミダゾラム
66
何の薬物についてのものか、下から選べ。 ①抗コリン作動薬で、散瞳薬としても使用される ②局所麻酔薬で抗不整脈薬としても使用される。 ③南アメリカの原住民が吹き矢に使用していた毒矢に由来する筋弛緩薬。 ④エマージェンシーの際に、強心作用や昇圧作用などを目的として投与される。 ⑤麻薬性の鎮静薬である。 ⑥長時間作用型のバルビツール酸誘導体で、抗痙攣薬として一般的に使用される。 ⑦フェノチアジン誘導体に属する精神安定薬である。てんかんの閾値を低下させるため、てんかん既往症の動物には使用禁止。 ⑧交感神経を遮断し、血圧低下や不整脈治療に用いられる。 ⑨非麻薬性の鎮痛薬で鎮咳作用もある。 ⑩交感神経作動薬で気管支拡張作用を持つ。 a)プロプラノロール b)リドカイン c)フェンタニル d)アトロピン e)エピネフリン f)フェノバルビタール g)アセプロマジン h)ツボクラリン i)ブトルファノール k)イソプロテレノール
d, b, h, e, c, f, g, a, i, k
67
アセチルコリンエステラーゼはアセチルコリンをコリンと()に分解する
酢酸
68
骨格筋弛緩薬は()受容体の興奮を抑制して、骨格筋を弛緩させる
ニコチン
69
ノルアドレナリンは()から合成される
チロシン
70
注射用麻酔薬は麻酔深度の調整が()
難しい
71
チオペンタールは()作用型の麻酔薬である。
超短時間
72
ケタミンは()に効果がある。
体性痛
73
血液/ガス分配係数が小さいほど、導入および回復が()
速い
74
半数の動物を不動化させるのは肺胞内麻酔ガス濃度を()と呼ぶ
MAC
75
脂溶性の高い薬物ほど、麻酔作用は()
強い
76
オピオイド受容体は()に存在する
脳脊髄
77
頚部または仙髄から出る神経は()である
副交感神経
78
知覚神経は()の神経である
求心性
79
自律神経は()神経である
不随意
80
イソフルランは()麻酔薬である
揮発性
81
イソフルランは鎮静作用が()
弱い
82
非麻薬性鎮痛薬は()である
ブプレノルフィン
83
ケタミンは筋弛緩作用が()
弱い
84
アルファキサロンは()とほぼ同じ作用機序を持つ
プロポフォール
85
ベンゾジアゼピン誘導体は()である
ジアゼパム
86
全身麻酔薬は()神経の機能を可逆的に抑制する
中枢
87
カテコールアミンの生合成で()に入る物質名を答えなさい ()→ドーパ→()→()→アドレナリン
チロシン, ドパミン, ノルアドレナリン
88
1、2、3の神経の名前、4、5、の神経伝達物質の名前、N、Mの受容体の名前を答えよ
交感, 副交感, 運動, アセチルコリン, ノルエピネフリン, ニコチン, ムスカリン
89
コリン作動薬
ベタネコール, カーバメート, ピロカルピン
90
コリン作動薬の働き
副交感神経の興奮
91
アドレナリン作動薬(交感神経作動薬)
ノルエピネフリン(ノルアドレナリン), ドパミン, ドブタミン, エピネフリン(アドレナリン), イソプロテレノール
92
副交感神経遮断薬(抗コリン作動薬)
アトロピン, グリコピロレート, スコポラミン
93
副交感神経遮断薬は何に使われるか
麻酔前投与薬
94
麻酔前投与薬の働き
徐脈防止, 唾液・気道内分泌液の分泌抑制
95
交感神経遮断薬
プラゾシン, プロプラノロール
96
骨格筋弛緩薬
ツボクラリン, ガラミン, バンクロニウム, サクシニルコリン
97
局所麻酔薬
リドカイン, プロカイン, ブビバカイン
98
全身麻酔薬(注射麻酔薬)
バルビツール酸誘導体 (チオペンタール、サイアミラール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール), ケタミン(解離性麻酔薬), プロポフォール, アルファキサロン
99
全身麻酔薬(吸入麻酔薬)
イソフルラン, セボフルラン, 笑気, ハロタン
100
全身麻酔薬の作用
痛み、意識、反射の消失, 鎮静, 鎮痛, 筋弛緩