問題一覧
1
肉眼では見えない微小な生物の総称
微生物
2
微生物には何があるか
原虫、真菌、細菌、ウイルス
3
細菌を詳しく分けると
クラミジア、リケッチア、マイコプラズマ
4
カビ、酵母、きのこ、などの総称
真菌
5
真菌の特徴
真核生物、細胞壁を持つ
6
宿主細胞の遺伝子から産生されるタンパク質 立体構造が変化して異常プリオンとなる 異常プリオンは感染性を持つ
プリオン
7
細菌の特徴 ・細胞壁 ・構造単位 ・遺伝子情報 ・エネルギー産生系 ・単独で増殖
あり、細胞、DNAのみ、あり、可能
8
細菌の形態 3つ
球菌、桿菌、らせん菌
9
ウイルスの特徴 ・細胞壁 ・構造単位 ・遺伝情報 ・エネルギー産生系 ・単独で増殖
ない、ウイルス粒子、DNA、RNA、なし、できない
10
一部のウイルスの表面にある膜状の構造物 ウイルスの種類の鑑別する際の指標となる
エンベロープ
11
エンベロープがないウイルス
アデノウイルス、カリシウイルス、パルボウイルス
12
生体内に微生物が侵入し、そこに定着して安定した増殖を行うこと
感染
13
発病した感染症が個体から個体に広がる過程
伝播
14
感染後に病気を引き起こす力
病原性
15
通常は病気を引き起こさない病原性の低い微生物が宿主の免疫力が低下しているときに病気を発症する感染症
日和見感染
16
体内に侵入した病原体の増殖によって引き起こされる病気
感染症
17
感染症成立に三要素
感染源、感染経路、感受性動物
18
病原体に感染し、感染症を発症する状態
顕性感染
19
病原体に感染しているが感染症を発症しない状態 病原体に対する免疫応答は起こるので発病しなくても抗体が陽性になる
不顕性感染
20
感染が成立したのちに発症するまでの期間
潜伏期
21
不顕性で発症していないが感染源を保有している動物
キャリア
22
病原体が宿主に直接的に感染する経路
直接感染
23
病原体が宿主に間接的に感染する経路
間接経路
24
個体から別の個体に病原体が感染する経路
水平感染
25
母親から子供へ病原体が感染する経路
垂直感染
26
水平感染にはどのようなものがあるか
空気感染、飛沫感染、接触感染、咬傷感染、経口感染、ベクター感染
27
空気中を漂う感染性を持つ飛沫核(エアロゾル)を介して感染
空気感染
28
咳やくしゃみに含まれる感染性を持つ飛沫を介して感染
飛沫感染
29
病原体を有する生体同士が直接接触することで感染
接触感染
30
咬傷による感染
咬傷感染
31
病原体に汚染された飲食物を介した感染 分娩や尿に含まれる病原体の経口感染
経口感染
32
他の動物(特に節足動物)な媒介者(ベクター)となった感染
ベクター媒介感染
33
垂直感染はなにがあるか
胎盤感染、乳汁感染、産道感染、経卵感染
34
妊娠中に子宮内で胎盤を経由して感染
胎盤感染
35
母乳を介して感染
乳汁感染
36
出産時に産道を通過する際に感染
産道感染
37
卵の中や卵殻に付着した病原体が感染
経卵感染
38
生物学的安全性 病原体にや組換え体等から人、動物、環境を守ること
バイオセーフティ
39
生物災害 合成語
バイオハザード
40
バイオテロリズム(バイオテロ)を防ぐ目 的を持った対策 実験施設における病原体管理の概念 病原体の紛失、盗難、不正流用、意図 的放出を防止すること
バイオセキュリティ
41
• 5㎛以下の空気中を浮遊する微粒子 • 微生物検査ではエアロゾルの発生が避け られないが多い 従事者に対して室内感染を引き起こす もっとも大きな要因となっている
エアロゾル、飛沫核
42
• 検査室や実験室内のエアロゾル対策とし て用いられる箱状の実験設備 • 安全キャビネットにはクラスⅠ、Ⅱ、Ⅲ がある • 通常、検査ではクラスⅡの安全キャビ ネットが使用される • 無菌操作のために使用されるクリーンベ ンチとは異なる
安全キャビネット
43
廃棄物の種類
赤→血液、体液、血清 オレン→ガーゼ、紙おむつ、検尿用のカップ 黄色→注射器、メス、割れた破片のガラスなど
44
微生物・病原体等を取り扱う実験室・施設の格付け • 病原体などのリスク評価を行うことにより、それらを取り扱うために必要な設備 ・機器などのレベルを4段階で設定したもの
バイオセーフティレベル
45
感染防御の基本概念 • 感染の有無に関わらず 、動物の血液や体液など の湿性生体物質は、すべて感染性があると考え て行動するという予防策
標準予防策、スターンダード・プリコーション
46
血液、体液(唾液、胸水、腹水、心嚢水、脳脊髄液など)、分泌物(汗は除く)、排泄物、傷のある皮膚や粘膜など これらは感染性があるとみなす
湿性生体物質
47
医療従事者等を病原微生物から守るため に着用するもの ➢手袋、ガウン、マスク 、ゴーグル、フェイスシールド、帽子(キャップ)など 医療従事者が病原体の媒介者にならないようにする効果もある • 単に着用するのではなく、正しく脱着し、消毒または廃棄する必要もある BSL2以上では個人防護具が必要 • リスクに応じて適切な個人防護具も異なり、BSLが上がるにつれてその防護レベルもより厳重なものになる
個人防護具、PPE
48
標的器官の違いによる分類
腸内ウイルス、呼吸ウイルス
49
病徴の違いによる分類
脳炎ウイルス、下痢症ウイルス、腫瘍原生ウイルス
50
伝播様式の違いによる分類
節足動物媒介性ウイルス=アルボウイルス
51
ゲノム(遺伝子情報)構造から何に分けられるか
DNAウイルス、RNAウイルス
52
DNAウイルスとRNAウイルスはそれぞれ何と何があるか
1本鎖DNA、2本鎖DNA、1本鎖RNA、2本鎖RNA
53
1本鎖RNAウイルスにはプラス鎖とマイナス鎖がある
1本鎖RNAウイルス(+)、1本鎖RNAウイルス(ー)
54
増殖・複製するためには細胞の増殖機構が必要
編成細胞内寄生
55
ゲノム(遺伝情報)はDNAまたはRNAのいずれかの核酸である • 感染のための構造物をもつが、細胞膜や核などの細胞構造がない • 自己増殖できない • 大きさが極めて小さい ➢ 電子顕微鏡でなければ観察できない 生きた細胞に感染する ➢ヒトだけでなく細菌など様々な生物に感染する • 細胞の代謝系や蛋白質合成系を利用し細胞内でのみ増殖する
ウイルス
56
細胞よりも小さい生命体
ウイルス粒子
57
核酸(DNAまたはRNA)
コア
58
コアを覆い保護するタンパク質の殻
カプシド
59
核酸(コア)+カプシド
ヌクレオカプシド
60
カプシドの外側にある脂質二重層の膜
エンベロープ
61
形態的に完成した感染性を有するウイルス粒子
ビリオン
62
病原体の感染性が消失すること ウイルス構成成分(核酸、タンパク質、脂質)が破壊されるとウイルスはなにをすること
不活化
63
ウイルスに効く消毒、殺菌剤
次亜塩素酸ナトリウム、グルダラール、ホルマリン、ポピドンヨード
64
エンベロープを持つウイルスに有効なもの
界面活性剤、アルコール、エーテル、クロロホルム
65
ウイルスに効果がない消毒、殺菌剤
クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム
66
細胞の内外でホルモン、抗原などの特定の因子と結合するタンパク分子
レセプター 受容体
67
体の一部のみが感染の影響を受ける感染 感染は侵入部位に溜まっている状態
局所感染
68
全身が影響を受ける感染 複数の臓器で病原体が増殖するために重篤になる 血管、リンパ管、神経を介して全身に広がる状態
全身感染
69
病原体が生体から完全に排除されず感染が持続している状態
持続感染
70
病原体が症状を示すさず体内に感染が存続している状態 持続感染の一種
潜伏感染
71
細胞は何生物か
原核生物
72
核を持たず、細胞質基質の中でDNAがむき出しの生物 さまざまな大きさ 光学顕微鏡で観察できる
原核生物
73
細胞質を囲む厚さ20nmほどの固い膜構造 • 骨格的な役割を持つ • 内部の浸透圧を維持している • 細胞壁を構成しているペプチドグリカン層 の厚さ、脂質の量、リポ多糖(LPS)の有無に よりグラム陽性菌とグラム陰性菌に分類される
細胞壁
74
• 細胞壁の内側にある膜 • 脂質二重層とタンパク質で構成される • 厚さは10nm程度 • 物質の輸送、細胞壁の合成などを司る
細胞膜
75
染色体DNAとは別の自己複製するDNA 病原性や抗菌薬の抵抗性に関与する
プラスミド
76
細胞壁の外側にある境界が明瞭な粘り気のある膜状の物質 境界が不明瞭なものをは粘膜層という 多糖質からなり細菌の病原体に関与する
莢膜
77
らせん状の線維からなる細菌の運動器官 無毛菌、単毛菌、双毛菌、周毛菌がある
鞭毛
78
グラム陰性菌の表面にある直線状にある線維
腺毛
79
染色体やリボゾームを覆う硬い殻 熱、乾燥、消毒液、放射線に対して抵抗性がある、オートクレーブで失活する 芽胞自体は増殖しないが発育環境が整うと発芽して増殖する
芽胞
80
発育に酸素が必要な菌は
好気性菌
81
好気性菌の中で酸素が必要ないと全く生育できないもの
偏性好気性菌
82
空気より低い濃度の酸素で最もよく生育する
微好気性菌
83
酸素があると発育できない
嫌気性菌
84
無酸素状態で発育し、酸素があると発育しない
偏性嫌気性菌
85
酸素があっても無くても発育する菌
通性嫌気性菌
86
自ら分泌した多糖類により菌が塊状に固着したもの カテーテルなどの医療機関に付着する 乾燥、抗菌薬、消毒薬に強く、生体内で抗体などの免疫を回避できる
バイオフィルム
87
細菌が血液循環に入ること
菌血症
88
全身に病巣を形成する状態
敗血症
89
グラム陰性菌の細胞壁にあるリポ多糖(LPS) • 菌体の破壊により放出される • 末梢循環障害、発熱、血液凝固、血管障害などを引き起こす • ショック状態となり死亡するエンドトキシンショックを引き起こす
エンドトキシン
90
作用部位から神経毒、腸管毒(エンテロトキシン)、細胞致死毒に分けられる タンパク質毒素で熱に弱い 特異的に結合する抗体により毒性を失う 不活化する
外毒素
91
ホルマリンで不活化した毒素 • 破傷風の予防ワクチンになる
トキソイド
92
細胞壁のない多形成(球状、桿状、フィラメント状)の微小細菌 • 呼吸器、生殖器、口腔、眼の粘膜や細胞内に感染する • 光学顕微鏡では見えない • 分類上はグラム陽性菌である ※グラム染色では染色されにくい
マイコプラズマ
93
非運動性、球状の細菌 • 分類上はグラム陰性菌である ※グラム染色では染色されにくい • 細胞内でのみ増殖する(偏性細胞内寄生) • エネルギー産生系が無い
クラミジア
94
小型の球桿菌 • 分類上はグラム陰性菌である • 細胞内でのみ増殖する(偏性細胞内寄生) • 多くは赤血球、マクロファージ、血管内皮 細胞で増殖する • ダニ、ノミ、シラミなどの吸血節足動物を 介して伝播する
リケッチア
95
核を持つ生物
真核生物
96
表在性真菌症(皮膚、爪、毛)
皮膚糸状菌
97
真菌毒素(マイコトキシン)によって引き起 こされる • アスペルギルスが産生するアフラトキシン は肝臓癌の原因になる • 汚染したフードを食べて死亡した例もある
真菌中毒症
98
たんぱく質性の病原体(感染粒子) DNAやRNAの遺伝子情報がない 伝播力のある感染症 脳など神経系の臓器を破壊し、動物をしにいたらしめる 治療法が確立していない
プリオン
99
写真を見て答えよ
スクレイピー→めん羊、山羊、伝達性ミンク脳症→ミンク、慢性消耗病→シカ科動物、牛海綿状脳症→ウシ、ネコ海綿状脳症→ネコ、クロイツフェルト・ヤコブ病→ヒト