問題一覧
1
誤っている組み合わせは
野口英世ーー精神疾患は脳の病気であると主張
2
各検査法の組み合わせで誤っているのはどれか
WISCーーパーソナリティ検査
3
せん妄について誤っているのは
経過は慢性持続性である
4
幻覚について誤っているのは
L-ドーパの副作用では幻聴が出現しやすい
5
疾患と妄想との組み合わせで誤っているのは
躁病ーーつきもの妄想
6
認知症の症状で適切でないのは
思考滅裂
7
アルツハイマー型認知症で見られないのは
まだら認知症
8
血管性認知症で見られないのは
精神運動制止
9
中毒と症状の組み合わせで誤っているのは
覚醒剤中毒ーー振戦せん妄
10
てんかんに関してあやまっているのは
発作間欠期には脳波の異常を見ない
11
抗てんかん薬に見られない副作用はどれか
錐体外路症状
12
統合失調症について誤っているのは
慢性進行性の経過をとることが多い
13
統合失調症の急性期に見られる症状で適切でないのは
無為・自閉
14
統合失調症の陰性症状でないのは
精神運動興奮
15
なんとなく不気味なことがおこりそうだと訴える統合失調症の症状はどれか
妄想気分
16
車の止まる音を聞いて自分が殺されると感じる統合失調症の症状はどれか
妄想知覚
17
突然、根拠なく自分は神の使いであると確信する統合失調症の症状はどれか
妄想着想
18
自分がだれかに操られて行動していると訴える統合失調症の症状はどれか
作為体験
19
妄想型統合失調症で正しいのはどれか
最も発症の多い病型である
20
破瓜型統合失調症で誤っているのはどれか
昏迷を呈する
21
緊張型統合失調症の症状で誤っているのはどれか
せん妄
22
うつ病の発症要因として適切でないのはどれか
戦場体験
23
うつ病の症状で誤っているのはどれか
思考途絶
24
躁病の症状で誤っているのは
連合弛緩
25
神経症性障害の症状で誤っているのは
心気症状:外の景色を見ても現実感がない
26
解離性障害の症状で誤っているのは
尿失禁
27
心的外傷後ストレス障害の症状で適切でないのは
思考奪取
28
摂食障害で誤っているのは
視床下部の腫瘍
29
新生児マススクリーニングで精神遅滞の予防可能なのはどれか
クレチン病, フェニルケトン尿症
30
薬物療法が有効なのはどれか
多動性障害
31
薬物療法で誤っている組み合わせはどれか
神経症性障害ーーハロペリドール
32
パーキンソン症候群を起こしやすい薬物は
第一世代抗精神病薬
33
精神科デイケアについて誤っているのはどれか
職業訓練は重要なプログラムである
34
精神保護及び精神障害者福祉に関する法律に規定されていない入院形態はどれか
自由入院
35
精神保護及び精神障害者福祉に関する法律に規定されているのはどれか
精神障碍者保健福祉手帳
36
5大疾病は
癌・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病・精神疾患
37
精神医学とは、○○あるいは○○についての医学 脳という器官の科学にとどまらず、身体器官を超えて病める人間という存在全体への視点を持つ○○あるいはその人という○○に特徴がある
精神医学とは精神機能あるいは精神活動の障害についての医学 視点をもつ全体性あるいはその人という事例性に特徴がある
38
精神活動をつかさどるもとになるとかんがえられるものは
知(知識・理屈・道理など) 情(人情・感情・情緒など) 意(意思・意志・意地など) の3つ
39
正常か異常かという視点 平均基準と価値基準の違いは
平均基準=検査結果などの正常値から逸脱がある場合を異常とみなす(身体医療は大体これ) 価値基準=一般的な常識で思考し、実用価値に対する優劣で判断する(精神医学はこれもある)
40
正常と異常の基準5つ
①出現頻度(統計的規準) ②規範の侵害(倫理的規準) ③本人の苦痛(適応性の規準) ④能力低下と機能不全(適応性の規準) ⑤病理的基準(精神医学的規準)
41
精神障害分類の標準化 代表的な分類2つ
ICDー10 DSM-V
42
精神疾患の経過を表す用語 期の流れ全部
前兆期・前駆期→急性期→回復期→維持期・安定期
43
完全寛解と不完全寛解の違いは
完全=病状が全く消失し、病前の状態に回復した状態 不完全=著しく症状が回復したものの、一部に症状が残存し完全な回復ではない状態
44
主観症状と客観症状の違いは
主観=本人が自覚できる症状・脳の入力処理の障害 客観=医療者が患者の様子を観察して認めることができる症状・脳の出力処理の障害
45
病感・病識・プレコックス感について説明
病感=自分の調子に何らかの変化があると感じていること 病識=説明を受ければそれが病気に基づくものと認識できること プレコックス感=本来人間は接近本能を備えていて、2人の間では正常に関係を築けるが、統合失調症患者はこれが減弱しているため、接近が困難になる。医師が患者の前でなんとなく圧迫される感じ
46
意識障害の分類 →量的変化・質的変化の違いは
量的変化=単純な意識障害(意識混濁)JCSやGCSで判断 質的変化=意識狭窄・意識変容など意識の種類(仕方)が変わったりするもの
47
意識変容の種類は
もうろう状態=意識の狭窄・軽度・突然始まる・室内を歩き回る せん妄=錯覚や幻覚、強い不安・軽度から中等度・短時間で変動しやすい アメンチア=せん妄の軽度なもの・意識障害の自覚するのが特徴
48
意識混濁の種類は
明識困難=ぼんやりとした表情で注意の集中持続が困難 傾眠=ウトウトと眠りやすい状態・呼びかければ覚醒 嗜眠(しみん)=強い疼痛や大声で多少の覚醒・完全覚醒は不可能 昏睡=完全な意識消失・すべての精神活動と外的刺激に対する反応が失われる
49
意識が正常であるというのは ①外部からの刺激への適切かつ迅速な( ) ②外界の出来事への十分な( ) ③自分の現在の状況への正しい( ) ④新しい出来事や体験の誤りない( ) ⑤周囲の出来事や質問の意味の( ) ⑥全体としての思考のまとまり
①外部からの刺激への適切かつ迅速な(反応) ②外界の出来事への十分な(注意) ③自分の現在の状況への正しい(認識、見当識) ④新しい出来事や体験の誤りない(記銘) ⑤周囲の出来事や質問の意味の(理解、了解) ⑥全体としての思考のまとまり
50
WAISとWISCの違いは
どちらも知能検査だが、WAISは16~89歳まで使えて、WISCは5~16歳まで使える小児用
51
精神遅滞と認知症の違いは
精神遅滞=先天性、出生時の脳の傷害によって知能が正常まで発達しえないもの 認知症=後天的な脳障害によって永続的、非可逆的に知能が低下した状態
52
まだら認知症はどの認知症に見られるものか
脳血管性認知症
53
記憶を構成する要素 ①( )新しい記憶材料を自己に印象付ける精神機能のこと ②( )記銘されたものを維持する機能 ③( )把持されたものを再び意識にのぼらせる機能 ④( )追想されたものが記銘された内容と同一なことを確認すること
①=記銘 ②=保持・把持 ③=追想・再生・想起 ④=再認
54
記憶の内容による分類大きく2つにわけ、それぞれさらに2つずつに分ける
陳述記憶→意味記憶・エピソード記憶 手続き記憶→技能記憶・プライミング
55
ウェルニッケ脳症の3大徴候は
急性の眼筋麻痺・失調性歩行・意識障害
56
器質性精神障害の急性期の症状は
せん妄・もうろう状態・アメンチア・幻覚(これらはすべて一過性)
57
器質性精神障害の慢性期の症状は
知能低下・記憶障害・人格崩壊(これらはすべて進行性)
58
認知症の主な種類4つ
アルツハイマー型認知症・脳血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症
59
アルツハイマー型認知症の特徴
主に高齢者で進行する変性疾患・脳へのアミロイド蛋白の沈着が原因 認知症の約4割で増加傾向・海馬や大脳皮質が萎縮
60
脳血管性認知症の特徴
微小脳梗塞の反復と並行して進む認知症・階段状に進行・生活習慣病との関連が強い・無気力と感情爆発が特徴
61
レビー小体型認知症の特徴
パーキンソン症状を呈する・幻視が特徴 薬に対して過敏に反応する・転倒に注意
62
前頭側頭型認知症の特徴
行動面の障害が主に起こる・比較的若年者発症が多い・常同行為(徘徊など)を反復する・問題行動・多動
63
認知症の中核症状と随伴症状を3つずつ
中核=記憶障害・見当識障害・理解力障害 随伴=せん妄・幻覚・徘徊など
64
認知症に合併する身体症状は何があるか
嚥下困難・肺炎・転倒・脱水
65
認知症のリハの目的
病気の進行は止められないので、周辺症状を予防することが目的
66
症状性精神障害とは
身体機能の変調や障害、身体疾患などによって二次的に脳の障害が起こり、精神症状が出現したもの
67
ペラグラとは
慢性アルコール中毒や慢性胃腸障害などにより、ビタミンB群に属するニコチン酸が欠乏した際に発症する、皮膚症状や精神症状など。
68
アルコール依存症の定義は
長期にわたり慢性的にアルコールを摂取し、その結果、身体的、精神的、社会的に障害されている状態
69
アルコール依存症の主な症状
①アルコールに対する身体依存(離脱症状が出現) ②アルコールに対する耐性 ③精神依存の形成 ④アルコールの慢性的摂取(身体疾患が出現)
70
アルコール依存症の 身体依存と精神依存の違いは
身体=アルコールが持続的に存在することによって生体がそれに適応している状態、離脱症状が出現する 精神=アルコールを継続的に摂取し、やめがたい精神的衝動
71
アルコール離脱症候群の早期症候群は断酒後( )以内
2日以内
72
アルコール離脱症候群の後期症候群は断酒後( )後
3~4日後
73
統合失調症は、( )という症状が特徴的な精神疾患
幻覚や妄想
74
統合失調症は男女どちらに多いか
男性
75
統合失調症の陽性症状と陰性症状を挙げよ
陽性症状=幻覚・妄想・自我障害・思考滅裂 陰性症状=感情鈍麻・自発性減衰・社会的引きこもり
76
シュナイダーの( )( )症状 統合失調症の自我障害を取り上げたもの。これらの症状が認められ、身体基礎疾患が発見されない場合は統合失調症の診断確率が高くなる
一級・二級症状
77
統合失調症に特徴的な障害は
自我障害
78
自我障害の能動性の意識障害ではどんな症状が起きるか
離人症・させられ体験
79
自我障害単一性の意識障害ではどんな症状が起きるか
自分が分裂した体験
80
自我障害の同一性の意識障害ではどんな症状が起きるか
自己同一性障害・解離性障害
81
統合失調症の回復期の特徴は
疲労しやすい・緊張しやすい
82
気分障害とは ( )の障害を主症状とする精神障害で、意欲や行為の障害を伴い、その結果、思考も障害される
気分または感情
83
感情に関する用語 ゆううつな気分,楽しい気分などというように,特別の対象や内容を持たず比較的長く持続する感情の状態.
気分
84
感情に関する用語 状況に反応して急激に生じ,持続の短い複雑な感情の動き.身体随伴症状や続発現象を伴うもの.喜び,悲しみ,怒り・激怒,驚愕,恍惚
情動
85
感情に関する用語 学問,芸術,宗教,道徳などに対して人間が持つべき高等感情.同情,愛情,羞恥心など
情操
86
うつ病エピソードと反復性うつ病性障害の違いは
うつ病エピソード=経過から一度のみの発症のこと 反復性うつ病性障害=繰り返し発症してしまう
87
うつ状態と躁状態の違いは
うつ=悲壮・苦悶・不調な状態 躁=爽快・ご機嫌・好調・高揚な状態
88
躁うつ病の別名は
双極性感情障害
89
持続性気分障害の内、気分変調症と気分循環症の違いは
気分変調症=軽度の鬱状態が2年以上持続 気分循環症=軽度の躁状態とうつ状態を繰り返す
90
クレッチマーさんは、躁鬱患者には( )という性格が多いことに着目した
循環気質(社会的、現実思考が強い)
91
仕事熱心,凝り性,徹底的,正直,几帳面,強い正義感や義務感という性格はなんというか
執着気質
92
うつ病は男女比どれくらいか
女性の方が男性の2倍多い
93
うつ病の憂鬱感は( )ものである。 うつ病と診断されるための,抑うつ感の持続期間は,少なくとも( )必要
憂鬱感ははっきりとした原因なしに気分が憂鬱になるものである 診断されるためには、少なくとも2週間必要
94
抑うつ気分 ( )は落ち込むが、( )になるとよくなっていくという( )を示すことが多い
朝は落ち込むが、昼から夕方になると気分が良くなってくるという日内変動を示すことが多い
95
うつ病 寝付けないという( ) 途中で何度も目が覚めるという( ) 朝早く目が覚めるという( ) というパターンがある
寝付けない「入眠障害」 途中で何度も目が覚めるという「中途覚醒・熟眠障害」 朝早く目が覚めるという「早朝覚醒」
96
( )=観念が思うように浮かばず,判断力が低下し,思考がうまく進行しない状態.本人に努力している様子は見えるが,思考や談話はのろくなる
思考制止
97
うつ病患者の自殺注意場面 時期的には( )が危険で、( )場合、( )場合には要注意
時期的には回復期が危険で、これまでに自殺を企図したことがある場合と自殺をしたいと真剣に訴えている場合は要注意
98
精神運動の抑制が強くなると,外部からの刺激に反応を示さず,言葉を発することなく,ただ臥床したままの状態=( )に至ることがある
うつ病性昏迷
99
妄想の種類 自分が大変な罪をおかしたと確信してしまう
罪業妄想
100
妄想の種類 実際には経済的に心配はないのに,家業に失敗して土地,財産を手放さなければならなくなる,家族が路頭に迷うなどと信じ込んでしまう.
貧困妄想