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生命倫理 bioethics
  • H.H

  • 問題数 44 • 2/6/2024

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  • 1

    ナチスはユダヤ人や戦争捕虜を使って多くの人体実験を行っていた。実験を行うものは拒否することが困難であった。これらの戦争犯罪が裁かれたのが、ニュルンベルク裁判で、医療者が行ったこれらの非人道的行為について、これをさばくためのガイドラインとして、「○○○○○」が作成された。この綱領では、人体実験に際しては「被験者の自発的同意は本質的なものである」と示された。この綱領を受けて、世界医師会では「○○○○○」という医学研究に対するガイドラインが示された。これは、人体実験は必要とする一方で、参加者の福利を社会の利益よりも優先すること、不利な立場に置かれている人たちの権利を尊重することが示された。

    ニュルンベルク綱領, ヘルシンキ宣言

  • 2

    この事件は、知的障害児に対して、ウイルス性肝炎の有効な予防薬を開発するために人為的にウイルスに感染させて、その発生過程を研究していた事件である。この事件で問題になった点は、児童の保護者には同意は取っていたものの、意思決定および法的同意能力がない知的障害児や子供の集団を研究対象として、治療的利益がない実験を行ったことが、児童の権利の侵害になったという点である。

    ウィローブルック事件

  • 3

    アフリカ系アメリカ人の梅毒患者を対象にした長期梅毒の自然経過の観察をした研究で、ペニシリンによって治療可能だったにもかかわらず、放置し研究を行ったことが問題となった。構造的な人種差別による被験者の人権の侵害を行ったこのタスキギー事件は大問題となり、「国家研究規制法」を成立され、政府資金を利用する研究については倫理審査委員会の承認を得ることという制度が作られ、現代の「倫理審査委員会制度」の起源となっている。

    タスキギー事件

  • 4

    研究倫理の3原則を示した報告の名前 3つの構成要素+1で「米国の倫理原則」

    ベルモントレポート, 人格の尊重, 善行, 正義, 無加害

  • 5

    欧州の倫理4原則はバルセロナ宣言によるもの 4つ答えよ

    自律性, 尊厳, 不可侵, 弱さ

  • 6

    インフォームドコンセントとは、ヘルスケアの提供者が単に同意を求めるだけでなく、医療を行う側と患者の間で、医療内容を明らかにした上で、十分な○○○○○のプロセスを通じて、十分な説明を受け理解した上で患者の同意を得るようにするということ。

    討議

  • 7

    法的に患者に説明すべき内容は○○○○○説。 ○○○○○が重視し、かつ○○○○○であれば認識できたであろう情報が説明されるべきであるという見解

    具体的患者, 合理的な医師

  • 8

    患者の権利が広まったきっかけになるものが、アメリカ病院協会の患者の「権利章典」や世界医師会によってまとめられた○○○○○がある。

    リスボン宣言

  • 9

    ○○○○○とはインフォームドコンセントを与える能力を欠くと判断される場合に、理解力に応じて説明を受け、その医療行為に対して○○○○○を表すことを指す。

    インフォームドアセント, 賛意

  • 10

    「〜である」と「〜であるべき」は、異なる。事実判断と価値判断を混同してはいけない。

    自然主義的誤謬

  • 11

    人はその行為の結果社会全体の価値が最大になるように行為すべきという立場(多数決の原理) 「最大多数の最大幸福」 ベンサム, JSミル 長所:結果や長所を重視するためわかりやすい、何をすべきか明確に提示 欠点:「幸福」を単一の尺度で選ぶのは不可能。「不正な行為」を正当化するのに用いられる。平等との矛盾 少数が犠牲になる。

    目的論

  • 12

    非帰結主義:行為の正しさは結果だけでは決まらない。 カントの哲学 カントの哲学(定言命法) 無条件の命令形式を要求 普遍的な法則に従って行為すべき 自律とは自分で立てた規則を守る(意志の格率の自由)人間は感情的存在であるが、理性的存在である。 自律的な意志が道徳的な源泉であることを示したのがカントが医療倫理に与えた功績

    義務論

  • 13

    1990年代 「○○○○○」国際プロジェクトでは「ヒトゲノムに係る倫理的・法的・社会的問題(○○○○○:エルシー)」はどういったものがあるのかを議論され、遺伝情報の使用における公平性、遺伝情報のプライバシーと匿名性、所有権等が議論された。ユネスコは、ヒトゲノムと人権に関する世界宣言において、ヒトゲノムは○○○○○であるとし、何人も、その遺伝的特徴の如何を問わず、その尊厳と人権を尊重される権利を有する。」、「その尊厳ゆえに個人を遺伝的特徴に還元してはならず、また、その独自性及び多様性を尊重しなければならない。」とした。

    人類の遺産, 国際ヒトゲノム計画, ELSI

  • 14

    日本におけるヒトゲノムと遺伝子に関わる議論 文部科学省、経済産業省、厚生労働省の3省によって出された指針の名前

    人を対象とする生命科学医学系研究に対する倫理指針

  • 15

    2008年アメリカでは○○○○○(連邦GINA法)が成立。 医療保険や雇用について、遺伝情報に基づく差別的取扱いの禁止、遺伝子検査を要求することなどが禁止。

    遺伝情報差別禁止法

  • 16

     優生思想 ・優生学 集団レベルである人種の生得的質の改良を目指した学問 → 政治的結びつき ・ ○○○○○:先端医療技術での介入の際に、個人レベルでも選択的中絶や遺伝子強化などを生み出す可能性がある。

  • 17

    ・ ○○○○○○○○○○: より優れた子孫を残そうとする思想(学力・体力)   *人工授精・体外受精 遺伝子の○○○○○○○○○○(増強) ・ ○○○○○○○○○○: 劣った子孫を残さない先天的遺伝病   *出生前診断(超音波・羊水検査・絨毛検査)、着床前診断

    積極的優生思想, エンハンスメント, 消極的優生思想

  • 18

    生殖技術の3つ ① 子供がほしいに人に対して子供を授ける技術 = ○○○○○の対処 ② 避妊○○○○○など望まない子の出生回避の技術 ③ 出生前、着床前診断など、○○○○○を選別する技術

    不妊症, 人工妊娠中絶手術, 生命の質

  • 19

    ▲不妊とは。 生殖可能な年齢にあり、正常に性生活を営んでいる夫婦が、一定期間以上に渡って妊娠しない状態。 WHOは○○○○○○○○○○として、子供を生むことができるのも一種の健康であるとし、その権利を○○○○○とした。

    リプロダクティブヘルス, リプロダクティブライツ

  • 20

    ◎○○○○○○○○○○(Assisted Reproductive Technology) ○○○○○は洗浄・濃縮した精液を排卵直前の女性の体に送り込む方法である。通常は配偶者の精子を用いるため、「配偶者間人工授精」と呼ばれる(○○○○○)。一方で、夫の精液が無精子症等で使えないときは提供精子も用いて人工授精を行う場合がある。これを非配偶者間人工授精(○○○○○)と呼ぶ。

    生殖補助技術, 人工授精, AIH, AID

  • 21

    非配偶者間人工授精AIDは日本でも行われている。妻が婚姻中に懐胎した子供は夫の子供と推測されるという民法から、提供精子を用いても問題ないとされる。一方で、ドナーが○○○○○であることから、遺伝的空白が生まれ、子供の○○○○○の侵害や、○○○○○が画一化され多様性を失うが懸念されている。

    出自を知る権利, 遺伝子, 匿名

  • 22

    卵管が詰まっていたり、精子の運動性が低い場合には、卵子を体外に取り出して、精子と受精させ、できた受精卵を子宮に移植する○○○○○という技術が行われている。しかし、これは排卵促進剤を使うため、卵巣が腫れたり、腹水がたまる○○○○○(OHSS)の危険性や卵巣に針を刺すため、感染症の危険性も指摘されている。 人工授精は第三者の精子を使うことが認められているのに対し、これでは提供精子の使用は認められていない。 この技術の問題点は2つ指摘されている。 1つめは離婚後のカップルが受精卵を破棄するかどうかで生命倫理的な論争が起こること。 2つめは体外受精は○○○○○の可能性が高いため、母体保護の観点から○○○○○が行われることがあるが、命の選別をする行為であるので、生命倫理的に議論が分かれている。

    体外受精, 卵巣過剰刺激性症候群, 多胎妊娠, 減数手術

  • 23

    何らかの理由で妊娠が困難な女性に対して第三者が妊娠出産することを○○○○○という。これは二種類あり、 夫の精子と代理母の卵子によるものを○○○○○という。 一方で、依頼者夫婦の受精卵を代理母にいしょくする方法を○○○○○という

    代理懐妊, サロゲート型, ホスト型

  • 24

    代理懐妊で問題点は以下の通りである。 1.ホストマザー型の代理懐妊で起こった社会的問題 → 夫婦の受精卵を海外で代理母から出産。日本では産んだ女性が母親とみなされることから、最高裁では○○○○○が認められなかった。民法の想定外の事例 2.人を専ら生殖の手段として、扱い第三者にも大きな負担を追わせるものである。(人間の道具化) 3.ホストマザーの引き渡し拒否によって問題が起こる可能性。事例あり。

    親子関係

  • 25

    その他問題  避妊(受胎調節) ・男女産み分け 遠心分離・受精卵の分割胚を用いた男女産み分け ・多胎妊娠の回避 胎児の減数手術 緊急避難的に認められる  独身者の生殖技術の利用  独身女性が精子提供(AID)を受けて、出産すること技術的に可能   →はじめから父親の養育がえられないのは子の福祉に反するのでは?  精子の選別(学歴・宗教・身長)が行われている差別や○○○○○を招く恐れがある。  学会のガイドラインに依拠して運用されている現実  生殖補助医療技術(ART)を位置づける法律がない → 社会的な合意が必要。生殖医療は患者の自己決定とは様相が異なる。

    商業化

  • 26

    妊娠の全期間を通じて、子宮内の胎児の状態を診断することを○○○○○という。(略語○○○○○) 利点:分娩方法の決定、胎児治療を開始できる。 欠点:○○○○○の判断材料になる胎児情報の提供が主。 また検査によっては流産の危険性がある。

    出生前診断, PND, 妊娠継続

  • 27

    体外受精の際に行われる検査を○○○○○という(略語:○○○○○) 利点:妊娠後に出生前診断を経て中絶を選択するよりも女性への負担が小さいこと。 欠点:自然分娩可能な際には体外受精による身体的負担があること。

    着床前診断, PGD

  • 28

     出生前診断にまつわる医療過誤訴訟の実例 ① ○○○○○○○○○○: 親が医療者のミスが無ければ障害を回避することができたと訴える裁判 ② ○○○○○○○○○○: 障害者自身が医療者がミスをしなければ生まれてこなかったと訴える裁判 →障害を持つものは「損害」であると社会が認めることになるため、慎重な判断が求められる。

    ロングフルバース訴訟, ロングフルライフ訴訟

  • 29

    日本における人工妊娠中絶手術は○○○○○までである。

    22週未満

  • 30

    刑法:堕胎は犯罪である。 しかし母体保護法に示す内容が担保できる場合のみ認められる。 日本は理由があれば堕胎が認められる「適応規制型」。 理由は以下の3つ ○○○○○(条項):姦淫によるもの ○○○○○(条項):母体の健康を優先する ○○○○○(条項):経済的理由 子供の障害によることもある。

    犯罪適応, 母体適応, 経済適応

  • 31

    日本で初の心臓移植(1968年:和田移植) → 脳死や臓器移植に強い不信感           ↓ ・初めて作られた「脳死判定に関する基準」(○○○○○1985年) 現在は 許可要件「本人の意志が不明でも家族の同意でOK」「家族の同意で15歳未満からでも可能」 現在のマニュアル「○○○○○○○○○○(2010年)」

    竹内基準, 法的脳死マニュアル

  • 32

     脳死の定義 「脳の○○○○○な停止の後も、人工呼吸器や生命維持装置によって○○○○○や○○○○○を動かしている状態のこと」

    不可逆的, 心臓, 肺

  • 33

    心臓死とも言われる死の確認法=○○○○○ ○○○○○と○○○○○の不可逆的停止 瞳孔反射や角膜反射など脳機能由来の○○○○○の消失

    三徴候死, 呼吸, 脈拍, 反射

  • 34

    ◎脳死の学問的な分類 ・○○○○○○○○○○:呼吸、循環等の生命を司る脳幹を含む全機能の不可逆的な停止が脳死である(大多数、日米) ・○○○○○○○○○○:生命現象の統合能力が集中する脳幹部の不可逆的停止が証明されれば、脳死である。(イギリス) ・○○○○○○○○○○:意識・感情を司る高位中枢が機能停止すれば、脳幹の停止を待たずに脳死宣告する。(採用国無し)

    全脳死説, 脳幹死説, 大脳死説

  • 35

    脳死と植物状態は異なる 植物状態は○○○○○があるため、人工呼吸器は必要としない事が多い。

    自発呼吸

  • 36

    ◎安楽死の分類 ○○○○○: 積極的な生命短縮行為で死苦から開放すること。作為的 ○○○○○:(○○○○○・自然死) 死苦が長引かないように、生命延長措置を行わない。無益な治療を中止し、尊厳ある自然な死を迎えられるようにすること。不作為的、治療の差し止め ○○○○○: 末期の者が死を望む場合に求めに応じて致死の薬剤を与えること 積極的・消極的の間

    積極的安楽死, 消極的安楽死, 尊厳死, 自殺幇助型安楽死

  • 37

    予め、判断能力を失った場合に備えて、あらかじめ書面で自分の意思を示しておくこと 生前遺言書、尊厳死宣告書とも呼ばれる。不治の病や末期になった時、無意味な延命措置を断り、自然な死を迎えるための指示書のようなもの(医療内容の指示)。

    リビングウィル

  • 38

    ① 自らに行われる医療内容について医療者に希望を伝えること ② 自ら判断できなくなったときのために、代理決定者を用意すること 両者を含む概念

    アドバンスディレクティブ

  • 39

    QOL:quality of life(生命の質、生活の質) ・個人の価値観が入った「身体的、心理的、社会的、倫理 的(実存)に満足できる状態」  <EX:生への質・内容が保証されない場合は生存を拒む場合も考えられる> ◆○○○○○:sanctity of life(生命の神聖さ、尊厳)  <EX:如何なる場合も生き続けることを尊重、人為的中断の禁止> 価値観の衝突になる可能性

    SOL

  • 40

    日本のガイドライン 救急医療における終末期医療に関する提言(ガイドライン) 「○○○○○や○○○○○の行為は行わない」   法律はないがガイドラインを作成

    積極的安楽死, 自殺幇助

  • 41

    実験動物の日本国内の基準

    実験動物の飼育及び保管並びに苦痛軽減に関する基準

  • 42

    動物実験の3R ●○○○○○○○○○○(削減):変異性を最小にし、動物モデルの適切な選択を行う。死を最小にするプロトコルを立案し、動物数を減らす努力をする。 ●○○○○○○○○○○(代替):微生物、細胞培養技術などを用い、系統発生スケールでより低位なまのを使用する。 ●○○○○○○○○○○(改善):不要な苦痛や不快を与えない努力(除去・減少)を実践

    reduction, replacement, refinement

  • 43

    一方で研究者として資金及び利益提供者である製薬企業などに対する義務を負うとともに、 他方で被験者の生命の安全、人権擁護をはかる職業上の義務を負う。 時には実質的にも相反し、対立する場面が生ずることになる。 なんというか

    利益相反

  • 44

    組織内で生命研究に対して審査するとこ

    機関内倫理審査委員会, IRB