問題一覧
1
喀血の特徴はどれか。
泡沫状である。
2
健康な成人における1日の平均尿量はどれか。
1,500mL
3
後天性の大動脈弁狭窄症( aortic stenosis )について正しいのはどれか。
弁尖の石灰化による。
4
A君( 7歳、男児)は、サッカークラブに所属している。本日、練習中に転倒して右腕を地面についた後、肘周囲に腫れと強い痛みが生じたため、父親と救急外来を受診した。エックス線撮影の結果、右側の上腕骨顆上骨折( supracondylar fracture of humerus )と診断され、非観血的整復とギプス固定が行われることになった。A君は不安な表情で父親と処置室の前で待っている。 退院時、A君は「明日から学校に行けるかな」と看護師に質問した。看護師は、学校には行けることを伝えた後、学校生活における注意点を説明することにした。A君への説明で適切なのはどれか。
「ギプスをぶつけないようにしてね」
5
感染徴候のない創部の治癒を促進する要因はどれか。
湿潤
6
抗原によって感作されたTリンパ球による細胞性免疫が主体となるのはどれか。
ツベルクリン反応
7
ウイルス性肝炎( viral hepatitis )の起炎ウイルスでDNAウイルスはどれか。
B型肝炎ウイルス
8
A市に住むBさん( 40歳、経産婦)は、妊娠20週0日である。夫( 42歳、会社員)、長女のCちゃん( 5歳)の3人暮らし。朝食を終えた午前8時、大規模災害が発生し、夫は倒壊した家屋に両下肢が挟まれ身動きがとれなくなった。一緒にいたBさんとCちゃんは無事だったが、慌てるBさんのそばでCちゃんは泣きながら座りこんでいた。午前10時、夫は救助隊に救出されたが、下肢の感覚はなくなっていた。病院に搬送された夫は、その日のうちに入院となった。 搬送直後の夫の血液検査データで、高値が予想されるのはどれか。2つ選べ。
カリウム, クレアチンキナーゼ<CK>
9
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律<感染症法>において、重症急性呼吸器症候群<SARS>( Severe Acute Respiratory Syndrome )の分類はどれか。
二類感染症
10
Aさん( 19歳、男性)は、幼い頃から忘れ物や遅刻が多く、落ち着いて授業を受けることが難しかった。学校からは精神科の受診を勧められていたが、受診することなく高校まで卒業した。卒業後は事務職として働きはじめたが、仕事上のトラブルで上司や同僚から叱責を受けたことをきっかけに、仕事を無断で休むことが多くなった。産業医から精神科外来を紹介され、両親とともに受診した。本人の診察と両親からの生育歴の聴取が行われ、注意欠如・多動性障害<ADHD>( attention-deficit/hyperactivity disorder )と診断された。 診察後、Aさんの両親は「親としてどうしたら良かったのでしょうか、私たちの育て方に問題があったのでしょうか」と外来看護師に話した。 このときのAさんの両親への対応として適切なのはどれか。
「ご両親の育て方が原因ではないと思いますよ」
11
緩和ケアの説明で適切なのはどれか。
家族もケアの対象である。
12
食中毒予防の原則である「中心温度75℃以上1分以上の加熱」が有効なのはどれか。
サルモネラ属菌
13
尿失禁( incontinence of urine )の種類と対応の組合せで正しいのはどれか。
反射性尿失禁( reflex incontinence of urine ) ------ 間欠的自己導尿
14
Aさん( 57歳、女性)は1人暮らし。統合失調症( schizophrenia )で精神科病院への入退院を繰り返しており、今回は入院してから1年が経過している。日常生活動作<ADL>はほぼ自立し、服薬の自己管理ができるようになってきた。 Aさんが退院に向けて利用するサービスとして適切なのはどれか。
地域移行支援
15
養育医療が定められている法律はどれか。
母子保健法
16
身体的フレイルの評価基準はどれか。2つ選べ。
体重減少, 歩行速度の低下
17
加齢の影響を受けにくく、高齢になっても維持されやすい認知機能はどれか。
結晶性知能
18
Aさん( 43歳、女性)は夫と2人暮らし。身長150cm、体重98kg。既往歴はない。先日、庭で転倒し右腓骨を骨折し、膝関節から足関節までのギプス固定をしている。来週、プレート固定術を受けることになっており、本日は夫と一緒に術前オリエンテーションに来院した。来院時のAさんのバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍80/分、血圧138/80mmHgであった。夫によると「妻は、寝ているときはいつも大きないびきと、時々無呼吸があるので、慌てて起こしている」と言う。 手術後2日。Aさんはバイタルサインも安定しているため、離床の準備を始めることになった。 初回離床時に最も注意すべき訴えはどれか。
「息苦しい」
19
精神保健指定医について正しいのはどれか。
精神科病院入院患者の行動制限にかかわる医学的判定を行う。
20
Aさん( 92歳、女性)は、脳梗塞( cerebral infarction )の後遺症のため要介護4で、2年前から特別養護老人ホームに入所している。入所時は、日常生活は全介助で、話しかけるとうなずいたり首を振るなど自分の意思を伝えることができた。Aさんは歌が好きで、歌に関するレクリエーションには車椅子で参加し、笑顔がみられていた。家族は週1回、面会に来ていた。入所時に、Aさんは「延命処置を望まない」、家族は「できるだけ長生きしてほしい」と言っていた。 最近、ほとんど食事を摂らなくなり、閉眼していることが多く、看護師や施設職員の声かけに対する反応が徐々に鈍くなってきた。家族が面会時に声をかけると、目を開け、うなずくなどの意思表示がある。Aさんの状態から、医師と相談し看護師は看取りの準備が必要であると判断した。 3日後、Aさんは声かけに全く反応しなくなったため、看護師は死期が迫っていると判断した。 看護師が観察するAさんの状態はどれか。
下顎呼吸の出現
21
1回の鼻腔内吸引時間の目安で適切なのはどれか。
10~15秒
22
生活保護法で実施される扶助は、生活扶助、介護扶助、住宅扶助、出産扶助を含めて( )種類である。 ( )に入る数字はどれか。
8
23
大規模災害発生後2か月が経過し、応急仮設住宅で生活を始めた被災地の住民に出現する可能性が高い健康問題はどれか。
慢性疾患の悪化
24
成人の睡眠中に分泌が増加するホルモンはどれか。
成長ホルモン
25
Aさん( 77歳、男性)は、妻( 79歳)と2人暮らし。5年前にAlzheimer<アルツハイマー>型認知症( Alzheimer disease )と診断された。現在のMMSE<Mini-mental State Examination>は18点。家では、食事は準備すれば自分で摂取できる。排泄は尿意や便意ともにあり、トイレで排泄できる。入浴は妻の介助でシャワー浴を行っているが、機嫌が悪いと「うるさい」と怒鳴り、介助を拒否する。Aさんはにぎやかな場所が苦手であり、また、時々1人で外に出て行ってしまい家に帰れなくなることがある。 最近、Aさんが妻の介助を激しく拒否し大声で怒鳴ることが多くなってきたため、妻は介護支援専門員に相談した。相談の結果、妻の介護負担を軽減する目的で、Aさんは通所介護を利用することになった。 通所の初日、Aさんは、初めての場所に戸惑った様子で、施設内を歩き回っている様子がみられた。妻は「夫がデイサービスに慣れるか心配です」と言って、Aさんの様子をみている。 妻への看護師の声かけで最も適切なのはどれか。
「Aさんが好きなことをして過ごせるようにします」
26
子どもの遊びで正しいのはどれか。
身体機能の発達を促す。
27
出生時からみられ、生後4か月ころに消失する反射はどれか。
手掌把握反射
28
夜勤帯に、A看護師がスタッフステーションで抗菌薬の点滴静脈内注射を準備しているときに、発汗した患者から寝衣交換の依頼があり、別の患者から口渇で飲水したいという希望があった。直後に患者に装着されている人工呼吸器のアラームが鳴った。他の看護師は別の病室で重症者のケアをしている。 A看護師が最も優先すべきなのはどれか。
人工呼吸器を装着している患者の観察
29
肝性脳症( hepatic encephalopathy )の直接的原因はどれか。
アンモニア
30
Guillain-Barré<ギラン・バレー>症候群( Guillain-Barré syndrome )で正しいのはどれか。
抗ガングリオシド抗体が出現する。
31
Aさん( 52歳、男性)は、49歳から高血圧症( hypertension )で内服治療と食事や運動に関する生活指導を受けている。2か月間の予定で開発途上国に出張することになり、予防接種を受ける目的で渡航外来を受診した。Aさんから「渡航にあたって何か注意することはありますか」と質問があった。 Aさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
「持参する高血圧症( hypertension )の薬について、かかりつけ医に相談しましょう」
32
胃から分泌される消化管ホルモンはどれか。
ガストリン
33
平成30年( 2018年)の日本の総人口に最も近いのはどれか。
1億2,600万人
34
選択的セロトニン再取り込み阻害薬<SSRI>で正しいのはどれか。
パニック障害( panic disorder )に対して有効である。
35
患者の主観的情報はどれか。
息苦しさの訴え
36
看護師免許の付与における欠格事由として保健師助産師看護師法に規定されているのはどれか。
罰金以上の刑に処せられた者
37
Aさん( 92歳、女性)は、脳梗塞( cerebral infarction )の後遺症のため要介護4で、2年前から特別養護老人ホームに入所している。入所時は、日常生活は全介助で、話しかけるとうなずいたり首を振るなど自分の意思を伝えることができた。Aさんは歌が好きで、歌に関するレクリエーションには車椅子で参加し、笑顔がみられていた。家族は週1回、面会に来ていた。入所時に、Aさんは「延命処置を望まない」、家族は「できるだけ長生きしてほしい」と言っていた。 最近、ほとんど食事を摂らなくなり、閉眼していることが多く、看護師や施設職員の声かけに対する反応が徐々に鈍くなってきた。家族が面会時に声をかけると、目を開け、うなずくなどの意思表示がある。Aさんの状態から、医師と相談し看護師は看取りの準備が必要であると判断した。 Aさんの死の迎え方を決めるために優先されるのはどれか。
現在のAさんと家族の意思
38
カルシウム拮抗薬の血中濃度を上げる食品はどれか。
グレープフルーツ
39
病院における医療安全文化の醸成につながる行動はどれか。
他の病棟で起こったインシデントについて学ぶ。
40
Aさん( 30歳、初妊婦)は、夫( 32歳、会社員)と2人暮らし。身長は160cm、非妊時体重60kgである。妊娠8週の妊婦健康診査を受診し順調な経過と診断された。嘔吐はないが、時々嘔気があると訴え、対処法について質問があった。 妊娠12週の妊婦健康診査の際、「つわりが少し楽になってきて、ついつい食べてしまいます。あまり太らない方がよいですよね」と話す。 Aさんの妊娠期間中の理想体重増加量の範囲について、下限と上限の組合せで正しいのはどれか。
7kg ――― 12kg
41
早期新生児の生理的黄疸で正しいのはどれか。
生後4、5日でピークとなる。
42
成人の人体図を別に示す。 意識清明で不整脈( arrhythmia )のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。
C
43
感覚受容にリンパ液の動きが関与するのはどれか。2つ選べ。
聴覚, 平衡感覚
44
乳幼児身体発育調査による、身体発育曲線のパーセンタイル値で正しいのはどれか。
3パーセンタイル未満の児は、要精密検査となる。
45
Aさん( 78歳、男性)は、妻( 70歳)と2人暮らしである。脳血管障害後遺症による右片麻痺があり、車椅子への移乗は部分介助、要介護2である。排泄はポータブルトイレを利用している。Aさんと妻はなるべく家で過ごしたいと考え、自宅での介護はすべて妻が行っている。長女(会社員)が県内に在住しているがAさんの介護はしていない。訪問看護を週1回利用するのみで、他のサービスは利用していない。最近、妻の腰痛が悪化し、妻から訪問看護師に「主治医から介護の負担を軽減するように言われました。でも夫は家から出たくないし、私も夫をどこかに預けるのは不安です。どうしたらよいでしょうか」と相談があった。 サービス導入後1か月。今朝、妻から訪問看護師に「夫の身体が震えています。よだれを垂らして、目が合わないです」と連絡があった。訪問看護師が訪問すると、Aさんの震えは止まっており、Aさん自身は「何が起きていたのか覚えていない」と言う。訪問時の体温36.0℃、呼吸数18/分、脈拍82/分、血圧130/62mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>95%( room air )であった。妻によると、2日間排便がなく、尿量1,500mL/日、尿の性状は黄色透明とのことだった。 妻からの連絡時にAさんに起きていたと考えられる状態はどれか。
けいれん
46
Aさん( 80歳、男性)は、1人暮らし。高血圧症( hypertension )で内服治療をしているが健康状態や認知機能に問題はなく、日常生活動作<ADL>は自立している。毎朝30分の散歩と買い物を日課とし、週1回は老人クラブでゲートボールをしている。Aさんは受診の際に看護師に「最近、昼食後に居眠りをしてしまう。今は大丈夫だが、このままだと夜眠れなくなるのではないか」と話した。 Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
30分程度の昼寝は夜の睡眠に影響はないと伝える。
47
経鼻胃管の先端が胃内に留置されていることを確認する方法で正しいのはどれか。
胃管からの吸引物が胃内容物であることを確認する。
48
A市に住むBさん( 40歳、経産婦)は、妊娠20週0日である。夫( 42歳、会社員)、長女のCちゃん( 5歳)の3人暮らし。朝食を終えた午前8時、大規模災害が発生し、夫は倒壊した家屋に両下肢が挟まれ身動きがとれなくなった。一緒にいたBさんとCちゃんは無事だったが、慌てるBさんのそばでCちゃんは泣きながら座りこんでいた。午前10時、夫は救助隊に救出されたが、下肢の感覚はなくなっていた。病院に搬送された夫は、その日のうちに入院となった。 Bさんに異常は認められなかったが、Cちゃんも不安な表情でBさんの傍にいる姿をみて、看護師はBさんとCちゃんは福祉避難所への移動が必要ではないかと考えた。 福祉避難所への移動のために看護師が連携する者で適切なのはどれか。
A市の保健師
49
Aさん( 29歳、初産婦)は、妊娠37週0日で2,780gの男児を正常分娩で出産した。出生後5分の児の状態は、心拍数150/分、四肢を屈曲させて啼泣している。顔面を清拭されると激しく啼泣し、全身はピンク色である。 産褥4日。Aさんは、血圧112/80mmHg、脈拍76/分、Hb11.2g/dL、Ht37.0%。子宮底を臍下4横指に硬く触れる。悪露は赤褐色で少量。凝血の混入や悪臭はない。乳房は緊満しており移行乳が分泌している。Aさんは「夜中も3時間ごとくらいに授乳をするためほとんど眠れていません」と話している。表情は穏やかである。 Aさんのアセスメントとして適切なのはどれか。
子宮復古は順調である。
50
加齢に伴う血管壁の硬化による血圧への影響はどれか。
収縮期血圧は上昇し、拡張期血圧は低下する。
51
Aさん( 78歳、男性)は、妻( 70歳)と2人暮らしである。脳血管障害後遺症による右片麻痺があり、車椅子への移乗は部分介助、要介護2である。排泄はポータブルトイレを利用している。Aさんと妻はなるべく家で過ごしたいと考え、自宅での介護はすべて妻が行っている。長女(会社員)が県内に在住しているがAさんの介護はしていない。訪問看護を週1回利用するのみで、他のサービスは利用していない。最近、妻の腰痛が悪化し、妻から訪問看護師に「主治医から介護の負担を軽減するように言われました。でも夫は家から出たくないし、私も夫をどこかに預けるのは不安です。どうしたらよいでしょうか」と相談があった。 Aさんは入院したが、状態が安定し入院後3日で退院することが決まった。長女が「父が退院したら、母の腰痛が心配なので、私が父のポータブルトイレへの移動を手伝いたいと思います。介助の方法を教えてください」と訪問看護師に相談があった。 訪問看護師が長女に指導するベッドからポータブルトイレへの移乗の介助方法で正しいのはどれか。
ベッドから立ち上がる際はAさんに前傾姿勢になってもらう。
52
筋力低下のある在宅療養者の家屋環境において転倒するリスクが最も高いのはどれか。
深い浴槽
53
平成30年( 2018年)の国民生活基礎調査で65歳以上の者のいる世帯の割合に最も近いのはどれか。
0.5
54
感染予防のための手指衛生で正しいのはどれか。
石けんは十分に泡立てる。
55
Aさん( 30歳、初妊婦)は、夫( 32歳、会社員)と2人暮らし。身長は160cm、非妊時体重60kgである。妊娠8週の妊婦健康診査を受診し順調な経過と診断された。嘔吐はないが、時々嘔気があると訴え、対処法について質問があった。 Aさんは、妊娠34週4日の妊婦健康診査を受けた。Aさんの母は祖母の介護をしており、産後の支援を期待できない。妊婦健康診査後、「産後は夫と2人で子育てをしていきます。子育てのために何か利用できる制度はありますか」と相談があった。 産後、Aさんの夫が適用となる制度はどれか。
育児休業
56
ソーシャルサポートのうち、情緒的サポートはどれか。
傾聴する。
57
A君( 7歳、男児)は、サッカークラブに所属している。本日、練習中に転倒して右腕を地面についた後、肘周囲に腫れと強い痛みが生じたため、父親と救急外来を受診した。エックス線撮影の結果、右側の上腕骨顆上骨折( supracondylar fracture of humerus )と診断され、非観血的整復とギプス固定が行われることになった。A君は不安な表情で父親と処置室の前で待っている。 A君は、整復術後の経過観察のため1泊入院することになった。整復術後の合併症の観察方法で適切なのはどれか。
感覚鈍麻の有無は患肢の手指を触れて観察する。
58
足浴に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
38~40℃
59
膝関節鏡検査の説明として適切なのはどれか。
「検査後1日は入浴できません」
60
Aさん( 24歳、男性)は、突然出現した胸痛と呼吸困難があり、外来を受診した。意識は清明。身長180cm、体重51kg、胸郭は扁平である。20歳から40本/日の喫煙をしている。バイタルサインは、体温36.2℃、呼吸数20/分(浅い)、脈拍84/分、血圧122/64mmHgである。 胸部エックス線写真を別に示す。 Aさんの所見から考えられるのはどれか。
右肺野の呼吸音は減弱している。
61
Aさん( 29歳、初産婦)は、妊娠37週0日で2,780gの男児を正常分娩で出産した。出生後5分の児の状態は、心拍数150/分、四肢を屈曲させて啼泣している。顔面を清拭されると激しく啼泣し、全身はピンク色である。 このときの児のApgar<アプガー>スコアは何点か。
10点
62
介護保険制度におけるケアマネジメントで適切なのはどれか。
モニタリングの結果に基づき介護サービス計画の修正を行う。
63
小児期における消化器の特徴で正しいのはどれか。
新生児期は胃内容物が食道に逆流しやすい。
64
地域保健法に基づき設置されているのはどれか。
保健所
65
大気汚染物質はどれか。
微小粒子状物質( PM2.5 )
66
成人の前腕に静脈留置針を穿刺するときの刺入角度で適切なのはどれか。
10~20度
67
Aさん( 77歳、男性)は、妻( 79歳)と2人暮らし。5年前にAlzheimer<アルツハイマー>型認知症( Alzheimer disease )と診断された。現在のMMSE<Mini-mental State Examination>は18点。家では、食事は準備すれば自分で摂取できる。排泄は尿意や便意ともにあり、トイレで排泄できる。入浴は妻の介助でシャワー浴を行っているが、機嫌が悪いと「うるさい」と怒鳴り、介助を拒否する。Aさんはにぎやかな場所が苦手であり、また、時々1人で外に出て行ってしまい家に帰れなくなることがある。 最近、Aさんが妻の介助を激しく拒否し大声で怒鳴ることが多くなってきたため、妻は介護支援専門員に相談した。相談の結果、妻の介護負担を軽減する目的で、Aさんは通所介護を利用することになった。 通所介護でレクリエーションが始まり、Aさんは周囲を見ていたが、しばらくするとそわそわしながら席を離れていなくなった。その後、看護師は、介護職員からAさんがゴミ箱に排尿していたという報告を受けた。 このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
トイレの際は同行する。
68
成人の敗血症( sepsis )について正しいのはどれか。
全身炎症性反応を認める。
69
Aさん( 92歳、女性)は、脳梗塞( cerebral infarction )の後遺症のため要介護4で、2年前から特別養護老人ホームに入所している。入所時は、日常生活は全介助で、話しかけるとうなずいたり首を振るなど自分の意思を伝えることができた。Aさんは歌が好きで、歌に関するレクリエーションには車椅子で参加し、笑顔がみられていた。家族は週1回、面会に来ていた。入所時に、Aさんは「延命処置を望まない」、家族は「できるだけ長生きしてほしい」と言っていた。 最近、ほとんど食事を摂らなくなり、閉眼していることが多く、看護師や施設職員の声かけに対する反応が徐々に鈍くなってきた。家族が面会時に声をかけると、目を開け、うなずくなどの意思表示がある。Aさんの状態から、医師と相談し看護師は看取りの準備が必要であると判断した。 Aさんは、食事を全く食べず、水分も取らなくなり、皮膚も乾燥してきた。家族は毎日面会にきて声をかけているが、反応がなくなってきた。 Aさんが死に向かう中で、穏やかに過ごすための援助で適切なのはどれか。
好きな音楽をかける。
70
看護過程における情報収集で適切なのはどれか。
看護計画立案後も情報収集を継続する。
71
Cushing<クッシング>症候群( cushing syndrome )の成人女性患者にみられるのはどれか。
月経異常
72
後頭葉にあるのはどれか。
視覚野
73
加齢によって高齢者に便秘が起こりやすくなる原因で適切なのはどれか。
経口摂取量の低下
74
ハヴィガースト, R. J. ( Havighurst, R. J.)が提唱する老年期の発達課題はどれか。
退職と収入の減少に適応する。
75
尿管結石症( ureterolithiasis )の治療で適切なのはどれか。2つ選べ。
体外衝撃波砕石術<ESWL>, 非ステロイド系抗炎症薬の投与
76
成人の心肺蘇生時の胸骨圧迫の深さの目安はどれか。
5cm
77
要介護認定の申請先はどれか。
市町村
78
漸進的筋弛緩法の目的はどれか。
緊張の緩和
79
日本の人口動態統計における妊産婦死亡について正しいのはどれか。
間接産科的死亡に比べて、直接産科的死亡による死因が多い。
80
平成29年( 2017年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病はどれか。
消化器系の疾患
81
Aさん( 50歳、男性)は肝硬変( cirrhosis )と診断され、腹水貯留と黄疸がみられる。 Aさんに指導する食事内容で適切なのはどれか。
塩分の少ない食事
82
輸液ポンプを使用する目的はどれか。
薬液の注入速度の調整
83
褐色細胞腫( pheochromocytoma )でみられるのはどれか。
高血糖
84
悪性貧血( pernicious anemia )で正しいのはどれか。2つ選べ。 (出題時の問題文では「2つ選べ」となっていますが、正しいものが3つあります。)
黄疸が生じる。, 胃癌( gastric cancer )の発症率が高い。, 自己免疫機序で発症する。
85
更年期女性のホルモン補充療法によってリスクが低くなるのはどれか。
骨粗鬆症( osteoporosis )
86
Aさん( 78歳、男性)は、妻( 70歳)と2人暮らしである。脳血管障害後遺症による右片麻痺があり、車椅子への移乗は部分介助、要介護2である。排泄はポータブルトイレを利用している。Aさんと妻はなるべく家で過ごしたいと考え、自宅での介護はすべて妻が行っている。長女(会社員)が県内に在住しているがAさんの介護はしていない。訪問看護を週1回利用するのみで、他のサービスは利用していない。最近、妻の腰痛が悪化し、妻から訪問看護師に「主治医から介護の負担を軽減するように言われました。でも夫は家から出たくないし、私も夫をどこかに預けるのは不安です。どうしたらよいでしょうか」と相談があった。 このときの訪問看護師が提案するAさんへのサービスで最も適切なのはどれか。
訪問介護
87
A君( 7歳、男児)は、サッカークラブに所属している。本日、練習中に転倒して右腕を地面についた後、肘周囲に腫れと強い痛みが生じたため、父親と救急外来を受診した。エックス線撮影の結果、右側の上腕骨顆上骨折( supracondylar fracture of humerus )と診断され、非観血的整復とギプス固定が行われることになった。A君は不安な表情で父親と処置室の前で待っている。 ギプス固定にあたり、A君への看護師の説明で適切なのはどれか。
ギプスに使うものを見せながら説明する。
88
高齢者がMRI検査を受ける前に、看護師が確認する内容で適切なのはどれか。
「義歯を装着していますか」
89
Aさん( 19歳、男性)は、幼い頃から忘れ物や遅刻が多く、落ち着いて授業を受けることが難しかった。学校からは精神科の受診を勧められていたが、受診することなく高校まで卒業した。卒業後は事務職として働きはじめたが、仕事上のトラブルで上司や同僚から叱責を受けたことをきっかけに、仕事を無断で休むことが多くなった。産業医から精神科外来を紹介され、両親とともに受診した。本人の診察と両親からの生育歴の聴取が行われ、注意欠如・多動性障害<ADHD>( attention-deficit/hyperactivity disorder )と診断された。 職場でAさんにみられる可能性が高い行動はどれか。
集中して仕事をすることができない。
90
キューブラー・ロス, E. ( Kübler-Ross, E.)による死にゆく人の心理過程で第5段階はどれか。
死の受容
91
Aさん( 64歳、男性)は、肺炎( pneumonia )のため抗菌薬の投与目的で入院となった。治療開始後3日に全身の皮膚、眼瞼結膜および口腔粘膜に紅斑と水疱が出現した。バイタルサインは、体温38.5℃、呼吸数24/分、脈拍80/分、血圧124/80mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>96%( room air )であった。 Aさんに出現している症状から考えられる病態はどれか。
Stevens-Johnson<スティーブンス・ジョンソン>症候群( Stevens-Johnson syndrome )
92
患者の状態と寝衣の特徴との組合せで適切なのはどれか。
意識障害のある患者 ------ 前開きのもの
93
Aさん( 19歳、男性)は、幼い頃から忘れ物や遅刻が多く、落ち着いて授業を受けることが難しかった。学校からは精神科の受診を勧められていたが、受診することなく高校まで卒業した。卒業後は事務職として働きはじめたが、仕事上のトラブルで上司や同僚から叱責を受けたことをきっかけに、仕事を無断で休むことが多くなった。産業医から精神科外来を紹介され、両親とともに受診した。本人の診察と両親からの生育歴の聴取が行われ、注意欠如・多動性障害<ADHD>( attention-deficit/hyperactivity disorder )と診断された。 Aさんは予約した受診日を忘れてしまい、受診できないことが度々あった。Aさんは、これまで忘れないための工夫を何もしてこなかったと外来看護師に話した。 Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
「今予約した次回の受診日をこの場で予定表に書き込みましょう」
94
国際連合<UN>で採択された2016年から2030年までの開発に関する世界的な取り組みはどれか。
持続可能な開発目標<Sustainable Development Goals:SDGs>
95
都道府県知事の任命を受けて、精神保健福祉センターで精神障害者や家族の相談を行うのはどれか。
精神保健福祉相談員
96
A市に住むBさん( 40歳、経産婦)は、妊娠20週0日である。夫( 42歳、会社員)、長女のCちゃん( 5歳)の3人暮らし。朝食を終えた午前8時、大規模災害が発生し、夫は倒壊した家屋に両下肢が挟まれ身動きがとれなくなった。一緒にいたBさんとCちゃんは無事だったが、慌てるBさんのそばでCちゃんは泣きながら座りこんでいた。午前10時、夫は救助隊に救出されたが、下肢の感覚はなくなっていた。病院に搬送された夫は、その日のうちに入院となった。 被災当日にBさんはCちゃんとともに避難所に入所した。被災後1日、Bさんは巡回してきた看護師に「今妊娠20週目ですが、おなかが張ることがあります」と話した。 看護師が確認する項目で優先度が高いのはどれか。
性器出血の有無
97
Aさん( 43歳、女性)は夫と2人暮らし。身長150cm、体重98kg。既往歴はない。先日、庭で転倒し右腓骨を骨折し、膝関節から足関節までのギプス固定をしている。来週、プレート固定術を受けることになっており、本日は夫と一緒に術前オリエンテーションに来院した。来院時のAさんのバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍80/分、血圧138/80mmHgであった。夫によると「妻は、寝ているときはいつも大きないびきと、時々無呼吸があるので、慌てて起こしている」と言う。 Aさんは入院し、手術を受けた。手術室から病室への帰室後1時間、Aさんのバイタルサインは、体温35.9℃、呼吸数16/分、いびき様呼吸、脈拍60/分、血圧145/87mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>96%(鼻腔カニューレ3L/分酸素投与下)。大きな声で呼ぶと開眼し、簡単な指示に従うことができる。尿量は70mL/時、血糖値128mg/dLであった。 看護師が優先して対処すべきAさんの症状・徴候はどれか。
いびき様呼吸
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カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。
受容
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Aさん( 77歳、男性)は、妻( 79歳)と2人暮らし。5年前にAlzheimer<アルツハイマー>型認知症( Alzheimer disease )と診断された。現在のMMSE<Mini-mental State Examination>は18点。家では、食事は準備すれば自分で摂取できる。排泄は尿意や便意ともにあり、トイレで排泄できる。入浴は妻の介助でシャワー浴を行っているが、機嫌が悪いと「うるさい」と怒鳴り、介助を拒否する。Aさんはにぎやかな場所が苦手であり、また、時々1人で外に出て行ってしまい家に帰れなくなることがある。 最近、Aさんが妻の介助を激しく拒否し大声で怒鳴ることが多くなってきたため、妻は介護支援専門員に相談した。相談の結果、妻の介護負担を軽減する目的で、Aさんは通所介護を利用することになった。 入浴の時間になり、Aさんは浴槽を見て「あれは、何?」と興味を示したが、介護職員が入浴を勧めると「今日はやめておく」と言う。看護師が再度入浴を勧めると、Aさんは「今日は忙しくて時間がない」と答えている。 Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
時間をおいてから再度入浴を勧める。