問題一覧
1
平成30年( 2018年)の日本の総人口に最も近いのはどれか。
1億2,600万人
2
平成29年( 2017年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病はどれか。
消化器系の疾患
3
大気汚染物質はどれか。
微小粒子状物質( PM2.5 )
4
要介護認定の申請先はどれか。
市町村
5
看護師免許の付与における欠格事由として保健師助産師看護師法に規定されているのはどれか。
罰金以上の刑に処せられた者
6
出生時からみられ、生後4か月ころに消失する反射はどれか。
手掌把握反射
7
平成30年( 2018年)の学校保健統計調査における学童期の異常被患率で最も高いのはどれか。
むし歯(う歯)
8
ハヴィガースト, R. J. ( Havighurst, R. J.)が提唱する老年期の発達課題はどれか。
退職と収入の減少に適応する。
9
平成30年( 2018年)の国民生活基礎調査で65歳以上の者のいる世帯の割合に最も近いのはどれか。
0.5
10
地域保健法に基づき設置されているのはどれか。
保健所
11
後頭葉にあるのはどれか。
視覚野
12
胃から分泌される消化管ホルモンはどれか。
ガストリン
13
キューブラー・ロス, E. ( Kübler-Ross, E.)による死にゆく人の心理過程で第5段階はどれか。
死の受容
14
肝性脳症( hepatic encephalopathy )の直接的原因はどれか。
アンモニア
15
喀血の特徴はどれか。
泡沫状である。
16
緩和ケアの説明で適切なのはどれか。
家族もケアの対象である。
17
カルシウム拮抗薬の血中濃度を上げる食品はどれか。
グレープフルーツ
18
患者の主観的情報はどれか。
息苦しさの訴え
19
健康な成人における1日の平均尿量はどれか。
1,500mL
20
足浴に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
38~40℃
21
感染予防のための手指衛生で正しいのはどれか。
石けんは十分に泡立てる。
22
経鼻胃管の先端が胃内に留置されていることを確認する方法で正しいのはどれか。
胃管からの吸引物が胃内容物であることを確認する。
23
輸液ポンプを使用する目的はどれか。
薬液の注入速度の調整
24
1回の鼻腔内吸引時間の目安で適切なのはどれか。
10~15秒
25
成人の心肺蘇生時の胸骨圧迫の深さの目安はどれか。
5cm
26
複数の筋腹が腱で直列につながっている筋はどれか。
腹直筋
27
ウイルス性肝炎( viral hepatitis )の起炎ウイルスでDNAウイルスはどれか。
B型肝炎ウイルス
28
成人の敗血症( sepsis )について正しいのはどれか。
全身炎症性反応を認める。
29
医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、医療を提供するにあたり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならないことを定めているのはどれか。
医療法
30
食中毒予防の原則である「中心温度75℃以上1分以上の加熱」が有効なのはどれか。
サルモネラ属菌
31
ソーシャルサポートのうち、情緒的サポートはどれか。
傾聴する。
32
看護過程における情報収集で適切なのはどれか。
看護計画立案後も情報収集を継続する。
33
漸進的筋弛緩法の目的はどれか。
緊張の緩和
34
尿失禁( incontinence of urine )の種類と対応の組合せで正しいのはどれか。
反射性尿失禁( reflex incontinence of urine ) ------ 間欠的自己導尿
35
成人の睡眠中に分泌が増加するホルモンはどれか。
成長ホルモン
36
患者の状態と寝衣の特徴との組合せで適切なのはどれか。
意識障害のある患者 ------ 前開きのもの
37
成人の前腕に静脈留置針を穿刺するときの刺入角度で適切なのはどれか。
10~20度
38
生体検査はどれか。
脳波検査
39
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律<感染症法>において、重症急性呼吸器症候群<SARS>( Severe Acute Respiratory Syndrome )の分類はどれか。
二類感染症
40
Aさん( 63歳、男性)は、右肺癌( lung cancer )で化学療法を受けていたが、右腕を動かしたときに上腕から肩にかけて痛みが生じるようになった。検査を行ったところ骨転移が認められ、疼痛の原因と判断された。WHO3段階除痛ラダーに基づいてがん疼痛のコントロールを開始することになった。 この時点でAさんに使用する鎮痛薬で適切なのはどれか。
非オピオイド鎮痛薬
41
Aさん( 24歳、男性)は、突然出現した胸痛と呼吸困難があり、外来を受診した。意識は清明。身長180cm、体重51kg、胸郭は扁平である。20歳から40本/日の喫煙をしている。バイタルサインは、体温36.2℃、呼吸数20/分(浅い)、脈拍84/分、血圧122/64mmHgである。 胸部エックス線写真を別に示す。 Aさんの所見から考えられるのはどれか。
右肺野の呼吸音は減弱している。
42
Aさん( 50歳、男性)は肝硬変( cirrhosis )と診断され、腹水貯留と黄疸がみられる。 Aさんに指導する食事内容で適切なのはどれか。
塩分の少ない食事
43
Cushing<クッシング>症候群( cushing syndrome )の成人女性患者にみられるのはどれか。
月経異常
44
Aさん( 64歳、男性)は、肺炎( pneumonia )のため抗菌薬の投与目的で入院となった。治療開始後3日に全身の皮膚、眼瞼結膜および口腔粘膜に紅斑と水疱が出現した。バイタルサインは、体温38.5℃、呼吸数24/分、脈拍80/分、血圧124/80mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>96%( room air )であった。 Aさんに出現している症状から考えられる病態はどれか。
Stevens-Johnson<スティーブンス・ジョンソン>症候群( Stevens-Johnson syndrome )
45
膝関節鏡検査の説明として適切なのはどれか。
「検査後1日は入浴できません」
46
高齢者の自立度を手段的日常生活動作<IADL>尺度を用いて評価した。この尺度にある項目はどれか。
自分の服薬管理
47
加齢の影響を受けにくく、高齢になっても維持されやすい認知機能はどれか。
結晶性知能
48
Aさん( 80歳、男性)は、1人暮らし。高血圧症( hypertension )で内服治療をしているが健康状態や認知機能に問題はなく、日常生活動作<ADL>は自立している。毎朝30分の散歩と買い物を日課とし、週1回は老人クラブでゲートボールをしている。Aさんは受診の際に看護師に「最近、昼食後に居眠りをしてしまう。今は大丈夫だが、このままだと夜眠れなくなるのではないか」と話した。 Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
30分程度の昼寝は夜の睡眠に影響はないと伝える。
49
加齢に伴う血管壁の硬化による血圧への影響はどれか。
収縮期血圧は上昇し、拡張期血圧は低下する。
50
加齢によって高齢者に便秘が起こりやすくなる原因で適切なのはどれか。
経口摂取量の低下
51
高齢者がMRI検査を受ける前に、看護師が確認する内容で適切なのはどれか。
「義歯を装着していますか」
52
養育医療が定められている法律はどれか。
母子保健法
53
乳幼児身体発育調査による、身体発育曲線のパーセンタイル値で正しいのはどれか。
3パーセンタイル未満の児は、要精密検査となる。
54
Aちゃん( 11歳、女児)は、5日前から両側の眼瞼浮腫と急な体重増加があり、尿量が少ないため来院した。高度の蛋白尿もみられたため入院し、ネフローゼ症候群( nephrotic syndrome )と診断されステロイド治療の方針となった。 現時点でのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。
一時的に満月様顔貌になることを説明する。
55
子どもの遊びで正しいのはどれか。
身体機能の発達を促す。
56
日本の人口動態統計における妊産婦死亡について正しいのはどれか。
間接産科的死亡に比べて、直接産科的死亡による死因が多い。
57
更年期女性のホルモン補充療法によってリスクが低くなるのはどれか。
骨粗鬆症( osteoporosis )
58
妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。
頻尿
59
早期新生児の生理的黄疸で正しいのはどれか。
生後4、5日でピークとなる。
60
都道府県知事の任命を受けて、精神保健福祉センターで精神障害者や家族の相談を行うのはどれか。
精神保健福祉相談員
61
Aさん( 57歳、女性)は1人暮らし。統合失調症( schizophrenia )で精神科病院への入退院を繰り返しており、今回は入院してから1年が経過している。日常生活動作<ADL>はほぼ自立し、服薬の自己管理ができるようになってきた。 Aさんが退院に向けて利用するサービスとして適切なのはどれか。
地域移行支援
62
選択的セロトニン再取り込み阻害薬<SSRI>で正しいのはどれか。
パニック障害( panic disorder )に対して有効である。
63
精神保健指定医について正しいのはどれか。
精神科病院入院患者の行動制限にかかわる医学的判定を行う。
64
筋力低下のある在宅療養者の家屋環境において転倒するリスクが最も高いのはどれか。
深い浴槽
65
Aさん( 75歳、男性)は妻( 66歳)と2人暮らし。3か月前に認知症( dementia )の診断を受けた。妻から訪問看護師に「夫は通所介護のときは穏やかに過ごしていると聞いているが、家では興奮することが多く、どう対応すればよいかわからない」と相談があった。 このときの妻に対する訪問看護師の最初の対応で適切なのはどれか。
Aさんが興奮する状況を妻と一緒に振り返る。
66
Aさん( 83歳、女性)は、1人暮らし。誤嚥性肺炎( aspiration pneumonia )で入退院を繰り返していた。今回の退院後に、訪問看護が導入されることになり、退院前カンファレンスが行われた。 誤嚥性肺炎( aspiration pneumonia )の再発を予防するために病棟看護師が訪問看護師に情報提供する内容で優先されるのはどれか。
嚥下機能検査の判定結果
67
介護保険制度におけるケアマネジメントで適切なのはどれか。
モニタリングの結果に基づき介護サービス計画の修正を行う。
68
夜勤帯に、A看護師がスタッフステーションで抗菌薬の点滴静脈内注射を準備しているときに、発汗した患者から寝衣交換の依頼があり、別の患者から口渇で飲水したいという希望があった。直後に患者に装着されている人工呼吸器のアラームが鳴った。他の看護師は別の病室で重症者のケアをしている。 A看護師が最も優先すべきなのはどれか。
人工呼吸器を装着している患者の観察
69
病院における医療安全文化の醸成につながる行動はどれか。
他の病棟で起こったインシデントについて学ぶ。
70
プリセプターシップの説明で正しいのはどれか。
経験のある看護師が新人看護師を1対1で指導・助言すること
71
大規模災害発生後2か月が経過し、応急仮設住宅で生活を始めた被災地の住民に出現する可能性が高い健康問題はどれか。
慢性疾患の悪化
72
国際連合<UN>で採択された2016年から2030年までの開発に関する世界的な取り組みはどれか。
持続可能な開発目標<Sustainable Development Goals:SDGs>
73
Aさん( 52歳、男性)は、49歳から高血圧症( hypertension )で内服治療と食事や運動に関する生活指導を受けている。2か月間の予定で開発途上国に出張することになり、予防接種を受ける目的で渡航外来を受診した。Aさんから「渡航にあたって何か注意することはありますか」と質問があった。 Aさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
「持参する高血圧症( hypertension )の薬について、かかりつけ医に相談しましょう」
74
血液中のビリルビンの由来はどれか。
ヘモグロビン
75
抗原によって感作されたTリンパ球による細胞性免疫が主体となるのはどれか。
ツベルクリン反応
76
後天性の大動脈弁狭窄症( aortic stenosis )について正しいのはどれか。
弁尖の石灰化による。
77
褐色細胞腫( pheochromocytoma )でみられるのはどれか。
高血糖
78
Guillain-Barré<ギラン・バレー>症候群( Guillain-Barré syndrome )で正しいのはどれか。
抗ガングリオシド抗体が出現する。
79
生活保護法で実施される扶助は、生活扶助、介護扶助、住宅扶助、出産扶助を含めて( )種類である。 ( )に入る数字はどれか。
8
80
カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。
受容
81
成人の人体図を別に示す。 意識清明で不整脈( arrhythmia )のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。
C
82
感染徴候のない創部の治癒を促進する要因はどれか。
湿潤
83
小児期における消化器の特徴で正しいのはどれか。
新生児期は胃内容物が食道に逆流しやすい。
84
感覚受容にリンパ液の動きが関与するのはどれか。2つ選べ。
聴覚, 平衡感覚
85
血液のpH調節に関わっているのはどれか。2つ選べ。
肺, 腎臓
86
悪性貧血( pernicious anemia )で正しいのはどれか。2つ選べ。 (出題時の問題文では「2つ選べ」となっていますが、正しいものが3つあります。)
黄疸が生じる。, 胃癌( gastric cancer )の発症率が高い。, 自己免疫機序で発症する。
87
労働者災害補償保険法に規定されているのはどれか。2つ選べ。
通勤災害時の療養給付, 業務上の事故による介護補償給付
88
尿管結石症( ureterolithiasis )の治療で適切なのはどれか。2つ選べ。
体外衝撃波砕石術<ESWL>, 非ステロイド系抗炎症薬の投与
89
Aさん( 38歳、女性)は、大腸癌( colon cancer )の終末期である。癌性腹膜炎( cancerous peritonitis )による症状緩和の目的で入院し、鎮痛薬の静脈内注射と高カロリー輸液が開始された。Aさんは自宅で過ごしたいと希望したため、医師と看護師で検討し、症状緩和をしながら自宅退院の方向で退院支援カンファレンスを開催することになった。 退院支援カンファレンスの参加者で適切なのはどれか。2つ選べ。
薬剤師, ソーシャルワーカー
90
身体的フレイルの評価基準はどれか。2つ選べ。
体重減少, 歩行速度の低下
91
Aさん( 43歳、女性)は夫と2人暮らし。身長150cm、体重98kg。既往歴はない。先日、庭で転倒し右腓骨を骨折し、膝関節から足関節までのギプス固定をしている。来週、プレート固定術を受けることになっており、本日は夫と一緒に術前オリエンテーションに来院した。来院時のAさんのバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍80/分、血圧138/80mmHgであった。夫によると「妻は、寝ているときはいつも大きないびきと、時々無呼吸があるので、慌てて起こしている」と言う。 手術までの自宅でのAさんの過ごし方で、優先して指導すべき内容はどれか。
足趾の運動
92
Aさん( 43歳、女性)は夫と2人暮らし。身長150cm、体重98kg。既往歴はない。先日、庭で転倒し右腓骨を骨折し、膝関節から足関節までのギプス固定をしている。来週、プレート固定術を受けることになっており、本日は夫と一緒に術前オリエンテーションに来院した。来院時のAさんのバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍80/分、血圧138/80mmHgであった。夫によると「妻は、寝ているときはいつも大きないびきと、時々無呼吸があるので、慌てて起こしている」と言う。 Aさんは入院し、手術を受けた。手術室から病室への帰室後1時間、Aさんのバイタルサインは、体温35.9℃、呼吸数16/分、いびき様呼吸、脈拍60/分、血圧145/87mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>96%(鼻腔カニューレ3L/分酸素投与下)。大きな声で呼ぶと開眼し、簡単な指示に従うことができる。尿量は70mL/時、血糖値128mg/dLであった。 看護師が優先して対処すべきAさんの症状・徴候はどれか。
いびき様呼吸
93
Aさん( 43歳、女性)は夫と2人暮らし。身長150cm、体重98kg。既往歴はない。先日、庭で転倒し右腓骨を骨折し、膝関節から足関節までのギプス固定をしている。来週、プレート固定術を受けることになっており、本日は夫と一緒に術前オリエンテーションに来院した。来院時のAさんのバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍80/分、血圧138/80mmHgであった。夫によると「妻は、寝ているときはいつも大きないびきと、時々無呼吸があるので、慌てて起こしている」と言う。 手術後2日。Aさんはバイタルサインも安定しているため、離床の準備を始めることになった。 初回離床時に最も注意すべき訴えはどれか。
「息苦しい」
94
Aさん( 26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病( acute leukemia )を疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。 身体所見:意識清明、体温 37.2℃、呼吸数 17/分、脈拍 124/分、血圧 96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2> 97%( room air )、両下肢に散在する出血斑あり。 検査所見:Hb 5.1g/dL、白血球 44,960/μL、血小板 1.5万/μL、総ビリルビン 1.1mg/dL、尿素窒素 19.4mg/dL、クレアチニン 0.76mg/dL、CRP 2.2mg/dL。 胸部エックス線:縦郭・心陰影・肺野に異常なし。 Aさんの骨髄穿刺の30分後に観察すべき項目で優先度が高いのはどれか。
穿刺部の止血状態
95
Aさん( 26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病( acute leukemia )を疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。 身体所見:意識清明、体温 37.2℃、呼吸数 17/分、脈拍 124/分、血圧 96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2> 97%( room air )、両下肢に散在する出血斑あり。 検査所見:Hb 5.1g/dL、白血球 44,960/μL、血小板 1.5万/μL、総ビリルビン 1.1mg/dL、尿素窒素 19.4mg/dL、クレアチニン 0.76mg/dL、CRP 2.2mg/dL。 胸部エックス線:縦郭・心陰影・肺野に異常なし。 Aさんは急性骨髄性白血病( acute myeloid leukemia )と診断された。化学療法によって寛解し、造血幹細胞移植を行う方針となった。 Aさんの造血幹細胞移植で正しいのはどれか。
移植前処置が必要である。
96
Aさん( 26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病( acute leukemia )を疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。 身体所見:意識清明、体温 37.2℃、呼吸数 17/分、脈拍 124/分、血圧 96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2> 97%( room air )、両下肢に散在する出血斑あり。 検査所見:Hb 5.1g/dL、白血球 44,960/μL、血小板 1.5万/μL、総ビリルビン 1.1mg/dL、尿素窒素 19.4mg/dL、クレアチニン 0.76mg/dL、CRP 2.2mg/dL。 胸部エックス線:縦郭・心陰影・肺野に異常なし。 造血幹細胞移植後、生着が確認された。皮膚にStageⅠの移植片対宿主病( graft versus host disease )を発症したが、免疫抑制薬の内服を継続しつつ退院することになった。 Aさんの退院に向けた看護師の指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
「加熱していない魚介類を食べるのは避けましょう」, 「直射日光に当たらないようにしましょう」
97
Aさん( 92歳、女性)は、脳梗塞( cerebral infarction )の後遺症のため要介護4で、2年前から特別養護老人ホームに入所している。入所時は、日常生活は全介助で、話しかけるとうなずいたり首を振るなど自分の意思を伝えることができた。Aさんは歌が好きで、歌に関するレクリエーションには車椅子で参加し、笑顔がみられていた。家族は週1回、面会に来ていた。入所時に、Aさんは「延命処置を望まない」、家族は「できるだけ長生きしてほしい」と言っていた。 最近、ほとんど食事を摂らなくなり、閉眼していることが多く、看護師や施設職員の声かけに対する反応が徐々に鈍くなってきた。家族が面会時に声をかけると、目を開け、うなずくなどの意思表示がある。Aさんの状態から、医師と相談し看護師は看取りの準備が必要であると判断した。 Aさんの死の迎え方を決めるために優先されるのはどれか。
現在のAさんと家族の意思
98
Aさん( 92歳、女性)は、脳梗塞( cerebral infarction )の後遺症のため要介護4で、2年前から特別養護老人ホームに入所している。入所時は、日常生活は全介助で、話しかけるとうなずいたり首を振るなど自分の意思を伝えることができた。Aさんは歌が好きで、歌に関するレクリエーションには車椅子で参加し、笑顔がみられていた。家族は週1回、面会に来ていた。入所時に、Aさんは「延命処置を望まない」、家族は「できるだけ長生きしてほしい」と言っていた。 最近、ほとんど食事を摂らなくなり、閉眼していることが多く、看護師や施設職員の声かけに対する反応が徐々に鈍くなってきた。家族が面会時に声をかけると、目を開け、うなずくなどの意思表示がある。Aさんの状態から、医師と相談し看護師は看取りの準備が必要であると判断した。 Aさんは、食事を全く食べず、水分も取らなくなり、皮膚も乾燥してきた。家族は毎日面会にきて声をかけているが、反応がなくなってきた。 Aさんが死に向かう中で、穏やかに過ごすための援助で適切なのはどれか。
好きな音楽をかける。
99
Aさん( 92歳、女性)は、脳梗塞( cerebral infarction )の後遺症のため要介護4で、2年前から特別養護老人ホームに入所している。入所時は、日常生活は全介助で、話しかけるとうなずいたり首を振るなど自分の意思を伝えることができた。Aさんは歌が好きで、歌に関するレクリエーションには車椅子で参加し、笑顔がみられていた。家族は週1回、面会に来ていた。入所時に、Aさんは「延命処置を望まない」、家族は「できるだけ長生きしてほしい」と言っていた。 最近、ほとんど食事を摂らなくなり、閉眼していることが多く、看護師や施設職員の声かけに対する反応が徐々に鈍くなってきた。家族が面会時に声をかけると、目を開け、うなずくなどの意思表示がある。Aさんの状態から、医師と相談し看護師は看取りの準備が必要であると判断した。 3日後、Aさんは声かけに全く反応しなくなったため、看護師は死期が迫っていると判断した。 看護師が観察するAさんの状態はどれか。
下顎呼吸の出現
100
Aさん( 77歳、男性)は、妻( 79歳)と2人暮らし。5年前にAlzheimer<アルツハイマー>型認知症( Alzheimer disease )と診断された。現在のMMSE<Mini-mental State Examination>は18点。家では、食事は準備すれば自分で摂取できる。排泄は尿意や便意ともにあり、トイレで排泄できる。入浴は妻の介助でシャワー浴を行っているが、機嫌が悪いと「うるさい」と怒鳴り、介助を拒否する。Aさんはにぎやかな場所が苦手であり、また、時々1人で外に出て行ってしまい家に帰れなくなることがある。 最近、Aさんが妻の介助を激しく拒否し大声で怒鳴ることが多くなってきたため、妻は介護支援専門員に相談した。相談の結果、妻の介護負担を軽減する目的で、Aさんは通所介護を利用することになった。 通所の初日、Aさんは、初めての場所に戸惑った様子で、施設内を歩き回っている様子がみられた。妻は「夫がデイサービスに慣れるか心配です」と言って、Aさんの様子をみている。 妻への看護師の声かけで最も適切なのはどれか。
「Aさんが好きなことをして過ごせるようにします」