問題一覧
1
問 17.生活指導上の留意点に関する記述として、次のうち(適切なもの)を1つ選びなさい。 (1) 職業訓練における生活指導は、技能訓練とは切り離して考え、行うことが重要である。 (2) 生活指導は、社会経験が乏しい若年者を中心とした内容を主に行うことが重要である。 (3) 個人生活や心情に踏み込むように寄り添った生活指導を行う方が良い。 (4) 職業意識の啓発等は、生活指導とは関係がないので行う必要はない。 (5) 生活指導は、全ての職員の協力によって成果が達成されるべきものである。
5
2
問8.指導の進め方に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 指導するという行為の意味は、訓練生が問題を解決するために必要なことができるように、学習を援助することである。 (2) 指導においては、どのような順序で学べば理解しやすいか、どのような課題に取り組めば興味を持てるか等、訓練生が学習しやすい環境を提供するという視点が必要である。 (3) 指導の原理には、どうすれば理解しやすいか、どうすれば学びたい気持ちになるかという 2 つの視点がある。 (4) 人が発揮する仕事の能力は、知識と技能の2つの要素で構成されている。 (5) Off-JT の良い点は、体系的に、しかも一定期間で計画的に学ぶことができることである。
4
3
問 12.実技試験に関する記述として、次のうち適切なものを1つ選びなさい。 (1) 一対比較法は、製作された課題作品を一つずつ、基準となる製品と比較対照して評価する方法である。 (2) 一対比較法は、簡便であり、判定が課題作品の質と完成度を見た後、評定基準からの減点方式による基準となっているため、作品内容の分析がしやすい。 (3) 数人を班別で試験を行う時は、さまざまな条件下で行うと、より実践的な試験となるので良い。 (4) 寸法精度など判定箇所が多いときでも、総得点は 100 点としなければならない。 (5) 記述尺度法は、評価の観点を設定し、基準を設けて技能の習得状況を測定する。
5
4
問7.実技訓練の初期において考慮すべき点に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 正しい作業方法と労働安全に関する指導を含める。 (2) 訓練が効率的に進むように、早さを競わせるなどの工夫をする。 (3) 機械の台数が足りない場合には、実習をただぼんやりと見学させるだけではなく、班編成により他の設備の利用による実習を並行して行う等、訓練時間を最大限に活用する。 (4) 悪い習慣がつかないように、正しい作業態度、作業習慣の形成をはかる。 (5) 実習前の準備や終了後の整理整頓も訓練に含まれる。
2
5
問 14.障がいのある訓練生の理解に関する記述として適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 障がい者に対する職業能力開発は、障害者職業能力開発校に加え、一般の職業能力開発施設においても、可能な限り受け入れることが推進されている。 (2) 障がいといってもさまざまなものがあり、たとえ同じ障がいであっても、皆同じではない。 (3) 知識として障がいを知っておくことは大切であるが、障がいによってその人を見るのではなく、個人を見るということを意識しておく必要がある。 (4) 「特別な配慮を要する訓練生」には、障がいがあることを伏せている訓練生は含まれない。 (5) 障がいのある当事者自らが努力するのは大切であるが、個人の努力でカバーできることには限りがあるため、環境に働きかけ、支援にあたることも望まれる。
4
6
問5.訓練計画の作成に関する記述について、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 訓練計画を作成する際、まず省令(職業能力開発促進法施行規則)第 10 条から第 15 条に規定する訓練基準を参照する。 (2) 計画する職業訓練が省令(職業能力開発促進法施行規則)の別表に定める訓練に該当する場合は、別表の訓練科ごとに定められた教科や大枠の訓練時間を標準として考慮する必要がある。 (3) 省令(職業能力開発促進法施行規則)の別表に定める訓練のうち、別表第二(普通課程の普通職業訓練)については、厚生労働省が教科編成指導要領を策定している。 (4) 教科編成指導要領は教科を編成する際の指針であり、これをふまえ、ニーズに沿った訓練を実施するよう工夫することが大切である。 (5) 訓練計画のための調査の方法のうちの1つである「聞き取り(インタビュー)調査」で得られる回答は、少量であっても一般性及び客観性があるため、傾向を調べることに有効である。
5
7
問 19.職業能力開発促進法に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 事業主等が、認定職業訓練を実施するため、社団又は財団を設立している場合は、その社団又は財団は厚生労働大臣の認可を受けて職業訓練法人となることができる。 (2) 公共職業訓練及び認定職業訓練における職業訓練指導員は、原則として都道府県知事の免許を受けた者でなければならない。 (3) 事業主等が行う訓練のうち、その内容が職業訓練の水準の維持向上のための基準に適合するものについては、都道府県知事の認定を受けて職業訓練を行うことができる。 (4) 事業主は、事業内職業能力開発計画の作成及びその実施に関する業務等を担当する職業能力開発推進者を選任するよう努めなければならない。 (5) 事業主は、雇用する労働者の職業能力の開発・向上が段階的・体系的に行われるよう努めなければならない。
1
8
問9.指導案を作成する理由に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 訓練の内容を明確にするため。 (2) 訓練中の言い忘れや脱線を防ぐため。 (3) 自信を持って訓練を展開するため。 (4) 上司に業務報告を行うため。 (5) 訓練の改善が容易になるため。
4
9
問1.下記の文章は、職業能力開発促進法の目的について述べたものである。この文中の(イ)から(ハ)に入る語句の組合せとして適切なものを、選択肢群から1つ選びなさい。 職業訓練及び(イ)の内容の充実強化及びその実施の円滑化のための施策並びに(ロ)が自ら職業に関する教育訓練又は(イ)を受ける機会を確保するための施策等を総合的かつ計画的に講ずることにより、職業に必要な(ロ)の能力を開発し、及び向上させることを促進し、もって職業の安定と(ロ)の地位の向上を図るとともに、(ハ)に寄与することを目的とする。 【選択肢群】 (イ) (ロ) (ハ) (1) 技能検定 技能者 産業及び技術の進展 (2) 技能検定 従業員 業界及び技能の向上 (3) 職業能力検定 労働者 経済及び社会の発展 (4) 職業能力検定 技能者 産業及び技術の発展 (5) 技能検定 労働者 経済及び社会の発展
3
10
問4.職業訓練指導員に必要な資質に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 指導員は、担当する訓練科や職種に関する豊富な知識と高い技能を持っていなければならない。 (2) 指導員は、知識や技能を効果的に指導する能力を持たなければならない。 (3) 指導員は、理想的な職業人であることが求められ、仕事に積極的に取り組む態度、自らの使命を全うする態度、チームワークやリーダーシップを発揮する態度が必要となる。 (4) 指導員は、職業訓練の目的、職業訓練に関するさまざまな具体的な取組みの理念をよく理解しなければならない。 (5) 指導員は、訓練生の信頼を得ることが最も大切であるが、訓練生全体を牽引するためには、訓練生の面目を失わせても仕方ない。
5
11
問 10.実技指導の進め方に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 感覚運動系技能は、すべて単純に手順を繰り返せば習得できる。 (2) 実技指導の4段階とは導入、提示、実習、総括である。 (3) 知的管理系技能を伝えるには、小さな仕事から大きな仕事へとステップアップしていく方法がよい。 (4) 知的管理系技能の難しさは、使われている条件、規則、規格、機能などのルールの範囲が広く、どのルールを適用すればよいかを判断しきれないことにある。 (5) 感覚運動系技能を伝える第一段階は、その技能に含まれている要素行動を抽出し意識化する過程である。
1
12
問 15.訓練生の理解の方法に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 人格を尊重し、指導員自らの自己開示にも努め、相互の信頼関係を醸成する。 (2) 日常生活の自然でありのままの行動を観察し、その変化を見ながら行動を分析する。 (3) 行動観察は、上司や同僚などの意見や見方を取り入れるのではなく、観察者の主観により行うことが、訓練生の技能・技術習得にはより効果的である。 (4) 訓練生一人ひとりの知識や情報、記録を分析、管理する。 (5) 中高年齢者への対応としては、自己啓発意欲を尊重し、技能・知識が効率的に習得できるよう積極的に支援することが必要である。
3
13
問2.職業訓練基準に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 職業訓練の実施の基準となっている訓練基準が社会的あるいは地域的なニーズに応えられるものとなっていなければならない。 (2) 長期間の訓練課程では、技能・知識に共通性の多い職種に対応した訓練科を「訓練系」としてまとめ、この下で、専門的な技能・知識を付与する「専攻科」を設けることにより訓練を行うこととしている。 (3) 職業訓練基準には、教科内容や訓練時間は示されているが、訓練施設・設備に関しては、示されていない。 (4) 長期間の訓練課程を実施する場合、施設の長は訓練生に対して必要な技能及びこれに関する知識を習得したかどうかを検証することを目的とした技能照査を実施することが義務付けられている。 (5) 短期課程の普通職業訓練は、柔軟かつ多様な職業訓練の実施という観点から、在職労働者、高齢者、離転職者等のさまざまな者が対象となり得るものである。
3
14
問3.職業訓練指導員の役割に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 訓練に対するニーズを満たすため、訓練の計画を立案し、評価する役割がある。 (2) 訓練生や在職労働者は支援するが、企業を支援する役割は求められていない。 (3) 研修を受ける等、常に自己の専門分野の能力を高める役割がある。 (4) 求められる能力はどのようなものか、実際の職場とその環境を理解する役割がある。 (5) 各業務を合理的に効率よく実施するためのシステム作りの牽引役となる役割がある。
2
15
問 20.労働基準関係法令に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 使用者は、労働者に対して、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければならない。 (2) 常時10人以上の労働者を使用する事業者は、文書で就業規則をつくり、これを一定の作成手続きを経て労働基準監督署長へ届け出る義務を負っている。 (3) 労働基準法において就業規則に必ず記載しなければならない事項は、始業・終業の時刻、休憩時間、休日・休暇及び交代制勤務、賃金、退職に関する事項である。 (4) 労働時間は、原則として、休憩時間を除いて、1日8時間、1週 40 時間を超えて労働させてはいけない。 (5) 労働時間が6時間を超える場合は少なくとも 30 分以上、8時間を超える場合には少なくとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
5
16
問 16.技能の習熟に関する記述について、次のうち適切なものを1つ選びなさい。 (1) 1つの技能の習熟が他の技能に影響を及ぼすことはない。 (2) 技能の水準が高くなり上達するほど、さらに上の段階にのぼるのが楽になる。 (3) 練習の効果を上げるためには、練習の質的な改善が行われる必要がある。 (4) 技能がある程度上達し、安定した一定の型を備えるようになっても、反復して練習すれば、必ず訓練効果が現れる。 (5) 技能の習熟状況は、個人差がなく同じ傾向が見られる。
3
17
問6.訓練実施計画に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 訓練目標として、訓練修了時に訓練生が到達すべき知識・技能の高さと幅を具体的に決めておくことが大切である。 (2) 省令(職業能力開発促進法施行規則)第 10 条に示す、普通課程の訓練期間及び訓練時間は、一定の基準を示したものであり、地域の特色や企業のニーズによって、これを延長または削減することができる。 (3) 訓練の計画予定表及び時間表の作成に当たっては、特定の学科と特定の実技を関連付ける実施時期とする。 (4) 訓練課題の選定では、訓練生に教えるべき内容を具体的に決めていく必要があり、例えば、普通課程の機械系機械加工科では、機械加工技能検定2級の旋盤作業の課題に含まれているような作業の要素も必要となる。 (5) 企業ニーズに合致した有能な人材を、効果的に育成できる内容の設定が重要である。
2
18
問 13.ハヴィガーストの生涯発達心理の中年期における心理的特徴の発達課題として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 自立する子供が社会へ向かうのを援助する。 (2) 成人としての社会的・公民的責任を果たす。 (3) 職業生活を充実させ、一定の生活水準を維持・確保する。 (4) 身体的・生理的変化を受容し、適応する。 (5) 社会的に責任のある行動を求めそれを成し遂げる。
5
19
問 18.個人指導において、カウンセリングを行う場合の目標として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。 (1) 進路選択の計画を助けること。 (2) カウンセリングは話し合うことが大切であり、助言は避けるようにすること。 (3) 職業能力開発施設や職場に適応するために、重要なことがらについての情報を与えること。 (4) 訓練生が自己の適性、興味、能力などを理解するように助力すること。 (5) 訓練生の持っている問題を解決するために役立つような、その訓練生に関する資料を得ること。
2
20
問 11.訓練中の職業訓練指導員の話し方について下記(イ)~(ニ)の説明から、次のうち組合せとして適切なものを、選択肢群から1つ選びなさい。 (イ) 声量:教室や実習場で、1番後ろの人がちょうど聞こえる声量に調整する必要がある。 (ロ) 話の速度:所定の時間にできるだけ多くのことを伝えるために熱心に早口になることは仕方がないことである。 (ハ) 話し方:時には、訓練生の顔色や態度を見ながら適度にユーモアやジェスチャー、癖をつけることで話し方に緩急をつける必要がある。 (ニ) 専門用語:新しい専門用語を使うときは、初めにその意味を説明し、できるだけ くだいて、訓練生に親しみのある日常語で話す方が良い。 【選択肢群】 (1) イ ロ (2) イ ハ (3) イ ニ (4) ロ ハ (5) ロ ニ
3