問題一覧
1
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Mちゃんは、N保育所に通う2歳児(女児)である。発話が極端に少なく、意思表示が明確でないことも多い。担当のS保育士は、Mちゃんの腕に、打撲のような跡があるのを見つけた。さらに1か月後に、着替えの際に、脇腹にはっきりとしたあざを見つけた。送迎の際、母親とはコミュニケーションは取れるものの、保育士からの会話を避けるような様子が見られた。 【設問】 次のうち、N保育所の対応として、不適切な記述を一つ選びなさい。
母親に過去にも打撲痕を確認したことを伝え、なぜあざができたのか明確な説明を求めた。
2
次のうち、苦情解決制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「社会福祉法」に基づき、福祉サービスに関する苦情の解決等を行う機関として、都道府県社会福祉協議会に運営適正化委員会が設置されている。 B 苦情解決事業が対象とする福祉サービスの範囲は、「社会福祉法」第2条に規定する社会福祉事業において提供される福祉サービスのみとされている。 C 苦情解決体制は、苦情解決責任者、苦情受付担当者、および第三者委員で構成され、そのうち、第三者委員は、市区町村長の責任において選任されている。 D 苦情解決制度の解決結果については、個人情報に関するものを除き、福祉サービスを提供する事業所の所在地の市町村が、公表することになっている。
A:○ B:× C:× D:×
3
次のうち、児童福祉司に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
児童福祉司は、社会福祉士か公認心理師資格を有していなければならない。
4
次のうち、コノプカ(Konopka, G.)によるグループワークの過程に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 準備期とは、支援の準備と波長合わせを実施する段階である。 B 開始期とは、グループを活用してメンバーの問題解決に向けた取り組みを支援する段階である。 C 作業期とは、グループとして実際の活動に取り組めるように支援する段階である。 D 終結期とは、グループワークを通じて、メンバーの学びや獲得したことを評価し、それをふまえて今後のメンバー自身の興味、関心、課題などを明確化する段階である。
A:○ B:× C:× D:○
5
次のうち、「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(令和3年厚生労働省)の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 無理なくからだを動かしましょう B 乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などで鉄を十分に C お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、周囲のあたたかいサポートから D 妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう E 「主菜」を組み合わせてたんぱく質を十分に
A:○ B:× C:○ D:○ E:○
6
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」(3)「指導計画の展開」の留意事項の一部として、誤ったものを一つ選びなさい。
保育課程に基づき、子どもの生活や発達を見通した短期的な指導計画と、それに関連しながら、より具体的な子どもの日々の生活に即した長期的な指導計画を作成して保育が適切に展開されるようにすること。
7
次の【Ⅰ群】と【Ⅱ群】は、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(1)「育みたい資質・能力」に関する記述である。【Ⅰ群】と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 知識及び技能の基礎 B 思考力、判断力、表現力等の基礎 C 学びに向かう力、人間性等 【Ⅱ群】 ア してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、よりよい生活を営もうとする。 イ 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする。 ウ 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする。 エ 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする。
A:ウ B:イ C:エ
8
次のうち、「児童養護施設入所児童等調査の概要(平成30年2月1日現在)」(厚生労働省)における、児童自立支援施設入所児の在所期間の平均に最も近い数値を一つ選びなさい。
1年
9
次のうち、乳幼児の身体測定に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。
身長については、2歳以上の児は立位で計測し、1mm単位まで計測する。
10
次のうち、児童相談所が受ける相談について、不適切な記述を一つ選びなさい。
育成相談とは、児童虐待に関する相談である。
11
次のうち、学習のメカニズムに関する【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 学習の目標となる反応を増大させるための条件づけの手続きである。 B 生得的な反射を基礎にする刺激と反応の新たな連合の習得である。 C ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、一定の方向に導くプロセスである。 D 課題をスモール・ステップに分割し、学習者が自分のペースで自発的に学習する方法である。 【Ⅱ群】 ア 古典的条件づけ イ 動機づけ ウ プログラム学習 エ 道具的条件づけ オ 強化 カ 発見学習
A:オ B:ア C:イ D:ウ
12
次の文は、子ども家庭福祉に尽力した人物の紹介である。正しい人物を一つ選びなさい。 濃尾大震災で親を失った少女を引き取り「孤女学院」を開設した。その中に知的障害を持つ少女がいたことから障害児教育に専念するために「滝乃川学園」と改称している。
石井 亮一
13
次のうち、保育の発展に寄与した人物とその主な功績についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A コダーイ(Kodály, Z.)は、ハンガリーの作曲家である。民俗音楽による音楽教育法はのちに「コダーイ・システム」などにまとめられ、幼児教育にも活用された。 B エレン・ケイ(Key, E.)は、フランスにおいて、放任されていた子どもたちのための教育を始めた。このうちの幼児学校(幼児保護所)では、子どもの保護のみならず、楽しく遊ぶことや教育も実施された。 C フレーベル(Fröbel, F.W.)は、ドイツの教育者で、世界で最初の幼稚園を創設した。彼の哲学的な人間教育に根ざした幼稚園教育は他の多くの国の幼児教育に大きな影響を与えた。 D モンテッソーリ(Montessori, M.)は、スウェーデンの社会運動家であり教職に就く傍ら多くの著作を世に出した。代表作に『児童の世紀』がある。
A:○ B:× C:○ D:×
14
次のうち、アタッチメント(愛着)についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ボウルビィ(Bowlby, J.)によれば、アタッチメント(愛着)の発達には4つの段階があり、分離不安や人見知りがみられるのは最終段階である。 B 子どもが周囲のものや人に自ら関わろうとして上手くいかない時、愛着関係のある保育士の存在は、子どもにとっての安全基地となる。 C エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)はアタッチメント(愛着)の個人差を調べるために、ストレンジ・シチュエーション法を考案した。 D 表象能力の発達によって、愛着対象に物理的に近接しなくても、そのイメージを心の拠り所として利用できるようになり、安心感を得られるようになる。
A:× B:○ C:○ D:○
15
次のうち、社会福祉の対象に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 病院に入院している患者が、医療費を支払えない等の問題を抱えている場合は、社会福祉の対象となる。 B 保護者の養育を支援することが特に必要と認められる要支援児童は、児童福祉の対象ではない。 C 社会福祉は生活問題を対象とするが、その問題状況を解明するために、生活の全体像を理解することが求められる。 D 保育所は保育を必要とする乳幼児の保育を行うことを目的とする施設であるので、地域住民は対象としない。
A:○ B:× C:○ D:×
16
次のうち、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 生後3か月前後に多い。 B 予防のため、寝かせるときはうつぶせ寝にする。 C 予防のため、同居の家族等がたばこを吸わないようにする。 D 保育所では、乳児部屋は保育者が常駐し、定期的に呼吸などをチェックする。 E 予防のためには、乳児の体を冷やさないように、衣類や布団を多めに使用する。
A:○ B:× C:○ D:○ E:×
17
次の記述のうち、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 子どもは新陳代謝が活発なので、体温は高めである。 B 子どもの血管壁は薄く硬化が少ないため、血圧は大人より高めである。 C 体温は睡眠中の早朝が最も低く、夕方が最も高い。 D 体温は測定箇所で異なり、腋窩温は直腸温より高い。
A:○ B:× C:○ D:×
18
次の文は、炭水化物に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 炭水化物の1gあたりのエネルギー量は9kcalである。 B 麦芽糖は、母乳や牛乳に多く含まれる。 C 果糖(フルクトース)は、単糖類である。 D 炭素(C)、水素(H)、酸素(O)で構成されている。
C,D
19
次の文は、高齢期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 高齢になると生理的予備能力が低下し、ストレスに対する脆弱性が亢進して( A )を引き起こしやすくなり、この状態をフレイルという。フレイルは病気を意味するのではなく、老化の過程で生じる「( B )や健康を失いやすい状態」で、①体重減少、②筋力低下、③疲労感、④歩行速度の低下、⑤身体活動の低下のうち、3つ以上が該当する場合をいう。その予防が( C )の延伸にかかわるという。健康、生存、生活満足感の3つが結合した状態を( D )という。
A:不健康 B:自立機能 C:健康寿命 D:サクセスフル・エイジング
20
次のうち、社会的養護に関わる相談援助の専門用語に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 A ソーシャル・アクションとは、制度やサービスの改善を目指して行政や市民等に働きかけることをいう。 B スーパービジョンとは、異なる分野の専門職と協働して問題解決を図ることをいう。 C ネットワーキングとは、家族や社会資源等が連携して支援体制を構築していくことをいう。 D ケースワークとは、入浴の援助や食事場面での援助等、日常生活における支援のことをいう。
A,C
21
次のうち、児童虐待に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 発達障害は、虐待を受ける危険因子の一つである。 B 被虐待体験は、社会・情緒的問題を生むが、脳に器質的・機能的な影響を与えない。 C 被虐待体験は、心的外傷とはなり得ない。 D 児童虐待の通告義務は、守秘義務より優先される。
A:○ B:× C:× D:○
22
次のうち、「児童の権利に関する条約」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 締約国は、休息及び余暇についての児童の権利並びに児童がその年齢に適した遊び及びレクリエーションの活動を行い並びに文化的な生活及び芸術に自由に参加する権利を認めることが明記されている。 B 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保することが明記されている。 C 締約国は、学校の規律が児童の人間の尊厳に適合する方法で及びこの条約に従って運用されることを確保するためのすべての適当な措置をとることが明記されている。
A:○ B:○ C:○
23
次のA~Dは、「積み木遊び」の発達に関わる特徴的な行動を示している。これらについて早く現れる順に並べた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。 A 一つの積み木を見立てて車として遊んだり、象徴的に意味付けしたりする。 B 積み木をもてあそんだり、積み木同士をぶつけたりして音などを楽しんでいる。 C 積み木を組み合わせて、家などを作るようになる。 D 見通しや構想を持って友達と協同しながら、町などを作るようになる。
B → A → C → D
24
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 U保育所は、地域の子育て支援センターとして、一時保育や園庭開放を実施している保育所である。U保育所に勤務するS保育士は、勤務6年目になる保育士であり、地域の子育て支援の役割や新任保育士の指導なども担当するようになってきている。そこでS保育士は、保育士の責務と倫理について振り返ることとした。 【設問】 次のS保育士の行動のうち、保育士の責務と倫理に照らして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 近隣の公民館で子育てサークルを定期的に開催している民生委員の方から依頼を受け、遊びの指導を行った。 B 保護者会で「子どもに野菜などを栽培する機会をもたせたい」という要望があったが、現在の園内には野菜を栽培するスペースがなかった。そこで地域の社会福祉協議会に相談したところ、近隣の農園で野菜の栽培を行っている老人会を紹介してもらい、子どもたちと一緒に栽培に参加した。 C 保育所からの帰宅途中、新任のJ保育士と同じ路線バスに乗り合わせた。J保育士は、保護者対応に悩んでいるようであり、その保護者のことについて相談をしてきたが、「ここでは話を聞けないので、明日保育所で相談する時間をつくります」と伝えて、バスの車内では話を聞かなかった。
A:○ B:○ C:○
25
次のうち、日本の家族・家庭に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「2019年国民生活基礎調査」(厚生労働省)によると、1世帯あたりの平均構成人数は減少傾向にあり、三世代世帯は減少し、単独世帯は増加している。 B 「2019年国民生活基礎調査」(厚生労働省)によると、近年は核家族世帯のうち、「夫婦と未婚の子のみの世帯」は減少している。 C 家族の定義は、情緒面での満足といった安らぎや癒しを求めるものから、血縁や婚姻などによるつながりを重視するものへと変化してきた。 D 日本の高齢者の社会的ネットワークの特徴は、家族、親族、子どもが中心的な位置を占めているが、今後は家族・親族関係だけに頼らない、関係性を相対化できる社会的な広がりを持つことが必要である。
A:○ B:○ C:× D:○
26
次のうち、発達についての考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ゲゼル(Gesell, A.L.)は、一卵性双生児の階段登りの実験の結果から、発達は基本的に神経系の成熟によって規定されるとした。 B ワトソン(Watson, J.B.)は、成育初期に与えられたある種の経験が、後年の生理的・心理的な発達に消しがたい行動を形成させる期間として、臨界期の存在を明らかにした。 C 学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性のことをレジリエンスという。 D 発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような量的な変化を想定して区切ったものである。
A:○ B:× C:× D:×
27
次の文は、保育の中でみられる子どもの姿についての記述である。A~Dを説明する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A まだ文字を読めない子どもが、お気に入りの絵本を見ながらまるで文字が読めるかのようにふるまう。 B 子どもに「お散歩に行こう」と声をかけると、帽子を取りに行き、靴を履こうとする。 C 自分が遊んでいる遊具に他児が近づいてくると、「今、私が遊んでいるからだめ」と言う。 D 3歳児が砂を入れた容器を差し出して「アイスクリーム食べて」と言った時に、保育士が「冷凍庫に入れてあとで食べるよ」と応じると、急に真顔になり、「本当は食べちゃダメなんだよ」とわざわざ言う。 【語群】 ア ナラティブ イ いやいや期 ウ プレリテラシー エ メタコミュニケーション オ 自己主張 カ リテラシー キ 二次的ことば ク スクリプト
A:ウ B:ク C:オ D:エ
28
次の文のうち、保育で一般的に用いられる合成繊維製のテープ紐の性質や使用上の留意点に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 水に溶けやすい性質である。 B 薄くて強度と幅の広さがあるため、新聞紙や雑誌等をくくる際に使うことができる。 C ポリエチレン(PE)製のものは屋外で使用しても、すぐに土の中で分解されるので放置しておいてもよい。 D 長手方向に簡単に裂くことができ、踊りや応援などで用いる「ポンポン」をつくることができる。
A:× B:○ C:× D:○
29
次のうち、学童期以降における学校の適応に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A いじめは、学年が上がるにしたがって、相手を無視する、相手を孤立させるよう周囲に働きかけるなど、直接相手に身体的危害を加えるわけではない関係性攻撃がみられるようになる。 B いじめを関係性の病理と位置づけると、いじめは、被害者と加害者という単純な構図ではなく、いじめをはやしたてる観衆、いじめの状況を知っていても黙って何も行動を起こさない傍観者を加えて、四層構造のダイナミクスとみなされる。 C 文部科学省は、不登校を「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあたるために年間90日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義している。 D 不登校の背景には、学校での対人関係、家庭での虐待、貧困の問題、発達障害傾向などが根底にある可能性も指摘されている。
A:○ B:○ C:× D:○
30
次のうち、里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童養護施設や乳児院に配置され、里親の支援に関わる職員である。 B 里親の新規開拓や里親委託の推進等を役割としている。 C 業務内容の範囲は里親委託までであり、委託後の里親支援については、児童相談所が担う。 D 資格要件は、保育士資格取得者でなければならないと定められている。
A:○ B:○ C:× D:×
31
次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和4年厚生労働省)に示された「家庭と同様の養育環境」として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 里親 B 養子縁組 C 地域小規模児童養護施設(グループホーム) D 小規模グループケア(分園型)
A:○ B:○ C:× D:×
32
次のうち、災害後における子どもの反応に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 子どもの心の問題は、災害直後よりも、ある程度時間が経過し、日常生活が軌道にのり始めた頃に顕在化し始めることが多い。 B 幼児期・学童期の子どもでは、退行、分離不安、不安定な感情表出、身体症状など様々な形で表現される。例えば「災害ごっこ」を繰り返すなど、遊びで被災体験を表出することがある。 C 学童期以降の子どもでは、基本的な信頼感の喪失や周囲からの疎外感、日常生活の変化などが要因となって孤立を深めたり、逆に安心感を過度に求めて特定の友人関係に固執したりすることがある。 D 思春期の子どもでは、抽象的概念の理解が進み、生き残った罪悪感や、何もできなかった無力感、後悔など複雑な感情を抱くことがある。
A:○ B:○ C:○ D:○
33
次のうち、小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。
この事業は、5人または6人の児童を養育者の家庭において養育を行う取り組みである。
34
次の文は、「児童虐待の防止等に関する法律」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・都道府県知事は、児童虐待が行われているおそれがあると認めるときは、当該児童の保護者に対し、当該児童を同伴して( A )することを求め、児童委員又は児童の福祉に関する事務に従事する職員をして、必要な調査又は質問をさせることができる。この場合においては、その身分を証明する証票を携帯させ、関係者の請求があったときは、これを提示させなければならない。 ・都道府県知事は、前項の規定により当該児童の保護者の( A )を求めようとするときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該保護者に対し、( A )を求める理由となった事実の内容、( A )を求める日時及び場所、同伴すべき児童の氏名その他必要な事項を記載した書面により告知しなければならない。 ・都道府県知事は、第一項の保護者が同項の規定による( A )の求めに応じない場合は、次条第一項の規定による児童委員又は児童の福祉に関する事務に従事する職員の( B )及び調査又は質問その他の必要な措置を講ずるものとする。
A:出頭 B:立入り
35
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 11月のある朝、保育所に登園してきたW君が何となく元気がないように担当のM保育士は思い、W君の母に様子を聞いた。W君の母は「朝、食欲がなかったので、牛乳だけ飲んできた。でも平熱で、その他はいつも通りなので連れてきた。大丈夫だと思う」と答えたので預かることにした。W君のことに注意を払いながら一人で保育をしていたところ、午前中の室内遊びの途中で突然W君が嘔吐をした。 【設問】 次のうち、担当のM保育士のとる行動として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
応援を頼み、他の児をすぐにその部屋から出し、W君の介助を行い他の部屋(保健室など)に連れていく。
36
次のうち、ソーシャルワークの定義に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A リッチモンド(Richmond, M.E.)は、ソーシャル・ケースワークを「人間とその社会的環境との間を個別に、意識的に調整することを通してパーソナリティを発達させる諸過程からなり立っている」と定義している。 B コノプカ(Konopka, G.)は、グループワークを「意図的なグループ経験を通じて、個人の社会的に機能する力を高め、また個人、集団、地域社会の諸問題に、より効果的に対処し得るよう、人びとを援助するものである」と定義している。 C コミュニティワークとは、「地域社会の中で生起する住民の共通的・個別的生活課題を住民主体で、組織的、地域協働的に解決するのを側面的に支援するために、地域住民の組織化や福祉活動への参加を促進したり、社会福祉機関・施設・団体間の連携を図りながら地域社会の社会資源を整備し、協働的に地域社会の福祉力を増進し、住民にとって住みやすい地域社会を創造していく援助技術」である。
A:○ B:○ C:○
37
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 発達に問題なく元気な児が6~7か月乳児健診を受けたところ、カウプ指数が21だった。自宅に帰り母が保育雑誌を読んでいるうちに、カウプ指数の数値が心配になり入所している保育所の保育士に相談した。ちなみに、母乳栄養の児である。 【設問】 次のうち、保育士の対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
乳児がやや太っていても、元気で発達も良好なら気にする必要はないと話した。
38
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 S児童養護施設のグループホーム(地域小規模児童養護施設)に勤務している新人のL保育士は、中学生のY君(14歳、男児)を担当している。Y君は、学校以外のほとんどの時間は自室で過ごし、他児とも関わろうとしない。L保育士はY君と話をしようと声掛けするが「お前に話すことなんてない」と返答され、Y君へどのような支援を行えば良いか悩んでいる。 【設問】 次のうち、L保育士がY君の支援を検討するために行うものとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A L保育士が自らの関わりについて日誌を通して振り返る。 B 基幹的職員にスーパービジョンを依頼する。 C Y君の通う学校の先生と連絡をとり、Y君の学校での様子を聴く。 D 今までY君を担当した職員から、入所までの経緯やこれまでの関わりに関する情報を得る。
A:○ B:○ C:○ D:○
39
次のうち、食物アレルギーに関する記述として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 鶏卵アレルギーは卵黄のアレルゲンが主原因である。 B 小麦アレルギーの場合、米や他の雑穀類は摂取することができる。 C 鶏卵を材料とする天ぷらの衣やハンバーグのつなぎなどは、いも類やでんぷんで代替可能である。 D 牛乳アレルギーの場合、基本的に牛肉も除去する。
B,C
40
次の法律名とその法律の条文の見出しとして掲げられている事項の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「障害者基本法」 ―――――――――――――――― 障害者週間 B 「身体障害者福祉法」 ―――――――――――――― 社会参加を促進する事業の実施 C 「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」 ――― 正しい知識の普及 D 「発達障害者支援法」 ―――――――――――――― 放課後児童健全育成事業の利用
A:○ B:○ C:○ D:○
41
次のうち、「食生活指針」(平成28年文部科学省、厚生労働省、農林水産省)の「食生活指針の実践」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとりましょう。 B 特に若年女性のやせ、高齢者の肥満にも気を付けましょう。 C 夜食や間食はとりすぎないようにしましょう。 D たっぷり野菜と毎日の果物で、たんぱく質、炭水化物をとりましょう。
A:○ B:× C:○ D:×
42
次の文は、授乳及び調乳に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 調乳にあたって使用する湯は、40℃以上を保つ。 B 常温で保存していた場合は、調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは廃棄する。 C 冷凍母乳を用いる場合は、搾乳、冷凍、運搬など、すべてが衛生的に行われるようにする。 D 調乳法には無菌操作法や終末殺菌法がある。
A:× B:○ C:○ D:○
43
次のうち、障害のある子どもの保育に関する記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」(2)「指導計画の作成」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 障害や発達上の課題のある子どもの理解と援助は、子どもの保護者や家庭との連携が大切であり、連携を通して保護者が保育所を信頼し、子どもについての共通理解の下に協力し合う関係を形成する。 B 障害や発達上の課題のある子どもとその保護者に関するプライバシーの保護が何よりも大切であるため、他の子どもの保護者に対しては、障害等についての個人情報を一切提供してはいけない。 C 障害のある子どもの保育にあたっては、専門的な知識や経験を有する地域の関係機関と連携し、互いの専門性を生かしながら、子どもの発達に資するよう取り組んでいくことが必要である。 D 障害のある子どもの就学にあたっては、就学に向けた支援の資料を作成するなど、保育所や児童発達支援センター等の関係機関で行われてきた支援が就学以降も継続していくよう留意する。
A:○ B:× C:○ D:○
44
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」(2)「ねらい及び内容」オ「表現」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・生活の中で様々な音、形、色、( A )、動き、味、( B )などに気付いたり、感じたりして楽しむ。 ・保育士等からの話や、生活や遊びの中での( C )を通して、イメージを豊かにする。
A:手触り B:香り C:出来事
45
次のうち、福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)は、すべての高齢者を利用対象者としている。 B 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)の実施主体は、各都道府県及び指定都市の社会福祉協議会及び地域包括支援センターとされている。 C 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)は、「社会福祉法」に基づく利用者の権利擁護事業の一つである。 D 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)では、生活福祉資金貸付制度を実施している。
A:× B:× C:○ D:×
46
次の表は、3色食品群の食品の分類に関するものである。表中の( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A:赤 B:黄 C:大豆 D:油脂
47
次のうち、子どもの発達と環境に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A シュテルン(Stern, W.)は、発達における社会的・文化的環境の影響を重視しており、発達は環境のもつ社会、文化、歴史的な側面が個人との相互作用によって個人の中に取り入れられる過程であるとした。 B ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)は、子どもを取り巻く社会的環境のうち、父親と母親との関係(夫婦関係)や親と学校の先生との関係など、相互の影響関係をエクソシステムとした。 C ジェンセン(Jensen, A.R.)は、個々の特性が表れるのに必要な環境的要因には、特性ごとに固有な最低限度(閾値)があるとした。 D ギブソン(Gibson, J.J.)は、環境の意味や価値は、人間の心の動きによって与えられるのではなく、環境が人間に提供するものであるとした。
A:× B:× C:○ D:○
48
次の【Ⅰ群】の地域型保育事業についての説明と【Ⅱ群】の事業名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 保育を必要とする乳児・幼児であって、満3歳未満のものについて、当該保育を必要とする乳児・幼児の居宅において家庭的保育者による保育を行う事業。 B 保育を必要とする乳児・幼児であって、満3歳未満のものについて、家庭的保育者の居宅その他の場所において、家庭的保育者による保育を行う事業であり、利用定員が5人以下となっている。 C 保育を必要とする乳児・幼児であって、満3歳未満のものについて、当該保育を必要とする乳児・幼児を保育することを目的とする施設において保育を行う事業であり、利用定員が6人以上19人以下となっている。 【Ⅱ群】 ア 家庭的保育事業 イ 居宅訪問型保育事業 ウ 小規模保育事業
A:イ B:ア C:ウ
49
次のうち、育児不安を感じる保護者に対する理解と支援に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 A マタニティ・ブルーズの時期を過ぎても、不安、自信の低下、いらだちを訴える母親は少なくないが、産後の生理的現象が長引いているだけで、母親を取り巻く周囲の環境との関係は考慮しなくてもよい。 B 育児不安の内容にかかわらず、保育所の機能や専門性を生かし、保育所の保護者支援はその保育所のみで対応する。 C 育児不安を持つことが不適切な子育てというわけではなく、抱える育児不安の深刻度や緊急度、あるいはどのような経過や背景があるかに焦点をあてて考えるようにする。 D 保護者の育児態度が子どもへ影響するだけではなく、子どもの気質によって保護者も影響を受けるという相互作用で親子関係は成り立っていく。
C,D
50
次のうち、乳児保育における保育の実施に関わる配慮事項に関する記述として、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」に照らして、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 A 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。 B 自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。 C 子どもの発達や成長の援助をねらいとした活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。 D 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。
A,D
51
次の文は、「新しい社会的養育ビジョン」(2017(平成29)年厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 代替養育は施設での養育を原則とする。 B 代替養育の目的の一つは、子どもが成人になった際に社会において自立的生活を形成、維持しうる能力を形成し、また、そのための社会的基盤を整備することにある。 C 実親による養育が困難であれば、特別養子縁組による永続的解決(パーマネンシー保障)や里親による養育を推進する。 D 代替養育の場における自律・自立のための養育、進路保障、地域生活における継続的な支援を推進する際に当事者の参画と協働は必要としない。
A:× B:○ C:○ D:×
52
次の記述に該当する人物は誰か。正しいものを一つ選びなさい。 イギリス産業革命期にスコットランドのニュー・ラナークの紡績工場の経営に従事した。この工場での労働者教育の経験から、人間の性格が環境の産物であり、環境を整えることで性格形成が可能であるとの考えをもつに至り、『新社会観』を執筆した。また性格形成学院を開校。彼は、人間の性格形成において幼児期の環境の影響をとりわけ重視し、性格形成学院内に今日の保育所的機能を果たす幼児学校を設け、労働者の子どもを1歳から預かった。
オーエン(Owen, R.)
53
次の文は、小児期の歯科保健に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 乳歯の生える順序は、下あごの前歯が最初に生えることが多いが、上あごからの場合もあり、生える順序で心配する必要はない。 B むし歯予防や永久歯の萌出のために、乳歯の場合は歯と歯の間に多少のすき間が開いている方が望ましい。 C 食物を食べていない時の口中の酸度はpH6.5~7.0くらいであるが、pHが上昇することにより、歯が侵されやすい状態になる。 D むし歯の発生には、歯垢中の細菌の存在が要因としてあげられるが、咀しゃくや唾液流出の状態も関係している。 E 乳歯の多くは妊娠後期に形成を開始し、続いて石灰化が行われる。
C,E
54
次のA~Eは、日本におけるこれまでの少子化対策の取り組みである。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「新子育て安心プラン」の公表 B 「子ども・子育てビジョン」の閣議決定 C 「子ども・子育て応援プラン」の決定 D 「少子化社会対策基本法」の施行 E 「ニッポン一億総活躍プラン」の閣議決定
D → C → B → E → A
55
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 実習生のMさんは、初めて2歳児クラスで絵本の読み聞かせに取り組んだ。集中して絵本を見る子どももいるが、声を出したり、立ち上がったり、歩き回ったりする子どももいて、Mさんは対応に困りながらも何とか絵本を読み終えた。 【設問】 次のうち、実習生Mさんの振り返りの記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 集中して絵本を見ている子どものじゃまをしてしまうので、声を出したり、立ち上がったり、歩き回ったりする子どもをしっかり注意するべきだった。 B 絵本に自然に子どもの関心が向くように、自分の読む位置に配慮したり、ござやマットを用意するなど、環境面で工夫ができないかを考えてみよう。 C 読み聞かせのときに声を出したり、立ち上がるのは、絵本に興味を持っていることの表れかもしれない。子どもなりの反応を肯定的に捉えてみよう。 D 子どもに何も声をかけられなかったが、2歳児クラスの子どもにはまだ何を言っても伝わらないから問題はないだろう。 E 選んだ絵本が、子どもの興味や関心に添うものだったかを検討してみよう。
A:× B:○ C:○ D:× E:○
56
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 実習生Mさんは、保育所の5歳児クラスで実習をしている。5歳児クラスの担当保育士と相談をして、実習の後半に、Mさんが主になってレストランごっこの活動を担うことになった。そこでMさんは、「友達とレストランごっこを楽しむ」と「日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう」というねらいをもって、レストランごっこの指導計画を立てることにした。 【設問】 次の文のうち、実習生Mさんが実習の指導計画の「実習生の活動」に記載した内容として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A レストランやみんなで食事を楽しむ様子が描かれた絵本を読む。 B 「レストランには何があるかな?」とレストランごっこのイメージが膨らむような言葉掛けをする。 C 友達と相談しながら、メニュー表にメニューの名前が書けるように、スペースや画材を準備する。 D Mさんが判読できない文字を書いている子どもには、「まちがっているよ」と伝え、正しい書き方に直させる。
A:○ B:○ C:○ D:×
57
次の楽譜から長三和音(メジャーコード)を抽出した正しい組み合わせを一つ選びなさい。
②、④、⑥
58
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」(2)「ねらい及び内容」エ「言葉」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 経験したことや考えたことなどを( A )言葉で表現し、相手の話す言葉を( B )意欲や態度を育て、言葉に対する( C )や言葉で表現する力を養う。
A:自分なりの B:聞こうとする C:感覚
59
次の文は、「生徒指導提要」(平成22年文部科学省)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 特別活動では、多様な集団活動の中で児童生徒にそれぞれに役割を受け持たせ、自己存在感を持たせ、自己の思いを実現する機会を十分に与えるとともに、集団との関係で自己の在り方を自覚させるように指導し、集団の一員としての連帯感や連帯意識、( A )を養うことが大切です。また、社会の一員として生活の充実と向上のために進んで貢献していこうとする社会性の基礎となる態度や行動を身に付け、様々な場面で自己の能力をより良く生かし( B )を図るようにさせることも大切です。
A:責任感 B:自己実現
60
次のうち、バイステック(Biestek, F.P.)の7原則についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「受容」とは、利用者の尊厳と価値を尊重しつつ、利用者の現在のありのままを受けとめることである。 B 「個別化」とは、利用者の自己決定を促し尊重することである。 C 「統制された情緒的関与」とは、利用者の感情表現を大切にすることである。 D 「秘密保持」とは、利用者が専門的援助関係のなかでうち明ける秘密の情報を、援助者がきちんと保全することである。
A:○ B:× C:× D:○
61
次のうち、社会福祉における専門職に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 社会福祉士資格を持つ者は、児童指導員として児童養護施設等で働くことができる。 B 「児童福祉法」において、児童相談所に社会福祉主事を置かなければならない、と規定されている。 C 「社会福祉法」において、都道府県、市及び福祉に関する事務所を設置する町村に、社会福祉主事を置く、と規定されている。 D 乳児院は、国の規定により看護師の配置が義務づけられている。
A:○ B:× C:○ D:○
62
次のうち、相談援助に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ウェルビーイングとは、個人の権利や自己実現が保障され、その個人が身体的・精神的・社会的により良い状態にあることを意味するものとして理解される。 B ソーシャルアクションとは、制度改善、制度創設等のために地域住民や専門家などが行う行動をいう。 C エンパワメントとは、支援計画や、それに基づく支援の最終的な評価を行う段階のことをいう。
A:○ B:○ C:×
63
次のうち、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」4「災害への備え」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 災害の発生時に、保護者等への連絡及び子どもの引渡しを円滑に行うため、日頃から保護者との密接な連携に努め、連絡体制や引渡し方法等について確認をしておくこと。 B 防火設備、避難経路等の安全性が確保されるよう、定期的にこれらの安全点検を行うこと。 C 市町村の支援の下に、地域の関係機関との日常的な連携を図り、必要な協力が得られるよう努めること。 D 避難訓練は、少なくとも半年に1回定期的に実施するなど、必要な対応を図ること。 E 避難訓練については、地域の関係機関や保護者との連携の下に行うなど工夫すること。
A:○ B:○ C:○ D:× E:○
64
次の文は、「保育所保育指針」に示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 コ 豊かな感性と表現 心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な( A )の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや( B )を自分で表現したり、友達同士で表現する( C )を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。
A:素材 B:考えたこと C:過程
65
次のうち、日本における保育の歴史についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 貧しい家庭の子どもたちのための幼稚園が明治期につくられ始めた。その一つ、二葉幼稚園は赤沢鍾美が慈善により開設したものである。 B 日本において最も早く設立された公立の幼稚園は、東京女子師範学校附属幼稚園であった。そこでは設立当初から、子どもの自由で自主的な活動が保育の中心であった。 C 幼児教育への期待が高まり全国に幼稚園が普及し始めた1926(大正15)年、「幼稚園基本法」が制定された。これによって、幼稚園ははじめて制度的な地位を確立した。 D 1948(昭和23)年に文部省から刊行された「保育要領」は、幼稚園のみならず保育所及び家庭における幼児期の教育や世話の仕方などを詳細に解説したものである。
A:× B:× C:× D:○
66
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 G保育所のT所長と新任のK保育士が、子どもがつけて遊ぶことができるお面づくりについて話をしています。 K保育士:子どもたちには今、流行りのキャラクターがとても人気なので、そのお面をつくろうと考えています。先生はどう思われますか。 T所長:キャラクターは、子どもたちの( A )として人気があるかもしれないですね。 K保育士:お面をつくれば、子どもたちはなりきって夢中になって遊ぶ気がします。 T所長:そうですね。子どもたちにとっては、友達との( B )遊びなど既存のイメージを共有した遊びを通して( C )意識が育つ側面はあるかもしれませんが、その反面、キャラクターを知らない子たちにも同じように楽しめる工夫をしたいですね。 K保育士:今、流行っているからといっても、制作する際にはその良さや子どもたちに与える様々な影響を考えないといけないですね。 【設問】 ( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A:憧れ B:ごっこ C:仲間
67
次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「保育所保育指針」では、保護者の苦情などへの対応に関する記述はない。 B 児童相談所長は、一時保護が行われた児童で親権を行う者または未成年後見人のない者に対し、親権を行う者または未成年後見人があるに至るまでの間、親権を行う。 C 保育士は、子どもや保護者が抱える問題やニーズを代弁(アドボカシー)して支援していくことが求められている。
A:× B:○ C:○
68
次のうち、「ヤングケアラー」について、不適切な記述を一つ選びなさい。
障害や病気のある家族に代わり、日常的に買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている子どもは、ヤングケアラーではない。
69
次のうち、「令和3年版男女共同参画白書」(内閣府)における男性の育児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連時間は、「共働き世帯の夫」、「夫有業・妻無業世帯の夫」のいずれも、2006(平成18)年以降は増加傾向にある。 B 6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連時間は、2016(平成28)年には「共働き世帯の夫」、「夫有業・妻無業世帯の夫」のいずれも過去最高となり、妻と同水準となっている。 C 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方(性別役割分担意識)は、2019(令和元)年の調査では、男女ともに反対する者の割合が賛成する者の割合を下回っている。 D 2019(令和元)年における男性の育児休業取得率は、民間企業、国家公務員、地方公務員で、近年上昇しているものの、依然として低水準にある。
A:○ B:× C:× D:○
70
次のうち、「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)に関する記述として、「授乳について困ったこと」(回答者:0~2歳児の保護者)の回答の割合が、最も高かったものを一つ選びなさい。
母乳が足りているかどうかわからない
71
次の法律を、制定された順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 救護法 B 介護保険法 C 子ども・子育て支援法 D 社会事業法
A → D → B → C
72
次のうち、ワクチンに関する記述として、不適切なものを一つ選びなさい。
ロタウイルス感染症の予防接種は、任意接種であるが、感染力が強い疾患のため、発症する前に予防接種を受けることが重要であることを周知する。
73
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」(3)「家庭及び地域社会との連携」である。(a)~(c)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 子どもの生活の(a)連続性を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の(b)自然、高齢者や異年齢の子ども等を含む人材、行事、施設等の地域の資源を積極的に活用し、(c)豊かな生活体験をはじめ保育内容の充実が図られるよう配慮すること。
a:○ b:○ c:○
74
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育所は、入所する子どもを( A )するとともに、家庭や地域の様々な( B )との連携を図りながら、入所する子どもの保護者に対する( C )及び地域の( D )に対する( C )等を行う役割を担うものである。 【語群】 ア 教育 イ 保育 ウ 社会資源 エ ステークホルダー オ 指導 カ 支援 キ 関係機関等 ク 子育て家庭
A:イ B:ウ C:カ D:ク
75
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」(1)「全体的な計画の作成」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育所は、(中略)、各保育所の保育の方針や( A )に基づき、子どもの( B )を踏まえて、保育の内容が( C )的・計画的に構成され、保育所の生活の全体を通して、総合的に( D )されるよう、全体的な計画を作成しなければならない。
A:目標 B:発達過程 C:組織 D:展開
76
次の文は、「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(平成16年厚生労働省)における「発育・発達過程に応じて育てたい”食べる力”」の一部である。幼児期の内容として、誤ったものを一つ選びなさい。
いろいろな食べ物を見て、触って、味わって、自分で進んで食べようとする
77
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Uちゃん(小学3年生、女児)は、母親と二人でK母子生活支援施設に入所している。Uちゃんの母親は、最近就職した。まだ仕事に慣れない様子で、疲れている様子がその表情にも見られた。ある日、施設内の学習室にUちゃんが来て、「お母さんがイライラしてすぐに怒る。一緒にいると喧嘩になるからこっちに来た。本当はみてもらいたい宿題だってあるのに」とH母子支援員に言った。 【設問】 次のうち、H母子支援員のとるべき対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。
Uちゃんの母親を学習室に呼び、Uちゃんの宿題をみるよう指導する。
78
次のうち、日本の子どもや家庭に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「令和3年度出生に関する統計」(2021(令和3)年厚生労働省)によると、2019(令和元)年の母の第1子出産時の平均年齢は30歳を超えている。 B 「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況」(2022(令和4)年厚生労働省)によると、2006(平成18)年以降、合計特殊出生率は常に前年より増加している。 C 「令和2年版男女共同参画白書」(2020(令和2)年内閣府)によると、2019(令和元)年の「男性雇用者と無業の妻から成る世帯数」は、「雇用者の共働き世帯数」の3分の1以下となっている。 D 「2019年国民生活基礎調査の概況」(2020(令和2)年厚生労働省)によると、2019(令和元)年の「児童のいる世帯」は「児童のいない世帯」の3分の1以下の割合となっている。
A:○ B:× C:× D:○
79
次のうち、子育て世代包括支援センター(母子健康包括支援センター)について、適切な記述を一つ選びなさい。
母子保健事業や子育て支援事業を実施することができる。
80
次の【Ⅰ群】の病名と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A A型肝炎 B B型肝炎 C ジフテリア D ポリオ 【Ⅱ群】 ア 糞口感染で伝播する。発熱、倦怠感などに続いて血清トランスアミナーゼが上昇する。典型的な症例では黄疸、肝腫大、濃色尿、灰白色便などが認められる。 イ 上気道粘膜疾患のひとつ。灰色がかった偽膜が形成され、気道が閉塞することもある。 ウ 血液・体液を介して感染し、感染した時期、感染時の宿主の免疫能によって、一過性感染に終わるものと持続感染するものとに大別される。子どもへの感染は、母子感染が一般的である。 エ 脊髄神経前角の運動神経核を侵すことで四肢を中心とする全身の筋肉の運動障害、いわゆる弛緩性麻痺(だらりとした麻痺)を起こす急性ウイルス感染症である。
A:ア B:ウ C:イ D:エ
81
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」(1)「養護の理念」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育における養護とは、子どもの( A )の保持及び( B )の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、保育所における保育は、養護及び( C )を一体的に行うことをその特性とするものである。保育所における保育全体を通じて、養護に関する( D )を踏まえた保育が展開されなければならない。
A:生命 B:情緒 C:教育 D:ねらい及び内容
82
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」(4)「保育の環境」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。 B 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。 C 子どもの活動が豊かに展開されるよう、保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること。 D 保育士自らが積極的に環境に関わり、子どもに遊びを提供するよう配慮すること。
A:○ B:○ C:○ D:×
83
次のA~Eは、子ども家庭福祉に関する法律である。これらを制定年の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童扶養手当法 B 児童福祉法 C 児童手当法 D 児童虐待の防止等に関する法律 E 少年法
B → E → A → C → D
84
次のうち、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」の2「食育の推進」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 食事の提供を含む食育計画を全体的な計画に基づいて作成し、その評価及び改善に努めること。 B 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「生きる力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。 C 栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。 D 子どもと調理員等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。
A:○ B:× C:○ D:○
85
次のA~Dの学習に関する記述について、関連する用語の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 他者の行動とその結果を観察するだけで学習は成立する。 B 問題を取り巻く状況全体を把握して構造を理解し、見通しをもつことにより問題を解決する。 C ある学習をしたことがその後の別の学習に影響する。 D 大人の子どもに対する期待が子どもの学習に影響を与える。
A:モデリング B:洞察 C:学習の転移 D:ピグマリオン効果
86
次の文は、ミネラルに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 亜鉛が不足すると、味覚障害の一因となる。 B 鉄は、ヘモグロビンの成分であり、レバーに多く含まれる。 C マグネシウムは、骨や歯の構成成分であり、乳製品に多く含まれる。 D ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分であり、昆布に多く含まれる。
A:○ B:○ C:× D:○
87
次のうち、福祉の専門職としての保育士に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育士の資格は2001(平成13)年に改正された「児童福祉法」によって、国家資格となった。 B 保育士は、従来の子どもに対して直接的にかかわる保育の専門家としてだけでなく、保護者に対して保育に関する指導をおこなう専門職として位置づけられている。 C 「保育所保育指針」では、保育士の倫理観について言及している。 D 保育士は、社会制度の改編や創設を提案することもある。
A:○ B:○ C:○ D:○
88
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 1歳児クラスでは運動会で、保護者も一緒に参加する内容を行うこととした。保護者にはクラス便りで次の2点を伝えた。一つ目は、特別に何かを発表するために練習するのではなく、普段の遊びの姿を見せていくこと、二つ目は、当日は保護者がゴール地点に立ち、子どもが保護者のもとに走っていくのを抱き止めてもらい、その後に親子でダンスをしてほしいことである。ダンスはこれまでクラスで子どもと親しんだものを選び、運動会までの間は保護者のお迎えの時間にも音楽をかけて、保護者も一緒にダンスを楽しめる機会を持つよう配慮した。運動会の当日は、いつもとは違う雰囲気の中で泣き出してしまう子どももいたが、ほとんどの子どもは普段通りの姿を見せることができた。 【設問】 次のうち、担当保育士の振り返りの記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」、第4章「子育て支援」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A せっかく保護者が見に来ているので、子どもが一人ずつセリフを言う機会を設けるなど、より保護者が楽しめる内容を考える必要があった。 B 何か特別なことをするのではなく、普段の遊びの姿を見せる内容にすることで、子どもに負担をかけずに当日を迎えることができた。 C 普段の遊びの姿を見せるという保育方針を保護者とも共有した上で、運動会を迎えることができて良かった。 D 泣き出してしまった子どもの保護者には、保護者の思いを受けとめ、この時期の子どもの発達の姿を共有していこう。
A:× B:○ C:○ D:○
89
次のA~Dの音楽用語の意味を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A adagio B ritardando C D.C. D molto 【語群】 ア 柔らかく イ ゆるやかに ウ 悲しげに エ だんだんゆるやかに オ はじめに戻る カ 非常に キ セーニョに戻る ク だんだん弱く ケ 元気に速く コ だんだん遅く
A:イ B:コ C:オ D:カ
90
次のうち、「児童福祉法」に規定された障害児通所支援として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 居宅訪問型児童発達支援 B 保育所等訪問支援 C 放課後等デイサービス
A:○ B:○ C:○
91
次のうち、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年厚生労働省)の「2 離乳の支援の方法(2)離乳の進行」の≪離乳後期(生後9か月~11か月頃)≫に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
食べる時の口唇は、左右対称の動きとなり、噛んでいる方向によっていく動きがみられる。
92
次の文は、幼児期から学童期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。 子どもたちが最初に出会う移行は、家庭生活から幼児期の集団参加が始まる時期である。子どもが経験する2つ目の移行は、幼児期から学童期への移行であり、日本では小学校の入学が大きな節目となる。認知発達において、6~7歳前後にピアジェ(Piaget, J.)のいう( A )から次の発達段階に移行する。この時期には、自己中心性をぬけだし( B )が可能となり、子どもは具体物の助けを借りながら論理的に一貫性を持った思考ができるようになり、( C )が成立する。 言語でも語彙や発音、文法の基本的言語システムを獲得し、話し言葉は一通りの完成をみる。小学校の入学頃までに、長音や拗音などの特殊音節の( D )が可能となり、書き言葉の基盤ができあがる。この時期には、仲間関係にも発展がみられ、大人が介在しないで、子ども同士で遊んだり活動したりできるようになる。 【語群】 ア 具体的操作期 イ 前操作期 ウ 帰納的推理 エ 保存の概念 オ 構音や調音 カ 音韻の分解や抽出 キ 脱中心化 ク 互恵的視点
A:イ B:キ C:エ D:カ
93
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Hさん(女性)は、児童養護施設で実習をしている。実習後半となり、子どもたちとも打ち解けてきたという印象をもっていたある日のことであった。中学2年生の女子児童から、「職員はみんな仕事で世話してるだけだし。私のことなんて真剣に考えてくれてないんだよ」と言われた。Hさんは突然の出来事のなかでどうしてよいかわからず何も答えることができなかった。 【設問】 次のうち、Hさんの対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A その日の実習記録にその出来事を記載し、実習指導者から助言を受ける。 B 「そんなこと言うものではない」と女子児童を批難する。 C なぜそのような言葉を発したのかについて考察する。
A:○ B:× C:○
94
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 大学生のPさんは、保育実習指導Ⅰの授業で、保育所実習における観察の方法や記録の取り方、実習の振り返りをどのように行うかについて学び、その要点をノートに整理した。 【設問】 次の文のうち、保育所実習の観察、記録、振り返りの要点として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 子どもや保育士の言動だけでなく、遊具や設備も含めて観察する。 B 保育士の子どもへの関わり方や援助の方法、言葉づかいだけでなく、保育士同士の連携も含めて観察する。 C 観察したことを客観的に記録するために、自分の思いや考えたことは書かない。 D 担当保育士からの助言・感想を聞いて、自分のできなかったことや反省すべきことに限定して振り返る。
A:○ B:○ C:× D:×
95
次のうち、エリクソン(Erikson, E.H.)の心理・社会的発達段階説に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A それぞれの発達段階の時期の中心的な発達課題は、漸成(ぜんせい)的で決まった順序がないと考えた。 B どの発達段階でも、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えた。 C フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、身体的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえた。 D 乳児期の心理社会的危機は「自律 対 恥・疑念」であると考えた。
A:× B:○ C:× D:×
96
次のうち、食物アレルギーに関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 免疫が外から体内に入る物質を異物として認識し排除する仕組みの中で、自分自身を攻撃する状態を作り出すことをアレルギー反応と呼ぶ。 B アナフィラキシーショックは、食物アレルギーのある人に起こり、呼吸器や消化器など複数のアレルギー反応が起こるが、血圧低下など循環器の症状は起こらない。 C 食物アレルギーのある子どもには、必ずエピペン®が処方されている。 D 食物アレルギーの場合、血液検査で特異的及び非特異的IgEを測定するが、アレルゲンとなる食物摂取制限の決め手にはならない。
A:○ B:× C:× D:○
97
次の【Ⅰ群】の郷土料理と、【Ⅱ群】の都道府県を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A かきめし B 三平汁 C さんが焼き D ゴーヤーチャンプルー 【Ⅱ群】 ア 広島県 イ 千葉県 ウ 北海道 エ 沖縄県
A:ア B:ウ C:イ D:エ
98
次のうち、「教育基本法」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「教育基本法」は学校教育に関する法律であり、家庭教育や社会教育に関しては記述がない。 B 1947(昭和22)年に制定された「教育基本法」は、2006(平成18)年に改正されるまでの約60年間、一度も改正されることがなかった。 C 2006(平成18)年に改正された「教育基本法」では、第11条「幼児期の教育」の記載が加えられた。
A:× B:○ C:○
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次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 子どもの年齢に応じた教え方として「随年教法」を示した。「和俗童子訓」において「其おしえは、予(あらかじ)めするを先とす。予とは、かねてよりといふ意。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云」と述べた。 B 農民生活の指導者として、子どもの発達過程に即した教育の在り方を説いた。子どもの心と身体の成長を「実植えしたる松」「二葉極りたる頃」「萌したる才智の芽のふき出」など松の生長にたとえた。 【Ⅱ群】 ア 大原幽学 イ 伊藤仁斎 ウ 荻生徂徠 エ 貝原益軒
A:エ B:ア