問題一覧
1
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育所は、入所する子どもを( A )するとともに、家庭や地域の様々な( B )との連携を図りながら、入所する子どもの保護者に対する( C )及び地域の( D )に対する( C )等を行う役割を担うものである。 【語群】 ア 教育 イ 保育 ウ 社会資源 エ ステークホルダー オ 指導 カ 支援 キ 関係機関等 ク 子育て家庭
A:イ B:ウ C:カ D:ク
2
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」(4)「保育の環境」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。 B 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。 C 子どもの活動が豊かに展開されるよう、保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること。 D 保育士自らが積極的に環境に関わり、子どもに遊びを提供するよう配慮すること。
A:○ B:○ C:○ D:×
3
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」(1)「養護の理念」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育における養護とは、子どもの( A )の保持及び( B )の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、保育所における保育は、養護及び( C )を一体的に行うことをその特性とするものである。保育所における保育全体を通じて、養護に関する( D )を踏まえた保育が展開されなければならない。
A:生命 B:情緒 C:教育 D:ねらい及び内容
4
次のうち、1歳以上3歳未満児の保育に関する記述として、「保育所保育指針」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育のねらい及び内容について、「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」、「表現」としてまとめ、示している。 B 指導計画は一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して作成し、個別的な計画は必要に応じて作成する。 C 自分でできることが増えてくる時期であることから、保育士等は、子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重し、温かく見守るとともに、愛情豊かに応答的に関わる。 D 基本的な生活習慣の形成にあたっては、家庭での生活経験に配慮し、家庭からの要望を第一に優先して進めるようにする。 E 保育士等が仲立ちとなって、自分の気持ちを相手に伝えることや相手の気持ちに気付くことの大切さなど、友達の気持ちや友達との関わり方を丁寧に伝えていく。
A:○ B:× C:○ D:× E:○
5
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」(1)「全体的な計画の作成」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育所は、(中略)、各保育所の保育の方針や( A )に基づき、子どもの( B )を踏まえて、保育の内容が( C )的・計画的に構成され、保育所の生活の全体を通して、総合的に( D )されるよう、全体的な計画を作成しなければならない。
A:目標 B:発達過程 C:組織 D:展開
6
次のうち、乳児保育における保育の実施に関わる配慮事項に関する記述として、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」に照らして、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 A 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。 B 自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。 C 子どもの発達や成長の援助をねらいとした活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。 D 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。
A,D
7
次の表は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の一部である。表中の( A )~( C )にあてはまる記述をア~カから選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付け、見通しをもって行動する。 イ 自分の体を十分に動かし、様々な動きをしようとする。 ウ 身近な環境に親しみ、触れ合う中で、様々なものに興味や関心をもつ。 エ 身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ。 オ 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりの大切さに気付く。 カ 社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける。
A:ア B:カ C:エ
8
次のうち、保育所における保育士の子どもへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 朝の登園時、父親に抱かれてなかなか離れられない2歳児に、「赤ちゃんみたいに抱っこしてもらっているなんて恥ずかしいよ」と言葉をかける。 B 自分から意思表示してトイレに行くことができる2歳児が「おしっこ出ない」と言っているが、「今はトイレの時間でしょ」と言葉をかけて、トイレに連れていく。 C 3歳児の食事の際、こぼす等の理由で、テーブルに給食のメニューをすべて配膳せず、一品食べ終えたら次のおかずを出す。 D 食事の時間にむけて片付けを促す言葉がけをした際、遊び続ける4歳児に「片付けをしないならご飯食べられないからね」と言葉をかける。 E 午睡の時間、他の子どもが横になっている中、「ねむれない」と言って起き上がった5歳児に対して、窓際の明るい場所で静かに遊ぶよう言葉をかける。
A:× B:× C:× D:× E:○
9
次のうち、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」4「災害への備え」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 災害の発生時に、保護者等への連絡及び子どもの引渡しを円滑に行うため、日頃から保護者との密接な連携に努め、連絡体制や引渡し方法等について確認をしておくこと。 B 防火設備、避難経路等の安全性が確保されるよう、定期的にこれらの安全点検を行うこと。 C 市町村の支援の下に、地域の関係機関との日常的な連携を図り、必要な協力が得られるよう努めること。 D 避難訓練は、少なくとも半年に1回定期的に実施するなど、必要な対応を図ること。 E 避難訓練については、地域の関係機関や保護者との連携の下に行うなど工夫すること。
A:○ B:○ C:○ D:× E:○
10
次のうち、「保育所保育指針」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育所の運営に関する事項は「保育所保育指針」に基づき、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)で定めている。 B 「保育所保育指針」はいまだ告示化されておらず、保育所は必ずしもこれに沿って保育を行う義務はない。 C 「保育所保育指針」には、保育所は入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい生活の場でなければならないことが明記されている。 D 小規模保育や家庭的保育等の地域型保育事業においても、「保育所保育指針」の内容に準じて保育を行うこととされている。
A:× B:× C:○ D:○
11
次の【Ⅰ群】と【Ⅱ群】は、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(1)「育みたい資質・能力」に関する記述である。【Ⅰ群】と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 知識及び技能の基礎 B 思考力、判断力、表現力等の基礎 C 学びに向かう力、人間性等 【Ⅱ群】 ア してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、よりよい生活を営もうとする。 イ 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする。 ウ 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする。 エ 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする。
A:ウ B:イ C:エ
12
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 1歳児クラスでは運動会で、保護者も一緒に参加する内容を行うこととした。保護者にはクラス便りで次の2点を伝えた。一つ目は、特別に何かを発表するために練習するのではなく、普段の遊びの姿を見せていくこと、二つ目は、当日は保護者がゴール地点に立ち、子どもが保護者のもとに走っていくのを抱き止めてもらい、その後に親子でダンスをしてほしいことである。ダンスはこれまでクラスで子どもと親しんだものを選び、運動会までの間は保護者のお迎えの時間にも音楽をかけて、保護者も一緒にダンスを楽しめる機会を持つよう配慮した。運動会の当日は、いつもとは違う雰囲気の中で泣き出してしまう子どももいたが、ほとんどの子どもは普段通りの姿を見せることができた。 【設問】 次のうち、担当保育士の振り返りの記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」、第4章「子育て支援」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A せっかく保護者が見に来ているので、子どもが一人ずつセリフを言う機会を設けるなど、より保護者が楽しめる内容を考える必要があった。 B 何か特別なことをするのではなく、普段の遊びの姿を見せる内容にすることで、子どもに負担をかけずに当日を迎えることができた。 C 普段の遊びの姿を見せるという保育方針を保護者とも共有した上で、運動会を迎えることができて良かった。 D 泣き出してしまった子どもの保護者には、保護者の思いを受けとめ、この時期の子どもの発達の姿を共有していこう。
A:× B:○ C:○ D:○
13
次のうち、障害のある子どもの保育に関する記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」(2)「指導計画の作成」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 障害や発達上の課題のある子どもの理解と援助は、子どもの保護者や家庭との連携が大切であり、連携を通して保護者が保育所を信頼し、子どもについての共通理解の下に協力し合う関係を形成する。 B 障害や発達上の課題のある子どもとその保護者に関するプライバシーの保護が何よりも大切であるため、他の子どもの保護者に対しては、障害等についての個人情報を一切提供してはいけない。 C 障害のある子どもの保育にあたっては、専門的な知識や経験を有する地域の関係機関と連携し、互いの専門性を生かしながら、子どもの発達に資するよう取り組んでいくことが必要である。 D 障害のある子どもの就学にあたっては、就学に向けた支援の資料を作成するなど、保育所や児童発達支援センター等の関係機関で行われてきた支援が就学以降も継続していくよう留意する。
A:○ B:× C:○ D:○
14
次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 地域の関係機関等をよく理解して連携及び協働を図り、保育所全体で子育て支援に努めることが求められる。 B 外国籍家庭など、特別な配慮を必要とする家庭の場合には、状況等に応じて個別の支援を行うことが求められる。 C 子どもが虐待を受けている場合などにおいても、保護者や子どものプライバシー保護のため、他の機関に通告しないことが求められる。 D 子どもが自立するためには、保育の活動に対して保護者はなるべく参加しないことが求められる。
A:○ B:○ C:× D:×
15
次のうち、保育所などでの保育を希望する場合の保育認定にあたって考慮される「保育を必要とする事由」として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 災害復旧 B 就学 C 同居している親族の介護 D 起業準備 E 妊娠
1 .A:○ B:○ C:○ D:○ E:○
16
次のうち、2019(令和元)年10月1日から日本において実施された「幼児教育・保育の無償化」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「幼児教育・保育の無償化」の対象となる施設は、幼稚園、保育所、認定こども園のみである。 B 「幼児教育・保育の無償化」の対象となる子どもは、3歳から5歳児クラスの子どもであり、原則、満3歳になった後の4月1日から小学校入学前までの3年間である。 C 無償になるのは、保育所等の利用料であり、通園送迎費、食材料費、行事費等は保護者負担になる。ただし、食材料費については、保護者の年収等によって副食(おかず・おやつ等)の費用が免除される。 D 就学前の障害児の発達支援を利用する3歳から5歳までの子ども(満3歳になった後の4月1日から小学校入学前までの3年間)の利用料が無料となる。
A:× B:○ C:○ D:○
17
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 実習生のMさんは、初めて2歳児クラスで絵本の読み聞かせに取り組んだ。集中して絵本を見る子どももいるが、声を出したり、立ち上がったり、歩き回ったりする子どももいて、Mさんは対応に困りながらも何とか絵本を読み終えた。 【設問】 次のうち、実習生Mさんの振り返りの記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 集中して絵本を見ている子どものじゃまをしてしまうので、声を出したり、立ち上がったり、歩き回ったりする子どもをしっかり注意するべきだった。 B 絵本に自然に子どもの関心が向くように、自分の読む位置に配慮したり、ござやマットを用意するなど、環境面で工夫ができないかを考えてみよう。 C 読み聞かせのときに声を出したり、立ち上がるのは、絵本に興味を持っていることの表れかもしれない。子どもなりの反応を肯定的に捉えてみよう。 D 子どもに何も声をかけられなかったが、2歳児クラスの子どもにはまだ何を言っても伝わらないから問題はないだろう。 E 選んだ絵本が、子どもの興味や関心に添うものだったかを検討してみよう。
A:× B:○ C:○ D:× E:○
18
次のうち、保育の発展に寄与した人物とその主な功績についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A コダーイ(Kodály, Z.)は、ハンガリーの作曲家である。民俗音楽による音楽教育法はのちに「コダーイ・システム」などにまとめられ、幼児教育にも活用された。 B エレン・ケイ(Key, E.)は、フランスにおいて、放任されていた子どもたちのための教育を始めた。このうちの幼児学校(幼児保護所)では、子どもの保護のみならず、楽しく遊ぶことや教育も実施された。 C フレーベル(Fröbel, F.W.)は、ドイツの教育者で、世界で最初の幼稚園を創設した。彼の哲学的な人間教育に根ざした幼稚園教育は他の多くの国の幼児教育に大きな影響を与えた。 D モンテッソーリ(Montessori, M.)は、スウェーデンの社会運動家であり教職に就く傍ら多くの著作を世に出した。代表作に『児童の世紀』がある。
A:○ B:× C:○ D:×
19
次のうち、日本における保育の歴史についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 貧しい家庭の子どもたちのための幼稚園が明治期につくられ始めた。その一つ、二葉幼稚園は赤沢鍾美が慈善により開設したものである。 B 日本において最も早く設立された公立の幼稚園は、東京女子師範学校附属幼稚園であった。そこでは設立当初から、子どもの自由で自主的な活動が保育の中心であった。 C 幼児教育への期待が高まり全国に幼稚園が普及し始めた1926(大正15)年、「幼稚園基本法」が制定された。これによって、幼稚園ははじめて制度的な地位を確立した。 D 1948(昭和23)年に文部省から刊行された「保育要領」は、幼稚園のみならず保育所及び家庭における幼児期の教育や世話の仕方などを詳細に解説したものである。
A:× B:× C:× D:○
20
次の表は、令和2年及び令和3年の保育所等数と利用児童数を示したものである。この表を説明した記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 令和2年と比較して、令和3年の保育所の数及び保育所の利用児童数はともに減少している。 B 令和2年と比較して、令和3年の保育所の利用児童数は減少している一方で、幼保連携型認定こども園の利用児童数は増加している。 C 令和2年と比較して、令和3年の特定地域型保育事業の数は増加している一方で、特定地域型保育事業の利用児童数は減少している。 D 令和2年と比較して、令和3年の保育所等数の合計は1,000か所以上増えている。
A:× B:○ C:× D:○
21
次のうち、「教育基本法」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「教育基本法」は学校教育に関する法律であり、家庭教育や社会教育に関しては記述がない。 B 1947(昭和22)年に制定された「教育基本法」は、2006(平成18)年に改正されるまでの約60年間、一度も改正されることがなかった。 C 2006(平成18)年に改正された「教育基本法」では、第11条「幼児期の教育」の記載が加えられた。
A:× B:○ C:○
22
次の文は、「幼稚園教育要領」前文の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 これからの幼稚園には、学校教育の始まりとして、こうした教育の目的及び目標の達成を目指しつつ、一人一人の幼児が、将来、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、( A )の創り手となることができるようにするための基礎を培うことが求められる。このために必要な教育の在り方を具体化するのが、各幼稚園において教育の内容等を組織的かつ計画的に組み立てた( B )である。
A:持続可能な社会 B:教育課程
23
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 子どもの年齢に応じた教え方として「随年教法」を示した。「和俗童子訓」において「其おしえは、予(あらかじ)めするを先とす。予とは、かねてよりといふ意。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云」と述べた。 B 農民生活の指導者として、子どもの発達過程に即した教育の在り方を説いた。子どもの心と身体の成長を「実植えしたる松」「二葉極りたる頃」「萌したる才智の芽のふき出」など松の生長にたとえた。 【Ⅱ群】 ア 大原幽学 イ 伊藤仁斎 ウ 荻生徂徠 エ 貝原益軒
A:エ B:ア
24
次の記述に該当する人物は誰か。正しいものを一つ選びなさい。 イギリス産業革命期にスコットランドのニュー・ラナークの紡績工場の経営に従事した。この工場での労働者教育の経験から、人間の性格が環境の産物であり、環境を整えることで性格形成が可能であるとの考えをもつに至り、『新社会観』を執筆した。また性格形成学院を開校。彼は、人間の性格形成において幼児期の環境の影響をとりわけ重視し、性格形成学院内に今日の保育所的機能を果たす幼児学校を設け、労働者の子どもを1歳から預かった。
オーエン(Owen, R.)
25
次のうち、中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成28年12月)の教育課程に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を子供の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画のことである。 B 教育課程の編成主体は学級担任である。 C 各学校には、学習指導要領等を受け止めつつ、子供たちの姿や地域の実情等を踏まえて、各学校が設定する学校教育目標を実現するために、学習指導要領等に基づき教育課程を編成する。 D 教育課程を実施・評価し改善していくことが求められる。これが、いわゆる「カリキュラム・マネジメント」である。
A:○ B:× C:○ D:○
26
次の文は、「保育所保育指針」に示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 コ 豊かな感性と表現 心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な( A )の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや( B )を自分で表現したり、友達同士で表現する( C )を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。
A:素材 B:考えたこと C:過程
27
次の文は、2019(令和元)年12月に文部科学省から示された政策についての説明である。その政策の名称として、正しいものを一つ選びなさい。 ・1人1台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する。 ・多様な子供たちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる。
GIGAスクール構想
28
次の文は、中央教育審議会答申「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」(平成30年12月)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 地域における学びのきっかけづくりとしては、住民にとって身近で目的を共有しやすいテーマを設定し、それぞれが持つ知恵を出し合いながら、楽しく、誇りをもって取り組んでいけるような学習の機会を作ることが有効と考えられる。同時に、学習の成果を地域での活動に生かすことで、充実感が味わえ、また、新たな課題の解決のために更に学ぼうという、「( A )」につながっていくことが期待される。 そのような観点からは、特に、幅広い地域住民等の参画により、地域と学校が共に手を携え、地域の子供たちの豊かな学びや健やかな成長と、地域活性化の双方を目指す「( B )」は、全ての地域で実施が望まれるものである。
A:学びと活動の循環 B:地域学校協働活動
29
次の文は、「生徒指導提要」(平成22年文部科学省)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 特別活動では、多様な集団活動の中で児童生徒にそれぞれに役割を受け持たせ、自己存在感を持たせ、自己の思いを実現する機会を十分に与えるとともに、集団との関係で自己の在り方を自覚させるように指導し、集団の一員としての連帯感や連帯意識、( A )を養うことが大切です。また、社会の一員として生活の充実と向上のために進んで貢献していこうとする社会性の基礎となる態度や行動を身に付け、様々な場面で自己の能力をより良く生かし( B )を図るようにさせることも大切です。
A:責任感 B:自己実現
30
次のうち、「児童の権利に関する条約」(国連)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A この条約において児童とは、20歳未満のすべての者をいう。 B 児童に関するすべての措置を取るにあたっては、児童の最善の利益が主として考慮される。 C 父母の一方または双方から分離されている児童が、定期的に父母のいずれとも人的な関係および直接の接触を維持する権利を尊重する。 D 児童が自身に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。
A:× B:○ C:○ D:○
31
次のうち、小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。
この事業は、5人または6人の児童を養育者の家庭において養育を行う取り組みである。
32
次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成24年3月厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 子どもの入所理由の背景は単純ではなく、複雑・重層化している。ひとつの虐待の背景をみても、経済的困難、両親の不仲、精神疾患、( A )など多くの要因が絡み合っている。そのため、入所に至った直接の要因が改善されても、別の課題が明らかになることも多い。 こうしたことを踏まえ、子どもの背景を十分に把握した上で、必要な( B )も含めて養育を行っていくとともに、( C )も丁寧に行う必要がある。
A:養育能力の欠如 B:心のケア C:家庭環境の調整
33
次のうち、里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童養護施設や乳児院に配置され、里親の支援に関わる職員である。 B 里親の新規開拓や里親委託の推進等を役割としている。 C 業務内容の範囲は里親委託までであり、委託後の里親支援については、児童相談所が担う。 D 資格要件は、保育士資格取得者でなければならないと定められている。
A:○ B:○ C:× D:×
34
次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和4年厚生労働省)に示された「家庭と同様の養育環境」として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 里親 B 養子縁組 C 地域小規模児童養護施設(グループホーム) D 小規模グループケア(分園型)
A:○ B:○ C:× D:×
35
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成24年3月厚生労働省)に基づく養育・支援に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 子ども自身が自分たちの生活について主体的に考えて、自主的に改善していくことができるような活動(施設内の子ども会、ミーティング等)を行うことができるよう支援する。 B 子どもが孤独を感じることがないよう、できるだけ中学生以上においても2人以上の相部屋とする。 C 子どもが基本的な信頼感を獲得し、良好な人間関係を築くために、職員と子どもが個別的にふれあう時間を確保する。 D 成長の記録(アルバム)が整理され、成長の過程を振り返ることができるようにする。
A:○ B:× C:○ D:○
36
次のうち、社会的養護に関わる相談援助の専門用語に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 A ソーシャル・アクションとは、制度やサービスの改善を目指して行政や市民等に働きかけることをいう。 B スーパービジョンとは、異なる分野の専門職と協働して問題解決を図ることをいう。 C ネットワーキングとは、家族や社会資源等が連携して支援体制を構築していくことをいう。 D ケースワークとは、入浴の援助や食事場面での援助等、日常生活における支援のことをいう。
A,C
37
次のうち、社会的養護関係施設における第三者評価事業に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 職員の参画による評価結果の分析・検討する場を設け実行する。 B 施設の利用者を対象とした調査を実施するよう努める。 C 毎年第三者評価を受けなければならない。 D 第三者評価の基準は施設が独自に決める。
A:○ B:× C:× D:×
38
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Uちゃん(小学3年生、女児)は、母親と二人でK母子生活支援施設に入所している。Uちゃんの母親は、最近就職した。まだ仕事に慣れない様子で、疲れている様子がその表情にも見られた。ある日、施設内の学習室にUちゃんが来て、「お母さんがイライラしてすぐに怒る。一緒にいると喧嘩になるからこっちに来た。本当はみてもらいたい宿題だってあるのに」とH母子支援員に言った。 【設問】 次のうち、H母子支援員のとるべき対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。
Uちゃんの母親を学習室に呼び、Uちゃんの宿題をみるよう指導する。
39
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 S児童養護施設のグループホーム(地域小規模児童養護施設)に勤務している新人のL保育士は、中学生のY君(14歳、男児)を担当している。Y君は、学校以外のほとんどの時間は自室で過ごし、他児とも関わろうとしない。L保育士はY君と話をしようと声掛けするが「お前に話すことなんてない」と返答され、Y君へどのような支援を行えば良いか悩んでいる。 【設問】 次のうち、L保育士がY君の支援を検討するために行うものとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A L保育士が自らの関わりについて日誌を通して振り返る。 B 基幹的職員にスーパービジョンを依頼する。 C Y君の通う学校の先生と連絡をとり、Y君の学校での様子を聴く。 D 今までY君を担当した職員から、入所までの経緯やこれまでの関わりに関する情報を得る。
A:○ B:○ C:○ D:○
40
次のうち、日本の子どもや家庭に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「令和3年度出生に関する統計」(2021(令和3)年厚生労働省)によると、2019(令和元)年の母の第1子出産時の平均年齢は30歳を超えている。 B 「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況」(2022(令和4)年厚生労働省)によると、2006(平成18)年以降、合計特殊出生率は常に前年より増加している。 C 「令和2年版男女共同参画白書」(2020(令和2)年内閣府)によると、2019(令和元)年の「男性雇用者と無業の妻から成る世帯数」は、「雇用者の共働き世帯数」の3分の1以下となっている。 D 「2019年国民生活基礎調査の概況」(2020(令和2)年厚生労働省)によると、2019(令和元)年の「児童のいる世帯」は「児童のいない世帯」の3分の1以下の割合となっている。
A:○ B:× C:× D:○
41
次の文は、子ども家庭福祉に尽力した人物の紹介である。正しい人物を一つ選びなさい。 濃尾大震災で親を失った少女を引き取り「孤女学院」を開設した。その中に知的障害を持つ少女がいたことから障害児教育に専念するために「滝乃川学園」と改称している。
石井 亮一
42
次のA~Eは、子ども家庭福祉に関する法律である。これらを制定年の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童扶養手当法 B 児童福祉法 C 児童手当法 D 児童虐待の防止等に関する法律 E 少年法
B → E → A → C → D
43
次のうち、「児童の権利に関する条約」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 締約国は、休息及び余暇についての児童の権利並びに児童がその年齢に適した遊び及びレクリエーションの活動を行い並びに文化的な生活及び芸術に自由に参加する権利を認めることが明記されている。 B 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保することが明記されている。 C 締約国は、学校の規律が児童の人間の尊厳に適合する方法で及びこの条約に従って運用されることを確保するためのすべての適当な措置をとることが明記されている。
A:○ B:○ C:○
44
次の文は、「全国保育士会倫理綱領」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 前文 (略) 1 私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその( A )を積極的に増進するよう努めます。 2 (略) 3 (略) 4 私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の情報や( B )を守ります。 5 (略) 6 私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子どもの立場に立ってそれを( C )します。また、子育てをしているすべての保護者のニーズを受けとめ、それを( C )していくことも重要な役割と考え、行動します。 7 (略) 8 私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの( D )と専門性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。
A:福祉 B:秘密 C:代弁 D:人間性
45
次の文は、「児童虐待の防止等に関する法律」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・都道府県知事は、児童虐待が行われているおそれがあると認めるときは、当該児童の保護者に対し、当該児童を同伴して( A )することを求め、児童委員又は児童の福祉に関する事務に従事する職員をして、必要な調査又は質問をさせることができる。この場合においては、その身分を証明する証票を携帯させ、関係者の請求があったときは、これを提示させなければならない。 ・都道府県知事は、前項の規定により当該児童の保護者の( A )を求めようとするときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該保護者に対し、( A )を求める理由となった事実の内容、( A )を求める日時及び場所、同伴すべき児童の氏名その他必要な事項を記載した書面により告知しなければならない。 ・都道府県知事は、第一項の保護者が同項の規定による( A )の求めに応じない場合は、次条第一項の規定による児童委員又は児童の福祉に関する事務に従事する職員の( B )及び調査又は質問その他の必要な措置を講ずるものとする。
A:出頭 B:立入り
46
次のうち、児童相談所が受ける相談について、不適切な記述を一つ選びなさい。
育成相談とは、児童虐待に関する相談である。
47
次のうち、児童福祉司に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
児童福祉司は、社会福祉士か公認心理師資格を有していなければならない。
48
次の【Ⅰ群】の児童福祉施設と【Ⅱ群】の役割を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 児童心理治療施設 B 児童自立支援施設 C 医療型障害児入所施設 D 児童家庭支援センター 【Ⅱ群】 ア 地域の児童の福祉に関する各般の問題につき、児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を必要とするものに応じ、必要な助言を行う。 イ 障害のある児童を入所させて、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与及び治療を行う。 ウ 不良行為をなし、またはなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、または保護者の下から通わせて、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。 エ 保健上必要があるにもかかわらず、経済的理由により、入院助産を受けることができない妊産婦を入所させて、助産を受けさせる。 オ 児童を短期間入所させ、または保護者の下から通わせて、社会生活に適応するために必要な心理に関する治療及び生活指導を主として行い、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
A:オ B:ウ C:イ D:ア
49
次の文は、児童虐待とその防止に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 全国の児童相談所における令和2年度の児童虐待相談対応件数は20万件より多かった。 B 児童虐待を受けたと思われる子どもを見つけた時などに、ためらわずに児童相談所に通告・相談ができるように、児童相談所全国共通ダイヤル番号「189(いちはやく)」を運用している。 C 「児童虐待の防止等に関する法律」では、学校及び児童福祉施設は、児童及び保護者に対して、児童虐待の防止のための教育または啓発に努めなければならないこととされる。 D 毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と位置付け、関係府省庁や、地方公共団体、関係団体等が連携した集中的な広報・啓発活動を実施している。
A:○ B:○ C:○ D:○
50
次のA~Eは、日本におけるこれまでの少子化対策の取り組みである。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「新子育て安心プラン」の公表 B 「子ども・子育てビジョン」の閣議決定 C 「子ども・子育て応援プラン」の決定 D 「少子化社会対策基本法」の施行 E 「ニッポン一億総活躍プラン」の閣議決定
D → C → B → E → A
51
次のうち、「母子保健法」の産後ケア事業についての記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 市町村は、出産後2年を経過しない女子及び乳児の心身の状態に応じた保健指導、療養に伴う世話または育児に関する指導、相談その他の援助を必要とする出産後2年を経過しない女子及び乳児につき、産後ケア事業を行うよう努めなければならない。 B 市町村は、産後ケア事業を行うにあたっては、産後ケア事業を管理する者を定めることの他、助産師、保健師または看護師のいずれかを常に1名以上置くとともに、事業の内容に応じ、心理に関する知識を有する者その他事業の実施に必要な者を置くこととされている。 C 市町村は、産後ケア事業として短期入所事業、通所事業、訪問事業のいずれかを行うよう努めなければならない。
A:× B:○ C:○
52
次のうち、子育て世代包括支援センター(母子健康包括支援センター)について、適切な記述を一つ選びなさい。
母子保健事業や子育て支援事業を実施することができる。
53
次の【Ⅰ群】の地域型保育事業についての説明と【Ⅱ群】の事業名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 保育を必要とする乳児・幼児であって、満3歳未満のものについて、当該保育を必要とする乳児・幼児の居宅において家庭的保育者による保育を行う事業。 B 保育を必要とする乳児・幼児であって、満3歳未満のものについて、家庭的保育者の居宅その他の場所において、家庭的保育者による保育を行う事業であり、利用定員が5人以下となっている。 C 保育を必要とする乳児・幼児であって、満3歳未満のものについて、当該保育を必要とする乳児・幼児を保育することを目的とする施設において保育を行う事業であり、利用定員が6人以上19人以下となっている。 【Ⅱ群】 ア 家庭的保育事業 イ 居宅訪問型保育事業 ウ 小規模保育事業
A:イ B:ア C:ウ
54
次のうち、「児童養護施設入所児童等調査の概要(平成30年2月1日現在)」(厚生労働省)における障害等のある児童について、不適切な記述を一つ選びなさい。
児童心理治療施設における障害等のある児童の割合は、約5割であった。
55
次のうち、「児童養護施設入所児童等調査の概要(平成30年2月1日現在)」(厚生労働省)における、児童自立支援施設入所児の在所期間の平均に最も近い数値を一つ選びなさい。
1年
56
次のうち、「児童福祉法」に規定された障害児通所支援として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 居宅訪問型児童発達支援 B 保育所等訪問支援 C 放課後等デイサービス
A:○ B:○ C:○
57
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Mちゃんは、N保育所に通う2歳児(女児)である。発話が極端に少なく、意思表示が明確でないことも多い。担当のS保育士は、Mちゃんの腕に、打撲のような跡があるのを見つけた。さらに1か月後に、着替えの際に、脇腹にはっきりとしたあざを見つけた。送迎の際、母親とはコミュニケーションは取れるものの、保育士からの会話を避けるような様子が見られた。 【設問】 次のうち、N保育所の対応として、不適切な記述を一つ選びなさい。
母親に過去にも打撲痕を確認したことを伝え、なぜあざができたのか明確な説明を求めた。
58
次のうち、「ヤングケアラー」について、不適切な記述を一つ選びなさい。
障害や病気のある家族に代わり、日常的に買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている子どもは、ヤングケアラーではない。
59
次の文は、「新しい社会的養育ビジョン」(2017(平成29)年厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 代替養育は施設での養育を原則とする。 B 代替養育の目的の一つは、子どもが成人になった際に社会において自立的生活を形成、維持しうる能力を形成し、また、そのための社会的基盤を整備することにある。 C 実親による養育が困難であれば、特別養子縁組による永続的解決(パーマネンシー保障)や里親による養育を推進する。 D 代替養育の場における自律・自立のための養育、進路保障、地域生活における継続的な支援を推進する際に当事者の参画と協働は必要としない。
A:× B:○ C:○ D:×
60
次の法律を、制定された順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 救護法 B 介護保険法 C 子ども・子育て支援法 D 社会事業法
A → D → B → C
61
次のうち、社会福祉の対象に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 病院に入院している患者が、医療費を支払えない等の問題を抱えている場合は、社会福祉の対象となる。 B 保護者の養育を支援することが特に必要と認められる要支援児童は、児童福祉の対象ではない。 C 社会福祉は生活問題を対象とするが、その問題状況を解明するために、生活の全体像を理解することが求められる。 D 保育所は保育を必要とする乳幼児の保育を行うことを目的とする施設であるので、地域住民は対象としない。
A:○ B:× C:○ D:×
62
次のうち、福祉の専門職としての保育士に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育士の資格は2001(平成13)年に改正された「児童福祉法」によって、国家資格となった。 B 保育士は、従来の子どもに対して直接的にかかわる保育の専門家としてだけでなく、保護者に対して保育に関する指導をおこなう専門職として位置づけられている。 C 「保育所保育指針」では、保育士の倫理観について言及している。 D 保育士は、社会制度の改編や創設を提案することもある。
A:○ B:○ C:○ D:○
63
次のうち、日本の社会保険制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 介護保険制度の保険者は、国民に最も身近な行政単位である市町村(特別区を含む)とされている。 B 公的医療保険の種類は、国民健康保険と後期高齢者医療制度の2種類である。 C 雇用保険制度とは、失業等給付を行うことであり、その他の事業は行わない。 D 労働者災害補償保険制度では、原則として業種の規模や正規・非正規職員の別などの雇用形態を問わず、労働者のすべてに適用される。
A:○ B:× C:× D:○
64
次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「保育所保育指針」では、保護者の苦情などへの対応に関する記述はない。 B 児童相談所長は、一時保護が行われた児童で親権を行う者または未成年後見人のない者に対し、親権を行う者または未成年後見人があるに至るまでの間、親権を行う。 C 保育士は、子どもや保護者が抱える問題やニーズを代弁(アドボカシー)して支援していくことが求められている。
A:× B:○ C:○
65
次のうち、社会福祉における専門職に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 社会福祉士資格を持つ者は、児童指導員として児童養護施設等で働くことができる。 B 「児童福祉法」において、児童相談所に社会福祉主事を置かなければならない、と規定されている。 C 「社会福祉法」において、都道府県、市及び福祉に関する事務所を設置する町村に、社会福祉主事を置く、と規定されている。 D 乳児院は、国の規定により看護師の配置が義務づけられている。
A:○ B:× C:○ D:○
66
次のうち、市町村社会福祉協議会に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 市町村社会福祉協議会の財源は、市町村の補助金のみで賄われている。 B 市町村社会福祉協議会は、第一種社会福祉事業の経営に関する指導及び助言を行う。 C 市町村社会福祉協議会は、民間の福祉関係者・福祉団体・関係機関のみで構成された組織である。 D 「福祉活動専門員」は、市町村社会福祉協議会に置くものとされている。
A:× B:× C:× D:○
67
次のうち、児童心理治療施設に関する記述として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成30年2月1日現在)」では、被虐待経験がある児童の占める割合は、7割を超えている。 B 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成30年2月1日現在)」では、児童の委託(入所)経路は、半数以上が児童養護施設からの入所となっている。 C 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」に基づく障害者支援施設に定められている。 D 2017(平成29)年に施行された「児童福祉法」等の一部改正によって、「情緒障害児短期治療施設」から名称変更された。
A,D
68
次のうち、「児童扶養手当法」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 支給を受けた父または母は、自ら進んでその自立を図り、家庭の生活の安定と向上に努めなければならない。 B 児童の住所が日本国外である場合も支給対象となる。 C 児童扶養手当の手当額は、法律で定められている。 D 児童扶養手当は、その受給者の所得に関係なく支給される。
A:○ B:× C:○ D:×
69
次のうち、社会福祉における専門職に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育士は、資格更新のため定期的に所定の講習を受講しなければならない。 B 社会福祉主事は、「生活保護法」に規定されている行政機関に従事する専門職である。 C 社会福祉に関する資格は、国家資格のみである。
A:× B:× C:×
70
次のうち、相談援助に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ウェルビーイングとは、個人の権利や自己実現が保障され、その個人が身体的・精神的・社会的により良い状態にあることを意味するものとして理解される。 B ソーシャルアクションとは、制度改善、制度創設等のために地域住民や専門家などが行う行動をいう。 C エンパワメントとは、支援計画や、それに基づく支援の最終的な評価を行う段階のことをいう。
A:○ B:○ C:×
71
次のうち、ソーシャルワークの定義に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A リッチモンド(Richmond, M.E.)は、ソーシャル・ケースワークを「人間とその社会的環境との間を個別に、意識的に調整することを通してパーソナリティを発達させる諸過程からなり立っている」と定義している。 B コノプカ(Konopka, G.)は、グループワークを「意図的なグループ経験を通じて、個人の社会的に機能する力を高め、また個人、集団、地域社会の諸問題に、より効果的に対処し得るよう、人びとを援助するものである」と定義している。 C コミュニティワークとは、「地域社会の中で生起する住民の共通的・個別的生活課題を住民主体で、組織的、地域協働的に解決するのを側面的に支援するために、地域住民の組織化や福祉活動への参加を促進したり、社会福祉機関・施設・団体間の連携を図りながら地域社会の社会資源を整備し、協働的に地域社会の福祉力を増進し、住民にとって住みやすい地域社会を創造していく援助技術」である。
A:○ B:○ C:○
72
次のうち、バイステック(Biestek, F.P.)の7原則についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「受容」とは、利用者の尊厳と価値を尊重しつつ、利用者の現在のありのままを受けとめることである。 B 「個別化」とは、利用者の自己決定を促し尊重することである。 C 「統制された情緒的関与」とは、利用者の感情表現を大切にすることである。 D 「秘密保持」とは、利用者が専門的援助関係のなかでうち明ける秘密の情報を、援助者がきちんと保全することである。
A:○ B:× C:× D:○
73
次のうち、パールマン(Perlman, H.H.)が著したソーシャル・ケースワークの4つの要素として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 人(Person)―――― 生活上で課題を抱え、支援を必要とする人 B 問題(Problem)――― 利用者の直面する生活上の問題や課題 C 計画(Plan)―――― 支援を行うにあたり必要とされる支援計画 D 過程(Process)――― 利用者と支援者との関係を基盤として展開される支援の過程
A:○ B:○ C:× D:○
74
次のうち、コノプカ(Konopka, G.)によるグループワークの過程に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 準備期とは、支援の準備と波長合わせを実施する段階である。 B 開始期とは、グループを活用してメンバーの問題解決に向けた取り組みを支援する段階である。 C 作業期とは、グループとして実際の活動に取り組めるように支援する段階である。 D 終結期とは、グループワークを通じて、メンバーの学びや獲得したことを評価し、それをふまえて今後のメンバー自身の興味、関心、課題などを明確化する段階である。
A:○ B:× C:× D:○
75
次のうち、福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)は、すべての高齢者を利用対象者としている。 B 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)の実施主体は、各都道府県及び指定都市の社会福祉協議会及び地域包括支援センターとされている。 C 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)は、「社会福祉法」に基づく利用者の権利擁護事業の一つである。 D 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)では、生活福祉資金貸付制度を実施している。
A:× B:× C:○ D:×
76
次のうち、苦情解決制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「社会福祉法」に基づき、福祉サービスに関する苦情の解決等を行う機関として、都道府県社会福祉協議会に運営適正化委員会が設置されている。 B 苦情解決事業が対象とする福祉サービスの範囲は、「社会福祉法」第2条に規定する社会福祉事業において提供される福祉サービスのみとされている。 C 苦情解決体制は、苦情解決責任者、苦情受付担当者、および第三者委員で構成され、そのうち、第三者委員は、市区町村長の責任において選任されている。 D 苦情解決制度の解決結果については、個人情報に関するものを除き、福祉サービスを提供する事業所の所在地の市町村が、公表することになっている。
A:○ B:× C:× D:×
77
次の計画とその根拠となる法律名の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 都道府県障害児福祉計画 ―――――――― 「児童福祉法」 B 都道府県介護保険事業支援計画 ――― 「介護保険法」 C 都道府県地域福祉支援計画 ―――――― 「社会福祉法」 D 都道府県障害福祉計画 ――――――――― 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」
A:○ B:○ C:○ D:○
78
次のうち、民生委員に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 民生委員は、「社会福祉法」に基づき地域社会の福祉を増進することを目的として市町村の区域に置かれている民間奉仕者である。 B 民生委員の任期は3年である。 C 民生委員は、「児童福祉法」によって児童委員に充てられたものとされている。 D 民生委員の職務の一つに、福祉事務所その他の関係行政機関の業務に協力することがあげられる。
A:× B:○ C:○ D:○
79
次の法律名とその法律の条文の見出しとして掲げられている事項の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「障害者基本法」 ―――――――――――――――― 障害者週間 B 「身体障害者福祉法」 ―――――――――――――― 社会参加を促進する事業の実施 C 「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」 ――― 正しい知識の普及 D 「発達障害者支援法」 ―――――――――――――― 放課後児童健全育成事業の利用
A:○ B:○ C:○ D:○
80
次のうち、発達についての考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ゲゼル(Gesell, A.L.)は、一卵性双生児の階段登りの実験の結果から、発達は基本的に神経系の成熟によって規定されるとした。 B ワトソン(Watson, J.B.)は、成育初期に与えられたある種の経験が、後年の生理的・心理的な発達に消しがたい行動を形成させる期間として、臨界期の存在を明らかにした。 C 学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性のことをレジリエンスという。 D 発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような量的な変化を想定して区切ったものである。
A:○ B:× C:× D:×
81
次のうち、子どもの発達と環境に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A シュテルン(Stern, W.)は、発達における社会的・文化的環境の影響を重視しており、発達は環境のもつ社会、文化、歴史的な側面が個人との相互作用によって個人の中に取り入れられる過程であるとした。 B ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)は、子どもを取り巻く社会的環境のうち、父親と母親との関係(夫婦関係)や親と学校の先生との関係など、相互の影響関係をエクソシステムとした。 C ジェンセン(Jensen, A.R.)は、個々の特性が表れるのに必要な環境的要因には、特性ごとに固有な最低限度(閾値)があるとした。 D ギブソン(Gibson, J.J.)は、環境の意味や価値は、人間の心の動きによって与えられるのではなく、環境が人間に提供するものであるとした。
A:× B:× C:○ D:○
82
次のA~Cの記述について、子どもの姿に関連する用語の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A タオルを掴むことに慣れた子どもが、ボールを上手く掴めず、何度か働きかけるうちに手を大きく開いて掴むようになる。 B お店屋さんごっこという共通の目的に向かって、お客さんと店員に分かれてそれぞれの役割を果たしながら一緒に遊ぶ。 C 保育者が「りんご」「みかん」「いちご」が描かれた絵本のページを見せながら、「りんごはどれ?」と聞いた時に、子どもがりんごの絵を指さす。
A:調節 B:協同遊び C:応答の指さし
83
次のうち、エリクソン(Erikson, E.H.)の心理・社会的発達段階説に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A それぞれの発達段階の時期の中心的な発達課題は、漸成(ぜんせい)的で決まった順序がないと考えた。 B どの発達段階でも、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えた。 C フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、身体的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえた。 D 乳児期の心理社会的危機は「自律 対 恥・疑念」であると考えた。
A:× B:○ C:× D:×
84
次のうち、乳幼児における言語の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 2か月頃から、機嫌のよい時に、喉の奥からやわらかい発声をすることをクーイングという。 B 6か月以降の乳児期後半に、「バババ」「マママ」のような子音と母音の連続である規準喃語を発するようになる。 C 1歳頃になると、初めて意味のある言葉を発するようになるが、これをジャーゴンという。 D 1歳半頃には、ものの名前を尋ねるようになるが、これを第二質問期という。
A:○ B:○ C:× D:×
85
次のうち、心の理論に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 心の理論とは、他者の行動からその背後にある心的状態を推測し、その次の行動を予測するための理論である。 B 誤信念課題は、他者が現実とは異なり誤った信念を有していることが理解できるかについて調べる課題である。 C 誤信念課題の正答の経緯をみると、3歳頃までは正答できず、4、5歳頃に正答できるようになる。 D 心の理論とは、他者の心がわかる行動心理学を利用した読心術のようなことを意味している。
A:○ B:○ C:○ D:×
86
次のうち、学習のメカニズムに関する【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 学習の目標となる反応を増大させるための条件づけの手続きである。 B 生得的な反射を基礎にする刺激と反応の新たな連合の習得である。 C ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、一定の方向に導くプロセスである。 D 課題をスモール・ステップに分割し、学習者が自分のペースで自発的に学習する方法である。 【Ⅱ群】 ア 古典的条件づけ イ 動機づけ ウ プログラム学習 エ 道具的条件づけ オ 強化 カ 発見学習
A:オ B:ア C:イ D:ウ
87
次のA~Dの学習に関する記述について、関連する用語の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 他者の行動とその結果を観察するだけで学習は成立する。 B 問題を取り巻く状況全体を把握して構造を理解し、見通しをもつことにより問題を解決する。 C ある学習をしたことがその後の別の学習に影響する。 D 大人の子どもに対する期待が子どもの学習に影響を与える。
A:モデリング B:洞察 C:学習の転移 D:ピグマリオン効果
88
次の文は、幼児期から学童期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。 子どもたちが最初に出会う移行は、家庭生活から幼児期の集団参加が始まる時期である。子どもが経験する2つ目の移行は、幼児期から学童期への移行であり、日本では小学校の入学が大きな節目となる。認知発達において、6~7歳前後にピアジェ(Piaget, J.)のいう( A )から次の発達段階に移行する。この時期には、自己中心性をぬけだし( B )が可能となり、子どもは具体物の助けを借りながら論理的に一貫性を持った思考ができるようになり、( C )が成立する。 言語でも語彙や発音、文法の基本的言語システムを獲得し、話し言葉は一通りの完成をみる。小学校の入学頃までに、長音や拗音などの特殊音節の( D )が可能となり、書き言葉の基盤ができあがる。この時期には、仲間関係にも発展がみられ、大人が介在しないで、子ども同士で遊んだり活動したりできるようになる。 【語群】 ア 具体的操作期 イ 前操作期 ウ 帰納的推理 エ 保存の概念 オ 構音や調音 カ 音韻の分解や抽出 キ 脱中心化 ク 互恵的視点
A:イ B:キ C:エ D:カ
89
次のうち、学童期以降における学校の適応に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A いじめは、学年が上がるにしたがって、相手を無視する、相手を孤立させるよう周囲に働きかけるなど、直接相手に身体的危害を加えるわけではない関係性攻撃がみられるようになる。 B いじめを関係性の病理と位置づけると、いじめは、被害者と加害者という単純な構図ではなく、いじめをはやしたてる観衆、いじめの状況を知っていても黙って何も行動を起こさない傍観者を加えて、四層構造のダイナミクスとみなされる。 C 文部科学省は、不登校を「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあたるために年間90日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義している。 D 不登校の背景には、学校での対人関係、家庭での虐待、貧困の問題、発達障害傾向などが根底にある可能性も指摘されている。
A:○ B:○ C:× D:○
90
次の文は、高齢期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 高齢になると生理的予備能力が低下し、ストレスに対する脆弱性が亢進して( A )を引き起こしやすくなり、この状態をフレイルという。フレイルは病気を意味するのではなく、老化の過程で生じる「( B )や健康を失いやすい状態」で、①体重減少、②筋力低下、③疲労感、④歩行速度の低下、⑤身体活動の低下のうち、3つ以上が該当する場合をいう。その予防が( C )の延伸にかかわるという。健康、生存、生活満足感の3つが結合した状態を( D )という。
A:不健康 B:自立機能 C:健康寿命 D:サクセスフル・エイジング
91
次のうち、「令和3年版男女共同参画白書」(内閣府)における男性の育児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連時間は、「共働き世帯の夫」、「夫有業・妻無業世帯の夫」のいずれも、2006(平成18)年以降は増加傾向にある。 B 6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連時間は、2016(平成28)年には「共働き世帯の夫」、「夫有業・妻無業世帯の夫」のいずれも過去最高となり、妻と同水準となっている。 C 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方(性別役割分担意識)は、2019(令和元)年の調査では、男女ともに反対する者の割合が賛成する者の割合を下回っている。 D 2019(令和元)年における男性の育児休業取得率は、民間企業、国家公務員、地方公務員で、近年上昇しているものの、依然として低水準にある。
A:○ B:× C:× D:○
92
次のうち、ひとり親世帯に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「子ども」とは、20歳未満で未婚の者とする。 A 「結婚と家族をめぐる基礎データ」(令和4年3月内閣府男女共同参画局)によると、「子どものいる離婚件数」は、「子どものいない離婚件数」よりも少ない。 B 「ひとり親家庭の現状と支援施策について」(令和2年11月厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課)によると、近年ひとり親世帯は増加傾向にあり、ひとり親世帯になった理由は、母子世帯、父子世帯ともに「離婚」が最も多い。 C 「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」(厚生労働省)によると、父子世帯は、母子世帯に比べると、年収が高いものの、子どものいる全世帯の年間収入よりは低い。 D 「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」(厚生労働省)によると、ひとり親世帯の子どもについての悩みは、母子世帯、父子世帯ともに、「しつけ」が最も多く、次いで「教育・進学」となっている。
A:× B:○ C:○ D:×
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次のうち、育児不安を感じる保護者に対する理解と支援に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 A マタニティ・ブルーズの時期を過ぎても、不安、自信の低下、いらだちを訴える母親は少なくないが、産後の生理的現象が長引いているだけで、母親を取り巻く周囲の環境との関係は考慮しなくてもよい。 B 育児不安の内容にかかわらず、保育所の機能や専門性を生かし、保育所の保護者支援はその保育所のみで対応する。 C 育児不安を持つことが不適切な子育てというわけではなく、抱える育児不安の深刻度や緊急度、あるいはどのような経過や背景があるかに焦点をあてて考えるようにする。 D 保護者の育児態度が子どもへ影響するだけではなく、子どもの気質によって保護者も影響を受けるという相互作用で親子関係は成り立っていく。
C,D
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次のうち、保育所における、外国籍家庭や外国にルーツをもつ家庭の状況への理解と支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 外国人の親は、言語が異なることでコミュニケーションが上手く取れない場合、孤立し、孤独感をもつことがあるため、送迎時などに丁寧に関わり、問題を把握する必要がある。 B 外国人であることや外見の違いから子どもがいじめられるのではないか、複数の文化的背景を持つ中で子どもはどのような性格になっていくか、子どもの文化的アイデンティティはどうなるか不安を抱く親もいる。 C 日本の文化や習慣に子どもや保護者が早く慣れるよう、特別な個別の支援を行う必要はない。 D 必要に応じて、園だよりや連絡帳の文章の漢字に読み仮名をつけたり、日常でも平易な単語や短い文章で表現するように工夫を行う。
A:○ B:○ C:× D:○
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次のうち、日本の家族・家庭に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「2019年国民生活基礎調査」(厚生労働省)によると、1世帯あたりの平均構成人数は減少傾向にあり、三世代世帯は減少し、単独世帯は増加している。 B 「2019年国民生活基礎調査」(厚生労働省)によると、近年は核家族世帯のうち、「夫婦と未婚の子のみの世帯」は減少している。 C 家族の定義は、情緒面での満足といった安らぎや癒しを求めるものから、血縁や婚姻などによるつながりを重視するものへと変化してきた。 D 日本の高齢者の社会的ネットワークの特徴は、家族、親族、子どもが中心的な位置を占めているが、今後は家族・親族関係だけに頼らない、関係性を相対化できる社会的な広がりを持つことが必要である。
A:○ B:○ C:× D:○
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次のうち、児童虐待に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 発達障害は、虐待を受ける危険因子の一つである。 B 被虐待体験は、社会・情緒的問題を生むが、脳に器質的・機能的な影響を与えない。 C 被虐待体験は、心的外傷とはなり得ない。 D 児童虐待の通告義務は、守秘義務より優先される。
A:○ B:× C:× D:○
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次のうち、災害後における子どもの反応に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 子どもの心の問題は、災害直後よりも、ある程度時間が経過し、日常生活が軌道にのり始めた頃に顕在化し始めることが多い。 B 幼児期・学童期の子どもでは、退行、分離不安、不安定な感情表出、身体症状など様々な形で表現される。例えば「災害ごっこ」を繰り返すなど、遊びで被災体験を表出することがある。 C 学童期以降の子どもでは、基本的な信頼感の喪失や周囲からの疎外感、日常生活の変化などが要因となって孤立を深めたり、逆に安心感を過度に求めて特定の友人関係に固執したりすることがある。 D 思春期の子どもでは、抽象的概念の理解が進み、生き残った罪悪感や、何もできなかった無力感、後悔など複雑な感情を抱くことがある。
A:○ B:○ C:○ D:○
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次の文は、保育の中でみられる子どもの姿についての記述である。A~Dを説明する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A まだ文字を読めない子どもが、お気に入りの絵本を見ながらまるで文字が読めるかのようにふるまう。 B 子どもに「お散歩に行こう」と声をかけると、帽子を取りに行き、靴を履こうとする。 C 自分が遊んでいる遊具に他児が近づいてくると、「今、私が遊んでいるからだめ」と言う。 D 3歳児が砂を入れた容器を差し出して「アイスクリーム食べて」と言った時に、保育士が「冷凍庫に入れてあとで食べるよ」と応じると、急に真顔になり、「本当は食べちゃダメなんだよ」とわざわざ言う。 【語群】 ア ナラティブ イ いやいや期 ウ プレリテラシー エ メタコミュニケーション オ 自己主張 カ リテラシー キ 二次的ことば ク スクリプト
A:ウ B:ク C:オ D:エ
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次のうち、アタッチメント(愛着)についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ボウルビィ(Bowlby, J.)によれば、アタッチメント(愛着)の発達には4つの段階があり、分離不安や人見知りがみられるのは最終段階である。 B 子どもが周囲のものや人に自ら関わろうとして上手くいかない時、愛着関係のある保育士の存在は、子どもにとっての安全基地となる。 C エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)はアタッチメント(愛着)の個人差を調べるために、ストレンジ・シチュエーション法を考案した。 D 表象能力の発達によって、愛着対象に物理的に近接しなくても、そのイメージを心の拠り所として利用できるようになり、安心感を得られるようになる。
A:× B:○ C:○ D:○
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次の文は、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」の(2)「健康増進」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 子どもの心身の健康状態や( A )等の把握のために、( B )等により定期的に( C )を行い、その結果を記録し、保育に活用するとともに、( D )が子どもの状態を理解し、日常生活に活用できるようにすること。
A:疾病 B:嘱託医 C:健康診断 D:保護者