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治療Ⅱ
  • 落花生

  • 問題数 116 • 1/11/2024

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    問題一覧

  • 1

    放射線治療計画の作成にあたっては、患者の年齢、[1]、原発巣の部位と状態、進展範囲、[2]、病理組織型、周囲のリスク臓器との関係、リスク臓器の [3]、過去の放射線治療歴、手術歴、合併症の有無などを総合的に考慮する必要がある。

    [1]全身状態, [2]臨床病期, [3]耐容線量

  • 2

    次の略語の正式名称の日本語と英語を正しく記載しなさい。 GTV 日本語名 [1]、英語名 [2]

    [1]肉眼的腫瘍体積 [2]gross tumor volume

  • 3

    次の略語の正式名称の日本語と英語を正しく記載しなさい。 CTV 日本語名 [1]、英語名 [2]

    [1]臨床的標的体積 [2]clinical target volume

  • 4

    次の略語の正式名称の日本語と英語を正しく記載しなさい。 PTV 日本語名 [1]、英語名 [2]

    [1]計画標的体積 [2]planning target volume

  • 5

    次の略語の正式名称の日本語と英語を正しく記載しなさい OAR 日本語名 [1]、英語名 [2]

    [1]リスク臓器 [2]organ at risk

  • 6

    次の略語の正式名称の日本語と英語を正しく記載しなさい。 PRV 日本語名 [1]、英語名 [2]

    [1]計画リスク臓器体積 [2]planning organ at risk volume

  • 7

    計画標的体積を設定するためには、すべての不確実性を考慮しなければならない。そのために設定する領域のことを [1]という。CTVに付加されるものを [2]といい、呼吸や心臓拍動、および腸管の蠕動運動など体内臓器の生理的な動きに基づく。また、[3]は患者位置決めや装置の幾何学的不確かさなどに基づく。

    [1]マージン, [2]内的マージン(インターナルマージン:IM), [3]設定マージン(セットアップマージン:SM)

  • 8

    根治的放射線治療の評価方法として局所制御率がある。このうち、全症例数の内、CRとPRの症例数の百分率を奏効率という。

  • 9

    患者の全身状態を示す尺度にPSがあり、PS = 3 は、限られた身の回りのことしかできず、日中の50%以上をベッド外で過ごす状態である。

  • 10

    放射線治療計画にCT画像を取得する目的は、腫瘍や正常組織の位置や領域を把握し、線量計算のための体内の電子濃度(el/cm3)分布を推定するためである。

  • 11

    CT値-電子濃度変換グラフにおいて、CT値の変化が +30 の場合、電子濃度の変化は +3% 程度である。

  • 12

    治療計画CT画像を用いて治療計画を行う際には、体輪郭の抽出やターゲットボリューム、リスク臓器の抽出、放射線種やエネルギー、1回線量、総線量などを決定しなければならない。

  • 13

    外部放射線治療の線量計算アルゴリズムは、Ⅰ~Ⅳまでの世代に分かれており、第Ⅳ世代にsuperposition法がある。

  • 14

    放射線治療施設で採用する計算アルゴリズムを含む線量計算手法は、放射線治療の責任者である医師が決定する。

  • 15

    放射線の吸収線量はエネルギーフルエンスψ(E,r)と質量エネルギー吸収係数μen/ρの積で求める。

  • 16

    原子組成が同一で密度が違う物質中において、同一な光子フルエンスから発生する二次電子のフルエンスが一定で密度の影響を受けないとする定理をO'Connorの定理という。

  • 17

    Fanoの定理とは、原子組成が同一で密度が違う物質中において、密度スケーリングにより3次元の実効長を適用するとき、1次光子フルエンスと二次電子のフルエンスの比が一定とする定理である。

  • 18

    モデルベースの計算アルゴリズムの一つであるconvolution法は、1次光子から発生する総エネルギーと物質中の相互作用点における1次光子と散乱電子による総エネルギーの3次元的空間分布(不変)を畳み込み積分して、物質中の吸収線量を計算する方法である。

  • 19

    放射線治療計画装置におけるモデルベース線量計算で、密度の高い物質があると、その物質を経由する実効長が長くなる。

  • 20

    第Ⅳ世代の線量計算アルゴリズムのMonte Carlo法は、荷電粒子平衡についても考慮された計算法である。

  • 21

    一部が不可逆的な障害を受けると臓器としての機能がなくなってしまう臓器のことを[A]臓器という。例として、[B]や[C]などがある。

    [A]直列, [B]脊髄, [C]腸管

  • 22

    投与された線量によって周囲正常組織の障害がどの程度発生するかを示す生物学的な指標のことを[1]という。

    [1]正常組織障害発生確率( NTCP)

  • 23

    長さ20cmの脊髄に対して、脊髄炎や壊死などの有害事象が発生するTD5/5は[1]Gyである。

    [1]47

  • 24

    水晶体に対して、白内障が発生するTD50/5は[1]Gyである。

    [1]18

  • 25

    放射線治療における線量分布を表す曲線のことを等線量曲線という。このうち、最大線量を100%として線量を段階的に表示する方法を絶対線量表示という。

  • 26

    高エネルギーX線の線量分布において、エネルギーが高くなるとビルドアップ領域が深くなり、側方散乱が減少し、線束の平坦度が水平に近づく。

  • 27

    IMRTでは、マルチリーフとガントリ回転速度、および線量率を変えながら照射することで、不整形なCTVに対して最適な照射を実現できる。

  • 28

    腫瘍の耐容線量(TTD)を正常組織の致死線量(TLD)で除した比の値を、治療可能比(TR)という。

  • 29

    下図の線量分布におけるウェッジ挿入方向は正しいか誤りか?

  • 30

    次の中枢神経腫瘍の内、全脳・全脊髄照射が適用される疾患はどれか。

    上衣腫

  • 31

    下垂体腺腫に利用されるX線のエネルギーは[1]MVが利用され、照射方法には通常分割法の他に、数回に分割する[2]や1回で治療する[3]などがある。

    [1]6~10, [2]SRT, [3]SRS

  • 32

    神経膠腫はグリオーマといい、原発性脳腫瘍の30%を占める。放射線治療では3次元治療計画を用いてノンコプラナー照射も適用する。

  • 33

    上衣腫は、小児脳腫瘍の10%を占める。手術を先行して術後照射を行う。放射線治療はX線を用いたCRTやIMRT、また、陽子線治療も適用される。

  • 34

    眼窩腫瘍には、網膜芽細胞腫、脈絡膜悪性黒色腫などの悪性腫瘍の他、血管腫や神経鞘腫などの良性腫瘍も発生する。放射線治療では、両眼を治療する場合に、水晶体を保護するために、ハーフフィールド法が用いられる。また、悪性腫瘍には125Iや106Ruなどの密封小線源治療も適用される。

  • 35

    喉頭がんは、声門、声門上部、声門下部に分けられる。 このうち転移の少ない声門型が一番多く、治療成績も良好である。放射線治療は、6~10 MeVのエネルギーを利用して、左右対向2門照射が実施される。

  • 36

    非小細胞肺癌の放射線治療ではX線のエネルギー 6~10 MVの使用が推奨される。10 MVを超えると[1]効果により線量低下を招くため推奨されない。また、有害事象の対策としてDVHによる線量評価が利用される。放射線肺臓炎のリスクを低下させるため、肺の[2]が利用される。これは、正常肺に[3]Gy以上の照射を受ける体積の割合を表し、[4]%以下にすることが推奨される。

    [1]ビルドアップ, [2]V20, [3]20, [4]35

  • 37

    SCLCは、治療方針の選択から[1]型と[2]型の2つの型に分類される。前方の根治的治療としては、胸部放射線治療に加えて[3]が実施される。

    限局、LD(limited disease), 進展、ED(extended disease), 予防的全脳照射、PCI(prophylatc cranial irradiation)

  • 38

    肺癌の放射線治療の線量制約について、リスク臓器の脊髄については最大線量を 60 Gy以下に制限する。肺については V20を30~35%以下に制限する。

  • 39

    Intra-fractional motionで問題となるのは呼吸性移動である。この移動への対策としてPTVを小さくして照射を行う、迎撃照射法と追尾照射法がある。

  • 40

    SBRTの適応疾患として、直径 5 cm以内,かつ転移のない原発性肺癌、直径 5 cm以内,かつ 3 個以内で,かつ他病巣のない転移性肺癌、直径 5 cm以内,かつ転移のない原発性肝癌、直径 5 cm以内,かつ 3 個以内で,かつ他病巣のない転移性肝癌、直径 5 cm以内の脊髄動静脈奇形である。

  • 41

    LD-SCLCの放射線治療では、化学療法併用で全照射期間を短縮するAHF照射が推奨される。

  • 42

    前立腺癌の予後因子には、臨床病期、治療前[1]、[2]などがある。

    PSA, グリソンスコア、GS(Gleason score)

  • 43

    125Iシード線源による前立腺の密封小線源治療では、限局性前立腺癌の[1]群に対しては、手術や外部照射と同等の成績が得られる。

    [1]低リスク

  • 44

    子宮頸癌の根治放射線治療ではCCRTが適用される。この治療方法は日本語で[1]と呼ばれる。

    [1]同時化学放射線療法

  • 45

    グリソンスコアとは、前立腺針生検で採取した組織を顕微鏡で検査し、優勢病変と随伴病変について1から5までのスコアで評価し、その合計のスコアで悪性度を判断する評価指標。

  • 46

    PSAとは前立腺特異抗原で、前立腺癌の腫瘍マーカとして利用される。4ng/mlを超えると前立腺癌の可能性は否定できない。

  • 47

    前立腺癌の高線量率密封小線源治療では、60Coや192Ir、137Csの放射性同位元素が利用される。

  • 48

    前立腺癌への密封小線源永久挿入治療では、125Iが利用される。この線源の半減期は、2.7日で、平均エネルギーは 406 keVである。

  • 49

    子宮頚癌腔内照射の線量評価点であるA点は図のどれか。

  • 50

    前立腺癌の治療法で誤っているのはどれか。

    インジウム標識抗PSA抗体療法

  • 51

    子宮頸癌の根治的放射線治療を行った場合に生じる急性期の有害事象はどれか。2つ選べ。

    下 痢, 食欲不振

  • 52

    全骨盤照射を行う場合、耐容線量が最も低いのはどれか。

    卵巣

  • 53

    小線源治療中の骨盤部X線写真を以下に示す。線源はどれか。

    125I

  • 54

    ホジキンリンパ腫の放射線治療では、化学療法前に病変が存在したリンパ節または腫瘍のみを標的体積とする[1]や[2]の照射方法がある。このうち、化学療法開始前のFDG-PET画像により照射野を設定するのが後者である。

    [1]ISRT, [2]INRT

  • 55

    悪性リンパ腫は、ホジキンリンパ腫とそれ以外の非ホジキンリンパ腫に分けられる。非ホジキンリンパ腫は、さらに、前駆リンパ系由来と成熟B細胞由来、および成熟T/NK細胞由来の悪性リンパ腫に分けられる。我が国で多いタイプは成熟B細胞由来である。

  • 56

    悪性リンパ腫の照射方法として、INRTやISRT、IFRTなどの他にEFRTやTLIなどの広範囲のリンパ節領域の照射が選択されることがある。このうち、TLIは悪性リンパ腫の放射線単独根治照射として利用される。

  • 57

    脳の悪性リンパ腫に対する放射線療法は、メトトレキサート大量療法後に、CTVを脳として全脳照射が左右対向2門で実施される。

  • 58

    胃の悪性リンパ腫で粘液関連リンパ組織型の治療は、3D-CRTやIMRTなどの照射方法で 10 MVリニアックX線を利用して、30Gyを15回から20回で照射する。

  • 59

    組合せで正しいのはどれか。

    IMRT-------------------前立腺癌

  • 60

    照射開始3か月後に出現する可能性があるのはどれか。

    放射線肺炎

  • 61

    放射線治療の標的体積が最も大きくなる可能性があるのはどれか。

    急性骨髄性白血病

  • 62

    成人で放射線耐容線量が最も低いのはどれか。 ただし、臓器全体が照射されるものとする。

  • 63

    放射線感受性が最も高いのはどれか。

    Hodgkin 〈ホジキン〉 リンパ腫

  • 64

    小児がんの放射線治療では、正常組織の耐容線量は、一般的な耐容線量と区別して考える必要がある。例えば、全肺に対する放射線の耐容線量は [1] Gy、全脳の場合は年齢によって [2]歳を超える場合は [3] Gy、全腹部の場合は [4] Gyである。これらの線量は [5]療法を併用した毒性を考慮していないことに注意が必要である。

    [1]14.4, [2]3, [3]30.6, [4]30.6, [5]化学

  • 65

    緊急照射を要する緩和的な放射線治療が適応される症状として[1]や[2]などがあり、症状発生からできるだけ早期に照射を行う必要がある。

    [1]上大静脈症候群, [2]脊髄圧迫

  • 66

    小児がんの放射線治療では、いかに適切な時期に、正常組織への線量を抑えて治療するかが求められる。そのため、陽子線治療やIMRTなどの高精度放射線治療を用いることが一般的である。

  • 67

    ウィルムス腫瘍は、小児腎腫瘍の90%を占める。この治療には手術後に6 MVのX線を用いて10.8 Gy/6回照射を行う。詳細の際は脊髄の不均等照射や対側の正常腎への照射に注意する必要がある。

  • 68

    神経芽腫は交感神経節や副腎髄質から発生する腫瘍で、自然に退縮する腫瘍もある。

  • 69

    小児白血病は急性リンパ性白血病と急性骨髄性白血病に分けられる。放射線治療法としてCrIがあり、脳実質と全くも膜下腔を含める。

  • 70

    小児白血病の放射線治療では、造血幹細胞移植前の前処置としてTBIが実施される。これは、白血病細胞の根絶と移植片対宿主病(GVHD)の予防のために実施される。

  • 71

    放射線治療の適応はどれか。

    神経鞘腫, 甲状腺眼症

  • 72

    骨転移に対する放射線治療で除痛効果が高いのはどれか。2つ選べ。

    乳癌, 前立腺癌

  • 73

    緊急照射を行わないのはどれか。

    腹膜播種

  • 74

    緊急照射の適応となるのはどれか。

    骨転移による脊髄横断症状

  • 75

    放射線治療における対症照射で正しいのはどれか。

    腫瘍による脊髄圧迫症状は緊急照射の適応となる。

  • 76

    食道癌のT1a,b症例では、EMRやESDの後にリンパ節転移の可能性がある場合、[1]の追加が検討される。また、内視鏡切除困難や内視鏡切除後の遺残が疑われる場合、深達度が[2]の場合、または[3]の場合に追加治療が実施される。

    [1]予防的化学放射線療法, [2]SM以深, [3]脈管侵襲陽性

  • 77

    原発性肝臓癌の治療方法には、[1]、肝移植、[2]療法、経皮的エタノール注入療法、ラジオ波熱凝固療法、[3]、動注化学療法などがある。 原発性肝臓癌で直径が[4] cm以下で他の転移病巣がない場合は[5]が適用される。

    [1]手術、切除, [2]肝動脈化学塞栓療法(TACE), [3]放射線治療、放射線療法, [4] 5, [5]定位放射線治療(SRT)

  • 78

    食道の区分で、胸骨上縁から気管分岐部下縁までを[1]という。また、気管分岐部下縁から食道胃接合部までを2等分した上側を[2]、下側を[3]という。

    [1]胸部上部食道, [2]胸部中部食道, [3]胸部下部食道

  • 79

    食道は、表面から粘膜上皮、粘膜固有層、[1]、粘膜下層、[2]がある。食道癌の深達度はTNM分類に利用される。表在性の食道癌で粘膜下層の下3分の1に達する病変は[3]と分類される。

    [1]粘膜筋板, [2]固有筋層, [3]SM3

  • 80

    放射線治療に伴う晩期障害で直列臓器はどれか。

    脊 髄

  • 81

    病名と照射法の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

    白血病 ――――― 全身照射, 舌 癌 ――――― 組織内照射

  • 82

    全身照射〈TBI〉で誤っているのはどれか。

    総線量は50 Gy が選択される。

  • 83

    抗悪性腫瘍薬と放射線療法の同時併用が行われるのはどれか。2つ選べ。

    食道癌, 上咽頭癌

  • 84

    放射線遮へい治療病室での治療が必要なのはどれか。2つ選べ。

    舌癌 198Au 治療, 前立腺癌 125Ⅰ治療

  • 85

    PTV(CTV)の前立腺を赤線で、PRVの膀胱を青線で、PRVの直腸を黄線で、 PRVの右大腿骨頭を緑線で、PRVの左大腿骨頭を紫線で囲むこと。

    解説みてね!

  • 86

    放射線治療計画の各種体積の二次元的模式図を示す。(ア)、(イ)、(ウ) に当てはまる体積は何か。

    (ア)[臨床標的体積] CTV, (イ)[体内標的体積] ITV, (ウ)[計画標的体積] PTV

  • 87

    右肺腫瘍症例の治療計画CTの1断面を示す。矢印で示した線で囲った放射線治療計画上の体積はどれか。

    GTV

  • 88

    CTVの左乳房を赤線で、PTV(CTVに1 cmマージン設定)を黄線で、PRVの右肺をピンク線で、PRVの左肺を青線で、PRVの心臓を緑線で囲むこと 第

    解説見てね!

  • 89

    次に、この上顎癌に対してガントリー0度方向(正面)からのビーム軸を青線、90度方向(左側面)からのビーム軸を緑線で描き、ICRU基準点を黄色矢印で示しなさい。

    解説みてね!

  • 90

    全脳全脊髄照射について、その特徴や適応疾患、および照射における問題点などを調べて記述しなさい。

    ☆ 標的体積: CTV1として全脳全脊髄 CTV2として後頭蓋窩,または腫瘍床+10~20 mm PTV1, 2はそれぞれのCTVに5 mm程度のマージン ☆ 照射方法: エネルギーは6~10 MV 頭部~頸部(肩にかからない部分)は左右対向2門,胸髄,腰髄については後ろ1門照射 それぞれの照射のつなぎ目は,隔日,または一定期間ごとに10~15 mm程度移動させるべきである。 ☆ 線量分割: 総線量36 Gy/20~24回/4~5週,原発巣(後頭蓋窩)には,54 Gy/29~34回/6~7週。化学療法を併用する場合は,23.5~25Gy/13~16回/3~4週 ☆ 適応疾患:髄芽腫,上衣腫,脳胚腫 ☆ 治療成績: 標準的5年全生存率は60%(標準リスク群 60~80%,高リスク群 40~50%)

  • 91

    SBRTについて、その特徴や適応疾患、および照射における注意点などを調べて記述しなさい。

    【定義】 ・ 5~10門の固定多門照射や多軌道回転運動照射などにより,直線加速器を用いて多方向から 3 次元的に,小さな照射領域に対して大線量を短期間に照射すること。 ・ 照射回ごとの照射中心位置のズレ(固定精度)を 5mm以内(臓器の体内移動を除いた移動距離)に収める。毎回の照射時の照射中心位置が分かる記録を残しておくこと。 ・ 固定フレームやシェルを用いて患者の動きを固定する,またinternal marginに対して同期または追跡して照射を行い精度管理を行うこと。 【適応疾患】 ・ 原発性肺癌,肝癌,腎癌(直径 5 cm以内,かつ転移なし) ・ 転移性肺癌,肝癌(直径 5 cm以内,かつ 3 個以内で,かつ他病巣なし) ・ 前立腺癌、膵癌(限局性で転移病巣なし) ・ 転移性脊椎腫瘍(直径 5 cm以内) ・ 脊髄動静脈奇形(頸部脊髄動静脈奇形を含む) ・ 5個以内のオリゴ転移 【照射線量分割】 BED10(biologically effective dose,α/β=10 Gy)で100 Gy以上の線量を 2 週間以内で照射することを 1 つの目安とすれば良いと考えられる。 具体的には10 Gy× 5~6回,12 Gy× 4~5 回などが考えられる。直径 3 cm 以下の腫瘍であれば, BED10=100 Gyをやや上回る線量で90%近い局所制御率が得られるものと考えられる。

  • 92

    次のグラフは、食道がん治療における3つの照射方法における食道(PTV)、脊髄、肺、心臓のDVH曲線が描かれている。次の設問に解答しなさい。 「照射方法」前後対向2門照射・左右対向2門照射・4門照射 ①~④の曲線・DVH1~3が何を表しているか、解答しなさい。

    ①食道 ②肺 ③心臓 ④脊髄 DVH1:4門照射 DVH2:左右対向2門照射 DVH3:前後対向2門照射

  • 93

    1.それぞれのDVH曲線において、PTVのD90の値を記入しなさい。なお、単位も記入すること。 2.それぞれのDVH曲線において、肺のV20の値を記入しなさい。なお、単位も記入すること。 3.それぞれのDVH曲線において、脊髄のD2の値を記入しなさい。

    1.DVH1:PTVのD90=35.5Gy、DVH2:PTVのD90=32.5Gy、DVH3:PTVのD90=37.5Gy 2.DVH1:肺のV20 =33%、DVH2:肺のV20 =58%、DVH3:肺のV20 =18% 3.DVH1:脊髄のD2 =30Gy、DVH2:脊髄のD2 =20Gy、DVH3:脊髄のD2 =42Gy

  • 94

    放射線治療装置のQAシステムガイドラインにおいて、毎日の始業前に確認する項目として、線量管理項目のX線・電子線の①が必要である。X線、電子線それぞれの相違の許容値は± ②%、±③%である。また、幾何学的管理として、④サイズの確認や⑤計確認、および ⑥指示点チェックがある。それぞれの許容値は±⑦mmである。

    ①モニタ線量計出力測定 ②3 ③4 ④数値ー光の照射野 ⑤距離 ⑥各アイソセンタ ⑦2

  • 95

    治療計画装置の品質管理について、ESTRO-Booklet7に記載されている、照射ビーム中心軸上のδ1領域のオープン照射における計算精度は、①%、ウェッジ使用や非対称ビームの計算精度は ②%である。 ビルドアップや照射野辺縁領域のδ2に関しては、オープン照射における計算精度は、距離で ③mm、線量で④%である。 δ1,2を除いたδ3の照射野内の計算精度は、オープン照射、ウェッジ照射ともに⑤%である。

    ①2 ②3 ③2 ④10 ⑤3

  • 96

    線量体積ヒストグラムで正しいのはどれか。2つ選べ。

    表示方法には微分型と積算型がある。, 複数の治療計画の比較に用いられる。

  • 97

    放射線治療の適応となるのはどれか。2つ選べ。

    真性ケロイド, 脳動静脈奇形

  • 98

    放射線治療において線量分布を改善する目的で用いるのはどれか。

    ウェッジフィルタ

  • 99

    放射線治療の品質管理で正しいのはどれか。2つ選べ。

    X線照射野は月1回点検する。, リファレンス線量計は年1回校正を受ける。

  • 100

    外部放射線治療装置の保守管理プログラムの試験項目と点検頻度の組合せで誤っているのはどれか。

    線量モニタシステムの校正―――――1年ごと