問題一覧
1
京にその人ののもとにとて、『文』書きてつく。
手紙
2
夜もすがらまどろまず『文』作り明かしたまふ。
漢詩
3
唐葵(からあふひ)、日の『影』にしたがひて傾くこそ草木といふべくもあらぬ心なれ。
光
4
又、鏡には色・かたちなき故に、万の『影』来たりてうつる。
姿
5
母御息所(みやすどころ)も、『影』だにおぼえたまはぬを、…
面影
6
7月15日の月にいでゐて、せちに物思へる『気色』なり。
様子
7
なほ、宮に、ただ心うつくしくて聞こえさせたまいて、かの御『気色』に従ひてなんよくはべるべき。
考え
8
ほどなくただならぬ御『けしき』に見ゆれば、あまりにうれしき事には、言ひだにぞ出でられざりける。
兆候
9
角髪結(みづらゆ)ひたまへるつらつき、顔の『にほひ』、さま変へたまはむこと惜しげなり。
ツヤのある美しさ
10
春は藤波(ふじなみ)を見る。紫雲のごとくして西方に『にほふ』。
美しく色づく
11
うちつけに、深からぬ心のほどと見たまふらむ、ことわりなれど、『年ごろ』思ひわたる心の中も聞こえ知らせむとてなむ。
長年
12
6日の『つとめて』より雨はじまりて、3,4日降る。
翌朝
13
四季はなほ定まれる『ついで』あり。死期は『ついで』を待たず。
順序
14
いかに構へて、けはひ、有様を、この『ついで』にみてしがな。
機会
15
三月の『つごもり』なれば、京の花、盛りはみな過ぎにけり。
下旬
16
『やうやう』しろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、…
次第に
17
「わ先生は『いかで』この鮭を盗むぞ」
どうして〜か。
18
「我等が主の太政入道殿へ『いかで』参らであるべき」
どうして〜か。いや〜ない。
19
世の中に物語といふもののあんなるを、『いかで』見ばやと思ひつつ、…
なんとかして〜
20
薬も食はず。『やがて』起きもあがらで、病み臥せり。
そのまま