問題一覧
1
問1.以下の(1)〜(8)の薬物療法は、「原因療法」「補充療法」 「対症療法」「予防療法」のいずれに該当するか、それぞれ答えよ。 (1)⾻折の痛みに消炎鎮痛薬を投与 (2)⾵邪の発熱に解熱薬を投与 (3)鉄⽋乏性貧⾎に鉄剤を投与 (4)1型糖尿にインスリンを投与 (5)腎性貧⾎にエリスロポエチン製剤を投与 (6)マイコプラズマ肺炎にエリスロマイシンを投与 (7)慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者にインフルエンザワクチンを接種 (8)⼼房細動の患者に抗凝固薬を投与。
対症, 対症, 補充, 補充, 補充, 原因, 予防, 予防
2
薬物治療における看護師の役割をすべて選べ。
誤薬の防止, 服薬指導, 治療効果の確認, 副作用・有害作用の発見, 副作用・有害作用の防止, 患者への治療内容の説明, 家族への治療内容の説明
3
静脈注射にあてはまるものをすべて選べ。
作用発現が速い, 初回通過効果を受けない
4
静脈内投与と比較したときの経口投与の特徴に当てはまるもの全て選べ
安全性が高い
5
経口投与にあてはまるものを全て選べ
初回通過効果をうける, 薬物は消化管から吸収される
6
薬物が⾎漿タンパク質アルブミンと結合した状態(結合型)にあてはまるものをすべて選べ。
代謝されにくい, 薬理作⽤をあらわさない, ⽑細⾎管の⼩孔を通過できない
7
薬物が⾎漿タンパク質アルブミンから離れた状態(遊離型)にあて はまるものをすべて選べ。
代謝されやすい, 薬理作⽤をあらわす, ⽑細⾎管の⼩孔を通過できる
8
有効⾎中濃度の範囲が狭く、治療域と中毒域が近い薬物に必要なのはどれか。
薬物⾎中濃度モタリング
9
薬物代謝酵素チトクロームP450について正しいものをすべて選べ。
CYPと略される, 多くのアイソザイムが存在する, 酵素活性に個⼈差がある
10
チトクロムP450(CYP)が誘導されるとどうなるか。あてはまる ものをすべて選べ。
薬物の効果が減弱する, 薬物の代謝が速まる , 治療効果が弱まる
11
チトクロムP450(CYP)が阻害されるとどうなるか。あてはまるものをすべて選べ。
薬物の効果が増⼤する , 薬物の代謝が阻害される, 有害作⽤が出やすくなる
12
インフォームド・コンセントが重視され、単に医師の指⽰に従うのではなく、患者が積極的に治療⽅針の決定に参加し、その決定に従って治療を受ける(服薬する)ことを意味する⾔葉はどれか。
アドヒアランス
13
薬物の副作⽤を監視するうえで、とくに注意すべき患者のタイプをすべて選べ。
アレルギーの素因のある患者, 腎臓や肝臓に疾患を持った患者 , 複数の薬物が同時に⽤いられている患者
14
アナフィラキシーをおこしやすい薬物を使⽤する際にすべきことをすべて選べ。
問診でアレルギー歴を尋ねる。, アナフィラキシーショックに備えてあらかじめ救急処置を準備しておく。
15
現在の⽇本において医療上で使⽤される薬物について定めている法律をすべて選べ。
覚せい剤取締法, 医薬品医療機器法, 麻薬および向精神薬取締法
16
医療用医薬品の特徴をすべて選べ
医師の処⽅せんがないと購⼊できない薬 , 使⽤⽅法が難しい薬物, 耐性菌が⽣じやすい薬物, 重篤な副作⽤のおそれのある薬物, 興奮性や依存性のある薬物で薬機法で定められたもの
17
①毒薬・劇薬の指定は(1)が⾏う。 ②⿇薬、劇薬、毒薬はそれぞれごとに(2)鍵をかけて保管する。 ③(3)のほうが急性毒性が強い ④劇薬の表⽰は(4)地に(5)枠、(6)字で「劇」と品名を記載する ⑤毒薬の表⽰は(7)地に(8)枠、(9)字で「毒」と品名を記載する ⑥(10)は他の医薬品と区別して貯蔵・保管しなければならない
厚生労働大臣, 分けて集めて, 劇薬より毒薬, 白, 赤, 赤, 黒, 白, 白, 劇薬
18
⑦(1)は専⽤の施錠ができる保管庫に他の医薬品と区別して貯蔵・保管しなければならない ⑧向精神薬の容器には、「(2)」の表⽰をつけなければならない ⑨向精神薬は(3)に保管しなければならない ⑩使⽤済の⿇薬の空きびんやアンプルは(4)に返却する ⑪⽇本薬局⽅には国内で使われている(5)な医薬品が収録されている。 ⑫⿇薬の取り扱いは(6)で規制されている
毒薬, 向, 鍵のかかる場所, 麻薬管理責任者, 主要, 麻薬および向精神薬取締法
19
投与前の状態では薬効がほとんど化合物だが、投与後に体内で代謝されて変化することで薬効が⽣じる薬物をなんというか。
プロドラッグ
20
本来薬効が無いはずのものが⼼理的影響などにより薬効を⽰すことをなんと⾔うか。
プラセボ効果
21
治験において医師も患者もともにプラセボか治験薬か分からない状態で効果を判定する⽅法を何と呼ぶか。
二重盲検法
22
どの種類の抗菌薬の使⽤が菌交代症ともっとも関連が深いか。
広域スペクトル
23
ペニシリン系抗生物質について正しいのはどれか
アナフィラキシーに注意が必要
24
アルキル化薬や核酸代謝拮抗薬、抗⽣物質など細胞障害性の抗がん薬共通の副作⽤はどれか。
骨髄障害
25
細胞障害性の抗がん薬の副作⽤である⾻髄抑制の結果として⽣じるものをすべて選べ。
易感染性, 貧血, 出血
26
分⼦標的薬と呼ばれるタイプの抗がん薬の特徴をすべて選べ。
がん細胞で発現する特定の分⼦を標的にする, 正常細胞への細胞障害性が低い, モノクローナル抗体製剤などが使われる
27
ヒスタミンH₁受容体遮断薬(抗ヒスタミン薬)の⽤途をすべて選べ。
アレルギー疾患, 乗り物酔い, 風邪
28
抗ヒスタミン薬の副作用をすべて選べ
抗コリン作用, 眠気
29
⾮ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の作⽤をすべて選べ
COX阻害, 抗炎症作用, 鎮痛
30
⾮ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の中でもっとも強⼒なシクロオキシゲナーゼ阻害作⽤(COX阻害作⽤)を⽰すのはどれか。
インドメタシン
31
アスピリン(NSAIDs)の有害作⽤をすべて選べ。
胃腸障害, 腎機能障害, 喘息, アナフィラキシー
32
副腎⽪質ステロイド薬の⽤途をすべて選べ。
リウマチ, 気管支喘, 自己免疫疾患, 炎症性皮膚疾患, 臓器移植後の拒絶反応
33
副腎⽪質ステロイド薬の有害作⽤をすべて選べ。
高血糖, 骨粗鬆症, 免疫機能低下, ムーンフェイス, 緑内障悪化, 消化性潰瘍
34
抗コリン薬アトロピンの適⽤はどれか。
散瞳
35
アトロピンの副作⽤はどれか、すべて選べ。
閉尿, 眼圧上昇, 口渇, 頻脈
36
レボドパ(L-ドパ)が使⽤されるのはどれか。
パーキンソン症候群
37
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の説明で正しいものをすべて 選べ。
パニック発作に有効, 効果発現に2週間ほどかかる, シナプス間隙にセロトニン濃度を増加させる
38
モルヒネの作用および副作用をすべて選べ
呼吸抑制, 便秘, 鎮痛
39
腎機能障害がある場合にモルヒネのかわりに⽤いられるのはどれか。
オキシコドン
40
癌性疼痛に貼付剤として使⽤される⿇薬性鎮痛薬はどれか。
フェンタニル
41
濃度1%以下では⿇薬適⽤から除外されて鎮咳薬として使⽤されるのはど れか。
コデイン
42
⾼⾎圧症治療薬、狭⼼症治療薬、抗不整脈薬治療薬のいずれとしても使⽤されるのはどれか。
カルシウム拮抗薬
43
舌下錠として使用されるのはどれか
ニトログリセリン(硝酸薬)
44
ニトログリセリンに当てはまるものはどれか
心臓の負荷を増大
45
TDMが必要な薬物であり、⼼筋の収縮⼒を強めるうっ⾎性⼼不全治療薬だが、最近では予後の改善が⾒られないことがわかって使⽤が減っている薬はどれか。
ジゴキシン
46
抗凝固薬のヘパリンの説明で正しいものをすべて選べ。
経⼝投与できない, DICに使⽤される
47
経⼝投与可能で、ビタミンKに拮抗することで作⽤する抗凝固薬はどれか
ワルファリン
48
スタチン系の脂質異常症治療薬の重篤な有害作⽤はどれか。
出血
49
アスピリンを抗炎症作⽤が出ない程度の少量使⽤した時に⾒られる作⽤ はどれか。
血小板凝集抑制
50
麻薬性鎮痛薬でないのはどれか
ヘロイン
51
気管⽀拡張作⽤のある喘息治療薬はどれか。すべて選べ。
β₂刺激薬, テオフィリン
52
喘息患者に使⽤してはいけないのはどれか。
β遮断薬(β₁非選択性)
53
吸⼊ステロイド薬について誤っているのはどれか。すべて選べ。
気管⽀拡張作⽤が主な作⽤である, プレドニゾロンが使⽤される
54
気管⽀平滑筋を弛緩させて気管⽀を拡張させる短時間作⽤型の薬で、 急性発作時に吸⼊で使⽤する発作治療薬(リリーバー)はどれか。
短時間作⽤型β₂作動薬
55
エストロゲン製剤の使⽤でリスクが上がるのはどれか。すべて選べ。
乳がん, ⼦宮体がん, ⼦宮内膜症, ⼦宮筋腫, ⾎栓症
56
インスリン療法でもっとも注意すべき副作⽤はどれか。
低血糖発作
57
インスリン製剤の説明で正しいものをすべて選べ。
経⼝投与できない, 糖尿病性昏睡に使⽤される
58
糖尿病患者が⾎糖降下薬により低⾎糖発作をおこして意識が消失した場合の処置はどれか。
50%グルコース液を点滴
59
⾎糖降下薬とβ遮断薬を併⽤するとどうなるか。2つ選べ。
⾎糖値が上昇しにくくなる , 低⾎糖の警告反応が出にくくなる
60
インスリンの⾎糖降下作⽤を増強するのはどれか。
経口糖尿病治療薬
61
乳幼児や⾼齢者の⽪膚に薬物を塗布した場合の特徴はどれか。
薬物の吸収が亢進しやすい
62
ステロイド外⽤薬の副作⽤をすべて選べ。
皮膚萎縮, 紅斑, 乾皮症, 多毛, 免疫抑制
63
2種の点眼薬を投与するときのやりかたで正しいのはどれか。
1剤⽬の投与後5分以上間隔を置いて2剤⽬を点眼する。
64
⼼停⽌やアナフィラキシーショックの際に投与する第⼀選択薬はどれか。
アドレナリン
65
⼀酸化窒素を放出して⾎管拡張作⽤により狭⼼症発作を改善する硝酸薬はどれか。
ニトログリセリン
66
低⾎糖昏睡に点滴静注されるものはどれか。
50%グルコース液
67
糖尿病性昏睡に点滴静注されることがないのはどれか。
50%グルコース液
68
すべての微⽣物を死滅・除去するのはどれか。
滅菌
69
感染症をおこさない⽔準までに病原微⽣物を死滅・減少させるのはどれか。
消毒
70
消毒薬に対する抵抗性がもっとも強い病原体はどれか。
芽胞
71
クロルヘキシジンと関連がもっとも深いのはどれか。
⽪膚の消毒に使⽤
72
第四級アンモニウム塩の塩化ベンザルコニウム(オスバン)にあてはまるのはどれか。
逆性せっけん
73
ポピドンヨードが消毒作⽤を発揮するために遊離させるのはどれか。
ヨウ素
74
ノロウイルスの消毒に有効な消毒薬はどれか。
次亜塩素酸ナトリウム
75
以下のうちで消毒⽤エタノールのエタノール濃度として最適なものはど れか。
70%前後
76
グルタラールの特徴をすべて選べ。
⼈体に有害, 環境への使⽤は禁⽌されている , 内視鏡や医療器具の消毒に使⽤
77
生理食塩液の塩化ナトリウム濃度は何%か。
0.9
78
低張性電解質輸液剤で濃度が低いのはどれか。
ナトリウム
79
輸⾎製剤を放射線照射するのは、どの副作⽤を避けるためか。
遅延型溶⾎性副作⽤
80
高カロリー輸液剤の投与経路はどれか。
中心静脈
81
使⽤するまで20-24℃で振盪しながら保管する輸⾎製剤はどれか。
⼈⾎⼩板濃厚液(⾎⼩板製剤)
82
冷凍保存の⾎液製剤で、使⽤時には解凍後3時間以内に使⽤するのはどれか。
新鮮凍結⼈⾎漿(⾎漿製剤)
83
糖代謝を抑制するため、2-6℃で保存するのはどれか。
⼈全⾎液(全⾎製剤) , 人⾚⾎球濃厚液(⾚⾎球製剤)