問題一覧
1
疾病とは、身体の各部分における構造や機能に異常が生じた状態である。
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2
病理学は疾病の原因や成り立ちを組織や細胞の形態変化から明らかにする学問である。
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3
動物実験で得られた材料を研究の対象とする病理学の分野は、人体病理学と名付けられている。
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4
疾病を引き起こす原因を病因という。
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5
外因は、環境の変動や生体にとって有害な身体内部の物質である。
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6
内因は、先天的あるいは後天的な身体の内的要因である。
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7
各種の組織は有機的に結合して器官を作り上げる。
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8
上皮組織とは器官と器官の間を埋める細胞群のことである。
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9
筋細胞はその筋原線維の違いから横紋筋と平滑筋に分けられる。
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10
神経組織は内胚葉に由来し、中枢神経系と末梢神経系に分類される。
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11
萎縮とは正常の大きさに発育した臓器、組織あるいは細胞の容積が縮小することである。
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12
萎縮の原因には、加齢、栄養障害、無為、圧迫、神経性があげられる。
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13
低形成は初めから正常の大きさに達しない場合をいい、萎縮と同じ意味である。
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14
肥大は臓器や組織の容積が増大する状態である。
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15
細胞の単位容積あたりの数が病的に増加する場合を、特に過形成という。
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16
ある組織が通常に存在しない部位に生じる現象を化生という。
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17
変性とは、種々の原因によって組織や細胞が機能障害をきたした形態学的変化である。
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18
変性によって障害を受けた細胞では、細胞内に脂肪滴、タンパク質、グリコーゲンなどの物質が沈着する。
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19
脂肪変性は、細胞質内に硝子滴が多数出現して沈着した状態である。
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20
脂肪変性の代表的なものは脂肪肝である。
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21
糖原変性は細胞内にグルコースが過剰に蓄積した状態である。
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22
色素沈着とは、外来性または内在性の様々な色素物質が細胞内に沈着した状態をいう。
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23
壊死とは、組織や細胞が高度な障害を受けてその機能が全く失われ、組織や細胞が死に至る不可逆的な変化である。
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24
凝固壊死とは、細胞質のタンパク質の変性が高度に起こり、細胞の輪郭が残されるような壊死をいう。
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25
融解壊死は自己融解を伴う壊死であり、壊死巣は軟化・液状化し、やがて肉芽組織によって置換される。
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26
壊死に陥った組織は生体にとって異物であるので、生体は壊死組織が復活するように反応する。
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27
壊死が広範囲に起こり吸収されない場合は、器質化を経て瘢痕化する。
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28
壊疽は壊死組織に二次的に感染が加わった状態である。
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29
アポトーシスに陥った細胞は、まず細胞体を腫大し、次いで核クロマチンが濃縮し、そして細胞全体が消失する。
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30
組織間隙に水分が異常に貯留した状態を水腫という。
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31
毛細血管の内圧上昇は大循環系および肺循環系で現れるが、門脈系血管では起こらない。
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32
局所性の浮腫は、炎症の際に毛細血管の透過性が亢進するために漏出液が貯留することによる。
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33
充血とうっ血ではいずれも臓器・組織内の血管に血液量が持続的に増加した状態である。
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34
充血では、小動脈や毛細血管が拡張するために局所が膨隆し、色は暗紫色で、温度は上昇し、拍動が認められる。
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35
慢性うっ血肺では、長期にわたる右心不全のために肺の容積と硬度が増加し、褐色の色調を示す。
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36
うっ血の初期に、局所の毛細血管の拡張と静脈血の貯留により鮮紅色を呈する状態をチアノーゼという。
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37
出血とは、血液のすべての成分、特に白血球が血管の外に流出することである。
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38
漏出性出血の原因の1つとして、血友病、紫斑病、白血病などの血液疾患に現れる出血性素因がある。
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39
口から吐く上部消化管の出血を喀血とよぶ。
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40
血栓とは心臓や血管の内面にできた血液の塊をいう。
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41
血栓症は心臓や血管内で血液が固まった状態である。
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42
塞栓症とは、血栓および血管外から入ってきた遊離物が血流によって運ばれ、下流の血管腔を破壊することである。
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43
空気塞栓症は手術、外傷、輸血、点滴などの際に空気が動脈内に吸引されて起こる。
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44
梗塞とは、終動脈が血栓や塞栓などにより閉塞し、その支配域の組織が壊死に至ることである。
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45
ショックは全身性に起こる急激な循環障害であり、全身の組織は有効な循環血液量が減少するため、高酸素状態に陥る。
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46
ショックで現れる全身臓器の虚血性変化は、特に心臓、肺、腎臓、脳などで顕著である。
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47
播種性血管内凝固症候群は、血液凝固機序の低下により全身の小血管内に小血栓が多発し、出血傾向を伴う状態である。
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48
炎症の原因には、生物学的因子、物理学的因子、化学的因子などがある。
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49
病原性微生物が炎症の原因になることは、極めて稀である。
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50
多核白血球は細胞内に保有する顆粒の性状から、好中球、好酸球、好塩基球に分類される。
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51
単球はマクロファージとなり、炎症が続いている間を通じて病原体や異物を貪食・処理する。
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52
炎症はその時間的な経過によって、急性と慢性に大別される。
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53
慢性炎症は緩徐な組織破壊があり、それを修復する過程で、炎症は短期間で終了する。
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54
急性炎症は、局所の循環障害と血液成分の滲出を特徴とする炎症である。
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55
感染とは、病原微生物がヒトの体内に侵入し、そこで増殖・定着することである。
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56
病原微生物が感染症を引き起こす性質を医原性といい、その強さを毒力という。
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57
感染を起こす病原微生物の侵入門戸には、口腔、気道、皮膚、胎盤、性器、創傷部などがある。
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58
接触感染は、病原体が皮膚を通して侵入する場合である。
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59
ある種の細菌は、人体に有害に働く物質である毒素を産生する。
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60
外毒素は、菌の種類により非特異的に産生される毒素である。
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61
内毒素はグラム陰性桿菌の細胞膜に含まれるリボ多糖体であり、毒作用に共通性はない。
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62
感染に対する防御機構には、宿主の抵抗性や免疫作用が深く関わっている。
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63
常在細菌とは体表面や粘膜面に極めて稀に存在する微生物のことである。
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64
日和見感染症は、感染の防御機能が低下した場合に、通常は病原性がないか弱い病原体により発症する。
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65
病原微生物のサイズは小さいものから、細菌、ウイルス、リケッチア、クラミジア、真菌、原虫、寄生虫の順である。
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66
ウイルスの感染は宿主の細胞内に寄生して、増殖する。
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67
水痘と帯状疱疹は同じヘルペスウイルス科のウイルス感染によって発病する。
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68
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる消化器の急性感染症である。
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69
感染症の原因とし最も一般的な病原微生物は細菌である。
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70
梅毒は、肺感染症である。
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71
真菌はカビの仲間であり、病原性を持つ真菌に感染した疾患を真菌症という。
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72
原虫は原始的な単細胞の原生動物であり、人体内に侵入・増殖して原虫症をおこす。
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73
寄生虫は多細胞からなる蠕虫であり、人体内に寄生し、寄生虫症を起こす。
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74
クロイツフェルト・ヤコブ病は、プリオンの感染によって長い潜伏期の後に発症する神経疾患である。
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75
腫瘍とは、身体自身に由来する細胞が自立性をもって、無目的かつ過剰に増殖するものである。
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76
腫瘍は、生物学的ならびに臨床的な立場から急性と悪性に大別される。
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77
悪性腫瘍は、増殖が速く浸潤傾向が強いが、転移は少ないので生命への影響は少ない。
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