問題一覧
1
穿刺する動脈として不適切なものを 1 つ選べ。
膝窩動脈
2
動脈穿刺は安全ではないと考えられる理由を全て選べ。
体表面から遠い位置に存在しているから , 体表面から視認できないから , 周辺組織を破壊する可能性が高いから , 神経が近くを走行しており損傷risk が高いから , 出血性合併症の発見がおくれるから
3
血管の解剖について誤って述べているものを 2 つ選べ。
上腕動脈の横を尺骨神経が走行する , 橈骨動脈は長掌筋腱のすぐ外側を走行する
4
血管について正しく述べているものを 2 つ選べ。
弾性型動脈は弾性線維が血圧調節を担う , 大動脈は弾性型動脈である
5
動脈穿刺のリスクとして誤って述べているものを 1 つ選べ。
上腕動脈が穿刺可能なら橈骨動脈より優先する
6
動脈を同定する手順として不適切なものを 1 つ選べ。
圧迫して動脈が潰れることを確認する
7
エコーについて正しく述べているものを 1 つ選べ。
超音波とは可聴域より高い音である
8
超音波検査について誤って述べているものを 2 つ選べ。
超音波は気体を通過しやすい , 超音波が発見されたのは 20 世紀である
9
超音波での神経の同定について誤って述べたものを 1 つ選べ。
神経は全体として低エコーとなる
10
超音波検査について誤って述べているものを 1 つ選べ。
ゲイン調整で描出深度を調節する
11
血液の pH が 7.4 よりも低い状態として正しい語句を 1 つ選べ。
アシデミア
12
動脈血液ガス測定について正しく述べたものを 1 つ選べ。
抗凝固薬にヘパリンを用いる
13
フロートラックセンサーについて誤っているものを 1 つ選べ。
SVV は人工呼吸中は信頼度が下がる
14
アニオンギャップが上昇するものとして不適切なものを 1 つ選べ。
エタノール中毒
15
pH が下がる変化を 2 つ選べ。
[H+]が増加 , [HCO3-]が低下
16
モニタリングについて正しいものを 2 つ選べ。
ショック患者においてモニタリングは観血的血圧測定法が推奨される , 観血的モニタリングはリアルタイムで連続的なモニタリングが可能である
17
呼吸に伴う酸塩基障害について正しいものを 2 つ選べ。
CO2 が蓄積したとき HCO3-の調整は腎臓で行う , 呼吸性アルカローシスとは二酸化炭素が低下する状態である
18
酸素解離曲線について正しいものを 2 つ選べ。
A-aDO2 が増加している時、ガス交換の異常が考えられる, 酸素解離曲線で PaO2 と SaO2(SpO2)は相関している
19
呼吸不全について正しいものを 2 つ選べ。
COPD はⅡ型呼吸不全である , 肺胞内に送られてきた酸素が毛細血管内に移動する過程で起こる呼吸不全は拡散障害による
20
以下の内容から正しいものを 2 つ選べ。
体血管抵抗が増大することで後負荷は大きくなる , 前負荷とは容量負荷ともいう
21
酸塩基平衡異常をきたす疾患について正しいものを 2 つ選べ。
COPD 急性増悪においては呼吸性アシドーシスを認める , 利尿薬により代謝性アルカローシスを呈することがある
22
酸・塩基について正しいものを 2 つ選べ。
BE は塩基 HCO3-の過不足を表現するものである , CO2 は肺から排出されることで調節されるために呼吸性因子と呼ばれる
23
次の血ガス結果症例から正しいものを 2 つ選べ。
pH 7.52、PaCO2 50mmHg、HCO3- 40mmol/L、これらは代謝性アルカローシスを示し呼吸性代償反応を呈している , pH 7.068、PaCO2 36.9mmHg、HCO3- 10.2mmol/L、これらは代謝性アシドーシスを呈している
24
ワーファリン、DOAC について正しいものを 2 つ選択してください。
ワーファリンと DOAC で重度の腎機能障害に禁忌なのは DOAC である , ワーファリンは客観的に効果を PT-INR で評価できる
25
凝固機序について正しいものを 2 つ選べ。
PT-INR(PT-international normalized ratio) は経口抗凝固薬療法管理の国際的標準化を目指して導入された表記法である , 活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time: APTT)は内因系凝固活性化機序を反映する
26
酸素飽和度の測定について誤っているものを 1 つ選べ。
測定できない状況は実際の臨床現場においてほとんど発生しない
27
動脈穿刺の適応のうち正しいものを全て選べ。
経皮的酸素飽和度の測定が適切に実施できない場合 , 二酸化炭素濃度の高値が疑われる場合, 静脈採血が困難な場合 , 酸素飽和度の低下が疑われる場合
28
低酸素について正しいものを 2 つ選べ。
頻脈や冷汗、陥没呼吸を生じることがある , シャントや換気血流不均等などにより生じる
29
高二酸化炭素血症について誤っているものを全て選べ。
COPD などの閉塞性肺疾患で多く見られ、異物や窒息で起こることは少ない , 症状としては意識障害でしか認識することができない , 原則的に低酸素血症を併発しているため、直ちに高流量酸素を投与すべきである
30
酸塩基平衡について正しいものを 1 つ選べ。
敗血症や腎不全によってアシドーシスを来す
31
カテーテル操作を含む動脈穿刺の機械的な合併症について誤っているものを 2 つ選べ。
仮性動脈瘤はより浅い部位での穿刺で起こりやすい , 大腿動脈穿刺では他の穿刺部位に比べ、あまり重大な出血や血腫を起こすことは少ない
32
穿刺部位によるリスクについて正しいものを 2 つ選べ。
どの穿刺部位でも、不十分な圧迫により出血や血腫のリスクが生じる, 上腕動脈の穿刺では血腫による神経損傷のリスクがある
33
橈骨動脈穿刺について正しいものを 1 つ選べ。
血管の蛇行が少なく、比較的穿刺しやすい
34
大腿動脈穿刺について誤っているものを 2 つ選べ。
穿刺部位においては動脈が単独で走行している , 鼠径靭帯よりも上側で穿刺する
35
その他の動脈穿刺について正しいものを 3 つ選べ。
上腕動脈穿刺の場合、肘関節の屈曲部で穿刺する , 多くの場合は橈骨動脈が穿刺血管として選択される , 体表から拍動が確認できるのであれば原則的に穿刺は可能である
36
橈骨動脈以外の動脈穿刺について正しいものを 3 つ選べ。
足背動脈の穿刺は足関節を尖足位にする必要がある, 大腿動脈の走行を 2 本の指で確認し、その間を穿刺する, 鼠径靭帯と大腿動脈が交差する点から 3cm 程度足側を穿刺する
37
動脈血ガスの検体の取り扱いについて正しいものを 3 つ選べ。
穿刺する針は 21-23G の太さが選択される , 採血後はなるべく早く検査を実施する, 凝固予防のため、少量のヘパリンで注射器内を湿らせる必要がある
38
橈骨動脈穿刺について誤っているものを 1 つ選べ。
動脈径としては尺骨動脈の方が太いことが多い
39
動脈の穿刺部位について正しいものを 1 つ選べ。
橈骨動脈穿刺の合併症は比較的少ない
40
目的に応じた穿刺部位の選択について誤っているものを 2 つ選べ。
培養採取などで汚染を避ける場合は大腿動脈を穿刺する , 橈骨動脈から血液培養を採取することは禁忌である
41
次のうち大腿動脈穿刺について誤っているものを 1 つ選べ。
鼠径靭帯の 1cm 程度遠位を穿刺する
42
次のうち、橈骨動脈穿刺について誤って述べているものを 1 つ選べ。
針は皮膚に対して 90°で刺す
43
次のうち、橈骨動脈穿刺の特徴として不適切なものを 1 つ選べ。
太い血管なので刺しやすい
44
アレンテストについて誤っているものを 1 つ選べ。
血管の閉塞があればアレンテスト陽性となる
45
次のうち動脈穿刺について誤って述べているものを 1 つ選べ。
逆血がなくなった場合は、直ぐに針を抜去して再度穿刺を試みる
46
血液ガス分析の説明で不適切なものを 1 つ選べ。
静脈血液ガス分析でも、酸素化や換気といった呼吸状態が評価できる
47
観血的血圧測定の特徴について不適切なものを 1 つ選べ。
観血的血圧測定では、動脈ラインの留置部によって圧波形が変化することはない
48
動脈ライン確保で禁忌となりうる病態を 2 つ選べ。
足背部に蜂窩織炎があったが、維持血液透析患者であったため動脈ラインを足背動脈に留置した , 末梢循環障害の既往がある患者に、橈骨動脈に動脈ラインを留置した
49
動脈ライン確保の適応で不適切なものを 1 つ選べ。
静脈採血が困難な患者
50
非観血的血圧測定の特徴について正しいものを 2 つ選べ。
非侵襲的自動血圧測定では、皮膚障害や静脈炎といった局所障害や四肢の虚血に注意する , 聴診法では用いるカフ幅が不適切だと、測定した血圧が不正確なことがある
51
動脈穿刺の後に起こりうる合併症の説明で正しいものを 2 つ選べ。
穿刺部の消毒が不十分であったり不潔操作の場合は、穿刺部感染のリスクとなる , 動脈穿刺で神経を誤穿刺した場合、末梢神経障害が起こることがある
52
動脈ラインの波形の damping の評価で行われるスクウェア・ウェーブテストで最適な波形の振動数を 1 つ選べ。
1.5〜2 回
53
動脈穿刺の最中または直後に起こりうる合併症の説明で誤っているものを 2 つ選べ。
動脈血液ガス分析では、採血シリンジを長時間置いていても測定値が変化することはない , 大腿動脈は体表からよく触知するため、腹腔内穿刺になることはない
54
動脈ライン留置に伴う合併症の説明で誤っているものを 1 つ選べ。
動脈ライン留置では、動静脈瘻や仮性動脈瘤を生じることはない
55
動脈穿刺や動脈ライン留置の際に用いられるエコーの役割について誤っているものを 1 つ選べ。
凝固障害がある場合は、エコーのプローベを用いた圧迫止血はするべきではない
56
動脈穿刺の手順についての説明で不適切なものを 2 つ選べ。
圧迫止血は抗凝固薬等を内服中であっても、30 秒程度の圧迫で十分である, 逆血が止まった場合は、必ず針を深く押し進める
57
動脈採血の穿刺部位として適切な動脈を 2 つ選べ。
大腿動脈 , 橈骨動脈
58
動脈穿刺部位の特徴について誤っているものを 1 つ選べ。
大腿動脈は他の穿刺部位よりも感染リスクが低い
59
患者の病態による動脈ライン留置部位の選択で誤っているものを 1 つ選べ。
閉塞性動脈硬化症の既往がるため、足背動脈に動脈ラインを留置した
60
動脈ライン留置の手順についての説明で適切なものを 2 つ選べ。
穿刺で動脈を貫通してしまった際は、内筒を少し抜き、逆血があるまで少しずつ引き抜く貫通法で穿刺を試みるとよい, ガイドワイヤーを用いた留置法は、血管の内腔が狭小化していたり、血管が蛇行している際に有用である
61
動脈ライン確保について誤って述べているものを 1 つ選べ。
成人では 24-26G の留置針を用いる
62
次のうち、動脈圧ライン確保の手順について誤って述べているものを 1 つ選べ。
皮膚に対して 60°程度の角度で穿刺する
63
次のうち動脈ライン確保について誤って述べているものを 1 つ選べ。
穿刺針の外筒を留置したら挿入部を圧迫しながら内筒を抜去する
64
動脈ライン確保について、誤って述べているものを 1 つ選べ。
局所麻酔は血管攣縮を起こすので禁忌
65
アレンテストについて誤って述べているものを 1 つ選べ。
手の開閉が出来なければ末梢循環の評価をすることはできない