ナイトロジェンマスタードは、生体内で代謝酵素による代謝的活性化を受けて発がん性を示す。

ナイトロジェンマスタードは、酸化的代謝反応で生じるアルキルジアゾヒドロキシドに活性化される。

ビス（クロロメチル）エーテルは、グルタチオン抱合により活性化される。

硫酸抱合酵素などの第Ⅱ相酵素は、がん原性物質の代謝的活性化にも関与する。

スチレンは、シトクロム P450によりスチレンオキシドに活性化される。

ベンゾ[a]ピレンの究極的代謝活性体は、シトクロムP450による酸化を受けた後に生成する9,10-エポキシドである。

2-ナフチルアミンが生体内で代謝的活性化されてニトレニウムイオンを生じる過程において、最初に起こる代謝反応はどれか。１つ選べ。

O−トルイジンは、シトクロムP450によりヒドロキシルアミン体となり、さらにアセチル化反応により活性化される。

以下に構造を示す2–アセチルアミノフルオレンの代謝と発がんに関する記述のうち、正しいのはどれか。１つ選べ。

ジメチルニトロソアミンは、シトクロムP450によって代謝的活性化される。

ジメチルニトロソアミンの究極的代謝活性体は、シトクロムP450による酸化を受けた後に生成するメチルカチオンである。

サイカシンは、ベンジルアルコール型代謝物のエステルに活性化される。

ソテツに含まれているサイカシンは、腸内のβ-グルコシダーゼにより分解され、その発がん性を失う。

4−ジメチルアミノアゾベンゼンは、シトクロムP450によるN−脱メチル化を受け、さらに、水酸基が導入されることにより代謝活性化される。

グルタチオン抱合は、1,2−ジブロモエタンの代謝的活性化に関与する。

グルタチオン抱合がDNA障害につながる代謝活性に関わるのはどれか。１つ選べ。

Ames試験は、発がんプロモーターのスクリーニング法である。

Ames試験は、ネズミチフス菌（Salmonella Typhimurium）を用いて遺伝子突然変異を評価する。

Ames試験は、細菌を用いて化学物質による復帰突然変異を評価する方法である。

Ames試験は、化学物質の遺伝毒性をSalmonella Typhimurium変異株の復帰突然変異の出現頻度により検出する方法である。

Salmonella Typhimuriumを用いて、突然変異誘発性を評価する試験はどれか。１つ選べ。

Ames試験に用いられる微生物の菌株はどれか。１つ選べ。

Ames試験で用いる細菌は、ヒトや動物の組織と同様の異物代謝反応を起こす変異株である。

S9mixはラット肝ホモジネートにNADPH生成系などを加えたものであり、Ames試験において化合物を代謝させる目的で添加する。

遺伝毒性の有無は、Ames試験に加え、げっ歯類又はほ乳動物細胞を用いた試験を組み合せて評価される。

マウスリンフォーマTK試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質による生殖細胞遺伝毒性を評価する方法である。

ほ乳動物細胞を用いたin vitro小核試験では、細胞分裂が阻害されて生じる小核を検出する。

小核試験は、細菌を用いて化学物質の染色体異常誘発性を評価する方法である。

recアッセイは、微生物を用いて変異原性を調べる試験である。

recアッセイは、大腸菌を用いて染色体異常を調べる試験である。

polアッセイは、哺乳動物の細胞を用いてDNA傷害性を評価する。

コメットアッセイは、哺乳動物の細胞を用いてDNA傷害性を評価する方法である。

コメットアッセイは、哺乳類細胞を用いて化学物質によるDNA鎖の切断を評価する方法である。

化学物質による染色体切断後の修復の度合いを観察する試験として、特定の細菌を用いたコメットアッセイがある。

不定期DNA合成（UDS）試験は、DNA修復過程で取り込まれる核酸塩基を指標としてDNA傷害性を評価する。

不定期DNA合成（UDS）試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質による突然変異を評価する方法である。

ホルボールエステルは、皮膚がんの発がんプロモーターである。

皮膚がんのプロモーターはどれか。１つ選べ。

大腸がんのプロモーターはどれか。１つ選べ。

胃がんのプロモーターはどれか。１つ選べ。

食塩は胃がんの発がんプロモーターである。

p53遺伝子やRB遺伝子は、がん遺伝子である。

p53は、細胞周期抑制などに関わる因子をコードするがん抑制遺伝子である。

RBは、ヒトの網膜芽細胞腫から同定されたがん遺伝子である。

遺伝性乳がんでは、高頻度でBRCA遺伝子に変異がみられる。

BRCA遺伝子は、DNA修復に関わるタンパク質をコードしている。

BRCA遺伝子は、GTP結合タンパク質をコードしている。

ERBBは、細胞質チロシンキナーゼをコードするがん抑制遺伝子である。

乳がんではHER2タンパク質の過剰発現が高頻度でみられる。

HER2タンパク質は、受容体型チロシンキナーゼである。

HER2は、GTP結合タンパク質をコードするがん遺伝子である。

HRASは、GTPタンパク質をコードするがん遺伝子である。

GTP結合タンパク質をコードしているがん遺伝子はどれか。１つ選べ。

RAS遺伝子産物はアポトーシスを誘導する。

RAS遺伝子に変異がある場合、細胞増殖シグナルの不活性化が抑制される。

図は、大腸がんの多段階発がんの過程を示したものである。「A」及び「B」に該当するがん抑制遺伝子の組合せとして、正しいのはどれか。１つ選べ。