問題一覧
1
病理解剖(剖検) 病院で亡くなった患者に対して行う解剖 ( ① )に定められた規則に基づいて行う。 ( ② )を必要とする。 病理解剖の結果は、臨床病理検討会(Clinico-pathological confarence: ③ )で検討される。
死体解剖保存法, 遺族の承諾, CPC
2
病理解剖で臨床検査技師が行うことができること (①)介助、頭蓋開頭、臓器の計測・写真撮影、 血液・骨髄採取、血液量・体腔液量の計測、腸管の切開、(②)固定、(③)など。
臓器の切り出し, ホルマリン, 縫合
3
(①):速やかに冷蔵庫など 4°C下で保管。1 時間 以内、遅くとも 3 時間以内に固定を行う速やかに冷蔵庫など 4°C下で保管。1 時間 以内、遅くとも 3 時間以内に固定を行う (②): 速やかに固定液に浸漬し固定を行う
手術検体, 生体検体
4
固定時間 組織検体は、(①)〜(②)時間の固定を行うことを推奨
6, 48
5
固定の温度 ホルマリン固定時の処理温度は(①)でよい 失活しやすい物質の特殊染色や電子顕微鏡標本作製は(②)(4°C)で固定
室温, 低温
6
固定の促進 ・固定容器ごと振盪する。 ・減圧して固定液を浸透させる。 ・(①)°Cに加温
37
7
肺 気管支から固定液を注入し、十分に肺胞を膨らませた 状態で固定する((①)固定)。固定促進と整形。
気管支注入
8
脳 変形しやすいので、固定液中に宙づりにして固定する。 (①)に糸をくぐらせる。新鮮材料の採取が必要でない場合、割を入れずに固定
脳底動脈
9
食道、胃、腸、胆嚢、血管など 内腔を開いた後、折れ曲がりや反転を防ぐため、(①)や(②)などにピンで貼り付けて固定する
コルク板, ゴム板
10
・肝臓 大きな臓器は固定液の浸透が悪いので、(①)固定する。 ・脾臓 血量が多く固定液の浸透が悪いので、割を入れ、固定する。 ・腎臓、リンパ節 被膜があるため、固定液の浸透が悪いので、(①)固定する。 ・膵臓 蛋白分解酵素が多いため、1cm幅程度に(①)素 早く固定する。
割をいれて
11
ホルマリンによる固定の原理 ホルムアルデヒド(HCHO)のアルデヒド基(-CHO) がタンパク質や核酸のアミノ基(-NH2)と反応してヒ ドロキシメチル基が生じる。 さらにアミノ基と反応することで、非常に安定した強固 な固定作用である(①)架橋(-CH2-)を形成し、蛋白質が安定化する。(②)固定
メチレン, 架橋
12
◆10%ホルマリン ホルマリン原液を水で10倍希釈して作製。 約(①)%ホルムアルデヒド水溶液 ◆ 10%中性ホルマリン 炭酸カルシウムまたは炭酸マグネシウムを加えて中性化したホルマリン ◆ 10%中性緩衝ホルマリン ホルマリン原液をリン酸緩衝液(リン酸水素Na)で 希釈し、中性・緩衝液としたもの。(②)が生じにくい
3.7, ホルマリン色素
13
◆ (①)アルデヒド 蛋白抗原や糖鎖抗原の保持に優れる ◆ PLP(periodate-lysine-paraformaldehyde)固定液 糖蛋白抗原の固定に優れる 糖質部分をメタ過ヨウ素酸ナトリウムとリジンで不動化 蛋白質部分を(①)アルデヒドで固定 ◆ グルタルアルデヒド 電子顕微鏡標本作製の(②)固定に使用 浸透力が弱い(浸透速度が遅い) 細切し、4°C 1~2時間固定 ◆ 後固定 (③)酸 (四酸化オスミウム)
パラホルム, 前, オスミウム
14
アルコール系固定液 ・組織の脱水と蛋白質の凝固により固定する。(①)固定 水が除去されることで蛋白質の疎水性部(-CH2-CH3) が不安定になり、蛋白質の構造が変化し固定される。 ・グリコーゲンやムチン、核酸、尿酸などの(②)物質 の証明に用いる。 ・脂質成分が流出するため、脂肪染色は × ・強い脱水作用と脂質の溶解 → 組織の収縮と硬化 ・固定時間 (③)~(④)時間(3~4mm厚組織片の場合)
凝固, 水溶性, 1, 4
15
◆ カルノア液(Carnoy液) 組成:(①)、(②)、(③)酢酸 (6:3:1)
純エタノール, クロロホルム, 氷
16
ピクリン酸を含む固定液 ◆ ブアン液(Bouin液) ・内分泌組織の固定に優れる。 組成:飽和(①)、(②)原液、(③)酢酸 ( 15 : 5 : 1 ) ◆ ザンボーニ液(Zamboni液)
ピクリン酸, ホルマリン, 氷
17
重クロム酸カリウムを含む固定液 ◆ (①)(Müller)液 ◆ オルト(Ortho)液 昇汞(塩化第二水銀 HgCl2)を含む固定液 ◆ (②)(Helly)液 ◆ ツェンカー(Zenker)液 ◆ マキシモウ(Maximow)液 ◆ スーサ(Susa)液
ミュラー, ヘリー
18
脱脂 目的: (①)の多い材料にパラフィンが効率よく浸透するように行う前処理。脂肪が混在する(②)の脱灰(③)に行うと、脱灰液の浸透が良くなる
脂肪組織, 硬組織, 前
19
脱灰 目的: 骨や歯などの(①)や(②)病変を含む硬い組織が薄切できるように、あらかじめ石灰を除去する処理。 脱灰処理は必要に応じて行う 固定(と脱脂)の後(予備脱灰)、切り出し後、 薄切直前(面出し後)(表面脱灰) ◆脱灰の基本的注意事項 ・十分に(③)固定を行う(固定不良は核や細胞が膨化 ・なるべく小さく(④)mm以下の薄さに切り出す(脱灰時間の短縮) ⇐ 長時間の脱灰は、組織の膨化や融解、染色性の 低下(ヘマトキシリン染色性低下とエオジン過 染)を引き起こす。 3 脂肪の多い組織の場合、脱灰(⑤)に十分に脱脂を行う。 (例)固定→水洗→エタノール→脱脂液→エタノール→水洗→脱灰 4 脱灰液の液量 ⇒ 組織片体積の(⑥)倍以上 1~2回/日液交換(濃度変えない)
硬組織, 石灰化, ホルマリン, 5, 前, 100
20
5 脱灰液の温度 ⇒ 通常(①) (酸脱灰は 15 °C前後推奨、EDTA脱灰は 30 °C) 加温は組織損傷と染色性低下。 低温は脱灰速度が遅い。 ◆脱灰中の注意 1 組織片は脱灰液の(②)に吊り下げて浮かせる ⇐ 脱灰で溶出した組織中の Ca、リンが液下層に沈殿し、脱灰効果を下げる。 2 酸による脱灰では、容器を(③)しない ⇐ 炭酸ガスが発生するため蓋を少し開けておく 3 針やメスで脱灰完了を確認 ⇒ 長時間の脱灰は組織障害と染色性の低下
室温, 上層, 密封
21
1 (①)機酸による脱灰(脱灰完了後、(②)必要) ・塩酸 ・硝酸 2 (③)機酸による脱灰(脱灰完了後、(④)洗浄) ・ギ酸 ・トリクロロ酢酸
無, 中和操作, 有, 70%エタノール