問題一覧
1
皮膚・排泄ケアに関する社会保険制度について正しい組み合わせはどれか
二分脊椎による完全失禁を伴う排便障害は「ぼうこう又は直腸筋の機能障害」の4級に認定される, ストーマ装具の自己負担分は医療費控除の対象となる
2
Bさんの化学療法は終了し、ストーマ造設1年後に、ストーマ近接部の全周に1cm幅の凹凸状に肥厚した皮膚障害を認めた(ABCD-Stoma○Rは、A15B0C0:15D0)。ストーマサイズは、縦25mm×横25mm×高さ0mmであった。Bさんは、平面型面板の装具を1週間に1回交換していた。Bさんへの指導内容として、誤っているのはどれか
面板ストーマ孔のサイズを直径40mmの円形にカットする
3
表皮角化細胞の新陳代謝が加齢により遅延した状態について正しいものはどれか
経表皮水分喪失量の低下
4
創傷治癒と栄養の関係について、正しい組み合わせはどれか
アルギニンには血管拡張作用があり、創傷治癒を促進する, 亜鉛は皮膚の新陳代謝に作用し、創傷治癒を促進する
5
下肢の解剖について、正しい組み合わせはどれか
静脈には逆流防止のために弁が存在する, 足底には内側縦(軸)アーチ、外側縦(軸)アーチ、横アーチの3つのアーチ構造の存在がある
6
デブリードマンの説明について、正しい組み合わせはどれか
機械的なデブリードマンには、超音波洗浄がある, 保存的外科デブリードマンには、メスを使用する方法がある
7
医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)の管理について、正しい組み合わせはどれか
自重関連褥瘡とは区別する, 創傷の状態はDESIGN-R2020を用いて評価する
8
チューブ型のPEGカテーテルが留置されている瘻孔周囲に不良肉芽が形成される状況について、正しいものはどれか
チューブが瘻孔部を擦っている
9
ストーマ合併症について、正しいのはどれか
ストーマ静脈瘤は、ストーマ周囲皮膚やストーマ粘膜皮膚接合部に発生する
10
深部損傷褥瘡(deep tissue injury)が疑われる場合の治療について、正しい組み合わせはどれか
ジメチルイソプロフィルアズレンを使用する, ポリウレタンフィルムを貼付する
11
排尿機能に関する解剖生理について、正しいくみ合わせはどれか
骨盤神経は、膀胱の収縮に関与している, 脊髄から膀胱尿道への末梢神経は、胸腰髄Th11〜L2、仙髄S2〜S4から分岐している
12
回腸導管造設術直後のストーマケアについて、誤っているものはどれか
ストーマ装具は滅菌したものを使用する
13
便秘について、誤っているものはどれか
弛緩性便秘は大腸の蠕動運動の亢進により生じる
14
静脈うっ滞性潰瘍について、正しいものはどれか
下腿1/3付近に発生しやすい
15
褥瘡部の超音波検査装置を用いた診断として、誤っているのはどれか
骨髄炎
16
同種造血幹細胞移植後早期にみられる急性移植片対宿主病(GVHD)の皮膚症状について、誤っているのはどれか。
皮膚委縮
17
排尿障害の検査について、正しい組み合わせはどれか
パッドテストは、尿失禁の重症度の評価のために行う, 経会陰的超音波検査は、骨盤臓器下垂の評価のために行う
18
ダブルルーメンカテーテルを挿入しカテの1腔から生食注入、もう1腔で内圧測定。膀胱容量を変化させながら膀胱内圧・腹圧を測定し、蓄尿期における排尿筋過活動・膀胱コンプライアンスを評価する検査
膀胱内圧測定(CM)
19
蓄尿、排尿時に外尿道括約筋の筋活動が保たれているか、障害されている場合にはどのように障害されているかを診断するために行われる。表面電極を用いることが多い
外尿道括約筋筋電図
20
排便に関する機能について、誤っているのはどれか
排便時には骨盤底筋群は収縮する
21
小児の疾患におけるストーマについて、正しい組み合わせはどれか
膀胱瘻は、膀胱や尿道に問題がある高圧型の神経因性膀胱などに造設される , 直腸肛門奇形(鎖肛)で外瘻孔があれば、低位型が多い
22
局所陰圧療法について、誤っているのはどれか
適応は、外科手術後離開創や臓器に通じる瘻孔である。
23
Aさん81歳女性。夫と二人暮らし。20年前に直腸癌にてS状結腸ストーマが造設されている。Aさんは近年認知症を発症したが、ストーマケアに戸惑うことがあっても、夫に相談することはなかった。1週間前より「ストーマ周囲がただれて痛い、身体がだるい」と夫に話すようになった。そこで、夫がストーマを造設した病院に相談したところ受診を勧められ、本日受診となった。観察するとAさんの皮膚は乾燥していた。また、3週間前より下痢が続いているとのことだが、発熱はない。Aさんの身体状態を示す検査値として、正しい組み合わせはどれか
ナトリウム124mEq/dl, 血中尿素窒素25mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl
24
Aさん81歳女性。夫と二人暮らし。20年前に直腸癌にてS状結腸ストーマが造設されている。Aさんは近年認知症を発症したが、ストーマケアに戸惑うことがあっても、夫に相談することはなかった。1週間前より「ストーマ周囲がただれて痛い、身体がだるい」と夫に話すようになった。そこで、夫がストーマを増設した病院に相談したところ受診を勧められ、本日受診となった。観察するとAさんの皮膚は乾燥していた。また、3週間前より下痢が続いているとのことだが、発熱はない。ストーマ周囲皮膚を観察すると、ストーマ近接部の全周に10mm幅のびらんを認めた(ABCD-Stoma○Rは、A2B0C0:2D0)。Aさんの皮膚障害の要因として、正しい組み合わせはどれか
傍ストーマヘルニアがある, ストーマに腹壁が覆い被さっている
25
受診の結果、Aさんは緊急入院となった。身体状態とストーマ周囲にびらんは1週間で改善し、入院期間10日で自宅への退院となった。しかし、週に2回の定期的な装具交換が必要であり、Aさんと夫は、退院後の装具交換に不安を抱いていた。退院後のAさんのストーマケアを継続して行う際に、算定可能となる診療報酬について、正しいのはどれか。
退院後訪問指導料
26
Bさん、68歳、男性。膀胱がんのため、膀胱全摘・回腸導管造設術を受けた。病理検査の結果、左外腸骨リンパ節に転移があり、術後化学療法、GC療法(ゲムシタビン+シスプラチンの2剤併用)を行うことになった。Bさんはストーマケアのセルフケアを習得し、自己管理が可能であった。化学療法を行う予定のBさんへの退院指導として、誤っているのはどれか
ストーマ袋に尿が1/4貯留したら尿を排出する
27
Cさん、63歳、女性。16年前から2型糖尿病と診断されインスリン療法を行っている。以前から右足の胼胝を自分で削っていた。2週間前から足部全体に発赤・熱感・腫脹があり外来を受診した。皮膚は乾燥し、拇趾外側に胼胝、足底部の土踏まずに、胼胝を伴う1cm大の潰瘍を形成していた。X線で足趾の変形はないが、中足骨の融解と破壊像を認め、足底は船底様に変形していた。検査では血流障害はなかった。白血球14.9×103/μl、CRP21.46mg /dl、HbA1c16.2%。糖尿病足潰瘍からの感染と診断され緊急入院となった。入院と当日腫脹した足底部の皮膚を切開し、排膿した。Cさんの右下肢の血流評価について、正しい組み合わせはどれか
皮膚還流圧(SPP)足背56mmHg 足底52mmHg, 足趾上肢血圧比(TBI)0.8
28
Cさん、63歳、女性。16年前から2型糖尿病と診断されインスリン療法を行っている。以前から右足の胼胝を自分で削っていた。2週間前から足部全体に発赤・熱感・腫脹があり外来を受診した。皮膚は乾燥し、拇趾外側に胼胝、足底部の土踏まずに、胼胝を伴う1cm大の潰瘍を形成していた。X線で足趾の変形はないが、中足骨の融解と破壊像を認め、足底は船底様に変形していた。足の変形について、正しいのはどれか
シャルコー足
29
2週間後Cさんの創部には、炎症や壊死組織がなく陰圧閉鎖療法が開始された。10日間実施し、肉芽良好となったため3日後に退院が決定した。退院後、陰圧閉鎖療法を継続することになった。退院後の治療に関するCさんへの指導として、正しい組み合わせはどれか
局所陰圧閉鎖療法は、週2回外来でドレッシング材の交換を行う, 次回交換前にエアーリークが生じた場合は、ドレッシング材を剥がして創部を洗う
30
2週間後Cさんの創部には、炎症や壊死組織がなく陰圧閉鎖療法が開始された。10日間実施し、肉芽良好となったため3日後に退院が決定した。退院後、陰圧閉鎖療法を継続することになった。Cさんの退院指導について、正しい組み合わせはどれか
就寝時、湯たんぽは使用しない, 靴下を着用する
31
Dさん、28歳、男性。出生時、鎖肛の診断にて、ストーマ造設術を受けた。1年後に肛門形成術を受け、その半年後にストーマを閉鎖した。その後、年1回程度の便失禁があったが日常生活に支障はなかった。大学卒業後、会社に勤務したが職場のストレスが大きく、便性が緩くなることも増え、この頃から下着に便が付着するようになった。最近は、1日5~6回の排便がある。また、週2回はトイレに間に合わず失禁してしまうことがあり、心配になって便失禁外来を受診した。肛門直腸の指診では、肛門の随意収縮ができず、外肛門括約筋不全が疑われた。Dさんの便失禁の症状による分類について、正しいのはどれか
混合性便失禁
32
Dさん、28歳、男性。出生時、鎖肛の診断にて、ストーマ造設術を受けた。1年後に肛門形成術を受け、その半年後にストーマを閉鎖した。その後、年1回程度の便失禁があったが日常生活に支障はなかった。大学卒業後、会社に勤務したが職場のストレスが大きく、便性が緩くなることも増え、この頃から下着に便が付着するようになった。最近は、1日5~6回の排便がある。また、週2回はトイレに間に合わず失禁してしまうことがあり、心配になって便失禁外来を受診した。肛門直腸の指診では、肛門の随意収縮ができず、外肛門括約筋不全が疑われた。Dさんに該当する検査結果について、間違っているのはどれか
肛門管最大随意収縮圧200mmHg
33
Dさん、28歳、男性。出生時、鎖肛の診断にて、ストーマ造設術を受けた。1年後に肛門形成術を受け、その半年後にストーマを閉鎖した。その後、年1回程度の便失禁があったが日常生活に支障はなかった。大学卒業後、会社に勤務したが職場のストレスが大きく、便性が緩くなることも増え、この頃から下着に便が付着するようになった。最近は、1日5~6回の排便がある。また、週2回はトイレに間に合わず失禁してしまうことがあり、心配になって便失禁外来を受診した。肛門直腸の指診では、肛門の随意収縮ができず、外肛門括約筋不全が疑われた。Dさんの薬物療法について、正しいのはどれか。
ポリカルボフィルカルシウム
34
Dさん、28歳、男性。出生時、鎖肛の診断にて、ストーマ造設術を受けた。1年後に肛門形成術を受け、その半年後にストーマを閉鎖した。その後、年1回程度の便失禁があったが日常生活に支障はなかった。大学卒業後、会社に勤務したが職場のストレスが大きく、便性が緩くなることも増え、この頃から下着に便が付着するようになった。最近は、1日5~6回の排便がある。また、週2回はトイレに間に合わず失禁してしまうことがあり、心配になって便失禁外来を受診した。肛門直腸の指診では、肛門の随意収縮ができず、外肛門括約筋不全が疑われた。Dさんの便失禁への指導内容として、正しいのはどれか
食物繊維を摂取する
35
Eさん、73歳、男性。3年前に交通事故で頸椎損傷し、四肢麻痺がある。70歳の妻と二人暮らしで、妻が一人で介護をしていた。3か月前にEさんの右座骨部に褥瘡が発生した。近医で軟膏による治療を行っていたが、1か月前から滲出液の増加を認め、治療が停滞していることから当院の形成外科を紹介され受診した。褥瘡治療のため入院となり、皮膚・排泄ケア認定看護師であるあなたに相談があった。あなたが褥瘡を観察した時、褥瘡の大きさは5.0㎝×4.0㎝、創面にぬめりがあり、肉芽組織は白っぽく浮腫性であった。創縁は浸軟しており、多量の滲出液のため1日2回ガーゼを交換していた。Eさんの褥瘡のDESIGN-R®2020の評価について、正しい組み合わせはどれか
Granulation tissue(肉芽組織)はG6である, Inflammation/Infection(感染)はI3Cである
36
Eさん、73歳、男性。3年前に交通事故で頸椎損傷し、四肢麻痺がある。70歳の妻と二人暮らしで、妻が一人で介護をしていた。3か月前にEさんの右座骨部に褥瘡が発生した。近医で軟膏による治療を行っていたが、1か月前から滲出液の増加を認め、治療が停滞していることから当院の形成外科を紹介され受診した。褥瘡治療のため入院となり、皮膚・排泄ケア認定看護師であるあなたに相談があった。 あなたが褥瘡を観察した時、褥瘡の大きさは5.0㎝×4.0㎝、創面にぬめりがあり、肉芽組織は白っぽく浮腫性であった。創縁は浸軟しており、多量の滲出液のため1日2回ガーゼを交換していた。Eさんの褥瘡の治療について、正しいものはどれか
カデキソマー・ヨウ素を使用する
37
Eさん、73歳、男性。3年前に交通事故で頸椎損傷し、四肢麻痺がある。70歳の妻と二人暮らしで、妻が一人で介護をしていた。3か月前にEさんの右座骨部に褥瘡が発生した。近医で軟膏による治療を行っていたが、1か月前から滲出液の増加を認め、治療が停滞していることから当院の形成外科を紹介され受診した。褥瘡治療のため入院となり、皮膚・排泄ケア認定看護師であるあなたに相談があった。 あなたが褥瘡を観察した時、褥瘡の大きさは5.0㎝×4.0㎝、創面にぬめりがあり、肉芽組織は白っぽく浮腫性であった。創縁は浸軟しており、多量の滲出液のため1日2回ガーゼを交換していた。Eさんと妻への退院指導として、誤っているのはどれか
座位姿勢は、骨盤が後方に傾いた状態にする
38
Fさん、92歳、女性。認知症にて1年前よりグループホームに入所中であった。夜間の体位変換時にベッド柵に右上肢が擦れてスキン‐テアが発生し、外来を受診した。受診時の創は、創縁を正常な解剖学的位置に戻すことができ、皮弁の色は蒼白で黒ずんでいる状態であった。Fさんの創のSTAR分類について、正しいのはどれか
カテゴリー1b
39
Fさん、92歳、女性。認知症にて1年前よりグループホームに入所中であった。夜間の体位変換時にベッド柵に右上肢が擦れてスキン‐テアが発生し、外来を受診した。受診時の創は、創縁を正常な解剖学的位置に戻すことができ、皮弁の色は蒼白で黒ずんでいる状態であった。Fさんのスキン‐テアの管理について、誤っているものはどれか。
皮弁固定に皮膚接合テープを隙間のないように貼付する
40
Fさん、92歳、女性。認知症にて1年前よりグループホームに入所中であった。夜間の体位変換時にベッド柵に右上肢が擦れてスキン‐テアが発生し、外来を受診した。受診時の創は、創縁を正常な解剖学的位置に戻すことができ、皮弁の色は蒼白で黒ずんでいる状態であった。施設職員への指導内容として、誤っているものはどれか
上肢挙上時は、手首を握って挙上する