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VES用語集
  • 遠山玲子

  • 問題数 24 • 8/12/2024

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    問題一覧

  • 1

    VE投資倍率

    VEの適用による経済的効果を示す数値のこと。VEの適用によって得られる成果と、そのために投資した費用との比率で計算される。VE投資倍率=正味コスト節約額/投入費用で表される。VEでは「詳細評価」ステップで活用され、VE適用の成果を示すために使用される。

  • 2

    具体化のサイクル

    VE実施手順の「具体化」で、価値の高い代替案を作成するために、アイデアの利点、欠点分析、洗練化の活動を粘り強く繰り返すこと。機能別に発想されたアイディアを組み合わせたものは利点と欠点を合わせ持つため、広く情報収集し、欠点を克服し、洗練化する必要がある。

  • 3

    VEの基本原則

    VEを正しい方向に誘導するための法則であり、VE活動の行動指針である。①使用者優先の原則、②機能本位の原則、③創造による変更の原則、④チームデザインの原則、⑤価値向上の原則の5項目の原則がある。

  • 4

    コストテーブル

    価格の決定、製品仕様の決定等のために種々の原価見積が計算されるが、これらの原価見積を一定の正確さで、迅速簡便に計算するために作成された諸々の資料のこと。これを使って、部品や加工などのコストを一定の基準で算出する。VEでは、機能評価やアイデアの評価で活用される。

  • 5

    Blast、Create、Refine

    米国GE社のマイルズ氏が提唱したVEの基本的な考え方のこと。「①Blast:発破をかけて砕いて、②Create:創造し、③Refine:洗練せよ」という意味で、従来の方法を破棄して、達成すべき機能に焦点を当て、優れたアイデアを創造し、洗練化させ、価値の高い代替案に育てあげることの重要性を示す。

  • 6

    シネクティス

    米国ゴードン氏が開発した問題解決のためのアイデア発想技法の1つ。シネクティスとは「異なった一見関係のない要素を結びつける」と言うことを意味し、類比を活用してアイデアを発想する。VEアイデア発想技法の1つで、アイデアを発想するために活用する。

  • 7

    ROI

    投資に対してどれだけの利益を得られるのかを把握するための数値で、投下した資本(分母)に対し、得られた利益(分子)の比率で表される。VEでは年間正味節約額を投入した費用で除した「VE投資倍率」があり、アイディアの詳細評価でVE効果の比較などに活用する。

  • 8

    重点機能系列

    機能系統図において、対象テーマの基本機能を達成するための重点となる機能のつながりで、その製品の基本的な設計方式を決定づける機能のつながりのこと。機能系統図では太い線で示される。対象分野の選定時には確実に選ばなければならない機能系統である。

  • 9

    年間正味節約額

    VEの詳細評価のステップにおいて、経済性を評価する際に求められる効果額である。個々の代替案を実施したときの正味効果額の年間値で、(現行方式の単位コスト−代替案の単位コスト) ×年間適用数量−経常外コストで計算される。

  • 10

    機能評価

    VE基本ステップの第2ステップのこと。機能評価段階における詳細ステップには、①機能別、コスト分析、②機能の評価、③対象分野の選定の3つがある。目的は、代替案作成段階を効率よく活動することにある。

  • 11

    必要機能

    機能の必要性という観点から、機能を分類した場合の機能の種類のこと。製品やサービスを使用したり、利用したりする人々にとって必要となる機能のことであり、VEにおいては、確実に達成しなければならない機能のことである。

  • 12

    機能的研究

    Functional approachの日本語訳であり、問題解決にあたり、機能の視点から一連の体系的方法を適用していく方法論を総称したものである。この具体的方法を手順化したものがVE実施手順である。機能の視点は物の本質、原点に立ち返ることとも言えるので、問題解決にあたり有効である。

  • 13

    機能評価値

    特定の機能を達成するためのコスト目標のこと。VE実施手順の「機能の評価」でこれを設定し、次の「対象分野の選定」では、この機能評価値と機能の現行コストの差を比較し価値改善の優先順位を決める。実績価値標準、アイデア想定、機能の重要度比較による評価法などがある。

  • 14

    機能定義

    VE実施手順の最初の基本ステップのこと。機能定義段階における詳細ステップには、① VE対象の情報収集、②機能の定義、③機能の整理の3つがある。目的は、価値ある設計を進めるためのガイドを作ることにある。

  • 15

    アイデアを阻む関所

    アイデア発想を阻む要因となり得るもののことで、認識の関、文化の関、感情の関の3つがある。VE実施手順におけるアイデア発想ステップにおいても、より多くのアイデアを生み出すためにこの関所を取り除くことが重要となる。

  • 16

    消費による配賦

    個々の機能の達成に、どのような資源がどれだけ消費されているかを分析して、コストを見積もること。VE実施手順の機能別コスト分析で活用する。現在時点で個々の機能にかかっているコストを基準にしているため、他の計算手段より精度が高く、最優先して使う手段である。

  • 17

    価値標準

    機能評価値を求めるための基準のこと。これには、特定の使用機能について理論的に求めた理論的価値標準と、過去の実績から見て実現可能な最小コストなどを意味する実績価値標準がある。VE実施手順の「機能の評価」の段階で活用する。

  • 18

    Worth

    機能評価値のこと。必要な機能を果たすための「あるべきコスト」で、現行コストとの相対比較によって価値の程度を求める際の基準になる。VE実施手順の「機能の評価」の段階で求め、その求め方には、実績価値標準、アイデア想定、機能重要度比較による方法などがある。

  • 19

    ライフサイクルコスト(LCC)

    企画、開発から調達、製造、販売、使用、廃棄に至るすべての過程で発生するコストのこと。企業がかけるコストだけでなく、使用者が負担するコストも含めたものである。VEでは必要な機能を達成するために費やされるライフサイクルコストを最低にすることを目的としている。

  • 20

    機能の制約条件

    「機能をどの程度、どのように果たす必要があるか」を示す、定量、定性的条件及び法律や規格のこと。VE実施手順の機能の定義では、機能表現に付帯する条件として同時に明確化する。アイディア発想では、この条件を除いて発想するが、概略評価や具体化、詳細評価ではこの条件を含めて評価する。

  • 21

    共同VE

    特定の製品や、サービスの価値を創造したり向上させるために、複数の組織体の専門家でチームを編成し、VEを適用することを言う。共同VEでは、チーム運営、成果の配分などVEの適用について、関係者間で事前の合意が必要である。取引先とのVEなどもこの共同VEの1つである。

  • 22

    埋没原価

    VE実施手順の代替案作成段階において、 代替案選択の意思決定の際、比較する案の優劣に関係しない原価のこと。例えば、減価償却費や固定資産税等がこれにあたる。VEの代替案の比較では、この埋没原価を除外して優劣を比較評価する。

  • 23

    価値の程度

    VEの評価指標の1つで、機能評価値を現行コストで除したものを価値の程度という。VE実施手順の機能の評価で使われる。この値が小さければ小さいほど現行方法の価値は低く、「1」に近づくよう、価値改善を行う必要がある。コスト低減余地とこの価値の程度により価値改善の対象分野の優先順位を決定する。

  • 24

    特有情報

    情報の利用範囲の観点から一般情報と特有情報に分類される。前者はいろいろな場面で共通的に利用され、後者は特定の場面で利用される情報である。VEでは特有情報は機能定義と機能評価の前半のステップで必要とされ、製品やサービスの固有の情報がVE対象を理解するために利用される。