問題一覧
1
Ca(OH)₂とNH₄Clとの反応のように 試薬が固体だけの場合は...
一般に加熱が必要。
2
Ca(OH)₂とNH₄Clとの反応のように 水蒸気が発生する反応では...
試験管の底の方を出口よりも高さを上げておく なぜなら、出口付近で水蒸気は冷やされ、液滴となる。 もし試験管の出口を上にしておくと、この液滴が試験官の底に戻り、ガラスが急冷されて割れる危険があるから。
3
化学における「塩」の定義とは...
酸の水素イオンが他の陽イオンで置き換わった化合物。 または、塩基の水酸化物イオンが他の陰イオンで置き換わった化合物のこと。 例:FeS (本来はH₂Sだが、陽イオンと入れ替わった。)
4
反応速度定数「k」について。
kは反応の種類ごとに異なり、 温度や活性化エネルギー、触媒の有無・種類によって変化する。 ただし、反応物や生成物の濃度には一切関係しないので注意。
5
親水コロイドと疎水コロイド。 塩析、凝析の条件が与えられてない時、判別方法は...
親水...有機物質が多い。 because H₂Oと結びつきやすい構造式をしているから 疎水...無機物質が多い。
6
植物の三大栄養素とは...
リン、窒素、カリウム。 P N K。ピンクと覚えよう。
7
エステル(ーCOO)の特徴。 酸や塩基を加えるとけん化されるという特徴があるが、他にも特徴がある。
無色の揮発性の液体 水に溶けにくい 果実のような芳香を持つ
8
Feの反応。 さびの色、その出来方は?
湿った空気中で酸化...Fe₂O₃、赤さび 強く熱する...Fe₃O₄、黒さび
9
ホタル石の化学式と、硫酸との反応は?
ホタル石...CaF₂ 硫酸との反応... CaF₂ + H₂SO₄ → 2HF + CaSO₄ (ホタル石...溶鉱炉の溶剤に使われる。)
10
NaClとH₂SO₄(濃)の反応式。 意外な落とし穴...
NaCl + H₂SO₄ → HCl + NaHSO₄ Na₂SO₄にはならない!!!!!!
11
硫黄の同素体とその形状...
斜方硫黄 S8...塊状、常温で安定 単斜硫黄 S8...針状 ゴム状硫黄 Sx...無定形、CS₂に不溶 ただし、全ての硫黄は常温放置すると、斜方硫黄になっていく。 ちなみに、CS₂について P₄(黄リン)にとける ↑自然発火、有毒、水中保存 Px(赤リン)にとけない ↑無定形、安定、無毒、空気中保存
12
全ての有機物の状態は...
気体か液体。 簡単に固体にはならない。
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NaOHとNa₂CO₃の「水」に関わるお話。
NaOHの性質...潮解 NaOHの固体を空気中で放置すると 空気中の水分を吸収して溶ける ☆CO₂との反応 2NaOH + CO₂→ Na₂CO₃ + H2O Na₂CO₃の性質...風解 Na₂CO₃・10H₂Oを空気中で放置すると 白色粉末状の Na2CO3・H₂Oとなる ちなみに、有機でたまに出てくる (無水)Na₂SO₄は、湿った空気中に放置すると、水分を吸収し、 Na₂SO₄・10H₂Oになる。 しかし、これを乾燥した空気中に放置すると、風解し、また無水の状態に戻る。 言い換えると、脱水作用を持つ。
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水酸化ナトリウムの生成における、 隔膜法とイオン交換膜法の違い...
隔膜法... ・アスベスト(発がん物質)が使用されている ・NaOHの濃度がイオン交換膜法よりも薄くなる (反応式: 2NaOH + Cl₂ → NaCl + NaClO + H₂O) このような理由から、現在はイオン交換膜法が採用されている。 (ちなみに、イオン交換膜法の反応式は下の写真に載せている。)
15
Na₂CO₃ と NaHCO₃ の違い...
Na₂CO₃ ・加熱しても何も起きない ・水によく溶け、 比較的強い塩基性を示す NaHCO₃ ・加熱するとNa₂CO₃に分解 ・水に少し溶け、弱い塩基性を示す
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三酸化クロム、二酸化マンガンの性質、意外と盲点なんです。
三酸化クロム(CrO₃)... ①金属酸化物のくせに酸性 ②水と反応して、クロム酸になる CrO₃ + H₂O → H₂CrO₄ (ここからBaCrO₄とかになる) 二酸化マンガン(MnO₂)... ①酸化剤として働く MnO₂ + 4H⁺ +2e⁻ → Mn²⁺ + 2H₂O ②触媒として働く 例: 2H₂O₂ → 2H₂O +O₂
17
鉄の精製で、最後に不純物として残る「スラグ」。化学式とその反応式は...
CaO + SiO₂ → CaSiO₃ ↑ ↑ 不純物 スラグ
18
チオ硫酸ナトリウムって何?? チオシアン酸カリウムって何???
チオ硫酸ナトリウム...Na₂S₂O₃ (還元剤: 2S₂O₃²⁻ → S₄O₆²⁻ + 2e⁻) チオシアン酸カリウム...KSCN さらに ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム...K₃[Fe(CN)₆]
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N₂の製法。2つあります
①工業的製法...液体空気を分留する (分留...沸点の差を利用して特定のもののみを取り出す方法。今回は沸点が低く分圧が高いN₂から先に気化する。) ②実験室的製法... 亜硝酸アンモニウムの水溶液を加熱 反応式: NH₄NO₂ → N₂ + 2H₂O
20
黄リンの製法と赤リンの製法...
黄リン...リン鉱石にケイ砂とコークスを混ぜ、電気炉で加熱する 反応式: 2Ca₃(PO₄)₂ + 6SiO₂ + 10C → 6CaSiO₃ + 10CO + P₄ 赤リン...黄リンを「空気を断って」加熱する
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フッ化水素とフッ化水素酸とのちがい。 どちらも化学式はHFだが...
フッ化水素を水溶液にしたのがフッ化水素酸である。 塩化水素を水溶液にしたら塩酸になるのと同じ。 ちなみに、溶解も異なり、 ・フッ化水素の溶解... SiO₂ + 4HF → SiF₄ + 2H₂O ・フッ化水素酸の溶解... SiO₂ + 6HF → H₂SiF₆ + 2H₂O ガラス(SiO₂)の溶解に使われる。
22
ハロゲン化水素の水溶性(水への溶けやすさ)は...
HF HCl HBr HI すべてが水に極めてよく溶けるため、湿った空気でも発煙する
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SO₂の製法。5通りあるよ
↓工業的製法↓ ①硫黄の単体を燃焼 S + O₂ → SO₂ ②黄鉄鉱を燃焼 4FeS₂ + 11O₂ → 2Fe₂O₃ + 8SO₂ ↓実験室的製法↓ ③銅に濃硫酸を加えて加熱 Cu + 2H₂SO₄ → CuSO₄ + SO₂ + 2H₂O ④亜硫酸ナトリウムに希硫酸加える Na₂SO₃ + H₂SO₄ → Na₂SO₄ + SO₂ + H₂O ⑤亜硫酸水素ナトリウムに希硫酸 NaHSO₃ + H₂SO₄ → NaHSO₄ + SO₂ + H₂O ④と⑤では反応後が違うので注意。