問題一覧
1
DNA のアルキル化により二本鎖間に架橋を形成して、DNA 複製を阻害するのはどれか。 2つ選べ。
ベンダムスチン, シクロホスファミド
2
シクロフォスファミドの代謝物による出血性膀胱炎の予防に用いるのはどれか。1つ選べ。
メスナ
3
プリン代謝拮抗作用を併せ持つマスタード系のアルキル化剤はどれか。1つ選べ。
ベンダムスチン
4
中枢移行性が良好なため、脳腫瘍治療に適用されるアルキル化薬はどれか。1つ選べ。
ニムスチン
5
GLUT2 を介して細胞内に取り込まれて、膵臓ランゲルハンス島β細胞を破壊し、膵・消化 管神経内分泌腫瘍に対して抗腫瘍効果を示すアルキル化薬はどれか。1つ選べ。
ストレプトマイシン
6
細胞周期の S 期に作用して、DNA の合成を阻害する抗腫瘍効果はどれか。2つ選べ。
シタラビン, テガフール
7
体内でチオイノシン酸に代謝され、プリン塩基の生合成を阻害するのはどれか。1つ選べ。
メルカプトプリン
8
キサンチンオキシダ-ゼ阻害薬との併用により、毒性が高くなるのはどれか。1つ選べ。
メルカプトプリン
9
チミジル酸の合成を阻害して、DNA 合成を阻害する抗悪性腫瘍薬はどれか。1つ選べ。
フルオロウラシル
10
体内で代謝された後、チミジル酸の合成を阻害するのはどれか。1つ選べ。
フルオロウラシル
11
体内でフルオロウラシルに代謝され、チミジル酸の合成を阻害するのはどれか。全て選べ。
ドキシフルリジン, カペシタビン, テガフール
12
テガフ-ルの抗腫瘍効果を増強する目的で配合するジヒドロピリミジンデヒドロゲナ-ゼ (DPD)阻害薬はどれか。1つ選べ。
ギメラシル
13
テガフ-ルによる消化管障害を軽減する目的で配合するオロテ-トホスホリボシルトラン スフェラ-ゼ(OPRT)阻害薬はどれか。1つ選べ。
オテラシル
14
デオキシシチジンと類似の構造を持ち、dCTP と競合的に拮抗して DNA ポリメラーゼを 阻害するのはどれか。1つ選べ。
シタラビン
15
ジヒドロ葉酸レダクタ-ゼ(DHFR)を阻害してテトラヒドロ葉酸を枯渇し、DNA 合成を 抑制するのはどれか。1つ選べ。
メトトレキサート
16
メトトレキサ-トによる有害作用を軽減する目的で併用するのはどれか。1つ選べ。
ホリナート
17
アスベストが関与する悪性胸膜中皮腫に使用する抗悪性腫瘍薬はどれか。1つ選べ。
ペメトレキセド
18
DNA の塩基対間に挿入(インタ-カレ-ト)して、トポイソメラ-ゼIIによる DNA の再 結合を阻害するのはどれか。2つ選べ。
ドキソルビシン, ダウノルビシン
19
アントラサイクリン系薬の血管外漏出による組織障害の解毒薬はどれか。1つ選べ。
デクスラゾキサン
20
心毒性を有するため、臨床有用性が制限される抗悪性腫瘍薬はどれか。1つ選べ。
ドキソルビシン
21
二価鉄イオンとの錯体が DNA に結合し、フリ-ラジカルを生成して DNA を非酵素的に 切断することにより、抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
ブレオマイシン
22
抗悪性腫瘍薬であるパクリタキセルの作用機序はどれか。1つ選べ。
チューブリン脱重合阻害
23
チュ-ブリンの重合を阻害して、抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
ビンクリスチン
24
抗悪性腫瘍薬ノギテカンの作用機序はどれか。1つ選べ。
トポイソメラーゼⅠ阻害
25
細胞周期の M 期に作用して、抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
ビンクリスチン
26
DNA トポイソメラ-ゼ I を阻害して、抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
イリノテカン
27
DNA トポイソメラ-ゼIIを阻害して、抗腫瘍作用を示すのはどれか。1つ選べ。
エトポシド
28
代謝物である SN-38 により、高度な下痢を発現する抗悪性腫瘍薬はどれか。1つ選べ。
イリノテカン
29
EGFR(上皮増殖因子受容体)チロシンキナ-ゼを阻害して、EGFR 遺伝子変異陽性の非小 細胞肺癌に対して抗腫瘍効果を示すのはどれか。全て選べ。
アファチニブ, ゲフィチニブ, エルロチニブ
30
HER2(ヒト上皮増殖因子受容体 2 型)チロシンキナ-ゼを阻害して、HER2 過剰発現の乳 癌に対して抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
ラパチニブ
31
VEGFR(血管内皮増殖因子受容体)チロシンキナ-ゼを阻害して、抗腫瘍効果を示すのは どれか。1つ選べ。
アキシチニブ
32
抗悪性腫瘍薬であるシスプラチンの作用機序はどれか1つ選べ。
DNA鎖内の架橋形成
33
DNAと共有結合して、DNA合成を阻害する白金錯体はどれか2つ選べ。
カルボプラチン, シスプラチン
34
悪心、嘔吐の有害作用が強い白金製剤はどれか1つ選べ。
シスプラチン
35
閉経後乳癌治療薬レトロゾールの作用機序はどれか1つ選べ。
アロマターゼ阻害
36
エストロゲン受容体を遮断して、乳癌細胞の増殖を阻害するのはどれか1つ選べ。
タモキシフェン
37
アンドロゲン受容体を遮断して、前立腺癌細胞の増殖を阻害するのはどれか1つ選べ。
フルタミド
38
前立腺癌治療薬であるデガレリクスの作用機序はどれか1つ選べ。
Gn-RH受容体遮断
39
抗悪性腫瘍薬であるゴセレリンの作用機序はどれか1つ選べ。
LH-RH受容体刺激
40
性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体の持続的な刺激により性腺刺激ホルモンの分泌を抑制して、閉経前乳癌および前立腺癌に対して抗腫瘍効果を示すのはどれか1つ選べ。
リュープロレリン
41
Gn-RH受容体の遮断により性腺刺激ホルモンの分泌を抑制して、前立腺癌に対して抗腫瘍効果を示すのはどれか1つ選べ。
デガレリクス
42
CYP17(17α-水酸化酵素/C17,20-リアーゼ)の阻害によりアンドロゲンの合成を阻害して、去勢抵抗性前立腺癌に対して抗腫瘍効果を示すとはどれか1つ選べ。
アビラテロン
43
FLT3(Fms-Like tyrosine kinase 3)チロシンキナ-ゼを阻害して、FLT3 遺伝子変異陽性 の急性骨髄性白血病に対して抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
キザルチニブ
44
Bcr-Abl チロシンキナ-ゼを阻害して、フィラデルフィア染色体陽性の急性リンパ性白血 病に対して抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
イマチニブ
45
ALK 融合蛋白質チロシンキナ-ゼを阻害して、ALK 融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌に対し て抗腫瘍効果を示すのはどれか。2つ選べ。
クリゾチニブ, アレクチニブ
46
NTRK(神経栄養因子受容体チロシンキナ-ゼ)を阻害して、NTRK 融合遺伝子陽性の固 形癌に対して抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
エヌトレクチニブ
47
VEGFR チロシンキナ-ゼなど複数のキナーゼを阻害して、抗腫瘍効果を示すのはどれか。 2つ選べ。
ソラフェニブ, スニチニブ
48
BRAF を阻害して、BRAF 遺伝子変異陽性の悪性黒色腫や非小細胞肺癌に対して抗腫瘍効 果を示すのはどれか。1つ選べ。
ダブラフェニブ
49
MEK (Mitogen-activated Extracellular signal-regulated Kinase)による ERK のリン酸化を阻 害して、細胞増殖を抑制するのはどれか。1つ選べ。
トラメチニブ
50
イムノフィリンと複合体を形成してmTOR(MammalianTargetofRapamycin) を阻害し、 細胞増殖や血管新生を抑制するのはどれか。1つ選べ。
エベロリムス
51
CDK (Cyclin-Dependent Kinase) 4 / 6 による RB 蛋白質のリン酸化を可逆的に阻害して、 細胞周期進行を抑制するのはどれか。1つ選べ。
アベマシクリブ
52
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の阻害により癌抑制遺伝子を発現し、細胞増殖を抑 制するのはどれか。1つ選べ。
パノビスタット
53
DNA メチルトランスフェラーゼの阻害により癌抑制遺伝子を発現し、細胞増殖を抑制する のはどれか。1つ選べ。
アザシチジン
54
プロテアソ-ムの阻害により転写因子 NF-κB の活性化を抑制して、細胞増殖を抑制する のはどれか。1つ選べ。
ボルテゾミブ
55
DNA の修復酵素であるポリ ADP リボースポリメラーゼ(PARP)の阻害により癌抑制遺 伝子に異常がある癌細胞を細胞死に誘導(合成致死)するのはどれか。1つ選べ。
オラパリブ
56
アポトーシス抑制因子である BCL-2 を阻害して、癌細胞をアポトーシスに導くのはどれ か。1つ選べ。
ベネトクラクス
57
PML / RARα 融合遺伝子による骨随系細胞の分化抑制を阻害して、前骨髄球からの分化を 誘導するのはどれか。1つ選べ。
トレチノイン
58
EGFR に特異的に結合して、EGF による細胞増殖を抑制する抗体製剤はどれか。1つ選べ。
セツキシマブ
59
VEGFR-2 に特異的に結合して、血管新生を阻止する抗体製剤はどれか。1つ選べ。
ラムシルマブ
60
VEGF に特異的に結合し、血管新生を阻止する抗体製剤はどれか。1つ選べ。
ベバシズマブ
61
HER2 に特異的に結合して、HER2 シグナル伝達阻害作用と抗体依存性細胞傷害作用 (ADCC)を示すのはどれか。1つ選べ。
トラスツズマブ
62
B 細胞表面抗原である CD20 に結合して、慢性リンパ性白血病に対して抗腫瘍効果を示す のはどれか。1 つ選べ。
リツキシマブ
63
ケモカイン受容体 CCR-4 に特異的に結合して、CCR4 陽性の成人 T 細胞白血病リンパ腫 に対して抗腫瘍効果を示すのはどれか。1つ選べ。
モガムリズマブ
64
ヒト細胞傷害性 T リンパ球抗原-4(CTLA-4)に特異的に結合して、活性化 T 細胞への 抑制的調節を阻害するのはどれか。1つ選べ。
イピリムマブ
65
ヒト PD(Programmed cell death)-1 に結合して、癌抗原特異的な T 細胞の活性化及び癌 細胞に対する細胞傷害活性を増強するのはどれか。1つ選べ。
ニボルマブ
66
ヒト PD-L1 に結合して、癌抗原特異的な T 細胞の活性化及び癌細胞に対する細胞傷害活 性を増強するのはどれか。1つ選べ。
アベルマブ
67
ニボルマブは別の薬物を併用すると作用増強が現れる。理論的に考えて、同一細胞におけ る別の標的分子に働くことで、ニボルマブと相乗作用を示すと考えられる。併用薬の作用 点として適切なのはどれか。1つ選べ。
CTLA-4(細胞障害性Tリンパ球抗原-4)
68
癌化学療法による好中球減少症の支持療法に用いるのはどれか。1つ選べ。
フィルグラスチム
69
癌化学療法による急性期嘔吐の支持療法に用いるのはどれか。1つ選べ。
グラニセトロン
70
癌化学療法による高尿酸血症の予防・治療に用いるのはどれか。1つ選べ。
ラスブリカーゼ
71
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
フルオロウラシルは5-フルオロ-2'-デオキシウリジン-5'-リン酸に変換され、チミジル酸合成酵素を不可逆的に阻害してDNA合成を抑制する。, イリノテカンはトポイソメラーゼⅠ阻害薬で、S期の細胞に特異的な毒性を示す。
72
抗悪性腫瘍薬の作用機序及び適応のうち、正しいのはどれか2つ選べ。
エトポシド-トポイソメラーゼⅡ阻害-悪性リンパ腫, シスプラチン-DNA鎖の架橋形成-非小細胞肺癌
73
抗悪性腫瘍薬、薬効の作用機序及び特徴的な副作用のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ドキソルビシン-トポイソメラーゼⅡ阻害-心毒性, パクリタキセル-微小管の安定化-末梢神経障害
74
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
パクリタキセルは微小管の重合を阻害して紡錘体の機能を妨げ、有糸分裂を阻害する, イマチニブは、上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼを選択的に阻害する
75
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
エトポシドは、トポイソメラ-ゼIIを阻害して DNA 合成を阻害する。, テガフ-ルは、体内でフルオロウラシルに変換されて、チミジル酸合成を阻害する。
76
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいものを2つ選べ。
メトトレキサ-トは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し、テトラヒドロ葉酸を枯渇させ て DNA 合成を抑制する。, リュ-プロレリンは、黄体化ホルモン放出ホルモン(LH-RH)受容体の脱感作により、 精巣のテストステロン合成・分泌を抑制する。
77
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
メルカプトプリンは、生体内でチオイノシン酸に変換され、アデニル酸及びグアニル酸の生合成を阻害する。, タモキシフェンは、エストロゲン受容体を遮断し、乳癌細胞の増殖を阻害する。
78
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
カルボプラチンは、DNA 鎖に架橋を形成し、DNA の複製を阻害する。, ブレオマイシンは、活性酸素を発生させ、DNA 鎖を切断する。
79
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ビンクリスチンは、チュ-ブリンの重合を阻害して微小管分解を引き起こし、細胞分裂を抑制する。, ゲフィチニブは、上皮増殖因子受容体(EGFR)チロシンキナ-ゼを選択的に阻害する。
80
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ブレオマイシンは、活性酸素を発生させ、DNA 鎖を切断する。, ラムシルマブは、VEGFR2(血管内皮増殖因子受容体2型)に対するモノクロ-ナル 抗体である。
81
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
シクロホスファミドは、肝臓で代謝を受けて活性化され、DNA をアルキル化する。, シタラビンは、腫瘍細胞内でリン酸化された Ara-CTP がデオキシシチジン三リン酸 (dCTP)と競合して、DNA ポリメラ-ゼを阻害する。
82
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
イリノテカンは、トポイソメラ-ゼIIを阻害して、DNA 合成を阻害する。, タモキシフェンは、エストロゲン受容体を競合的に遮断して、子宮体癌に抗腫瘍効果を示す。
83
抗腫瘍性植物アルカロイドに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
イリノテカンは、DNA-トポイソメラ-ゼI複合体と結合して、DNA の一本鎖切断を引き起こす。, ビノレルビンは、チュ-ブリン蛋白質に結合して重合を阻害して、微小管の形成を阻害する。
84
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
レトロゾ-ルは、アロマタ-ゼを競合的に阻害してエストロゲンの生合成を阻害し、乳癌の増殖を抑制する。, イマチニブは、Bcr-Abl チロシンキナ-ゼを阻害して、慢性骨髄性白血病に抗腫瘍効果 を示す。
85
代謝拮抗薬および配合薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
オテラシルは、腸管でのテガフ-ルのリボシル化を阻害して、副作用を軽減する。, ギメラシルは、ジヒドロピリジンデヒドロゲナ-ゼ(DPD)を阻害して、フルオロウラシルの異化代謝を促進する。
86
分子標的治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
リツキシマブは、CD20 に結合するモノクロ-ナル抗体で、CD20 陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫の治療に用いられる。, ラパチニブは、HER2(ヒト上皮増殖因子受容体2型)陽性乳癌に用いられる。
87
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
シクロホスファミドによる泌尿器系障害の発現を軽減する目的で、メスナを併用する。, 抗悪性腫瘍薬による好中球減少に対して、顆粒球コロニ-刺激因子(G-CSF)が有効 である。