中国の歴史書「漢書」地理志に、中国の皇帝（光武帝）が、北九州の奴国（なこく）に金印を授けたとされる記述がある。

中国の歴史書の「宋書」倭国伝に、478年、倭王武が魏に使者を送り、上表文を奉献したとされる記述がある。

飛鳥文化は、藤原京を中心とした、天皇や貴族中心の華やかな仏教文化であり、初唐文化の影響や朝鮮半島、インド、西アジア、中央アジアの文化の影響も見られる。

天平文化は、唐の文化の影響を強く受けた、貴族中心の仏教文化で、インドやペルシャ、アラビアなどの文化の影響を受けた国際色豊かな仏教文化である。

10世紀前半、承平天慶の乱と呼ばれる武士の反乱が相次いで起こり、地方政治は動揺した。

天皇の外戚であった藤原氏は、代々摂政あるいは関白となって、政治の実権を独占する摂関政治を行った。

鎌倉文化は、本格的な武家政権の誕生により、それまでの優雅な公家文化と素朴で力強い武家文化が共存して、新しい文化が発展した。

1334年、後醍醐天皇は天皇親政を目指して、建武の新政を行った。

1392年、室町幕府の三代将軍足利義満は、南北朝の合一に成功し、全国支配を確立した。

日本と明の貿易は、朱印船貿易とも呼ばれている。

豊臣秀吉は、土地の生産力を米の標準収穫量に換算して表示する貫高（かんだか）制を実施するために、全国的に検地を行った。

桃山文化は、大名と豪商たちの財力を背景として生み出された豪華雄大な文化で、大坂城・聚楽第（じゅらくてい）・伏見城などの城郭が建設された。

八代将軍の徳川吉宗は、幕府の統制を強めるために、昌平坂学問所に対し、朱子学以外の教授を禁止した。

老中の田沼意次（たぬまおきつぐ）は、株仲間の奨励や新田開発など積極的な経済政策をとったが、天明の大飢饉対応の失敗と賄賂政治を批判されて失脚した。

天保の改革では、貨幣経済に対応するために、株仲間を奨励して幕府財政を建て直そうとした。

1858年、日米和親条約の締結によって日本は開国したが、条約の内容は不平等なものだった。

1860年、大老の井伊直弼は、安政の大獄により反対派を弾圧したことから、坂下門外の変により暗殺された。

1881年、伊藤博文を中心とする薩長系参議が、参議板垣退助を罷免する明治十四年の政変が起きた。

ポーツマス条約では、日本がロシアから賠償金が得られなかったために民衆が激高し、日比谷焼打事件が起きた。

1912年、軍備拡張を主張する第三次桂内閣が成立すると、政友会・国民党・新聞記者らが中心となって、「閥族打破・憲政擁護」をスローガンに掲げ、第三次桂太郎内閣の打倒を目的とした第二次護憲運動が展開された。

1918年、米騒動の後に、本格的な政党内閣である浜口雄幸（おさち）内閣が誕生した。

1922年、ワシントン海軍軍縮条約が締結され、日本を含めた列強諸国の海軍力増強は制限された。

五・一五事件後の斎藤実（まこと）内閣以後、軍部の発言権が増し、政党は無力となった。

1936年に起きた二・二六事件を契機に、軍部ファシズム体制が確立されていく。

1937年の日独伊三国同盟締結後、1940年に日独伊防共協定が締結された。

吉田茂首相は、国内政治においては保守合同を成し遂げ、外交では、日ソ国交回復と国際連合への加盟を果たした。