問題一覧
1
陰部洗浄に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
38〜39℃
2
インシデントレポートの目的はどれか。
再発の防止
3
個人防護具の脱衣手順で最初に外すのはどれか。
手袋
4
中心静脈から投与しなければならないのはどれか。
高カロリー輸液
5
図のような体位でドレナージを行う肺葉はどれか。
左下葉
6
深達度による褥瘡分類で、組織欠損が皮下組織にまで及ぶのはどれか。
ステージⅢ
7
昭和50年(1975年)以降の推移で正しいのはどれか。
雇用者全体に占める女性割合の上昇
8
セクシュアリティの意義と関連する事項の組合せで正しいのはどれか。
性役割としての性ー社会的規範
9
性的対象とその性的指向の分類との組合せで正しいのはどれか。
異性ーヘテロセクシュアル
10
人間の性の意義と特質の組合せで適切なのはどれか。
連帯性としての性一人間関係の形成
11
性周期で正しいのはどれか。
子宮内膜はエストロゲンによって増殖する。
12
正常な月経周期に伴う変化で正しいのはどれか。
排卵期には頸管粘液が増量する。
13
分泌刺激因子とホルモンの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
副腎皮質刺激ホルモンーコルチゾル, ゴナドトロピンーエストロゲン
14
Aさん(30歳、女性)。月経周期は28日で規則的である。5日間月経があり、現在、月経終了後14日が経過した。 この時期のAさんの状態で推定されるのはどれか。2つ選べ。
排卵後である。, 乳房緊満感がある。
15
女性の第二次性徴に最も関与するホルモンはどれか。
エストロゲン
16
正常な性周期である健常女性の10週間の基礎体温を図に示す。直近の排卵日はどれか。
④
17
不妊症について正しいのはどれか。
検査に基礎体温測定がある。
18
排卵のある正常な月経周期で正しいのはどれか。
エストロゲンのポジティブフィードバックによって黄体形成ホルモンの分泌が増加する。
19
AはBの分泌を刺激するホルモンであると仮定する。ネガティブ・フィードバック機構を表すのはどれか。
Bの増加によってAの分泌が減少する。
20
卵巣から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。
エストロゲン, プロゲステロン
21
女性の生殖機能について正しいのはどれか。
エストロゲンは卵巣から分泌される。
22
性周期が規則的で健常な成人女性において、着床が起こる時期に血中濃度が最も高くなるホルモンはどれか。
プロゲステロン
23
感染防御に有用でないのはどれか。
血清のプラスミノーゲン
24
妊娠の成立について正しいのはどれか。2つ選べ。
排卵後、卵子が受精能を有するのは通常24時間である。, 着床は受精後7日前後である。
25
男性生殖器について正しいのはどれか。
前立腺は直腸の前面に位置する。
26
女性の生殖機能について正しいのはどれか。
エストロゲンは卵巣から分泌される。
27
Aさん(28歳、女性、会社員)は、結婚後1年で夫と2人で暮らしている。仕事上の役割も増えている。次回月経予定日を2週過ぎても月経がみられないため、勤務先近くの産婦人科クリニックを受診した。 月経周期は28日型で、最終月経は3月2日から4日間であった。診察の結果、妊娠と診断された。 3月と4月のカレンダーを示す。 本日、4月14日のAさんの妊娠週数および日数を最終月経から求めよ。
6週1日
28
Aさん(33歳、初産婦、会社員)は夫と2人で暮らしている。妊娠28週5日、夕方から下腹部に生理痛のような痛みを感じ、少量の性器出血があったため来院した。来院時、子宮口2cm開大、未破水、8分おきに20秒持続する子宮収縮があり、切迫早産と診断された。子宮収縮抑制薬(リトドリン塩酸塩)の点滴静脈内注射と安静による治療が開始された。 Aさんは妊娠36週5日、8時に分娩が開始した。16時30分に子宮口全開大、16時35分に自然破水、18時30分に男児を出産した。分娩時出血量は350mL、児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点であった。 Aさんの分娩のアセスメントで適切なのはどれか。
早期産である。
29
妊娠中の内分泌系の変化で妊娠初期に急増し、以降漸減するのはどれか。
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
30
糸球体で濾過される物質はどれか。2つ選べ。
ナトリウム, ブドウ糖
31
呼吸で正しいのはどれか。2つ選べ。
吸気時には外肋間筋と横隔膜筋が収縮する。, 呼吸を調節する神経中枢は橋と延髄とにある。
32
妊娠期のマイナートラブルと保健指導との組合せで適切なのはどれか。
つわりー補食
33
脂肪の合成を促進するのはどれか。
インスリン
34
26歳の男性。オートバイの転倒事故で第6頸椎レベルの頸髄損傷と診断された。 入院時の患者の状況で正しいのはどれか。
排尿障害が起こる。
35
Aさん(60歳、男性)は、転倒して第5頸椎レベルの脊髄を損傷した。肩を上げることはできるが、上肢はわずかに指先を動かせる程度である。呼吸数22/分、脈拍86/分、血圧100/70mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>97%であった。Aさんは「息がしづらい」と言っている。 Aさんの状態で適切なのはどれか。2つ選べ。
無気肺を起こしやすい。, 腹式呼吸を行っている。
36
分娩経過が正常な産婦の産痛緩和で適切でないのはどれか。
安静に臥床するよう指導する。
37
正常な分娩経過はどれか。
骨盤入口部に児頭が進入する際、児の頭部(おとがいぶ)が胸壁に近づく。
38
Aさん(33歳、初産婦、会社員)は夫と2人で暮らしている。妊娠28週5日、夕方から下腹部に生理痛のような痛みを感じ、少量の性器出血があったため来院した。来院時、子宮口2cm開大、未破水、8分おきに20秒持続する子宮収縮があり、切迫早産と診断された。子宮収縮抑制薬(リトドリン塩酸塩)の点滴静脈内注射と安静による治療が開始された。 Aさんは妊娠36週5日、8時に分娩が開始した。16時30分に子宮口全開大、16時35分に自然破水、18時30分に男児を出産した。分娩時出血量は350mL、児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点であった。 Aさんの分娩のアセスメントで適切なのはどれか。
早期産である。
39
Aさん(36歳、経産婦)は、夫と長男(3歳)との3人で暮らしている。妊娠40週0日、午前9時にAさんは陣痛のため入院した。このときは未破水であった。午後1時、体温36.8℃、脈拍64/分、血圧126/70mmHgであった。Aさんに分娩監視装置を装着したところ、陣痛間欠4分、胎児心拍数基線は140bmpで、一過性徐脈はみられなかった。午後2時、破水感があり医師が診察したところ、子宮口は7cm開大であり、羊水の流出がみられた。 この時点でのAさんのアセスメントで適切なのはどれか。
分娩第1期
40
40歳の初産婦。妊娠34週0日。身長157cm、非妊時体重57kg。健康診査時72kg。子宮底長29cm、推定児体重2,100g。血圧128/80mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(-)。Hb12.0g/dL、Ht37%。 妊娠37週4日。破水し来院した。「病院に着いた頃から陣痛が始まったように感じます」と言う。胎児心拍の最良聴取部位は母体左下腹部。分娩監視装置を装着した結果、陣痛周期6分、胎児心拍基線130bpm、遅発一過性徐脈がみられる。子宮口3cm開大で、淡緑色の羊水流出がみられた。 この状況のアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
分娩第1期である。, 胎児機能不全(胎児ジストレス)が推測される。
41
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧110/76mmHg、尿蛋白(一)、尿糖(一)、浮腫(+)、子宮底長は 28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。 Aさんへの保健指導で適切なのはどれか。
外出を控え自宅で過ごすことを勧める。
42
Aさん(26歳、初産婦)は、妊娠38週5日に3,200gの女児を正常分娩した。分娩経過は以下のとおりである。 午前0時30分 陣痛周期10分 午前2時00分 入院 午後4時00分 破水 午後6時30分 子宮口全開大 午後7時00分 分娩室に入室 午後7時50分 3,200gの女児を正常分娩 同児のApgar<アプガー>スコア1分後9点 午後8時05分胎盤焼出 午後8時30分会陰切開部の縫合が終了、分娩時の出血量は280mL 午後10時05分 Aさんの体温36.8°C、脈拍88/分、血圧120/66mmHg 午後10時15分 分娩室を退室 分娩時間を求めよ。
19時間35分
43
30歳の1回経産婦。身長158cm、非妊時体重50kg。妊娠32週5日の健康診査の結果、子宮底長23cm、腹囲 80cm、体重56.5kg、血圧154/98mmHg、下肢浮腫(+)。尿蛋白(±)、尿糖(一)、Hb11.2g/dL。胎児心拍数140/分、推定児体重1,100g。30分のNST(nonstress test) で3回の一過性頻脈がみられた。近くに住む実母に1歳6か月の長男を預けて入院した。 入院時のアセスメントで適切なのはどれか。
胎児発育遅延徴候
44
36歳の初産婦。専業主婦。妊娠30週2日。 身長 160cm、非妊時体重55kg。健康診査時、体重61kg。子宮底長26cm、腹囲 80cm。血圧120/76mmHg。尿蛋白(一)、尿糖(一)。浮腫(一)。Hb10.5g/dL、Ht30.0%。胎児心拍数150bpmであった。 妊娠 34週2日。健康診査の結果は体重63kg。子宮底長30cm、腹囲 84cm。血圧114/82mmHg。尿蛋白(一)、尿糖(一)。浮腫(一)。「食後、胸がムカムカすることがあります。以前より食欲が落ちた気もします」と言う。 保健指導で適切なのはどれか。
一回の食事量を減らし食事回数を増やす。
45
32歳の初産婦。会社員。妊娠8週0日。身長 160cm、体重50kg(非時53kg)。「食べると気持ちが悪くなるので、妊娠前のようには食事がとれない。3食をとるようにがんばっているが、よく食べられたと思ったときに限ってその後に吐いてしまう」と話す。 妊婦の訴えに対するアセスメントに必要な情報で優先度が高いのはどれか。
尿ケトン体
46
Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠30週である。今朝から性器出血が少量認められたため外来を受診した。受診時、子宮収縮は1時間に4、5回認められ、Aさんは時々、軽い痛みを訴えた。今までの妊娠経過では、異常は認められていない。身長160cm、体重60kg(非妊時54kg)である。 Aさんは入院し、子宮収縮抑制薬の点滴静脈内注射が開始された。入院翌日の朝、1時間に2、3回の不規則な子宮収縮はあるが痛みはない。性器出血はない。子宮口は閉鎖している。体温37.1°C。脈拍 88/分、整。血圧130/76mmHg。 この時点の看護計画として最も適切なのはどれか。
清潔ケアは清拭とする。
47
AさんにLeopold <レオポルド>触診法で触診を行ったところ、第2胎向で、子宮底付近にやや柔らかい球状の塊を、恥骨結合側に硬い球状のものを触れた。 腹部前面を図に示す。 Aさんの胎児心音聴取部位で適切なのはどれか。
③
48
Aさん(33歳、初産婦、会社員)は夫と2人で暮らしている。妊娠28週5日、夕方から下腹部に生理痛のような痛みを感じ、少量の性器出血があったため来院した。来院時、子宮口2cm大、未破水、8分おきに20秒持続する子宮収縮があり、切迫早産と診断された。子宮収縮抑制薬(リトドリン塩酸塩)の点滴静脈内注射と安静による治療が開始された。 点滴を開始して30分後に看護師が訪すると、AさんはFowler <ファウラー>位で休んでいた。 このときのAさんの状態で看護師が注意して観察すべき項目はどれか。
脈拍
49
Aさん(30歳、初産婦)は妊娠39週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11時45分の診察で子宮口が8cm開大となった。看護師が12時に昼食を配膳にいくとAさんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。 Aさんは16時15分、3,300gの男児を経膣分娩で出産した。Apgar <アプガー>スコアは1分後9点。胎盤娩出直後から凝血の混じった暗赤色の性器出血が持続している。この時点での出血量は600mL。臍高で柔らかい子宮底を触れた。脈拍90/分、血圧116/76mmHg。意識は清明。Aさんは「赤ちゃんの元気な泣き声を聞いて安心しました」と言っている。 このときの看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
子宮底の輪状マッサージを行う。
50
訪問看護に関する制度について正しいのはどれか。
介護保険法に基づく訪問看護ステーションの開設には都道府県の指定が必要である。
51
Aさん(68歳、男性)は、筋萎縮性側索硬化症<ALS>のため在宅療養中で、気管切開下で人工呼吸器を使用し、要介護5の認定を受けている。 Aさんに提供される訪問看護で適切なのはどれか。
医療保険から給付される。
52
介護保険制度における都道府県が指定・監督を行う居宅サービスはどれか。
福祉用具貸与
53
Aさん(66歳、男性)は、脳出血で入院している。病状が安定し、自宅への退院の準備をすることになった。Aさんは、リハビリテーションと介護が必要な状態であるが、妻から「夫のために自宅を改修するので、すぐには自宅で介護できない」と相談があった。Aさんは妻と2人で暮らしている。 退院直後のAさんの生活の場として適切なのはどれか。
介護老人保健施設
54
Aさん(83歳、女性)は、1人暮らし。誤嚥性肺炎で入退院を繰り返していた。今回の退院後に、訪問看護が導入されることになり、退院前カンファレンスが行われた。 誤嚥性肺炎の再発を予防するために病棟看護師が訪問看護師に情報提供する内容で優先されるのはどれか。
嚥下機能検査の判定結果
55
Aさん(55歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。進行性の多発性硬化症で在宅療養をしている。脊髄系の症状が主で、両下肢の麻痺、膀胱直腸障害および尿閉がある。最近は座位の保持が難しく、疲れやすくなってきている。排尿はセルフカテーテルを使用してAさんが自己導尿を行い、排便は訪問看護師が浣腸を行っている。夫は仕事のため日中は不在である。 Aさんの身体状態に合わせた療養生活で適切なのはどれか。
入浴はシャワー浴とする。
56
86歳の男性。一人暮らし。内科と整形外科とを受診している。記銘力低下のため、これまでに内服薬の飲み忘れ、飲み間違いがあった。居宅サービスは訪問看護のみを受けている。 内服をより確実にするのはどれか。2つ選べ。
保険薬局の薬剤師の訪問, 内服1回量ごとの包装(ODP:one dose package)
57
脳梗塞の後遺症で左片麻達との嚥下障害のある患者。 家族への食事介助の指導で適切なのはどれか。
嚥下食に寒天は用いない。
58
Aさん(80歳、男性)は、1人暮らしで以前から軽度の物忘れがある。かかりつけ医から「Aさんは便秘がちで改善しない状況が続いている。訪問してケアして欲しい」と訪問看護の依頼があった。 訪問看護師が訪問したところ、腹部に便塊を触知し、腸蠕動音は微弱であった。 訪問看護師の対応で優先度が高いのはどれか。
腹部の温罨法を実施する。
59
Aさん(42歳、女性)は、交通事故による脊髄損傷で入院し、リハビリテーションを受けた。Aさんの排泄の状況は、間欠的導尿による排尿と、坐薬による3日に1回の排便である。同居する夫と実母が導尿の指導を受け、退院することになった。初回の訪問看護は退院後3日目とし、その後は訪問看護を週2回受けることになった。 入院していた医療機関から提供された患者情報のうち、初回訪問のケア計画を立案するのに最も優先度の高い情報はどれか。
最終排便の日時
60
地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律<医療介護総合確保推進法>で推進するのはどれか。 2つ選べ。
地域包括ケアシステム, 地域医療構想
61
Aさん(85歳、男性)は、5年前に脳梗塞を発症し右片麻があり、要介護3の認定を受けた。Aさんの子どもは遠方に住んでおり、腰痛のあるAさんの妻 (80歳)が1人で介護している。Aさんは、週2日通所介護を利用している。 Aさんの妻は「夜中にオムツを替えるために毎日起こされ、腹が立ちます」と通所介護の送り迎えを担当している看護師に訴えた。 最初にAさんの妻へ話しかける言葉で適 Aさんに優先されるサービスはどれか。
夜間対応型訪問介護
62
Aさん(75歳、女性)は、80歳の夫と2人で暮らしている。要支援2の認定を受け、居宅サービスは利用していない。Aさんは子宮体癌(ステージIV)で化学療法を繰り返してきたが、効果がなかった。その後、モルヒネによる疼痛コントロール目的で入院し、現在、痛みはない。Aさんは家に帰ることを強く希望している。食事量は減少している。臥床している時間が多いが、排泄時はベッドサイドのポータブルトイレを自力で使用している。 病棟看護師が退院調整看護師と検討すべき内容はどれか。
訪問入浴サービスの導入
63
Aさん(75歳、女性)は、80歳の夫と2人で暮らしている。要支援2の認定を受け、居宅サービスは利用していない。Aさんは子宮体癌(ステージIV)で化学療法を繰り返してきたが、効果がなかった。その後、モルヒネによる疼痛コントロール目的で入院し、現在、痛みはない。Aさんは家に帰ることを強く希望している。食事量は減少している。臥床している時間が多いが、排泄時はベッドサイドのポータブルトイレを自力で使用している。 Aさんは、訪問看護と訪問介護を利用して退院する予定である。退院前に、訪問介護員は「終末期のケアの経験がありません。対応するときに何に気を付けたらよいでしょうか」と訪問看護師に相談した。 訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。
食欲不振を緩和する工夫を説明する。
64
78歳の女性。82歳の夫との2人暮らし。5年前に乳癌と診断され、乳房の切除術を受けた。最近、肺とリンパ節への転移が認められたため、外来で化学療法が始まった。要介護2で、室内は手すりで歩行が可能であるが、通院などの外出時は疲れやすいため車椅子を使用している。夫のADLは自立しており、通院の介助をしている。 3か月後、肝臓への転移が認められた。体力が低下したため化学療法は中止となり、訪問診療が開始となった。食事とトイレ以外は臥床しがちになったが、介護用ベッドの利用は「病院のようで嫌だ」と拒否している。食事摂取量が減り、血液検査で総蛋白6.0g/dL、アルブミン 3.0g/dLであった。訪問看護師が訪問すると布団で尿失禁していた。 適切なのはどれか。
食べたいものを食べるように勧める。
65
78歳の女性。82歳の夫との2人暮らし。5年前に乳癌と診断され、乳房の切除術を受けた。最近、肺とリンパ節への転移が認められたため、外来で化学療法が始まった。要介護2で、室内は手すりで歩行が可能であるが、通院などの外出時は疲れやすいため車椅子を使用している。夫のADLは自立しており、通院の介助をしている。 2週後、仙骨部に2x3cmの水疱が認められた。日中、傾眠傾向となったが声かけには覚醒し、介助で起き上がることはできる。会話は明瞭で苦痛症状はない。食事摂取量は少なく、血液検査で総蛋白5.0g/dL、アルブミン2.7g/dLとなった。 褥瘡への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
経口栄養剤の処方について主治医と調整する。, 体圧分散マットに交換することを提案する。
66
Aさん(52歳、女性)は、未婚で1人暮らしである。近くに親戚はいない。物が握りにくい、細かい作業ができないという症状があり、精密検査のため入院したところ、筋萎縮性側索硬化症くALS>と診断された。 Aさんは、球麻痺症状はなく、上肢の運動障害があるが、歩行は自立している。退院調整看護師が病室で面談したところ「これからどのようになっていくのか分からない」と不安そうに訴えた。Aさんは在宅サービスの必要性を感じていなかったが、退院調整看護師は訪問看護の利用を勧め、Aさんは同意した。 訪問看護に依頼する内容で、優先度が高いのはどれか。
疾病受容の支援
67
Aさん(85歳、男性)は、80歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは、脳梗塞を発症し要介護4の認定を受けて介護療養型医療施設に入院していたが、在宅療養の強い希望があり、退院することになった。訪問看護、訪問介護および通所介護を利用することになっている。 初回訪問時に、訪問看護師はAさんの手関節、下腹部および大腿内側に赤い丘疹と小水疱を、指間には線状疹を認めた。 疾患として考えられるのはどれか。
疥癬
68
Aさん(85歳、男性)は、80歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは、脳梗塞を発症し要介護4の認定を受けて介護療養型医療施設に入院していたが、在宅療養の強い希望があり、退院することになった。訪問看護、訪問介護および通所介護を利用することになっている。 初回訪問時に、訪問看護師はAさんの手関節、下腹部および大腿内側に赤い丘疹と小水疱を、指間には線状疹を認めた。 Aさんを訪問するときに訪問看護師がこの感染の媒介者とならないための対応で適切なのはどれか。
療養者に接するときはガウンを着用する。
69
Aちゃん(6歳、女児)は、重症の新生児仮死で出生した。誤嚥性肺炎で入退院を繰り返しているため、今回の入院で経鼻経管栄養法を導入し、退院後は週1回の訪問看護を利用することになった。現在は四肢と体幹の著しい運動障害があり、姿勢保持が困難で、移動および移乗は全介助である。声かけに笑顔はみられるが、指示に応じることはできない。 訪問看護師は、Aちゃんの誤嚥性肺炎を予防するケアの方法を母親に指導することにした。 母親が行うAちゃんへのケアとして適切なのはどれか。
胸郭可動域の訓練を行う。
70
Aさん(70歳、男性)は、妻(68歳)と2人暮らし。3年前に筋萎縮性側索硬化症<ALS>と診断され、在宅で療養生活を続けていた。その後、Aさんは症状が悪化し、入院して気管切開下の人工呼吸療法、胃瘻による経管栄養法を受けることになった。妻は、退院後に必要なケアの技術指導、人工呼吸器や胃瘻の管理方法、緊急・災害時の対応について病棟看護師から指導を受けた。退院前カンファレンスにおいて、訪問看護のほかに必要な在宅サービスについて検討することになった。妻は慢性腎不全のため、週に3回の血液透析を受けており、1回に約6時間の外出が必要である。 Aさんが利用する在宅サービスで最も優先度が高いのはどれか。
療養通所介護
71
Aちゃん(6歳、男児)は父親(50歳、会社員)、母親(48歳)、姉(11歳)と4人で暮らしている。Duchenne <デュシェンヌ>型筋ジストロフィーで身体障害者手帳(体不自由1級)が交付されている。喀痰吸引、胃瘻による経管栄養が必要で、訪問看護を週に2回利用している。まばたきの回数で「はい」と「いいえ」の意思表示はできるが、視線や上肢の動きには誤動作もあり、構音障害もあるため家族以外では意思の判断が難しい。また、手指での細かい操作はできない。Aちゃんは次年度から姉と同じ小学校の特別支援学級に通い、通常の学級の児童と交流の予定がある。 入学時に担任がAちゃんの意思を確認する方法で最も適切なのはどれか。
閉じた質問 <closed question>をしてAちゃんのまばたきの回数を確認する。
72
Aさん(50歳、男性、自営業)は妻(48歳)、長男(23歳、会社員)と3人で暮らしている。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作<ADL>は自立していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部CT検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症と診断された。Aさんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。 Aさんは仕事を辞め、妻が自営業を続け1年が経過した。Aさんは歩行器で室内を移動し、日中は1人で過ごしていた。転倒したことをきっかけに、訪問看護を週1回利用することになった。初回の訪問時に、Aさんは「妻が仕事を続けてくれて感謝しています。妻に迷惑はかけられない。妻が食卓に準備してくれた昼食を食べようと起き上がって歩行器に移ろうとしたら、立ちくらみを起こして転んでしまった」と訪問看護師に話した。 訪問看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。
室内の移動を車椅子に変更することを提案する。
73
Aさん(88歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で、要介護5の認定を受けている。Aさんは意思を明確に表出できない。63歳の娘が介護を行っている。娘が食事形態を工夫して摂食の援助を行ってきたが、これまでにAさんは2回の誤嚥性肺炎を起こしている。今回、3回目の誤嚥性肺炎で入院し、低栄養状態を改善するための栄養管理方法の1つとして、医師が娘に胃瘻の造設を提案した Aさんは胃瘻を造設しないで、自宅で療養することになった。退院後に訪問診療と訪問看護とを受ける手続きをして退院した。退院後3日、訪問看護師はAさんの自宅を訪問した。 Aさんを援助するための情報で最も重要なのはどれか。
経口摂取の状況
74
Aさん(78歳、男性)は、1人で暮らしている。 県外にいる娘が月に2、3回来て、世話をしている。Aさんが半年前に比べて食欲が低下し痩せてきて、平日に毎日通っていた老人福祉センターも行かなくなって心配だと、娘から地域包括支援センターに相談があった。Aさんは半年前の健康診査では高血圧以外には異常は指摘されていない。 地域包括支援センターの看護師がAさんについてまず収集する情報として適切なのはどれか。
半年前の体重
75
妊娠16週の状況で正しいのはどれか。2つ選べ。
超音波ドプラ法で胎児心音を聴取できる。, 胎盤が完成している。
76
多胎妊娠で起こりにくい妊娠中の異常はどれか。
ビタミンB12欠乏性貧血
77
36歳の妊婦。妊娠33週5日、切迫早産で入院となった。ベッド上安静で子宮収縮抑制薬(リトドリン塩酸塩)の持続点滴静脈内注射が開始となった。入院時、血圧118/84mmHg。尿蛋白(±)、尿糖(-)。Hb11.5g/dL、Ht34%。 入院中、最も起こりやすいのはどれか
便秘
78
レオポルド触診法で第1頭位である。 第1段法で触診できる胎児部位はどれか。
殿部
79
Aさん(25歳、初産婦)は、妊娠40週0日に3,600gの女児を正常分娩した。出血量は250mL、持続した出血はない。分娩後、Aさんは児を見て「かわいい」と言い、授乳している。乳管口の開口数は左右1本ずつである。分娩2時間後、子宮底の位置は臍下1横指で、硬度は良好であった。 産褥3日。Aさんの体調は回復してきているが「急にお乳全体が張ってきて痛い」と言う。看護師が観察するとAさんは体温37.0°C、脈拍70/分であった。授乳前は両乳房が腫脹し、乳管口の開口数は左右4本ずつあり、移行乳がみられた。授乳後は両乳房の腫脹が軽減した。 Aさんの状態として考えられるのはどれか。
乳房緊満
80
30歳の1回経産婦。身長158cm、非妊時体重50kg。妊娠32週5日の健康診査の結果、子宮底長23cm、腹囲80cm、体重59.0kg、血圧154/90mmts、下肢浮腫(+)。尿蛋白(±)、尿糖(一)、Hb11.2g/dL。胎児心拍数140/分、推定児体重1,100g。30分のNST(nonstress test)で3回の一過性頻脈がみられた。近くに住む実母に1歳6か月の長男を預けて入院した。 入院時のアセスメントで適切なのはどれか。
胎児発育遅延徴候
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初乳と比較した成乳の特徴で正しいのはどれか。
100mLあたりのエネルギー量が高い。
82
生後5日目の正常新生児。出生時体重3,200g。母乳のみを哺乳している。 哺乳量不足を疑う情報で重要なのはどれか。
過去24時間の排尿回数が4回である。
83
産褥5日の褥婦。体温38.5°C。乳房は緊満しているが発赤はない。子宮底臍下2横指、赤色悪露中等量、下腹部痛がみられる。排尿6回/日。排尿しづらい感じがあるが残尿感はない。「体がだるく、赤ちゃんの世話が思うようにできません」と言う。 褥婦の状況で推測されるのはどれか。
産褥熱
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Aさん(25歳、初産婦)は、妊娠40週0日に3,600gの女児を正常分娩した。出血量は250mL、持続した出血はない。分娩後、Aさんは児を見て「かわいい」と言い、授乳している。乳管口の開口数は左右1本ずつである。分娩2時間後、子宮底の位置は臍下1横指で、硬度は良好であった。 産褥5日。母児ともに経過は順調で、本日、退院予定である。Aさんの乳汁分泌は良好で自律授乳をしており、1回の授乳時間は15分である。児は3.690g、昨日は排尿8回、排便4回であった。Aさんは「家に帰っても、このまま母乳で育てたい」と言う。 このときの看護師のAさんへの説明で正しいのはどれか。
蛋白質を多く含む食品を摂(と)る。
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36歳の1回経産婦。第1子は2歳3か月。妊娠 38週6日、午前0時40分、15分間欠の規則的な子宮収縮で入院した。午前3時30分に、10分間欠の陣痛となった。その後順調に経過し、午前9時30分に子宮口全開大、9時35分 2,898gの男児を出産した。午前9時40分に胎盤を娩出した。その後、分娩台で初回授乳を行い、午前11時40分、子宮底臍下3横指、硬度良好、車椅子で帰した。 帰室1時間後、後陣痛の訴えがあった。子宮底臍下2横指、硬度良好、血性悪露が中等量あった。 対応で適切なのはどれか。
シムス位を促す。
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22歳の初産婦。妊娠40週2日、午前1時30分に陣痛が発来し、会陰切開術後、午後2時15分、吸引分娩で3,400gの女児を出産した。分娩直後から縫合部の痛みを訴えている。出生6時間後、新生児の頭部に骨縫合線を越えない直径5cm大の緊張性のある腫瘤がみられた。 腫瘤の消失時期はどれか。
1〜2か月
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22歳の初産婦。妊娠40週2日、午前1時30分に陣痛が発来し、会陰切開術後、午後2時 15分、吸引分娩で3,400gの女児を出産した。分娩直後から縫合部の痛みを訴えている。出生6時間後、新生児の頭部に骨縫合線を越えない直径 5cm大の緊張性のある腫瘤がみられた。 産褥1日。体温37.2°C、脈拍数80/分、血圧104/70mmHg。母子同室が開始された。翌朝「とても疲れました。赤ちゃんが気になってあまり眠れませんでした。傷も痛いし、お小水もすっきりしません」と涙ぐんでいた。 対応で適切なのはどれか。
「ひとまず赤ちゃんを預かりましょう」
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28歳の初産婦。妊娠36週5日。規則的な陣痛発来があり来院した。入院時診察では、子宮底長31cm、腹囲 85cm。血圧130/74mmHg。尿蛋白(±)、尿糖(一)。分娩監視装置を40分装着した結果、5~6分間欠の陣痛がみられ、胎児心拍数基線は130bpmであった。その後、胎児心拍モニタリングで高度な変動一過性脈が頻発したため、帝王切開術が行われることになった。 最優先に確認すべきことはどれか。
最終飲食の時間
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28歳の初産婦。妊娠36週5日。規則的な陣痛発来があり来院した。入院時診察では、子宮底長31cm、腹囲85cm。血圧130/74mmHg。尿蛋白(±)、尿糖(-)。分娩監視装置を40分装着した結果、5~6分間欠の陣痛がみられ、胎児心拍数基線は130bpmであった。 帝王切開術後4時間。体温37.5°C、呼吸数18/分、脈拍数74/分。血圧128/74mmHg。尿流出量70mL/時。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)97%。子宮底の高さ臍上1横指、血性悪露少量流出。創部痛がみられる。 この状態で最優先されるのはどれか。
体位変換を行う。
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30歳の初産婦。昨日20時に正常分娩した。 今朝の観察では、体温37.1°C、脈拍721分、 血圧118/76mmHg。乳房緊満感(-)、乳管開口左右4、5本。子宮底臍高、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰裂傷の縫合部痛があるが発赤はない。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。 産褥3日。分娩後排便が見られない。褥婦は「お腹が張った感じがするが授乳や子どもの世話が忙しくて、ゆっくりトイレに行けない」と言う。 対応で適切なのはどれか。
腹部マッサージを勧める。
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Aさん(40歳、初産婦)は妊娠経過に異常がなく、妊娠41週に陣痛発来した。分娩中に臍帯圧迫による胎児機能不全を認めたため緊急帝王切開になった。麻酔は、脊椎麻酔に硬膜外麻酔を併用した。出生した児の体重は3,150g、アプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。Aさんは、術中の経過に異常はなく、出血量400mL。術直後の検査でHb11.5g/dLであった。 術後1日目のAさんの状態は、体温37.2°C、脈拍78/分、血圧110/62mmHgであり、腸蠕動音が聴取される。子宮底の位置は臍高で収縮は良好、血性悪露が中等量ある。硬膜外チューブが挿入されており、体動時に創部痛が軽度ある。 Aさんの術後1日目の看護で適切なのはどれか。
授乳の介助
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Aさん(25歳、初産婦)は、正常な妊娠経過で妊娠39週5日に3,100gの児を分娩した。分娩所要時間16時間30分、出血量は 300mL。会陰切開・縫合術を受けた。 生後3日。Aさんの児は母乳のみを哺乳している。体重2,850g。体温37.3°C、心拍数156/分、呼吸数50/分で周期性呼吸がみられる。児の全身観察では乳房の軽度腫脹がみられる。児の昨日の哺乳回数は12回であった。排便は2回で移行便であり、排尿は4回であった。 児の観察結果で正常を逸脱している所見はどれか。
排尿回数
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Aさん(30歳、経産婦)は、妊娠40週1日で、妊娠経過は順調であった。本日、午後5時に体重3,900gの女児を正常分娩した。会陰縫合術を受け、分娩時出血量は400mLであった。分娩後2時間のバイタルサインは、体温37.1°C、脈拍64/分、血圧124/70mmHgであった。排尿後の子宮底の位置は臍下1横指、収縮良好で帰した。Aさんは午後8時に夕食を全量摂取し、寝るまでに水を500mL飲んだ。翌朝、Aさんは体温36.8°C、血圧116/66mmHgであった。就寝後から朝まで排尿はなく、子宮底の位置は臍高であった。 Aさんの状態で経過観察してよいのはどれか。
会陰切開縫合部の痛み
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妊娠 37週で出生した新生児。身長48cm、体重2,100g。アプガースコアは1分後8点、5分後9点であった。 出生後3時間ころに出現しやすいのはどれか。
低血糖
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正期産の低出生体重児に起こりやすいのはどれか。
高ビリルビン血症
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在胎38週に正常分娩で出生した児で、体重2,400gの児が体重3,000gの児に比べて起こしやすい症状はどれか。
低体温