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  • 藤巻佳祐

  • 問題数 100 • 2/10/2024

    問題一覧

  • 1

    骨盤腔に及ぶ脾腫がみられる頻度が高いのはどれか.2つ選べ. a 多発性骨髄腫 b 原発性骨髄線維症 c 急性骨髄性白血病 d 慢性骨髄性白血病 e 急性リンパ性白血病

    bd

  • 2

    上部尿路感染症の入院時に採取された血液培養は,好気性ボトルと嫌気性ボトルがいずれも陽性になった.血液培養ボトルの内容液のグラム染色所見を次に示す. 最も可能性が高いのはどれか. a Candida albicans b Enterococcus faecalis c Escherichia coli d Neisseria gonorrhoeae e Pseudomonas aeruginosa

  • 3

    14歳の男子.学校検尿で蛋白尿を指摘され来院した.第1次検査と第2次検査の結果を次に示す.受診結果が判明するまでは,部活動顧問教諭からバスケット部の活動を中止するよう指示されている.自覚症状はない.身長165cm,体重50kg.血圧110/66mmHg.眼瞼に浮腫を認めない.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.早朝尿所見:蛋白(-)(9mg/dL),潜血(-).随時尿所見:蛋白3+(560mg/dL),潜血(-).血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない.腎超音波検査で異常を認めない. 適切な生活指導はどれか. a 「入院治療が必要です」 b 「自宅安静が必要です」 c 「体育実技は見学してください」 d 「軽い運動だけ参加してください」 e 「運動制限は必要ありません」

  • 4

    アンジオテンシン阻害薬は( )血症の原因薬となりえる。

    高K

  • 5

    87歳の女性.両側下腿浮腫を主訴に夫と息子夫婦とともに来院した. 現病歴:約半年前から両側下腿浮腫が出現し,自宅近くの医療機関で少量の利尿薬を処方されていた.3ヵ月前から下腿浮腫の悪化のため歩きにくくなり,労作時の息切れも感じるようになった.2週間前からは食欲低下も著しくなったため受診した. 既往歴:下腿浮腫に対して少量のループ利尿薬を処方されている. 生活歴:夫(94歳)と2人暮らし.喫煙歴と飲酒歴はない. 家族歴:妹が悪性リンパ腫であった. 現症:意識は清明.身長153cm,体重45kg.体温36.7℃.脈拍72/分,整.血圧152/70mmHg.呼吸数16/分.SpO2 98%(room air).眼瞼結膜は貧血様である.頸静脈の怒張を認める.心音はLevine 2/6の全収縮期雑音を認める.呼吸音に異常を認めない.腹部は肋骨弓下に肝臓を1cm触知する.下腿浮腫を両側に認めるが熱感や圧痛はなく,圧迫により生じる圧痕は圧迫を解除すると戻る.四肢に明らかな麻痺を認めない. 検査所見:尿所見:蛋白(-),糖(-),潜血(-).血液所見:赤血球350万,Hb 8.1g/dL,Ht 27%,白血球7,800.血液生化学所見:総蛋白5.1g/dL,アルブミン2.5g/dL,AST 40U/L,ALT 50U/L,LD 282U/L(基準120〜245),CK 70U/L(基準30〜140),尿素窒素19mg/dL,クレアチニン1.0mg/dL,血糖93mg/dL,HbA1c 5.6%(基準4.6〜6.2),総コレステロール160mg/dL,トリグリセリド166mg/dL,Na 142mEq/L,K 3.8mEq/L,Cl 108mEq/L,Ca 7.5mg/dL,Fe 10μg/dL,TSH 3.6(基準0.2〜4.0),FT3 2.4(基準2.3〜4.3),FT4 0.9(基準0.8〜2.2),BNP 110pg/mL(基準18.4以下).CRP 0.2mg/dL.12誘導心電図で完全右脚ブロックを認める.胸部X線写真で心胸郭比50%,肺血管影の増強はなく,両側の肋骨横隔膜角の鈍化を認める. 浮腫の原因で可能性が高いのはどれか.2つ選べ. a 腎性 b 心性 c 炎症性 d 内分泌性 e 低蛋白性

    be

  • 6

    28歳の初妊婦(1妊0産).妊娠35週3日,胎動減少を主訴に受診した.妊娠初期から妊婦健康診査を受けていた.妊娠34週1日の妊婦健康診査において,推定胎児体重が1,700g(-1.9SD)の胎児発育不全を指摘されている.今朝から胎動の減少を自覚し心配になり受診した.性器出血や下腹部痛の自覚はない.身長162cm,体重54kg(非妊時48kg).体温36.8℃.脈拍72/分,整.血圧136/65mmHg.腹部は妊娠子宮で膨隆し,柔らかく圧痛は認めない.来院時の胎児心拍数陣痛図で基線は正常脈,基線細変動は中等度で,40分間以上の計測において一過性頻脈および徐脈を認めない.妊娠初期検査:血液型O型RhD(+),間接Coombs試験陰性. この胎児の健常性を評価するために行う超音波検査項目として適切なのはどれか.3つ選べ. a 胎盤の厚さ b 推定胎児体重 c 羊水ポケット d 胎児呼吸様運動 e 子宮動脈血流速度波形

    bcd

  • 7

    75歳の男性.呼吸困難を主訴に来院した.5年前から慢性的な咳と痰を自覚していたがそのままにしていた.1年前から階段昇降や軽労作で息切れを自覚するようになった.1週間前から発熱と咽喉頭痛を認め,咳と痰の増加とともに呼吸困難が増強したため受診した.既往歴に特記すべきことはない.喫煙は30本/日を45年間.来院時,意識は清明であるが,黄色痰および激しい咳が続いている.口すぼめ呼吸を認める.身長165cm,体重50kg.体温37.4℃.脈拍84/分,整.呼吸数21/分.SpO2 87%(room air).呼吸音に異常を認めない. この患者の初期治療として誤っているのはどれか. a 酸素療法 b 抗菌薬の投与 c 中枢性鎮咳薬の投与 d 副腎皮質ステロイドの投与 e 短時間作用型β2刺激薬の吸入

  • 8

    周術期管理について誤っているのはどれか. a 前日,夕食を摂取する. b 当日術前,降圧薬を内服する. c 当日術前,経口糖尿病薬を内服する. d 翌日,食事を開始する. e 翌日,経口鎮痛薬を内服する.

  • 9

    34歳の初妊婦(1妊0産).妊娠32週0日.下腹部痛と性器出血を主訴に来院した.数日前から軽度の下腹部痛があり様子をみていたが,本日朝に少量の性器出血があったため受診した.妊娠30週5日に行われた前回の妊婦健康診査までは,特に異常を指摘されていなかった.来院時の腟鏡診で淡血性の帯下を少量認めた.内診で子宮口は閉鎖していた.腹部超音波検査では胎児は頭位で形態異常はなく,推定体重は1,850g,胎盤は子宮底部に付着し,羊水指数〈AFI〉は18.0cmであった.胎児心拍数陣痛図(A)及び経腟超音波像(B)を次に示す. まず行うべき処置として適切なのはどれか.2つ選べ. a 抗菌薬投与 b NSAIDs投与 c β2刺激薬投与 d 子宮頸管縫縮術 e 副腎皮質ステロイド投与

    ce

  • 10

    72歳の女性.貧血を主訴に来院した.自宅近くの診療所で糖尿病の治療中,貧血を指摘され,鉄剤の投与を受けたが改善しないため精査目的で受診した.来院時,意識は清明.身長160cm,体重64kg.体温36.2℃.脈拍104/分,整.血圧142/82mmHg.眼瞼結膜は貧血様である.心音と呼吸音に異常を認めない.腹部は平坦,軟で,腸雑音に異常を認めない.血液所見:赤血球390万,Hb 9.6g/dL,Ht 30%,白血球3,700,血小板29万.血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL,アルブミン3.8g/dL,総ビリルビン0.9mg/dL,AST 23U/L,ALT 25U/L,LD 129U/L(基準120〜245),ALP 112U/L(基準38〜113),γ-GT 16U/L(基準8〜50),アミラーゼ54U/L(基準37〜160),尿素窒素11.5mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL,血糖145mg/dL,総コレステロール179mg/dL,トリグリセリド176mg/dL,Na 138mEq/L,K 4.0mEq/L,Cl 101mEq/L,CEA 10.8ng/mL(基準5以下).CRP 0.2mg/dL.下部消化管内視鏡検査を行ったところ,肛門縁から約45cmに腫瘍を認め,生検で腺癌と診断された.腹部造影CT検査を予定した. この患者の手術適応を判断するために腹部造影CTで確認すべき所見はどれか.3つ選べ. a 腹水 b 肝転移 c 腸管癒着 d 内臓脂肪量 e リンパ節腫大

    abe

  • 11

    A群β溶連菌性咽頭炎の事前確率が35%である。 A群β溶連菌迅速抗原検査は陰性であった.A群β溶連菌迅速抗原検査の陽性尤度比30,陰性尤度比0.2とすると,この患者におけるA群β溶連菌性咽頭炎の事後確率はどれか. a 10% b 25% c 40% d 50% e 75%

  • 12

    62歳の男性.血便を主訴に来院した. 現病歴:本日夕食後に多量の暗赤色の便が出現し,ふらつきを自覚したため救急外来を受診した.特に腹痛や下痢を自覚していない. 既往歴:30年前から高血圧症と糖尿病で内服治療中.10年前から心房細動に対してワルファリンを処方されている.最近,処方薬の増量や変更はない. 生活歴:妻と2人暮らし.喫煙は50歳まで20本/日を20年間.飲酒はビール350mL/日. 家族歴:父親が脳梗塞.母親が大腸癌. 現症:意識は清明.身長169cm,体重70kg.体温36.7℃.脈拍88/分,不整.血圧114/78mmHg.呼吸数18/分.SpO2 96%(room air).眼瞼結膜は貧血様だが,眼球結膜に黄染を認めない.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.腸雑音はやや亢進している.直腸指診で暗赤色の便の付着を認める.四肢に軽度の冷汗を認める. 検査所見:血液所見:赤血球299万,Hb 9.7g/dL,Ht 32%,白血球12,000,血小板21万.血液生化学所見:総蛋白6.5g/dL,アルブミン3.6g/dL,総ビリルビン0.9mg/dL,AST 28U/L,ALT 22U/L,LD 277U/L(基準176〜353),γ-GTP 41U/L(基準8〜50),アミラーゼ80U/L(基準37〜160),尿素窒素18mg/dL,クレアチニン1.1mg/dL,尿酸6.7mg/dL,血糖128mg/dL,Na 140mEq/L,K 4.5mEq/L,Cl 100mEq/L.CRP 1.9mg/dL.腹部単純CT(A)及び腹部造影CT(B,C)を次に示す. まず測定すべきなのはどれか. a PaO2 b PT-INR c Dダイマー d 血小板粘着能 e 心筋トロポニンT 最も考えられるのはどれか. a 大腸憩室症 b 虚血性腸炎 c 潰瘍性大腸炎 d 非閉塞性腸管虚血症 e 腸管出血性大腸菌感染症 その後の経過:入院後,翌朝までに赤血球液-LR6単位の輸血を行ったが,Hb値は8.2g/dLで血便が持続している.下部消化管内視鏡検査を行ったが多量の凝血塊のため止血術を実施できなかった. この時点で考慮すべきなのはどれか.2つ選べ. a 腸管切除術 b 動脈塞栓術 c 血栓溶解療法 d 血漿交換療法 e 高圧酸素療法

    b/a/ab

  • 13

    32歳の初妊婦.陣痛発来を主訴に来院した.これまでの妊娠経過に異常を認めない.妊娠41週0日午前1時から10分間隔の規則的な子宮収縮を自覚し,次第に周期が短くなったため午前9時に来院した.身長156cm,体重71kg(非妊時63kg).体温37.1℃.脈拍92/分,整.血圧128/74mmHg.呼吸数20/分.内診で分泌物は血性,子宮口は5cm開大,展退度60%,硬度は中,先進部は児頭で下降度SP+1cmであった.胎胞を触知し,胎児心拍数陣痛図で胎児心拍数パターンに異常を認めず,陣痛周期は5分,持続時間は1分20秒であった.午後3時,子宮口は9cm開大,展退度100%,児頭下降度SP+3cmであった.児頭の矢状縫合は母体骨盤縦径に一致し,小泉門を0時方向に触れる.この時点の胎児心拍数陣痛図を次に示す. 適切な対応はどれか. a 吸引分娩 b 経過観察 c 骨盤計測 d 帝王切開 e オキシトシン投与

  • 14

    中学校における疾患と出席停止期間の基準との組合せで正しいのはどれか.2つ選べ. a 季節性インフルエンザ - 発症した後5日かつ解熱後2日経過するまで b 咽頭結膜熱 - 主要症状が消退した後2日を経過するまで c 百日咳 - 特有な咳が消失後3日を経過するまで d 風疹 - 解熱した後3日を経過するまで e 水痘 - すべての発しんが痂皮化した後3日を経過するまで

    ab

  • 15

    79歳の男性.肺がん検診で胸部異常陰影を指摘され来院した.昨年の検診では異常は指摘されず,自覚症状はない.精査の結果,臨床病期ⅠA期の左下葉肺腺癌と診断された.最大腫瘍径は2.0cmであった.本人の希望で放射線治療を行うこととした.胸部CTを次に示す. 治療に伴う合併症として考えられるのはどれか. a 肺炎 b 心肥大 c 乳び胸 d 上肢浮腫 e 反回神経麻痺

  • 16

    66歳の女性.労作時の前胸部不快感を主訴に来院した.10年前から高血圧症,糖尿病で定期的に通院加療を受けている.2ヵ月前から,朝6時ごろのゴミ出しの時に胸部不快感を自覚することが数回あったため来院した.来院時の心電図は完全右脚ブロックで以前と変化はなかった.トレッドミル負荷心電図検査では目標心拍数に達したが,十分な判定ができる所見は得られなかった.冠動脈造影検査で,左前下行枝に50〜75%程度の狭窄病変を認めた.矢印は病変部を示す.血行再建術の適応と考えられた. 心筋虚血の有無を評価するために適切な検査はどれか. a Holter心電図 b FDG-PET検査 c Master 2階段法 d MIBG心筋シンチグラフィ e 運動負荷タリウム心筋シンチグラフィ

  • 17

    20歳の男性.右足関節の外側部痛を主訴に来院した.昨日,サッカーの練習中に右足関節を捻り受傷した.右足関節の外果周囲に皮下出血を伴う腫脹を認める.右足関節のX線写真(A)と受傷肢位を強制したストレスX線写真(B)とを次に示す.右足関節の状態として適切なのはどれか. a 強直 b 拘縮 c 破壊 d 変形 e 不安定性

  • 18

    6歳の男児.就学前の健康診断で一側の高度感音難聴があると指摘され,母親に連れられて来院した.新生児仮死の既往はなく,発達の異常を指摘されたこともない.新生児期の聴覚スクリーニング検査では両側とも異常はないといわれた.2歳時に耳下腺炎の既往がある. 難聴の原因として最も考えられるのはどれか. a 慢性中耳炎 b 流行性耳下腺炎 c 先天性風疹症候群 d 低酸素性虚血性脳症 e Treacher Collins症候群

  • 19

    59歳の男性。呼吸困難のため救急車で搬入された。 現病歴:仕事中に突然の息苦しさが出現した。胸痛は自覚しなかった。早めに帰宅し自宅で安静にしていたが、症状が持続するため救急車を要請した。 既往歴:高血圧症を指摘されたことがあるが、投薬治療は受けていない。 生活歴:職業は銀行員。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。 家族歴:特記すべきことはない。 現 症:意識は清明。顔貌はやや苦悶様。身長167cm、体重58kg。体温36.5℃。心拍数108/分、整。血圧134/86mmHg。呼吸数20/分。SpO2 99%(マスク5L/分 酸素投与下)。眼瞼結膜と眼球結膜に異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音はIII音ギャロップを呈しており、心尖部を最強点とするLevine 4/6の全収縮期雑音を聴取する。呼吸音は両側の下胸部にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。 検査所見:血液所見:赤血球442万、Hb 13.8g/dL、Ht 42%、白血球7,300、血小板20万。血液生化学所見:LD 218U/L(基準120~245)、CK 70U/L(基準30~140)、尿素窒素19mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、血糖158mg/dL。心筋トロポニンT迅速検査陰性。胸部エックス線写真で肺うっ血を認めた。心電図(A)と心エコー図(B)とを別に示す。心エコー検査では左室駆出率は75%で、局所壁運動異常は認めず、僧帽弁後尖に線維状の構造物の付着を認めた。 僧帽弁閉鎖不全の弁膜症に対する緊急手術を行うこととなった.手術までの治療として血行動態の改善が期待できるものはどれか. 2つ選べ. a β遮断薬投与 b 血管拡張薬投与 c ジギタリス投与 d 体外式ペースメーカー留置 e 大動脈内バルーンパンピング〈IABP〉挿入

    be

  • 20

    腹部造影CTでは明らかな転移を認めなかった.後日入院し治療が行われた.治療時の下部消化管内視鏡像を次に示す. この患者に行われたのはどれか. a 内視鏡的硬化療法 b 内視鏡的異物除去術 c 内視鏡的粘膜切除術 d アルゴンプラズマ凝固 e 内視鏡的粘膜下層剝離術

  • 21

    64歳の男性.陰囊の腫脹,発赤および疼痛を主訴に来院した.5日前から陰囊の腫脹と発赤を自覚していたが,2日前から範囲が急速に拡がり疼痛が強くなったため受診した.糖尿病のため内服治療中である.意識は清明.体温38.6℃.脈拍104/分,整.血圧96/57mmHg.呼吸数20/分.触診では陰囊から会陰,肛門周囲にかけて握雪感がみられる.血液所見:赤血球420万,Hb 12.2g/dL,Ht 36%,白血球15,800,血小板14万.血液生化学所見:総ビリルビン1.0mg/dL,AST 63U/L,ALT 32U/L,LD 302U/L(基準120〜245),γ-GT 47U/L(基準8〜50),CK 290U/L(基準30〜140),尿素窒素25mg/dL,クレアチニン1.0mg/dL,血糖230mg/dL,HbA1c 8.2%(基準4.6〜6.2).陰囊周囲の所見を次に示す. まず実施すべき検査はどれか. a 便培養 b 下部消化管内視鏡検査 c 持続血糖モニタリング d ガリウムシンチグラフィ e 骨盤から大腿にかけてのCT

  • 22

    38歳の女性.咳嗽を主訴に来院した.3週間前から乾性咳嗽が出現するようになり改善しない.夜間には落ち着いているが日中仕事中に咳が出る.これまで喘息を指摘されたことはない.18歳から花粉症を認めている.1年前から製パン工房でパートとして平日週5日働いている.週末,家にいるときには日中も症状がないが,月曜日に職場に行くと咳が出る.喫煙歴はない.ペットは飼育していない.体温35.2℃.呼吸数16/分.SpO2 96%(room air).呼吸音に異常を認めない.血液所見:赤血球360万,Hb 11.4g/dL,白血球5,700(分葉核好中球56%,好酸球12%,好塩基球0%,リンパ球32%),血小板32万.CRP 0.2mg/dL.胸部X線写真に異常を認めない. 診断に有用な検査として誤っているのはどれか. a 肺拡散能検査 b 気道過敏性試験 c 特異的IgE抗体 d 気道可逆性試験 e ピークフロー日内変動

  • 23

    53歳の男性.3年前から喘息のコントロールが不良でしばしば増悪を起こし,肺炎を繰り返すようになった.2週間前から近くの医療機関で肺炎と診断され治療中であったが,抗菌薬への反応が悪いとのことで紹介され来院した.2歳から気管支喘息として治療を受けている.身長168cm,体重64kg.体温36.4℃.脈拍68/分,整.血圧118/68mmHg.呼吸音は両側全肺野でwheezesを聴取する.入院時血液所見:赤血球465万,Hb 12.8g/dL,Ht 39%,白血球13,100(分葉核好中球51%,好酸球27%,好塩基球2%,リンパ球20%),血小板27万.血液生化学所見:総ビリルビン0.6mg/dL,AST 22U/L,ALT 27U/L,LD 150U/L(基準120〜245),ALP 46U/L(基準38〜113),γ-GT 36U/L(基準8〜50),尿素窒素8.5mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL,IgE 2,540IU/mL.免疫血清学所見:CRP 0.2mg/dL,抗アスペルギルス沈降抗体陽性,β-D-グルカン120pg/mL(基準10以下),喀痰培養でAspergillus fumigatusが検出された. この患者に対する治療として適切なのはどれか. a シクロスポリン b セフェム系抗菌薬 c 高用量吸入ステロイド d 経口副腎皮質ステロイド e アスペルギルス減感作療法

  • 24

    32歳の女性.下痢と腹痛を主訴に来院した.半年前から週に2日程度,外出を予定した日に下痢が出現するようになり,3ヵ月前から下痢の時に腹痛を伴うようになったため受診した.症状のない日の便の形状は普通便で,排便回数は1回/日であるが,症状のある日は水様便で,排便回数は5回/日である.排便により症状は一時的に軽快する.家族歴と既往歴に特記すべきことはない.身長160cm,体重48kg(半年間で体重増減なし).体温36.4℃.眼瞼結膜に貧血を認めない.腹部は平坦で,下腹部正中に軽度の圧痛を認めるが反跳痛を認めない.全身の関節に痛みはない.下部消化管内視鏡検査を施行したが異常所見を認めなかった.腹痛に対して抗コリン薬を投与したが症状は変わらなかった. この患者の治療で適切でないのはどれか. a 止痢薬投与 b 食物繊維摂取 c 麻薬性鎮痛薬投与 d プロバイオティクス摂取 e セロトニン5-HT3受容体拮抗薬投与

  • 25

    48歳の女性(1妊1産).腹部膨満感を主訴に来院した.3ヵ月前に腹囲増大を自覚し,1週間前から腹部膨満感が強くなってきたため受診した.家族歴に特記すべきことはない.29歳時に帝王切開している.身長162cm,体重54kg.体温36.8℃.脈拍84/分,整.血圧106/66mmHg.呼吸数18/分.下腹部に弾性軟で可動性のない腫瘤を触知する.内診で子宮は後屈・正常大で圧痛はない.腫瘍マーカーは,CA19-9 87U/mL(基準37以下),CA125 235U/mL(基準35以下).骨盤部単純MRIのT2強調矢状断像を次に示す.胸腹部CTで転移や播種を認めない. この患者でまず行うのはどれか. a 開腹手術 b 放射線照射 c 囊胞穿刺吸引 d 薬物による抗癌治療 e GnRHアゴニスト投与

  • 26

    右膝前十字靱帯損傷の再建術を施行後、トイレに立った時、心窩部の違和感と発汗を生じた。その後、悪心、食欲不振が出現したため昼食は摂取できなかった。ショック状態ではなく、酸素投与への反応も良好であったとき、まず最初にすべきなのは何か a ECMO〈Extracorporeal membrane oxygenation〉 b 緊急手術 c 冠動脈造影 d ヘパリン投与 e 下大静脈フィルター挿入

  • 27

    54歳の女性.健康診断で赤血球増多を指摘され来院した.夫からいびきがうるさいとよく言われる.また,数秒間寝息が聞こえないこともあるといわれるようになった.身長153cm,体重80kg.脈拍76/分,整.血圧148/98mmHg.眼瞼結膜に充血を認め,眼球結膜に黄染を認めない.心音と呼吸音に異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.血液所見:赤血球650万,Hb 19.0g/dL,Ht 52%,白血球7,600(桿状核好中球4%,分葉核好中球64%,好酸球1%,好塩基球0%,単球9%,リンパ球22%),血小板38万.血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL,アルブミン3.5g/dL,総ビリルビン0.8mg/dL,AST 36U/L,ALT 32U/L,LD 180U/L(基準120〜245),尿素窒素16mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,血糖108mg/dL. この患者で予想される検査所見はどれか. a ヒスタミン増加 b ビタミンB12増加 c JAK2遺伝子変異陽性 d エリスロポエチン増加 e フィラデルフィア染色体陽性

  • 28

    11歳の男児.右肩痛を主訴に来院した.2ヵ月前に右上腕近位部の腫瘤に気付いた.徐々に腫瘤が増大し運動時痛が生じてきたため受診した.既往歴に特記すべきことはない.身長132cm,体重26kg.体温36.2℃.右上腕近位部に硬い腫瘤を触知する.血液所見:赤血球468万,Hb 13.9g/dL,白血球4,300,血小板18万.血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL,アルブミン3.9g/dL,総ビリルビン0.9mg/dL,直接ビリルビン0.2mg/dL,AST 28U/L,ALT 16U/L,LD 177U/L(基準120〜245),ALP 566U/L(基準38〜113),γ-GT 32U/L(基準8〜50),CK 42U/L(基準30〜140),尿素窒素12mg/dL,クレアチニン0.3mg/dL,尿酸4.9mg/dL,Na 136mEq/L,K 4.4mEq/L,Cl 97mEq/L.CRP 0.9mg/dL. 右上腕骨の単純X線写真(A)とMRIの脂肪抑制造影T1強調冠状断像(B)とを次に示す. 次に行う対応として適切なのはどれか. a 抗菌薬投与 b 鎮痛薬投与 c ギプス固定 d 組織生検 e 局所冷却

  • 29

    66歳の男性.血尿を主訴に来院した.2ヵ月前から肉眼的血尿がみられていた.身長165cm,体重71kg.体温36.4℃.脈拍72/分,整.血圧136/92mmHg.呼吸数16/分.腹部は平坦で,圧痛を認めない.尿所見:蛋白(-),糖(-),ケトン体(-),潜血3+,沈渣に赤血球100以上/HPF,白血球1〜4/HPFを認める.腹部超音波検査(A)と膀胱鏡所見(B)とを次に示す. 本患者に対する経尿道的手術治療で起こりうる合併症はどれか.3つ選べ. a 尿道狭窄 b 膀胱穿孔 c 逆行性射精 d 腹圧性尿失禁 e 急性前立腺炎

    abe

  • 30

    赤血球破砕症候群がみられるのはどれか. a 異常ヘモグロビン症 b 遺伝性球状赤血球症 c 自己免疫性溶血性貧血 d 発作性寒冷血色素尿症 e 血栓性血小板減少性紫斑病

  • 31

    減圧症で認められるのはどれか.2つ選べ. a 関節痛 b 骨壊死 c 骨髄炎 d 半月板損傷 e 離断性骨軟骨炎

    ab

  • 32

    関節リウマチの関節外症状としてみられないのはどれか. a 皮下結節 b 皮膚潰瘍 c 心外膜炎 d 間質性肺炎 e 後腹膜線維症

  • 33

    採取した血液を容器に分注する際,検体量の不足による測定値への影響が大きいのはどれか. a ALT b 白血球数 c ナトリウム d クレアチニン e 活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉

  • 34

    肝硬変患者の肝性脳症の誘因とならないのはどれか. a 感染 b 脱水 c 便秘 d 蛋白制限 e 消化管出血

  • 35

    現病歴:頭痛は眼の奥が重く痛むようなものである.3ヵ月前から無月経になっている.食欲も落ちており,体重は半年で3kg低下している.癌なのではないかと心配している.睡眠障害はない.3ヵ月前から便秘が悪化している. 既往歴:特記すべきことはない. 生活歴:会社員.夫と子どもと3人暮らし.喫煙歴と飲酒歴はない. 家族歴:特記すべきことはない. 現症:意識は清明.身長153cm,体重48.2kg.脈拍72/分,整.血圧98/56mmHg.呼吸数16/分.眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない.甲状腺腫を認めない.胸部では乳頭の圧迫で白色乳汁分泌を認める.腹部に異常を認めない.両耳側半盲を認める. 検査所見:血液所見:赤血球357万,Hb 11.1g/dL,Ht 34%,白血球4,200,血小板18万.血液生化学所見:AST 21U/L,ALT 14U/L,LD 146U/L(基準120〜245),尿素窒素15mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL,血糖78mg/dL,Na 131mEq/L,K 4.4mEq/L,Cl 97mEq/L.内分泌検査所見:ACTH 9pg/mL(基準60以下),コルチゾール1.9μg/dL(基準5.2〜12.6),TSH 0.76μU/mL(基準0.500〜5.00),FT3 2.27pg/mL(基準2.30〜4.30),FT4 0.51ng/dL(基準0.90〜1.70),LH 0.3mIU/mL(基準1.8〜7.6),FSH 4.4mIU/mL(基準5.2〜14.4),エストラジオール<10pg/mL(基準11〜230),プロゲステロン0.2ng/mL(基準0.5以下),プロラクチン198ng/mL(基準15以下).頭部造影MRIで下垂体腺腫を認める. 治療で誤っているのはどれか. a 薬物療法で腫瘍の縮小が期待できる. b 発熱時は副腎皮質ステロイド補充を減量する. c 手術を行う場合,下垂体機能評価を事前に行う. d ホルモン補充は副腎皮質ステロイドから開始する. e 副腎皮質ステロイド補充開始後は尿崩症の出現に注意する.

  • 36

    感染症について正しいのはどれか. a 結核は検疫感染症である. b コレラの治療医療費は全額公費負担となる. c 髄膜炎菌感染症は定期予防接種の対象である. d マラリアは感染症法に基づく入院勧告の対象となる. e 新型インフルエンザは,診断後直ちに都道府県知事に届け出る.

  • 37

    保健所の業務で正しいのはどれか.2つ選べ. a 医療機関に立入検査を行う. b 選任している産業医の変更の届出を受ける. c 検疫感染症が流行している地域からの船舶を隔離. d 業務中に結核に感染した労働者の労働災害を認定. e カルバペネム耐性腸内細菌感染症の届出を受ける.

    ae

  • 38

    羊水過少の原因となるのはどれか.2つ選べ. a アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬 b 副腎皮質ステロイド c カルシウム拮抗薬 d 抗甲状腺薬 e NSAID

    ae

  • 39

    65歳の男性.3日前からの眼痛を主訴に来院した.20歳ころに右眼を強く打撲したが,その後問題なく生活していた.半年前から右眼の視力低下を自覚し,1ヵ月前からほとんど見えなくなったが,仕事の都合で医療機関を受診できなかった.全身所見に異常を認めない.視力は右眼前手動弁,左1.0.眼圧は右53mmHg,左15mmHg.右眼の眼底は透見不能である.右眼の前眼部写真を次に示す. 行うべき治療はどれか. a 抗菌薬投与 b 強膜内陥術 c 水晶体摘出術 d 眼球マッサージ e 全層角膜移植術

  • 40

    1ヵ月の男児.健康診査のため母親に連れられて来院した.在胎40週,出生体重2,990gであった.周産期に異常はなかった.母親に今後の予防接種のスケジュールについて聞かれたため作成した標準的なスケジュール表を次に示す. スケジュール表内の(※)にあてはまるワクチンはどれか. a MRワクチン b 水痘ワクチン c 日本脳炎ワクチン d 4種混合ワクチン e おたふくかぜワクチン

  • 41

    4ヵ月の男児.鼻汁と咳嗽を主訴に両親に連れられて来院した.昨日から鼻汁,咳嗽および喘鳴が出現した.在胎36週1日,2,466gで出生した.低出生体重児のためNICUに3週間入院した.3歳の兄が1週前から鼻汁を認めていた.母乳栄養で哺乳は普段と変わらない.身長64.3cm,体重7,220g.体温36.8℃.心拍数120/分.呼吸数50/分.SpO2 98%(room air).心音に異常を認めない.呼吸音は喘鳴を認めるが陥没呼吸は認めない.腹部は軽度膨隆を認める.毛細血管再充満時間の延長はない.鼻腔RSウイルス迅速検査は陽性だった. 対応として正しいのはどれか. a 経過観察 b 抗菌薬投与 c 抗ウイルス薬投与 d ガンマグロブリン投与 e ヒト化モノクローナル抗体投与

  • 42

    経尿道的手術が第一選択となるのはどれか.2つ選べ. a 尿管癌 b 腎細胞癌 c 前立腺肥大症 d 膀胱結石 e 前立腺癌

    cd

  • 43

    慢性咳嗽をきたすのはどれか.2つ選べ. a 後鼻漏 b 食道憩室 c 逆流性食道炎 d 食道カンジダ症 e 機能性ディスペプシア

    ac

  • 44

    乳び胸の原因となるのはどれか.2つ選べ. a 心不全 b 食道癌手術 c 細菌性胸膜炎 d 月経随伴性気胸 e 肺リンパ脈管筋腫症〈LAM〉

    be

  • 45

    58歳の男性.残便感を主訴に来院した.半年前から残便感を自覚し,持続するため受診した.便は兎糞状であり,排便回数は3日に1回程度である.毎回強くいきんで排便しているが,排便後も残便感が持続する.既往歴に特記すべきことはない.腹部は平坦,軟で,圧痛を認めない.直腸指診で異常を認めない.下部消化管内視鏡検査で異常を認めない. 対応として適切なのはどれか. a 安静指示 b 抗菌薬投与 c 定期的な浣腸 d 浸透圧性下剤投与 e 食物繊維摂取の制限

  • 46

    5歳の女児.急性リンパ性白血病で入院中であり,寛解導入療法を行っている.体温36.4℃.眼瞼結膜は貧血様である.下腿に紫斑を認める.血液所見:赤血球288万,Hb 8.8g/dL,Ht 26%,網赤血球0.1%,白血球800(分葉核好中球19%,単球0%,リンパ球81%),血小板1.0万,PT-INR 1.0(基準0.9〜1.1),APTT 29.2秒(基準対照32.2),血漿フィブリノゲン170mg/dL(基準200〜400). 対応として適切なのはどれか. a 血小板輸血 b 新鮮凍結血漿輸血 c 赤血球濃厚液輸血 d エリスロポエチン製剤の投与 e トロンボポエチン受容体作動薬の投与

  • 47

    54歳の女性.倦怠感を主訴に来院した.進行卵巣癌のため10日前に外来で薬物による抗癌治療を受けた.その後,水分は多めに摂取するようにしていたという.3日前から倦怠感が出現したため受診した.意識は清明.脈拍60/分,整.血圧134/86mmHg.皮膚のツルゴールの低下を認めない.下腹部に径11cmの腫瘤を触知する.腹水はない.血液生化学所見:クレアチニン0.8mg/dL,尿酸3.2mg/dL,Na 124mEq/L,Cl 102mEq/L,コルチゾール6.6μg/dL(基準5.2〜12.6).血清浸透圧は250mOsm/L(基準275〜288)で低値,尿浸透圧は390mOsm/Lで高値,尿中Naは45mEq/Lで高値であった.胸部X線写真で心拡大を認めない. 血清浸透圧の低下に対してまず行うのはどれか. a 水分の制限 b 生理食塩液の点滴投与 c 5%ブドウ糖液の点滴投与 d 塩化ナトリウムの経口投与 e カルシウム拮抗薬の経口投与

  • 48

    浸透圧利尿による多尿をきたすのはどれか. a 高血糖 b 心因性多飲 c 腎性尿崩症 d 中枢性尿崩症 e 低カリウム血症

  • 49

    膀胱の蓄尿症状をきたさない疾患はどれか. a 腎結石 b 脳梗塞 c 脊髄損傷 d Parkinson病 e 間質性膀胱炎

  • 50

    38歳の男性.職場で床に落ちた書類を拾おうと屈んだところ,腰痛と右下腿痛が出現したため受診した.既往歴に特記すべきことはない.身長165cm,体重58kg.体温36.7℃.脈拍80/分,整.腰椎X線写真で異常を認めず,腰部単純MRIで第4腰椎と第5腰椎間の右側に椎間板ヘルニアを認めた. この患者で認められないのはどれか. a 疼痛性跛行 b 会陰部の異常感覚 c 右下腿外側の感覚鈍麻 d 右母趾背屈筋力の低下 e 右下肢伸展挙上テスト陽性

  • 51

    46歳の女性.息苦しさと全身倦怠感を主訴に来院した.半年前に手指と手首の関節痛および頰部の皮疹が出現し,全身性エリテマトーデス〈SLE〉の診断で副腎皮質ステロイドとヒドロキシクロロキンが導入された.その後,症状は軽快していたが,1週前から息苦しさ,全身倦怠感および前胸部の違和感が出現した.症状が増悪するため,本日夜8時に救急外来を受診した.体温37.8℃.脈拍102/分,整.血圧100/72mmHg.SpO2 96%(room air).頰部に紅斑を認める.両側の中指近位指節間関節と手関節の腫脹を認める.頸静脈怒張は吸気時に顕著となる.心音ではⅠ音とⅡ音の減弱を認める.呼吸音には異常を認めない.下腿に軽度の浮腫を認める.血液所見:赤血球346万,Hb 10.8g/dL,Ht 33%,白血球7,200,血小板15万.血液生化学所見:ALT 26U/L,LD 160U/L(基準120〜245),クレアチニン0.5mg/dL,脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉56pg/mL(基準18.4以下).CRP 3.8mg/dL.収縮期血圧は呼気時に比べ吸気時に18mmHg低下する.胸部X線写真ではCTR 55%,肺野に異常を認めない.心電図では肢誘導に低電位を認める.心エコー図(A,B)を次に示す. この患者の呼吸困難感の原因として最も考えられる病態はどれか. a 心外膜炎 b 心内膜炎 c 間質性肺炎 d 肺血栓塞栓症 e 肺動脈性肺高血圧症

  • 52

    72歳の女性.嗄声を主訴に来院した.20年前から声がかれて歌を歌えず,高い声を出せなかった.声質は悪化していないが,2ヵ月前から階段を上る時に息苦しくなることが数回あったため受診した.既往歴に特記すべきことはない.喫煙は40歳から10本/日.飲酒は同時期から週1〜2回,缶ビール(350mL)1本.身長153cm,体重56kg.体温36.3℃.脈拍70/分,整.血圧136/66mmHg.呼吸数24/分.SpO2 97% (room air).頸部に腫瘤を触知しない.尿検査,血液検査および胸部X線検査に異常を認めない. 次に示す喉頭内視鏡像(①〜⑤)の中で,この患者の内視鏡像として適切なのはどれか.

  • 53

    26歳の女性.動悸と全身倦怠感を主訴に来院した.約1ヵ月前から,少しの体動で脈が速く打つ感じを自覚していた.また,ここ数ヵ月で体重が5kg減少していた.職場の配置換えによるストレスの影響かと考え,医療機関を受診していなかった.3日前から胸部違和感と全身倦怠感も伴うようになったため心配になって受診した.既往歴,家族歴に特記すべきことはない.意識は清明.身長158cm,体重48kg.体温36.8℃.脈拍98/分,不整.血圧138/88mmHg.呼吸数18/分.SpO2 98% (room air).眼瞼結膜に貧血を認めない.心音では,Ⅰ音の強さが変化する.呼吸音に異常を認めない.神経診察で,両手に振戦を認める.徒手筋力テストに異常を認めない.心電図を次に示す. 診断に最も有用なのはどれか. a 血糖値 b 白血球数 c 血清K濃度 d 甲状腺機能検査値 e 脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉

  • 54

    82歳の女性.発熱と意識障害のため救急車で搬入された. 現病歴:3日前から発熱し,食事もむせるようになった.本日朝から呼びかけへの反応が乏しくなった. 既往歴:72歳時からAlzheimer型認知症に対してドネペジルを内服中である. 生活歴:ADLは車いす移動.2年前からサービス付き高齢者向け住宅に入居している. 家族歴:特記すべきことはない. 現症:呼びかけにより開眼し「苦しい」と発語はあるが問いかけには答えられない.痛み刺激に対して手で払いのける.体温38.2℃.心拍数40/分,整.血圧140/90mmHg.呼吸数24/分.SpO2 92%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下).瞳孔は高度に縮瞳し,対光反射は消失している.鼻汁,流涎および発汗がみられる.運動麻痺を認めない.腱反射の異常を認めない.両側肺底部にcoarse cracklesを聴取する.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.下腿に浮腫を認めない.下肢に筋力低下を認める. 対応で正しいのはどれか.2つ選べ. a アドレナリン投与 b ダントロレン投与 c ドネペジルの中止 d 硫酸アトロピン投与 e アセトアミノフェン投与

    cd

  • 55

    78歳の女性.胸部不快感を主訴に来院した. 現病歴:2週前から労作時に胸部の不快感を自覚するようになり受診した. 既往歴:61歳時に糖尿病,65歳時に高血圧症,高尿酸血症と診断され,内服加療中.76歳時に肺炎で入院加療を受けた.1年前から椎間板ヘルニアによる腰痛に対し鎮痛薬の処方も受けている.腰痛のため運動量の減少に伴い,最近は筋肉量の減少も指摘されていた. 生活歴:80歳の夫と2人暮らし.喫煙は24歳から20本/日を37年間.飲酒は機会飲酒. 家族歴:父親が70歳時に心不全で死亡. 現症:意識は清明.身長154cm,体重41kg.体温35.8℃.脈拍84/分,整.血圧142/88mmHg.呼吸数16/分.SpO2 96%(room air).眼瞼結膜に異常を認めない.頸静脈の怒張を認めない.胸骨左縁第3肋間を最強点とするLevine 2/6の収縮期雑音を聴取する.呼吸音に異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.左足背動脈は触知が不良で冷感を認める. 検査所見:尿所見:蛋白2+,潜血(-),糖(-),尿蛋白1.5g/日.血液所見:赤血球362万,Hb 11.0g/dL,Ht 35%,白血球6,800,血小板16万.血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL,アルブミン3.2g/dL,AST 20U/L,ALT 12U/L,LD 198U/L(基準120〜245),ALP 288U/L(基準115〜359),CK 28U/L(基準30〜140),尿素窒素32mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL,eGFR 37mL/分/1.73m2,尿酸8.2mg/dL,血糖118mg/dL,HbA1c 6.6%(基準4.6〜6.2),総コレステロール142mg/dL,Na 136mEq/L,K 4.0mEq/L,Cl 104mEq/L.CRP 0.8mg/dL.12誘導心電図でⅡ,Ⅲ,aVF,V4-6誘導のST低下を認める.胸部X線写真で心胸郭比56%. 虚血性心疾患が疑われ,冠動脈造影検査の実施を検討することとなった. Q1.この患者の腎機能をより正確に把握するために有用な指標はどれか. a 尿中NAG値 b 尿蛋白/クレアチニン比 c 尿中β2-マイクログロブリン値 d 血液尿素窒素/血清クレアチニン比 e 血清シスタチンCによるGFR推算値 Q2.腎機能は中等度の障害であり,冠動脈造影検査を行うことになった.この患者で造影剤使用前に中止を検討すべき内服薬はどれか. a 利尿薬 b NSAID c 尿酸合成阻害薬 d αグルコシダーゼ阻害薬 e アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬 Q3.冠動脈造影検査前に行うべき対応はどれか. a 血液透析 b スタチン内服 c 生理食塩液点滴静注 d ドーパミン点滴静注 e ヒト心房利尿ペプチド〈hANP〉点滴静注

    e/b/c

  • 56

    80歳の男性.胸痛のため救急車で搬入された. 現病歴:昨日午後7時ころ夕食中に急に胸部絞扼感を感じた.胸痛は約30分持続したが自然に軽快し,その日は就寝した.本日朝6時,起床時に昨晩と同様の胸痛が出現した.昨夜より症状が強く動けない状態が持続し,その後呼吸困難も生じてきたため救急車を要請し,午前7時に救急搬送された. 既往歴:10年前から高血圧症で通院加療中. 生活歴:妻と2人暮らし.喫煙は20本/日,60年間.飲酒は機会飲酒. 家族歴:特記すべきことはない. 現症:意識は清明.身長155cm,体重60kg.心拍数108/分,整.血圧106/86mmHgで明らかな左右差を認めない.呼吸数20/分.SpO2 94%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下).冷汗を認める.眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない.頸静脈の怒張を認める.心音はⅢ音ギャロップを呈しており,心尖部を最強点とするLevine 3/6の収縮期雑音を聴取する.呼吸音は両側中下胸部に湿性ラ音を聴取する.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.下腿に浮腫を認めない. 検査所見:赤血球463万,Hb 13.2g/dL,Ht 40%,白血球9,800,血小板28万,総ビリルビン0.5mg/dL,AST 118U/L,ALT 32U/L,LD 320U/L(基準120〜245),CK 346U/L(基準30〜140),尿素窒素12mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,血糖98mg/dL,Na 138mEq/L,K 4.4mEq/L,Cl 97mEq/L.心筋トロポニンT迅速検査陽性.心電図は心拍数108/分の洞調律で,広範な誘導でST低下を認めた. この患者の病態で正しいのはどれか.2つ選べ. a 左房圧は上昇している. b 僧帽弁閉鎖不全がある. c 心拍出量は増加している. d 中心静脈圧は低下している. e 副交感神経の緊張状態である. 冠動脈造影像(A)を次に示す.血圧が低下したため,補助循環装置を挿入した.このときの胸部透視時の写真(B)を次に示す. この患者について正しいのはどれか.2つ選べ. a 冠動脈造影では冠動脈の中隔枝を介した側副血行が認められる. b 冠動脈造影では右冠動脈の近位部に高度狭窄を認める. c 留置している補助循環装置により血液の酸素化が行える. d 留置している補助循環装置により冠動脈血流量の増加が期待される. e 留置している補助循環装置は大静脈内に留置されている.

    ab/ad

  • 57

    70歳の男性.肝腫瘍に対する肝切除術後,ICUに入室した.入室時の脈拍は80/分,整,血圧は150/84mmHgであった.翌日,朝8時に胸部不快感と強い悪心を訴えた.その後不穏状態となり,顔色は不良,全身に発汗を認める.体温37.5℃.脈拍68/分,整.血圧は80/48mmHg.SpO2 94%(マスク5L/分酸素投与下).心音にⅣ音を聴取し,呼吸音は両側でwheezesを聴取する.四肢末梢に冷感を認める.術前の心電図(A)及び胸部症状出現時の心電図(B)を次に示す.ベッドサイドの心エコー検査で左室前壁と下壁に壁運動低下を認めた. 速やかに行うべきなのはどれか. a 心囊穿刺 b 心臓カテーテル検査 c 肺血流シンチグラフィ d 下大静脈フィルター留置 e t-PA〈tissue plasminogen activator〉投与

  • 58

    54歳の女性.咳嗽と喀痰を主訴に来院した.喀痰は白色であり,発熱はなかった.自宅近くの診療所を受診し,胸部X線写真で異常陰影を指摘され,細菌性肺炎として抗菌薬の投与を受けたが陰影は増強したため紹介され受診した.3ヵ月前にも胸部X線写真で異常陰影を指摘されたが,症状が軽かったため経過観察したところ自然軽快したエピソードがあった.気管支鏡検査を施行し,気管支肺胞洗浄液中の好酸球は37%で,経気管支肺生検では好酸球浸潤を伴った肺胞隔壁の線維化病変を認めた. この疾患について正しいのはどれか. a 高齢者に多い. b 喫煙が発症に関係する. c 気管支喘息の合併が多い. d ステロイド抵抗性である. e 末梢血好酸球は正常である.

  • 59

    48歳の女性.胸やけを主訴に来院した.3ヵ月前から胸やけが出現し,食事に気を付け経過をみていたが改善しないため受診した.既往歴と家族歴に特記すべきことはない.喫煙歴はない.飲酒は機会飲酒.半年前に勤務異動があり仕事が忙しくなった.意識は清明.脈拍68/分,整.血圧112/70mmHg.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.上部消化管内視鏡像を次に示す. 考えられるのはどれか. a Barrett食道 b 逆流性食道炎 c 好酸球性食道炎 d 食道アカラシア e 非びらん性胃食道逆流症〈NERD〉

  • 60

    36歳の初産婦(1妊0産).妊娠40週0日に陣痛発来のため入院した.続発性微弱陣痛で分娩が遷延したため,オキシトシンで陣痛促進後,吸引分娩となった.児は,3,800g,女児で,Apgarスコアは8点(1分),9点(5分)であった.児娩出後30分経過したが,胎盤が自然に娩出されず,出血が持続するため,用手剝離を行った.胎盤娩出後も子宮からの出血が持続しているため,子宮を双手圧迫している.母体は顔面蒼白で冷や汗をかいているが,意識レベルは正常である.体温36.9℃.心拍数120/分,整.血圧80/40mmHg. ここまでの出血量の推定値はどれか. a 500mL b 1,000mL c 1,500mL d 2,500mL e 4,000mL

  • 61

    78歳の女性.意識障害と左片麻痺のため救急車で搬入された.長男夫婦と同居,日常生活は自立していた.昨夜午後9時まで同居の家族とテレビを見ていた.その後,自室に戻り就寝したようだが,起床時間の午前6時になっても起きてこないことを心配した家族が布団のそばで倒れているところを発見し,家族が救急車を要請した.75歳時に心房細動を指摘され,経口抗凝固薬を服用中であった.意識レベルはJCSⅠ-1.体温36.8℃.心拍数92/分,不整.血圧140/88mmHg.呼吸数16/分.会話は可能で口頭命令への理解は良好である.視野は正常で,半側空間無視は認めない.左上下肢に不全片麻痺を認める.感覚障害を認めない.血液生化学検査に異常を認めない.午前8時に撮像した頭部MRIの拡散強調像,FLAIR像,T2*強調像,MRA(A〜D)を次に示す. 正しいのはどれか. a 出血性脳梗塞である. b 速やかに降圧薬を投与する. c 直ちに右頸動脈ステント留置を行う. d 早期にリハビリテーションを開始する. e t-PA〈tissue plasminogen activator〉療法の適応である.

  • 62

    多発性骨髄腫の治療として適当でないものを選べ. a デキサメタゾン b 自家末梢血幹細胞移植 c ビスホスホネート製剤 d プロテアソーム阻害薬 e 多発溶骨病変に対する放射線照射

  • 63

    68歳の男性.左眼の視力低下を主訴に来院した.視力は右矯正0.8,左矯正0.1で,眼圧は右15mmHg,左35mmHg.左眼の写真を次に示す. 考えられる疾患はどれか.2つ選べ. a 加齢黄斑変性 b 糖尿病網膜症 c 内頸動脈狭窄症 d 網膜色素変性症 e 裂孔原性網膜剝離

    bc

  • 64

    85歳の女性.3週前から全身倦怠感の訴えがあった.トイレの中で倒れて肩で息をしているところを家族に発見され救急搬送された.意識は混濁.体温35.1℃.心拍数44/分.血圧80/40mmHg.呼吸数12/分.SpO2 78%(マスク5L/分酸素投与下).顔面は浮腫状で眉毛は薄く,皮膚は乾燥している.前頸部の腫大と下腿浮腫を認めた.胸部X線写真を次に示す.血液検査では,TSH 160.5μU/mL(基準0.2〜4.0),FT4 0.04ng/dL(基準0.8〜2.2). この患者で高値を認めるのはどれか.2つ選べ. a CK b 血糖 c ナトリウム d カルシトニン e 総コレステロール

    ae

  • 65

    34歳の男性.右下腿の外傷のため救急車で搬入された.5時間前に倉庫での荷物運搬の作業中に,崩れた荷物に右下腿を挟まれて受傷した.救急隊による救出までの間,長時間挟まれていたという.意識は清明.体温36.2℃.心拍数96/分,整.血圧85/40mmHg.呼吸数32/分.SpO2 95%(room air).右下腿に腫脹と変形を認めるが,皮膚の損傷はない.足部の感覚と運動に異常を認めない.その他の部位に外傷はない.尿所見:赤色,蛋白(-),糖(-),ケトン体(-),潜血3+.検査所見:血液所見:赤血球400万,Hb 13.9g/dL,Ht 54%,白血球11,000(桿状核好中球20%,分葉核好中球50%,好酸球1%,好塩基球1%,単球8%,リンパ球20%),血小板38万.血液生化学所見:総蛋白6.5g/dL,アルブミン4.6g/dL,総ビリルビン1.3mg/dL,AST 125U/L,ALT 60U/L,LD 570U/L(基準120〜245),ALP 343U/L(基準115〜359),CK 6,350U/L(基準30〜140),尿素窒素10.2mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,尿酸7.6mg/dL,血糖98mg/dL,Na 137mEq/L,K 5.1mEq/L,Cl 100mEq/L.CRP 0.84mg/dL.動脈血ガス分析:pH 7.30,PaCO2 25Torr,PaO2 105Torr,HCO3- 12mEq/L.右下腿X線写真で,脛骨および腓骨の骨幹部骨折を認めた. 今後起こり得る病態として最も注意すべきなのはどれか. a 菌血症 b 急性肝不全 c 急性腎障害 d 急性心筋梗塞 e 急性腸管壊死

  • 66

    11ヵ月の女児.下痢を主訴に両親と共に来院した.在胎38週3日,体重2,890gで出生した.一昨日夜から発熱と嘔吐があり,昨日自宅近くの診療所を受診して制吐薬を処方された.嘔吐は昨日夕方には止まったが,夜中から白色の下痢が頻回となったため早朝,救急外来を受診した.意識は清明.身長74.0cm,体重8,645g(病前体重9,100g).体温36.9℃,脈拍140/分,整.血圧90/60mmHg.呼吸数50/分.毛細血管再充満時間は3秒.呼吸音に左右差はない.腹部は平坦,軟で,腸雑音は亢進している.皮膚のツルゴールは低下している.四肢末梢に冷感を感じる. この時点で予測される病態はどれか.2つ選べ. a 冠血流量低下 b 末梢血管収縮 c 中心静脈圧上昇 d 分時換気量増加 e 分時心拍出量低下

    bd

  • 67

    65歳の女性.便秘を主訴に来院した.半年前から排便回数は2回/週程度であり,便の性状は兎糞様である.排便後,肛門を拭いたトイレットペーパーに赤い血液が付着することがある.腹部診察の後,直腸・肛門の診察を行うこととした. 診断のために確認する優先度が最も低いのはどれか. a 痔核の有無 b 裂肛の有無 c 直腸内の腫瘍の有無 d 指への血液付着の有無 e 指に付着した便の培養結果

  • 68

    68歳の女性.胸痛を主訴に来院した.15年前から糖尿病,高血圧症で通院加療されている.本日,朝6時に強い胸痛と気分不快が出現したため家族とともに受診した.意識は清明.身長160cm,体重80kg.脈拍118/分,整.血圧86/50mmHg.呼吸数24/分.SpO2 90%(room air).胸骨左縁第4肋間に収縮期雑音を聴取する.血液所見:赤血球521万,Hb 15.6g/dL,白血球12,200,血小板16万.血液生化学所見:AST 560U/L,ALT 164U/L,LD 826U/L(基準120〜245),CK 1,564U/L(基準30〜140),尿素窒素27mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL.CRP 0.6mg/dL.心電図(A)及び心エコー図(B)を次に示す. 診断はどれか.2つ選べ. a 乳頭筋断裂 b 急性心筋梗塞 c 心室中隔穿孔 d 心タンポナーデ e 発作性上室頻拍

    bc

  • 69

    50歳の男性.健康診断で異常を指摘されたため来院した.特に自覚症状はない.2年前の健康診断で肝機能異常があったが,詳しい検査は受けず,自己判断で飲酒量を減らした.現在は350mLの缶ビールを週に1〜2本飲んでいる.25歳から1日20本喫煙しており,6ヵ月前から加熱式タバコに替えている.母親が肝癌で死亡している.既往歴に特記すべきことはない.自宅でインターネットを介した仕事をしており,あまり外には出ないという.身長171cm,体重80kg.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.健康診断時の血液生化学所見:総ビリルビン0.7mg/dL,AST 90U/L,ALT 85U/L,γ-GT 60U/L(基準8〜50),空腹時血糖98mg/dL,HbA1c 5.6%(基準4.6〜6.2),トリグリセリド160mg/dL,HDLコレステロール36mg/dL,LDLコレステロール208mg/dL.腹部超音波検査で脂肪肝を認めた. 適切な説明はどれか.2つ選べ. a 「腹部のCT検査をしましょう」 b 「運動と食事を検討しましょう」 c 「肝炎ウイルスの検査をしましょう」 d 「加熱式タバコはこのままでいいです」 e 「お酒は完全にやめるほうがよいでしょう」

    bc

  • 70

    高K血症の緊急治療ではまず何を投与するか

    グルコン酸Ca

  • 71

    その多くは妊娠末期に発症し、約90%に妊娠高血圧症候群の合併を認める症候群は①といい、その特徴は②である。

    ①HELLP症候群 ②溶血、肝酵素上昇、血小板減少

  • 72

    肝硬変などから発症し、意識障害や異常行動、羽ばたき振戦などの症状を伴う肝性脳症の治療は、( )の 点滴静注などが有効である。

    分枝鎖アミノ酸製剤

  • 73

    虚血性腸炎と憩室出血で痛いのと痛くないのはそれぞれどっちか

    痛いのが虚血性腸炎、痛くないのが憩室出血

  • 74

    apple core signを見たら何をまず疑うか

    (進行)大腸癌

  • 75

    動脈管閉じるのは①で動脈管開くのは②である。

    ①インドメタシン(NSAIDs) ②プロスタグランジン

  • 76

    鎖肛の手術の術式は何か

    人工肛門増設術

  • 77

    TORCH症候群を挙げよ

    トキソプラズマ、梅毒など、風疹、サイトメガロウイルス、ヘルペス

  • 78

    ①までが流産で②からが早産である。一方、正期産の期間は③である。

    ①21週と6日 ②22週と0日 ③37週~41週と6日

  • 79

    それぞれの尿所見で想起すべき疾患は何か。 ①ミオグロビン尿 ②ヘモグロビン尿 ③ビリルビン尿

    ①クラッシュ・シンドローム(挫滅症候群) ②PNH ③直接ビリルビン高値(閉塞性黄疸など)

  • 80

    胸膜のカルレチニン免疫組織化学染色が陽性であること、胸部X線像で胸膜肥厚や胸水貯留が認められることから、①を疑うが、これの予後は②であり、CEA値は③、④型が最も多い。

    ①悪性胸膜中皮腫 ②きわめて不良 ③正常 ④上皮

  • 81

    1週間前に2年間滞在していたアフリカから帰国した33歳女性のギムザ染色の画像を示す。 この疾患は①によるものであり、以下が病態の特徴である。 ・②が媒介する ・三徴は③である ・48時間ごとの発熱(1日おき)が見られるのは④ ・72時間ごとの発熱(2日おき)が見られるのは⑤

    ①マラリア ②ハマダラカ ③間欠的な発熱、貧血、脾腫 ④3日熱マラリア、卵形マラリア ⑤4日熱マラリア

  • 82

    嘔吐後に発症する急性疾患の鑑別として、マロリーワイス症候群とブールハーフェ症候群がある。 ・緊急手術が必要なのは① ・出血をきたすのは② ・胸背部および腹部の激痛、呼吸困難をきたすのは③ ・胸部X線で気胸や胸水貯留が見られるのは④

    ①ブールハーフェ症候群 ②マロリーワイス症候群 ③ブールハーフェ症候群 ④ブールハーフェ症候群

  • 83

    QRS幅の狭い規則的な頻拍(narrow QRS regular tachycardia)が見られる疾患は、①と診断される。①の停止は、②→③→④の順で行う。 【②③④の選択肢】 ATP急速静注/Ca拮抗薬/バルサルバ手技

    ①発作性上室頻拍 ②バルサルバ手技 ③ATP急速静注 ④Ca拮抗薬(ベラパミル、ジルチアゼム静注)

  • 84

    50歳代に好発し、突然、片側顔面の閉眼ができない(兎眼)、額のしわ寄せができない、口角が下がる、食べ物がこぼれる、鼻唇溝が消失する、耳介の疼痛や痺れ、涙腺・唾液腺の分泌低下が見られ、顔面神経麻痺の原因を特定できない疾患は①である。 また、片側の耳介・外耳道・鼓膜・口腔粘膜などに有痛性の水疱、同側の難聴や耳鳴り・めまい、末梢顔面神経麻痺症状が見られる疾患は②である。また、これらは③や④で治療する。

    ①Bell麻痺 ②Ramsay Hunt症候群(RHS) ③副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン) ④抗ヘルペスウイルス薬(アシクロビル)

  • 85

    閉塞性動脈硬化症の治療には( )療法がある。

    運動

  • 86

    ITP(免疫性血小板減少症)について。 ・末梢血検査で血小板数①、PTおよびAPTT② ・骨髄検査で巨核球が③することがある ・症状として④が見られる ・治療は⑤で効かない場合は⑥

    ①減少 ②正常 ③増加 ④脾腫 ⑤ピロリ除菌 ⑥ステロイド

  • 87

    血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)には先天性TTPと後天性TTPが存在し、①を切断する酵素である②が低下することにより血小板血栓が多発し、血小板減少、溶血性貧血、腎機能障害、発熱、精神神経症状(TTPの五徴)などの症状がみられる。また、治療において③の輸血は禁忌である。

    ①vWF ②ADAMTS13活性 ③血小板

  • 88

    拡張期血圧が①mmHg以上で腎機能障害が急速に進行し、放置すると全身症状が急激に増悪して心不全、高血圧性脳症、脳出血などが発症するのは②であり、降圧薬治療の準備中にまず、③検査をする。

    ①120~130 ②加速型悪性高血圧 ③眼底

  • 89

    妊婦健康診査は、 妊娠①〜②週ではおおむね4週間ごと、 妊娠③〜④週ではおおむね2週間ごと、 妊娠⑤〜⑥週ではおおむね1週間ごとに行う。

    ①12 ②23 ③24 ④35 ⑤36 ⑥40

  • 90

    4~7ヵ月の乳児で頭をカクンと前屈する、上下肢をビクンと振り上げる発作を数秒間隔で反復し、発達の遅れや、退行をきたす疾患は( )である。

    West症候群

  • 91

    百日咳について。 ・潜伏期間は①である ・痙咳発作は連続性の咳と②を繰り返す ・治療の第一選択薬は③系抗菌薬

    ①7~10日 ②吸気性笛音(whooping) ③マクロライド

  • 92

    34歳の初産婦(1妊0産).妊娠39週4日の午前6時に陣痛発来のため入院した.これまでの妊娠経過は順調であった.身長148cm,体重56kg(非妊時48kg).内診所見は子宮口開大度4cm,展退度70%,先進部は児頭であった.来院時の胎児心拍数陣痛図にて胎児心拍数波形に異常は認めず,5分毎の子宮収縮を認めた.午後4時に子宮口は全開大した.午後6時50分に破水し,内診で児頭下降度はSP+4cm,0時方向に小泉門を触知した.この時点での胎児心拍数陣痛図を次に示す. 対応で適切なのはどれか. a 吸引分娩 b 帝王切開 c 抗菌薬投与 d 子宮収縮薬投与 e 子宮収縮抑制薬投与

  • 93

    漏斗胸は( )の過成長により起こる。

    肋軟骨

  • 94

    27歳の女性.動悸および手の震えを主訴に来院した.妊娠中は自覚しなかったが,1年前の出産後,半年経過した頃から労作時の動悸,発汗および手の震えを感じていた.食欲は変わらないが,体重は最近3ヵ月で5kg減少した.また,急に暑がりになった.出産後から無月経が続いている.身長160cm,体重42kg.体温37.2℃.脈拍112/分,整.血圧116/60mmHg.呼吸数14/分.SpO2 99%(room air).甲状腺の腫大を認めるが,柔らかく圧痛は認めない.頸部リンパ節を触知しない.手指に細かい振戦を認める.血液生化学所見:甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉0.01μU/mL未満(基準0.2〜4.0),遊離トリヨードサイロニン〈FT3〉21.5pg/mL(基準2.3〜4.3),遊離サイロキシン〈FT4〉3.7ng/dL(基準0.8〜2.2).頸部の写真を次に示す. この患者の診断に有用な検査はどれか.2つ選べ. a 頸部単純CT b 甲状腺超音波検査 c 甲状腺細胞診検査 d サイログロブリン測定 e 抗TSH受容体抗体測定

    be

  • 95

    入院患者の発熱の原因としてカテーテル関連血流感染症は重要であり、特にカンジダ血症の約20%では、 ( )が発症する。

    カンジダ眼内炎

  • 96

    35歳の女性.2週間前から両下肢に皮疹が複数出現したため来院した.皮疹は皮膚面からわずかに盛り上がり,浸潤を触れ熱感と圧痛を認める.左下腿の写真を次に示す. 考えられる基礎疾患はどれか.3つ選べ. a 糖尿病 b クローン病 c ベーチェット病 d 全身性強皮症 e サルコイドーシス

    bce

  • 97

    褥瘡ができやすい部位はどこか. a 耳介 b 手掌 c 臍 d 外陰部 e 踵部

  • 98

    血液培養2セット中1セットのみが陽性の場合,起因菌ではなく常在菌の汚染菌〈コンタミネーション〉と解釈して治療しない場合があるのはどれか. a Candida albicans b Escherichia coli c Pseudomonas aeruginosa d Staphylococcus aureus e Staphylococcus epidermidis

  • 99

    Which is NOT the correct combination between the risk factor and its associated disease? a smoking - bladder cancer b lack of physical activity - colon cancer c obesity after menopause - breast cancer d excessive alcohol consumption - esophageal cancer e excessive dietary sodium intake - lung cancer