問題一覧
1
今は昔
今となっては昔のことだが
2
逃げ出でたる 活用形
完了 ダ行下ニ 連用
3
知ら「ず」、
打消
4
人ども、来とぶらひけれ
人々がお見舞いに来たけれども
5
なんでふ、物のつくべきぞ
いったいどうしてもののけがついたりしようか、いやそんなはずない
6
立てり
存続(している)
7
絵仏師良秀といふありけり
いふ→ハ四 連体形
8
衣着ぬ妻子
着物を着ない妻や子
9
「あさましきことだ。」
驚きあきれたことだ
10
おほかた
ほとんど全て
11
笑ひけり活用
ハ行四段
12
せめければ
迫ったので
13
今に、人々、めであへり
今では人々は賞賛し合っている
14
つらに
側
15
せうとくよ
もうけものだ
16
人の書かする仏もおはしけり
人が描かせた仏も家の中にいらっしゃった
17
さながら
そのまま
18
と言いければ
言ったところ
19
出でにけり
出てしまった
20
「こはいかに、かくては立ちたまへるぞ」
これはどうして、このように立ちなさっているのか
21
あはれ
ああ
22
物のつきたまへるか
もののけがつきなさっているのか
23
和党たち「こそ」、させる能もおはせねば、物をも惜しみたまへな
お前達こそこれといった能力もありなさらないので物を惜しみなさるがよい
24
今見れば、かうこそ燃えけれと、心得つるなり
今見ると、このように燃えることだと理解したのである
25
わろく書きけるものかな
あまり上手でなく書いていたものだ
26
立ちての活用
タ行四段 連用形
27
言ひければ
言ったところ
28
とぶらひにに来たる者ども
見舞いに来た者たちが
29
眺めければ
眺めていたので
30
仏だによく書きたてまつらば
仏だけでも上手く書き申し上げたら
31
年ごろ
長年
32
あさましきことかな
驚きあきれたことだ
33
家の焼くるを見て
家が焼けること
34
しつるせうとくかな
儲けものをしたことだ
35
おしおほいて
おおいかぶさって
36
百千の家も出で来なん
百や千の家もきっとできるだろう
37
「いかに。」
どうしたのだ
38
この道を立てて世にあらんには
絵仏師として生きていくようなことにな
39
見れば
みると