問題一覧
1
わたしたちは、いわば、二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために
ルソー
2
青年期の発達課題はアイデンティティ(自我同一性)の確立
エリクソン
3
すべてのものは水から成り立ち、水から生じて水へ帰る
タレス
4
世界の秩序の根拠を数に求め、世界には数的な比(ロゴス)にもとづく和(ハルモニア)がある。
ピタゴラス
5
「万物は流転する」と唱え、変化と流動そのもののうちに秩序と調和がある
ヘラクレイトス
6
「万物は火・水・土・空気が愛によって結合することで生まれ、憎しみによって分離することで消滅する
エンペドクレス
7
それ以上分割することのできない存在をアトム(原子)と名付け、それがアルケーである
デモクリトス
8
客観的・普遍的な真理を否定し、ものごとがどうあるかは個々人がどう思うかによって決まる
プロタゴラス
9
真実と思われることではなく、真実そのものを追求し、人間の生き方についての普遍的な真理がある
ソクラテス
10
ひろくものごと全般について本質を問題にし、目や耳などを通じた感覚ではなく、思考能力としての理性によってとらえられる普遍的なイデアが確実な知識の対象である
プラトン
11
イデア論を批判し、感覚でとらえられる具体的な個々の事物こそが実在であり、本質は個物に内在する。個々の事物に内在化された本質を形相、素材にあたる質料によって事物の成り立ちを説明
アリストテレス
12
人間は本性上快楽を追求する存在であるととらえ、快楽は善であり、快楽のうちに幸福がある
エピクロス
13
人間は自然的本性である理性を自然全体の理性にしたがわせ、同時に自然に反した過度の衝動である欲望・快楽などの情念を克服した無念を実現し自然に従って生きることができる
ゼノン
14
あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。あなたはいかなる像も追ってはならない。主の名をみだりに唱えてはならない。
モーセ
15
心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。隣人を自分のように愛しなさい。
イエス
16
人が義とされるのは律法の行いによるのではなく、信仰による
パウロ
17
神による救いは神の意志によってあらかじめ決められており、その救いは神の代理者である教会を通じてのみ与えられる、教会は神の代理人
アウグスティヌス
18
イスラム教からの批判に対抗するため、アリストテレスの理論を利用して教会や聖職者のヒエラルキーを正当化した
トマス=アクィナス
19
神は唯一であるとし、孤児や貸しい人を助けよ。神の前では皆平等ゆえに神父のような聖職者は存在しない。信仰上の義務である六信と行為上の義務である五行を基本。
ムハンマド
20
縁起の道理を通して、苦の原因を探求し、真理に対する無知(無明)、自分や自分の所有物に執着する心(我執)、そこから生まれる煩悩が苦しみの原因であると説いた。
ゴータマ=シダッタ
21
世界は存在するが、それはわたしたちが言語や概念でそう思い込んでいる通りには存在しない
ナーガールジュナ
22
人間関係の普通的な原理(人倫の道)の道では、人を愛する心の仁が説かれ、仁とは自然な情愛として示されるものである
孔子
23
人間の本性は善である。善行を積み重ね四徳(仁・義・礼・智)を充実させ浩然の気を養う者を大丈夫とよび、理想の人間像とした
孟子
24
社会の秩序を保つためには、欲望に流される利己的な傾向を、聖人である君主が定めた規範としての礼を身につける努力と教育によって、人為的に矯正していく必要がある
荀子
25
大道廃れて仁義有り。「道」とは万物をうみだす根源、あらゆる現象を成立させる原理。
老子
26
心を虚しくして知や感覚を忘れる(心斎坐忘)ことにより、いっさいの対立・差別や偏見にとらわれず、世界と一体となり、おおらかな絶対自由の境地に遊ぶ(逍遥遊)人を、真人と呼び、人間の理想とした。
荘子
27
自らの自由意志によって何にでもなることができる存在としてとらえ、それが人間の尊厳であると考えた。人間中心の世界観に多大な影響を与えた。
ピコ=デラ=ミランドラ
28
人間は、神を信仰することによってのみ救われるのであって、教会の規則を守る、教会に寄付をする、贖有状を買うといったたんなる善行によっては救われない。
ルター
29
神はどの人間を救うのかをはじめから決めており、人間は、その決定をかえることも知ることもできず、神による救済を信じるしかない(予定説)
カルヴァン
30
反省することによって、人々はみずからの無知を知り、独断や無見、高慢や不遜からまぬかれ、表皮になる。そうすることで、真の生き方を見いだすことができ、また互いを認め、寛容になることもできる。
モンテーニュ
31
人間の尊厳は考えることにある。人間はよく考えるべきであり、よく考えることで、よく生きることができる。
パスカル
32
有用で確実な知識をめざして、経験(観察や実験)によって知識を得るという新しい学間の方法(帰納法)を唱えた。経験と知識の源泉とみなす考え方は経験論。
ベーコン
33
感覚的な経験よりも理性を重んじ、理性を知識の源泉とみなした。「わたしは考える、それゆえにわたしはある」こそ絶対的な真理。
デカルト
34
すべての人が自由を無制限に行使すると、人々の間で争いがうまれ「万人の万人に対する戦い」がおこる。
ホッブズ
35
「自然状態は、自然法が支配する、自由で平等で平和な状態。人々は所有権を安定させるため、合意にもとづいて契約をかわし、国家をつくろうとする。
ロック
36
自然状態では、人々は自由で平等であり、平和な生活を営む。文明社会によって墜落した。各人は共同体の一般意志に従うことで自由で平等な共同体が成立する
ルソー
37
内容なき思考は空虚であり、概念なき直感は盲目である。直感と思考によって認識が成立するということで経験論と合理論を続合
カント
38
「世界史は自由の意識の進歩である。」すべてのものごとが弁証法に従って運動する。
ヘーゲル
39
個人が自分の利益を自由に追求すれば、意図しない結果として、社会の利益は増大する。
アダム=スミス
40
人々の幸福を増やす行為を正しい行為とし、人々の幸福を減らす行為を不正な行為とする。「最大多数の最大幸福」をもたらす行為が最も正しい行為である
ベンサム
41
満足した豚であるよりも、不満足な人間であるほうがよく、満足した愚か者よりも、不満足なソクラテスであるほうがよい
ミル
42
資本主義の社会では、労働は人間らしさを奪う。労働者が労働の疎外から解放されるためには、資本主義から社会主義へ移行する以外に道はない
マルクス
43
いま、ここに生きる、このわたしにとっての主体的真理を重視し、自分が「それのために生き、そして死にたいと願うような理念」を発見することを強く願い求めた。
キルケゴール
44
神は死んだ。生きる意味や目的が失われたニヒリズムという現実に直面しつつも、目をそらすことなく、それを自分の生としてありのままに引き受け、積極的に肯定する超人を理想とした
ニーチェ
45
死・苦悩・闘争・罪のように乗り越えることのできな限界状況に直面すると人間は挫折を経験し、自己の有限性を思い知らされ、有限な自己を支える包括者の存在にも気付かされる
ヤスパース
46
人間は死と向き合うことで自己が有限で個別的な存在であることを知る。それを積極的に引き受けることによって、本来の自己に立ち返ることができる
ハイデガー
47
実存は本質に先立つ。実存としての人間はみずからその在り方を選択し、みずからを未来の可能性に向かって投げかけることによって、自分が何であるのかという自己の本質を自由につくりあげていく存在
サルトル