問題一覧
1
主に活用語に付いて、上の分節に続ける語の品詞
接続助詞
2
条件接続の前提条件に従って下に続くのは何?
順接
3
条件接続の前提条件とは逆の関係で下に続く
逆接
4
「物語の語り手」が顔を出して批評する手法
草子地
5
「昔人」という語は「?」の人に対する語。?を答えよ
今
6
今の人はしないような「?」なふるまいを誉めた表現。?を答えよ
情熱的
7
「伊勢物語」第125段の「心地死ぬべくおぼえ(けれ)ば」の()部のけれは、過去の助動詞(けり)の活用形は「?」である。?を答えよ
已然形
8
「心地死ぬべくおぼえけれ(ば)」の()ばの品詞は何?
接続助詞
9
未然形の場合は、順接の「?」?を答えよ
仮定条件
10
已然形の場合は順接の「?」?は何?
確定条件
11
「つひにく 道とはかねて 聞きしど 昨日今日とは 思はざりしを」は、死にぎわの感想などを詠む「?」。?は何
辞世
12
「伊勢物語」は「昔、男」の、第1段が「初冠」で元服、男の成人式で始まり、最終段の125段は死にぎわで終わります。このことから、「伊勢物語」は「昔、男」の「?」物語。?は何?
一代記風
13
過去の助動詞「き」は、直接過去で、「?」が経験した過去を表現
自分
14
過去の助動詞「けり」は、「?」過去で、他者から伝え聞いた過去を表し、物語の過去を言う。
間接
15
第9段の「東下り」に見える「隅田河」は、現在の「?」のあたりになります。
東京都
16
第九段の、三河の国の八橋というところで詠まれた歌、から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ に詠まれている歌の傍線部の「つま」には、同音異義語で「妻」と「褄」(着物の襟の部分)との二つの意味がかけられた(?)という修辞がが見えます。?は何。
掛詞
17
第九段「東下り」の、隅田河を渡る時に詠まれた歌、名にしおはば いざ言とはむ みやこ鳥 わが思ふ人は ありやなしやと に詠まれている「わが思ふ人」は、この歌が、その人が元気でいるかどうかと「みやこ鳥」に尋ねていることから、都にいる人だと考えられます。 このことから、この歌に詠まれている思いは、(?)だと考えられます。?は何。
望郷
18
接続助詞「ば」の上(上接語)が未然形の場合は、まだ起こっていないこと、仮定条件を表すので、「(もし)~したら」と口語訳します。 接続助詞「ば」の上(上接語)が已然形の場合は、既に起こったこと、確定条件を表すので、「(?)」と口語訳します
ので
19
副詞「え」は、打ち消し助動詞「ず」と呼応して、「え~ず」で(?)の意味を表します。 口語訳は「~することができない」です。
不可能
20
『伊勢物語』第84段に見える「師走」とは、12月の異名(いみょう)です。 伊勢物語の時代は、「数え年」で、(?)を迎えるとすべての人が一斉に一つ年をとるという考え方でした。
正月
21
『伊勢物語』第84段の「さらぬ別れ」とは、( ① )のことです。
死別
22
『伊勢物語』の成立時期は、伊勢物語自身に記載されていないので、不明です。 しかし、研究によって、905年に成立した勅撰和歌集(?)以前から、増補が繰り返され、900年代半ばに 現在のかたちで成立したと考えられいます。
古今和歌集
23
『伊勢物語』の書名の由来は、伊勢物語に書かれてはいないので、不明です。 「伊勢物語」と名付けられた理由には、色々な説がありますが、 第69段の(?)の章段が、伊勢物語全125段のなかで、特に優れていたので「伊勢物語」と名付けられた と考える説が穏当です。
伊勢斎宮
24
『伊勢物語』は、『源氏物語』では「在五が物語」、『狭衣物語』では「在五中将の日記」といわれています。 しかし、現在残っている伊勢物語の写本はすべて書名を「伊勢物語」としています。このことから、この物語の名称は「伊勢物語」であり、「在五が物語」「在五中将の日記」というのは、伊勢物語の(?)と考えられます。
別称
25
序詞には意味の関連による(?)の序と、音の関連による無心の序とがあります。
有心
26
『伊勢物語』の主人公「昔、男」は、在原業平と考えられ、(?)の孫という高貴な存在です。
平城天皇
27
「え~まじ」の「まじ」は、(?)の助動詞です。
打消推量
28
『伊勢物語』第6段「芥川」で、「昔、男」は、手に入れられそうもない女を盗み出しました。 その盗み出された女は、草の上に置く露を見て「あれは何なの」と男に尋ねました。 このことから、盗み出された女は、「露」を知らない(見たことのない)女、つまり(?)であることがわかります。
深窓の令嬢
29
男の詠んだ歌、 白玉か 何ぞと人の 問ひし時 露と答へて 消えなましものを の、「消えなましものを」の「まし」は(?)の助動詞です。
反実仮想
30
男の詠んだ歌、 白玉か 何ぞと人の 問ひし時 露と答へて 消えなましものを に詠まれる「人」は(?)のことです。
盗み出した女
31
男の詠んだ歌、 白玉か 何ぞと人の 問ひし時 露と答へて 消えなましものを の、結句「消えなましものを」の「消える」は、(?)という意味です。
死ぬ
32
『伊勢物語』第6段「芥川」の前半において、男が盗み出した女はいなくなってしまいます。 その理由は、女は(?)からです。
鬼に食われた
33
『伊勢物語」第6段の、「白玉か」の歌以後の文章は、(?)です。
後人の注
34
『伊勢物語』第6段の「白玉か」の歌以後の記述により、第6段の最初に見えた「昔、男」が盗み出した女が、「二条后」すなわち(?)だとわかります。
藤原貴子
35
『伊勢物語』第6段の後半では、「昔、男」が女を盗み出したできごとが、女が「まだいと若うと、后のただにおはしける時とや」とあります。后がまだお若くて、普通の身分であった時、つまり(?)のもとに上がるまえのこととして語られていることになります。
天皇
36
『伊勢物語』第6段「芥川」において、「昔、男」に盗み出された女は、男のもとからいなくなってしまい、 それを悲しむのが男の「白玉か」の歌です。 盗み出された女がいなくなった理由を、 前半で鬼に食われてしまったと(①)で語り、 後半では、泣いているところを、宮中に向かう途中の兄たちに取りかえされたと(②)で語られています。 ①②の組合せとして最も適当なものを選んでください。
仮装, 実相
37
伊勢物語第4段に見える「大后(おほきさき)」とは、先帝、前の天皇の( ① )のことです。
皇后
38
伊勢物語第4段の「西の対に住む人」とは、前の天皇の皇后の住まいの別棟に住む人(女)ということです。 そのことから、「西の対に住む人」とは、かなり( ① )な人であることがわかります。
高貴
39
伊勢物語第4段の「人の行き通ふべき所にもあらざりければ」というのは、普通の人が通って行くことのできない所という意味で、( ① )を表しています。
宮中
40
伊勢物語第4段「西の対」の歌、 月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ わが身ひとつは もとの身にして において、「月」「春(梅)」によって表される( ① )と人(人事)とが対比されています。
自然
41
伊勢物語第4段「西の対」の「月やあらぬ」の歌において、「わが身ひとつはもとの身にして」と、ただ私ひとりは「もとの身」のままに以前「西の対に住む人」、すなわち( ① )を思い続けていると詠まれています。
藤原貴子
42
伊勢物語の主人公は、第9段の冒頭にある「昔、男」だと考えられますが、享受者はこれを( ① )と解していました
在原業平
43
伊勢物語第九段の、「かきつばたといふ五文字を句の上に据ゑて」、 から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ というように歌に詠む修辞を( ① )といいます。
折句
44
「掛詞」とは、( ① )を利用して、一つの語に二つ以上の意味を持たせる方法です。
同音異義語
45
掛詞では、清音「は」と( ① )「ば」との相違は問いません。
濁音
46
伊勢物語第9段「東下り」の歌、 から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ の歌の、「から衣」、「着る」、「萎(な)れ」、「褄(つま)」、「張る」のように、互いに関連の深い語を意識的に用いて、イメージを豊かにする方法を( ① )といいます。
縁語
47
伊勢物語第9段「東下り」の、三河国の八橋というところで「から衣」の歌を詠んだ後に場面に、 と、よめりければ、みな人、かれいひの上に涙落としてほとびにけり。 この「ほとぶ」は、( ① )という意味です。 とあります。
ふやける
48
伊勢物語第9段「東下り」の、三河国の八橋というところで「から衣」の歌を詠んだ後に場面に、 と、よめりければ、みな人、かれいひの撃てに涙落としてほとびにけり。 とあります。ここでは、旅の苦しさをそのまま表現するのではなく、あえてオーバーなひょうげんを用いて、( ① )しています。
滑稽化
49
伊勢物語第9段「東下り」に見える歌、 駿河なる 宇津の山べの うつつにも 夢にも人に あはぬなりけり の傍線部「うつつ」とは、( ① )という意味で、続く「夢」と対比されています。
現実
50
伊勢物語第9段「東下り」に見える歌、 駿河なる 宇津の山べの うつつにも 夢にも人に あはぬなりけり の上二句「駿河なる 宇津の山べの」は、つづく「うつつ」に同音でかかる( ① )です。
序詞
51
伊勢物語第9段「東下り」の、富士山の歌の場面に、次のようにあります。 時しらぬ 山は富士の嶺 いつとてか 鹿の子まだらに 雪は降るらん その山はここにたとへば、比叡の山を二十ばかり重ねあげたらんほどして、なりは塩じりのやうになんありける。 傍線部の「ここ」は、場所を示す代名詞で、「比叡の山」を指すことから、この物語が、比叡山の近く( ① )で語られていることを示しています。
都
52
過去の助動詞「き」は、直接過去で、( ① )が経験した過去を表現します。
自分
53
過去の助動詞「けり」は、( ① )過去で他者から伝え聞いた過去を表し、物語の過去をいいます。
間接
54
第九段「東下り」に見える「隅田河」は、現在の( ① )のあたりにあります。
東京都
55
第九段の、三河の国の八橋というところで詠まれた歌、 から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ に詠まれている歌の傍線部の「つま」には、同音異義語で「妻」と「褄」(着物の襟の部分)との二つの意味がかけられた( ① )という修辞がが見えます。
掛詞
56
第九段「東下り」の、隅田河を渡る時に詠まれた歌、 名にしおはば いざ言とはむ みやこ鳥 わが思ふ人は ありやなしやと に詠まれている「わが思ふ人」は、この歌が、その人が元気でいるかどうかと「みやこ鳥」に尋ねていることから、都にいる人だと考えられます。 このことから、この歌に詠まれている思いは、( ① )だと考えられます。
望郷
57
接続助詞「ば」についての問題です。 「ば」の上(上接語)の活用形が未然形の場合は( ① )であり、已然形の場合が( ② )です。 ①②の組合せとして最も適当なものを選択して答えてください。
仮定条件, 確定条件
58
序詞には( ① )の関連による「有心の序」と、( ② )の関連による「無心の序」との二つがあります。 ①②に入れる語の組合せとして最も適当なものを答えてください。
意味, 音
59
『伊勢物語』と命名された理由は、『伊勢物語』それ自体に書かれていないので不明です。 いろいろな説がありますが、第69段の( ① )の章段が、『伊勢物語』全体のなかで特に 優れたいたので、「伊勢物語」と名付けられたと考えられます。
伊勢斎宮
60
『伊勢物語』の成立時期は、現在平安時代前期、( ① )年代半ばと考えられていて、平安京(現在の京都市)に都があった時代です。
900
61
『伊勢物語」は、「最初の歌物語」といわれ、歌(和歌・短歌)が物語のクライマックスを担っています。その方法は平安時代の物語文学の代表とされる( ① )の先駆けとなっています。
源氏物語
62
「伊勢物語」の成立は(1)時代で(1)京遷都(2)年~鎌倉幕府成立まで
平安, 794
63
伊勢物語は(1)時代(=漢風隆盛時代)の後の(2)に影響を受けた後
国風暗黒, 漢詩文
64
平安時代は()が中心の時代
貴族
65
平安時代の恋愛・結婚は(1)・(2)
一夫多妻制, 妻問婚
66
伊勢物語の成立時代・作者は伊勢物語に記載がないので()とされている
未詳
67
伊勢物語の成立は()したものではない
一度に成立
68
伊勢物語の研究により、伊勢物語の成立は「?」年代半ばに成立したと考えられる
900
69
伊勢物語は905年成立の「」以前から、長年にわたって増補が繰り返されて出来たことが、作品の内部からわかる
古今和歌集
70
伊勢物語は長年にわたって増補・改定が繰り返されて成立した作品なので、()の手によって成立ったものではない
1人の作者
71
「伊勢物語」の書名は
未詳
72
現在伝わる伝写本はすべて、「」ということから、作品名は「」だったと考えられる
伊勢物語
73
「在五が物語」「在五中将の日記」などは「」と考えられる
別称
74
伊勢物語と名付けられたのは、第69段伊勢斎宮の章段が、「伊勢物語」全体のなかで()だったから
秀逸
75
枕詞は特定の語句を導き出すためにその前置きとなる修飾語。たいてい「1」。普通は「2」。
5音で固定的, 訳さない
76
序詞はある語句を導き出すためにその前置きとなる修飾語で、「」以上で、かなり「」ものもある。
7音, 長い
77
「伊勢物語」ちう「歌物語」は主人公「」とされる「」
昔、男, 在原業平
78
生没年は天長2(815)年~元慶4(880)年。 平城天皇皇子の安保親王の子。→「」の孫 「」な存在
平城天皇, 高貴
79
「昔、男」こと在原業平は「」の歌人
古今和歌集
80
伊勢物語の第1段は「」→教科書1貢 頭注1 参照 元服 成人式
初冠
81
伊勢物語の最終段第125段「1」→「2」の歌
つひにゆく道, 辞世
82
伊勢物語という物語が、主人公と考えられる「」の、元服(成人式)という「」から始まり、「」を詠む「つひにゆく道」の章段で終わる、昔男の「」のように構成されている
昔、男, 初冠, 辞世の歌, 一代記風物語