問題一覧
1
症候性てんかんの検査で禁忌なもの
脳脊髄液検査(脳圧亢進時に禁忌)
2
てんかん発作は治療により消失するか
必ずしも消失しない
3
てんかん治療の休薬について
てんかん発作が最低でも6ヶ月以上1年程度ない状況が持続して初めて考慮する
4
抗てんかん薬の第一選択薬
フェノバルビタール
5
抗てんかん薬の禁忌
臭化カリウムは猫では間質性肺炎を起こすため禁忌
6
ライソゾーム蓄積病は何の一つとして分類されるか
変性性脳疾患
7
低血糖の基準値
≦50mg/dL
8
低カルシウム血症の基準値
≦8mg/dL
9
高ナトリウム血症の基準値
≧175mEq/L
10
低ナトリウム血症の基準値
≦120mEq/L
11
中毒性脳障害時に禁忌な処置
昏睡時、感覚機能の鈍麻症例、石油/石油抽出物、アルカリ液摂取時は催吐処置禁忌
12
エチレングリコール中毒 症状
甚急性の著しい中枢神経系の抑制と進行性で容量依存性の代謝性アシドーシス、二次的な腎不全
13
過度の睡眠現象が特徴の日中の傾眠障害
ナルコレプシー
14
意識の喪失を伴わない短時間で突然の筋力低下
カタプレキシー
15
尾側頸椎脊髄症のことをなんというか
ウォブラー症候群
16
頸椎不安定症は発症期によりどんな型に分類されるか
若齢型と成熟型
17
頸椎不安定症の根本原因
不明
18
頸椎不安定症の四肢の姿勢反応
正常、低下ないしは欠如
19
頸椎不安定症における痛覚
大部分の症例で正常
20
頸椎不安定症における脊髄造影検査について、軟部組織の病的病変では
進展方向へのストレス時に脊髄圧迫が悪化し、屈曲時にはその程度は軽減
21
頸椎不安定症において治療における危険性
脊椎の形成異常や関節異常が関連するため、減圧処置を単独適用した場合には術後に脊椎関節部の不安定性が増大して脊髄障害が進行する危険性あり
22
頸椎不安定症の外科療法について、腹側切除術は脊柱管底から圧迫する単発性病変に対して最良の方法であるのは
減圧術(減圧術±安定化術)
23
頸椎不安定症の外科療法について、椎間板障害に起因する後部頸髄圧迫に用いる手法は
安定化術/融合術(腹部牽引固定術)
24
頸椎不安定症の管理や予後について、基本的な術後管理が生じるのは
頚部/頚椎間板疾患
25
頸椎不安定症において制限される活動は
走ることと跳躍
26
頸椎不安定症について注意が必要なものは
ドミノ効果
27
頸椎不安定症について、予後に注意が必要なのは
保存的療法を適用した症例
28
環椎軸椎不安定症について、X線検査の間に注意するべきことは
頚部を過度に屈曲して重度の脊髄損傷を起こさないように注意する
29
環椎軸椎不安定症の治療法
効果的な内科療法や保存療法はなく、症状が明らかであれば腹側椎体固定法による外科療法が第一選択
30
環椎軸椎不安定症で死に至る可能性がある原因
破壊的な急性脊髄損傷や呼吸停止を起こすことによる
31
髄核内椎間板物質と類似した線維軟骨性の栓塞子が脊髄の栄養血管内に流入/塞栓を起こし,その血管の支配領域の壊死と脊髄障害を引き起こすことをなんというか
脊髄の急性虚血性壊死(虚血性ミエロパシー)
32
線維軟骨塞栓症は何によく見られるか
非軟骨形成異常犬種の脊髄疾患によく見られる
33
線維軟骨塞栓症の治療の注意点
非ステロイド性鎮痛薬をコハク酸ナトリウムメチルプレドニゾロンと併用しない(併用で胃腸潰瘍形成の可能性が増加)
34
線維軟骨塞栓症の治療において、コハク酸ナトリウムメチルプレドニゾロンを
24-48時間以上持続投与しない
35
線維軟骨塞栓症において、UMN障害からLMN障害への臨床症状の進行、及び感覚消失部位の拡大は
上行性/下行性脊髄軟化を示唆(予後不良)
36
線維軟骨塞栓症において痛覚の消失が示唆するもの
予後不良徴候 肢と括約筋の無反射のある症例は回復機会ほぼない
37
脊髄空洞症と水脊髄症の生前の鑑別診断
生前診断が困難でかつ臨床的意義も低い
38
脊髄空洞症とは
脊髄実質内に脳脊髄液が貯留し、空洞を形成することにより脊髄障害を起こす疾患/脊髄と中心管における水分を満たした空洞形成とそれに伴う脊髄症 脊髄空洞症と水脊髄症に分けられる
39
キアリ様奇形の内科療法の禁忌
NSAIDsと副腎皮質ステロイド剤の併用は消化器副作用を誘発する危険性が高まるため、併用は禁忌
40
椎間板脊椎炎の治療の禁忌
糖質コルチコイド
41
変性性脊髄症の好発
老犬の大型犬種、特にジャーマンシェパード(9才以上)、ウエルシュコーギー、ペングローブ(11才以上)
42
変性性脊髄症の病歴で重要なもの
傍脊柱知覚過敏の欠如
43
変性性腰仙部狭窄症/馬尾症候群(腰仙椎狭窄症)の治療で適用すべきもの
外科的減圧術
44
進行性脊髄軟化症の病態において、発症後4−10日で呼吸筋不全麻痺で死亡するものに対する治療法
有効な治療法なし
45
進行性脊髄軟化症の医原的要因
減圧手術
46
第1腰椎は第何腰髄からはじまるか
3
47
第1脳神経
嗅神経
48
第 2脳神経
視神経
49
第3脳神経
動眼神経
50
第4脳神経
滑車神経
51
第5脳神経
3叉神経
52
第6脳神経
外転神経
53
第7神経
顔面神経
54
第8脳神経
蝸牛前庭神経
55
第9脳神経
舌咽神経
56
第10脳神経
迷走神経
57
第11脳神経
副神経
58
第12脳神経
舌下神経
59
神経疾患の原因分類
DAMNNIIIITTV
60
脳疾患の主要臨床徴候
局所性の特異な脳領域の機能不全を生じる場合 びまん性ないし多発性の障害を生じる場合
61
大脳と間脳の疾患 四肢脚力や負重に
変化なし
62
ハンズオフ検査とは
神経学的検査結果を予測
63
意識状態の評価の一つ、運動機能や脳幹機能、意識レベルを総合的に評価
意識障害スコア
64
歩様の観察において、測定障害(目的地に達するか)で一般的なこと
犬猫では測定過大が一般的
65
歩様異常存在するのに姿勢反応が正常
整形外科疾患を視野に
66
足の遠位の位置感覚(先端)の検出に有用
固有位置感覚反応
67
足の近位の位置感覚異常の検出に有用
ペーパースライドテスト
68
脊髄検査は何についで行われるか
姿勢反応
69
後肢引っ込め反射 神経支配
内側、大腿神経 外側、坐骨/仙骨神経
70
後肢を屈曲させた状態で第7腰椎の棘突起を圧迫して疼痛誘発させる方法
Lordosis test
71
皮膚表面には感覚神経の侵害受容器が存在し、入力刺激はその領域を支配する感覚神経を経由して決められた脊髄分節に入力
分節性感覚分布
72
腱、筋膜、骨膜に強い刺激を与えたときに認められる疼痛のこと
深部痛覚
73
深部痛覚の消失が意味すること
脊髄損傷程度が重篤で麻痺の回復は困難かつ予後不良
74
深部痛覚の検査法
肢端の骨を鉗子等で強く摘み、その時の動物の疼痛に対する反応を見る、強く監視で摘んだ時に振り向く悲鳴をあげる逃げる噛もうとする吠えるなどの反応の有無を見る
75
脊髄実質内に脳脊髄液が貯留し、空洞を形成する ことにより脊髄障害を起こす疾患/脊髄と中心管に おける水分を満たした空洞形成とそれに伴う脊髄症
脊髄空洞症と水脊髄症(鑑別は生前診断が困難で、臨床的意義も低い)
76
脊髄中心管の外側における脊髄実質内液体貯留による脊髄拡張(中心管と連絡している場合もあるし、連絡しないこともある)あらゆるタイプの後天性脊髄病変を伴うことがあるが、原因は不明
脊髄空洞症
77
脊髄中心管に液体が貯留し、それが拡張した状態先天性の脊髄奇形を伴い、脳脊髄液圧の変化が原因と考えられている
水脊髄症
78
脊髄空洞症は何に続発するか
後頭骨尾側 部奇形症候群(Caudal Occipital Malformation Syndrome;COMS)
79
脊髄空洞症において併発脳奇形例
Dandy-Walker症候群
80
脊髄空洞症 病態
後頭骨尾側部奇形症候群/尾側後頭骨形成不全症候群 病態 (COMS)
81
後頭骨の形成異常(喉頭蓋窩容積の減少)と小脳中部の脊柱管内への陥入を主徴とした先天性形成異常
キアリ様奇形
82
キアリ様奇形 別名
尾側後頭骨形成不全症候群 (COMS)
83
COMS罹患症例の中には環椎後頭関節や環軸椎 関節の形成異常を伴うことも多く、後頭骨~軸椎に かけて発生する先天性形成異常を伴う疾患群の〜とも呼ばれる
後頭骨 頸椎接合部奇形(CJA)
84
キアリ様奇形 好発年齢
6ヶ月齢〜 2歳
85
キアリ様奇形 稀にーをおこす
中心性脊髄症候群
86
キアリ様奇形 治療
鎮痛補助作用/脳脊髄液産生抑制効果を 目的とした副腎皮質ステロイド剤適用
87
キアリ様奇形 内科療法禁忌
NSAIDsと副腎皮質ステロイド剤の併用
88
脊髄空洞症 確定診断
MRI検査 空洞部 はT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号
89
脊髄空洞症 治療第一選択
内科療法(COMSの内科療法に準じる)
90
脊髄空洞症 外科療法
内科両方で効果なしもしくは副作用が問題な場合に大後頭孔拡大術、空洞- くも膜下腔シャント術
91
二分脊椎 診断
・X線検査やCT検査で棘突起が2本存在する等の背側 椎弓の異常が認められる ・顕在性二分脊椎では脊髄造影やMRI検査で髄膜瘤 や脊髄瘤等が認められる
92
二分脊椎 治療
不可能
93
椎間板脊椎炎 定義
椎間板および近隣の椎体における細菌 あるいは真菌の感染性疾患
94
椎間板脊椎炎 最も多い原因
細菌や真菌の血行性の伝播
95
椎間板脊椎炎 好発部位
L7ーS1
96
椎間板脊椎炎 細菌性は
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) およびStaphylococcus intermediusが最もよく 分離される
97
椎間板脊椎炎 臨床症状好発部位
どの椎間腔にも起こるが、腰仙部の椎間腔 が最も発生しやすい
98
椎間板脊椎炎 血清学的検査が必ず必要な菌
犬流産菌(Brucella canis)に対する血清学的検査 は椎間板脊椎炎に罹患したイヌすべてに対して必要
99
椎間板脊椎炎 菌培養検査陰性の場合
起因菌をブドウ 球菌属であると仮定