問題一覧
1
皮膚組織に損傷が加わり、破壊・欠損が生じた状態であり、裂傷・切傷・割創・挫創・擦過傷・手術創・褥瘡などさまざまな種類がある。
創傷
2
創傷とは、皮膚組織に損傷が加わり、( )・( )が生じた状態である。
破壊, 損傷
3
創傷の種類を7つ答えよ。
裂傷, 切傷, 割創, 挫創, 擦過傷, 手術創, 褥瘡
4
傷口が開いているものは( )、傷口が開いていないものは( )
創, 傷
5
損傷を受けた皮膚組織では組織の修復がおこる、その過程をなんというか。
創傷の治癒過程
6
正常な皮膚である。 埋めろ。
皮脂膜, 表皮, 真皮, 角質層, 顆粒層, 有棘層, 基底層
7
埋めろ
創面, 創腔, 創縁, 創底
8
創傷の種類を答えよ。 ・鋭利な刃物などにより生じる。 ・創縁が直線状で、周囲組織の挫滅は少ないことが多い。
切創
9
創傷の種類を答えよ。 ・細長く、先端の鋭利なもの(針、釘など)が刺さったことにより生じる。 ・創口が小さく、創腔は深い。
刺創
10
創傷の種類を答えよ。 ・鈍的外力(鈍器による打撲、圧迫など)により生じる。 ・創部は挫滅していることが多い。 ・創縁、創腔、創面は不規則・不整である。
挫創
11
創傷の種類を答えよ。 ・斧などの重いものが強くたたきつけられたときに生じる。 ・創腔が深い。
割創
12
創傷の種類を答えよ。 ・粗面をもつ物体によって皮膚がこすられて生じる。 ・転んですりむいたときに生じることが多い。その際に砂や泥が混入して感染の原因となることがある。
擦過傷
13
創傷の種類を答えよ。 ・動物に噛まれることにより生じる。 ・創口が小さい。 ・口腔内細菌による感染を起こしやすい。
咬創
14
創傷の種類を答えよ。 ・持続的に皮膚が圧迫され、血流障害が起こることにより生じる。 ・創面に慢性的に菌が存在する。
褥瘡
15
再生治癒の特徴を2つ答えよ。
毛包や汗腺も再生, 瘢痕・傷跡は残らない
16
瘢痕治癒の特徴を2つ答えよ。
毛包などの付属器は再生されずもとの皮膚には戻らない, 瘢痕・傷跡が残る
17
これは何か。 創縁の周囲にある表皮や毛包や汗腺、皮脂腺などの基底細胞が欠損部へと遊走し、すみやかに上皮化が起こる。
再生治癒
18
これは何か。 真皮深層をこえて欠損した創の場合、肉芽組織により欠損部が埋められ、ついで創縁から基底細胞による上皮化がおこり治癒する。
瘢痕治癒
19
瘢痕治癒の過程を答えよ。 ( )→( )→( )→( )
止血期, 炎症期, 増殖期, 成熟期
20
瘢痕治癒の過程で期間が正しいのはどれか。 受傷直後から3日間程度
止血期, 炎症期
21
瘢痕治癒の過程で期間が正しいのはどれか。 受傷後1年以上におよぶ
成熟期
22
瘢痕治癒の過程で期間が正しいのはどれか。 受傷後およそ3日以降
増殖期
23
( )期の創傷部の変化 (損傷によって欠陥が破綻し、出血) 破綻した血管には( )や( )により創面は血栓でおおわれて 止血。創部への細胞増殖因子やマクロファージなどの炎症細胞が流出。 ( )を3つ埋めよ。
止血, 血小板, フィブリノーゲン
24
( )期の創傷部の変化 ( )が創内に遊走して細菌を貪食し、創内を清浄化。 マクロファージは( )に浸潤し、( )や異物、( )などを除去して( )を( )。マクロファージは線維芽細胞の成長因子などの産生も行う。 ( )を7つ答えよ。
炎症, 好中球, 創内, 壊死組織, 細菌, 創, 清浄化
25
( )期の創傷部の変化 炎症期のマクロファージの働きによって、増殖した線維芽細胞がコラーゲン などを生成して( )の形成を促進。 肉芽組織に血管新生がおこり、血流のよい肉芽が形成。欠損部にある程度 埋まると( )し、( )は( )し、創辺縁にある基底細胞が活性化されて ( )。 ( )6つ埋めよ。
増殖, 肉芽組織, 創収縮, 創面積, 縮小, 上皮化
26
( )期の創傷部の変化 コラーゲン線維が増加し瘢痕ができる( )。 瘢痕化が進むにつれて、創縁は創の( )部に向かって( )し、引き寄せられ る。瘢痕治癒した部分は以前よりも( )、( )の低下。 成熟期における細胞の酵素のアンバランス(不均衡)、また過剰な創収縮に より、( )や( )を生じる。 ( )8つ埋めよ。
成熟, 瘢痕化, 中心, 収縮, かたく, 弾力氏, 肥厚性瘢痕, ケロイド
27
細菌・異物が創面に付着しているが増殖していない状態
汚染創
28
細菌数が増え、感染までは至らないが創治癒が遅延している状態がある
限界保菌状態
29
細菌が増殖し、生体に悪影響及ぼすもの
感染創
30
創傷治癒の種類を答えよ。
一次治癒, 遅延一次治癒, 二次治癒
31
( )治癒 皮膚損傷・感染のない切創を受傷直後に縫合 術後( )時間で閉鎖、術後( )時間以降には皮膚バリア機能再開 創の種類 ( )
一次, 6~24, 48, 外科手術創
32
( )治癒=( )治癒 創汚染縁は縫合により閉鎖可能だが、感染がある場合に、二次感染で行われる( )治療を行い、創状態が良好と判断したら、( )を切除して縫合する。 小さな瘢痕を形成するが、( )治癒より早く治癒する。 創の種類 ( )
遅延一次, 三次, 保存的, 創縁, 二次, 感染創
33
( )治癒 皮膚組織の欠損が大きく( )を合わせることができない時や、( )に( )や( )がある場合に、( )のまま感染のコントロールや壊死組織の除去を行い、肉芽組織を増殖させて創傷治癒を進行する。 一般的に( )まで( )を要し、( )を形成。 創の種類 ( )、( )
二次, 創縁, 創, 汚染, 感染, 解放創, 創閉鎖, 時間, 瘢痕, 高度な汚染創, 褥瘡
34
創傷治癒を阻害している因子を4つ答えよ。
壊死組織, 感染・炎症, 滲出液の不均衡, 病的創縁
35
創傷は、湿潤環境下では、( )細胞や( )の増生がおこり、良好な( )が形成。その肉芽の表面で基底細胞が遊走して、円滑に( )が進行。 しかし、乾燥環境下では創表面に乾燥した( )が形成。痂皮は、( )細胞の( )を妨げる障害物となるため、円滑な上皮化が阻害され、結果として創傷治癒を遅延させる。
線維芽, コラーゲン, 肉芽, 上皮化, 痂皮, 基底, 遊走
36
創傷治癒に影響を及ぼす因子は何と何か。
局所的因子, 全身的因子
37
局所的因子は何があるか。
細菌感染, 壊死組織, 滲出液, 血行障害, 乾燥
38
全身的因子とは何か。
低栄養・低たんぱく血症, ビタミン・ミネラル不足, 全身性疾患(糖尿病・黄疸など), 抗がん剤薬治療(化学療法), 放射線療法・貧血、ステロイド剤の投与
39
環境を2つ答えよ、
乾燥環境, 湿潤環境
40
創傷管理の観察ポイント 1、感染徴候 ( )・ ( )・( ) ・( ) の有無 2、浸出液の性状( )・( )・( ) 3、創傷の( )と( ) 4、検査データ( )、( )など 5、創傷治癒に影響する全身的因子の有無 6、患者の訴えと日常生活行動
発赤, 熱感, 疼痛, 腫脹, 色, 量, 臭気, 大きさ, 深さ, WBC, CRP
41
・消毒剤は細菌を死滅させるだけでなく、創傷治癒に必要な線維芽細胞や表皮細胞なども死滅させてしまう。 創周囲および創面は「 ① 」が重要。 ・創周囲および創面は、浸出液、汗、ドレッシング剤や外用剤などにより汚染されているので、( ② )で愛護的に洗浄する。 ・ ( ③ )°Cの微温湯で、洗浄剤が残らないように創周囲および創面を十分に洗い流す。 ・これらのよごれを除去することで、創感染のリスクが低下するとともに、表皮化を促進する。 ・消毒は、明らかな創部の感染をみとめ、滲出液や膿苔が多いときは行ってよい。
消毒より洗浄, よく泡だてた洗浄剤, 37~38
42
術後一次縫合創 手術室で一次縫合される創は、通常は汚染が少なく、創面は密着。わずかに残った創面は( )時間以内に閉鎖。 この間、湿潤環境を維持するドレッシング材を手術室で貼付。一般的に創部の出血や浸出液を吸収し、創が観察できるドレッシング材。上皮化完了後の創保護は理論的に不要であるが、抜糸までの( )日間程度 は、創を物理的刺激から保護する目的でドレッシング材を貼付したままにすることが多い。滲出液がなけれ ばドレッシング材の交換は不要。滲出液が多い場合は、潜在的な感染が疑われるのでドレッシング材をはがし、創面環境調整をする。
48, 7
43
ドレーン創 ・( )、( )、( )、( )など患者の体外に排泄させること ・ドレナージのために挿入する管をドレーン ・ドレーンを挿入するために作成された傷がドレーン創
血液, 膿, 滲出液, 消化液
44
創洗浄と創保護の目的は?
創感染を予防し、創傷治癒過程を促進させる。
45
外科手術創 ・上皮化が完了する( )時間までは、( )環境を形成する( )材などを貼付 ・上皮化完了後( )は不要 ・十分な量( )水または( )水を用いて洗浄
48, 湿潤, ハイドロコロイドドレッシング, 創保護, 生理的食塩, 水道
46
創傷処理 ①( )を剥がし( )・( )の皮膚を観察する ②( )を洗浄する ③( )を洗浄する ④創を保護する
ドレッシング材, 創, 創周囲, 創周囲, 創
47
機能 ( )に用いる 特徴 透明あるいは半透明のポリウレタンフィルムに耐水性のある粘着材を塗布したもの。気体は通すが、水やバクテリアの侵入を防止する。創部からの滲出液による湿潤状態を保ち、創部が治癒するための環境を作る。 種類 ( )
創面保護, ポリウレタンフィルム
48
機能 ( )と( )に用いる 特徴 創面位密着させることにより、閉鎖性環境下でドレッシング材の親水性ポリマーが滲出液によりゲル状に変化し、創面の湿潤環境を保持する。 種類 ( )
創面閉鎖, 湿潤環境の形成, ハイトロコロイド
49
機能 ( )に用いる 特徴 創に過剰な滲出液をためないように創面の滲出液を吸収する。水分吸収力に優れ、かつ滲出液を保持機能を持つ。深さのある創に充填し、過剰な滲出液を吸収する。 種類 ( )×6
滲出液を吸収し保持するため, ポリウレタンフォーム, ソフトシリコン, アルギン酸塩, キチン, ハイドロファイバー, 銀含有ドレッシング材
50
機能 ( )に用いる 特徴 ドレッシング材に多量に含まれる水分位よって乾燥した壊死組織を軟化させ、自己融解を促進する。 種類 ( )
乾燥した創を湿潤させるため, ハイドロジェル
51
機能 ( )が期待できるもの 特徴 創を湿潤環境に保ちながら、創内部に低濃度の銀イオンが放出される。最近など含む滲出液を内 部に閉じ込め、創部への逆戻りを 防ぐ。銀イオンが放出されるので、滲出液に含まれた細菌を迅速かつ効率的に抗菌することができる。 種類 ( )
感染抑制作用, ハイドロコロイド
52
機能 ( )に用いる 特徴 創面を適切な湿潤環境に保つことで、疼痛を緩和する。 種類 ( )×5
疼痛緩和, ポリウレタンフォーム, ソフトシリコン, ハイドロファイバー, キチン, ハイドロジェル
53
( )による保護 吸水性、通気性、速乾性に高く、創面が乾燥しやすい。 滲出液がガーゼ全体に広がり、( )という欠点がある。
ガーゼ, 創周囲の皮膚まで滲出液が付着してしまう
54
テープ類による皮膚障害 ①( ) テープを剥がす際に角質や表皮を一緒に剥がしてしまう。 ②( ) テープが皮膚の動きに追従せず、皮膚に緊張がかかる場合、また皮膚を引っ張ってテープを貼付した場合に生じる水疱である。 ③( ) テープの構成成分によって皮膚炎を起こすことがある。 ④( ) テープを長時間貼付すると、汗の蒸発が阻害され、皮膚は蒸れてふやけた状態となり、皮膚炎を起こしやすく、テープを剥がす際に角質もはがれやすい。 ⑤( ) 粘着剤や皮脂などで毛包がふさがれると毛包で細菌が繁殖し、炎症を起こすことがある。
角質・表皮剥離, 緊張性水疱, 一次刺激性接触性皮膚炎・アレルギー性接触皮膚炎, 浸軟, 毛包炎
55
皮膚障害を予防するための対策 ①テープを貼付する部位は( )にする。 ②( )への( )は避け、( )をずらして貼る。 ③テープを( )過ぎない。 ( )に貼付する際は( )のあるテープを選択する 。 ④皮膚の( )を避けるため( )素材のテープとする。 ⑤( )などの( )が見られた場合は、テープの( )を変更する。 ⑥アレルギー反応が見られた皮膚に対して適切な処置を行う。
必要最小限, 同一部位, 貼付, 少し位置, 引っ張り, 関節部位, 伸縮性, 浸軟, 通気性のいい, 発赤, アレルギー反応, 種類
56
創傷の治癒過程における増殖期の状態はどれか。
血管内皮細胞が新しい血管を形成する。
57
創傷の治癒過程で正しいのはどれか。
良好な肉芽の形成には、清潔な湿潤環境が必要である。
58
創傷の治癒過程で炎症期に起こる現象はどれか。
浸出液が創に溜まる。
59
創傷治癒遅延と関連が低いのはどれか。
高尿酸血症
60
感染を伴わない創傷の治癒を促進させる方法で適切なのはどれか。
洗浄
61
創傷部位の創面の管理について正しいのはどれか。
洗浄する。
62
包帯の目的 ① ⇒ 刺激からの保護、心理的安心感 ② ⇒ 浮腫、腫脹の軽減、深部静脈血栓症 ③ ⇒ シップやガーゼなどの支持 ④ ⇒ 骨折、捻挫、脱臼部位の固定、運動の制限 ⑤ ⇒ 骨折部位の牽引
被覆・保護, 圧迫, 支持, 固定・安静, 整復・牽引
63
深部静脈血栓症とはなんのことか。
エコノミー症候群
64
包帯法の適応 ・皮膚に( )などを貼付している患者 ・皮膚に( )のある患者 ・( )後の患者 ・( )などにより患部を( )中の患者 ・四肢に( )がある患者 ・点滴注射などで( )の患者 ・( )や( )の予防が必要な患者 ・( )のある患者・妊産婦(服帯) ・関節部の( )・( )が必要な患者 ・外観上の理由で( )の( )が必要な患者
外用剤, 病変, 外科的治療, 骨折, 整復中, シャント, 静脈留置, 下肢静脈瘤, 術後肺塞栓症の予防, リンパ浮腫, 安静, 保温, 局所, 被覆
65
埋めろ。
帯頭, 帯身, 帯尾
66
埋めろ。
基本肢位, 良肢位, 90度, 20~30度, 10~20度, 0度
67
巻軸帯による包帯法 種類を答えよ。 巻き方 同じ部位を重ねて環状に巻く方法で、巻き始めと巻き終わりに行う。 適応 巻き始め 巻き終わり
環行帯
68
巻軸帯による包帯法 種類を答えよ。 巻き方 先に巻いた包帯の上を 1/2~1/3 程度重ねて螺旋状に巻いていく方法。 適応 長さがある部位に用いる
螺旋帯
69
巻軸帯による包帯法 種類を答えよ。 巻き方 包帯を重ねず一定の間隔を空けて螺旋状に巻く方法。 適応 広い範囲のガーゼ、副子など固定する場合
蛇行帯
70
巻軸帯による包帯法 種類を答えよ。 巻き方 8の字を描くように屈側で交差させて巻く方法。交差する部分がずれず、関節の屈曲・進展がある程度可能である。 適応 肘関節、膝関節など
亀甲帯
71
巻軸帯による包帯法 種類を答えよ。 巻き方 包帯を 1/2~1/3 程度重ねて巻くが、一巻きごとに折り返して巻く方法。 適応 太さが大きく変化する部位
折転帯
72
巻軸帯による包帯法 種類を答えよ。 巻き方 亀甲帯に陽に8の字を描くように巻くが、伸側で交差させる方法。関節の屈曲・伸展がある程度可能である。 適応 手関節、足関節、股関節、肩、指など
麦穂帯
73
巻軸帯による包帯法 種類を答えよ。 巻き方 包帯を折り重ね、末端部を覆うように巻く方法。 適応 頭部、指先、四肢断端部など
反復帯