問題一覧
1
濃度効果とは何か
吸入麻酔濃度が高いほど肺胞濃度が早く上昇すること
2
筋弛緩薬を使う手術を答えよ。また、筋弛緩薬に使用する薬剤を答えよ。
開胸手術、眼科手術 非脱分極性:パンクロニウム、べクロニウム、ロクロニウム
3
問題行動が強化されるのはいつか
刺激→受容→処理→反応→行動 行動を起こして成功したら処理をしてオペラント条件ずけで強化される。
4
カウンセリングとは何か
相手の話しを引き出し、まとめ上げ、自身による解決を援助すること(カウンセリングの時点でアドバイスはしない)
5
人工呼吸の呼吸器系と循環器の生理的な影響を答えよ。
呼吸器系:圧損傷と、気道加湿の低下など 循環器:静脈還流量の低下により抹消の鬱血、吸気時の心拍出量の低下を招く。
6
成馬が肢の不調和運動(パドリング、興奮)を示した場合はどのような薬を投与するか。
成馬が下記徴候を示した場合は鎮静薬を投与する。 キシラジン デトミジン
7
クロミプラミン、アミトリプチン、などはなんと言われていて、どのような時に使用するか。
三環系抗うつ薬と言われていて、抗不安薬、抗うつ薬、抗衝動性、鎮静に使用する。
8
フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチンなどはなんと言われていて、犬がどのような状態にするために使用するか。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬で、抗不安、抗うつ、抗衝動性にするために使用する。
9
角神経ブロックの欠点を答えよ 炎症部位ではどのような麻酔薬の効果は減弱するか。
角の発達の良い成牛では角の後部に追加投与が必要
10
背側腰椎分節硬膜外麻酔の欠点を答えよ。
過剰投与、くも膜下腔投与で後肢の麻痺
11
麻酔回路の点検で使用前にすることを答えよ。
①回路は適切に接続されているか(吸気弁が外れていたり) ②回路の漏れは無いか ③呼吸バックは適切か(患者さんに合わせて付け直す) ④O2フラッシュ、ポップオフ弁、流量計などは作動するか ⑤気化器に麻酔薬は入っているか(気化器に麻酔薬が入っていると思ったら入っていなかった) ⑥二酸化炭素吸着剤が青くなっていないか (ソーダライムが青くなっていないか)
12
猫、小型犬の心臓マッサージの方法
心臓ポンプ説・・・圧迫位置は心臓
13
麻酔関連死はASA分類であると、何以上が麻酔関連死になりやすいか。
3以上
14
(麻酔3)オシロメトリック法が正確に測れているかどうか確認するには何が必要か。
カフ圧が上昇したら右上から二番目の山が出来る。また、脈拍数で心拍数を測っているから、脈拍数と心拍数が大体一致していたら大丈夫
15
心肺蘇生法で循環動態の指標になっているものを答えよ。
心肺蘇生法で循環動態の指標になるものは 中心静脈血酸素飽和度>70% 乳酸値の正常化<2.5mmol/Lである。
16
フェンタニルはどのような時に使用されるか。また、フェンタニルの特徴を答えよ。
フェンタニルは重度から中程度の疼痛の鎮痛剤のために用いられる。 心収縮力を低下させない。 呼吸抑制になる時がある。 フェンタニルは疼痛が重度な手術の時に使用される。心疾患など血行動態に負荷をかけない麻酔が必要な時に使用される。
17
麻酔前の絶食は若齢動物では行うか。また、普通の動物はどのくらいの時間絶食を行うか。
若齢動物・小型哺乳動物、鳥では必要以上の絶食は行わない。 麻酔前12時間の絶食を行う。
18
一般的に麻酔前には反芻防止のために第一胃内容物と内圧を減らす目的で何時間の絶食を行うか。また、子牛では何時間の絶食を行うか。
一般的には麻酔前には反芻防止のために第一胃内容物と内圧を減らす目的で、12時間から18時間の絶食を行う。また子牛では2から4時間の絶食を行う。
19
吸入麻酔濃度が最大で必要なものを答えよ。 交感神経の抑制 意識消失 不動化 健忘
交感神経の抑制が一番吸入麻酔濃度が必要である。 一番吸入麻酔濃度が必要がないのが、一番上 ①健忘 ②意識消失 ③不動化 ④交感神経の抑制 麻酔濃度が必要なのが一番下
20
I/Eとは何か
人工呼吸での吸気・呼気の時間の比
21
後膜外麻酔ではどのような手術の時に行うか。
後膜外麻酔では後肢・会陰部のオペで使用される。
22
無駄吠え防止首輪についてどのようにして無駄吠えをやめさせるか。方法の名前を答えよ。これを行うときに他にどのようなことをプラスして行うべきか。
オペラント条件ずけの正の罰を利用する。 吠え→嫌悪刺激→無駄吠えがなくなる。 吠えていない状態を作るきっかけとしては有用である。 その場合は吠えていない状態の強化を必ず実施し、問題行動を減らしてゆく必要がある。(行動分化の強化)
23
10kg以上の標準胸郭の犬の心臓マッサージの方法
胸郭ポンプ説・・・圧迫位置は胸部最も厚みのある位置で行う。
24
(麻酔1)単独で維持麻酔役として使用できる薬剤はどれか
プロポフォール
25
胸部が深く平たい胸の犬の心臓マッサージの方法
心臓ポンプ説・・・圧迫位置は心臓の上
26
人の低酸素血症の定義は酸素分圧が60以下になると低酸素血症になるが、動物とどのくらいの酸素分圧で低酸血症になるか。
動物の場合は酸素分圧が80以下になると低酸素血症になる。
27
正常行動とは何か答えよ
その動物が本来持つ行動レパートリーに含まれる行動が正常範囲の多かで発言している行動
28
この中で血圧をあげようと言う目的で使わないものを答えよ
イソプロテノール イソプロテノールは血管拡張をきたす可能性がある。 心拍数を上げるためによく使用する。 β2作動薬は血管拡張を行う。
29
笑気麻酔は、単独で麻酔をかけることは可能か。無理か。
笑気で全身麻酔の時に単独で麻酔をかけることは無理。
30
馬の麻酔事故は何%から何%であるか。覚醒時にはどのような対応が有益になるか。
馬の麻酔事故は1〜2%である。覚醒時には起立動作や起立位の維持の為に人為的補助が有益となる場合がほとんどである。
31
穴埋めをせよ。
答えは下
32
麻酔が浅すぎると動脈血圧はどうなるか。また、麻酔が深すぎると動脈血圧はどうなるか。
麻酔が浅すぎると高血圧になって、麻酔が深すぎると低血圧になる。
33
犬の感情の変化について答えよ。
答えは下
34
反芻動物の外科手術をする時の準備を答えよ。
反芻防止のために麻酔前に第一胃の内容物と内圧を減らしておく。 ①12〜18時間の絶食 ②8時間〜12時間の絶水 ③子牛では2時間〜4時間の絶食である
35
バランス麻酔薬は何と何と何を組み合わせることが一般的であるか。
全身麻酔薬+鎮痛薬+筋弛緩薬
36
問題行動への学習への関与について 感作、古典的条件ずけ、負の強化を例にして答えよ
[雷恐怖症] 雷(感作)→怖い→窓を破壊して脱走 [診察関連] キャリーケース→古典的条件ずけ→怖い→隠れる [攻撃行動] 足拭き→不快→噛む→足拭き終了→負の強化
37
吸入麻酔薬の流れを答えよ
回路内の麻酔薬の分圧→吸気の分圧→肺胞内の分圧=動脈血液内の分圧=脳内の分圧
38
心拍数が増加したら心拍出量、血圧はどうなるかを答えよ また、心拍出量の式を表せ
心拍出量上昇=一回拍出量✖️心拍数だから心拍数上昇→心拍出了上昇→血圧上昇
39
A-aDO2とは何か。また、なんの指標であるか。
肺胞内酸素分圧と、PaO2との差である。 肺胞換気障害の指標である。
40
低酸素症とは動脈血酸素分圧がどのくらいになるときに言うか。また、パルスオキシメーターがどのくらいになった時に疑うか。
動脈血酸素分圧が80mmHg以下になった時 パルスオキシメーター<95%になった時に疑う。
41
キャニスターは非再呼吸回路半開放式と、再呼吸回路のどちらについているか。また、何をするものであるか。
キャニスターは再呼吸回路の方についていて、二酸化炭素の吸着を行う。
42
馬の全身麻酔のモニタリングで何が常に認められなければならないか。
角膜反射は常に認められなければならない。
43
局所麻酔法で実施される腹部外科手術について答えよ。
・第一胃切開術 ・盲腸切開術 ・第四位変異整復術 ・腸捻転 ・帝王切開術 ・卵巣摘出術 ・肝または腎生検
44
痛みは動脈血圧にどのように作用する可能性があるか。
痛みは動脈血圧に高血圧を起こす。
45
高血圧の収縮気血圧と平均血圧の値を答えよ。
高血圧の収縮気血圧<200mmHg 平均血圧>160mmHgである。
46
猫における挿管時の気管損傷で結果として生じる病態を答えよ
皮下気腫 縦隔洞気腫 気胸
47
非再呼吸回路半開放式と再呼吸回路についての仕組みの違いを答えよ。
非再呼吸回路半開放式は、麻酔薬が患者さんに供給されてそのまま捨てられる一方通行の回路。 再呼吸回路は、回路をずっと回しているとエアーが溜まってくるからその余剰ガスを捨てるのがポップオフ弁。ポップオフ弁を開放しておかないとどんどん患者さんに害が加わる。
48
(心肺蘇生)心肺停止に移行する前の兆候を8個あげよ
①反応性低下〜無反応 ②呼吸数低下〜無呼吸 ③心拍数の変化 ④脈拍が弱くなる、不規則になる ⑤低血圧 ⑥深い麻酔深度 ⑦チアノーゼ ⑧低体温
49
末梢組織の酸素供給に関わる因子の呼吸機能、循環機能の詳細、動脈血中の酸素含有量の式を答えよ。
呼吸機能:酸素飽和度(SaO2) 循環機能:心拍出量(CO) 動脈血中の酸素含有量CaO2 CaO2=1.34✖️Hb✖️SaO2➕PaO2✖️0.003(ml/dl)
50
酸素飽和度は動脈血だとどのくらいか。どのくらいになったら低いか。
酸素飽和度は動脈血だと、97%から100%である。95以下だと低い
51
ASA-PS分類は麻酔関連死と関連するが、ⅠからⅥの患者さんの状態を答えよ。
Ⅰ:健康状態が正常な患者 Ⅱ:軽度な全身性疾患を持つ患者 Ⅲ:重度な全身性疾患を持つ患者 Ⅳ:生存するために継続治療が必要な全身疾患を持つ患者 Ⅴ:手術をしなければ生存が見込めない瀕死の患者 Ⅵ:臓器移植の目的で臓器を切除される脳死患者
52
(麻酔3)非観血法と、観血法には何があるか答えよ。
非観血法には五感、ドプラ法、オシロメトリック法などがある。 観血法には血管内カテーテルに圧トランスデューサーを接続する方法がある。非観血法では血圧が下がった時にわからなくなるが、観血法では正確で血圧が下がるであろう状態の時や動物の状態が良くない場合に観血法でモニター。
53
古典的条件ずけとは何か?
刺激と刺激の対提示により、刺激により条件づけられた反応が起こること。
54
SpO2とは何か。また、SpO2の範囲を答えよ。
SpO2とは経皮的動脈血酸素飽和度のことである。 94%〜98%
55
豚の悪性高熱の特徴を五つ答えよ。
体温上昇(41.7°以上)、頻脈、低酸素症、チアノーゼ、代謝生アシドーシス
56
循環の使命を答えよ。
末梢組織に酸素を届けること。酸素運搬と、組織灌流を保つこと。他にも栄養(グルコース)の運搬などの使命がある。
57
BISモニターとは何か
全身麻酔中の鎮静度のモニター。脳波波形から鎮静度を数値化
58
胸部圧迫の目的を二つ答えよ
①心拍再開までの脳循環の確保 ②冠血流(心臓に血流を戻す)の確保→冠血流圧は予後を規定する。
59
心拍出量が低下しているときにどこの組織に主に運搬されるか
VRG(脳、心臓、肝臓、腎臓、副腎、脾臓)
60
馬の全身麻酔のモニタリングで何が常に認められなければならないか。
角膜反射は常に認められなければならない。
61
血流は常に上から下に流れるが、中心静脈圧が高いとどうなるか。
血流は上から下に流れているから中心静脈圧が高かったら環流が上手くいかなくなる。動脈と静脈の圧交差が大きく保たないと血流量が維持できない。
62
末梢血管抵抗と、血圧と、心拍出量と、の関係性を示せ。
血圧=心拍出量✖️末梢血管抵抗
63
背側腰椎分節硬膜外麻酔の欠点を答えよ。
過剰投与、クモ膜下腔投与で後肢の麻痺
64
ヘリング・ブロイエル反射とは何か。
ポップオフ弁を閉めたまま、開けるのを忘れてしまうことによって起こる。ポップオフ弁を閉めると使用したガスが抜けていかないがフレッシュな空気が入ってくる。そうすると気道内圧が上がって来て、肺が膨らんでパンパンになって犬が呼気出来ない。 そうすると肺がパンパンになって、伸展受容器が圧迫されて、徐脈になって血圧が低下。 ポップオフ弁は必ず開ける事。
65
酸素ヘモグロビン解離曲線で右方シフトが起こる時はどのような時か。CO2分圧について、pHについて、温度がどうなっている時か。また2,3-ジホスホグリセリドがどのような状態になっている時かを答えよ。1
基本的に酸素ヘモグロビン解離曲線で右方シフトが起こる時は、代謝が上がっている時である。 ①CO2分圧が上昇している時 ②pHが低下してアシドーシスが起こっている時 ③温度が上昇している時 ④2,3-ジホスホグリセリドが低下している時である。
66
低換気の結果どうなる?
低換気の結果 ・呼吸性アシドーシス ・血液酸素含量の減少 ・交感神経興奮→血圧上昇、頻脈 ・脳血流量増加(頭蓋内圧亢進) ・90前後(重篤)では意識の低下筋肉の硬直、不整脈)
67
末梢組織の酸素供給に関わる因子を三つあげよ。
①呼吸機能 ②循環機能 ③動脈血中の酸素含有量(ヘモグロビンのこと) これらのどれか一つでもかけたら酸素供給できなくなる。
68
電気的除細動をする時のポイントを三つ答えよ。
①ゴム手袋をはめる。 ②アルコールは絶対に使わない。(燃えちゃう) ③動物や周りの物に触れない。
69
循環の使命は?
抹消組織に酸素を届けること。酸素運搬と組織環流を保つこと
70
犬と猫の心拍数の正常値を答えよ。また、徐脈の時と、頻脈の時の心拍数を答えよ。
心拍数:犬 60-170bpm(徐脈<60、頻脈>200) 猫 140-220bpm (徐脈<90、頻脈>250)
71
豚の悪性高熱の治療方法を答えよ。
①麻酔の中断 ②冷却処置 ③冷えた輸液 ④重炭酸ナトリウム ⑤ステロイド ⑥酸素吸入 ⑦過換気
72
非再呼吸回路と、再呼吸回路の長所と短所を答えよ。
下に解答あり。
73
オシロメトリック法と、ドプラ法の動脈の測り方を答えよ。
オシロメトリック法は、カフに伝わる振動を確認していたけど、ドプラ法は動脈の拍動をドプラ血流計を使用して音で感知する方法。カフを緩めてくると、動脈が解除されてくる解除された血圧がドプラ法として確認される。
74
線状ブロックの欠点を答えよ。
切開線に沿った血腫の形
75
血圧低下時の対処法を答えよ
・原因の除去 ・麻酔深度の調節(麻酔深度深いと血圧低下と同時に心拍数も低下) ・前負荷低下の場合は輸血または輸液をおこなう (前負荷とは血圧が心臓に戻ってくる時の血流量。前負荷が落ちていたら前負荷を上昇させる薬が第一優先。昇圧剤をまっさきに投与しようとしない) ・上記のことに対応してもなお血圧が低い場合は昇圧剤の使用をする。 ・心拍出数が低い場合→心拍数を上げる
76
オシロメトリック法などのカフのサイズの影響で、カフが大きすぎるとどうなるかを答えよ。
カフのサイズが大きすぎると、動脈が簡単にぺっちゃんこに潰れて、血圧を過小評価してしまう可能性がある。
77
刺激制御とは何か
行動を引き起こしている刺激を環境操作することで、行動を制御すること=誘発刺激の回避(足拭きをするのではなく、濡れたタオルを置いておくなど)
78
心電図上で電気的活動が認められるにも関わらず、機械的な収縮が認められないものをなんと言うか
無脈性電気活動という。
79
コンサルテーションとは何か
相手の問題を解決するための方法を専門家としての立場から提案すること
80
再呼吸バックを圧迫して、どうなったらカフにエアーを入れるのを止めるかを答えよ。
ポップオフ弁を閉めて再呼吸バックを圧迫し、適切な様圧をかけると気管チューブと気管の隙間からエアーが漏れる音がするのを確認する。その音を聞きながら気管チューブのカフにシリンジでエアーを注入し、エアーの漏れる音が聞こえなくなった時点でカフにエアーを入れるのを止める(それ以上入れない。)
81
胃内容の誤嚥防止のために何反射が回復するまで気管チューブをどのようにする必要があるか。
胃内容の誤嚥防止のために喉頭反射が回復するまで気管チューブを維持する必要がある。
82
気管挿管による合併症をチューブ側の問題、生体側の問題に分けて答えよ。
チューブ側の問題 ・チューブの屈曲 ・位置の異常 ・カフの破損 ・たんなどによる内腔閉鎖 生体側の問題 ・気管損傷 ・口腔・咽頭の損傷、出血 ・咽頭浮腫 ・咽頭痙攣 ・不整脈
83
行動治療のポイント ・〜対応方法を選択 ・〜な方法を選択 ・飼い主が〜な方法を選択 ・問題行動の〜
・原因に応じて対応方法を選択 ・人道的な方法を選択 ・飼い主が実施可能な方法を選択 ・問題行動の頻度・程度をモニター(きちんと行ったことが効果があったか)
84
ジアゼパムやミダゾラムを麻酔前投与薬として用いられているが、それは何故か。(重要)
ジアゼパムやミダゾラムを麻酔投与役として使用する理由は、吸入麻酔薬、導入薬や他の麻酔薬の量を減らして合併症を防ぐため。MACを下げることが可能であるから。
85
経静脈局所麻酔法のブロック領域、方法を答えよ。
駆血帯より抹消領域。 術部より近位で駆血帯を巻き怒張した静脈に麻酔薬を注入する。
86
馬の全身麻酔は、安全に麻酔をかける上で最も難しい動物種である。馬の麻酔事故はどのくらい発生しているかを答えよ。
馬の麻酔事故は1〜2%発生している
87
(麻酔3)この三つの波形について正常波形はどれかまた、正常波形の正常値は何か
このグラフの中での正常波形は一番上。正常値は35±5(30から40)
88
オシロメトリック法の測定値に影響する因子は何かを七つ答えよ
①カフの大きさ-巻く部位の周囲長さの4割の幅 ②カフの位置(どこであっても心臓と同じくらいの高さが良い) ③測定部位 ④脈拍が弱い(血圧が下がってくると、脈拍の振れが下がってくる事が多い。血圧が下がると計測出来なくなる。) ⑤体動、震え(拍動をカフが感知して計測してしまうから。動物が震えていたら計測不可) ⑥不整脈(脈動が一定でない) ⑦体外循環(脈動がない)
89
拮抗的条件ずけとは何か。また、なんの条件ずけの一種か
行動や反応を引き起こしている刺激に対して生じている情動とは拮抗する情動を条件付けることによって引き起こされる反応を変化させること。古典的条件ずけの一種である。
90
脳の平均動脈圧はどこからどこまでかを答えよ。また、脳のような大切な臓器は平均動脈圧がどの様になっているかを答えよ。
脳の平均動脈圧は、60から140である。(平均動脈圧が60から140だったら自分の血液量が一定になるようにと言う機能がある。)脳の様な大切な臓器は平均動脈圧が普通の臓器より広く設定されている。(臓器によって平均動脈圧は違う)
91
血圧のMAPとSAPとは何かを答えよ。また、正常値を答えよ。
血圧のMAP(平均動脈圧)80〜120mmHg 血圧のSAP(収縮期動脈圧)100〜200mmHgである。
92
背側腰椎分節硬膜外麻酔の欠点を答えよ。
脊髄または、静脈洞の損傷の可能性がある。 過剰投与、クモ膜投与で後肢の麻痺
93
酸素供給に関わる因子
①呼吸機能:酸素飽和度(SaO2) ②循環機能:心拍出量(CO) ③動脈血中の酸素含有量CaO2 CaO2=(1.34×Hb×SaO2)+(PaO2×0.003)
94
最小肺胞内濃度MACで犬と猫のイソフルランと笑気の最小肺胞内濃度を答えよ
イソフルラン 犬→1.28 猫→1.63 笑気 犬188〜297 猫150〜255
95
除細動まで早い方が良いか。遅くても良いか。
早い方が良い。遅いと除細動できる率が少なくなってくる。
96
吸入麻酔薬の吸入に関する因子を答えよ
答えは下
97
麻酔薬の中で今主流な麻酔薬三つと、血液/ガス分配係数を答えよ
・イソフルラン 1.14 ・セボフルラン 0.69 ・デスフルラン 0.42
98
筋肉内投与や皮下投与の作用時間はどうなるかをこたえよ。
作用時間は静脈内投与よりも延長する。
99
尿スプレーとは何か
匂い付け(マーキング)をするために少量尿を残す行動。コミュニケーション行動の一つ
100
牛の鎮静法におけるキシラジンの作用部位をこたえよ。 また、副作用を答えよ。
α2アドレナリン受容体作動薬 第一胃鼓腸症