問題一覧
1
日本麻酔科学会偶発症調査(2009−2011)の結果について正しいのはどれか。2つ選べ。
術後30日死亡の原因では、術前合併症としての出血性ショックが最も多かった。, 麻酔管理が原因の術後30日死亡率で、吸入麻酔薬とTIVAによる全身麻酔の間に差はなかった。
2
麻酔科標榜許可申請について正しいのはどれか。
基準1では、週30時間以上麻酔に関する業務に従事し、2年以上の修練が必要。
3
WHO手術安全チェックリストでの皮膚切開前の確認事項に含まれるのはどれか。3つ選べ。
重大な術式変更の可能性。, 必要な画像が提示されているか。, 予防的抗菌薬投与が直前60分以内に行われたか。
4
パラメトリック検定はどれか。
一元配置分散分析
5
人を対象とする医学系研究に当てはまるのはどれか。2つ選べ。
人に侵襲や介入を行わない観察研究, 人から得られた既存の試料・情報の分析
6
自律神経系について正しいのはどれか。3つ選べ。
ChE阻害薬による筋弛緩の拮抗では、腸の運動が活発になる。, 汗腺を支配する交感神経節後線維の神経伝達物質は、AChである。, 腹部手術によるアドレナリン作動性神経の活性化は、腸管運動を抑制する。
7
筋収縮に至る①〜⑤のプロセスを示す。筋弛緩作用を生じる物質とその作用点、疾患と障害部位について正しいのはどれか。2つ選べ。
テトロドトキシン…①, ダントロレン…⑤
8
健常成人の安静時で、心拍出量に対する心筋血流量の割合①(%)と、全身の酸素消費量に対する心筋酸素消費割合②(%)について正しいのはどれか。
①5 ②10
9
末期肝不全患者で低下するのはどれか。2つ選べ。
血小板数, 末梢血管抵抗
10
腎臓について正しいのはどれか。3つ選べ。
HはNaと逆輸送系で排泄される。, ブドウ糖はNaとの共輸送体で再吸収される。, 水はヘンレ係蹄の太い上行脚では再吸収されない。
11
健康成人男性(178cm, 70kg, 25歳)の推定基礎エネルギー消費量(kcal/day)として、最も適切なのはどれか。
1750
12
Tumor Necrosis Factor(TNF)-αの作用として正しいのはどれか。3つ選べ。
インスリン抵抗性を高める。, 内皮細胞からTissue factorを放出させる。, 単球からの炎症性サイトカイン放出を促進する。
13
デスフルランについて正しいのはどれか。2つ選べ。
注入型気化器は加温される。, 気圧846hPaでは、可変式バイパス気化器からの濃度は設定濃度より15%低い。
14
ブプレノルフィンについて正しいのはどれか。3つ選べ。
力価はモルヒネより高い。, 呼吸抑制作用には天井効果がある。, 電位依存性Naチャネルを遮断する。
15
ケタミンのNMDA受容体結合部位はどれか。
フェンサイクリジン結合部位
16
局所麻酔薬について正しいのはどれか。
脂溶性が高いほど力価が高い。
17
局所麻酔薬中毒を促進する因子はどれか。3つ選べ。
低栄養, 低酸素血症, アシドーシス
18
同一MACでロクロニウムの筋弛緩作用を最も増強する吸入麻酔薬はどれか。
デスフルラン
19
非脱分極性筋弛緩薬の作用発現について正しいのはどれか。
採点除外 学童より高齢者ではやい。 分布容積が大きいほど早い。 ED95が大きいものほど早い。 健常者より肝硬変患者で早い。 声帯筋より母指内転筋で早い。
20
肺血管抵抗を低下させるのはどれか。3つ選べ。
ミルリノン, 一酸化窒素, プロスタグランジンE1
21
喫煙患者の術後合併症に関して正しいのはどれか。3つ選べ。
喫煙者は非喫煙者に比べ、創感染合併症が有意に高い。, 喫煙者は非喫煙者に比べ、脳神経合併症が有意に高い。, 呼吸器外科手術では、4−8週間の禁煙により呼吸器合併症発生率が減少する。
22
第2世代薬剤溶出型冠動脈ステント留置1ヶ月後の患者に対する人工膝関節置換術管理について適切なのはどれか。
12ヶ月後に手術を行う。
23
半閉鎖式麻酔装置について正しいのはどれか。2つ選べ。
酸素フラッシュ弁から供給される酸素は気化器を経由しない。, 同時に開放した場合、酸素供給は予備ボンベより医療ガス配管設備から優先される。
24
図はプロポフォールのコンパートメントモデルである。
Marshモデルの初期投与量は約40mgである。, 投与中止後の血中濃度低下はSchneiderモデルの方が速い。
25
ベンチュリ管による流量計測はどれに基づくか。
ベルヌーイの法則
26
筋で記録される経頭蓋運動誘発電位の振幅を臨床使用濃度で抑制する薬剤はどれか。2つ選べ。
イソフルラン, プロポフォール
27
運動誘発電位に関して正しいのはどれか。2つ選べ。
脳表刺激の合併症に痙攣がある。, 定電圧刺激は刺激電流が変化する。
28
カプノグラムとその原因の組み合わせについて誤っているのはどれか。
b
29
異常値はどれか。2つ選べ。
Dダイマー…10μg/mL, フィブリノゲン…50mg/dL
30
出血の高リスク手術において術前休薬期間が1−2日なのはどれか。
ジピリダモール
31
人工心肺中、ヘパリン以外にACTを延長させる因子はどれか。3つ選べ。
低体温, 血液希釈, 血小板減少
32
喉頭痙攣を誘発する原因のうち誤っているのはどれか。
下顎結節ー乳様突起間の圧迫
33
高頻度換気について正しいのはどれか。2つ選べ。
硬性気管支鏡に適応がある。, 換気回数は3−15Hzで設定する。
34
全血を35日間冷蔵保存した場合、上昇するのはどれか。
血漿K濃度
35
輸血関連急性肺障害(TRALI)について正しいのはどれか。3つ選べ。
女性由来製剤の輸血はリスクが高い。, 輸血後1−2時間後から症状が現れる。, 直ちに赤十字血液センターに報告する。
36
危機的出血時に異型適合血輸血が必要になった場合、正しいのはどれか。
d
37
脊髄くも膜下麻酔の麻酔高への影響が大きいのはどれか。
脳脊髄液の量
38
右鼠径部の超音波画像である。矢印で示される①と②はどれか。2つ選べ。
腸腰筋, 腸骨筋膜
39
分離肺換気の管理で正しいのはどれか。2つ選べ。
純酸素による換気は空気/酸素混合ガスによる換気より早く肺が虚脱する。, 1MAC以下のデスフルラン麻酔のシャント率は全静脈麻酔とほとんど変わらない。
40
成人と小児の人工心肺において同等なのはどれか。
目標ACT
41
麻酔薬による振幅抑制作用が少ないのはどれか。2つ選べ。
聴性脳幹反応, D-wave(運動野電気刺激ー脊髄硬膜外記録)
42
高齢者の大腿骨近位部骨折(大腿骨頚部骨折と大腿骨転子部骨折)について正しいのはどれか。3つ選べ。
早期手術が推奨される。, Htは正常のことが多い。, 術後せん妄は死亡率を上昇させる。
43
硬膜外無痛分娩に関して正しいのはどれか。2つ選べ。
分娩第1期に必要な痛覚遮断領域はT10ーL1である。, 分娩第2期に必要な痛覚遮断領域はT10ーS4である。
44
妊娠の生理学的変化で誤っているのはどれか。
Hb解離曲線左方移動
45
小児の麻酔について正しいのはどれか。3つ選べ。
乳児では母乳は術前4時間まで摂取可能。, 新生児のフェンタニルの半減期は腹部手術例では他の手術例に比べて長い。, 非脱分極性筋弛緩薬は、成人よりも新生児の方が神経筋遮断作用が長時間にわたる。
46
成人の日帰り手術後の帰宅後悪心嘔吐のリスク因子として重要なのはどれか。3つ選べ。
50歳未満, 麻酔後回復室での悪心, 麻酔後回復室でのオピオイド投与
47
25歳男性、A型Rh(+)。心臓移植待機中である。正しいのはどれか。3つ選べ。
心臓移植後の5年間生存率は80%以上である。, 配偶者が脳死になれば優先的に臓器提供される。, HLA(ヒト白血球抗原/ 組織適合抗原)は臓器提供者と一致していなくても良い。
48
術後回復室における一過性の不穏について正しいのはどれか。2つ選べ。
小児では2歳から4歳児で起こりやすい。, イソフルランよりもデスフルランで起こりやすい。
49
PEEPの影響として誤っているのはどれか。
死腔減少
50
重症急性右心不全で正しいのはどれか。2つ選べ。
心拍出量減少, 肝逸脱酵素上昇
51
敗血症の診断に必要な項目はどれか。3つ選べ。
GCS, 血小板数, 血清ビリルビン値
52
脳梗塞に対して組織プラスミノーゲンアクチベーター(tーPA)治療が適応とならないのはどれか。2つ選べ。
PT-INR 1.8, 血糖値45mg/dL
53
脳死判定における自発呼吸消失の確認について正しいのはどれか。
確認に伴う人工呼吸の中止時間に制約はない。
54
オピオイドおよび鎮痛補助薬を服用中の患者の周術期管理について誤っているのはどれか。
抗痙攣薬は手術2日前に中止する。
55
64歳女性。胸水を伴う肺がんで緩和ケア病棟に入院中である。強い呼吸困難と低酸素血症がある。不適切な対応はどれか。
ミダゾラム投与