問題一覧
1
2つあるいはそれ以上の事象(変数)の間の関係を調べる方法
相関的研究
2
人為的な条件操作を行い2つの変数間の因果関係が検証される
実験的研究
3
原因となっている変数
独立変数
4
独立変数が操作されたことにより変動する変数
従属変数
5
研究者が自分の仮説や予測に合う結果が得られるように研究の対象となった人達に意識的に、無意識的に働きかけしまうこと。
実験者効果
6
研究の対象とされた人たちが研究目的を察知し、それに合った望ましい反応をしようと構えてしまうこと
要求特性
7
対人認知の心的過程は、主として□と称される分野で検討されてきた。
印象形成
8
全体印象は個々の特性の単なる合計ではなく、個々の特性を超えた、それらを統合する全体がまず成立し、個々の特性の意味あいは、この全体によって規定されると主張した。
ゲシュタルト理論
9
人が他者に与える特性には、全体の印象形成に大きな影響を与える□と、さほど影響を与えない□の2つが存在している。
中心特性 周辺特性
10
人物の印象(望ましさ)が、個々の特性項目の望ましさよ加算的ないし平均結合として表されることを数多くの代数モデルを立て実験的に検証し、全体印象はここの特性が数学的に統合された所産にすぎない
印象形成の情報統合論
11
他社についての望ましい情報と望ましくない情報が示された時、程度が同じでも、人は望ましくない情報を重視し、そちらの方に重みのかかった印象を形成する。
ネガテビティ・バイアス
12
印象形成場面では、人物に関して得られた一連の情報からそれらを包括するような基準概念が抽出され、それに関するプロトタイプと照合しながら人物全体の認知像が形成されると考えた
対人認知におけるプロトタイプ理論
13
他者の望ましい行為は場の規範に従った結果であるとみなし、望ましくない行為は行為者の個性傾性の表れであるとみなす傾向がある。 いわば厭世的人間観に基づく記憶現象
ミスアンスロピック・メモリー
14
見る側に先入観や期待があると対人認知がゆがめられる
対人認知における期待効果
15
あるカテゴリー集団について人々が抱いている固定化されたイメージ
対人認知におけるステレオタイプ
16
環境内に生起した事象を知覚した時、それをそのまま取り込むのではなく自分なりに意味づけしてから取り入れる
対人認知における個人的構成体
17
私たちは, たとえば、ある人が「精力的」な人だと聞くと,「有能」だがきっと「攻撃的」な人だろうと勝手に推測することがある。これは、私たちが、種々の構成体相互の関連性ないし共起性について、素朴ながら自分なりの理論をもっていることを表す。 このような理論は、日常経験を通じて形成されるが、 それほど整合的で秩序だったものでもなく、明示的に表現されるわけでもないので□と呼ばれる
対人認知における暗黙の人格理論
18
対人認知の個人差は認知構造の形式側面からとらえることも出来る
対人認知における認知的複雑性
19
日常頻繁に行う帰属の一つが人の行動の原因に関するものである。 人の行動は、一般に行為者の要因(□)、環境の要因(□)に原因が帰属する
内的帰属 外的帰属
20
内的帰属と外的帰属の起こる条件について最も包括的なモデル (a)一貫性 (ある人のある対象に対する反応はどのような状況でも変わらないか) (b)弁別性(ある人のその反応は当該対象に限って起こるのか), (c)一致性(ある人のある対象に対する反応は他の人々と一致しているか) それらの高低の組合せにより原因が特定されるとした。
共変モデル
21
認知資源を節約するために、人間は簡便で直観的な様々な判断方略(□)を発達させてきた
ヒューリスティック
22
ある行動が外的な圧力によってなされたと明らかにわかる場合でも、人はそれを行為者の内的属性に帰属させてしまう傾向がある。この過度の内的帰属は非常に広範に見られることから□と称される
根本的帰属の過誤
23
成功は自分に帰属し、失敗は環境に帰属するというように自分にとって都合の良い帰属が起こりやすい
セルフ・サービング・バイアス
24
推論の歪みは誤った信念や知識を形成する。 多くの人は, 自分の態度や行動がもっとも一般的なもので, 他人もみな自分と同じようにしていると信じているところがある。
推論の誤りをもたらす合意性バイアス
25
小集団は大集団に比べ集団内の少人数事例が集団全体の評価に及ぼす影響が強くなる
原因帰属における錯誤相関
26
自分がすでに持っている仮説を肯定するため、自分にとって都合のよい情報ばかりを集める傾向
仮説確証バイアス
27
態度とは
人がある対象に対してとる行動を説明、予測するための仮説構成概念
28
態度の3要素
感情 認知 行動(への準備傾向)
29
ある人のある対象に対する態度は、本人(P) と対象(X)およびその対象に関連する他者(0)の三者の間の心情関係に依存し、それが均衡状態にあれば安定するが、不均衛状態にあると不均衛を解消するような方向の変化が生すると考えた。
認知的均衡理論
30
自己や自己を取り巻く環境に関するあらゆる認知を視野に入れ、それらの間に生ずる矛盾や食い違いを□と呼んだ
認知的不協和
31
メッセージの議論に関して入念な吟味がなされ、その過程でメッセージ内容に対しどのような認知的反応をどの程度生成したかによって態度変化の方向が決まる
緻密化可能性モデル 中心ルート
32
議論の本質とは関係の無い周辺的手がかりに基づいて短絡的に判断される
緻密化可能性モデル 周辺ルート
33
説得的コミュニケーションの影響要因
メッセージ 状況 送り手 受け手
34
行為を直接規定するのは行為をしようとする意図であり、意図の強さは態度だけでなく、その行為をすることへの主観的規範も関与するモデル
熟考行為モデル
35
感情の分類
情動、気分、好み、評価
36
情動体験には、生理的喚起とその認知的解釈の2つの要素が不可欠
情動2要因説
37
感情の生起に先立って必ずしも認知的処理がなされている必要はない
認知-感情独立仮説
38
単に反復呈示するだけでその刺激に対する好みが増す
単純反復呈示効果
39
特定の気分が生起すると、その気分のもつ評価的性質に一致する記憶や判断、ひいては行動が促進される現象
気分一致効果
40
対象の評価や判断が気分により左右されるのは、認知者が自分の感情状態を判断の情報源の1つとして利用するから
感情情報機能説
41
ポジティブな感情が喚起されると人はその状態を維持しようと動機づけられるが、ネガティブな感情が喚起された場合には、その状態を修復しようとすること
気分維持修復動機
42
怒りや恐怖のようなネガティブな感情は外敵から身を守るための 適切な行動を選択させるという点で十分合理的に機能しており, ボジティブな感情も他者に対する好意を高め, 相互に協力,接助する傾向を強める
感情の機能的価値
43
自分はこれこれこのような人間だととらえた内容
自己概念
44
人が自分をどのように捉えているかをそのまま理解するために必要な概念
自発的自己概念
45
自分自身の性格特性や能力など内的属性の点から、自分という個人が他者とは異なる存在であると理解すること
個人的アイデンティティ
46
自己と所属集団を同一化し、所属集団の一員として自己を理解し行動すること
社会的アイデンティティ
47
自分が属している集団
内集団
48
自分が属していない集団
外集団
49
内集団のメンバーの方が、外集団のメンバーに比べて人格や能力が優れていると認知し、優遇する現象
内集団バイアス
50
相手に与える印象をコントロールしようとする試み。それによって望ましい結果を得ることが目的
自己呈示
51
自己をどれだけ多様な次元でとらえているか
自己概念の複雑性
52
自分の主観的世界や自分に関する情報について、他者に言語を介して伝える行為
自己開示
53
ジェームズの自尊感情
自己に対する満足と不満足の2つ
54
ローゼンバーグの自尊感情
自己受容、自己好意、自己尊敬を含む自分に対する感じ方
55
リアリーの自尊感情
ソシオメータ理論
56
高自尊感情による悪影響
自我脅威
57
状態自尊感情
個人の経験や認知によって状態的に変化する自尊感情
58
特性自尊感情
パーソナリティ特性のような個人の安定的な特徴としての自尊感情
59
上方比較
自分より望ましい状態にある人と比較すること
60
下方比較
自己高揚動機に導かれて、運や成功度において自分より下の人と比較すること
61
自己評価維持理論(SEM)
自己評価を維持しようとして、他者との心理的距離調整を通してその人の影響力を低減すること
62
重要他者による自己評価への影響
重要他者が内的聴衆として機能し、その人の視点で自己を評価するため、自己評価が下がる
63
自己査定動機
自己について正しい評価や知識を獲得したいとする動機のこと
64
自己確証動機
自分は時や状況を超えて一貫している、と考えたいという動機
65
自己高揚動機
自分の本当の姿を知りたいと思う一方で、自分について良い感情を持ちたい、生きている価値のある人間だと思いたいという動機
66
自己制御
自分の行為に対して自分でコントロールを実行する過程
67
自覚状態
人の注意が自分自身に注がれる状態
68
自己意識
自己に注意を向ける傾向の個人差を問題にすること
69
自己意識尺度
私的自己意識 公的自己意識 対人不安
70
私的自己意識 例
・自分の本当の気持ちに注意が向きやすいたちである ・自分を反省してみることが多い 自分がどんな人間であるのか、いつも理解しようと努めている
71
公的自己意識 例
・出かける前は必ず身だしなみをととのえる ・自分の振る舞いが場違いでないかと気になることがある ・自分を相手に見せるような時は注意深くなる
72
自覚状態が対人行動に対する影響
その人らしさをより明確に示す
73
自己開示と対人関係 効果
他者と親しく情報や感情を共有しようとするある種の会話であり、他者との親密性を高める有効な方法
74
援助行動の促進要因
・援助が必要かどうか ・個人責任を引き受けるか ・コストと報酬の査定 ・援助方法の決定
75
援助行動の社会的規範
・社会的責任 ・返報性のルール
76
社会的排斥
集団や個人から仲間はずれにされることや他者から無視されたり拒絶されたりすること
77
村八分
村のおきてに従わない者に対し、村民全体が申し合わせて、その家と絶交すること
78
投資モデル
主として恋愛関係を説明するために、ラズバルトが考案したもの
79
対人的葛藤の3つの水準
行動の水準 規範と役割の水準 個人的傾性の水準
80
対人的葛藤の対処行動の種類
対話、待機、無視、退去
81
吊り橋効果の錯誤帰属
生理的興奮の原因が眼前の異性の魅力のためだと錯覚すること
82
愛の三角理論
親密性、情熱、コメットミントの3要素の組合せにより8種類の愛の類型を説明する
83
良い友人関係の8つの要員
自己開示 信頼性 援助行動 受容 肯定的関心 向上性 類似性 共感的理解
84
対人関係における影響力の基盤
報酬 罰 正当性 専門性 準拠性
85
インターネットの使用と人間関係との関係
危惧されているような悪い影響よりむしろ人間関係の形成を促進する機能がある
86
社会的促進
単純な課題では、集団の方が遂行は促進される事
87
社会的抑制
課題が複雑になると遂行が阻害される
88
社会的手抜き
集団で課題を遂行する際、もし一人一人の成果が問われないのならば、自分一人くらい手を抜いても構わないだろうと考えるようになること
89
社会的補償
集団の成果が個人にとって重要な意味をもち、他者が信頼出来ない時は、人は、他者の不足分を補うように、かえって努力量を増大させる
90
集団思考
集団で合議を行う場合に不合理あるいは危険な意思決定が容認されること
91
集団思考の原因
・集団としてのまとまりの良いと、結束を乱すまいと発言を控えるようになる ・決定に費やした郎力が大きいほど人は決定の誤りを正そうとしない
92
同調の2つの影響
情報的影響 規範的影響
93
情報的影響
人は正しく反応したいと思っており、それは他者からの情報が有効だからであると考えるから
94
規範的影響
規範から逸脱しないようにする必要があるから
95
リーダーシップのP機能とM機能
P機能が課題遂行 M機能が集団維持
96
社会的ジレンマ
人間は互いに協力した方が得策である場合にも、競い合う傾向がある