問題一覧
1
出世間的な仏教に疑問を持った藤原惺窩は、人たるの道は、人間関係としての何のほかには求められないとしたか。
人倫
2
林羅山の説く、天地自然に上下高低の理があるよつに、人倫にも上下や身分・職分の定まった理があるという考えをなんというか
上下定分の理
3
心の中に私利私欲が少しでもあるということをいましめ、常に理と一つであることを求める厳しい心のあり方をなんというか
存心持敬
4
江戸期中頃に幕府の重臣となり、幕藩体制をささえる朱子学者として活躍したのは誰か
林羅山
5
厳格な朱子学を提唱し、多くの優れた門人が輩出した山崎闇斎の展開した、朱子学と神道の結びついた独自の教えは何か。
垂加神道
6
中江藤樹が単なる父母への孝行にとどまらず、天地を貫く諸事象の普遍的真理としてとらえたものはなにか
孝
7
朱子学を批判する中江藤樹が晩年にとりいれた、実践を重視する儒学はなにか
陽明学
8
伊藤仁斎が主張した、後世の儒教解釈をしりぞけ、直接「論語」「孟子」の原典に立ち返り、儒教の元々の意味を明らかにする方法をなんというか
古学
9
伊藤仁斎が、日々日常でつとめるべきものとして説いた「己の心を尽くして朴実に行ひ去る」ことをなんと言うか
忠信
10
山鹿素行は儒教の立場から従来の武士のあり方を批判し、道徳的指導者としての武士のあり方を、何として体系化したか。
士道
11
荻生徂徠がとなえ、古い言葉を使われていた当時の制度、生活に合わせて理解するべきという、古学を推し進めた方法をなんというか
古文辞学
12
荻生徂徠が「論語」以前の六経に見いだした、中国古代の帝王がつくった道をなんというか
先王の道
13
荻生徂徠が重視した、「世の中を治めて民をすくう」ことを表す言葉は何か
経世済民
14
国学を大成した本居宣長は、和歌や物語における人情を研究し、文芸の本質であり、人が人と共に生きる道徳の元は何かを知ることだとしたか
もののあはれ
15
本居宣長が「古事記」の研究から見いだした、神々のみによる人為の加わっていない固有の道をなんというか
惟神の道
16
本居宣長は儒教や仏教のような理屈でものを捉えようとする精神を漢意として批判したが、一方で「もののあはれ」を知る原型ともなる生まれながらの心として重視したものは何か
真心
17
本居宣長の教えを引き継ぎ、より激しく儒教や仏教を排撃し、日本独自の復古神道を展開し、幕末の尊皇攘夷思想に大きく影響を与えた人物は誰か
平田篤胤
18
石田梅岩が商人としての体験から、神道、儒教、仏教、老荘の教えをとり入れながら創始した独自の処世哲学をなんというか
心学
19
相互的な商行為の倫理性を説いた石田梅岩が重んじた、商人の具体的な実践の倫理は正直と何か
倹約
20
石田梅岩より100年ほど前、仏教の立場から士農工商の世俗的活動の場を、そのまま仏法実践の場とすべきだと世法即仏法を説いた人物は誰か
鈴木正三
21
人間の平等を説いた安藤昌益は、農民の苦しい生活をみて、身分差別や搾取を生む武士中心の封建的な制度社会をなんと呼んで批判したか
法世
22
安藤昌益が理想とした万人直耕の平等社会をなんというか
自然世
23
農村復興などに携わってきた二宮尊徳がすすめた、合理的に算出された一定限度内で生活することをなんというか
分度
24
二宮尊徳のすすめた、生じた余剰を社会に還元することをなんというか
推譲
25
二宮尊徳は、農業とはおのずからの働きとしての天道と人間自らの働きとしての何があいまって成り立つと説いたか
人道
26
伊藤仁斎の説いた、道徳の根本である「真実無為」の心情をなんというか
誠
27
討幕運動の思想的支柱となった、万民の天皇に対する忠誠心という吉田松陰の思想は何か
一君万民論
28
前野良沢とともに、オランダの医学書「ターヘル・アナトミア」を翻訳し、「解体新書」を刊行した蘭方医は誰か
杉田玄白
29
アヘン戦争の衝撃から、東洋の精神的伝統の上に西洋文化を知識、技術として摂取する必要性を説いた開明論者だれか
佐久間象山
30
佐久間象山が説いた東洋の精神的伝統のうえに西洋文化を知識、技術として摂取する必要性を表す言葉は何か
東洋道徳、西洋芸術
31
明治6年に、啓蒙思想家が集まり、西洋の新しい思想や文化を紹介した団体はなにか
明六社
32
「哲学」「理性」「主観」「客観」などの新たな誤訳を用いて西洋哲学を翻訳、紹介したのはだれか
西周
33
福沢諭吉の、民権と国権の確立を同時にもとめることを表す言葉はなにか
一身独立して、一国独立す
34
福沢諭吉のアジアを文明なら遠い野蛮な社会ととらえ、そこから脱し、西洋諸国の仲間入りを主張した考えをなんというか
脱亜論
35
中江兆民は為政者から与えられた民権をなんと呼んだか
恩賜的民権
36
中江兆民はみずからの力で獲得する民権をなんと呼んだか
回復的民権
37
自由民権思想家で主権在民の考えから政府の民権侵害に対しては抵抗権を主張した。この人物はだれか
植木枝盛
38
「国民之友」を発刊して平民主義を説き、のちに国家主義へと転向したのはだれか、
徳富蘇峰
39
「茶の本」「東洋の思想」などで日本文化を欧米に英文で紹介したのはだれか
岡倉天心
40
内村鑑三は、自らのキリスト教を日本の精神的伝統のうえに受容するものとてなんと言っているか
武士道に接木されたるキリスト教
41
協会や儀式にとらわれることを排し、直接聖書の言葉によることを重んじる、内村鑑三のとった立場をなんというか
無教会主義
42
北村透谷は、自己の内なる内部生命の要求を現実世界ではなく、精神の内面世界にもとめたが、この内面世界をなんと呼ぶか
想世界
43
歌集「みだれ髪」などで、うちなる官能の世界を情熱的に歌いあげた人物はだれか
与謝野晶子
44
事実をありのままに直視し、自己の内面の自然性を大胆に解放しようとした思想運動はなんというか
自然主義
45
夏目漱石が晩年に説いた、天に則り私を捨て去る境地をあらわした言葉をなんというか
則天去私
46
森鴎外の文学の特色で、自己のおかれた立場を受け入れることで心の安定を得る、諦めの哲学をなんというか
諦念
47
「ナイルの1滴」という文でら自己とは「悠々と流れるナイルの水」のほんの「1滴」にすぎないと同時に唯一無二であるとした人物はだれか
志賀直哉
48
「平民新聞」で非戦論をとなえた社会主義者で、のちに大逆事件で刑死した人物は誰か
幸徳秋水
49
大正デモクラシーに理論的根拠を与え、天皇主権を前提に「民本主義」を唱えた人物は誰か
吉野作造
50
大正デモクラシーの支柱のひとつとなった天皇機関説を主張した人物は誰か
美濃部達吉
51
1911年、創刊号の巻頭が「原始、女性は実に太陽であった」で始まる雑誌「青鞜(せいとう」創刊の中心となった女性は誰か
平塚らいてう
52
西田幾多郎の主著「善の研究」でのべられている、知情意の分離する前の主客未分の直接状態をなんというか
純粋経験
53
西田幾多郎と同年生まれの友人で、英文で仏教や禅を海外に紹介したのは誰か
鈴木大拙
54
和辻哲郎が人間を人と人との関係においてのみ人間たりうるとした、人間存在のあり方を示した言葉をなんというか。
間柄的存在
55
「民俗学」を確立した柳田国男がら古くからの共同体の中に生きる普通の人間をなんと呼んだか
常民
56
民衆の間に培われてきた工芸美「民芸」に美的基礎づけを与えたのは誰か
柳宗悦
57
折口信夫は、共同体外部から訪れる神を何として考えたか
まれびと